「リモートワーク」の版間の差分

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(筆者の経験から、ひとまず思い浮かぶ範囲で。気づいたことがあれば追記したいと。)
(相違点なし)

2020年3月23日 (月) 01:47時点における版

リモートワーク (remote work・ing) 、テレワーク (telework・ing) は、事務所などの特定の場所に行かずに仕事ができるようにすること、またはそうした仕事の形態。

1970年代の米国などで深刻化したマイカー通勤による公害やエネルギー浪費を緩和する目的で行われたのが始まりと言われるが、近年の日本では通勤電車の混雑緩和や大規模災害時のBCP対策、感染症対策などで実施されている。

1990年代より進んだブロードバンド光回線など)やモバイルネットワークの普及と、2010年代に進んだ業務基盤のクラウド化により、ハードルは大きく下がったが、依然としてデスクワーク向きであり、流通、製造、接客など職種によっては利用しづらいため、「時差通勤」などと併用される。

本稿ではデスクワークの人がリモートワーク・テレワークを実施する際の注意点などを扱う。 「リモートワーク」と「テレワーク」は厳密に言うと同じではないが、本稿では一括して扱う。

パソコン

多くの人が普段使っている OS は主に WindowsmacOS だろうが、本稿では Windows と Chromebook を扱う。

macOS はそもそも機材の選択肢が少ないし、比較的詳しい人が使っていると思うので、使いやすいと思う機種を選べば良いだろう。

Windowsパソコン

筆者は長らくリモートワークしていることもあり、外に簡単に持ち出せて(LTE内蔵)、自宅や事務所ではドックに入れるだけでデュアルモニタを構築できる機種(コンバーチブルノートパソコンなどと呼ばれる)を主に使っており、さらに会議等に持ち出すChromebookをサブ機に使っているが、そうした機材を本格的に用意するのは、ある程度慣れてからで良いと思う。

Windowsならば一般的なノートパソコンで問題ないが、自宅や事務所だけでなく出先でも仕事することを考えているなら、1kg以下の軽量な機器を選ぶ方が良い(家電量販店などで売れ筋のDVDドライブ付き15インチノートは使いにくいので勧められない)。また、HDMI出力を備えた機種が良い(デュアルモニタを構成できるように)。

自宅や事務所などで据え置きで使う場合は、もちろんデスクトップパソコンで問題ない。持ち運びはできないが、むしろ中途半端なノートパソコンよりも使いやすいと思う。

デュアルモニタ

自宅や事務所にはサブモニタを用意して、デュアルモニタ構成で使うと、業務効率向上に有効だ。 一方、出先(喫茶店や会議室など)では非現実的なので、状況に応じて切り替えて使うのが現実的。

Windows 10 のディスプレイ設定

サブモニタは一般的な横置きでも良いが、文書を扱う機会が多い人は、縦置きにすると、思いのほか使いやすくなる。 縦置き対応スタンド付きのモニタもあるが、一般的なVESAマウント付きモニタ+対応スタンドを使っても構築できる。横向きと縦向きを組み合わせて使うこともできる(右図)。

ただし、右図のように横置きと縦置きのモニタを並べると、当初はマウス操作などで少し戸惑うかもしれないが、しばらく使っているうちに慣れるだろう。どうしても気になる場合は横置きモニタに高解像度機種を使う方法もあるが、高価かつ大型になるので、慣れる方が良いと思う。

縦置きスタンド標準搭載の液晶モニタも販売されているが少なく高価なので、VESAマウントを使って縦置きスタンドを後付けする方が、手持ちのモニタや安価な機種、好みの機種を使えて良いだろう。

Windows 10 では標準機能で画面回転に対応しているので、一般的なモニタと縦置きスタンドを使えば縦置きモニタを実現できる。Windows 10 での縦置きモニタの設定方法は、デスクトップを右クリックして「ディスプレイ設定」を開き(右図)、画面の向きを変更する。

サブモニタは特にこだわりがなければ、NTT-X Store のナイトセールなどで叩き売られている一般的な機種を買えば良いだろう。購入する際は、VESAマウントに対応していることと、100mm や 75mm など寸法の違いがあるので、仕様表で確認しよう。

Chromebook

筆者は打ち合わせやセミナーなどでの、メモ取りや資料閲覧によく使っている。ちょっとした打ち合わせや会議に持ち出すには、Windowsよりもむしろ使いやすい。

WebブラウザAndroidアプリが使え(昔の機種を除く)、キーボードも普通に使える(ローマ字入力だけでなくカナ入力にも対応)。

Windowsとは勝手が違い、まだ全ての業務には対応できないと思うが、出先ではAndroidアプリが使えるので、地図や乗換案内を大画面で見られてむしろ便利だったりする。 例えば自宅や事務所ではデスクトップパソコンを使いつつ、出先ではChromebookを使うといったように、使い分けるのが良いと思う。

※全ての業務がクラウド化されていてWebブラウザを使う場合は対応可能だが、例えば画像処理など苦手な業務はまだ少なからず存在する。

プリンタ、コピー、FAX

紙を多用する業務の場合は、プリンターが必要になるだろう。 事務用には、顔料4色のインクジェットプリンタが使いやすい。EPSONならPXシリーズ(4色顔料)、CanonならPIXUSシリーズの黒のみ顔料インクタイプが該当する。

家庭用のインクジェットプリンタのうち、6色染料インクの機種などは、インクが高い上に、事務用には使いづらいので、勧められない(一時しのぎには構わないが)。

また、普段職場で使っているような大型複合機は言わずもがなだが、小型のレーザープリンタもウォームアップに時間がかかり、電気消費が多く、予備のトナーもけっこう高価で嵩張るので、印刷枚数の多い事業所ではともかく、自宅などで使うには不向きだ。

コピーやFAX送信が必要な場合は、複合機を選ぶと場所を取らなくて良い。 コピー・スキャナのみで良ければ、1万円前後の機種で良いだろう。ただしプリンタの印刷枚数が多い場合は、大容量インクタンク搭載機種(本体価格は割高だが、インクは割安)を選ぶと良い。

封筒印刷もしたい場合は、A4判対応のビジネスインクジェット機種の中に、角形20号封筒に対応した機種がある。(昔は角形2号封筒に対応した機種もあったが、現行モデルには無いようだ。)

A3判対応は、業種によるだろうが、時々しか使わない場合はコンビニコピー機のネットプリントでも代用できる。

ADF付きの複合機は2万円台からあるが、正直あまり使いやすくはないと思う。ADFの品質が良い機種は価格も大きさも桁が違うので、必要性をよく考えよう。

FAX対応の複合機は高価で、電話回線も引く必要がある。FAXの利用頻度が低いなら、クラウドFAXサービスを使う方が良いだろう。

電話

電話機は普段使っているスマートフォンをそのまま使えば良いが、イヤホンマイクを用意しておこう。

イヤホンマイクは様々な製品が市販されているが、耳に当てる側の形状は好き嫌いの世界なので、好きな物を選べば良い。

注意すべきは接続側。スマートフォン・携帯電話の端子形状に合わせて用意する必要がある。大きく分けて下記5種類。

  • 3.5mmイヤホンマイク端子がある機種
  • USB Type-C 端子に接続するタイプ
  • microUSB 端子に接続するタイプ
  • iPhone(Lightning 端子に接続するタイプ)
  • Bluetooth(無線)

音楽を聴く人や、ビデオ会議をよく使う人は、マイク付きの音楽用イヤホンが使いやすいと思う。

音楽は聴かず通話専用であれば、片耳のみで使うイヤホンマイクが適している。

Bluetoothは様々なバージョンの製品が市販されているが、概ね互換性がある。ただし中には相性が出る機種があるので、購入する場合は予めメーカーホームページ等で互換性情報を確認するか、または家電量販店などに出向いて店頭デモ機で試聴すると良い。

無線 (Bluetooth) は一見便利そうに見えるが、Wi-Fiや電子レンジなどと混信してノイズが出たり、ペアリングが切れた後の再ペアリングがスムースにいかなかったりと、無線特有の使いにくさもあるので、状況に応じて使い分けるのが良いだろう。

また、近頃流行りの完全ワイヤレスイヤホンは乱立状態だが、安い機種は価格相応で、中にはマイクが外音を拾ってノイズが乗りやすい機種もあるので注意しよう。筆者が試した範囲では Jabra Elite 65t は使い勝手が良かったが、それなりに高価。

イヤホン・ヘッドホンが苦手な場合や、通話が多い場合には、会議用スピーカーマイクが便利。これも有線(イヤホン端子またはUSB)と無線(Bluetooth)の製品があるので、手持ちの機器に合わせて選ぶと良い。

ただし広い自宅で書斎などの独立した部屋が使える場合はいいが、自宅では近くに家族がいて会話や家事の音を拾ってしまうこともままあるので、使い方が難しい面もある。


また、通話やチャット、ビデオ会議などを使う機会が増えると思うので、スマートフォンスタンドを用意しておくと便利だ。

ファイルを送る

ファイルのやり取りによく使われるメール (E-mail) へのファイル添付は、小さなファイルならば良いが、大きなファイルを扱うには向いておらず、メールサーバに過度な負担をかけることになるので避けたいところ。しかしUSBメモリを郵送するのも煩わしい。

ファイル送付に便利なサービスを覚えておくと良い。

Firefox Send

Webブラウザで Firefox Send を開いて、ファイルをドラッグ&ドロップしてアップロードすると、相手に送るためのリンク(URL)を取得できる。ファイルはもちろん暗号化されるし、ダウンロードできる回数や日数を制限でき、所定の回数・日数を越えると自動的に消去され、サーバには残らない。特定の相手にファイルを送るときに便利だ。無料で、Firefox以外のWebブラウザでも利用できる。

クラウドストレージ

DropboxOneDriveGoogleドライブなどのクラウドストレージには、ファイルを共有する機能が付いている。

右クリックして「Dropbox リンクをコピー」「共有」を選ぶと、相手に送るためのリンク(URL)がクリップボードに書き込まれるので、メール本文に貼り付けて送ればOKだ。

ただし、Firefox Send と違って、一旦共有したファイルは解除や削除等するまで共有され続けているので、気をつけよう。

上記のクラウドストレージサービスは無料で利用できるプランもある。ひとつインストールしておくと便利だ。

モバイルインターネット

自宅やサテライトオフィスでしか仕事しない場合には不要だが、喫茶店やシェアオフィスなど、外で仕事するときに必要になるインターネット接続。

喫茶店等が提供している無料のWi-Fiサービスは、遅かったり、セキュリティ的に問題がある場合もあるので、お勧めしない。自前の回線を用意しておこう。

テザリング

手持ちのスマートフォンなどのテザリングを使うのが手軽。既存の契約プランのデータ容量をそのまま使うことができるが、テレワークを始めて喫茶店等(自宅以外)でも仕事する可能性がある場合は、ひとつ大きなプランに切り替えておくと良いだろう。

プラン変更は申込月の翌月1日から適用になる場合が多いので、前もって余裕のあるプランに変えておくと良いだろう。

また、auなどテザリングを過度に制限したプランを提供しているキャリアがあるので要注意。 ワイモバイルUQモバイルならばテザリングの制限がなく(プランの容量をそのまま使える)、通信品質はソフトバンクやauと変わらず、料金は安くなることが多い。 比較的新しい機種ならばSIMロック解除すれば手持ちの機種をそのまま使えることが多い。テザリングの制限がないサブブランドに乗り換えてしまうのも良いかもしれない。

WiMAX2+

喫茶店等、固定回線を使えない場所で仕事する時間が長い人は、モバイルルータを用意しておくと良いかもしれない。

現状モバイルルータのおすすめは WiMAX 2+。様々な会社が提供しているが、UQ WiMAX の回線を使っているので品質が安定している。ほぼ使い放題で月額4千円程度のプランが主流だが、キャンペーン等でお得になることもある。

ただし WiMAX 2+ はビル奥や地下では電波が入らないことがあるので、例えばビル奥のシェアオフィスで使うとか、地下の喫茶店でよく使うような人は要注意だ。

一方、ワイモバイル(旧イーモバイル)の Pocket Wi-Fi は昔使っていた経験がある人も多いだろうが、今では特段安いわけでもなく、依然として月々7GB制限があるので使いづらい。「アドバンスオプション」を付けて月額4,380円(税別)で一応使い放題になるが、AXGPに限られるので、電波特性はWiMAXと大差ない。

他には「どんなときもWiFi」などの使い放題を謳うサービスも登場しているが、大規模障害を起こすなど安定しない感があるので、業務用途にはあまりお勧めしない。

地下やビル奥などで WiMAX 2+ を使えない場合は、テザリングシェアプランを使うか、有線回線を確保するのが良いと思う。

ワイモバイルのシェアプラン

ワイモバイルのスマホベーシックプラン(旧スマホプランでもOK)を使っている場合は、店舗で申し込むと「シェアプラン」用の追加SIMを 3枚まで追加発行してもらえる。

追加したシェアSIMでは通話はできないが、電話番号は割り当てられ、データ通信とSMSを使える。

料金は、月々490円(税別、スマホプランM・Rを使っている場合)または980円(同、スマホプランSを使っている場合)。データ量はスマホプランとシェアになるので、データをたくさん使う人には向かないが、時々使う程度の人にはお手頃価格で使いやすい。

シェアプランはSIMカードのみの提供で、端末は別途用意する必要がある。SIMフリータブレットやLTE内蔵パソコンで使っても良いし、SIMフリーのモバイルルータを購入しても良いだろう。

電源カフェ

普段は自宅で仕事していても、家族がいて騒がしい週末に急な仕事が入るなどして、喫茶店などで仕事をすることもあり得るので、近所に電源(コンセント)を使える喫茶店や図書館などを見つけておくと良い。

近頃は鉄道駅やカラオケボックスでもシェアオフィスを提供する例があるので、近くにあれば利用しても良いだろう。

また、普段からスマートフォンの電池切れに悩まされている人はモバイルバッテリを持ち歩いているだろうが、そうでない場合にも、ちょっと出先で仕事したい時や、スマートフォンの電池切れで困ることがあるので、小さな充電器(ACアダプタ)を持ち歩くと良い。 充電器はスマートフォンやモバイルルータを充電できる程度の容量で充分だが、パソコンの充電器が USB Type-C であれば、容量の大きなACアダプタを用意しておくと、兼用できて便利。

また、喫茶店等のコンセントは1つしか使えないことも多いので、モバイルタップも用意しておくと便利だ。

運動習慣を身につける

自家用車をやめる

リモートワークになると、とにかく運動不足になり、じきに身体が悲鳴を上げ始める。 毎日の辛い通勤が、意外と運動になっていたことを実感することになる。

移動は運動する絶好の機会。その貴重な時間に、クルマに乗って時間と金を無駄使いしてはもったいない。

自家用車は維持費もばかにならないので、仕事で使っているのでなければ、売ってしまうのが得策だ。売却代金はもちろん、駐車場代、車検代、保険に税金が全て不要になり、驚くほど家計に余裕ができる。必要に応じ、カーシェアリングに入会しても良いだろう。

筆者もそうしたが、実際にはカーシェアリングもほとんど使わないので、じきに解約した。自家用車の維持費を考えると、時々タクシーに乗ってもむしろ割安に上がるのだ。近頃は JapanTaxiMOV など便利なアプリもある。特に都市部ではその傾向が顕著になるだろう。

自転車はエクササイズ

移動時間は貴重な運動の時間。歩いたり自転車に乗ったりする時間を増やすことができれば、効率よく運動ができる。

日本では2011年の東日本大震災後に自転車利用が急増し、今では国でも自転車利用を推奨している。 欧米では2020年3月の新型コロナウィルスの感染症対策でジム通いをやめて自転車に乗る人が急増しているようだ。

運動量はおよそ移動時間に比例するので、同じ距離を移動する場合は、自転車よりも歩く方が時間がかかるぶん、運動量は増える。ただし同じ時間を移動する場合は、歩くよりも自転車の方が運動量を稼げるようだ。とはいえ雨や雪の日は辛いので、晴れたら自転車、天気が悪ければ歩くのも良いだろう。

集合住宅で駐輪場を確保できない場合もあるだろうが、近頃はシェアサイクルも増えてきたので、これを利用するのも一方法だ。東京10区など地域によっては、月額パスを買う方が、維持費や駐輪場代を払うよりもお得かもしれない。

出かける時間を取る

リモートワークになると座って仕事をし続けがちになるので、なるべく毎日、出かける時間を取るよう心がけよう。

例えば子どもの送迎などがあれば、歩いて行けば、その往復の時間は絶好の運動時間になる。

晴れたら自転車で走りに行き、雨が降ったら歩いて買い物に行くのも良いだろう。

花壇が素敵な公園や、野鳥が戯れるせせらぎ、木漏れ日が眩しい里山、知らないお店など、地域のさりげない見どころを見つけるのも楽しくなる。しかしその場合は、歩きでは行動範囲を広げづらいので、やはり自転車が良いだろう。運動量を確保しながら、生活に彩りが出てくれば上出来だ。

もちろん目的なくただ走るのも良いが、運動量を見える化すると張り合いが出てくるので、活動量計を着けて走るのもおすすめだ。Mi Smart Band 4 ならば4千円足らずで手に入る。走った場所が地図上に表示され、クラウド上に記録される。

参考

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