LifeTouch NOTE
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LifeTouch NOTE 3G内蔵版を追加購入した話など。
予備機購入
中古だけど比較的状態の良さそうな機械が出ていた。じゃんぱらで8800円。
2013年12月、今更 Android 2.2 を買うのはどうかと思いつつも、物理キーボード内蔵でJISカナ入力のできる端末はもう出なさそうだから…1台しか持っていないとroot取って下手に壊してもまずいので、使い倒すつもりで購入。購入直後は公式アップデートすらされていなかったので、ほとんど使われていなかったのかな?
ダイソーの8インチ用スクリーン保護フィルムを少し切ったらちょうどいい大きさになり、メモリカードは SDHC 32GB まで対応しているので有り物が使え、他に新たに買ったのはキーボードカバーだけ。
以前新品で買った機械を予備機に回し、こちらはroot取って適当にいじって使えるようにする。
中古で気になる電池残量は、よくわからないが、一応充電池としては機能している。 バッテリー情報を表示するアプリを動かしても、設計容量や現在の上限情報などは得られないのね。 Android API にある Extra 情報を本機が返してこないのか、単に表示アプリが対応していないだけなのかは分からないけれど。
その後半月ほど、会議(のメモ取り)などパソコンを持ち出すほどでない所にはこいつを持って出るようにしてみたが、3G通信を内蔵しているのが奏効し、最近のMVNO格安SIMを入れておくと意外と使いやすい。
2014年春以降
じゃんぱらで中古がなかなか出てこないね。さすがに買い取り中止になったのかと思っていたら、この項を書いている 2014年5月28日 (水) 18:36 (JST) 現在、珍しく1点だけ出てきた。買ってしまおうか迷ってる罠:-)。価格は12月と変わらず、8800円。
MVNO SIM
こいつは販売奨励金が無いのに(もしかするとNECには何か出てるのかもしれないが)ドコモのSIMロックという意味不明な仕様だけど、国内で最近流行りのMVNO(ドコモ回線)で使う分には概ね問題ないでしょう。試した範囲では IIJmio の設定はすんなり行くし(いわゆるセルスタンバイ問題はアップデートで解消)、ドコモXi契約のSIM+mopera U ももちろん大丈夫。
ただし、憶測になるけど、ドコモ契約のSIMと組み合わせて使うプロバイダのうち、XiとFOMAのAPNが別になっている所では、Xi契約のSIMでは3G専用機を使えない不具合が出る かも。ドコモとプロバイダのデータ通信サポート窓口に問い合わせても全く要領を得ず(解ってないんでしょう)、とりわけドコモのサポートは門前払いで話にならず。解決する気は更々無いから暗に mopera U を使えと言われているようで、つくづくドコモが嫌いになりましたわ。
まぁそれはさておき、最近流行りの MVNO SIM では、3G専用機器で使えるかの情報を出している場合が多いので、それを確認してから購入すると良いでしょう。
Android 2.2
最近の携帯端末で問題なのは、アプリが更新されるに従い、古い端末は徐々に使いづらくなるということ。IS01の経験もあるのになんで今更 Android 2.2 を…と思う人もいるかもしれんが、それほどフルキーボードが重要だってことですよ。
もっとも、本機が発売された2011年時点から見るとAndroidアプリはかなり出揃ってきたのと、今ならまだ2.2まで対応しているアプリも多くあるので、この機種を今後も使い続けるつもりなら、今のうちにアプリを揃えて使えるようにしておくための、ぎりぎりの時期かもしれない。
例えば最近になって Mapion地図が2.2に対応しなくなってしまったけど、突然打ち切られてしまい、旧版パッケージも入手できなくなってしまう場合が多々あるのが、Android(やiOS、WindowsRTなども同様だろうが)辛いよね。
使い方
メール+Web+BGM
筆者の使い方としては、メール+ちょっとした調べもの+作業用BGM、という形に落ち着きつつあるかな。
- Jota+ - 会議のメモ取りなどに使う
- トリカゴメモ - 一言二言のメモはこちらで。
- Evernote - 個人的にはテキストエディタの方が使いやすいんだけど。
- K-9 Mail 日本語版 - メール確認用。日本語版を入れているのは送信時JIS対応が必要なため。
- ESファイルエクスプローラー - 定番ファイルマネージャ。Dropboxなどのクラウドサービスにも直接接続できて便利。
- Opera Mobile Classic - AndroidのWebブラウザでは一番使いやすいと思う。
- プチリリ - BGM再生用。けっこういろんな曲の歌詞が出るし、曲に合わせて動くのが良い。
他に乗換案内や地図、天気予報なども入れておき、会議終了後次の会議…という時にもいちいち他の端末を出さずに済むので便利。 動画は最近のHDは無理だけど、VGA程度までなら再生できるので必要十分。
他にはもちろんConnectBotや端末エミュレータ、Superuser なども。
キーボードの操作性
さて、肝心のキーボード。ノートパソコンと比べてはいけないが、それこそノートパソコンでは秀逸なNECだけに、もうちょっと頑張ってほしかったとは思う。
惜しむらくはキーボードの右端が幅狭キーなのでミスタイプ連発するのと、実質ATOK一択でキーバインド変更すらできずストレスが溜まること。
昔からパソコンを使っている人には分かるでしょうが、ATOKはものすごく癖があるのですよ。しかもキーバインド変更ができないので、たとえばSpaceを押すと変換になるとか、変換候補を矢印キーで選べないとか、VJEが身体に染みついている筆者にとっては、もうストレスでしかないのです。
それでもJISかな配列での入力に対応している魅力には代え難いので、ATOKは渋々使っているのですが、願わくば nicoWnnG あたりでLTNのキーボード(特にファンクションキーとCtrlキー)に対応してくれたらありがたいんですけどね。
もうひとつ、巷で言われているように3G対応端末ではキーボード中央上部にがたつきがある(SIMスロットを設置したから?)という話だけれど、筆者はWiFi専用モデルを持っていないので比較できず。
使い方
先述のように、出先ではメモ取り&調べ物が主。メールは一応返信もできるけど、やはり閲覧が主で、もちろん急ぎの用件にはその場で返信できる。ノートパソコンに比べて荷物が減り、取り出してすぐ使えるのも良いね。ただし電池はパソコンよりも持たないし、最近流行りのモバイルバッテリも使えないのが少々辛い所かな。
GPSも内蔵しているので、マピオン地図アプリを入れておき、出張等の電車内で座って地図を見るのにも便利だったりする(が、マピオン地図アプリが Android 2.2 に対応しなくなってしまった;_;)。
パソコンを使える時にはもちろん使うけど、LTNを横に置いておいて作業用BGM再生と IMAP push されてくるメールの確認用にするのも意外と便利。別途タブレット機やいわゆるスマートフォンも持っているけれど、画面の大きさが程よく、タブレットより場所を取らないから使いやすいなと。他にSNSを常用している人にも良いのではと。
感圧式タッチスクリーンは世間では批判の的ではあるが、個人的に静電容量方式が反応しづらい体質なことや、爪先やペンでつついても反応するので、個人的には悪くないと思ってる。
(追記)2014年後半になると Android 2.2 では動かないアプリが増えてきて、最近では専ら作業場の脇に置いてプチリリが常時動いている(作業用BGM再生機)。内蔵3Gは使わなくなってしまったが、BGM再生+メール確認がパッとできるので意外と悪くはない。
SDメモリカード
本機は内蔵ストレージ8GB+SDHCメモリカード(~32GB)に対応しているので、アプリ用のストレージ不足で困ることはない(むしろ Android OSバージョンで苦労する)と思うけれど、音楽や動画のプレーヤーとして使っていると、いつの間にかデータが増えて、気づいたら目一杯になっていることがある。
SDXCメモリカード64GBを使う
まぁ利用頻度の低いデータを整理して消せばいいんだけど、最近はSDXCメモリカード 64GB が安い(※)ので、64GB に交換してみた。
※2014年春時点で、秋葉原で東芝海外パッケージの最安値が3千円くらい、32GBは1500円くらいなので容量単価は変わらない。その後は円安のせいで値上がり気味だが…
Android OS 搭載機器の多くに共通と思われるが、SDXCメモリカード(64GB以上)で採用された exFAT はそのままでは使えない(挿入しただけでデータを壊す場合がある)ものの、FAT32 でフォーマットしてやると使えるので、LifeTouch NOTE でもその要領で64GBのメモリカードが使える(ただしこのメモリカードをパソコン以外のSDXC対応機器に入れると壊れるかもしれない)。
なお、SDXCメモリカードをFAT32でフォーマットするのは、Windows標準のフォーマッタでは出来ないのと、規格外の使い方でありデータが壊れることもあるので、自己責任でどぞ。
ちなみに筆者は FreeBSD の fdisk で パーティションタイプ 12(0Ch) のパーティションを1つ確保してから newfs_msdos して作っているけれど、お好きな方法で:-)。 パーティションタイプを12(0Ch)にし、論理フォーマットがFAT32でされていれば、パソコンでもFAT32で問題なく認識されて使えると思うが、フォーマッタによってはうまくフォーマットできずに、破損パーティションとして認識される場合もあるよう。
ただし、メモリカードを替えるとプレイリストが消去されるので Playlist Backup 等を使って書き戻す必要があるのと、初回はメディアサーバの再認識が動いて何時間か待たされる(時間はメディアファイルの数による)。
このとき、LifeTouch NOTE の性能ゆえか、Android 2.2 の制限かはわからないが、メディア(音楽・映像ファイル)が多いとメディアサーバの認識にやたら時間がかかり、途中不正終了することもあった(再起動すれば大抵復旧するが)。
SDXCメモリカード128GBを使う
2014年末になると、128GB のメモリカードも安くなってきて、Centon社製のバルク品ながら4318円で売られているのを見かけたので(右写真)、試してみたくなって衝動買いしてきた:-)。
上記64GBの時と同じ要領で、FreeBSD の fdisk で MBR を書き換えてから newfs_msdos で FAT32 に論理フォーマット。データを移し替えて端末に挿し起動すると、あっけなく認識され、使えている。
本機で128GBもの容量は正直持て余しているが、作業中BGM用の音楽データ(MP3)だけで32GBが一杯だったので、増量後は動画(MP4)再生にも使えるようになった:-)。これだけ入って4千円ちょいなら安いよなぁ。
強制初期化の方法
先日、一度起動しなく(Tegraロゴから先に進まなく)なって焦った。 電源と電池を抜いてしばらく放置した後で、SDカードを抜いた状態で電源を入れたらあっさり起動した…原因は不明のまま。強制初期化の準備までしていたけど、しなくて済んだのはよかった。
ちなみに強制初期化の方法は、
- アップデートした時にダウンロードした UPDATE.bin を用意
- それを新しい(使っていない)SDメモリカードに入れてから本機に装着
- ホームキーを押しながら電源投入、NECロゴの後に箱とドロイド君の画面が出る
- ホームキーを離してから押すと、"Android system recovery <3e>" メニューが出る
- apply sdcard:update.bin を実行
- wipe cache partition を実行
- wipe data/factory reset を実行
を順次実行。かなり時間がかかるが、気長に待てば工場出荷状態まで戻るはず。
UPDATE.bin を消してしまった、中古で買ったらすでにアップデートされていた等、無い場合は万一の時に備えて用意しておくと良いと思う。詳しい方法はここで紹介されている。
※UPDATE.bin は3G対応モデルとWi-Fiのみモデルで異なるので注意。
BSDが動くといいな
Android 2.2 に対応するアプリが多いうちに一通り設定しておくとしても、いずれは実用的でなくなるわけで、今回起動しなくなったことを受けて、その時が来たらBSDを入れようかと思って調べてみたものの、NetBSDはまだTegraに対応してないみたいね…FreeBSDの方がまだ期待できるのかしら?
Tegra2自体には、対応させる動きがあるようには見える。
- FreeBSD On ARM Is Still In Severed State
- Index of /freebsd/head/sys/arm/tegra
- Index of /pub/FreeBSD/development/FreeBSD-CVS/src/sys/arm/tegra
- FreeBSD/armv6: what's new and exciting? | FreeBSD developer's notebook
- FreeBSD git mirror - Gitorious
2011年時点ではNVIDIAが情報を出さないからダメなんて話もあったようだけど、今は一通り出ている…のかな?
Linuxの動作事例
さすがにLinuxについては、Android以外のdistributionの動作実績があるみたい。
とりわけ Debian を入れている方が、Blogで詳しい解析記録を残してくださっているのが、とても参考になる。
また、Ubuntu を入れてている人もいた(ちなみにTegra2はUbuntuに正式対応しているらしい)。こちらは試しに入れてみた段階で止まっているのかな。
まだまだ妄想段階
日本国内向け機種なので、XDAなどを見ても情報がまるで無いのが辛いけど、上記の UPDATE.bin を強制書き込みするような方法もあるので、書き込む方法はおそらくあるだろうと期待している。
もっとも、Linuxと違いBSDとなるとKernelから入れ直さないといけないのでハードルが高いが、玄箱にNetBSDを入れたKawauchiさんのように、Linuxは残しておき、そこにブートローダやブートセレクタを置いて別のスライスをブートする方法が良いのかもしれない。
(参考)
あとはまともに動作するバイナリの構築ができれば…けれども試行錯誤になるだろうから、どれだけ時間かかるのか(それだけの時間を取れるのか)想像もつかない。筆者の今の状況ではなかなか手を出せそうにないなぁ(x_x)。
Unix系OSをちょこっと動かしたい場合、コンソールの無い端末はいろいろ選択肢があるけど、モニタとフルキーボードが付いていて小さい端末は意外と無いので(それこそ昔はモバイルギア MC-MK32 で PocketBSD を動かしていたけど、今のご時世ネットワーク機能がアナログモデムとCFモデムのみというのはさすがにキツイ…)、FreeBSD(と願わくばX)が動くようになれば心強いと思いつつ、今はその余裕も技量もないので^^;、もうしばらく Android 2.2 でがんばってみようかなと。
余談
「スティックPC」が登場する2014年末にもなると、LifeTouch NOTE は Intel + Windows 8.1(7インチなら無料のはず)で再登場してくれないかな、と思う。そうしたらもう少し売れそうな気もするんだけど、どうかな?キーボード付き携帯端末がほしい人、多くはないのかもしれないけど、ある程度はいるんじゃないのかな。 --2014年12月6日 (土) 02:17 (JST)