VJE-Delta
この記事は、最終更新日よりおよそ 9 年 8 ヶ月経過しています。 公式サイトなどで最新情報を確認してください。(最終更新:2014年11月) |
VJE-Delta とは、VACS社が開発していた日本語入力システム(IME)であるVJEシリーズのうち、構文解析などのいわゆるAI変換に対応したシリーズ。MS-Windows (IA32)、Linux/FreeBSD (同)、Mac OS X (PowerPC) および組み込み向けに提供されていた(Mac OS 向けはダイナウェア社からの提供)。
筆者は2005年のVACS社の撤退以降、苦労している者の一人。本稿はその喘ぎ試行錯誤のメモ書き。
雑感
筆者はその作業の大半を占めるのがキーボード操作、近年はその過半を日本語入力が占めているので、IMEはまさに片腕のようなもの。
WXII の流れを汲む MS-IME はカスタマイズ性に優れ、最近は変換精度も向上しているので比較的マシだが(VJE的なキーバインドに設定すれば、とりあえず使える)、他のOSに搭載されている物はとりあえず入力できます程度の物が多く、業務には使い物にならない。
元一太郎利用者を中心に愛用者の多いATOKは、癖が強すぎ、カスタマイズ性も低く、他のIMEに慣れ親しんだ者にはかえって煩わしいばかりで、やはり使い物にならない。
一方、VJEは辞書が古い(手持ちの最終版が2002年9月)ので最近の用語の変換には難がある(Google日本語入力などに分がある)が、それを踏まえてもなおVJEの方が入力しやすく、変換エンジンの重要さが実感される。
というわけで、やっぱり VJE-Delta を何としても使いたい(そのために通常使っているOSは Windows 7 32bit版を使い続けている)筆者であった。
Windows版
Windows XP (32bit) まではVACS社の正式なサポート対象になっている。
Windows Vista 以降のNT6カーネル上でも、32bit版については一応動作する(Windows 7, 8, 10 Technical Preview のいずれも32bit版で確認)が、一部注意が必要。
Windows 7 までは、VJE-Delta 4.0 が動き出したらまず不自由しないので、MS-IME を削除して構わない。
Windows 8 以降では、モダンアプリ(ストアアプリ)では旧仕様のIMEが動作しない。Windows 8 以降ではデスクトップでは VJE-Delta を使うことができるが、モダンアプリを併用する場合は残念ながら MS-IME に切り替えて使うようになる。
Windows NT 6 (Vista/7/8/10) での注意点
- 32bit版 OS での動作確認。(64bit版で試行錯誤されている猛者も居られるようだが、筆者は試していない。)
- 対象は VJE-Delta 4.0。(VJE-Delta 2.5 以前も持っているが試していない)
- SETUP.EXE を起動する際に管理者権限で実行する。
- インストール先フォルダは規定の C:\VACS から変更しない方が良い。(Program Files 以下などにしても一見動作するが、設定が保存されない等の不具合が起きる場合がある。)
- インストール終了直後にアップデータは手持ちの最新の物(筆者が確認しているのは dlt40nd.exe (2002.09.01), upd4_031119.exe)を当てる。(少なくとも初期のバージョンは不具合が多いので動いても使い物にならない。)
Mac OS X 版
(stub)
Linux/FreeBSD版
(stub)
その他
しかし VACS社からVJEを引き継いだYahoo!JAPAN のヘタレぶりにはつくづく呆れるわ。