Speed Wi-Fi HOME L01

提供:きまぐれ手記 Kimagurenote
移動先: 案内検索
当サイトではアフィリエイト広告を掲載しています
この記事は、最終更新日よりおよそ 1 年 1 ヶ月経過しています。 公式サイトなどで最新情報を確認してください。(最終更新:2023年1月)
Speed Wi-Fi HOME L01

Speed Wi-Fi HOME L01(スピードワイファイホームエルゼロイチ)は、auおよびUQ WiMAX が発売した据置型のデータ通信端末。WiMAX2+用として販売されていた。

2017年2月発売。メーカーは中国Huawei、型番はHWS31MWA(au版)またはHWS31MWU(UQ版)。au版とUQ版の違いはロゴやファームウェアが異なる程度と思われる。UQ版はSIMフリー。au版もSIMフリーとの情報があるようだ。SIMカードサイズはmicroSIM

また、2018年1月には後継機の Speed Wi-Fi HOME L01s(スピードワイファイホームエルゼロイチエス)が発売された。SIMカードサイズがnanoSIMに変更されているほかはL01と同等品のようだ。

さらに、2019年1月には後継機の Speed Wi-Fi HOME L02(スピードワイファイホームエル02)が発売されている(本稿では扱わない)。

本機は povo 2.0 で使うにも適している。データトッピングを購入するためのスマートフォンは別途必要になるが、必要なだけデータトッピングを購入して無駄なく使えるし、「データ使い放題(24時間)」を330円で購入すれば、翌日の23:59まで使い放題になる。

一方、LTE Band 3 に対応していないので、楽天モバイル (Rakuten UN-LIMIT) では使えない。楽天モバイルで使うなら、Speed Wi-Fi HOME 5G L11 が楽天回線にも対応している。

本来は購入から24時間だが、暫定的に購入日の翌日23:59まで使える。都度購入する手間はかかるが、2日に1回購入しても、約1ヶ月で4,950円で使い放題。旅行や入院などで短期間データ通信を使いたい時にぴったり。
パートナー回線は使えるが、あまり意味がないと思う…

特徴

 WiMAX端末ではモバイルルータが一般的だったが、本機は家庭などに据え置いて使う形態に特化しており、下記の特徴がある。

  • モバイルルータに比べると筐体が大きく、WAN電波の掴みやWi-Fi電波の届きが比較的良いような気がする(Wi-Fiの出力は高めになっているよう)
  • 屋内で使うことを前提にしているため、屋外利用が制限されている5GHz帯のWi-Fiにも標準対応
  • AC電源に接続して使う(電池駆動を想定せず、本体駆動用の電池を内蔵しない)
  • 電源スイッチが無い(ACアダプタを接続するとONになり、ネットワークに自動接続)
  • 電源ONの間は常時接続(切断しても自動で再接続する)。モバイルルータ+クレードルを据置で使っているとスリープに入ってしまい電源ボタン操作を必要とすることがあるが、そうした煩わしさがない。
  • デスクトップパソコンやネットワークプリンタなどを接続できる有線LAN端子を2口装備
  • USB A端子を1口搭載(用途は不明。説明書には「使用しません。」と書かれているが、給電はされている。)

L01 は中古店やヤフオク、メルカリ等で中古品が数千円で叩き売られているので、これを買ってきて、余っているSIMを入れてホームルータとして使うのも良さそう。L01とL01sの違いはSIMカードサイズくらいのようなので、手持ちのSIMカードに合わせて選ぶと良い。

用途

一般には光回線を引く方が良いが、光回線は工事費などを考えると5年以上は使わないと割に合わない(マンション等に引込済の光回線を使う場合は工事費がかからないのでこの限りではない)。

本機のようなホームルータは、工事不要ですぐに使えるので、単身赴任などで数年程度使いたい人や、頻繁に引っ越す人、進学した子どもの下宿、またはインターネットをあまり使わないガラケーメインの高齢世帯(最近は減ってきていると思うが)などで使うには向いている。

小規模商店などで、流行りのコード決済に対応したい、タブレットレジを導入したいといった場合にも、本機のようなホームルータが適しているだろう。

もっとも、2年程度以上使う予定があるなら、WiMAX2+を新規契約すれば、最新の端末が無料で付いてきて特典も付くことが多いので、わざわざ中古で買ってきてSIMカードを別途契約するのは得策ではない。

それよりも短い、数ヶ月程度使いたいという場合には、本機を中古で買ってきてSIMカードと組み合わせて使うと良さそう。

対応バンド

SIMフリーだが、対応バンドが明記されている場所が見当たらない(開示されていない?)。

そこで総務省に登録されている技適情報から推察すると、

  • FD-LTE Band 1, 18(26)
  • TD-LTE Band 41, 42

には対応していそう。

mineoのAプランなど、au網のMVNOで使うには良さそう(#APNの設定は必要)。

このうち Band 1 はドコモとソフトバンク(ワイモバイルを含む)でも利用可、Band 41 はワイモバイル・ソフトバンクでも利用可。Band 42 は将来的に他社でも提供される予定だが、筆者の手元では現時点でau以外で使われているのを見たことがないので、実質au専用と考えておく方が良い。

筆者の手元では、本機にワイモバイルのシェアプランSIM(microSIM)を入れてAPNを設定し、データ通信できることを確認している。どのバンドを掴んでいるかは不明だが、1または41と思われる。

ワイモバイルのスマホプランを使っている人は、一時的にスマホプランL+データ増量オプションを付ければ月間21GBまで増やせるので、シェアオプション(スマホプランLならば無料、Mでは月額490円税別、Sでも980円でSIMを3枚まで増やせる)で使う方法もある。

または、最近登場した Nomad SIM(月額3600円税別+初期費用3000円税別)は契約期間の縛りが無いので、短期利用に適している。UQ Flat の契約期間無しは月額4267円+登録料3000円と割高になるが、制限が緩いので、データ量が多い場合は良いかも。

本機は対応バンド的にはau・UQ以外で使うメリットが薄いが、SIMフリーで叩き売られているホームルータは他にあまり例がないため、ワイモバイルのシェアプランなどを使う場合も、Band 41 が入る場所で一時しのぎに使うには良いかもしれない。

または、ドコモ回線を使いたい場合や山間部での利用など、幅広いバンド対応が必要な場合は、SIMフリーのモバイルルータを選ぶ方が良いだろう(必要に応じクレードル付き製品もある)。

APNの設定

auまたは UQ WiMAX で本機をセット購入したSIMカードで使うぶんには設定不要でつながるが、povo 2.0 など他のSIMカードに差し替えて使う場合は、初回のみAPNの設定が必要。

  1. 本機にSIMカードを入れた後、電源を入れる
  2. 先のとがった物で RESET ボタンを2秒ほど長押ししてリセットし、10秒ほど待つ。
  3. パソコンやスマートフォン・タブレットなどを本機に接続する。接続用のSSID・WPAキーは本機底面のラベルに記載されている。NFC内蔵スマートフォンは本機天面にタッチすると接続できる。LANケーブルで接続する場合はDHCPになっていれば結線のみでOK。
  4. WebブラウザのURL欄に http://speedwifi.home を入力して管理画面を開く。
  5. スマートフォン向け画面が表示されている場合は「PC用画面」に切り替えが必要。
  6. 設定 > WAN設定 > プロファイル設定
  7. 既定(Internet)ではauまたはUQのAPNが記録されているので、「新規」ボタンを押して新たなAPN設定を作成する。

設定に必要な情報

本体とACアダプタがあれば、とりあえず使える(もちろんSIMカードは別途用意が必要)。

本体の初期化は、電源につないだ状態で RESET スイッチを先のとがったもので2秒ほど押し続ける。Statusランプの色が変わって再起動し、リセットされる。

初期SSID、WPA key、初回ログイン用パスワードは、本体底面のラベルに明記されている(このラベルが判読できないような状態の悪い中古品は避ける方が良い)。

ランプの点滅が目障りなときは、設定で消すことができる。

説明書はauやHuaweiのホームページからダウンロードできるので、詳しくはそちらを参照。

参考リンク

関連記事