1MORE E1008

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1MORE E1008
1MORE E1008 body.jpg
ハウジング、リモコン、ケーブル、端子
メーカー 1MORE
発売日 2017年 2月
ユニット インナーイヤー開放型 積層セラミック + ダイナミック
インピーダンス 32Ω
出力音圧レベル 102dB
再生周波数 20-40,000Hz
ハイレゾ対応
接続 有線
端子 ⌀3.5mm 4極 (CTIA)
ステレオミニプラグ
対応OS 汎用
サイズ ケーブル長 1.25m / 本体重量 18.5 g
騒音軽減機能 ×
音質(主観) ○ 低音を強調しつつも バランス良く出ている
装着感(主観) ○ 大きめだが 合えば良好
音漏れ(主観) △ 大きめ
リモコン ○ 再生/停止、音量大・小
通話用マイク
防水 ×
本体色 ゴールド
参考市価 品薄、発売時は12000円ほど、在庫処分で6000円ほど
後継機種 なし
国内代理店の商品紹介ページ

1MORE E1008 は、中国1MORE(ワンモア)社製のオープンイヤー型ハイレゾ対応イヤホン(ヘッドホン)

1MORE EO320 と同じインナーイヤー型だが、本品には「Piston Pod」のようなブランド名は付いていない。1MORE社についてはこちらを参照。

日本国内での販売代理店は FREEWAY

カラバリはゴールド(右図)のみ。ケーブル周りは落ち着いたブラック基調だが、本体やリモコンの金属部分にゴールドを配している派手な見た目で、好き嫌いがありそう。端子はL型。

本品は2019年時点でほぼ販売終了になっているようで、現在は流通在庫のみになっているよう。同社の新製品はすっかりカナル型に移行してしまい、インナーイヤー型(非カナル)の後継機は出ていないので(出てほしいけれど…)、カナルが苦手な人は早めに購入しておくか、他社への乗り換えを検討しておくと良さそう。

音質

販売代理店の商品紹介ページでは、本機の積層型セラミックドライバーと直径13.6mmダイナミックドライバーを併用した同軸デュアルドライバーを「滑らかでクリアな音」と謳われているが、その通りだと思う。一方で、謳われているほど高音は伸びないと思う。

他社の高級モデルと比べると低音強調気味だが、ドンシャリという感じではなく、バランス良く出ている。ただ、中音がはっきり聞こえ、音の通りが良い一方で、高音と反響がひかえめ。よく言えば原音に忠実かも。でも音楽を聴く道具としては好みが分かれるかも。

音漏れは少々大きめ。屋外や公共の場所、喫茶店等で使う時は音量に注意。

本機はハイレゾ対応で、再生周波数 40,000Hz まで対応し、Hi-Res Audioラベル付き。 しかし筆者は測定機器を持っているわけではないし、一般に人が聞き分けられる範囲外の音域なので、ハイレゾの評価は行わない。必要だと思う人が買って試せばいいと思う。

価格は今でこそ在庫処分で値崩れしているが、発売時点で1万円台で、有線インナーイヤー型では高級モデルの価格帯に入る。

低音強調が好みで、ハイレゾ対応が不要ならば、普及価格帯の割りに良い音を出す 1MORE EO320(実売3千円以下、ただしこちらも品薄)でも良いかもしれない。音質の傾向は似ていると思うし、ハウジング(装着部分の大きさ)は若干小さめで、デザインも良いと思う。

そう考えると、本機は高級機の割りに立ち位置が曖昧で、1MOREブランドの弱さも相まって、あまり売れなかったのかもしれないね…有線ヘッドホンの高級モデルが発売から2年でディスコンは早いものね

聴く曲のジャンルや好み次第だろうが、有線インナーイヤー型を探していて高音を重視する場合は、audio-technica ATH-CM707(リモコン・マイクは無し)あたりを検討してみるのが良いと思う。こちらは低音が控えめで、高音の伸びが良い。オーテク製品なので流通量は豊富で量販店店頭に試聴機があるし、実売価格帯も大差ない。

装着感

筆者の主観になるが、インナーイヤー型で装着感は良好。耳にすっぽり収まる感じで、見た目からは意外なほど安定する(筆者は“兎耳”は試していない)。

ただし金属製ハウジングが肌に直接触れるので、苦手な人は後述のウレタンパッドを装着すると良い。

開放型なので屋外で使っていても外音を遮断しすぎることなく、ほどほどに外音が聞こえる。密閉型・カナル型が苦手な人は試してみると良いと思う。

小さな本体に13.6mmのドライバーユニットを組み込んでいるらしいが、本機はインナーイヤーの中では大きめの部類に入る(1MORE EO320 よりも大きい)ので、耳が小さい人には厳しいかも?耳に合わないと耳が痛くなるだろうし、音質も落ちるので、購入前に試聴できると良いのだが…

とはいえ、現在は販売している店が少なくなり、購入前の試聴は難しいと思う。そろそろ廃番になりそうなので、合わなければ中古店に売るくらいのつもりで試しに買ってみるか、他のメーカーのインナーイヤー型(と言っても、まともな製品を継続して出しているメーカーはオーテクとSudioくらいしかないが)を検討することになるだろう。

本機にはシリコン製のイヤーチップが4種類(通常のものと、シリコン“兎耳”付き小・中・大)と、一般的なウレタンパッドが付属する。

シリコンチップは本機専用で、比較的長く使えるが、市販の代用品は無いと思う。 ウレタンパッドは消耗品だが、100円ショップでも販売されている市販のパッドで代用できる(ただし本機は大きめなので、小さめの物は装着が難しいかも)。

リモコン

付属の説明書 リモコンとシリコンイヤーピースの日本語解説ページ

本機は右側のケーブルにリモコンを搭載している。 再生/停止、音量大・小の3ボタンと、裏側にマイクを内蔵している。

本機のリモコンはCTIA規格準拠で、メーカーでは iPhone 対応を謳っている。

筆者が試した範囲では、AQUOS R compact (Android 9) と Xiaomi Mi Note 10 Pro (Android 9) にて、全てのボタンが動作し、通話もできた。通話音質も良好。

USB Type-C 変換アダプタを介して接続すれば、イヤホンマイク端子が無いAndroidスマートフォンでも利用できる。筆者が試した範囲では、Huawei nova 5T (Android 9/10)、Rakuten Mini (ANdroid 9) でも全てのボタンが動作し、通話もできた。通話音質も良好。

iPod Shuffle では、再生/停止ボタンは機能したが、音量ボタンは機能しなかった。

筆者が試した範囲では、イヤホンマイク端子を備えるWindowsパソコンでは、リモコンのボタンは動作しないが、イヤホン・マイクともに使えており、リモートワーク中のSkypeZoomなどでの通話・会議にも便利。

パッケージ

大きなパッケージを開くとメッセージが出てきて、メーカーのこだわりは伝わってくるが、過剰包装感も。

イヤホンにしてはやたらと大きな外箱。開くとメーカーのメッセージとともに本体が現れる。 豪華というか、丁寧というか、過剰包装というか…高級機なので、こだわりを演出したのだろうが。

内容品は本体のほか、イヤーピース、アダプタ(2極並列端子に本機の4極を接続するもの)、クリップ、ハードケース、説明書が付属。メーカー保証は1年。

参考リンク

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