TrackR

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TrackR Pixel
TrackR pixel packages.jpg
1個入りパッケージ(後期の簡易版)
メーカー TrackR
発売日 2017年10月 4日
検索基盤 独自(要専用アプリ)
サイズ 縦26.2×横26.2×厚さ5.6 mm / 重さ 5 g
電池交換  (CR2016)
Bluetooth 4.0+BLE
GNSS(GPS等) ×
防水 ×
ボタン
ブザー
LED
対応OS Android
iOS・iPadOS
本体色
参考市価 2,980円(税込)
TrackR (英語)

TrackR(トラッカール)は、米国TrackR社が開発・発売していた忘れ物防止タグ(スマートタグ)。

米国では2010年より製品展開していた老舗。日本では2016年10月に携帯電話代理店業ベルパークの子会社ビーラボが輸入代理店となって、前機種「TrackR Bravo」(トラッカール ブラボー)が発売された。

現行最終製品は2017年 8月に発売された「TrackR Pixel」(トラッカール ピクセル)で、日本では同年10月に発売。通販や家電量販店などで販売されていた。

しかし日本では当時すでに MAMORIO(マモリオ)が先行していたし、本場の米国でも Tile(タイル)の猛追を受けてシェアは低迷していたようだ。

さらに2021年 4月にはあのAppleAirTag(エアタグ)を新規投入し、忘れ物防止タグ市場の拡大が見込まれるが、老舗のTrackRは中古店などで処分品が出回っているほかは販売店がなくなり、このまま終息に向かうのだろうか。 →ひっそりとサポート終了が告知されていた(;_;)。

筆者は2019年前半に未使用品を1個800円ほどで購入したが、2021年 5月現在、じゃんぱらなどで未使用処分品が1個あたり数百円~で叩き売られている。商品は使える(初期不良ならば交換してもらえる)と思うが、付属の電池は消耗しているので、#電池交換してから使おう。

TrackR サポート終了

本機の利用にはスマートフォンの専用アプリ(Android版iOS・iPadOS版)が必要。Bluetooth通信を使ってスマートフォンにつながることで機能する。

ところで、TrackR社のホームページに「TrackR will no longer be supported on Apple or Android devices after August 15, 2021.」と掲載されていた。2021年 8月15日以降はサポートされないという(T_T)。

とはいえ、筆者の手元では今のところ使えているし、アプリも配信されている。

そもそもクラウドロケートはだいぶ前から使えなくなっていたし^^;、アプリも最後に更新されたのが2020年 1月14日で(Android版)、1年半も更新されていない。

2021年 8月15日で何が変わったのか分からないが、少なくとも今後の更新は期待できなさそう。すでに使っている人は使い続けていいと思うが、これから買う人は Tile MateApple AirTag にしておこう


TrackR Pixel

全8色
TrackR Pixel 付属品(後期の簡易パッケージ版、500円玉は大きさ比較用)
TrackR PixelApple AirTag
MAMORIO RETile Mate 大きさ比較
TrackR PixelApple AirTag
MAMORIO RETile Mate 厚さ比較
TrackR Pixel の下には500円玉を重ねている。TrackR Pixel は小さく・薄く、ストラップも付いている

500円玉サイズで小型軽量。ストラップも標準添付で、取り付けやすい。両面テープも付属しており、貼り付けて使うこともできる。ただし防水でも防滴でもないので、雨が掛かる場所で使うのは非推奨。

Apple AirTag の半分くらいの厚さ・重さで小型軽量。しかもストラップが付いているので、様々な物に取り付けやすい。見た目は安っぽいが、使いやすさでは群を抜いている。

また、本機はじゃんぱらなどで新古品が1個あたり数百円~で叩き売られているので(2021年 5月現在)、鍵や折り畳み傘、イヤホンケースなどの小物に付けて、鳴らして探したい人には良いと思う。

ただしTrackRは電波があまり飛ばないので、距離重視なら Tile の方が良いかも。

電車などに置き忘れが多い人は MAMORIO の方が良いかも。

自転車などの盗難対策や、ネットワークで探す機能に期待している人には AirTag を推奨。

本機は音が鳴るとともに光る

音を鳴らして探す

スマートフォンの専用アプリを操作すると、本機の音を鳴らすことができる。 小さな物をどこに仕舞ったか忘れた場合、音を鳴らすことで、音を頼りに探し物ができる。

本機にはLEDも搭載されていて、光と音で知らせてくれる。とはいえ探し物が見える場所にあることは少ないだろうから、光ってもあまり意味はなく、音が鳴れば十分かもしれない。夜にカバンの中を探すときや、夜道に落とした場合などには役に立つかも?

ちなみに音を止めて光るだけにすることはできないのが残念。けっこう大きく耳障りな音(最大90dB)が鳴るので、相部屋の山小屋などでうっかり鳴らないよう注意したい。

また、本機のボタンを押すと、Bluetoothで接続中のスマートフォンの音を鳴らすことができるので、逆に本機を使ってスマートフォンを探すことができる。 ただし、アプリが常時起動していない/強制終了された場合など、探せないこともある。

いずれも、Bluetoothの電波が届く範囲で使える。 見通しで最長約30m、実用上はもう少し短い。

セーフゾーン

指定した Wi-Fi に接続中は鳴らさない設定ができる。家に置いてあるときは鳴らしたくないといった場合に便利。

複数人で共有できる

1つの TrackR Pixel を複数人で共有できる(複数のアカウントに登録できる)ので、家族などで共有している物に使うこともできる。

ネットワークで探す

TrackRアプリをインストールすると、スマートフォンが常に位置情報とBluetoothを探索し、本機の位置を定期的に送信するようになる。

本機(を付けた物)を失くしたときに、最後に位置登録された場所の地図を見られるので、そこまで戻って本機を探すことができる。

また、もし他にTrackRを使っている人が近くにいれば、その人のスマートフォンを通じて位置登録されるので、地図表示が更新される。同社ではこれを「クラウドロケート」 (Crowd Locate) と呼んでいる。

このように一見便利な機能だが、TrackRアプリが頻繁に位置情報とBluetoothを探索するようになるので、スマートフォンの電池消費量が増える欠点がある。

また、TrackRを使っている人は少ないので、他の人のスマートフォンアプリで検知される可能性は極めて低い。筆者が使っている範囲では、TrackR が他の人に捕捉された試しは無いし、そもそも「アイテムの移動履歴」を開いても何も出てこない(今はもうサーバが機能していない?)。

もっとも、TrackRよりも使っている人の多い MAMORIOTile ですら、あまり検出されないので、推して知るべしだろう(^^;。「クラウドロケート」 (Crowd Locate) 的な機能が必要な用途には AirTag 一択だと思う。

置き忘れ防止

指定したTrackRと離れる(最長約30m)と、スマートフォンに通知が届く機能。スマートフォンは忘れないが、カバンなどの物をよく置き忘れるという人には便利かも?

Tileでは別料金のオプション機能だが、TrackRでは標準機能で、追加料金は不要

ただし、スマートフォンの位置情報はずれること(いわゆる位置飛び)や、追従が遅れることが少なからずあるし、省電力のためにTrackRアプリが強制終了されることもあったりして、うまく機能しないこともあると思う。期待した通りに動作するかは、利用環境にもよるので、実際に試してみるしかないと思う。

電車の忘れ物対策

国内で先行するMAMORIOは2018年より首都圏など大都市の鉄道各社の遺失物取扱所に「MAMORIO Spot」を順次設置しており、これが強みになっている。

TrackRにはそうした取り組みが全く無いし、「クラウドロケート」にも期待できないので、Androidユーザーならば MAMORIO を、iPhoneユーザーならば AirTag を使う方が良いと思う。

電池交換

交換用電池は百円ショップなどで買える

TrackR Pixel は、電池交換して使い続けることができる。 使われている電池は市販のCR2016リチウムコイン電池で、家電店やスーパー・コンビニ、百円ショップなどで購入できる。

TrackR Bravo の電池交換は後述

本体、新品電池と粘着テープを用意しよう(500円玉は大きさ比較用)

裏蓋は爪で引っかかっているだけなので、回せば外れるのだが、小さくて取っ掛かりが無いため、なかなか回らない(^^;。養生テープなどの粘着テープを裏面に貼ってから本体を回してやると外れやすい。

付属の電池は消耗していることがあるので、市販の新品電池も一緒に買ってきて、交換してから使う方が良いと思う

本機出荷時に搭載されている電池は通電状態で流通しているので、添付(組込済)の電池は購入時点で消耗していることが多い(^^;。

TrackRは電池が消耗するとメーカーから送ってくるサービスをしていて、日本でも申し込める(申し込みはアプリから行う)ようだが、送料がかかるので割に合わない。百円ショップや家電量販店などに買いに行く方が早くてお得。

本機を購入してうまく動かない場合は、付属の電池を外してみて、バッテリーテスターなどで測ってみよう。新品の電池は3.4V以上ある。3.2Vくらいあれば、まだ使えるので、早めに交換しても良いし、もったいないと思えばもう少し使っても良い。3V近くならすぐに交換しよう。

ボタン電池と違って、リチウムコイン電池(CRxxxx)は水銀を含んでいないため、店頭回収の対象外。使用済み電池の処理方法は自治体により異なるが、一般に使用済み乾電池と同様。


TrackR Bravo

TrackR pixel、TrackR bravo
1個入り簡易パッケージ
キーホルダーとして使う際のリングと、貼り付けるときに使う両面テープが付属する

2014年クラウドファンディングで発表(販売)された製品で、2015年に発売された初代と、2016年発売の第2世代(後期モデル)がある。

外装が金属製(アルミ合金と思われる)で、外装の一部にストラップ穴があり、キーホルダーとしても使いやすい形状になっている。TrackR Pixel よりも大きいが高級感がある。機能は同じ。

後期モデルは本体表面に小さなブザーの穴が追加された。これにより初代よりも音が大きくなったようだ。

大きさは直径約34mm、厚さ約3.5mm。500円玉よりも一回り大きい。Pixelが500円玉サイズなので、Pixelよりも若干大きい。電波到達範囲は最大30m。

キーホルダーとして使う際のリングと、貼り付けて使う際の両面テープが付属する。ただし防水・防塵性能は無いので、雨に濡れる物に貼るのは非推奨。

日本では初代は発売されておらず、2016年10月末に後期モデルが発売されたのが初。翌2017年には後継機のPixelが発売になった。

TrackR Bravo はほぼ流通在庫が枯渇しているし、機能は同じなので、これから買うなら TrackR Pixel が良いだろう。

交換用電池はCR1620(日本で発売された後期モデルの場合)

電池交換 (Bravo)

電池交換可能で、後期モデルにはCR1620を使う(初代モデルにはさらに薄型のCR1616が使われていたようだ)。

電池は家電店や百円ショップなどで購入できる。百円ショップでは1個110円で販売しており、Pixelで使われているCR2016電池の倍の価格になる(^^;。この電池はサイコンや電子工具などでも使われているようだが、他の電池に比べると需要が少ないのだろう、在庫していない店もあるようだ。

電池ケースはスライドして開く形になっており、簡単に電池交換できる。後発なのに設計の悪いMAMORIOと違い、ハードウェアの完成度は高いと感じる。

Pixelと同様、流通在庫品は電池が消耗していることが多いので、もしこれから購入するなら、新品電池も一緒に買って、交換してから使おう。


参考リンク

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