奥羽本線 (山形)

提供: きまぐれ手記 Kimagurenote
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📅 筆者の最終訪問時期:2019年夏
本稿は、2019年夏、またはそれ以前の情報です。
奥羽本線 (山形)へ訪問の際は、予め公式ホームページなどで最新の情報を確認してください。
車窓から見る置賜盆地
車窓から見る置賜盆地

奥羽本線(おううほんせん)は、福島駅福島県福島市)から山形駅山形県山形市)・秋田駅秋田県秋田市)を通って青森駅青森県青森市)までを結ぶ鉄道路線。運営はJR東日本。一部複線・全線電化。

本稿では、このうち福島駅福島県福島市)から新庄駅山形県新庄市)までの区間を扱う。この区間は「山形新幹線」が走るとともに、普通列車には「山形線(やまがたせん)」の愛称が付けられている。

新庄~秋田~青森間については「奥羽本線」を参照。

かつては長距離列車や貨物列車も走っていたが、新幹線直通に際し標準軌に改軌されたため、他の在来線との直通運転ができなくなった。同じ奥羽本線でも、新庄より先(北)へは直通運転できず、全ての普通列車が福島~新庄間での折り返し運転になっている。

みどころ

スノーシェッドに覆われている峠駅 かつては左側にスイッチバック式の側線があり、ホームもそちら側にあった
スノーシェッドに覆われている峠駅 かつては左側にスイッチバック式の側線があり、ホームもそちら側にあった

庭坂までは福島市内の住宅地で区間列車もあるが、その先の県境は人家まばらな豪雪地帯で、今も昔も難所として知られる板谷峠区間に入る。全列車通過の秘境駅・赤岩や、その名もずばりの峠駅など、鉄道ファンにはよく知られる秘境駅が続く。峠駅や大沢駅は豪雪地帯のためスノーシェッドに覆われている独特の雰囲気になっている。こうした雰囲気が好評なのか、ここ数年は外国人観光客の姿も多く見かけるようになった。

峠駅のスイッチバック線路の名残
峠駅のスイッチバック線路の名残

庭坂~米沢間の峠越え区間は、かつては長距離特急・急行・夜行列車や貨物列車も多く行き交っていた幹線ながら、赤岩板谷大沢の4駅連続スイッチバックが、この区間の難所ぶりを物語っていた。

しかし1990年3月の山形新幹線(ミニ新幹線)開業のために改軌された際、山形新幹線以外の長距離列車や貨物列車はすべて廃止(他の区間へ迂回)された。途中駅のスイッチバックも廃止されて、本線上に普通列車のみが停まるホームが設置された。

改軌後は、通過する列車(山形新幹線)は多いが、中間駅に停車する普通列車はごくわずかしかなく、中間駅の訪問者や18きっぱーにとっては今も難所のひとつになっている。

峠駅前に店を構える「峠の茶屋」 今も駅で立ち売りを続けている「峠の力餅」が有名だが、店舗では軽食メニューも提供している
峠駅前に店を構える「峠の茶屋」 今も駅で立ち売りを続けている「峠の力餅」が有名だが、店舗では軽食メニューも提供している

峠駅では「峠の力餅」の立ち売りが今も続けられている。力餅を購入したい場合は、千円札を用意して米沢寄りのドアの前で待とう。停車時間はわずかだが、ダイヤが乱れていなければ、車掌さんも待ってくれるようだ。

名物「峠の力餅」は8個入1折で1,000円と良い値段だが、出来立ての良い材料を使っていて柔らかく美味。餅なのですぐに固くなる。美味しいうちに食べよう。土産にする場合は軽く油を敷いたフライパンで焼いてやるとまた違った風味を楽しめる。

※2019年冬までは10個入りだったが、2019年夏の訪問時には8個入りになっていた。

この人里離れた山奥にある峠駅だが、駅前には2軒の茶店がある。1軒は「峠の力餅」製造元の「峠の茶屋」。もう1軒は山菜料理メニューが豊富な「峠の茶屋江川」。似た屋号だが別の店。いずれも駅からすぐの場所にあるので、訪問の際はぜひ立ち寄りたい。

滑川温泉 福島屋旅館 峠駅から4km山奥に入った所にある温泉宿 電気も電話も来ておらず、自家発電で営業している
滑川温泉 福島屋旅館 峠駅から4km山奥に入った所にある温泉宿 電気も電話も来ておらず、自家発電で営業している

この山奥にある峠駅に通じるたった1本の市道を4kmほど歩くと、滑川温泉の1軒宿、福島屋旅館に到着。途中の分岐には道標があり、舗装された1本道なので迷うことはないが、宿泊する場合は列車に合わせて旅館が送迎してくれる(要予約)。途中の道は真っ暗で携帯電話も圏外になり、熊も住んでいる山奥なので、夕方以降や天候が悪いときは歩かず、旅館の送迎を利用しよう。

小さな旅モデルコース 図のうち滑川大滝は吊橋通行不可のため到達困難
小さな旅モデルコース 図のうち滑川大滝は吊橋通行不可のため到達困難

滑川温泉から前川沿いにさらに1kmほど歩くと、日本の滝百選に選ばれた「滑川大滝」があるが、途中の吊り橋が老朽化して通行止めになっていることから、到達するには川の渡渉が避けられない。米沢市にはぜひ吊り橋を復旧してほしいところだ。

滑川温泉からさらに5kmほど山奥に入ると、姥湯温泉に到着。ここも宿泊ならば送迎を利用できる。この先は西吾妻山の登山道で、明月湖・東大巓を抜けて天元台高原へ至る上級者向けの登山道となる。天元台高原からはリフトとロープウェイを乗り継いで白布温泉へ出られる。

天元台高原ロープウェイは2019年6月より運休中。バス代行あり。

なお、冬季は板谷駅~峠駅間の市道は除雪されているようだが、滑川温泉・姥湯温泉へ向かう市道は除雪されず通行困難(雪山登山)、各温泉宿および峠の茶屋は冬季休業となる(立ち売りの力餅は電話で予約すれば冬季も購入できる)。

峠駅~滑川温泉の写真

H{ ’J ?u line Itaya pass

置賜盆地

赤湯駅から見る米沢方面の山なみ
赤湯駅から見る米沢方面の山なみ
山形新幹線「つばさ」と山形鉄道
山形新幹線「つばさ」と山形鉄道

米沢を出ると、しばらくは豊穣な盆地の中央付近を走り、沿線には農地が広がる。

置賜盆地は、概ね現在の米坂線に沿って旅したイザベラ・バードが『日本奥地紀行 (Unbeaten Tracks in Japan)』で「東洋のアルカディア」と評したことでも知られる。

赤湯で合流する山形鉄道フラワー長井線は文字通り沿線に花の名所が多いことから名付けられた。また、米沢で合流する米坂線の沿線には川西町にもダリア園やハーブガーデンなどがある

蔵王

最上川

銀山温泉

新庄

大蔵村・肘折温泉

温泉

駅一覧(各駅へのリンク)

  • 正確な情報は、最新の時刻表公式ホームページなどで確認してください。
  • リンクが赤色の駅は、本サイトでは現時点で該当記事がありません(準備中または執筆予定無し)。近隣のリンクが青色・紫色の駅の記事をご覧ください。
  • 奥羽本線 (山形)では、SuicaなどのICカードは利用できません。乗車前に切符を購入するか、現金での精算が必要になります。
駅名 駅間キロ 累計キロ 山形新幹線 接続路線・備考 出札 配線 所在地
福島駅
ふくしま
- 0.0 Pictogram Railway.pngJR東北新幹線東北本線
Pictogram Railway.png阿武隈急行
Pictogram Railway.png福島交通飯坂線
Pictogram Bus.png福島交通
福島県
福島市
笹木野駅
ささきの
3.8 3.8 Pictogram Bus.png福島交通「水口下」福島市役所行、庭坂荒町行
庭坂駅
にわさか
3.1 6.9 Pictogram Bus.png福島交通 福島市役所行、庭坂荒町行
赤岩駅
あかいわ
7.7 14.6 (全列車通過)  
板谷駅
いたや
6.6 21.2     山形県
米沢市
峠駅
とうげ
3.3 24.5    
大沢駅
おおさわ
4.3 28.8    
関根駅
せきね
6.0 34.8    
米沢駅
よねざわ
5.3 40.1 Pictogram Railway.pngJR米坂線
Pictogram Bus.png山交バス
Pictogram Railway.png米沢市民バス
置賜駅
おいたま
5.5 45.6    
高畠駅
たかはた
4.3 49.9 Pictogram Bus.png山交バス 高畠町役場行、米沢駅前行 東置賜郡
高畠町
赤湯駅
あかゆ
6.2 56.1 Pictogram Railway.png山形鉄道フラワー長井線
Pictogram Bus.png南陽市市内循環バス
南陽市
北赤湯信号場
きたあかゆ
- 61.6 (乗降不可) -
中川駅
なかがわ
8.3 64.4    
羽前中山駅
うぜんなかやま
3.9 68.3     上山市
かみのやま温泉駅
かみのやまおんせん
6.7 75.0  
茂吉記念館前駅
もきちきねんかん
2.8 77.8    
蔵王駅
ざおう
4.0 81.8   山形市
山形駅
やまがた
5.3 87.1 Pictogram Railway.pngJR仙山線左沢線
Pictogram Bus.png山交バス
Pictogram Bus.png山形市ベニちゃんバス
北山形駅
きたやまがた
1.9 89.0 Pictogram Railway.pngJR左沢線
羽前千歳駅
うぜんちとせ
2.9 91.9 Pictogram Railway.pngJR仙山線
南出羽駅
みなみでわ
1.7 93.6  
漆山駅
うるしやま
1.3 94.9  
高擶駅
たかたま
2.1 97.0   天童市
天童南駅
てんどうみなみ
1.3 98.3  
天童駅
てんどう
2.1 100.4 Pictogram Bus.png山交バス「天童バスタ-ミナル」天童温泉行、さくらんぼ東根駅経由村山駅行ほか
Pictogram Bus.png天童市営バス 寒河江BT行
乱川駅
みだれがわ
3.0 103.4  
神町駅
じんまち
2.9 106.3   東根市
さくらんぼ東根駅
さくらんぼひがしね
1.8 108.1 Pictogram Bus.png山交バス 東根温泉経由村山駅行、天童駅行
Pictogram Bus.png東根市民バス
Pictogram Bus.png河北町営バス東根線
東根駅
ひがしね
2.5 110.6  
村山駅
むらやま
2.9 113.5 Pictogram Bus.png山交バス 東根温泉駅経由天童駅行、尾花沢行ほか
Pictogram Bus.png村山市営バス
村山市
袖崎駅
そでさき
8.0 121.5    
大石田駅
おおいしだ
5.4 126.9 Pictogram Bus.png山交バス 尾花沢行Pictogram Bus.pngはながさバス 銀山線 銀山温泉行(尾花沢市役所から市内各方面へのバスあり) 北村山郡
大石田町
北大石田駅
きたおおいしだ
3.9 130.8    
芦沢駅
あしさわ
2.9 133.7   尾花沢市
舟形駅
ふながた
6.6 140.3 Pictogram Bus.png舟形町デマンド型乗合タクシー 最上郡
舟形町
新庄駅
しんじょう
8.3 148.6 Pictogram Railway.pngJR奥羽本線横手秋田方面)、陸羽東線陸羽西線
Pictogram Bus.png山交バス
Pictogram Bus.png大蔵村営バス 肘折ゆけむりライン 肘折温泉
新庄市
  • 山形駅から福島駅以遠(仙台エリア内)、仙山線・仙台方面(一部駅を除く)、陸羽東線 鳴子温泉・古川方面(一部駅を除く)に限りSuicaを利用できる。また、モバイルSuica特急券は山形新幹線の全停車駅にて対応。
  • 山形~羽前千歳間は仙山線・左沢線用の線路との単線並行区間。
  • 新庄~南新庄間は陸羽東線との単線並行区間。奥羽本線の列車は南新庄駅に停車しない。

【凡例】

  • 山形新幹線: ●=停車駅、○=一部停車駅、|=通過駅
  • 出札: み=みどりの窓口あり、○=出札窓口あり、△=自動券売機あり、無印=窓口・券売機なし(車内精算)
  • 配線:|=棒線駅(交換不可)、◇=交換可能駅、∨∧=単線と複線以上の境界駅、‖=複線以上の駅

参考