Mi Smart Band 4

提供: きまぐれ手記 Kimagurenote
2020年2月8日 (土) 12:04時点におけるCory (トーク | 投稿記録)による版 (体重計→体組成計)
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本体と標準添付のバンド

Mi Smart Band 4(ミー スマート バンド 4)は、中国Xiaomi(シャオミ)社製のリストバンド活動量計

グローバルでは商品名「Mi Band 4」で発売されているが、なぜか日本向けの商品名には「Miスマートバンド4」と「スマート」が付いている。家電量販店などで販売されている先行他社製品が「スマートバンド」の一般商品名で呼ばれているからだろうか。

中国では2019年 6月に発売。その後全世界で順次展開され、日本では12月16日に発売された。価格は正規代理店品が3,839円(2020年1月現在)で、先行他社の製品と比べて圧倒的に安い。

通信機能は Bluetooth 5.0 + BLE。 電池持ちは公称最大20日とされている。

また、本機はバンド交換でき、交換用バンドが豊富に出回っているのも魅力。

ただし日本での公式販路は Amazon.co.jp のみ(2020年1月時点)。家電量販店などの店頭や、楽天・ヤフーなどの大手通販モールでも販売されていないので、意外と買いづらい。 並行輸入品(Global版など)や転売品はメーカーサポートの対象外になり、その割りに価格が安くもなかったりするので、注意したい。

本機の利用にはスマートフォンAndroid または iPhone (iOS))が必要。同アプリでMiアカウントを登録する必要がある(Googleアカウントで登録可)。

#Mi Band 3 などの旧機種から本機に、または本機から腕時計型の機種に(どちらの場合も Xiaomi・HUAMI製に限る)交換しても、スマートフォンを#機種変更しても、同アカウントを使って計測データを引き継げる。

気象情報の表示例 もちろん日本語表示に対応

特徴

できること

小さくまとまったパッケージ。Mi Note 10 Pro と並べて置くとこんな感じ
  • 防水(5気圧)
  • 歩数の計測・表示
  • 心拍数の計測(光学式)・表示
  • 運動量管理(ウォーキング、ランニング、サイクリング、エクササイズ、スイミング)
  • 睡眠管理(ただし昼間は計測不可
  • Googie Fit とのデータ連携(ただし歩数と睡眠データのみ)
  • 座りすぎ通知
  • アラーム(指定の時刻になるとバイブレーションで知らせてくれる)
  • 天気予報の表示
  • 本機の文字盤(時計画面)に好きな写真等を切り抜いて表示
  • スマートフォンアプリの通知表示
  • スマートフォンで通話着信時の相手名表示(連絡先へのアクセス許可が必要)
  • スマートフォンで再生中の音楽の停止/再開、音量調整、曲送り/戻し、曲名表示
  • BluetoothでペアリングしたAndroidスマートフォンのロック解除(Androidの機能
  • 専用アプリ「Mi Fit」は AndroidiPhone (iOS) に対応
  • 着ける場所は左手首(男性向け)と右手首(女性向け)から選択

表示はもちろん日本語にも対応している(右図)。

本機は様々なメーカーのスマートフォンと併用しやすく、音楽リモコンを含めた一通りの機能が動作するので、良く出来ていると思う。

例えば競合するHuawei製品では、音楽リモコンはHuawei製スマートフォンとの組み合わせでしか動作せず、文字盤に任意の画像を入れる機能も無い。本機の方が安価なのに多機能になっている。サードパーティ製の様々な交換用バンドが出回っているのも本機ならではの魅力だ。

ただし、通話着信の通知が若干遅れ気味になる。省電力のために常時通信していないためかなと思われる。

また、本機に限らないが、GPS非搭載機は価格が安めで電池持ちが良い半面、スマートフォン側の専用アプリが頻繁にバックグラウンド動作して位置情報の取得などを行うため、スマートフォンの電池消費量が増大する。

また、廉価版のスマートフォンを使っている場合など、スマートフォン側の位置情報の精度が低いと、屋外ワークアウトの計測がうまくいかない場合がある。そうした場合は Huawei Band 4 Pro などのGPS搭載機種を購入する方が良い。

できないこと

Apple Watch 4 本体 多機能とのトレードオフで、大きさ・重さと価格は桁違い。電池持ちも短く、毎日充電が必要
  • GPS(スマートフォンで頻繁に位置取得するため電池使用量が増える)
  • モバイルネットワークへの接続(単独での通話やデータ通信)
  • 血圧計測
  • 月経周期の記録
  • 決済
  • 転倒を検出し自動で緊急通報する[1]
  • 単体での使用や、パソコンとの連携(使用には対応スマートフォンと Mi Fit アプリが必要)
  • GPXKMLなどのファイル書き出し

Apple Watch 4 以降に搭載されている心電図機能は日本では使えない(管理医療機器の認証を取得していない)[2]ので比較対象外。

緊急通報はおそらく Apple Watch 5(市価47,080円~)くらいしか搭載していなさそう。決済も Suica 対応となると Apple Pay くらいかな。

そう考えると、Apple Watch 以外の違いは見た目や使い勝手とGPSや血圧計測の有無くらいで、意外と大差ないのよね…Apple Watch は iPhone との組み合わせ利用が前提になるきらいもある。

また、転倒を検出して自動で緊急通報する機能などは、自転車乗りから見るとたしかに良さそうに思うのだが、冷静に考えると、毎日充電しないといけない重たい腕時計を使いたいとは思えないし、電池が切れていたら何の意味もない。高齢の両親にプレゼントしようなどという営業文句も、毎日充電しないと使えない重たい腕時計をもらって役に立つだろうか?もらった物は自腹で買った物以上に飽きるの早いからね…

どのメーカーのどの機種にも言えることだが、多機能になると大きさ・重さも価格も桁違いに上がるし、電池持ちも短くなるので、用途や必要性を考えながら選べば良いだろう。

その点、本機は国内正規流通品が4千円以下で買えるので、入門用に適している。

主な仕様

パッケージ内容と日本語説明書

重さは22.1g(付属のバンドを含む)。本体の重さは実測で約11g。

画面は120×240px、0.95インチのカラーAMOLED。タッチスクリーン搭載。

スマートフォンとの通信は Bluetooth / BLE を使う。

5気圧防水に対応しているので、汚れても丸洗いできるし、着けたまま風呂にも入れる。交換用バンドも千円以下から数千円程度で安価に市販されている。

内蔵電池は 135mAh(リチウムポリマー、電池交換不可)で、公称最大20日の電池持ちとされている。

充電は専用のアダプタを使い、USB(A端子)から給電。充電の度にバンドから本体を外す必要があるのが手間だが、本機は比較的電池持ちが良いので、充電の頻度(概ね週に1回以下)は我慢できる範囲か。充電にかかる時間は最大2時間。

日本正規代理店品に添付の説明書は、英語、日本語、韓国語に対応している。

多彩な交換用バンドが市販されている

付属のリストストラップ(アームバンド)はTPU製のいかにも安っぽい物だが、24時間着けっぱなしにする活動量計としては適している。 とはいえ、このおもちゃのような外観の本機を着けて外出するのは躊躇われる人もいるだろう。

本機のバンドは前機種 #Mi Band 3 と互換性があり交換バンドもすでに様々な商品がサードパーティから概ね2千円前後で販売されていて、付け替えて使うことができる。

競合他社の同価格帯の製品(Huawei Band 4 など)ではバンド交換できないので、バンド交換でき、選択肢も豊富なのは、本機の最大の特長かもしれない。

日本国内向けにも Mi Band 4 が正式投入されたことから、日本の Amazon マーケットプレイスでも様々な交換用リストバンドが販売されるようになった。中には中国から直送されてくる商品(到着が遅い)や、粗悪品が混じっていることもあるなど、品質の一定しない面もあるが、価格は概ね安い。Amazon.co.jpが発送する商品を選べば不良品の返品もしやすいので、試してみても良いだろう。

ただし、腕時計として使う場合は高級感のある金属製バンドも良いが、活動量計として使う場合は24時間着けっぱなしにする必要があるので、見た目だけでなく素材も選ぶ方が良いだろう。

なお、金属製バンドを購入した場合、長さ調整に必要な器具が付いていたりいなかったりする。付いていない場合はDIY店などに出向くか、通販で一緒に購入しておこう。 調整方法は一般的な腕時計用バンドと同じだが、自分で調べて調整する必要がある。

【参考】

商品によって異なるが、筆者が購入したバンドにはピン抜き棒だけ付属していた。固定器は無いので、小さく切ったダンボールを何枚か重ねて敷いてピン抜き台にし、手持ちのゴムハンマー(100円ショップで買った物)で叩いてピンを抜いた。ドライバー・ピンセット・ラジオペンチは使わなかった。

このほか、画面保護フィルムや予備充電ケーブルなどもサードパーティ製品が概ね千円以下で市販されている。本機は10日くらいは余裕で電池が持つので、頻繁に充電する必要はないが、必要に応じ購入すれば良いだろう。

体組織計との連携

様々な家電製品を投入しているXiaomiは「スマート体組成計」も発売している。

本体には電源スイッチなど何も無く、普通に乗ると体重のみ計測されるシンプル設計だが、Mi Fit アプリとペアリングしてから乗ると、アプリに登録した身長・年齢・性別をもとに、体脂肪率、内臓脂肪レベル、水分量、筋肉量、たんぱく質量、骨量、BMI、基礎代謝、体年齢が表示される。

また、最大16人分のスマートフォン(Mi Fit アカウント)とペアリングでき、計測時に切り替え等不要で自動判定されるため、家族で使うこともできる(体格がそっくりな人がいると誤判定されそうだが)。計測値はクラウドに保存されるので、履歴も参照可能。運動すると筋肉量が増えるといった関連が見られて面白い。

この「スマート体組成計」はTJCが国内正規代理店になっており、同社が運営する「STARQオンライン」名義で、Amazon、楽天、ヤフーなどに出店し、国内正規品(メーカー保証付き)が販売されている。国内正規品には日本語の説明書冊子と1年保証が付く。

国内正規代理店の直販価格は 3,980円4,280円売れているからか、ひそかに値上げされていた。ビックカメラグループでは 3,980円で継続販売されているようなので、そちらで買う方がお得かも。

余談だが、本品はBluetoothを使うので電波法に基づく技適シールが貼られているものの、家庭用特定計量器に表示される○正マークは付いていない。そのためか、体重計ではなく「体組成計」として販売されている。 体重はkgで表示されるが、アプリで選択した地域によっては表示がポンドなどに自動で切り替わる機能があるのかもしれない。そうなるとJIS基準に不適合となるので(これだけ国際化した時代に規制が追い付いていない例だと思うが)、あえて体重計を謳っていないのかもしれない。

また、筆者が試した範囲では、体重は他の体重計(タニタ製、ドリテック製)と比べて若干重く表示されていた。個体による誤差かもしれないが、宅配便などの計量には要注意。体重計ではないと割り切って使う方が良さそうだ。

【参考】

初期設定

ペアリング中にバンドの画面で確認を求められるので、下の「✔」をタップする
バンドのファームウェアアップデートは専用アプリ経由で行う。アップデート中はバンドとスマートフォンを近づけておく必要がある。所要時間は数分。
ペアリング直後の設定画面 ほとんどの機能が「オフ」になっているので、使う機能を設定してゆく
  1. スマートフォンで、Android (Google play) または iPhone (iTunes Store) 用の「Mi Fit」アプリをインストール
  2. スマートフォンで「Mi Fit」アプリを起動
  3. Miアカウントでログイン、またはサインインを求められる。Googleアカウントを使ってサインインできるので、特段の理由(中国で使いたい、など)がなければGoogleアカウントを使うのが手軽。
  4. 現在地を選ぶ。日本で使うなら「日本」を選ぶ。
  5. ソフトウェア契約とプライバシーポリシーへの同意を求められる。
  6. プロフィールを登録。ニックネーム、性別、生年月、身長、体重、アクティビティ目標。煩わしいが埋めないと先に進めない。目標は1日あたりの歩数で設定。
  7. アプリが起動。Xiaomiなのでアプリには広告が出てくるが、そこまで目立つ形ではないので、気にしなければ良いだろう。一応、広告欄右上の「×」で消すことはできる。
  8. アプリ画面右上の「+」をタップすると、機器の登録(ペアリング)に入る。「バンド」「腕時計」「体重計」「スマートシューズ」が出てくるので、「バンド」を選ぶ。
  9. アクティビティ、睡眠、心拍数の情報が収集されることに同意を求められる。
  10. 位置情報へのアクセス許可を求められる。
  11. Bluetoothが無効の場合、スマートフォンの設定から有効にするよう求められる。
  12. 「検索中…バンドをスマートフォンに近づけてください」画面になるので、バンドを近づけて待つ。バンドは省電力のため常に通信しているわけではないので、少し時間がかかるが、待っていれば良い。バンドの電源は常時ONだが、画面を触って点灯させてやると、少し早くなるかも?
  13. バンド側の画面に「Pair the phone?」とペアリングして良いかの確認表示が出るので、「✔」をタップ。(右上写真
  14. 状況によりファームウェアアップデートが始まるので、バンドをスマートフォンに近づけたまま、終わるまでしばらく(数分程度)待つ。(右上写真
    ちなみにアプリのデータ通信量は他の設定も含めて50MB程度だったが、気になる場合は Wi-Fi が使える場所で行うと良いだろう。
  15. ペアリングが完了すると、バンドの機能紹介が表示された後、バンドの設定画面に入る。
  16. バンドの装着位置は「左手首」と「右手首」から選択。初期状態では「左手首」になっているので、必要に応じ変更する。
  17. 天気設定は位置情報で拾った地域が自動設定されるが、間違っている場合は修正する。
  18. 初期状態ではほとんどの機能が「オフ」になっている。単に腕時計として使う場合は「オフ」のままにしておく方が電池持ちが良くなるが、必要に応じて「(通話)着信」「イベントリマインダー」「アラーム」「アプリ通知」「座りすぎ通知」「心拍数検出」を設定する。
  19. 通話着信通知やアプリ通知をONにすると、スマートフォン側でアクセス許可の設定が必要になる。
  20. 通話着信や通知の表示を行うには、Mi Fit アプリのバックグラウンド実行を許可する必要がある。方法は機種によってまちまちで、設定が要らない機種もあるが、Huawei製端末など独自の省電力機能を持っている機種では設定が必要。
    Huawei製端末には専用の設定ガイドが表示されるが、少し古い機種用のガイドで、EMUI9では設定不要(OSが自動判定)のはずだが、設定を促す画面が度々表示されて、親切なのかお節介なのか。
    また、当然ながらXiaomi製端末でも設定が必要。同社製品だからと大目に見てくれるわけではない。
  21. 活動量計として使う場合は心拍数検出などの設定を行う。


ここまで設定して、とりあえず使えるようになる。お疲れさまでした。

ちなみにバンドに電源ON/OFFの概念はなく、基本は常時電源ONなので、購入直後の箱に入った状態でもスマートフォンのBluetooth検索画面に本機が表示されることがあるが、バンドの画面をタップしないとペアリングできず、ペアリングしないと何もできないので、あまり問題はないのだろう。

ただし、リチウムイオン二次電池の特性上、長期間店番した流通在庫品を購入して、内蔵バッテリーが消耗しきっていた場合は、使えない(または電池寿命が大幅に縮んでいる)かもしれないので注意したい。 値が張る品ではないので、メーカー保証のある正規流通品を購入する方が良いだろう。

Mi Fit 屋外サイクリングのログ表示画面 アプリの共有機能を使って縦長スクリーンショット画像を保存/共有できる

ワークアウト

サイクリング

サイクリングの計測を試してみたのが右図。地図上に走行ルートが線引きされ、走行場所、時間と平均速度、平均心拍数、1km毎の平均速度が見られて面白い。

この時は HELLO CYCLING で出先からのんびり帰ってきただけなので、運動した気にはならないのだが、実はけっこう運動しているんだなぁ、と自己満足に浸れる良い機能かも:)

ただし、計測開始/終了を手動で操作しないといけない(スマートフォンの Mi Fit アプリで、または本機の画面タップ・スワイプ操作でも開始/停止できる)ため、測定し忘れがち。

右図の例では自転車を返却後に本機の計測を止め忘れ、買い物の最中に気づいて停止したので、最後の数分は0~5km/h(歩いて店へ行った様子)が記録されている。理想は自動で開始/停止されると良いのだが、自転車から直接データを取っているわけではないし、信号待ちなどもあるので、難しいのだろう。

とはいえ、自前のサイコンを付けられないシェアサイクル(レンタサイクル)でも計測できるのは本機(活動量計)ならではの利点だ。 身軽に電車で土浦宇都宮しまなみなどへ出かけてスポーツサイクルを借りて走る時にも良さそうだ。

また、GPSや心拍数モニターが付いているサイコンは一般に高価かつ面倒なので、自前の自転車で使う場合も、本機は安価で手軽なモニターになるかもしれない。

※本機は別途スマートフォンが必要で、機種によっては位置情報の精度が悪かったりするので、正確な位置を記録したければある程度の性能のスマートフォンが要るだろうから、必ずしも安価ではないかもしれないが。

なお、右図の例では地図を隠す機能(地図表示欄右下の【👁】アイコン)を使ってグレーアウトさせているが、もちろん地図上に重ねて表示することもできる。地図はGoogleマップが使われる。

GPX等のエクスポート機能は無い

Mi Fit には、GPXKMLなどを書き出す機能は無い。

位置情報の生データ取得が目的ならば、Amazfit Pace / Stratos などのGPXエクスポート機能付きの機種を選ぶか、ロガーアプリ(Androidならば山旅ロガー地図ロイドなど)を使う方が良いだろう。

【余談】
Android 向けには Mi Fit からGPXを抜き出すアプリがあるようだが、root権限が要るので、一般向きではない。
(必ずしも普段持ち歩いている端末でなくても、Mi Fit アプリを入れて同じアカウントでログインすれば同期されるので、root権限を取れる手持ちの古い機種を使う方法もあるが、自己責任でどうぞ。)
iOS (iPhone) の場合は、AmazTools というサードパーティのアプリを使うと本機でもGPXファイルを取得できるようだが、自己責任でどうぞ。

位置情報の精度はスマートフォン次第

筆者が手持ちの機種で試した範囲では、Huawei nova 5TAQUOS R compact では位置情報の大幅な狂いは見られなかった。

一方で、Mi Note 10 Pro では位置ズレがひどく、走行距離が短すぎるとして測定結果全体が無効にされてしまうこともあった。同じXiaomi製品なのに…

スマートフォンの機種によっては位置情報が飛び気味になったり、不正確になることがあるかもしれない。その場合は、(本機にはGPSは無いので)スマートフォン側の位置情報の精度に問題があると考えられる。

サイクリング中の位置計測

本機はGPSを内蔵していないので、位置取得はスマートフォン頼みだが、スマートフォンのGPS精度が良くないと、うまく位置取得できず、最悪、ワークアウト自体が欠測になることもある。

古い機種や廉価版のスマートフォンを使っていて、位置情報をうまく取得できない場合は、スマートフォンの機種変更を考えるか、または Huawei Band 4 Pro などのGPS内蔵の活動量計(幾分高価かつ電池持ちが短くなる)を購入すると良いだろう。

または、自転車側にスマートフォン用ケースを取り付けるなどして、位置取得を改善できることがある。バンドが安価なぶん、ひと工夫必要になる。

高度データは取れない

仕様上はGPSでも標高を算出できるはずだが、本機は気圧計などの補正するセンサーがないためか、高度は記録されないようだ。

筆者が試した範囲では、Huawei nova 5TAQUOS R compact どちらで試しても取得できなかった。高度を取りたい場合は、Amazfit Bip などの気圧センサー搭載機種を選ぶ方が良さそうだ。

Mi Fit ウォーキングのログ表示画面

ウォーキング

ウォーキングの計測を試してみたのが右図。 #サイクリングのと同様だが、こちらは地図表示をONにしている。

Google map 上に歩いた場所が橙色の線で表示され、わかりやすくて良い。散策の道順記録に便利だ。

右図の例では、小田急多摩線・唐木田車庫の南端にある入口(唐木田駅から歩いて10分ほど)から計測を始め、8kmの少し手前が「多摩よこやまの道防人見返り峠。 8km以遠は黒川の農業公園を通って黒川駅に出ているが、そのあたりの案内はいずれ「小田急多摩線」に書く予定(=未定)。

右図の位置情報は Huawei nova 5T で取得しているが、スマートフォン側で取得する位置情報は、概ね正確に取れている。④と⑤が近いのは寄り道していたため。右図では縮尺の都合で見えないが、寄り道もきちんと拾っていた。もちろん地図はピンチ操作で一部を拡大して見ることもできる。

もっとも散策地図作りだけでよければ、山旅ロガー地図ロイドで事足りる(笑)。 やはり本機は活動量計なので、歩いたペースがグラフィカルに表示され、運動量が蓄積されるのが良さだろう。

右図のうち、「消費」とは消費カロリーのこと。さらに下にスクロールすると、ペース心拍数グラフと心拍ゾーン、ケイデンス(1分間の歩数)、ストライド(歩幅)のグラフを見られる。

筆者はのんびり歩くのが好きだし、途中あちこちで寄り道するので、基本ペースは低調。 文字通り「練習」(workout) ならば歩き続けるのだろうから、1km単位で表示されるペースを見て、坂道や持久力などを見るものなのだろうが、筆者のような使い方の場合は、バーが短い所は寄り道する見所がなくてスタスタ歩いたか、日没に追われて急いで歩いたって感じかな?(笑) ここは切り替えて逆に時間ごとに歩いた距離が見られると良いような気もする。まあどうでもいいか。

本機の歩数は、筆者が使っている昔ながらの腰に着けるタニタ製の歩数計と比べて、若干少なめに出る傾向があるようだ。まあ本機は腕に着けて測っているので、腰に着ける歩数計の方が正確に測れるのだろうと思う。でも大きくは違わないので、およその運動量を測る意味では充分だろう。

また、歩数以外に心拍数から運動量が分かって、自転車に乗る方が疲れない割りに運動量が大きいことが可視化される。

しかし、その割りに Mi Fit の目標設定は歩数(か体重)でしかできないのは、いかがなものかと思うけれど…自転車ばかり乗っていて歩く距離が少ないと、運動量が充分でも目標未達になる。歩きと自転車で移動した距離または時間を目標設定できるようになると良いと思うのだけれどね。

また、ワークアウト中にスマートフォンをロック解除すると、Mi Fit アプリが割り込んで必ず前面に表示される。 筆者は写真を撮りながら歩くので、カメラを起動したいのに、必ず Mi Fit に邪魔される(苦笑)。

筆者は複数台持ちしているので、Mi Fit アプリを他機種に移すことで事なきを得たが、このワークアウト中は必ず前面に出てくる機能は、便利な人と不便な人がいるだろうから、ON/OFFを選択できると良いと思う。

その他のワークアウト

「屋外ランニング」「トレッドミル」「エクササイズ」「スイミング」に対応しているようだ。しかし筆者はこれらには縁がないので以下略

その他の機能

友達と共有

Miアカウントを持つ友達を登録すると、アクティビティと睡眠情報を共有できるらしい。 筆者は使いたいと思わないので未確認

友達登録は、アプリを起動して、友達→自分のQRコードを表示し、相手にスキャンしてもらう。

一緒に身体を鍛えている親しい友人や家族ならば良いが、行動範囲や生活リズムがだだ漏れになるので、QRコードをSNS等に掲載するのは避けるべきだろう。

座りすぎ通知

「座りすぎ通知」は規定でOFFになっているが、これをONにして装着し、コーディングや物書きなどの作業に集中していると、バンドが震えて「あまりにも長い間座っています」と表示され、立ち上がって身体を動かすよう促される。 これが出ると一息ついて、立ち上がって腕を回したりお茶を淹れたりする。デスクワークの人には良さそうだ。

ただ、時々誤判定されて、立っている時にも通知が出るのはご愛敬:)

本当に集中したい時には邪魔になるきらいもあるが、まあそういう時にはバンドを外しておけば良いだろう。

音楽

ペアリングしたスマートフォンで音楽再生中は、再生中の曲名表示(日本語対応)と、おおまかな再生位置が円で表示されるとともに、再生/停止、音量、曲送り/戻しの各操作ができる。

筆者が愛用しているヘッドホン (1MORE E1008) にはリモコンが付いているので、筆者は本機の音楽リモコンはあまり使っていないが、リモコンの無いヘッドホンを使っている場合や、曲名が知りたい、曲送り操作をよくするといった場合には、本機は便利なリモコンになりそうだ。

筆者は Huawei nova 5TAQUOS R compact で試しており、どちらでもOK。音楽プレーヤーは MusicoletdoubleTwist で動作している。

音楽操作画面は、下端の○をタップして画面を点灯させた後、画面を右にスワイプすると出てくる(または【その他 > 音楽】)。

様々なバンドフェイスが配信されている

バンドフェイスの変更

バンドフェイスも Mi Fit アプリから変更できる。

様々なものが配信されているほか、右側の「カスタム」を選ぶと、自前の写真等を切り抜いて使うことができる(その場合は時計のフォントまでは変えられない)。

もっと細かな変更をしたい場合は、WatchFace for Xiaomi Mi Band 4 などのサードパーティのアプリを使うとできるようだ。

Xiaomi社製バンドは仕様がサードパーティに開かれているようで、Mi Band Tools など様々な他社製アプリが提供されているのも魅力のひとつになっている。

上記で Google Fit とデータ連携できるのは歩数と睡眠データのみと書いたが、これは公式 Mi Fit アプリの仕様なので、他社製アプリの中には心拍数などの測定値をエクスポートできるものもあるかもしれない(未確認)。

アラーム

小さな本体の割りに本機の内蔵バイブレーションがそこそこ強力で(肌に直接触っているからそう感じるのだろうが)、目覚まし時計としても案外使える。

とはいえ自宅では普通の目覚まし時計を使う方が良いが、音が出ず振動だけで知らせてくれるので、旅行・出張中や、時間制限のあるプレゼンなどで使うには便利そうだ。

睡眠の質分析

深い眠りと浅い眠り、覚醒時間の割合が表示される。 また、入眠が遅い、22時までには寝なさいといった余計なお世話アドバイスもある。

面白いのは、類似するユーザーとの比較が出ることだろうか。みなさん0時頃に寝る人が多いのね…

注意したいのは、昼間は睡眠計測されない仕様のため、夜勤の人は使えない

筆者のような変則業務の場合は、夜に寝た日は計測されるが、昼間に寝た日は計測されない。

毎日測る必要はないと割り切れば、深い眠りと浅い眠りの割合が出てくるのは面白い機能だと思った。ストレスがかかると意識していなくても睡眠に影響したりするので、たまに測ると良いかも、と。 あとはまあ、22時までに寝ろとかは余計なお世話だし、たまに測れば充分かな。

気になるアプリの挙動

Mi Fit の Android アプリをインストールしてから、スマートフォンの内蔵ストレージに、奇妙なログが出力されるようになった。

内部ストレージ/Tencent/msflogs/com/tencent/mobileqq/com.tencent.mobileqq_connectSdk.yy.mm.dd.hh.log

A/2020-01-15 03:07:54.998 [main][openSDK_LOG] com.xiaomi.hm.health SDK_VERSION:3.3.0.lite
I/2020-01-15 03:07:54.999 [main][openSDK_LOG.Tencent] createInstance()  -- start, appId = 1103177325
I/2020-01-15 03:07:54.999 [main][openSDK_LOG.QQAuth] QQAuth -- createInstance() --start
I/2020-01-15 03:07:54.999 [main][openSDK_LOG.QQAuth] new QQAuth() --start
I/2020-01-15 03:07:54.999 [main][openSDK_LOG.AuthAgent] is arm64-v8a architecture
I/2020-01-15 03:07:55.002 [main][openSDK_LOG.QQAuth] new QQAuth() --end
I/2020-01-15 03:07:55.002 [main][openSDK_LOG.QQAuth] QQAuth -- createInstance()  --end
I/2020-01-15 03:07:55.003 [main][openSDK_LOG.Tencent] createInstance()  -- end

Mi Fit アプリには、Tencent社が運営する WeChat アカウントとの連携機能があるので、そこで使うライブラリ類がリンクされているのだろうが、筆者は使っていない。アカウント連携機能を使っていない時にも余計なライブラリが毎回起動されるのは気持ち悪さが残る。

今回はログを吐く設定になっていたから判ったものの、他にも不要なライブラリが組み込まれて常時起動しているのではと気がかりになる。使わない物は起動しないよう、改善してもらいたいものだ。

Mi Band 3

本機の前の機種「Mi Band 3」(ミー バンド 3)は、日本向けには正規代理店TJCの直営店StarQが販売しており、価格は税込3,980円(送料込)。

見た目はよく似ている(交換用バンドも共通で使える)が、電池容量が若干少なめ、画面がモノクロで解像度も粗め、ジャイロスコープ無し。

通信機能は Bluetooth 4.2 + BLE。 電池持ちは公称最大20日(同程度)とされている。

旧機種が最新機種よりも高い価格で併売されているのはどうかと思うが、最新機種はAmazonでしか販売されていないので、どうしてもAmazon以外で買いたいという人は現状こちらになる。

機種変更

バンドの機種変更

本機(古いバンド)のペアリングを解除してから、新しいバンドを Mi Fit アプリに登録すれば良い。

ただし、基本的に Mi Fit アプリからデータのエクスポートはできないので、蓄積したデータを引き継ぎたい場合はXiaomi/HUAMI社製品を選ぶ必要がある。

本機(バンド)はペアリング解除されると初期化され、画面に「Pair first」と表示される。 (画面表示は日本正規代理店から購入した場合。中国からの並行輸入品は中国語で表示されるらしい…)

本機のみ初期化したい場合は、本機の画面を上下にスワイプして【その他 > 設定 > 初期化】。

スマートフォンの機種変更

  1. 変更前の機種で Mi Fit アプリを起動し、右下の「プロフィール」をタップ
  2. 「マイ デバイス」の「Miスマートバンド4」をタップ
  3. 下までスクロールして「ペアリングを解除」をタップ

確認が表示された後、ペアリングが解除される。

ペアリング解除すると当日の歩数が0に戻るので、気になる場合は午前0時過ぎに解除すると良いだろう。心拍数の測定データは同期しておけばアプリ(経由でクラウド)側に保存される。

ペアリング解除すると、バンドは初期化され、新たにペアリングしないと使えない状態になるので、新しいスマートフォンに Mi Fit アプリをインストールし、同じアカウントでログインしてから、改めて#初期設定すれば良い。

ちなみに古い(ペアリングを解除した)スマートフォンでも、アプリを残しておくと、Miアカウント経由でクラウドに保存したデータを見られるようだ。

で、結局何の役に立つの?

ガジェッターの趣味利用を別にすると、やっぱり日常の健康管理と、運動量の見える化、でしょうね…

本機は破格の安さなので、時計と通知確認、音楽操作だけに使うのもアリだとは思うけれど、時計に使うには、本体が小さくて文字盤がちょっと見づらい。(そのぶんコンパクトで電池持ちが長い利点はある。)

プログラマーや物書きなどの座りっぱなしの仕事をしている筆者のような人は、どうしても運動不足になりがちになるので、本機の座りすぎ通知や、運動量を見える化する機能があると、運動不足の解消や運動習慣の継続に役立つかも?実際に運動するかは本人の心がけ次第なので

また、歩数計サイコンは付けているけれど、手書きで記録するのは面倒だし、IoTの時代に手打ちのExcelで管理するのもスマートでないなぁ、と思っている人には良さそう。でもそういう人には、専用アプリ「Mi Fit」の外に生データをエクスポートできないの(基本はスクリーンショットの共有)が地味に不便かも。

趣味でランニングや水泳をしている人にも良さそう。特にスイミングに対応した機器の中では本機は破格の安さだろうし。ただしスマートフォン携行が前提になるけれど…

本機も常に電波が届いている必要はないが、ランニング中などバンド単体で位置を取りたい場合や、手持ちのスマートフォンの位置情報取得の精度が悪い場合は、Huawei Band 4 Pro などのGPS付きを選ぶのも良いかも。 ただし一般にGPS付きの活動量計は電池持ちが極端に悪くなるので、必要に応じて。

また、水中でのタッチパネル操作はおそらく不可なのと、水中で心拍数を計測できることを売りにした機器はそれなりのお値段がするようなので、本機は水中で心拍数は測れないと思う…(あいにく筆者は泳がないので、正直よくわかりません。)

他には、文字盤に任意の写真を入れられるので、子どもやペット、彼氏彼女、好きなキャラやアイドルの写真などを文字盤に入れた時計が欲しいとか…でもそれならば文字盤の大きな機種を買う方が良いかも。

XiaomiとHUAMI

Xiaomiのグループ会社で活動量計専業メーカー「HUAMI」(ファーミ)の製品 Amazfit(アマズフット)シリーズは、国内ではあまり知られていないが、海外では後発ながら活動量計のメジャーブランドのひとつになっている。 GPSを搭載する腕時計型では後発ながら安価かつ多機能で、先行するガーミンなどを追い上げているようだ。

日本では正規代理店が扱っている Xiaomi・HUAMI の製品はごく一部に留まっており、国内ではあまり知られていないが、TJCが国内代理店になっている機種については直販のほかビックカメラグループの家電量販店でも販売されており、個人輸入に頼らずメーカー保証付きの製品を購入できるし、店によっては店頭でデモ機を見てから購入できる。

Xiaomiブランドの製品(Mi Band シリーズ)およびTJCが扱うHUAMI社製品(Amazfit Bip, Verge)では「Mi Fit」アプリを使うが、それ以外の製品(Amazfitブランド)では「Amazift」アプリを使う。ただしどちらのアプリも Mi アカウントで紐づけられて、ワークアウトの記録は共有される。

Amazfitシリーズの腕時計型には、大きく分けて2グループ、内蔵ストレージに音楽データを保存して音楽プレーヤーとしても使える(運動中にスマートフォン不要で音楽を聴ける)製品群と、音楽プレーヤーが省かれた製品群がある。前者は大きく・重く・高価になり、後者は小型軽量になる傾向があるので、必要性に応じて選べば良いだろう。

前者の音楽プレーヤーとして使える製品では、GPXファイルのエクスポート機能を備えており、バンドでトラッキングした位置情報のGPXファイルをパソコンに取り込むことができる。Mi Fit / Amazfit アプリからGPXファイルをエクスポートできれば良いのだが、それは出来ず、GPXファイルを使う場合は音楽再生機能付きの機種を選ばざるを得ないのは不便だ。

注意点としては、活動量計は1アカウントに1台しか登録(アクティブ化)できない。 Mi Fit / Amazfit アプリは Mi アカウントを通じて同期しており、ワークアウト等のデータが共有されるのは良いが、例えば本機 (Mi Smart Band 4) とAmazfit シリーズの腕時計型を両方登録して使い分けるといったことはできない。Mi Fit / Amazfit アプリの仕様で、活動量計が2台以上登録されると、最後に登録した1台以外は未アクティブ化されてしまい、再度アクティブ化するまで使えなくなる。

Mi Fit / Amazfit アプリは自動で同期されるので、Mi Band と Amazfit Watch を併用することもできない。例えば日中は大きな腕時計型を使ってワークアウトを計測し、夜は小さめなリストバンド型で睡眠計測をしたいといった使い方には不向きだ。異なる Mi アカウントで登録すれば併用できるが、計測値は共有されなくなる。その場合は睡眠計測専用に Huawei Band を使うなど、他社製品と使い分ける方が良いかもしれない。

OSは、当初はAndroidをベースに独自改造したものが使われていたが(Amazfit Pace など)、近頃は独自色が強まっているようだ。Android や Wear OS との互換性はなく、同社製品同士での互換性も考慮されていない。

また、日本では未発売だが、「Amazfit band 2」という製品も発売されている。Huawei Band に似て文字盤が大きめだが、バンド交換不可。他の機能は大差なし。バンド交換は不要で文字盤が大きめの方が良い人は検討しても良いと思うが、日本では未発売なので並行輸入品(メーカー保証を受けられない)しかなく、価格も高め。こちらを選ぶメリットはあまり無いだろう。

先行他社の製品

日本市場で先行している主なメーカーとその代表的な製品を、参考までに。

※Yahoo!ショッピングのデータベースから人気商品上位を自動抽出したもの。新品本体の売上が少ない時など、中古商品や保守部品などが上位に来ることもあるようだ。価格はリンク先で確認を。

Apple

watchOS、市価21,780円~

ASUS

Wear OS by Google

CASIO

Wear OS by Google

Fitbit

FitbitOS

Garmin

Huawei

独自(今後はHarmonyOS[3]

LG

Wear OS by Google

Samsung

Tizen

Sony

参考

関連

  • Amazfit Pace (Stratos) - HUAMIが製造・販売する、GPSを内蔵した腕時計活動量計。Mi Band シリーズと計測データを共有でき、気圧計を備えて高度計測に対応し、GPXファイルのエクスポート機能も持っている。後継機は Amazfit Stratos シリーズ。
  • Huawei Band 4 Pro - GPSを搭載したリストバンド型活動量計。大手メーカーのGPS付き現行機種の中では最も廉価。