GPXファイル

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GPXファイルは、GPS Exchange Format に準拠した形式のファイル。主にGPS等のGNSSから取得した緯度経度高度の情報をやり取りする時に使われている。

単一または複数の地点情報と、それを順序だてた経路情報を記録する目的で策定されたもので、中身は XML で記述されている。

※英語の track は過去に通った軌跡、route はその予定や提案を示しており、track には通過時刻の情報が入るといった違いがある。本稿ではこれらを一括して経路と呼ぶ。

類似のファイル形式にKML(地理情報を記録するためのXMLファイル)がある。GPXとは異なる形式だが、KML形式でのエクスポートに対応しているアプリもある。

本稿では、GPXファイルの取得や表示方法を扱う。データ形式については参考リンク先(英語)に詳説されている。価格は2020年2月現在。

取得

スマートフォン

山旅ロガーで取得した追跡情報を地図ロイドで表示

山旅ロガー

スマートフォン内蔵のGNSSを使ってトラッキングするアプリ。Android専用。

名前の通り徒歩に最適化されているが、登山に限らず平地でも利用できる。また自転車用に一定秒間隔での計測もできるようになっている。設定により、測定後に自動的にGPX・ KMLファイルを出力する機能を備えている。

経路記録専用で、地図表示は他のアプリ(#地図ロイドなど)を使う(右図)。

無料版有料版(GOLD)があるが、無料版でも回数制限なく利用できる。

GOLD(有料版、550円)では、地図ロイドへのリアルタイム反映、1秒毎の計測、Bluetooth を使ったデータ転送、Strava への投稿、Android Wear (Wear OS by Google) 対応、標高入れ替え(スマートフォン等のGPSでは狂いが生じやすい標高データのみを地理院地形図から取得する)などの機能が追加されている。

ジオグラフィカ

電波が圏外になりがちな山や秘境での利用に便利なオフライン地図表示アプリ。 AndroidiOS に対応。

地図表示が主だが、トラック(経路記録)にも対応している。ただしトラック機能には回数制限があり、「機能制限解除」(960円、アプリ内課金)により無制限になる。GPXファイルのインポート(読み込み)とエクスポート(書き出し)に対応。

Strava

AndroidiOS に対応。ウォーキングやサイクリングなどのアクティビティを記録した後、そのデータをGPXファイルでエクスポートする機能を持っている。

活動量計

Amazfit Pace 本体のGPXエクスポート機能

Amazfit Pace

XiaomiグループのHUAMI社が開発・発売している、GPSを内蔵した腕時計活動量計

ウォーキング、サイクリング、登山などの屋外ワークアウト計測時に内蔵GPSで位置情報を取得し、終了後にGPXファイルを書き出す機能を持っている。

常に腕に着けた本機でGPS測位するため、カバンの中などに入れたスマートフォンよりも位置を正確に取りやすい(本稿の例で使ったGPXデータも、冒頭の山旅ロガーを除いて全て本機のデータを使っている)。

ただし専用アプリ(Android版は AmazfitiOS版は Amazfit Watch)はGPXエクスポートに未対応で、GPXファイル書き出しができるのは本体のみ。

つまりAmazfitシリーズ全てで使えるわけではなく、GPSを内蔵しGPXエクスポートに対応した機種に限られる。 また、毎回腕時計を操作して手動でエクスポートし、パソコンにUSB接続して取り出さないといけないのが、地味に面倒。

なお、Pace は旧機種で、ほぼ販売終了。現行機種では Amazfit Stratos シリーズと Amazfit Verge が、GPXエクスポートに対応している。

Garmin Connect

ガーミン製のGPS内蔵活動量計を使っている場合は、専用アプリ Garmin Connect からGPXファイルをエクスポートできる

表示

Web

Amazfit Pace のGPXエクスポート機能を使って出力したファイルを Google Maps マイマップに登録した例

Google Maps マイマップ

Google Maps にGPXファイルやKMLファイルを登録できる「マイマップ」がある(要Googleアカウント)。

基図には通常の地図と航空写真を選択できる。 航空写真にもPOIが入るので位置関係がわかりやすい(右図)。→

GPXファイルをインポートした後、「共有」をクリックして公開範囲を設定し、共有用URLを取得する

原則非公開(ログインした本人のみ見られる)だが、限定公開機能があり、個別に公開用URLを生成することで、そのURLを使って共有・公開できる(右図)。→

【公開用URLの取得方法】

  1. マイマップ」にログイン
  2. 左上の三本線をクリック
  3. 「新しい地図を作成」
  4. 「インポート」
  5. GPXファイルをドラッグ&ドロップ
  6. 複数のGPXファイルを追加する場合は、新しいレイヤーを作成して「インポート」を繰り返す
  7. 必要に応じ、名前や説明を記入し、地図/航空写真を切り替える
  8. 「共有」をクリック(右図)
  9. 共有設定でアクセスできるユーザーが「非公開」になっているので、右側の「変更」をクリック
  10. 「オン - リンクを知っている全員」または「オン - ウェブ上で一般公開」を選び「保存」
  11. 「共有するリンク」をコピー
  12. 「完了」をクリック
  13. 11.でコピーしたリンクを使って共有
  14. 10.で「ウェブ上で一般公開」を選択しておくと、「⋮」→「自分のサイトに埋め込む」から、iframeの埋込用リンクも取得できる(下図)
Android版 GPX Viewer での表示例

GPX Viewer with Drive

GPXファイルを参照またはドラッグ&ドロップで読ませると、Google Maps の上に重ねて経路を表示するWebサービス

基図は Google Maps なので拡大すると様々なPOIが表示されるし、航空写真への切り替えもできる。高度情報 (Elevation) は別途グラフで表示される。

Chrome拡張機能として提供されているが、ただのショートカット。Webサービス化しており、Firefox でも利用できる。

無料だが広告が表示されるアドウェア(プライベートウィンドウやAdBlock等を検知すると動作しない)。

GPX viewer and recorder Windowsストアアプリ版 での表示例

Windows

オープンソースの GPX ViewerGPXSee、Windowsストアアプリの GPX viewer and recorder などがある。


Android版 地図ロイドでGPXファイルを取り込んで表示した例

Android

地図ロイド

GPXデータを読み込んで地図上に軌跡を表示できる。日本語対応で無料。

基図は地理院地形図Yahoo!地図Mapion地図など選択可。

多機能だが、そのぶんUIが独特・複雑で、わかりにくさも。

Android版 GPX Viewer での表示例

GPX Viewer

GPXファイルを開いて Google Maps に重ねて表示するアプリ。UIは英語(日本語未対応)。

無料だが広告が表示されるアドウェア。広告無しの GPX Viewer PRO は650円。

iOS

(stub)

参考