花輪線

提供: きまぐれ手記 Kimagurenote
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📅 筆者の最終訪問時期:2019年冬
本稿は、2019年冬、またはそれ以前の情報です。
花輪線へ訪問の際は、予め公式ホームページなどで最新の情報を確認してください。
末広~土深井間
末広~土深井間

花輪線(はなわせん)は、好摩駅岩手県盛岡市)から大館駅秋田県大館市)までを結ぶ鉄道路線。運営はJR東日本。全線単線・非電化。「十和田八幡平四季彩ライン」の愛称がある。

好摩方面の列車は全て盛岡駅まで乗り入れるが、0・1番線とそれ以外(3番線など)は離れており、改札を出て駅ビルの中を歩いて10分ほどかかるので、盛岡駅の着発番線は予め確認しておこう(時刻表に載っている)。

見どころ

車窓から見る岩手山
車窓から見る岩手山

岩手山と八幡平

盛岡駅IGRホームを発車した気動車は、しばらくIGR(旧東北本線)を走り、好摩で分かれる。2駅先の大更を出ると、車窓は森の中に吸い込まれてゆき、鬱蒼とした森の中をひた走る。夏は涼しげで、冬は一面の雪景色。南側は開けており、岩手富士を望む。

沿線の南側に広がる八幡平には良質の温泉場が多いが、せっかくの温泉場を巡るバス便も減ってしまい、列車との接続も悪く、行きづらくなってしまった。

荒屋新町駅
荒屋新町駅

好摩~鹿角花輪間は1日8往復しかなく、昼間は3-4時間間隔になる。今でも本数が少ないが、2019年3月の改正でさらに1往復減便が発表されており、東京方面からの朝一番の新幹線とつながる列車(盛岡発9:35)が廃止されてしまう(盛岡発6:55の次が12:39になってしまう!)ので、ますます行きづらくなってしまいそう(;_;)。

登って下り、また登る

安比高原駅と竜ヶ森
安比高原駅と竜ヶ森

花輪線は岩手県内で2つの分水嶺を越える。

標高120mほどの盛岡駅を出ると、200mほどの好摩駅を経て、安比高原駅までひたすら登る。松尾八幡平~安比高原間の33.3が、花輪線の最急勾配。今でこそキハ110気動車は難なく登ってしまうが、キハ110に乗り慣れていると、唸りながら走っていることがわかる。

安比高原~赤坂田間では一転して下り坂に
安比高原~赤坂田間では一転して下り坂に

安比高原駅は標高504mで、花輪線の駅では最も標高が高い。 ここまでは北上川水系で、駅を出てすぐの竜ヶ森トンネルで峠を越えると馬淵川水系(まだ太平洋側)に入り、一転して急な下り坂になる。

荒屋新町駅付近で標高300mほどまで高度を下げたかと思えば、また登り坂になり、横間駅の少し先で標高400mほどまで登り返す。

田山駅。ここから日本海側
田山駅。ここから日本海側

横間~田山間がもうひとつの分水嶺になっており、同駅間のトンネルを抜けると、まだ岩手県内だが日本海側に入る。ここから終点の大館付近までは、米代川に沿ってゆっくり下りながら走る。

意外なことに、この2つの分水嶺はともに八幡平市内にある。次の兄畑駅を出るとすぐに県境を越え、秋田県に入る。

十和田南駅と小坂鉄道レールパーク

鹿角花輪駅。花輪線の中心駅で、乗降客も多い。長いこと駅そば店も営業していたが、2018年に閉店してしまった(;_;)
鹿角花輪駅。花輪線の中心駅で、乗降客も多い。長いこと駅そば店も営業していたが、2018年に閉店してしまった(;_;)

「十和田南」という駅名が示すように、一時は国鉄バスほか3社が、大湯温泉経由で十和田湖へ出るバス路線を運行していた。それらがいつの間にか減便・撤退してしまい、いつしか十和田湖へ抜けるバスは無くなっていた。今では、十和田タクシーが期間限定の乗合タクシー(ハイシーズンの土日祝のみ、要予約)十和田湖休屋まで運行しているようだ。

鹿角花輪駅十和田南駅からは(列車との接続は良くないが)秋北バスの小坂行バス路線が概ね毎時1本程度走っており、十和田南駅から約20分で到着。大館駅からもバスがあるが、1時間かかるので、十和田南駅が最寄りになる。

小坂鉄道レールパークは、ブルートレインあけぼの(24系寝台客車)に宿泊できることでも知られる。

十和田南駅は行き止まりで、スイッチバックする。この先の小坂や三戸方面へ延伸する計画があったようだ
十和田南駅は行き止まりで、スイッチバックする。この先の小坂や三戸方面へ延伸する計画があったようだ

花輪線の西側(大館十和田南鹿角花輪間)を建設した秋田鉄道は、かつて小坂へ延伸する計画を持っていたようだ。その名残で、十和田南駅はスイッチバック構造になっている。

もっとも、花輪線の西側はずっと米代川に沿って走っているし、十和田南駅の旧称でもある「毛馬内」(けまない)集落は駅の北寄り(大湯川を渡った先)にあるので、そう考えれば、この配線は不自然ではないのだろう。

小坂鉄道廃線跡と秋田犬

花輪線の西側は米代川に沿って走る
花輪線の西側は米代川に沿って走る

大館駅前から数分歩くと、小坂鉄道の廃線跡が今でも残っている(2019年1月最終確認)。どこまで・いつまで残っているかは分からないが、大館駅前にはレンタサイクルもあるし、秋北バス小坂行が概ね廃線跡を辿るので、廃線跡巡りも良いかも?

大館駅を出て右正面すぐの小坂鉄道のヤードがあった一角に、「秋田犬の里」が建設中。2019年1月に訪ねた時には、駅前にあった忠犬ハチ公像はすでに新施設前に移されており、建物外観もほぼ出来上がっていた様子。5月8日に開館予定だとか。

駅前の小坂鉄道ヤード跡は、愛犬と散歩できる芝生広場になるそうだ…

駅弁

大館の駅弁といえば、花善の「鶏めし弁当」。ホームでの立ち売りこそ無くなったが、ニューディズ大館店と、大館駅前(左正面すぐ)にある花善レストラン1階で購入できる。

一方、十和田南駅では駅弁も駅そばも撤退してしまい、鹿角花輪駅に残っていた駅そばも閉店してしまったようだ(;_;)。

なお、大館駅にも駅そばは無いが、駅前を数分歩いた所にある秋北バス乗場内の「秋北食堂」は営業中。

温泉

★=駅近温泉場

駅一覧(各駅へのリンク)

  • 正確な情報は、最新の時刻表公式ホームページなどで確認してください。
  • リンクが赤色の駅は、本サイトでは現時点で該当記事がありません(準備中または執筆予定無し)。近隣のリンクが青色・紫色の駅の記事をご覧ください。
  • 花輪線では、SuicaなどのICカードは利用できません。乗車前に切符を購入するか、現金での精算が必要になります。
駅名 駅間キロ 累計キロ 接続路線・備考 出札 配線 所在地
盛岡駅*
もりおか
- 21.3 Pictogram Railway.pngJR東北新幹線秋田新幹線東北本線田沢湖線山田線
Pictogram Bus.png岩手県交通 Pictogram Bus.png岩手県北バス Pictogram Bus.pngJRバス東北
岩手県
盛岡市
青山駅*
あおやま
3.2 18.1 Pictogram Bus.png岩手県交通 Pictogram Bus.png岩手県北バス
厨川駅*
くりやがわ
2.4 15.7 Pictogram Bus.png岩手県交通 Pictogram Bus.png岩手県北バス Pictogram Bus.pngJRバス東北
巣子駅*
すご
4.6 11.1 Pictogram Bus.png岩手県交通 岩手県
滝沢市
滝沢駅*
たきざわ
2.0 9.1  
渋民駅*
しぶたみ
4.4 4.7   盛岡市
IGRいわて銀河鉄道 盛岡まで直通運転*
好摩駅
こうま
4.7 0.0 Pictogram Railway.pngIGRいわて銀河鉄道いわて銀河鉄道線二戸方面) 盛岡市
東大更駅
ひがしおおぶけ
4.9 4.9     岩手県
八幡平市
大更駅
おおぶけ
4.1 9.0 Pictogram Bus.png岩手県北バス 八幡平マウンテンホテル行(乗継松川温泉方面) Pictogram Bus.png八幡平市コミュニティバス
平館駅
たいらだて
4.7 13.7 Pictogram Bus.png岩手県北バス「平舘駅前」(「舘」の字が異なる)八幡平マウンテンホテル行(乗継松川温泉方面) Pictogram Bus.png八幡平市コミュニティバス  
北森駅
きたもり
1.3 15.0 八幡平市役所直結
Pictogram Bus.png八幡平市コミュニティバス「八幡平市役所」
 
松尾八幡平駅
まつおはちまんたい
2.8 17.8    
安比高原駅
あっぴこうげん
7.2 25.0    
赤坂田駅
あかさかた
5.0 30.0    
小屋の畑駅
こやのはた
3.6 33.6    
荒屋新町駅
あらやしんまち
4.0 37.6 Pictogram Bus.png八幡平市コミュニティバス 安代地区(平日のみ) Pictogram Bus.png二戸市コミュニティバス 浄法寺地区(平日のみ)
横間駅
よこま
2.7 40.3    
田山駅
たやま
8.8 49.1    
兄畑駅
あにはた
6.7 55.8    
湯瀬温泉駅
ゆぜおんせん
4.1 59.9   秋田県
鹿角市
八幡平駅
はちまんたい
4.3 64.2 Pictogram Bus.png秋北バス 志張温泉玉川温泉田沢湖駅方面(運行日注意) Pictogram Bus.png十和田タクシー 八郎太郎号 八幡平頂上行(春~秋の土日祝のみ、要予約)  
陸中大里駅
りくちゅうおおさと
1.9 66.1    
鹿角花輪駅
かづのはなわ
3.6 69.7 Pictogram Bus.png秋北バス Pictogram Bus.png十和田タクシー Pictogram Bus.png花輪市街地循環線「たんぽこまち号」
柴平駅
しばひら
4.7 74.4    
十和田南駅
とわだみなみ
3.3 77.7 Pictogram Bus.png秋北バス 小坂方面、大湯温泉方面 Pictogram Bus.png十和田タクシー 大湯温泉方面、八郎太郎号 十和田湖行(春~秋の土日祝のみ、要予約)ほか
末広駅
すえひろ
4.5 82.2    
土深井駅
どぶかい
2.4 84.6 Pictogram Bus.png秋北バス  
沢尻駅
さわじり
2.0 86.6     秋田県
大館市
十二所駅
じゅうにしょ
3.0 89.6 Pictogram Bus.png秋北バス  
大滝温泉駅
おおたきおんせん
2.5 92.1 Pictogram Bus.png秋北バス  
扇田駅
おうぎた
6.5 98.6    
東大館駅
ひがしおおだて
4.7 103.3  
大館駅
おおだて
3.6 106.9 Pictogram Railway.pngJR奥羽本線
Pictogram Bus.png秋北バス Pictogram Bus.png大館市内循環バス「ハチ公号」
Pictogram Information.png大館市内バスMAP
盛岡駅の0・1番線と、2・3番線(やそれ以降)は離れているので、乗る前に時刻表で確認が必要
盛岡駅の0・1番線と、2・3番線(やそれ以降)は離れているので、乗る前に時刻表で確認が必要
  • 好摩方面の列車は全て盛岡駅まで乗り入れるが、0・1番線とそれ以外(3番線など)は離れており、一旦改札を出て駅ビルの中を歩いて10分ほどかかるので、盛岡駅の着発番線は予め確認しておこう(時刻表に載っている)。
  • 累計キロは好摩駅起算。好摩方面の全列車が、IGRいわて銀河鉄道線経由で盛岡駅まで乗り入れる。
  • 盛岡駅の みどりの窓口は、IGR・花輪線改札口から離れている。
  • IGRいわて銀河鉄道線内の出札窓口ではJR券を扱っておらず、花輪線方面の連絡乗車券は券売機でのみ発売している。オレンジカードやクレジットカードは使えない。
  • 大館駅の花輪線ホームは1面1線のみだが、駅構内に待避線があり、列車の交換は可能。

【凡例】

  • 出札: み=みどりの窓口あり、○=出札窓口あり、△=自動券売機あり(現金のみ)、無印=窓口・券売機なし(車内精算)
  • 配線:|=棒線駅(交換不可)、◇=交換可能駅、◆=スイッチバック駅、∨∧=単線と複線以上の境界駅、‖=複線以上の駅

参考