HWD14
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au と UQ WiMAX から発売されたデータ通信用端末。いわゆるモバイルルータ(Wi-Fiルータ)。Huawei製、2013年秋モデル。
概観
安価に配られたよくある WiMAX2+ 用通信端末で、au系以外のbandに全く対応しないこともあり、以前は他に使い道が無かったが、auのMVNOである mineo で使えることから、幾らか中古端末(いわゆる白ロム)の利用価値が高まってきた?
筆者が普段愛用しているFS010Wに比べると本機は大きく・重く感じるが、Y!mobileで安価にばら撒かれている305ZTなどに比べれば小さく、持ち運び用にはぎりぎり及第点か。ストラップ取付穴が付いているのが評価点。
ファームウェアは本稿執筆時点で最新の 11.232.03.10.824 を利用。
通信方式
の3方式に対応。
WiMAX2+ に加え、FD-LTE band 18(au LTE のいわゆるプラチナバンド)に対応しているのが利点。
一方、本機発売当時は iPhone 5(au 4G LTE では band 1 にしか対応していなかった)のせいで混雑バンドになっていた 2GHz帯 FD-LTE band 1(多くの国で対応している、いわゆる国際バンド)に、本機は対応していない(意図的に外された?)。
WiMAX 2+ は、会議室などの建物内や、高層階に行くと窓際でも入らないことが多い。そうした場所は商業ビルの構内基地局や、オフィスビルのフェムトセルでカバーされていることもあるが、そういう所では一般に対応機種の多い 2GHz (FD-LTE band 1) が使われていることが多いため、本機は使えないことがある。
また、本機は日本のauしか使っていないバンドしか掴まないので、国内他社や海外では使えない。
mineo(auプラン)で使う
mineoの「auプラン」では3GBまで月額972円(2015年9月現在)で使えるが、それだけ使えれば充分という用途も多いだろう。
auロゴの入った機種(au版)はmineo公式でも動作対応が謳われているが、筆者の手元ではUQ版を使い、mineoユーザーサポートのネットワーク設定手順通りで使えている。APNの設定にはWeb管理画面へのログインが必要。
mineo契約では au 4G LTE (FD-LTE) と WiMAX 2+ (TD-LTE) は使えるが、従来の WiMAX は使えない。よって、本機の通信モードをノーリミットモード(NL)にすると通信できない。また、ハイスピードモード(HS) では au 4G LTE (FD-LTE) が使えない。mineo契約で使うなら、どの通信方式を使おうが料金は同じなので、(WiMAX各社との契約では追加料金がかかるため)標準では無効になっているハイスピードプラスエリアモード(HS+) に設定して使うのが良い。
UQ mobile
筆者は未検証だが、UQ mobile(旧KDDIバリューイネーブラー)では使えないという報告がある。
中古端末
2015年 9月現在、2年落ちで中古端末が潤沢に流通している。auのバンドにしか対応していない極めて「ガラパゴス」な端末故、他に使い道もあまり無く、安価に流通しているようだ。状態等にもよるが、秋葉原の店舗では5千円台から、オークションでは2千円台から。
本機は電池交換ができず、充電池は前の持ち主の使い方により劣化具合も変わってくるので、ダメなら捨てるくらいの気持ちで、程々に安い物を買うのが良さそう。
ログインパスワードが不明でも、初期化(電源投入後に本体のResetマイクロスイッチを10秒ほど長押し)できる。初期状態のログインパスワードは本機のIMEIの下5桁なので、筐体裏面が摩耗してIMEIを読み取れないような状態の端末は購入しない方が良い。
本機種はネットワーク利用制限の対象になり得る。購入前にauのネットワーク利用制限携帯電話機照会で確認しよう。
なお、筆者の手元ではいわゆる再起動病は出ておらず、 WiMAX 2+ の感度問題も今の所あまり感じられないが、元々本機は不具合の報告が多いなど、あまり評判の良い機種ではないようなので、ファームウェアアップデートを試してそれでもダメor不安なら、少し高めでも後継機種 HWD15 などを購入しよう(価格はオークションで4千円台から、店頭では1万円から)。