Jabra Elite 65t

提供: きまぐれ手記 Kimagurenote
移動先: 案内検索
Jabra Elite 65t
Jabra Elite 65t black body+case.jpg
本体(チタンブラック)と充電ケース
メーカー GNオーディオ
発売日 2018年 5月
ユニット 密閉ダイナミック カナル型
インピーダンス 16Ω
出力音圧レベル 103dB/mW
再生周波数 20-20kHz
接続 無線
通信方式 Bluetooth 5.0
コーデック SBC, AAC
対応OS Android 7.0 以降
iOS 11.2 以降 [1]
内蔵電池 (本体)連続最大5時間
(ケース)本体充電2回分
充電端子 専用ケース, microUSB
サイズ 本体重量 右 6.5g 左 5.8g g
騒音軽減機能 △ 環境音を流す耳栓機能
音質(主観) ○ バランス良、調整可
装着感(主観) △ 付属のイヤーピースで合う人は良いが…
音漏れ(主観) ○ 少なめ
リモコン ○ 再生/停止、音量大・小 など
通話用マイク
防水 ○ IP55
本体色 チタンブラック
カッパーブラック
ゴールドベージュ
参考市価 15,180円(ヨドバシカメラ)
後継機種 Jabra Elite 75t
Jabra Elite 65t説明書FAQ
技術仕様書データシート

Jabra(ジャブラ)Elite(エリート)65t は、デンマーク・GNオーディオ社製の完全ワイヤレス・カナル型イヤホン(ヘッドホン)Bluetooth 5.0 対応。

カラバリはチタンブラック、カッパーブラック、ゴールドベージュの3色。カッパーブラックとゴールドベージュは文字通りだが、チタンブラックはグレイに近いシルバー+ブラック。

音質

筆者の主観になるが、低音・中音・高音までバランス良く出ていると感じている(付属のイヤーピース使用時)。

ただし、カナル型特有の問題として、イヤーピースによっても音の聞こえ方が変わるので、身体に合う・合わないによっても変わるだろう。

また、Android / iOS の専用アプリにイコライザが付いていて、音質の調整もできるようになっている。低音が足りないと思えば上げる、といった調整もできる。

再生機側のイコライザを使うと、イヤホンを変えた時にいちいち設定も変える必要が生じて面倒なので、イヤホン側で調整できるのは良いと思う。

→「#パソコンでの利用は無保証」も参照

本機はカナル型で、本体が耳に乗っかるような形をしていることも相まってか、普通に使う分には音漏れは少ない。

通話用マイク

本機の通話用マイクは優秀。さすが業務用ヘッドセットメーカーといったところか。

左右両耳に装着した状態はもちろん、右耳のみでも通話ができ、通話用イヤホンマイクとしてはとても使いやすい。

装着感

筆者の主観になるが、また本機に限らないが、カナル型特有の違和感がある。カナル型に慣れていて、付属のイヤーピース(3種)に馴染める人には、良い製品だと思う。

また、本機は本体が耳に乗っかる形なので、イヤーピースを外して使うこともできる(筆者は主にこの状態で使っている)。ただしこの状態では、音質はかなり軽くなり、音漏れも発生するし、耳から外れやくなるので、屋外利用には向かない。

専用充電ケースはぎりぎりの設計。他社製汎用イヤーピースは、ノズルサイズが合っても専用充電ケースに収まらないことが多い

本機はよく「北欧デザイン」と呼ばれているようだが、そうした使いやすさでは他社の類似製品と比べて卓越していると思う。

一方で、汎用のイヤーピースに交換すると、ケースに入らず充電できなくなる(都度イヤーピースを外せば充電できるが実用的ではないだろう)。市販のイヤーピースはまず合わないと思っておくと良いだろう。付属の大・中・小の3種で合わせるしかない(=付属のイヤーピースが合わない人には本機はおすすめできない)。

完全ワイヤレス+専用ケース製品は他社製品も似たようなものだが、好みのイヤーピースに交換して使いたいという人には向かない。

使い方が難しいカナル型

本体(チタンブラック)と充電ケース

本機に限らないが、カナル型は使い所が難しい。

個人差もあるようだが、カナル型イヤホンを装着しながら歩く、話す、食べるといった動作をすると、頭や全身に響いてくる違和感を受けることになる。この違和感は音が出ているか否かに関わらず、装着時には常に感じることになるので、基本、カナル型は座って(または立ってでもいいが)静かに聴くときにしか装着できない(=動くときには都度外す必要がある)。

本体のノズルは4mm程度だが、純正のイヤーピース(中)はこの大きさ。これに合う汎用品を探すのは難しい

つまり、音楽鑑賞に専念したい時や、勉強中、デスクワーク中、列車やバスに乗車中、に使うには向いている。

ただし、列車やバスで移動中は、当然ながら乗り換えなどがあるので、その度に着脱するのは煩わしい。乗車時間が長ければまだいいが、乗車時間が10分・20分程度だと、着脱の煩わしさも手伝って、じきに使わなくなりそうだ。

本機に限らずカナル型全般に言えることだが、カナル型特有の違和感を感じにくい体質の人や、デスクワークが長い人、移動時間が長い人には良いが、そうでない人はインナーイヤー型など他のタイプを選ぶ方が良いだろう。

フォーカスモードは環境音を流す高級耳栓的な機能

HearThrough

ノイズキャンセル機能を搭載する機種は増えているが、本機は「HearThrough」という、逆に外音を取り込む機能を搭載している。密閉性の高いカナル型ゆえ、外音をよく遮断するので、右ボタンを2回押しすれば外音を聞ける機能は、デスクワーク中などに使う人には重宝するかもしれない。

この「HearThrough」の考え方は同社独特だと思うが、さらに「通勤」モードを備えていて、これをONにしておくと、特段操作しなくても、本機の集音マイクが検知した風切り音などは相殺しつつ、駅や車内のアナウンスは通してくる。筆者も電車に乗りながら使っていて、なるほど便利な機能だと思った。

「HearThrough」が不要であれば、専用アプリにて無効にできる。専用アプリの起動中は通知からも切り替えができる(Android版で確認)。

また、環境音を流して周囲の騒音を低減する「リラックス」モードも備えている。ただしこれは耳栓機能の一種。逆位相の音を出して騒音を消すアクティブノイズキャンセリングとは異なる。ノイズキャンセリング機能を求めるならSONY製品の方が良いと思う。

操作

初期設定

本機はBluetooth接続だが、初期設定や設定変更・ファームウェアアップデートなどに専用アプリが必要。アプリは Android(7.0以上)と iOS(11.2 以降)にしか対応していないので、それらのスマートフォンで設定する必要がある。

ペアリングモードやBluetoothの接続/解除などの際はガイダンス音声が流れる。初期設定は英語になっており、最初に使う時には意味がわかりにくい欠点はあるが、専用アプリでガイダンスを日本語に設定すると、以降の操作は日本語で音声ガイドが流れて分かりやすい。

ボタン

Androidアプリをインストールすると、通知領域に電池残量が表示され、HearThrough機能の切り替えも通知からできる

ケースから取り出すと電源ON。片方でも耳から外すと音楽停止、外してから60秒以内に耳に戻すと自動で再開。ケースに戻すと電源OFFで、音楽再生時以外は基本的にボタン操作が必要ない。こうした一連の操作感はとても洗練されている。 (ケースに入れずに電源OFFしたい時は、各ボタンを3秒長押しする。)

また、音楽や通話が15分間止まると自動でスリープに入る(この場合は右のボタンを押すと再開する)ので、いつの間にか電池を消耗していたという心配も軽減される。

なお、耳から外したときに音楽を一時停止しないよう設定もできる(要専用アプリ)。

本機は右側に再生/停止ボタンを、左側に音量大・小のボタンを備えている。 タッチセンサーでなく物理ボタンなので、他社製品でありがちなイヤホンの位置を直したときの誤操作が起こりづらい。

各ボタンは多機能(マルチファンクション)になっており、右側のボタンは1回押すと再生/停止、2回押しで HearThrough の ON/OFF、1秒長押しで音声アシスタント起動となっている。

筆者は音声アシスタントを使っていないが、Amazon AlexaApple SiriGoogleアシスタントに対応しているようだ。うまく使えば、通話の発信などもスマートフォンに触らずに出来そうだ。

なお、本体リセットは各ボタンを10秒長押しする

片方のみの使用

本機は右側のみで使えるようになっているので、通話用や語学用にも便利。 ただし左側のみで使うことはできない。

近頃のスマートフォンは大きな機種が多いので、通話が多い人にはワイヤレスイヤホンマイクが必須になりつつある。通話用に本機を持つのも良いかもしれない。

Androidアプリの音楽用イコライザ―

専用アプリ

本機は一般的なBluetooth接続だが、専用アプリ(Android 7.0 以降、iOS 11.2 以降)の使用が前提になっている。

専用アプリで様々な機能の設定ができる。アプリの無いWindowsなどでも一応ペアリングできて音は鳴るが、音質がスカスカになるなど違和感があり、サポート外のOSでの利用はおすすめできない。

HuaweiやOPPOなどの省電力機能

本機の専用アプリはバックグラウンド動作するが、電池持ちや性能に悪影響があるため、Huawei や OPPO などの機種ではバックグラウンド動作を止められたり、強制終了されたりすることがある。

専用アプリがうまく動作しない場合には最適化を除外するよう案内されているが、これをするとそのぶん電池を食ったりパフォーマンスに影響が出たりすることもある。 普通のBluetoothヘッドセットとして使うぶんにはアプリを常時起動しておく必要はないし、筆者が Huawei nova 5T で使っていた範囲では不具合は起きなかった。不具合があった時に必要に応じて設定すれば良いだろう。

サポート

パソコンでの利用は無保証

筆者が試した範囲では、最初にスマートフォンで設定した後、WindowsパソコンとBluetoothでペアリングすると音楽再生できた。

本機は最大8台までペアリング先を記憶するので、自宅や職場ではパソコンで使い、出先ではスマートフォンで使うといった使い方もできそうだ。

しかし、パソコン向けには専用アプリは提供されていないし、メーカーも動作保証していない

また、相性なのか何なのか、パソコンとペアリングした時に音質の低下が見られた。同じ楽曲を、有線ヘッドホンを使ってパソコンとAndroidスマートフォンで聴き比べても大差ないのだが、本機を通して聞くとパソコン側のみで音がスカスカになる。よくわからないが、音質の維持に専用アプリが必須なのかもしれない。

パソコンで使う前提ならば、他のメーカーの製品にする方が良さそうだ。

紛失した場合は買い直し

片方を紛失・破損等した場合、Apple AirPods は片方のみ購入できるが、本機は片方のみでは購入できず、両耳ペアで買い直しになる。

メーカーホームページでアクセサリーを販売しているが、本機の交換用本体は 10,400円、充電ケースは9,148円(いずれも税別、送料込)と、けっこうなお値段。普通に買い直す方が良さそうだ。

前述の通り、本機は構造上 AirPods に比べて紛失しづらいとは思うが、もし紛失した場合のサポートはAppleの方が手厚いようだ。

なお、専用アプリがバックグラウンドで位置情報を取得・記録する「Find my Jabra」という機能があるが、初期状態では無効になっている。この機能はスマートフォンの電池持ちに影響するので気をつけよう。

完全ワイヤレス

Jabraは業務用のBluetoothヘッドセットを手掛ける老舗で、民生用の完全ワイヤレスイヤホンでは Apple AirPods(2016年12月発売)が有名だが、Jabraもほぼ同時期に「Jabra Elite Sport」を発売している。

その後、完全ワイヤレスイヤホン市場は中国などの新興メーカーや米国Ankerなどが安価なモデルを投入する激戦状態になっているが、音質や耐久性などで疑問符が付く製品も多く、当たりを引けば良いが、外れを引く可能性も高い。

一方で、本機は Apple AirPodsHuawei FreeBuds などと競合する価格帯で販売されており、比較的高級モデルになるが、そのぶん品質も安定している感がある。

姉妹機

Jabra Elite Active 65t という本機にそっくりな機種が発売されている。

防水がIP55→IP56に強化、外観の違い、モーションセンサー・ステップカウンター搭載が違いになっている。 モーションセンサー・ステップカウンターは必要性がわからないが…

後継機

おそらく本機の後継機になるのだと思うが、2019年11月に Jabra Elite 75t が発売された。新機種は小型化されたため、カナル部分の突き出しが目立つ格好になっている(他社製品に近づいた?)。

また、ケースも小型化された上に、充電端子が USB Type-C に変わったのは、地味に大きな進化だと思う:) (65t 用にも USB Type-C 対応のケースが発売されないかな…)

耳が小さめの人など、大きな 65t を持て余していた人には、新機種が良いかもしれない。とはいえ発売直後で価格は高く、目立った性能差はなさそうなので(ドライバーユニットは同じだそうなので、音質の差はあまり無いと思う)、まずは店頭で試聴してみて、値下がりした 65t を狙うのも良いと思う。

参考