プチリリ

提供: きまぐれ手記 Kimagurenote
Petitlyricsから転送)
移動先: 案内検索

プチリリ」(Petitlyrics) という、同期歌詞を表示できる音楽(MP3)プレーヤーのおはなし。

歌詞データは運営会社のサーバに置かれて、運営会社に加え一般利用者が歌詞データを作って登録できるので、邦楽では歌詞を表示できる曲が多い(筆者の見た感じ)のが特長。一方、lrcファイルの再生に対応しておらず、サーバに登録されていないと歌詞を表示する術がないのが欠点か。

サーバに登録された歌詞の表示には同社の専用アプリが必要。iOS, Android, Windows に対応している。

Love Wind
投稿するとすぐ表示可能に

筆者の使い方

以前、今更ながら LifeTouch NOTE の予備機を買って、rootを取ったらよく使うようになった(笑)という話を書いたけれど、本機で作業中のBGM再生によく使うようになったのがこの「プチリリ」というサービス。

再生中の音楽の歌詞が表示され、しかも再生中の行がハイライト表示される優れもの。以前流行ったカラオケ的な機能だけれど、歌詞を数行でなく全行(と言ってももちろん画面の範囲)表示されるのも良い。

以下、いろいろ勝手を書いているけれど、良いアプリなんで頑張ってほしいという応援の意味と受け取ってくださいまし:-)。

特徴とか

同期歌詞」と呼んでいるようだが、曲に合わせて歌詞が自動で流れるのが良い。筆者のように、端末作業中にパソコンの傍らにAndroid端末(筆者の場合はLifeTouch NOTEXperia)を置いて作業用BGMを鳴らすような用途にはぴったり(^_^)。 (作業中BGMを聴きながら歌詞を手動でスクロールさせることはあり得ないものね。)

もうひとつ、(一般にはこちらの方が重要かしらね)けっこう幅広い曲の歌詞が出るのが良い。メジャーな曲はもちろん、筆者が聞いているようなマニアックな曲でも大半出るものねぇ。 以前使っていたLyricaもけっこう頑張っていたけれど、半分くらいしか出なかったからなぁ。

スタッフさんが頑張ったのでしょう、最近の主題歌になったような曲は一通り歌詞が出るし、古い曲でも林原さんのようにメジャーな所は一通り出るみたい。

とはいえ、やはり無い曲もあったけれど、無ければ作って(手持ちの歌詞に同期タグを付けて)投入できるのも面白いと思う。アカウントを作れば(無料)、歌詞にタグを付けて投稿できる。 投稿には同社が配布(無料)する「プチリリメーカー」を使う(最近はWebブラウザでも出来るようになったようだ…)

ちなみに歌詞の評価、ユーザーのレベル、フォローといったコミュニティ形成を狙ったような機能もあるようだけれど、機能しているようには見えなかった。 (出来の悪いデータをふるい落とすためには何らかの重み付けする方法が必要だろうと思うけれど…これが機能しないうちは、スタッフさんが先んじてデータを登録していかないと、アプリ自体の評判を悪くしかねないだろうからねぇ。)

歌詞データの作成と投稿

何だかんだで常用しているので、近頃は筆者の作業用BGMから歌詞の出ない曲があったら適宜作って投稿している。

筆者の手元では、出先では iPod Shuffle を使っているのと、配信曲は iTunes Store で買っているため、CDからの取り込みは iTunes で、タグ付けはWindows版プチリリメーカーで行っている(筆者は行同期しか作らないので問題なし)。

「プチリリ」Android版には後述の不具合があり、同じデータを使っても Android 2.x(やiOS)と Android 4.x では歌詞の表示がわずかにずれる(Android 5 以上でも微妙にずれる)。曲ごとにこの手順で調整すればピッタリにできるようになっている。

行同期と文字同期

2014年に「文字同期」の歌詞データを作れるアプリ「プチリリメーカー」が一般公開された。

筆者はいくつかの理由(※)から文字同期が好きでないのと、パソコンで作っているので、今後も行同期しか作るつもりはないが、文字同期の歌詞データは作る人によって出来の悪い物が平然と流通しているのが気になる(行同期よりもズレが気になりやすい)。

※そもそも作業用BGMだからずっと見続けるわけではないし、行同期は多少ズレてもあまり気にならないけど、文字同期はズレると見るに耐えないのよね。また歌を重ねている部分など、どうしようもない部分もあるし。など諸々の理由。

Windowsでの歌詞(.lrc)表示例 (MiniLyrics + Winamp)

歌詞ファイルの互換性

詳しくは同期歌詞を参照

Windows版「プチリリメーカー」で自作した歌詞ファイル .lrc は一般的な形式で、他のプレーヤーでも使える。ただし文字コードが UTF-8(BOM付、改行コードはCR+LF)になるので、古いプレーヤーでは文字化けする場合がある。

Windowsで定番の音楽プレーヤー、Winamp + tmsVU (Ver 0.46) の組み合わせでも使えるが、tmsVU は UTF-8 に対応していないので、歌詞ファイル作成後、文字コードを Shift-JIS に変える必要がある。

MiniLyrics(右図)では、UTF-8 のままでも、Shift-JIS にしても使える。Winamp、Windows Media Player、iTunes などと連携可。オーバーレイ(背景透過)表示やアルバムアート表示などいろいろでき、ぶっちゃけプチリリ公式アプリなんか目じゃないくらい多機能。

この他、SONY製品の一部MediaGo とも互換性があるようだ(UTF-8のままで使える)。

bugs

BGM用の音楽プレーヤーとして最低限の機能(プレイリスト編集、全曲繰り返し再生など)を備えており、歌詞も出るので、筆者は「プチリリ」をよく使っている。

そもそも、Androidの音楽プレーヤーで使い勝手の良い物を見たことが無いんだよね…Android 1.6 時代に使っていた ^3 (cubed) music player は良かったけれど、他には無いなぁ。

しかし「プチリリ」にもいくつか不具合らしき点があるので、以下、気づいた点とその対策(あれば)を書いておく。

Android 4.x では歌詞表示がズレる

しばらく使っていて、これが一番致命的だと思った。

Windows版アプリで作成した同期歌詞(行同期)は、iPhone(iOS) と Android 2.x の「プチリリ」では正常に表示されるが、Android 4.0 以降の「プチリリ」では僅かに早く表示されてしまう。しかもそのズレ幅はOSバージョンによって微妙に変わる。

いろんな曲を作ってきて、いろんな端末(Android 2.2, 2.3, 4.0, 4.1, 4.3, 4.4, 5.0, 6.0)で試してみたが、その範囲では全てが該当していた。

対策としては、「プチリリ」を使うときに、歌詞が早いと思ったら、右下(横画面ではタイトルを出してから右上)の楽曲別設定アイコンをタップし、表示タイミングをずらす。筆者が投稿した歌詞データでは、例えば Android 4.4 では 0.4 ~ 0.3 ほど遅くする(※)と、大抵ちょうど合う。

 右下のアイコンをタップ  ⇒   「表示タイミング」   ⇒    0.4 遅くする (※)  

Petitlyrics tracksetting enter.jpg   Petitlyrics tracksetting menu.jpg   Petitlyrics tracksetting timing.jpg

Android 4.0 では 0.2 前後(0.1~0.3)が良いかも。ズラす幅はOSのバージョン毎にまちまなので、端末ごとにちょうど良い値があると思う。
※CDから曲データを取り込んだ際のソフトの設定によってもタイミングがズレる場合があるので、ちょうど良い数字は自分で試してみてくださいまし。

設定そのものは簡単だが、曲ごとに設定しないといけないので、曲が多い場合は面倒。 ただし、一度設定した曲を次回以降再生するときは再設定不要(初回再生時だけでOK)。「プチリリ」の設定を初期化したり個別に歌詞データを削除しない限り、曲ごとに設定値を憶えているようだ。

その原因(推測)

試しに、全体に400ms遅くしたデータを作ってみたら、Android 4.3 で概ねピッタリだった(当然他のOSでは遅れて表示される)。Android 4.1 以降では内部で400ms(Android 4.0 では同200ms)ほどのズレが生じているようだ。

ときに、Androidの音系APIは遅延が150ms~(iOSでは10ms程度)あるらしい(スライド本体はここ)。これがJB以降では(10~12msくらいに)改善されているらしい。

これが一因のように思ったが、それにしても 400ms もズレるのだろうか?

Android版アプリでは MediaPlayer などの API を使って曲を再生し、歌詞表示用には別途システムのタイマを使って調歩同期的に同期を取りながら表示しているのかなと思われるが、そのどこかで遅延が生じ、それがOSバージョンにより異なっているのが一因かと思われた。

もしそうであれば、プチリリAndroid版アプリがOSバージョンを判別して遅延定数を変える処理を加えるのが妥当だろう(または、歌詞データ取得時にサーバ側に端末のOSバージョンを通知しているのであれば、サーバ側でずらしたデータを出力する方法もあるだろうが)。

とはいえ今までに様々な人の手で歌詞データが作られ投稿されて使われているシステムであることを考えると、そう単純な話でもないとは思うが、アプリ側で何らかの対策をしないと、どんどん傷を拡げることになると思うので、いずれにせよ運営会社の方で早めに対策してほしいなと。

プレイリスト

プレイリストに難があるのはAndroid全般の問題だけれど、さらにプチリリ(Android版)では A/a あ/ア が別扱いで、しかも A-Z、a-z の順に出てくるので、これが非常に使いづらい(Android 2.2 でも 4.0 でも同様)。

iOS用ではそもそもプレイリストの編集ができない。(iTunesで編集しておけって事なんでしょう。または筆者が気づいていない設定方法があるのかな?)

名前がかな・漢字で始まる曲があると、右端のスクロールバーの位置がおかしくなる問題も健在(Android2系ではOS共通の問題。Android4の標準では直っていたかな?プチリリではOSバージョンにかかわらず発生。)

歌詞の検索画面

複数ある歌詞や、自動検索で見つからない歌詞は曲名などを手入力して検索できる。例えば林原さんの「Déjà vu(IrâvatĪ)」のようにアクサンが入ると自動検索では出ない(DBにはアクサン無しの Deja vu で登録されているから)が、こういう場合は手動検索で(この場合は Deja vu で)出して結び付けてやることができるようになっており、一度「結び付け」ると次からも自動的に出てくる。

このあたりは工夫されていると思うが、この検索画面でなぜか日本語変換ができない。ひらがな(読み)での検索はできるが、ここで「゛」「゜」(濁音・半濁音)を入力できないので、曲名やアーティスト名によっては検索すらできない。

bug:違う曲の歌詞が出ることがある(歌詞未登録の曲など)
横置きの例。筆者はこの状態で作業用BGMに常用しているんだけど、見た目は良いが操作は微妙に不便。

違う曲の歌詞が出てくることがある

右図は、歌詞未登録の曲で、前に再生した曲の歌詞が出てきている例。 他に、歌詞が登録されている曲でも起きたことがある。再現方法は不詳。

(ちなみに右図の例ではアートワークも他の曲のが出ていますな。決して筆者の趣味だけではないのですよ

横置きだと微妙に使いづらい

タップしないとタイトルが出てこないし、歌詞の再検索や曲の送り/戻しなどはいちいち縦画面に切り替えないとできない。タイトル表示は初期状態でON/OFFを選択できるようにしてほしい。

また、横置き画面で左右フリックで曲の戻し/送りができると良いんだけどねぇ。

インターネット接続が無いと何も出ない

見ていると、律儀に毎回歌詞データを読みに行ってますね。なのでインターネット接続が切れると途端に歌詞が出なくなる(ID3に登録されている曲名やアートワークは出て、曲の再生はできる)。

これはまぁ仕様なんですかね…でも自分で作ったlycファイルが置いてあれば、それを表示するくらい出来てもいいと思うんだけどなぁ。

Windows版の出来が酷い

Windows用の歌詞表示ソフトも一応あるけれど、出来がひどい。Windows Media Player など所定の再生ソフトとセットでないと動かない(それも対応ソフトが少ない)仕様からしてどうかと思うけれど、Refreshしまくってフリッカーが出るわ、CPU食うわで、まともに動かない。Android端末でできる程度の処理で、どう下手に作ればこんなにCPUを食えるのかね。(まぁおおかた予想はつくけれど…)

Android のタイマ割り込みの性能(分解能)がどれくらいか、勉強不足で分からないんだけど、まともに期待できる精度は数百ms程度だろうという気がするからねぇ。それでいてまともに動き、端末が異常発熱することもなく、バックグラウンド処理(メール受信など)も問題なく動いているので、(前述の 4.x で同期がズレる問題を除いて)Androidアプリの出来は良いと思う。

ちなみに、iPhone用(もといiOS用)の出来はとても良かった。行同期で遷移がスムースになっていたりとか。きっとスタッフの多くがiPhoneを常用してるんだろうな…

関連

参考