ドコモ・バイクシェア

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東京都品川区のサイクルポート例

ドコモ・バイクシェアは、ドコモ・バイクシェアNTTドコモ系)が提供する自転車シェアリングシェアサイクル、コミュニティサイクル、レンタサイクル)システム基盤およびサービスの総称。

イメージカラーは赤色

貸出・返却を行う場所の呼称は「サイクルポート」。

自治体等の委託を受けて直営するものが主体だが、他社へのシステム提供も行っている。

北海道から沖縄まで、日本全国の様々な地域で展開されているが、HELLO CYCLING とは違い、基本的には同じ地域内でしか利用できない(例外として、東京都15区内に限り相互利用が実施されている)。 #提供地域を参照

特徴

全車電動アシスト付き。初期の横浜などではアシスト無しの車両が使われていたが、貸出・返却処理を地上機から車載器に変更する際、全てアシスト付きに交換された。

車両はブリヂストンと共同開発したドコモ専用車が主流だが、近頃はパナソニック製も増備されており、東京都15区では混在している。

内装3段変速、オートライト、前かご付き、荷台(リアキャリア)無し。フレームにはドコモのシンボルカラー赤色が採用されている。

できること

  • 無人での自転車の貸出・返却(原則としてスマートフォンと専用アプリ(AndroidiPhone)が必要
  • 24時間365日利用できる(一部地域、一部のサイクルポートを除く)
  • 同じ地域内であれば、どのサイクルポートでも返却できる
  • 一部を除き、返却可能台数の制限は無いHELLO CYCLING ではサイクルステーション毎の返却可能台数を超えると返却できない)
  • SuicaをはじめとするFeliCaタイプの非接触ICカードを使って貸出・開錠できる(要登録)。カードタイプはもちろん、おサイフケータイも登録できる。
  • 料金のクレジットカードでの支払い(現金不要)
  • 基本料金(30分以内)+時間料金(30分単位)の1回会員と、30分以内であれば使い放題の月額会員がある。また一部地域では観光客向けに1日パスを発売している。ただし料金設定は地域ごとに異なる(例外として東京都15区は共通)。
  • 1日パスは携帯電話等を持っていなくても利用できる
  • 操作パネルはボタン式なので、手袋を着けていても操作できる
東京などの都市部では、一部、満車時の返却を制限しているサイクルポートがある。ポートマップに記載がある場所と、記載はなく、規制は無いが、満車の場合には返却しないよう促している箇所がある。その場合は近隣のサイクルポートを探して移動する時間と手間がかかるので、余裕をもって利用しよう。
後述の新型コントローラでICカードを使わない場合は、スマートフォンの操作が必要になるので、手袋を外す必要があるかも。

できないこと

例えば大田区と川崎市は隣接しているが、すぐ近くでも行政界をまたぐと相互利用できない
  • 支払いにデビットカードVISAデビットJCBデビットなど)は使えないHELLO CYCLING はデビットカード非推奨だが利用できる)
  • 他の地域での返却東京都15区内の相互利用に限り、他区での返却可)
  • サイクルポート以外での返却
  • 他社のサイクルポート(HELLO CYCLING、Luup、PiPPAなど)への返却
  • 会員登録していない地域での利用(一部地域間を除き、原則として地域ごとに会員登録が必要
  • 有人応対(電話での予約・貸出・返却も不可)
  • 現金、Suicaなどの電子マネー残高での料金支払い(一部の#1日パスを除く)

ドコモ・バイクシェアは地域内利用が前提になっており、地域内であればどのサイクルポートでも返却できるが、距離にかかわらず行政界をまたぐと返却できない(東京都15区内は例外)。例えば隣接する大田区と川崎市(右図)と横浜市がそれぞれ自治体境界で分断されていて、地域をまたぐ利用ができない。

対する HELLO CYCLING では、一度会員登録すれば全ての加盟各社で利用できるし、加盟各社(一部を除く)間であれば、他の事業者のサイクルポートでも返却できる。

東京都15区内は例外。また、東急新丸子駅駐輪場に設置されているポートは川崎市内だが東京広域扱いとなっており、これも例外。
例外として、一部地域でポート用地共同利用検証事業が実施されている。
コンビニやドコモショップなどの店舗に併設のサイクルポートでも、店舗は場所を貸しているだけなので、店員は対応できない。一部の観光案内所やドコモショップなどで1日パスを販売している窓口があるが、貸出・返却操作は自ら車載端末を操作して行う必要がある。コールセンターは故障・事故対応のみ。

利用方法

1日パス」を利用する場合は会員登録やクレジットカードは不要。 ⇒#1日パスを参照

専用アプリをインストール

スマートフォンと専用アプリ(Android / iPhone)の利用が必要(2022年12月~)。

アプリは複数種類あって紛らわしいが、対象地域では「バイクシェアサービス」(以降、新アプリ)を使う。

【新アプリ対象地域】札幌市、仙台市、東京都15区、川崎市、横浜市、金沢市、敦賀市、大阪市、奈良市、広島市、大分市・別府市(2020年6月現在、今後も対象エリア拡大予定)[1]

ポートナビ」(以降、旧アプリ)は古くからあるアプリで、ポートの検索はできるが、予約や貸出などのサービスは利用できない制限がある。新アプリが対象外の地域や、新アプリが対応していない古いOSを使っている場合などは、引き続きこちらを利用する。

新しい「バイクシェアサービス」アプリは2020年3月開始の金沢市で提供され始めたもので、当初は金沢専用だったため、検索しても出てこなかったり、金沢専用と表示されることもあるが、2020年6月22日より全国で利用できるようになった。

このほか、札幌では別途専用のアプリも提供されている(ただし今後は新アプリの利用を推奨)。

会員登録

最初に、ホームページまたは新アプリで会員登録が必要。 登録したIDとパスワードは頻繁に使うので覚えておく必要がある(新アプリを使う場合は記憶される)。

また、原則として利用する地域ごとに会員登録する必要がある。 例外として、札幌市、仙台市、東京都15区、川崎市、横浜市、大阪市、奈良市、広島市、大分・別府、嬬恋、上田・千曲、甲州、名古屋、金沢、敦賀、神戸に限り、会員IDを共通利用できる。 #提供地域を参照

スマートフォンを使っている場合は専用アプリ「ドコモ・バイクシェア ポートナビ」 (Android / iOS) もあるが、会員登録や各種手続きはWebブラウザで行うので、パソコン等のWebブラウザを使っても大差ない。使いやすい方でどうぞ。 2020年5月下旬より新アプリが全国(一部地域を除く)で利用できるようになった。

WEBマイページからの新規登録は2022年11月30日で打ち切られたため、現在はスマートフォンアプリが必要になっている。

料金と支払方法

個人利用の料金は、1回会員月額会員がある。たまに利用する場合は1回会員を、同じ地域で頻繁に利用する場合は月額会員を選ぶと良い。

料金は地域により異なるが、東京都15区を例にすると、

  • 1回会員は、基本料金(30分以内の利用)165円+超過料金110円/30分。
  • 月額会員は、2,200円で、30分以内使い放題。超過料金は110円/30分。

他に、東京などの一部地域では法人契約(持参人式ICカードが発行され、複数の従業員等で共用できる)がある。

月額会員の有効期間は歴月(1日~末日)で、途中入退会は日割り計算。

1回会員でも支払いは月末締め翌月払いで(1ヶ月分まとめて請求される)、明細もホームページにログインしないと見られないため、利用状況を把握しづらいきらいがある。 時々利用する人にとっては、HELLO CYCLING のように都度請求される方が使い勝手が良いのだが。

支払い方法は基本的にクレジットカード(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)のみ[2]、しかもデビットカードは利用不可のため、未成年などクレジットカードを使えない・使いたくない人の利用に難がある。

筆者が試した範囲ではNudgeは使えたので、クレジットカードを使いたくない人はNudgeの利用を検討してみると良いだろう。

筆者が試した範囲では、Vプリカギフトメルペイバーチャルカードメルカードセブン銀行楽天銀行は登録できなかった。PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)ソニー銀行は登録できたが、いつまで使えるかわからない。基本的に不可と思っておく方が良いだろう。

NTTドコモと直接契約している携帯電話に限り、キャリア決済にも対応しているが、ドコモ以外のキャリアやMVNOを使っている場合は利用不可。

加えて2020年1月より「d払い」アプリ内決済に対応したので、これを使うと未成年等でも利用できる可能性があるが、自治体が提供する公共サービスなのにドコモ系で閉じているのは残念だ。

予め交通系ICカードを登録しておくと、貸出手続きや一時駐輪後の開錠が簡単になる(写真の例ではモバイルSuicaを使用)

ICカードの登録

手持ちの交通系ICカード(Suica、PASMO、ICOCAなど)を登録しておくと、貸出・開錠手続きが楽になるのでおすすめ。

一部地域の窓口で専用のカードを販売しているが、550円(税込)かかる。交通系ICカードを持っていない場合は、予め鉄道駅の券売機などでSuicaなどを購入しておくと良い。

また、Androidスマートフォンの「おサイフケータイ」や、iPhone 7 以降の「Apple Pay の Suica」も利用できる。

その他のFeliCaを使うICカード(nanaco, WAON, Edy など)も利用できると思われるが、筆者は未確認。FeliCa以外のカード(クレジットカード、マイナンバーカードなど)は使えない。

ICカードの登録方法

もちろんプラスチックカードも登録できる(写真は ビックカメラ VIEW Suica カードの例)

予めホームページで手続きした後、ICカードを持参して自転車の車載機で登録する。窓口などでは登録できない。

  1. 会員登録したサービスのホームページを開く #提供地域を参照
  2. 登録したID・パスワードでログイン
  3. マイページ → 会員情報 → 設定・変更 を開く
  4. 下の方にあるコンボボックスから「会員証登録」を選択して「決定する」を押す
  5. パスコード(8桁の数字)が表示される(E-mailでも届く)ので、控えておく
  6. 登録したいICカードを持って、登録したい地域内にある任意のサイクルポートへ出向く
  7. 借りる前の自転車のサドル後方にある車載機のSTART ▶を押し、画面が表示されたらENTER ⏎を押す
  8. 5.のパスコード(8桁の数字)を入力
  9. 登録するICカードをタッチ
  10. 「登録成功」と表示されたら登録完了。失敗した場合は 7 からやり直し。

ICカードを変更したい場合も、同じ手続きでOK。同時に1枚しか登録できないので、新しいカードが登録されると上書きされ、古いカードは登録抹消される(変更時に古いカードは不要)。

ちなみに、ユーザIDが共通化された地域では、他地域でもICカードの登録ができるようになっていた。(例えば、横浜市で会員登録していて東京都15区で利用したい場合、東京都15区内の自転車でもICカード登録手続きができる。)

ICカードの登録(に使うパスコードの取得)手続きは、2020年5月以降、アプリでもできるようになった。

1日パス

地域により、一部コンビニチェーンと、観光案内所やドコモショップなどに設置されている無人発行機で「1日パス」を発売している。これを利用する場合は会員登録やクレジットカードは不要。

一部地域では、コンビニチェーン(セブンイレブンファミリーマート)に設置されている端末を操作して、前売券を現金等で購入できる。地域外の店舗でも購入可。 ⇒発売地域・価格一覧

ただし、コンビニで購入した前売券は、利用する当日にホームページでの登録が必要。スマートフォン等を持っていないと利用しづらい。ホームページで登録した日の23:59まで有効。

観光案内所や無人機で購入する場合は、現金または交通系ICカードチャージ残高で支払い。こちらは当日券のみ発売だが、窓口ではパスコードが書かれた紙が発行され、または無人機で手持ちのICカードを登録できる。購入時より、当日の23:59まで有効。

コンビニ以外の発売窓口や受付時間・支払方法等は地域により異なるので、#提供地域より各地域のホームページを参照。

新アプリのマップ表示。周辺のポートの空き台数が表示される

貸出(借りる)

スマートフォンを使っている場合は、専用アプリドコモ・バイクシェア - バイクシェアサービス」(2020年6月時点で Android 6.0 以降iOS 11以降 に対応)を使う。アプリは全国共通で使える。

地域によってはパソコン等のWebブラウザでも貸出予約できるが、借りられる自転車が限られる(詳しくは#提供地域のリンク先を参照)。

新アプリのマップでポートをタップすると、営業時間や場所、料金を確認でき、空き自転車の予約もできる。「ポートへ行く」をタップするとGoogleマップに遷移する

ポート検索と予約

  1. ホームページまたは専用アプリで「ポート検索」を開く
  2. 借りたい場所(現在地の近く、駅の近くなど)のサイクルポートを探し、ピンをタップして「現在の貸出可能台数」と「営業時間」を確認する。
  3. 「借りる」をタップすると予約できる。表示されるパスコード(数字4桁、E-mailでも届く)を控えておく。台数に余裕があり、ICカードを登録してある(または、するつもりの)場合は、予約しなくても良い。
  4. 目的地近くのサイクルポートを探し、ピンをタップして「営業時間」を確認する。また、目的地までの道順も確認しておくと良いだろう。ただし、アプリを利用していると全国のポートが表示されるが、同じ地域内でしか返却できない東京都15区は相互利用可)ので要注意。
  5. 予約は20分以内有効なので、時間内にサイクルポートに行く。時間を過ぎた場合はキャンセルされる(料金はかからない)ので、ICカードを登録していない場合は予約手続きし直す必要がある。

乗車前の点検と準備

  1. サイクルポートへ行き、予約した車両番号の自転車を見つける。車両番号は後輪ドロヨケ上に貼られているシールで確認できる。
  2. 車両の状態を点検する。タイヤの空気、ブレーキの効き、アシストの電池残量、夜間はライトの点灯(アシスト付きは電源を入れると夜間自動点灯)など。ひとつでも問題があれば借りる前に予約をキャンセル(無料)して、他の車両の予約を入れる。
  3. 必要に応じ、サドルの高さを調整する


初期型は赤くて四角い。暗証番号を入力するテンキーと画面が搭載されている

貸出操作(初期型)

  1. 車載機のSTART ▶ボタンを押して電源を入れる
  2. パスコード(数字4桁)の入力を求められるので、登録済みのICカードをタッチ、またはアプリやホームページに表示されているパスコードを入力
  3. ICカードまたはパスコードが正しければ、ロックが開錠されて乗れるようになる《課金開始

自転車の利用時間は、貸出中にSTART ▶ボタンを押すと画面に表示される。

新型は黒っぽくて丸っこい。このタイプを利用するには、ICカードまたはスマートフォンが必要

貸出操作(新型、ICカード)

  1. 車載機の開始|再開 STARTボタンを押す
  2. 中央の上寄りに登録済みICカードをタッチ
  3. ロックが開錠されて乗れるようになる《課金開始

課金中は利用中ランプが点滅する。利用時間を表示する機能は無いので、スマートフォンアプリで確認する必要がある。

貸出操作(新型、アプリ)

  1. 車載機の開始|再開 STARTボタンを押す
  2. スマートフォンアプリを起動し、カメラで「開始用QR」を読み取る
  3. うまく認識されれば、ロックが開錠されて乗れるようになる《課金開始

課金中は利用中ランプが点滅する。利用時間を表示する機能は無いので、スマートフォンアプリで確認する必要がある。

後輪上の車載機と車両番号、後輪のロック 開錠は自動だが、施錠は手動

一時駐輪

途中でどこかに立ち寄る場合などは、後輪のロックを手動で操作して鍵をかける

鍵をかけても課金は続いているので、手早く用件を済ませよう。

長時間かかる場合は、面倒でも近くのポートに出向いて一旦#返却手続きする方が良い。途中で返却が難しく、概ね7時間以上利用する場合は、最初から#1日パスを購入しておくと良いだろう。

再度乗るときは、車載機のSTART ▶ボタンを押して電源を入れてから、登録したICカードをかざす、パスコード(数字4桁)を入力する(四角い初期型の場合)、またはアプリを開いてQRコードを読み取る(丸っこい新型の場合)ことで、開錠できる。

返却

  1. 同じ地域内の(または東京都15区内の)サイクルポートの空きラックに自転車を入れ、スタンドを立てる
  2. 手動でロックをかける
  3. 車載機がロックされたことを認識すると画面に「施錠」と表示されるので、ENTER ⏎または返却 DROP OFFボタンを押す
  4. 数秒待ち、画面に「返却」「Return」と出る(四角い初期型の場合)または青○ランプが点灯する(丸っこい新型の場合)のを確認《課金終了
ドコモ・バイクシェアでは原則として返却台数の制限は無いが、場所の制約から、ラックの数以上に返却しないよう案内している例も出てきている。駅前のコンビニ店頭などのポートを利用する際は、余裕をもって利用しよう。

4.でエラーが出た場合は、返却できておらず課金が続いているので、対処が必要。 よく出るエラーは、ロックがされていない(単に忘れている、またはスポークなどで引っかかって正しくロックされていない)ときだが、稀に電波状態が悪くてうまく返却できないこともある。その場合は再度ロック操作してから返却操作を行い、必ず「返却」表示を確認する

返却画面がすぐに消えてしまって確認できなかった場合は、返却完了E-mailまたはアプリを開いて確認するのが確実。

実車で確認したい場合は、初期型の場合はSTART ▶ボタンを押して貸出中(利用時間の表示)にならないことを、新型の場合は利用中ランプが点滅していないことを確認しよう。

もしサイクルポートのラックに空きが無くても、ドコモ・バイクシェアはポートの電波が届く範囲であれば返却できるので、邪魔にならない場所に置いて返却操作しよう。

駅近のコンビニ店頭にあるサイクルポートなど、一部、ラックに入りきらない場合は返却可能台数の上限が設けられていることがある。満車で返却できない場合は、近隣他所に返却しに行く必要があるので、余裕をもって利用しよう。

提供地域

(2024年 3月現在)

横浜市「baybike」のサイクルポート例

都市型

金沢市「まちのり」に2020年3月に導入された新車種。ブリヂストンとの共同開発だが、ハンドル部のカバーが目立つ。スマートフォンホルダーも搭載されている。もちろん走行中は使えないが、停まって地図を見たり返却ポートを探すときなどに便利そうだ

主にサイクルポート間の移動に重点を置いたサービス。ただし多くの地域で1日パスも発売されており、観光利用もできる。

★印はID共通利用対象地域。 ◆印はシステム提供のみ(他社が運営するもの)。 無印は直営(自治体等の委託を受けて同社が運営するものを含む)。

東急新丸子駅のポートは川崎市内だが東京広域扱いで、東京都15区との間で利用できるが、川崎バイクシェアとの間では利用できない。
大阪の直営と他社運営 (HUBchari) は相互利用不可。
奥日光バイクシェア 観光客向け、ポートは日光自然博物館中禅寺温泉バスターミナル隣接)1ヶ所のみ

観光地型

サイクルポートが1~数ヶ所と少なく、サイクルポート間の移動よりも、1日利用など長時間利用に重点を置いたサービス。 1日パスのみ提供されているものや、支払い方法や利用時間・期間に制限があるものが多いので、各サービスのWebサイトで確認を。

★印はID共通利用対象地域。 ◆印はシステム提供のみ(他社が運営するもの)。

名前は同じだが、神奈川県西部は東海技研が、それ以外は関連会社の陽報が運営しており、別のサービスとして提供されていた。

「都市型」「観光地型」は筆者が解説の便宜上分けたものであり、サービス提供元がそう謳っているものではなく、利用目的を制限するものでもない。

利用に関する注意等

走行ルール

道路交通法により、普通自転車のルールが適用される。

軽車両なので免許こそ不要だが、車両なので基本的には自動車と同様、乗車前に車両の点検整備を行い、車道の左側を走る必要がある。

交差点での一時停止や、横断歩道等での歩行者優先、夜間の前照灯点灯(尾灯は反射板で代用可)、安全運転義務、飲酒運転禁止、事故時の負傷者救護と110番通報義務などのルールも適用される。

また、都道府県条例等により、普通自転車では2人乗りが禁止されている(子どもを乗せる場合も専用の用具が必要)。

速度計

サービス開始当初はアシスト無しの自転車もあったが(横浜市「baybike」など)、後に切り替えられ、現在は全車電動アシスト付きになっている。

電動アシスト付き自転車の場合、日本の法令で24km/h以上ではアシストできない決まりがあるので、速度センサーは必ず付いている。表示機能の有無は車種次第だが、アシスト操作盤に速度表示が付いていることが多い。電源を入れてから切替ボタンなどを押してみて、表示を切り替えてみると良い。

ただしサイコンは付いていないので、サイコンのような平均速度や走行距離などを確認したい場合は、サイクリングに対応した活動量計(別途スマートフォンが必要になるがGPS無しの Xiaomi Mi Smart Band 4Huawei Band 4 ならば5千円前後で買えるし、Amazfit GTS 2 miniFitbit Charge 4 などのGPS付きで安価な機種もある)を使うのが手軽。

また、スマートフォンの電池は食うものの、Google FitStravaなどのスマートフォンアプリでも、大まかな移動距離・時間を記録できる。


トラブルシューティング

故障車が集められた場所には、車載機の不具合が多い様子。車体は丈夫で、タイヤやブレーキは容易に交換できるが、車載機もがっちり取り付けられており、交換が難しいのかもしれない。
予約した自転車の車載機を操作していたら、E001 などの不明な記号が表示される
不具合が起きているので、予約をキャンセル(無料)して他の自転車を利用しよう。借りた後で発生した場合は、運営事務局 0570-783-677(7~19時、通話料有料)に電話する、または車両の不備申告フォームで申告すると対応してもらえる。
借りた自転車に不具合があった、パンクした
借りる前の点検が大原則だが、もし借りた後に不具合が見つかった場合はすぐに返却し、車両番号、ポート名、日時と不具合内容を控えておき、各運営事務局へE-mailで連絡すると、1回分の基本料金を調整してもらえる。
途中でパンクして移動が困難な場合は、運営事務局 0570-783-677(通話料有料)に電話して相談してみる。
作動音はしたが、自転車のロックが自動で開錠されない
途中で引っかかっていることがあるので、軽く手で引いてやると開くことがある。
返却できない、返却操作に失敗する
借りたポートと同じ地域(東京都15区では共通利用地域内)のドコモ・バイクシェア用の空きラックに入れたことを確認→手動でロックしたことを確認→再度返却操作を試してみる。
空きラックが無い場合も、ラックの近く(電波が届く範囲)では返却手続きできるので、少し場所を移してラックに近づけてみる。
それでもダメならば、運営事務局 0570-783-677(通話料有料)に電話する、または車両の不備申告フォームで申告すると対応してもらえる。その際に車両番号(サドルの後ろの車載機付近に書かれている)と返却先ポート名を聞かれるので、確認しておくとスムーズ。
電動アシストが効かない
電動アシスト付き自転車の場合は、ハンドルに電源スイッチが付いているので、電源を入れてから電池残量を確認。通常は電源を入れるとアシストもONになるが、OFFになっていないことを確認。登り坂の場合は、操作盤でアシストを強くすることができる。
なお、日本国内では法令の定めにより、速度が上がるとアシストが弱まり、概ね24km/hでアシストが切れるようになっている。
領収証がほしい
個人契約では領収証は発行されない。請求予定額・利用明細(過去2ヶ月分まで)はホームページにログインしてマイページで確認できる。
外国語で利用したい
車載機は日本語、英語、中国語、韓国語が交互に表示される。ホームページは英語に対応。
自転車保険(賠償責任保険)に加入する必要があるか
一般的な利用の場合、全車両に賠償責任保険が付帯している(内容詳細は各地域のホームページを参照)。事故発生時は速やかに負傷者救護と110番へ連絡した後、運営事務局 0570-783-677に連絡を。
ただし、示談交渉は付かないので、自分の自転車にも乗っている場合は、別途示談交渉付きの保険に入っておくと良い。
また、Uber Eats のような配達業務などに使う場合は、対象外になることがあるよう。別途個人事業主として事業者向け総合賠償責任保険などに加入しておくべきだろう。

参考リンク

関連記事

日本国内の主なシェアサイクル

その他はシェアサイクルを参照