AQUOS sense

提供: きまぐれ手記 Kimagurenote
移動先: 案内検索
「ロックフォトシャッフル」が標準で有効

AQUOS sense(アクオス センス)は、シャープ社製のスマートフォン。 2017年11月発売で、Android 7.1.2 を搭載。

メーカーでは発売から2年間、最大2回のOSアップデート実施を宣言しており、2018年3~6月に順次 Android 8.0 へバージョンアップされた。さらに2019年6月より Android 9 へのアップデート提供が順次始まっている。

以下本稿は特記無い限り Android 8.0 をもとに書いている。Android 9 についてはこちらを参照。

機種

UQ版とSIMフリー版はSIMロックフリー。 他は各社のSIMロック(各社が定める条件下での解除に対応)。

SIMフリー版以外では、ACアダプタ(充電器)とUSBケーブルは別売(本体と説明書のみ付属)。

au版

AQUOS sense SHV40

2017年11月発売。SIMロック。 ただし2017年8月以降の発売機種なので、au網のMVNO(UQを含む)では、SIMロック解除不要で使える(テザリングも可、APN設定は必要)。

Band 1, 3, 18, 26, TD-LTE Band 41 に対応。

2018年3月に Android 8 へのアップデート提供。 2019年6月に Android 9 へのアップデート提供。

ドコモ版

AQUOS sense SH-01K

2017年11月発売。docomo with 対象。SIMロック。

FD-LTE Band 1, 3, 5, 12, 17, 19 に対応。

2018年3月に Android 8 へのアップデート提供。 Android 9 へのアップデートは準備中。

UQ版にワイモバイルのSIMを入れると Band 8 を普通に掴む

UQ版

AQUOS sense SHV40[1]

2017年11月発売。型番はau版と同じだが、SIMフリー。筐体は共通のようだが、端末情報のモデル番号は「SHV40_u」になっており、ファームウェアが異なる。

FD-LTE Band 1, 3, 8, 18, 26, TD-LTE Band 41 に対応。

Band 8 は公式には非対応だが、英語の説明書には対応と明記されており、筆者の手元では使えている

2018年4月に Android 8 へのアップデート提供。 2019年7月に Android 9 へのアップデート提供

SIMフリー版

AQUOS sense lite SH-M05

2017年12月発売。「lite」とあるが、機能は上記キャリア版と同等で、耐衝撃が加わった。

さらに付属品も増えている(充電器とUSBケーブルが付属)が、付属の充電器は急速充電に対応しないので、急速充電を使いたい場合は市販の急速充電器を別途用意する必要がある。

FD-LTE Band 1, 3, 5, 8, 17, 19, 26, TD-LTE Band 41 に対応。

2018年6月に Android 8 へのアップデート提供。 Android 9 へのアップデートは準備中。

ソフトバンク(SB)版

AQUOS sense basic

2018年2月発売。法人向けに展開されており、おサイフケータイ無し

FD-LTE Band 1, 3, 8, TD-LTE Band 41 に対応。

特徴

防水、おサイフケータイに対応

UQ版にワイモバイルのシェアプランSIMを入れて使っているが、通信はすこぶる快適(画像の測定結果は LTE Band 3)

防水に対応しており、ヘッドホン端子と USB Type-C 端子はキャップレス防水。SIM・microSDトレイの着脱はピン不要。

おサイフケータイモバイルSuica対応)を搭載(法人向けのSB版「AQUOS sense basic」を除く)。

SIMフリー版の「lite」とSB版「basic」では、耐衝撃に追加対応。

法人向けの「basic」は少々特殊な位置づけだが、他は総じてバランスよく使いやすい構成になっている。

入手しやすい(安い)

SIMフリー版は家電量販店などで3万円台で販売されて売れ筋だったようだし、1年後の2018年10月に後継機種(AQUOS sense2)が出た頃には、キャリア版は店によっては投げ売り状態だったよう。

2019年1月現在は中古市場で安く購入できる。そこそこ状態の良い個体が、SIMフリー版(SH-M05)で2万円以下、キャリア版はSIMロック解除済みで1万5千円程度。

普通に使える

Qualcomm Snapdragon 430 という古い(2015年モデル)ミッドレンジのSoCを積んでいるが、この価格帯の機種でよく使われているMediaTekと違って、GNSS(GPS)がまともに使えることと、独自急速充電規格 (Qualcomm Quick Charge 3.0) に対応した充電器が市場に多く出回っているので、使い勝手は良い。

USB Type-C 端子を搭載しており、急速充電規格は Qualcomm Quick Charge 3.0 (QC3.0) に対応しているが、USB PD 対応充電器(ノートパソコン用の充電器)につないでも「急速充電中」表示が出ることがある(非公式にPDにも対応している?)。

画面は5インチのIGZO液晶搭載で画素比率16:9、1920x1080px(FHD)。 IGZOの効果か、画面点灯状態で使い続けても(電測)電池の減りが比較的少ないような気がする。

メモリ3GB、内蔵ストレージは32GBで、電子書籍やゲームなどをよく使うヘビーユーザーには非推奨だが、ライトユーザー・ビジネスユーザーには必要充分。microSD/HC/XC(400GBまで)にも対応している。

通話(VoLTE対応)

UQ版にワイモバイルの通話SIMを入れて通話発信すると、4GのままでHDアイコンが出るので、VoLTEに対応しているよう

本機はVoLTEに対応しており、au網ではもちろん、ワイモバイル(SB網)のVoLTEにも対応(右画面)。

※本機はCDMA2000に対応していないので、au網ではCSFB不可、VoLTE対応SIMが必要。

通話アプリからの通話録音(音声メモ)にも対応している。Android 7.1.2(工場出荷時)では専用ボタンがあって分かりやすかったが、Android 8.0 へのアップデート時に右下のメニュー内に隠されてしまったのは残念。

また、日本メーカーらしく、保留音(保留中に相手側に鳴るメロディ)にも対応している。(ただし保留メロディの変更は不可と思われる)

カメラ

メインカメラは絞り値がF2.2、センサーは約1,310万画素の裏面照射型CMOS。画角は仕様表に明記されていない。 使った感じ、今時の機種と比べるとちょっと暗め・狭めのように思う。画素数は十分だが、暗いせいか手ブレもしやすく、色表現もやぼったく、カメラとして使うにはいまいち。明るい広角レンズを搭載すると使い勝手が上がりそう。

もっとも、この価格帯では必要充分な性能だとも思う。バーコードなどの読み取り・コード決済には十分すぎるし、書類の読み取り(スキャン)にも十分。twitterなどのSNS向けにも十分だろう(色味の問題はあるが)。

オートで撮ったときの画作りはイマイチだが、この価格帯の機種にしては珍しく、マニュアル操作が充実している。(このカメラでマニュアル操作を頑張るほどの画が撮れるかはさておき。)

例によってシャッター音は消せない日本仕様だが、シャッター音はさほど大きくなく、耳障りではない。

文字入力

シャープ独自の「S-Shoin2」を搭載。 使い勝手は可も不可もなく。変な癖がなく、辞書も(地名・駅名がサクサク出る、一方で候補にネットスラングが並ぶようなことはなく)良い感じだが、英大文字をフリックで入力できない等、一世代古い感もある。

個人的には、慣れもあってか、FSKAREN(富士ソフト)POBox(ソニー)の方が良いと思うが、Xperiaは海外版へのPOBoxプリインを止め、SwiftKeyとかいう癖が強くて使いづらく辞書も酷い物に変わってしまったし、ZenfoneにプリインのATOKも「フラワータッチ入力」(これは無効にできたと思うが)などの癖がある。Google日本語入力は以下略

「S-Shoin2」はマイナーではあるが、SwiftKeyやSimejiなど(をプリインしている機種)に比べれば断然快適。

ちなみに設定により Google IME 同様のネットスラングが並ぶ候補を出すこともできるようだ。

使用感

設定画面のいちばん上に自局番号

個人的には大きめで若干使いづらさがあるが(AQUOS R2 compact のSIMフリーに期待したい)、UQ版はSIMフリーで価格も安く、SB網でも使えて(SIM挿し替えの自由度が上がる)、おサイフケータイにも対応しているので、メインを張れそう:-)

ただし、マナーモードにしてもスクリーンショット音が消えないのが残念。とはいえ、音量はさほど大きくはないのと、「パシャ」的な音ではないので、我慢できる範囲か。

また、標準UIがダークモードに対応していないのも残念。Android 10 まで行けば対応しそうだが、本機は #Android 9 止まりと思われるので、対応しなさそう。

当初はホーム画面のGoogle検索バーを消せない仕様だったが、アップデートで消せるようになった。

外観は少々やぼったい

見慣れた人が見れば、いかにも廉価版という感じの外見。 とはいえ、実際に廉価版だし(笑)、使いやすいので良いと思う。 あえて言えば、通知LEDが下(指紋センサの右側)に付いているのは賛否ありそう。

廉価版の割りに外観が良い機種は Xperia XA(海外版)などがあるが、本機は同程度の価格帯にありながら、防水や指紋認証、おサイフケータイなどの国内で人気のある機能に対応しており、使い勝手も遜色なく、頑張っているなと思う。

設定画面の配置が Android標準と大きく異なっており戸惑うが、自局番号が設定メニューのいちばん上に出るのは良いと思う(自局番号の表示方法は、スマートフォンを使い慣れない人からよく聞かれるので…)

画面の青味が強い

設定 > ディスプレイ > 詳細 > 画質モード

が「おススメ」(初期状態)だと青味が強すぎる感じがする。 「標準」か「ナチュラル」に変更すると違和感がなくなった。

指紋認証

画面外の指紋センサに触れるだけでロック解除できる(電源ボタンの操作不要)。

HuaweiやZenfoneなどの海外メーカーと比べると、指紋認証のロック解除動作はすこぶる快適。 Xperiaの域には達していないが、iPhone並みくらい。頑張っていると思う。

初期設定でロック画面の背景がいろいろと変わる(「ロックフォトシャッフル」、Huaweiなども搭載している)のも良いと思う。もちろん設定で固定(無効)にできる。

プリインアプリは最小限

独自アプリは少なく、音楽アプリも非搭載(Google play Music は入っているが)。別途音楽アプリを導入すれば普通に使える。

キャリアによるプリインを除き、メーカーによるプリインアプリは最小限。SHSHOW, エモパー, からだメイト(歩数計), COCORO BOOKS(旧GALAPAGOS Store), CosmoCia, Office Suite くらい。Xperia の What's New のようなウザイ通知を出すものは無い。 ファイルマネージャもOS標準機能を使っており、独自実装ではない。 ホームアプリもGoogleに近い操作感。

そのため、筆者のように ZenUI や Xperia を使い慣れているといった人は若干戸惑うかもしれないが、カスタマイズできるのがAndroidの良さであり楽しさなので、良い方向性だとは思う。

一方で、音楽プレーヤーやカレンダーなども無い(Google play music, Google カレンダー, 時計電卓などはGoogle製アプリを標準搭載)。 しかし特に Google play music はローカルの曲を聴くには非常に使いづらく、意外と他にまともな音楽プレーヤーアプリが少ないので、お気に入りのアプリが無い(またはXperiaやZenfoneを愛用していた等の)人には少々辛いかもしれない。

UQ版 Android 7.1.2 シンプルなホーム画面 キャリアアプリ以外のプリインアプリは少なめ

メール

UQ版にプリインのメールアプリ CosmoCia はチャットライクなもの(Googleハングアウトのような見た目)で、SMS・MMSクライアントを兼ねているようだが、他キャリアのSIMを挿すと、標準状態ではSMSすら使えない。ワンタイムパスワードの送付などでSMSを使う場面は増えていると思うので、MVNO利用者には不便なのでは?

おとなしく GoogleメッセージK-9 mail(などの使い慣れたメールアプリ)をインストールしてから、CosmoCiaを無効にするのが吉。

フォント

シャープ製スマートフォンは、AQUOS Crystal あたりから(もっと前からかもしれない)システム標準フォントを変更しやすいようにしている。本機でも引き継がれており、

設定 > ディスプレイ > 詳細 > 文字フォント設定 > 文字フォント切替

から「モリサワ 新ゴ」(本機標準)「LC明朝」「SHクリスタルタッチ」(POP体)「Noto Sans CJK JP」(Android標準)を選択できる。 また、Google play からダウンロードすると丸ゴシック体や手書き風なども選択できるようになる。

個人的には「モリサワ 新ゴ」が見やすく、違和感もないので良いと思う。

UQ版(SHV40)はSIMフリー

Band 8 しか掴めない場所でも通信できる(Band 8 なので遅いのは仕方ない)

auと同じ「SHV40」(SHV40_u)という型番で UQからも発売されているが、au版はSIMロック、UQ版はSIMフリー。 本体外見は同じだが、付属品の取扱説明書(社名入り)と、起動時に表示されるキャリアロゴ(UQ版はUQのロゴが出る)で判別できる。

筆者は Android 7.1.2 の頃から電測用に使っているが、ワイモバイルのSIMを入れても Band 1, 3, 8, 41 (SB網の現状の主要バンド全て)を掴んでおり、実は普通に使えて、通話もVoLTEに対応しており、使い勝手も良いことに気がついた:-)。 (これもSIMフリーならではの魅力か。次はUQに切り替えようかな。)

au版の SHV40は Band 1, 3, 18, 26 に対応と明記されており、Band 8 は非対応とされているが、英語の説明書には Band 8 対応と明記されている。海外ローミング向けに対応しているということかもしれないが、今のところUQ版にワイモバイル(ソフトバンク網)のSIMを入れて Band 8(プラチナバンド)しか入らない場所でも通信できている(右上図)。

UQ版でワイモバイルの Band 41 (AXGP) も掴んでいるようだが、大きな通信(speedtest)を始めると Band 1 に切り替わってしまうので、AXGPで安定して通信できるのかは不明

一方で、WiMAX 2+ と AXGP で使われている Band 41 は、ワイモバイルのSIMを入れても掴むものの、データ通信が始まると Band 1 や 3 に切り替わってしまい、Band 41 での通信が継続しないよう。 Band 41 しか入らない場所が手近に無いので試せず、AXGP で通信できているかは不明。

もっとも、au網と違ってSB網では Band 1, 3 だけでも十分に快適だし、Band 1, 3 が入らず 41 が入る場所はほとんど無い(山間部などであるかもしれないが知らない)ので、AXGPが使えなくても困ることはなさそうだが。

なお、SIMフリーとプリインアプリ以外の仕様は au版と同等。 ただしファームウェアが別でアップデート(FOTA)も別々に降ってくるので若干前後することも。

Android 9

Android 9 へのアップデート開始(UQ版)

2019年6月中旬より、Android 9 "Pie" へのアップデートが始まった。 au版 SHV40 は 2019年 6月12日公開。UQ版 SHV40 は 7月 4日公開。ドコモ版とSIMフリー版は準備中

OS標準の変更内容

  • 通知領域の時計が左端に移動した
  • 音量操作バーが右端に移動した
  • ダークモードの選択が追加された(設定→ディスプレイ→詳細設定→端末のテーマ→ダーク)。ただしOSのUIはダークモードに対応していない。
  • UIの余計な動きを抑制する設定項目が追加された(設定→ユーザー補助→アニメーションの削除)。これをONにすると一層軽快に動作するようになる。

AQUOS sense シリーズ特有の変更内容

アプリメニューに追加された検索機能
  • ホームアプリのアプリ一覧画面に検索機能が追加された(右図)。アプリをたくさん入れて整頓できていない人には便利かも?
  • 「ファイル」アプリが「コンテンツマネージャー」に名称変更し、画像表示画面が追加された。また、起動時に左ペインが開くようになった。操作したいストレージを選びやすくなったのは良いと思う。
  • 日本語入力IME「S-Shoin」で「ツールバー」が表示されるようになったが、邪魔なのですぐに無効にした。
  • 日本語入力IME「S-Shoin」のQWERTYキーボードで数字列が追加されたが、やはり邪魔なのですぐに無効にした(数字はフリックで入力できる)。相変わらず英大文字をフリックで入力できないのは不便。
  • 通話音声メモや本体留守録機能で録音した音声ファイルを出力・保存できるようになった。
  • 非通知着信をまとめて拒否できるようになった。
  • ナビゲーションバー(画面下端の戻る・ホーム・タスクボタン領域)を非表示にできるようになった。


参考

関連

  • AQUOS R compact - 画面の大きさは本機と同程度で、筐体が小さい、準ハイエンドコンパクトモデル。