立山黒部アルペンルート

提供:ゆずの鉄旅のーと Yuznote
移動先: 案内検索
当サイトではアフィリエイト広告を掲載しています
この記事は、最終更新日よりおよそ 4 年 11 ヶ月経過しています。 公式サイトなどで最新情報を確認してください。(最終更新:2019年5月)
📅 筆者の最終訪問時期:2016年夏
本稿は、2016年夏、またはそれ以前の情報です。
立山黒部アルペンルートへ訪問の際は、予め公式ホームページなどで最新の情報を確認してください。
黒部ダム 手前が関電トンネル、奥が黒部ケーブルカー
黒部ケーブルカー 豪雪から設備を保護するため全線トンネルで建設された
立山ロープウェイ車内から黒部湖方面の眺望
室堂駅前 目の前に立山 駅前で立山の湧水を汲める
室堂付近の みくりが池周回コース
室堂付近のハイマツ林 ここまで育つのに数十年かかるという
地獄谷。散策路があるが、硫化水素濃度が上がったたため立入禁止になっている。ここで湧いた温泉を近隣の山荘が引湯しているゴムパイプが見える。日帰り入浴できる山荘もある。
立山ケーブルカー立山駅 手前は資材運搬用の貨車

立山黒部アルペンルート(たてやまくろべ - )は、立山駅富山県中新川郡立山町)から北アルプスを横断して扇沢駅長野県大町市)まで、様々な乗り物を乗り継ぎながら中部山岳国立公園内を通り抜ける山岳観光ルート。

見どころ

景色

立山ロープウェイと立山高原バスでは迫力ある車窓の景色を楽しめる。

トロリーバスとケーブルカーはトンネル内を走るため、屋外の景色は望めない(窓は付いているのでトンネル内は見られる)。

新緑から紅葉まで

新緑は5月頃から7月頃までの3ヶ月ほどにかけて、標高の低い所から高い所へと登ってゆく。

紅葉もやはり9月初旬から10月末頃までの3ヶ月ほどにわたり、標高の高い所から低い所(と言っても1000mほどあるが)まで降りてくる。10月になると高い所では積雪している。

湧水

黒部ダム展望台(関電トンネル側)、黒部ダムレストハウス脇、黒部平駅、室堂駅前、立山駅前に、湧水を汲める場所がある。

散策

一般の観光客向け散策路(下記)と、登山道がある。 登山道には、登山の技能と装備、下調べなどの準備をせずに踏み込むことは避けたい。

黒部ダム周辺

展望台と湖畔遊歩道が整備されており、一般の観光客でも散策できる。また、黒部湖には遊覧船「ガルベ」が運航している。

室堂平

室堂駅周辺(みくりが池周回コース)には散策路が整備されており、一般の観光客でも散策できる。

室堂駅前で湧水を汲める。空になった水筒・ペットボトルなどに水を汲んでから散策に出よう。

室堂駅のすぐ近くに「立山自然保護センター」がある。散策の前後に立ち寄ってみよう。

室堂散策路(みくりが池周回コース)の途中、地獄谷付近は立入禁止になっている。通行可の所でも風向き等により硫化水素濃度が高いことがあるので、喘息気味の人は近づかない方が無難。

弥陀ヶ原

室堂から弥陀ヶ原にかけては比較的なだらかな高原散策ができる。

ただし途中の地獄平は通行止めになっているので、弥陀ヶ原で立山高原バスを途中下車して散策するのが良い。

それなりに距離があるので、バスへの乗り遅れには注意したい。

温泉

室堂周辺には日帰り入浴に対応している山荘(みくりが池温泉など)がある。

ホテル立山

星に一番近いリゾート。標高2450m、立山黒部アルペンルートの中心地室堂に位置する日本最高所のホテル

  

4.52

最寄り駅:立山駅

日電歩道・水平歩道

黒部ダムから欅平まで黒部川沿いの断崖絶壁を削って通された登山道(ダム建設前の調査に分け入った際の作業道を転用したもの)。黒部ダムからの上流部が日電歩道、欅平までの下流部が水平歩道と呼ばれる。合わせて約30kmあり、途中に観光客が利用できる交通機関は一切無く、通り抜けるには山中での宿泊が不可避。また、一歩踏み間違えれば100mほど下の谷底に転落する危険な登山道となっており、8月まで雪渓が残るため、開通は例年9月頃で、10月には再び雪に閉ざされる。 【参考】阿曽原温泉小屋

黒部ダムは他にも周辺各峰への登山口もあるが、相応の技能と装備・準備が必要な山ばかりなので、散策感覚で入らないように。

注意事項

m
m
  • 日帰りの(アルペンルート中で宿泊しない)場合は早朝から行動し、昼過ぎには降り始めるくらいで計画しよう。
  • 飲食店とトイレは各駅にあり、アルペンルートから外れなければ飲食に困ることはない(レストランは混雑するので、手早く済む立ち食いそばがおすすめ)。ただし弥陀ヶ原を歩くときは少し持っていくと良い。
  • 高低差が大きいため、乗り物に乗りながら高山病になることがある。特に登った後には駅付近で30分ほど慣らし歩きをすると良い。
  • 室堂には簡易郵便局が開設されており、郵便物の差出と風景印押印、ゆうパックの発送、切手類の販売に対応している。(局留めは不可と思われるが未確認)
  • 2016年夏時点で、携帯電話(NTTドコモとソフトバンクで確認)は、扇沢、黒部ダム、室堂駅周辺および富山地方鉄道(立山駅~富山駅)では概ねLTE圏内。乗り物に乗車中は圏外が多い(扇沢~信濃大町駅間を含む)。auは不明。PHSは室堂駅付近と両端(信濃大町駅付近、立山駅~富山駅方面)のみ圏内。
  • ルート内にATMは無く、Suicaなどの電子マネーも使えない。クレジットカードは使えたり使えなかったり。現金を多めに用意して行こう。
  • コインロッカーは、黒部ダム駅や室堂駅にある。ただし混雑期には室堂のコインロッカー(たくさんあるが)は取り合い状態になるので(^^;、早めに確保しよう。
  • 山の天気は急変しがち。晴れていても黒い雲が流れてきて雨に降られることも。上空を見ながら早めに行動しよう。山岳情報掲示板は室堂駅や自然保護センターに設置されている。
  • 標高が高いぶん、夏でも気温が低く、日焼けしやすい。服装に注意しよう。
  • 歩道・散策路から外れて踏み込んではいけない。もちろん動植物の採取や持込も禁止。高地では小さく見えるハイマツも数十年かけて育った巨木。安易な気持ちで折ったりしてはいけない。→利用マナー
  • 夏休みや連休期間などは非常に混雑する。特に立山高原バスは数時間待ちになることもある。室堂発15時台が最終(時期により多少前後する)だが、遅くなるほど大混雑になる。時期にもよるが、12時頃までに乗れば、ほぼ待たずに乗れる。
  • 立山高原バスは室堂の乗り場で並んでいれば乗せてはもらえるようだが、弥陀ヶ原など途中から乗る場合や、散策中道に迷うなどして終バスに乗り遅れることがないよう、計画には余裕を持って、早めの行動を心がけたい。
  • 日帰りの場合、富山駅で指定の新幹線に(または信濃大町駅で予定の電車に)乗れなくなることも考えられるので、できれば富山や松本あたりで一泊する行程を組んでおくと動きやすい。
  • 乗車券は現金とクレジットカードで購入できるが、Suica等のICカードは利用不可、立山高原バスの途中停留所からの乗車は現金のみ。乗車券は扇沢~立山駅間を連続で購入できるので、特段の理由が無ければ通しで購入しておく方が良い。
  • 信濃大町駅~扇沢間のバスは現金のみ(クレジットカードやSuica等のICカードは利用不可)。
  • 乗車券は5日間有効なので、多くの場合は途中で宿泊しても問題ないが、長く滞在する場合は連続で買わず、各駅で個別に買うこともできる。
  • 冬季は豪雪に閉ざされるため、全区間運休となる。例年11月頃まで運行され、春は4月中旬頃から運行が始まるが、雪の状況によるので期間・区間は前後する。

ビジネス富屋旅館

モダンながら温かみのある館内、ビジネスホテルにはない家庭的な雰囲気でお迎えします。

最寄り駅:不二越駅


お得なきっぷ

m
m

アルペンルート内には特段お得な乗車券はないので、往復が工夫のしどころだが、東側の入口(信濃大町駅)がJR東日本、西側の入口(富山駅)がJR西日本なので、両方にまたがるお得なきっぷも限られる。

途中で宿泊するなら、各旅行会社がアルペンルートを組み込んだツアーやプランを販売しているので、探してみるのも一方法。

東京方面からは、北陸新幹線で行くなら「えきねっとトクだ値」の設定があるので、その利用を考えると良いだろう。また、週末に行くなら週末パス+上越妙高~富山間の乗車券を組み合わせる方法もある。

名古屋方面からは、JR東海の「立山黒部アルペンきっぷ」が利用できる。

大阪方面からも、「立山黒部アルペンきっぷ」の設定がある。

バス移動でも疲れない人ならば、アルピコバスが長野駅から扇沢までの路線バスを、濃飛バスが上高地(平湯バスターミナル)から扇沢までの路線バスを運行しているので、各地発の夜行高速バスと組み合わせて行くこともできる。

普通列車の旅が好きならば、「青春18きっぷ」と臨時夜行快速「ムーンライト信州」号の組み合わせがお得だが、運行日が少ないのが難。夜行列車を使わない場合は富山駅付近で一泊して現地入りするか、アルペンルート内での宿泊が良い。

アルペンルートの当日券は入口駅(立山駅または扇沢駅)で購入できるが、ハイシーズンには大行列になる。上記のセット券か、JTBなどの旅行会社で前売クーポンを買っておくと、現地では比較的空いている引換窓口を利用できる。

このほか、近頃は「予約WEBきっぷ」もあるようだ…(使ったことない^^;)

駅一覧(各駅へのリンク)

  • 正確な情報は、最新の時刻表公式ホームページなどで確認してください。
  • リンクが赤色の駅は、本サイトでは現時点で該当記事がありません(準備中または執筆予定無し)。近隣のリンクが青色・紫色の駅の記事をご覧ください。
  • 立山黒部アルペンルートでは、Suica・TOICA・ICOCAなどのICカードは利用できません。乗車前に切符を購入するか、現金での精算が必要になります。
駅名 標高 乗物 名称・備考 距離 平均傾斜 所在地
富山駅*
とやま
7 m Pictogram Railway.png JR北陸新幹線高山本線あいの風とやま鉄道富山地方鉄道富山市内軌道線富山ライトレール
*JR富山駅と電鉄富山駅は隣接している
- 富山県
富山市
電鉄富山駅
でんてつとやま
Pictogram Railway.png 富山地方鉄道本線立山線 34 km 14
立山駅
たてやま
475 m 富山県
中新川郡
立山町
Pictogram Cablerailway.png 立山黒部貫光立山ケーブルカー 1.3 km 386 ‰
美女平駅
びじょだいら
977 m
Pictogram Bus.png 立山黒部貫光立山高原バス 23 km 64 ‰
弥陀ヶ原
みだがはら
1,930 m
天狗平
てんぐだいら
2,300 m
室堂
むろどう
2,450 m
Pictogram Trolleybus.png 立山黒部貫光立山トンネルトロリーバス 3.7 km 36 ‰
大観峰駅
だいかんぼう
2,316 m
Pictogram Cablecar.png 立山黒部貫光立山ロープウェイ 1.7 km 287 ‰
黒部平駅
くろべだいら
1,828 m
Pictogram Cablerailway.png 立山黒部貫光黒部ケーブルカー 0.8 km 466 ‰
黒部湖駅
くろべこ
1,455 m
Pictogram Walk.png 黒部ダム
黒部ダムを挟んで両岸に駅があるので、ダム堤体上を歩いて黒部川を渡る
   
黒部ダム
くろべだむ
1,470 m
Pictogram Bus.png* 関西電力関電トンネル電気バス*
*2018年まではトロリーバス2019年に電気バスに更新された[1]
6.1 km 6 ‰
扇沢
おうぎざわ
1,433 m 長野県
大町市
Pictogram Bus.png アルピコ交通北アルプス交通
大町アルペンライン
18 km 40 ‰
信濃大町駅
しなのおおまち
713 m
Pictogram Railway.png JR大糸線 -
Tateyama Kurobe Alpine Route, Map (Japanese).jpg

参考