おサイフケータイ

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「おサイフケータイ」の代表的なアプリケーション「モバイルSuica」
モバイルSuicaはチャージ残高を使って通販(Amazon)の支払いもできる

おサイフケータイは、一部のスマートフォンに搭載されている FeliCa(フェリカ)機能を使った非接触決済の仕組み・サービス。

モバイルSuica」「モバイルPASMO」「モバイルICOCA」などの交通系(鉄道・バス)が代表的な用途だが、「nanacoモバイル」「モバイルWAON」などの流通系(スーパー・コンビニ)、「Edy」「iD」「QUICPay」などのその他モバイル決済、および「dポイント」「Pontaヨドバシカメラ」などのポイントカード類でも使われている。

このほか、シェアサイクルや出退勤・入退室管理などのIDとしても使われている。

QRコード決済と違って面倒な画面操作不要で、軽く触れるだけで決済が完了する利便性と、交通系では0.2秒で処理が完了する迅速性が特長。

ICカードとの違いは、モバイルならばチャージやオンライン決済まで端末で完結するため、駅の券売機やATMなどへ出向く必要なく、完全キャッシュレスで様々な決済ができる利便性が加わっている。

近年はGP-SE対応に伴いアプレットを搭載して機能拡張できるようになったことから、2023年 5月より国の公的個人認証サービス#スマホ用電子証明書)でも使われるようになった。

「おサイフケータイ」が初めて搭載された機種は2004年 7月10日発売の「mova P506iC」で、当時はスマートフォンは無かった(ちなみに国内初のスマートフォン「WILLCOM W-ZERO3」が発売されたのは2005年12月、初代iPhoneが米国で発売されたのは2007年 6月)ので、当時は専らガラケーに搭載される機能だったが、ガラケー向けのサービスは2020年頃までに順次終了しており、現在はスマートフォン専用になっている。
「Ponta」はローソン専用だったが、2023年 6月末で新規登録が打ち切られた。登録済みの端末は継続利用できるが、機種変更等すると使えなくなる。「dポイント」は引き続きローソンでも使えるので、dに移行しろということだろうか。
ICカードは駅のチャージ機やATM、レジなどで都度現金を出してチャージする必要があるが、モバイル系は端末単体でクレジットカードからチャージできる。一部クレジットカードで提供されているオートチャージはどちらでも使えるが、モバイルならオートチャージの設定も端末で完結する(ICカードは駅のATMや券売機で設定する必要がある)。
モバイルSuicaのネット決済は、大手通販モールではYahoo!ショッピングでの取り扱いが2021年10月で終了したが、Amazon.co.jpでは引き続き利用できる。Suicaのみ対応で、PASMO・ICOCAはネット決済に対応していない。

対応機種

中古端末を購入/譲渡する前に「おサイフケータイ」のメモリクリアを確認しよう

ソニーJR東日本が共同開発したFeliCaをベースにしているが、「おサイフケータイ」はソニーとNTTドコモが共同開発したもので、NTTドコモにライセンス料が入る仕組みになっている。

そのため、ドコモ以外のキャリアやSIMフリーの端末でも利用できるが、ほぼ日本でしか使われないため、対応機種は日本向けに販売されている端末に限られており(iPhone 8 以降は例外)、海外メーカーを中心に非対応の機種も多い。

かつては携帯電話PHSフィーチャーフォン、いわゆるガラケー・ガラホ)にも搭載されていたが、近年はスマートフォンにしか搭載されておらず、フィーチャーフォン向けサービスは2020年頃までにほぼ停止された。

本稿では、特記無い限りAndroidスマートフォン向けの操作を扱う。

中古端末の注意

「おサイフケータイ」に対応するAndroidスマートフォンの中古端末を購入するときには、おサイフケータイのメモリクリア済みになっていることを確認しよう(右図)。

「おサイフケータイ」を使っていたAndroidスマートフォンを手放す(機種変更する)際は、使っていたサービスごとに機種変更手続きが必要。手続きが完了すると該当サービスが使っていたメモリがクリアされるので、必ず後述の方法で本体リセットする前に全てのメモリがクリアされていることを確認しよう

メモリクリア(初期化)方法

比較的新しい機種では、ブロック数ではなく、「未利用」または「利用中」と表示される(Xperia 1 の例)
以前の機種では、「共通領域」と「鉄道・バス領域」が表示される。全てが「0 / xxx ブロック」になっていればクリアされている

スマートフォン本体をリセットしても、FeliCaのデータは消えない。大手キャリアや端末メーカーとFeliCaデータ消去ツールを導入している一部の中古店を除き、後から消すことができない

「おサイフケータイ」で使われる「セキュア・エレメント」は Android OS とは独立しているので(後述)、本体 (Android OS) をリセットしても「おサイフケータイ」はクリアされない。おサイフケータイの消去(機種変更手続き)をせずに本体リセットしてしまうと、「セキュア・エレメント」にデータが取り残されたままになってしまい、チャージ残高を回復できなくなったり、再発行手数料が発生したり、中古として譲渡した端末を他の人が使えなくなったりするので、気をつけたい。

逆に、中古端末を購入する際は、「おサイフケータイ」のメモリがクリア済みになっていることを確認しよう。

メモリ確認方法

  1. プリインストールされている「おサイフケータイ」アプリを起動する
  2. 説明が表示された場合は、何度か左にスワイプして終わらせる
  3. 左上の三本線をタップ
  4. 「サポート・規約」をタップ
  5. 「メモリ使用状況」をタップ
  6. 「おサイフケータイのメモリ使用状況」が表示されるので、表示された全項目が「0 / xxxxブロック」または「未利用」になっていればOK。(右図

上図のように「共通領域」のみが表示される場合と、右上図のように「共通領域」と「鉄道・バス領域」が表示される場合があるが、表示される全てが 0 になっていればOK。

なお、一部の機種(2019年以降に発売された、SuicaとPASMOを共存できる機種に多い)では、ブロック数ではなく、「未利用」または「利用中」と表示される。

機種変更方法

「モバイルSuica」アプリでチャージ完了(2021年 3月21日リニューアル後)

モバイルSuica、モバイルPASMO、モバイルICOCA

「おサイフケータイ」アプリでの機種変更手続き

機種変更手続きには別途「おサイフケータイ」アプリが必要になる。

おサイフケータイ対応機種には大抵プリインストールされているが、Pixelシリーズなど一部の機種では別途 Google Playよりインストールする必要がある。古いバージョンが入っているとエラーになることがあるので、最新版に更新しておこう。

また、Googleアカウントでのログインが必要になるので、(Google系サービスの利用に必須なので無い人はいないと思うが)アカウントのIDとパスワードを確認しておこう。

モバイルSuicaは、2021年 3月21日のリニューアルより、iPhone から Android への移し替えもできるようになった(Android から iPhone への移し替えは以前より可能)。

モバイルPASMOでは、iPhone から Android への移し替えはできない

詳しい機種変更方法は下記リンク先を参照。

中古端末内Suica情報消去申請

端末の不具合などで自らファクトリーリセットをした場合など、モバイルSuicaが残っていると分かっている場合は、「中古端末内Suica情報消去申請」フォームでリモート消去を申請できる。

ただし時間がかかるのと、確実に消去できるわけではない。故障等なら致し方ないが、中古端末を売却・購入する際は、おサイフケータイが「未利用」になっていることを確認しよう。

モバイルPASMOはアプリを入れ直して、機種変更ないし退会手続きをすると消去できる。

モバイルICOCAも同様に、アプリを入れ直して機種変更ないし払いもどしをする。

非接触電子マネー(nanaco、WAON、楽天Edy)

nanacoモバイルの例
アプリを起動し、右下の「機種変更」から機種変更手続き(メモリクリアと引継番号の発行)ができる

各アプリに「データの預け入れ」「機種変更」などの機能が付いているので、それを使って機種変更手続きをする。詳細は各リンク先を参照。

Google Pay アプリで発行した場合も、機種変更手続きは Google Pay アプリでは出来ないので、各専用アプリをダウンロードして実施する必要がある。

また、ログインパスワードなどを忘れていると機種変更後の手続きができなくなることがあるので、事前に確認しておこう。

ログインパスワードが不明といった場合は、おそらくその決済手段はあまり使っていないのだと思うので、機種変更の機会に新機種へは移さず、残高を使いきって解約することも検討してみよう。

Google Pay(Google ウォレット)

iDQUICPay、VISA タッチ決済、MasterCard タッチ決済に対応しているクレジットカードを登録できる。

機種変更前に旧端末の「Google ウォレット」アプリを起動して、クレジットカードを1つずつ削除する。クレジットカード以外(Suica・PASMO・ICOCAnanano、WAON、Edyなどのチャージ式電子マネー)を誤って削除しないよう気をつけよう。

機種変更後は、新しい端末の「Google ウォレット」アプリを起動してGoogleアカウントでログインし(通常は端末初期設定時のアカウントで自動的にログインされる)、再度クレジットカードを登録すれば使えるようになる。

以前はQUICPay独自のアプリ(QUICPayモバイル)が使われていたが、Google Pay を設定すると、QUICPayモバイルの登録が削除されるようになった。QUICPayモバイルは2024年 3月31日までに終了する(カード発行会社によっては、それより前に利用できなくなることもある)。以降はGoogle Payに登録することで、引き続き利用できる。
VISAとMasterのタッチ決済は「おサイフケータイ」(NFC-F)ではなく異なる方式(NFC-A)が使われるが、Google ウォレットではいっしょくたに扱われる。
iD、QUICPayなどのクレジットカードは後払い方式なので、残高を使いきる必要はない。端末で削除してもカードは解約されないので、他の端末で再度登録することができる。
先述の通り、Suica・PASMO・ICOCAnanano、WAON、Edyなどのチャージ式電子マネーは残高を移す必要があるため、別個に機種変更手続きが必要。ここで誤って削除した場合も、端末からは削除されない。

iD

「d払いタッチ」はこちらを、メルペイはこちらを参照

引き続きiDアプリを使う

機種変更前に、iDアプリで機種変更手続きをする。

複数のカードを登録している場合は、全てのカードについて1つずつ繰り返し手続きが必要。

機種変更後は新しい端末にiDアプリをインストールし、「カード情報の登録」より1つずつ受け取り手続きをする。

なお、iDネット決済2024年 3月末で終了する。店頭でのiD支払いは引き続き利用できるが、使い勝手は Google Pay と変わらずiDアプリを使い続けるメリットは無いので、Google Pay への切り替えも検討しよう

iDはクレジットカードを登録するものなので、クレジットカード支払いと変わらないが、途中にiDアプリを介することで、クレジットカード情報を入力する必要がなくなるため、セキュリティが向上すると言われている。手間的には微妙かも。

iD から Google Pay に切り替える

クレジットカードは Google Pay(Google ウォレット)でも登録できるようになったので、機種変更する機会に iD から Google Pay に変更すると良い(次回以降機種変更する際の手続きが幾分楽になる)。

この場合はまず、機種変更前の端末のiDアプリでカード情報の削除をする。複数のカードを登録している場合は、1つずつ繰り返し全てのカードを削除する。

機種変更後、新しい端末の Google ウォレットアプリでカード情報の登録をする。

d払いタッチ

機種変更は簡単で(ただし手順は長い)、まず古い端末で削除してから、新しい端末で初期設定すればいい。

「d払いタッチ」を使うのをやめる場合は、削除だけすればいい

自動発行された「d払いバーチャルカード」を削除したい場合は、「d払い」アプリを起動し、【右下の「」(アカウント) > バーチャルカード > 「バーチャルカードを削除する」 > 「タッチ決済を解約する」】で解約できるが、この手続きをすると24時間は再設定できなくなる。特段理由がなければ解約までしなくて良い。

古い端末での削除方法

  1. 「ウォレット (Google Pay)」アプリを起動
  2. 「iD」をタップ
  3. 右上の「」をタップ
  4. 一番下までスクロール
  5. 「お支払い方法を削除」
  6. 「ウォレットから」または「ウォレットとGoogleアカウントから」を選んで「OK」

残高は「d払い」と共通なので、「d払いタッチ」を使うのをやめる場合は、随時削除して構わない(残高は引き続き「d払い」アプリで使える)。

機種変更して引き続き使う場合は、「ウォレットから」を選ぶ。「d払いタッチ」の利用をやめる場合は、「ウォレットとGoogleアカウントから」を選ぶ。

新しい端末での初期設定方法

  1. 新しい端末に「ウォレット (Google Pay)」アプリ「d払い」アプリをインストールする
  2. 「d払い」アプリを起動
  3. dアカウントでログイン
  4. 下の方のアイコンから「d払いタッチ」を探し出してタップ
  5. 下の方にスクロールして「設定をはじめる」をタップ
  6. 利用規約を確認して「利用規約に同意する」をチェックし、「G Pay に追加」をタップ
  7. 「ウォレットに追加」をタップ
  8. 情報の確認をして「次へ」
  9. 「続行」をタップ
  10. しばらく待つ
  11. 「ウォレットで表示」をタップ
  12. 「iD」をタップして開く
  13. 右上の「」をタップ
  14. 「有効なiDカード」になっていることを確認(無効になっている場合は有効にする)

「iD」が複数(メルペイなども)入っている場合は、さらにメインカードの設定が必要になる。

機種変更の場合はこの手順だが(これでも長いが)、初めて使い始めるときはさらに本人確認手順が入る。

「d払いタッチ」とは

d払いタッチ」とは、NTTドコモが2024年 1月29日より始めた、「iD」(おサイフケータイ)を使う「d払い」サービス。

「d払い」アプリと残高が共通(つまり前払い)で、コード決済ではなく、おサイフケータイを使うタッチ決済

d払いタッチ」ではd払い残高(前払い)やdポイントを使うが、「iD」の仕組みを使うため、お店ではクレジットカードとして処理される

「iD」はクレジットカード決済(後払い)用の仕組みだが、「d払いバーチャルカード」の仕組みを入れることで、「iD」で前払い残高やポイントを使えるようにした。

右写真のレシートにも印字されているように、内部的に「d払いバーチャルカード」のクレジットカード番号が発行されているが、ユーザーが意識することはない

「iD」の仕組みを使うことで、会計時にカードを出したりアプリを起動したりの手間なく、タッチするだけで支払えるのが特長となる。

残高は「d払い」と共通なので、利用明細も「d払い」アプリで確認できる。

旧「d払い (iD)」がドコモ回線(キャリア決済)と紐づいていたのに対し、「d払いタッチ」の支払いにはd払い残高やdポイントを使うことができ、ドコモ回線不要でキャリアフリーで使える。

「d払いバーチャルカード」のカード番号・有効期限・名義・セキュリティコードは「d払い」アプリで確認できるので【右下の「」(アカウント) > バーチャルカード】、VISAカード扱いで、インターネット通販等で使うこともできる。

「d払いタッチ」の注意点

「d払いタッチ」を有効にすると、他社クレジットカードを「d払い」で使えなくなる。逆に「d払い」アプリで他社クレジットカードを(再)設定すると、「d払いタッチ」は使えなくなる。

「d払いタッチ」を利用できる加盟店は「iD」加盟店のみ。「d払い」アプリ(コード決済)とは使える店が異なる。レジでは「iアイDディで支払う」と伝える必要がある。

「d払いタッチ」で前払い残高を使う場合も、「iD」の仕組みを使うため、店舗ではクレジットカード扱いになる

例えばヨドバシカメラは「d払い」非対応で「iD」対応なので、「d払い」アプリは使えないが、「d払いタッチ」は使える。ただし「iD」はクレジットカード扱いになるため、前払い残高を使っていても、ヨドバシポイントの付与は10%→8%に目減りする。

iD」の仕組みを使うメルペイなどと併存できるが排他利用。いちいち「おサイフケータイ」アプリを起動して切り替える必要がある

他の「iD」を使うサービス(メルペイなど)とは排他利用になる。併存はできるが、都度メインカード切り替える必要がある。いちいち切り替えて使うのは面倒だと思うので、すでにメルペイなどを使っている人は気をつけたい。

「d払いタッチ」は「d払いバーチャルカード」を使っているため、有効期限がある。有効期限切れで使えなくなった場合は、一旦削除してから再度初期設定するとまた使える。

d払い (iD)(旧dカードmini)

旧端末のiDアプリでカード情報を預け入れ、新端末にiDアプリをインストールし、カード情報の受け取りをする。 ⇒d払い(iD)機種変更される方

ただし、d払いはドコモの回線契約と紐づいているため、手続きの際にドコモのSIMカード(またはeSIM)を入れる必要がある。先にドコモを解約(他社に乗り換え)するとiDの削除手続きができなくなってしまうなど、非常に煩わしい。ドコモを解約する前に削除しておく必要がある

また、2023年10月10日をもって「d払い (iD)」の新規申込およびカード情報再発行が打ち切られたので、紛失・盗難後の利用再開はできなくなった。アプリを使った預け入れによる機種変更手続きはできるが、預け入れや削除をせずにドコモを解約、または旧端末を手放してしまった場合はどうしようもない

一度削除するともう設定できなくなるが、正直面倒なので、あまり使っていないなら、忘れないうちに削除しておく方がいいと思う。

2024年 1月29日より「d払いタッチ」が始まり、そちらが代替サービスになる。

「d払い (iD)」の削除は、【iDアプリを起動→「d払い(iD)」を選択→メニューから「各種お問い合わせ」を選択→「d払い(iD)を削除】を実施する。

2023年10月 9日までは紛失・盗難後の再開手続きができた。ただし、この手続きで旧端末のiDを消去することはできない。

メルカリのメルペイ

メルカリのメルペイ(iD)を削除

メルカリアプリを起動→支払い→メルペイ設定(支払い設定)→iD決済の設定→SMS認証→端末からiD情報を削除。 [1][2]

途中、携帯電話番号宛に届くSMSを使った認証が必要なので、電話番号が変わった場合は先に電話番号変更手続きを済ませておこう。

新しい機種でログインすると、古い機種で自動ログアウトされてしまうことがあるので、新しい機種でログインする前に削除しておこう。

また、削除後にメルペイを使うとiDが強制設定されてしまうことがあるので、削除後は新しい機種へ移行するまでメルペイを使わないようにしよう。

auじぶん銀行のスマホデビット

スマホデビットは QUICPay を使っているが、登録・削除には Google Pay アプリを使う

また、おサイフケータイとは無関係だが、同行の「スマホ認証サービス」を登録していて、電話番号が変更になる場合は、変更前に「じぶん銀行」アプリでも機種変更手続きが必要。事前に手続きをせずに以前の電話番号が使えなくなってしまうと、機種変更後の新端末にアプリを入れても使えず、本人確認など面倒な手続きが発生するので、要注意。 (電話番号が変わらない場合や、「スマホ認証サービス」を使っていない場合は、新しい端末にアプリを入れてログインすればOK。)

スマホ用電子証明書

スマホ用電子証明書の失効手続・一時利用停止のお願い(デジタル庁)

2023年 5月11日より始まった国の「スマホ用電子証明書搭載サービスを使っている場合は、「マイナポータル」アプリ失効手続きが必要。

「マイナポータル」アプリを使って失効手続きをした後、「マイページ」を開くと削除される。失効完了の後、「マイページ」を開くのを忘れずに

手続きの際には、登録時に設定したスマホ用署名用電子証明書のパスワード(半角英数字6~16文字)が必要。申請は24時間できるものの、申請が処理される時間帯は7:30~20:00に限られている。受付時間内に手続きすれば基本的には数分で完了するが、失効手続き完了が翌日以降になることもあるので、早めに手続きしておこう。

失効完了画面で安心せず、最後に「マイページへ」を開くのを忘れずに(右図)。

深夜・早朝に申請した場合は、失効手続き完了後に旧機種をインターネット接続した状態で再度「マイナポータル」アプリの「マイページ」を開くと消去される。

機種変更の場合は、新しい機種にて「スマホ用電子証明書」の搭載手続きが完了すると、旧機種の証明書は自動で失効になるので、その後、旧機種をインターネット接続した状態で「マイナポータル」アプリの「マイページ」を開くと消去される。

ちなみに「スマホ用電子証明書」を搭載できるのは「おサイフケータイ」に対応する比較的新しい機種に限られる(⇒スマホ用電子証明書に対応しているスマートフォン)。非対応機種に機種変更する場合は、旧機種で上述の失効手続きが必要。

マイナンバーカードと同等の機能(署名用及び利用者証明用の電子証明書)をスマートフォンのセキュア・エレメントに搭載する機能。
スマホ用電子証明書の登録時に設定したパスワードが不明の場合は、スマートフォンをインターネットに接続した状態で、マイナポータルアプリをアンインストールすると、電子証明書が失効し、スマートフォン内の関連データも削除されると案内されている


かざすフォルダ(ポイントカードなど)

かざすフォルダ」の削除方法

dポイントPonta(ローソン専用)Tポイントクロネコメンバーズなどが入っている「かざすフォルダ」はまるごと削除できる。

そして新しい機種で個別に入れ直せば、再度使えるようになる(特段の機種変更手続きは不要)。

一括で削除する方法

  1. プリインストールされている「おサイフケータイ」アプリを起動する
  2. 「かざすフォルダ」をタップ(または、Chrome ブラウザを起動して https://kaza-s.jp/ を開いても良い)
  3. 右上の三本線「」をタップ
  4. 「Q&A」をタップ
  5. Q&A が表示されるので、スクロールして中央付近にある「かざすフォルダの削除方法は?」を見つけて「こちら」をタップ(右図
  6. 「かざすフォルダ削除」ボタンが表示されるので、タップ
  7. かざすフォルダ削除完了」と表示されればOK
「クロネコメンバーズ」などの終了したものは、機種変更で移すことはできない。「Ponta(ローソン専用)」も2023年6月末をもって新規登録が終了したので、機種変更等で移すことはできなくなった。Pontaにこだわりが無ければ、新機種には「dポイントカード(おサイフケータイ)」を入れておけばdポイントを貯めることができる。「モバイルTカード」はファミリーマートでの利用は打ち切られており、TSUTAYAでのみ利用できるが、2023年12月21日で新規登録が打ち切られた
全てのポイントカードを削除後、「かざすフォルダ」だけが残っている状態

ポイントカード類を個別に確認・削除する方法

  1. プリインストールされている「おサイフケータイ」アプリを起動する
  2. 「かざすフォルダ」をタップ(うまくいかない場合は Chrome ブラウザを起動して https://kaza-s.jp/ を開いても良い)
  3. 「フォルダを見る」をタップ
  4. 登録済みサービス一覧が表示されたら、右上の「整理」をタップ
  5. 各サービスの右側に「削除」ボタンが現れるので、タップ
  6. 4. と 5. を繰り返し

全てのポイントカード類を削除しても「かざすフォルダ」は残るので(右図)、メモリを完全クリアしたい場合は「かざすフォルダ」自体の削除が必要

なお、「かざすフォルダ」はSIMカードを入れ替えてもそのまま使えるので、SIMカードを交換する(端末をそのまま使う)場合は消去する必要はない。

また、「かざすフォルダ」には Android OS リセット後もアクセスできるので、もしうっかり消去前に端末リセットしてしまった場合や、メモリクリアされていない中古端末を購入してしまった場合には、Chromeブラウザを起動して https://kaza-s.jp/ を開いてみよう。「かざすフォルダ」が表示された場合は、上述の手順で削除できる。

上記以外のポイントカードなど

ヨドバシカメラの消去(登録解除)例

「かざすフォルダ」に入っていないポイントカード類もあるので(ヨドバシカメラ ゴールドポイントカードANAJAL など)、それらは各専用アプリを使って削除する必要がある。

ちなみにヨドバシカメラの場合は、新しい端末にアプリを入れて設定すれば、ポイントも引き継がれる。

モバイル スターバックス カードも、新しい端末で利用手続きをする。続いて、残高がある場合は残高移行手続きをして、古い端末の利用停止手続きをする。これらの手続きはパソコンのWebブラウザでも操作できる。

ただし、スターバックスは2023年 9月30日で新規発行・機種変更手続きを終了するので、それ以降は機種変更できず、「紛失届・利用停止」手続きをする(残高がある場合は予め使い切るか、プラスチックカードに移行する)よう案内されている。

端末のメモリを使わないサービス

シェアサイクルスマートEXスターバックスなど、端末側のメモリを使わない(FeliCaのIDを読み取っているだけの)サービスもあるので、それらはクリア不要。

ただし端末を譲渡等した後の不正利用を防ぐため、上述のメモリクリアを行うとともに、各サービスのホームページや専用アプリなどで変更・削除手続きをしておこう。

最後の手段

いろいろ試してもクリアできず、何を使っていたのかも分からないとき(中古端末を購入して残っていた場合など)には、端末を販売したキャリアまたはメーカーに持ち込むと強制的に消去できる。

ただし、この方法で強制クリアすると、残っているデータを取り戻せない(残高がある場合は失われる)ことがあるので、あくまで最後の手段。チャージやポイントなどをうっかり失わないためにも、使い終わったら自力で消去するのが基本だ。

  • NTTドコモが販売する端末の場合は、ドコモショップに設置されている「DOCOPY(ドコピー)」を自分で操作して消去できる。
  • auソフトバンクが販売する端末の場合は、各キャリアショップに持ち込むと、本人確認を経て消去してもらえる。
    (ワイモバイル・UQモバイルはどうなんだろう…筆者は試したことがないのでわからない。)
  • それ以外の端末(SIMフリー、楽天モバイル)の場合は、メーカー修理扱いになり、修理代が発生する。

残高を使いきって解約する

使い切って0円にしておくと解約(払い戻し、退会)手続きがスムースだ

一般に、少しでも残高が残っていると解約(退会、払い戻し)手続きが面倒になるので、できるだけ使いきってから解約するのがスムースだ。

いずれの場合も、オートチャージなどが設定されている場合は予め解除を忘れずに。

モバイルSuica

PASMOエリアに引っ越した、西日本(ICOCAエリア)でモバイルSuicaを使っていたが「モバイルICOCA」が始まったので乗り換えたい、といった場合があると思う。

JRE POINTが残っていて今後使う予定がない場合は、モバイルSuicaにチャージしてから使い切ると良いだろう。

モバイルSuicaはネット決済(ネットショッピングでの支払い)にも使えるのが特徴で、例えばAmazonギフト券(チャージタイプ)は100円以上1円単位で購入できる。

主要な交通系ICは全国共通で使えるようになっているので、モバイルSuicaをそのまま使うこともできるが、PASMOエリア完結の定期券を買いたい場合にはPASMOに変更する必要がある。また、大手私鉄のポイントなどと連携したいときはPASMOのみが対象になる。

モバイルPASMO、モバイルICOCA

先述の通り主要な交通系ICは全国共通で使えるようになっているが、首都圏や仙台圏のJR沿線に引っ越したときなど、モバイルPASMO・ICOCAからモバイルSuicaに乗り換えたい場合もあるだろう

Suicaと違ってネットショッピングでは使えないので、駅ナカやコンビニ等で買い物の際に現金併用で支払って使い切るのが現実的。

「交通系IC」として全国共通で利用できるので、引っ越した先でも使いやすいと思う(大手コンビニチェーンは全て使える)。

PASMOは全国で使えるのだが、関東以外で「パスモ」と言ってもほとんど通じないので、店頭では「スイカ」「トイカ」「マナカ」「イコカ」「スゴカ」「キタカ」などの現地で使われている交通系ICカードの名前を告げる方がスムースだ(店頭での処理は「交通系IC」で共通運用になっているので問題ない)。

JR完結の定期券やモバイルSuicaグリーン券は、PASMO・ICOCAでは購入できない。また、通年お得に新幹線に乗れる「JRE POINT特典チケット」などもあるので、東北・信越地方に引っ越した際は JRE POINT が貯まりやすいモバイルSuica+VIEWカードに移行しておくと良いかも。

楽天Edy

コンビニチェーン、スーパー、ドラッグストアなどで使える。不足分は現金と併用できる。

また、楽天ポイントで1円単位でチャージできるので、ぴったりの額にしてから使い切ることもできる。ただし初回ポイントチャージ時には2日程待たされるので、店頭でチャージしてすぐに使い切ることはできない。使い切りは計画的にどうぞ:)。

Edyは一応全国で使えるのだが、地場スーパーに強みがあるので、元々便利に使っていても、引っ越した途端ほとんど使わなくなった…ということが起こりがち。使える場所も端数が出るスーパー等が主なので、使い切りが少々面倒。

nanacoモバイル

セブンイレブンで支払う際、不足分を現金やQUOカードで支払うことができる

スーパー(イトーヨーカドー、ヨークマート、ヨークベニマル等)では、現金との併用で支払える。

コンビニはセブンイレブンのみ。7&iグループ以外の店ではほとんど使えない。

モバイルWAON

イオングループのスーパー(イオン、マックスバリュ、ダイエー、マルエツ、カスミ、まいばすけっと)等で使い切るのが現実的。

コンビニはイオングループのミニストップのほか、ファミマ、ローソンなどで使える

WAONは一応イオングループ外の加盟店も開拓しているものの、基本イオングループなので都市部で使いづらく、引っ越して近くに加盟店が無かったりすると使いづらいのが難。

モバイルSuica トラブルシューティング

中古端末を購入した場合などに稀に起きるエラー

数ある「おサイフケータイ」アプリケーションの中でもモバイルSuicaは厳格なので、思いもよらないトラブルが起きることがある。

中古端末を購入した場合など

中古端末を購入した場合や、知人等から譲り受けた端末で起こりがちだが、以前の持ち主が正しく退会/機種変更手続きをせずに端末を手放し、ドコモショップの「DOCOPY」や他のキャリアショップなどでの強制消去(#最後の手段)に頼ると、再度入会手続きができないことがある。

この場合は、表示された電話番号に平日日中に電話し、表示された文字列(IDm)と機種名、中古端末を購入した旨を伝えるモバイルSuicaの「中古端末内Suica情報消去申請」フォームにて消去申請する。

SIMカードの交換

かつては、端末の機種変更をしない場合も、SIMカードを交換すると、モバイルSuicaアプリが起動しなくなることがあった。同じ機種を使いながらキャリアを乗り換える場合などは、SIMカードを交換する前に機種変更(預け入れ)手続きを行い、SIMカードを入れ替えた後に機種変更(書き戻し)手続きをする必要があった。

いつの頃からか、SIMカードの交換は問題なくできるようになった

機種変更時に引き継がれる情報

機種変更手続きをすると、SF(チャージ)残高はもちろん、Suicaグリーン券やモバイルSuica特急券、乗降履歴なども新端末に引き継がれる(2021年 3月21日のリニューアル以前の例)

モバイルSuicaの機種変更手続きをすると、SF(チャージ)残高はもちろん、Suicaグリーン券モバイルSuica特急券2020年 3月13日まで)、乗降履歴なども律儀に新端末に引き継がれる(右図)。

まるごとコピーされたように感じるが、よく見ると Suica ID番号は変わっている2021年 3月21日のリニューアル以降に発行されたモバイルSuicaは、Suica ID番号が変わらずに機種変更できるようになった

また、バナー表示の無効化など、アプリの設定は引き継がれないので、再度設定する必要がある。2021年 3月21日のアプリリニューアルよりバナー欄は廃止された。

Suica ID番号が変わる

機種変更手続きをすると Suica ID番号が変わることがあるので、Suica ID番号を登録するサービスでは、新しい Suica ID番号で登録し直す必要がある。

以前は必ず変わっていたが、2021年 3月21日のリニューアルより、変わらずに移し替えられるようになった。ただし手続き方法によっては変わることがあるようなので、移し替え前後で変更の有無を確認しよう。

例えば東海道・山陽新幹線の「スマートEX」や、東北・山形・秋田・北海道新幹線、上越・北陸新幹線の「新幹線eチケットサービス」(「モバイルSuica特急券」から変わって2020年 3月14日から利用開始)が該当する。

このほか、モバイルSuicaを各種キャンペーン等に登録している場合は、機種変更すると応募し直す必要が生じたり、無効になったりすることがある。

JRE POINT は更新手続き不要

モバイルSuicaで電車に乗ったり買い物したりすると貯まる JRE POINT については、モバイルSuicaの機種変更手続きをした翌日に、Suica ID番号が自動的に更新されるので、特段手続きは不要。

ただし機種変更手続きした当日は、ポイント交換したグリーン券を受け取れない等の不都合があり得るので、気をつけよう。

Android OS 旧バージョンのサポート打ち切り

フィーチャーフォン(いわゆるガラケー・ガラホ)向けサービスは、2020年 2月25日または12月22日までで打ち切られる。

また、Android 6.0 未満を搭載するスマートフォンは、2021年 2月までで終了(使えなくなる)が予告されている。

サービス終了した端末では、チャージなどの購入操作はもちろん、機種変更手続き(預け入れ操作)もできなくなってしまう。機種変更してモバイルSuicaを使い続けるにせよ、チャージ残高を使い切ってカードタイプに戻るにせよ、早めに準備しておこう。

ApplePay の Suica

iPhone シリーズでは iPhone 7 以降(日本以外で販売された端末は iPhone 8 以降)に FeliCa が搭載されているが、iOSでは独自の仕組みを採用しており、「おサイフケータイ」とは呼ばれない。

iPhone では独自の仕組みを使っており、Apple Pay の一部として、Wallet ごと iCloud にバックアップする仕組みになっている。機種変更(移し替え)時は予め 旧端末の Wallet が iCloud に同期している状態にしてから、旧端末の Wallet に登録されたカードを削除し、機種変更後の新端末で同じ Apple ID を使って Wallet を同期した上でカードを追加する手順になる。

「おサイフケータイ」導入経緯

NTTドコモ2004年7月2Gガラケーの「iモード」の応用として「Edyに対応したのが始まり。しかし当初はEdyと一部ポイントカード類しか登載できず、用途は限定的だった。

ラッシュ時でもスムースに改札を通過できるよう、交通系は全ての処理が0.2秒以内で終わる仕組みになっている

本命の「モバイルSuica」は驚くことに、Suica開発者は1G携帯電話(ショルダーフォン)が登場した頃から携帯電話機に組み込むことを想定していたようだ。

Suicaが始まる前の1999年より社内での検討が始まっており、2004年 4月時点でJR東日本も「モバイルSuica」開始を予告していたが、改札機を短時間(0.2秒)で確実に通過できるようにするフィールド試験などに時間をかけたようだ

満を持して2006年1月より「モバイルSuica」が始まり、2010年よりAndroidスマートフォンへの登載も始まって普及した。

おサイフケータイ」はNTTドコモの商標だが、他社にもライセンスされ、KDDIVodafone→ソフトバンク旧WILLCOM、およびSIMフリー機種(楽天モバイルを含む)でも使われている。運営はソニーの子会社でドコモとJR東日本が出資したフェリカネットワークス」が担っている。

しかしスマートフォン全盛になってもしばらくは「iモード」を引きずったガラケー向けのUIがそのまま使われていて使いにくかったが、「モバイルSuica」では2021年 3月21日の全面リニューアルによりスマートフォンライクなUIに刷新された

なお、「モバイルPASMO」「モバイルICOCA」と「ApplePayのSuica」もJR東日本グループが開発元だが、これらにはガラケー時代が無かったので、当初よりスマートフォンライクなUIで提供されている。

iPhoneの対応は2016年9月に発売された「iPhone 7」(日本版のみ、「ApplePayのSuica」開始は2016年10月)まで待たねばならなかったが、翌年の「iPhone 8」シリーズ以降は全てのモデル(海外版を含む!)でモバイルSuica等が使えるようになった。 ただし、iPhoneではApple独自の「Apple Pay」に閉じた仕組みになっており、「おサイフケータイ」とは異なる。iPhoneからAndroidへの機種変更に対応していないといった問題も生じている。

当時のEdyは、SONYやNTTドコモらが共同出資した、FeliCaを使う決済事業を行う「ビットワレット」により運営されていた。2009年に楽天の子会社になり、「楽天Edy」に改称した。
他社が提供するアプリも概ね更新されたが、いまだに「iモード」時代を引きずった半角カナ混じりの画面が出てくることもある。
AndroidからiPhoneへの機種変更は可能だが、逆は不可というアプリが多かった。モバイルSuicaは2021年3月のリニューアルで対応した。モバイルPASMOは未対応で、ApplePayのPASMOを退会してモバイルPASMOを新規発行する必要がある。モバイルICOCAは対応している。

FeliCa と Suica

Suicaの登場から20年近く経ち、スマートフォンひとつで電車やバスに乗れて、買い物もできる時代が到来した。これが平成初期の「ショルダーフォン」の時代から構想されていたというから驚きだRakuten Mini

FeliCa(フェリカ)は、JR東日本ソニーが共同開発した、Suica(スイカ)を動かすための非接触通信技術。ICカード乗車券の仕組みは1987年頃より開発されてきたようだが、2001年に実用化された。 (なお、Suica開始前の1997年に香港八達通でFeliCaが導入され、世界初の非接触乗車券になった。)

Suicaは2019年末時点で発行枚数が8139万枚、月間の利用件数が2億5261万件(鉄道・バスの利用と買物等を含んだ件数)まで拡大しており[3]、交通系電子マネーでは世界に類を見ない規模に成長した。

また、Suicaの普及により、日本国内ではFeliCaを使った交通系ICカード乗車券の仕組みが全国に拡大し、デファクト・スタンダードになっている。 Suica互換のPASMOに加え、サイバネ規格に準拠した全国 9 のFeliCaを使ったICカード乗車券【SAPICAKitaca、函館市 ICAS nimocaTOICAmanacaICOCAPiTaPaSUGOCAnimocaはやかけん】との相互利用が実現している。

このほか、仙台市「icsca」新潟交通「りゅーと」ことでん「IruCa」広島電鉄「PASPY」なども FeliCa を採用しており、これらの採用地域では Suica などのICカード乗車券も利用できる(片方向乗り入れ、逆は不可)。

日本国内では交通系以外にも、流通系(nanacoWAON楽天Edy)や信販系(JCBQUICPay」)、およびNTTドコモが運営する「iD」の非接触決済システムでも FeliCa が使われており、2019年までは日本の非接触決済ではほぼ FeliCa 一択だった。

FeliCa は ISO/IEC 14443(近接型非接触ICカードの国際標準規格)では国際標準になり損ねたが、後にJR東日本などの努力により、NFC (ISO/IEC 18092) では国際規格入りを果たした (NFC-F)。

FeliCa (NFC-F) は世界で最も利用者の多い首都圏の鉄道利用に対応するため、世界で最も厳しい 0.3秒以下での改札処理、電池不要(リーダライタから無線電力供給)、サーバレス動作(回線断など障害が起きてもカードと改札機のみで処理可能)を実現している一方で、MiFARE (NFC-A) などの類似技術に比べてコスト高になることなどから、日本ほどの高速処理を必要としない海外での普及は思うように進まず、シンガポールEZ-Linkなどの早期にFeliCaを導入していた事業者でも NFC-A に切り替える事例が続出しており、現在はほぼ日本と香港(八達通)でしか使われない技術になっている。

また、日本においては FeliCa が事実上の標準になっているが、FeliCa の導入コスト負担が見合わない(FeliCaほどの高性能を必要としない)中小地方鉄軌道・バス事業者では導入が進まず、国内でも NFC-A/B を採用する事例が散見される(沖縄の「OKICA」など、ただしゆいレールの改札機は観光客向けにSuica等にも対応している)。

このほか、一部チェーン店のPOSレジでは、2020年の導入完了を目標に、NFC-A を採用する Mastercard ContactlessVisa payWave にも対応する作業が進められている。

広島電鉄は2024年10月に「MOBIRY DAYS」を開始する。これは国内初のABT(Account Based Ticketing、端末側では会員IDの通過検知のみを行い、運賃・残高処理がクラウドベースになる)方式の乗車券(スマートフォンを使う場合は実券は出ない)で、車載端末を簡素化し、運賃計算から残高保持まで全てクラウドベースになる。残高処理は各種コード決済が既にクラウドベースになっているが、運賃計算もクラウドベースになるのは広電が初となる(CBTのSuicaを使って運賃計算をサーバで処理する方式はJR東が青森・秋田・盛岡エリアで2023年 5月より始めている)。これに伴い従来のFeliCaを使ったCBT(Card Based Ticketing、カードで残高管理する)方式の「PASPY」は2025年 3月までで打ち切られる予定。ただし来訪者向けに交通系ICカード(全国共通利用に対応している通称10カード)の利用には引き続き対応する

セキュア・エレメント (SE)

FeliCa決済時はAndroid等のスマートフォン用OSを経由せず、決済端末(改札機など)から無線チップを経由して直接セキュア・エレメントに送られて処理される仕組みになっている

「おサイフケータイ」は携帯電話・スマートフォン端末に内蔵されているが、決済時はAndroid等の携帯電話・スマートフォン用OSを経由せず、決済端末から無線回路を経由して直接「セキュア・エレメント」という専用ICに送られて処理される。このため、高速処理を実現するとともに、不正行為が困難な仕組みになっている。

以前はFeliCa専用の無線ICと「セキュア・エレメント」が搭載されていたが(右図の左側)、FeliCa規格が国際規格NFCに採用されたことから、現在では汎用のNFCチップが使われている。ただし決済用には依然として専用の「セキュア・エレメント」が使われており(右図の中央)、これが搭載されていないスマートフォン(海外端末など)では、NFCを搭載していても「おサイフケータイ」は使えない。

NFC-A/B で使われるセキュア・エレメントを内蔵したNTTドコモのSIMカード(UICC)

仕組みとしては、SIMカードに「セキュア・エレメント」を搭載する(右上図の右側)こともできるようになっているし、実際セキュア・エレメントを内蔵したSIMカード(UICC)も登場しているが、FeliCa (NFC-F) では今も事実上「セキュア・エレメント」専用ICが必須になっている。

これに対して、海外ではオランダ・フィリップス社(現NXP社)が開発した MiFARE(マイフェア)の流れを汲む NFC Type A (NFC-A) を使う非接触決済が主流だが、独立したIC(セキュア・エレメント)を使わない「ホスト・カード・エミュレーション」(Host Card Emulation, HCE) 方式が開発され、Mastercard contactlessVisa payWave などのクレジットカード国際ブランドが採用したことから、日本でもコンビニチェーンなどで対応作業が進められている(日本では FeliCa と NFC-A の両方に対応したPOSレジが多く導入されている)。

HCEでは決済に Android 等のスマートフォン用OSを使うものの、スマートフォン等にはクレジットカード自体ではなく、「トークン」と呼ばれる情報を保存し、利用回数や期間を短くしたHCE専用の使い捨てカードを発行するような形で、不正利用リスクを小さくした形で使われている。

専用のハードウェアを使わないため、インターネット接続が無い状態では短期間で利用不可になる、高額決済時はインターネット接続が必要といった制限はあるものの、コスト面ではプラスになるし、元々クレジットカード決済ではオーソリに数秒程度かかるのは普通なので、FeliCaのような超高速処理は必要ない。実際に Mastercard や Visa が採用したことで、海外ではHCE方式がスマートフォンを使った非接触決済のデファクト・スタンダードになりつつある。

GP-SEとマイナンバーカード機能

2019年以降に発売された機種より順次、セキュアエレメントが GP-SEGlobalPlatform準拠の Secure Element)に置き換わっている。

筆者が試した範囲では、Xperia 1Xperia 5Redmi Note 9TOPPO Reno5 AMi 11 Lite 5GAQUOS R6Pixel 6 ProXperia PRO-IXperia 5 IIIAQUOS wishRedmi Note 11 Pro 5GReno7 APixel 7 Pro などが該当する。エントリークラスからハイエンドまで、近年発売されている多くの機種が切り替わっている。

お馴染みの「おサイフケータイのメモリ使用状況」表示が変わったことは前述したが、GP-SEが搭載されている機種ではメモリ容量が増えて、ブロック数ではなく「未利用」「利用中」表示となった。また、SEID (Secure Element ID) の桁数が長くなっている、交通系ICの複数枚発行に対応している(Suica・PASMOの共存が可能になっている)といった特徴がある。

セキュアエレメントは、これまでは専らモバイルSuica・モバイルPASMOや流通系FeliCa決済で使われてきたが、今後はこれを使って2022年度中に「マイナンバーカード」の電子証明書機能を搭載するようだ(2022年10月13日更新、2023年 5月11日からAndroidスマートフォンへと格納できるように準備を進めているそうだ)。⇒2023年 5月11日から始まった

実用化されれば、マイナンバーカードを持ち歩かずとも、スマートフォンで公的個人認証サービスを利用できるようになりそうだし、忘れやすい利用者証明用電子証明書のパスワード(4桁の数字)が指紋認証で代用できるようになるかもしれない(検討中)

(医療機関が対応すれば)健康保険証機能も利用できるし、(携帯電話会社が対応すれば)eSIM再発行時の煩わしい本人確認も簡略化されるだろうか。

GP-SEの概要
出典:2021年 9月27日 総務省資料(デジタルサービス・プラットフォーム技術研究会)
Androidスマートフォンへの(マイナンバーカード機能)搭載の実現方法
出典:2021年 9月27日 総務省資料(デジタルサービス・プラットフォーム技術研究会)

参考リンク

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