Fitbit Charge 4

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この記事は、最終更新日よりおよそ 2 年 11 ヶ月経過しています。 公式サイトなどで最新情報を確認してください。(最終更新:2021年6月)
Fitbit Charge 4
FitbitCharge4 black.jpg
ブラック(Suica対応版)
メーカー Fitbit
発売日 2020年 4月
[Suica] 2021年 3月
OS 独自
サイズ 縦35.8×横22.7×厚さ12.5 mm / 重さ ベルト込 30 g
ディスプレイ PM-OLED
電池容量 不明
充電端子 独自(クリップ)
心拍計 PPG
GNSS(GPS等) G / O
高度計測 ○ GPS+気圧
Bluetooth 4.0
FeliCa Suica対応版のみ
防水 ○ 5ATM
スピーカー ×
マイク ×
ワークアウト 21種
運動量可視化 ×
運動勧奨
睡眠計測
月経周期予測
SpO2 ×
通知表示
通話 △ 通知のみ
音楽リモコン × Spotifyのみ対応
カメラリモコン ×
対応OS AndroidiPhoneWindowsmacOS
ベルト交換 △ 専用品
本体色 [Suica]
参考市価 22,064円→19,990円(税込)
Fitbit Charge 4 説明書 サポート

Fitbit Charge 4(フィットビット チャージ フォー)は、米国Fitbit社製のリストバンド活動量計。いわゆるスマートバンド(スマートウォッチ)

カラバリはブラック、ローズウッド、ストームブルーの3色展開。ただしSuica対応版はブラックのみ。Suica対応版の価格は19,990円(ビックカメラ、税込、ポイント10%還元)。

2021年3月に発売されたSuica対応版と、それ以前より販売されていた古い商品が併売されている。並行輸入品はもちろんSuica非対応だが、国内正規流通品でも古い物はSuicaを使えないので、パッケージや商品説明に「Suica対応」と明記されている商品を購入しよう。Suicaの使い方はこちらを参照。

本稿では、Androidアプリを使い、執筆時点で最新のファームウェア バージョン 48.20001.100.43(Suica対応版)をもとに記述している。

Fitbit Charge 4 の特徴

軽量コンパクト

本機というよりリストバンド型の特徴になるが、腕時計タイプに比べて軽量コンパクト。横幅が細いので邪魔になりにくく、しかし腕時計替わりに使っても見やすい大きさ・明るさを確保している。

標準添付のバンドはエラストマーだが、一見して安っぽくは感じないし、スポーツ用にありがちな派手さはないので、普段使いにも耐えると思う。

しかし標準添付のバンドは硬く、汗などで滑って回転しやすくて、筆者には使いづらかったので、市販の金属製バンドと交換して使っている。

見やすいモノクロ画面

画面はモノクロで、時刻や通知内容など文字中心の表示になるが、シンプル故に見やすい。屋外での視認性も良好。ただし常時点灯ではないので、消灯時は左側面のボタン(触覚センサー)を押して点灯させる必要がある。

本機の操作には左側面のボタン(触覚センサー)を多用するが、慣れないと使いにくく、慣れても正直微妙…操作性は物理ボタンがある腕時計タイプの方が優れているが、リストバンド型に目立つボタンを付けるのも違和感があるので、まあ仕方ないか。

GPS搭載

Fitbit Charge シリーズで初めてGPSを内蔵した。小さなリストバンドタイプにGPSを搭載している機種は少ないので、本機の大きな特徴になっている。

他には Garmin vívosmart HR+(終息)、Huawei Band 4 Pro などがある。

ただし本機はGPS使用時の電池持ちが悪く、条件にもよるが3時間ほどで電池切れになってしまうことが多い。ランニングくらいにしか使わないなら問題ないのだろうが、筆者のようにサイクリングやハイキングで使うつもりで買うとガッカリする(-_-;

Suica対応版には箱側面にシールが貼られている

Suica対応

何と言ってもこれに尽きる。これまでもGarminのスマートウォッチは対応していたが、Suicaが使えるリストバンドは SONY wena wrist 3に続き2機種目。

本機のSuicaは出来が良く、読み取り性能に難がある HELLO CYCLING でも快適に使える。シェアサイクルの解錠にいちいちカードやスマートフォンを取り出さなくて良いので快適そのもの。もちろん自転車走行中の運動量計測も本機でできる。筆者は専らシェアサイクルのために本機を使っている:)。

ただし、Suica対応と非対応の製品が混在して流通しているのが紛らわしい。パッケージや商品説明にSuica対応と明記されている商品を購入しよう。

使い方は#モバイルSuicaを参照。

付属の充電ケーブルはクリップ式

充電しづらい

本機に限らず、スマートバンド共通の悩みだが、充電がしづらい。本機背面に充電用の端子があって、付属する専用ケーブルを使って充電するのだが、接触がシビアで、クリップで挟んでも何かのはずみにズレて、充電が中断してしまうことがあった。

本機はGPSを使う用途では毎日充電が必要になるので、充電しやすいスタンドを探して購入すると、使いやすくなるかも。

筆者は付属のクリップ式充電ケーブルが使いづらかったので、社外品の充電スタンドを購入したら(場所は取るが)快適に使えるようになった。

通話着信やアプリの通知を表示するにはスマートフォン側でFitbitアプリが起動している必要があるが、このアプリがスマートフォンの電池を食い潰す。同等の機能を提供している Zepp (Amazfit) の2倍も消費している

電池食い

本機の利用に必須の専用アプリ「Fitbit」が、スマートフォンの電池をやたらと食う。

本機を使い始めてスマートフォンの電池減りが気になる場合は、本機の左側のボタン(触覚センサー)を押して画面をONにし、画面を左に数回スワイプして「設定」をタップ、上に数回スワイプして「GPS設定」をタップし、「GPSモード」を「搭載GPSにすれば、スマートフォンの電池食いが若干緩和する。

規定では「ダイナミック」モードになっており、本機の内蔵GPSとスマートフォンを併用するため、同様の機能を提供するAmazfitなどに比べてFitbitはスマートフォンの電池食いが大きい。

ただしこの場合、エクササイズ測定開始までに長く待たされる。空が開けた屋外で本機を腕から外して置いておく(自転車のハンドルに掛けておいてもOK)とGPSを拾いやすくなる。

また、内蔵GPSのみを使うと、満充電から始めても、屋外エクササイズ測定は概ね3時間くらいしか電池が持たず、電池切れになると測定結果も失われるので、気をつけたい。

運動量を可視化する機能が弱い

Fitbitは目標を設定して運動量を増やしてゆく昔ながらのスタイル。目標設定は簡単にできるように工夫されている。

筆者はスマートウォッチ・スマートバンドを運動不足対策に使っている。もちろんアスリートを目指す人が身体を鍛えるために使う場合もあるだろうし、人によりいろんな目的があるだろうが、運動量を測る道具であることは共通していると思う。

しかし運動量の計測には、今は多くの製品で光学式心拍計 (PPG) が使われていて、それ自体に大きな性能差はない(ので、装着感やデザインなどで競われている)。

一方、測った運動量をどう見せるかの部分で各社が競っているが、本機はただデータを見せているだけで、データ自体は見やすいが、運動量の把握という用途には少々弱いと感じている。

例えば Wear OS (Google Fit) は「ハートポイント」を採用し、Amazfit は「PAI」を採用するなどして、一定期間(1週間、7日間)の運動量を評価できる仕組みを用意している。こうした指標があるおかげで、運動量に関する専門知識が無い人でも、簡単に運動量や運動不足を把握できて便利だ。

今週はPAIが足りないな、ちょっと走ってこようか、または久々に山へでも行こうか、といった使い方。

しかし Fitbit にはこうした機能が無いので、運動不足対策で導入するには少々役不足な感がある。

Fitbitアプリは、最初に面倒な目標設定を、簡単なアンケートに答えることで半自動的に設定する機能などが備わっていて、使いやすさは工夫されているのだが、そもそも目標値の歩数や運動時間などの根拠が不明(できる範囲で少しずつ増やしていきましょうという昔ながらの手法)。

運動量を増やすのと、運動不足対策は、似ているが違うので、本機は運動が好きな人が使うなら適していると思うが、運動不足になりがちなテレワーカーなどの運動不足対策ツールとして使うには、あまり向かない感がある。

着けて運動していると、何かの目標を達成したらしく、通知がいろいろと出てくる

例えば、本機には歩数や距離などで「目標達成」をお祝いする機能がたくさん付いているのだが、科学的根拠が不明だったり、単に目標を達成して段階的に運動量を増やすことに主眼を置いた機能で、どれも運動不足の指標にはならない

そもそも特段運動好きではなく、必要にかられてしている人には、お仕着せの目標で「お祝い」されても正直嬉しくないし、むしろ煩わしく感じてしまう

また、ウォーキングとサイクリングを併用といった多種の運動を総合的に評価することができないのも欠点。歩数だけなら歩数計で足りるし、自転車だけならサイコンの方が適している。せっかく高価なバンドを付けるからには、様々な運動量を総合評価してほしいのだが…

運動時間、歩数、階段上昇などで一定の目標に達すると通知が来るのだが、スマートフォンの通知と区別しづらく、メールなどの通知かもと思って見たら単なる「お祝い」でガッカリすることがしばしば。しかも設定で無効にしても通知が来る(バグ?)。もちろん、この「お祝い」が励みになるという人もいるのだろうが、せめて切れるようにしておいてよ…

つまり、運動が好きな人がさらに運動量を増やす目的ならば本機のような褒章の仕組みが有効に働くのかもしれないが、(筆者のように)リモートワークなどで運動不足になりがちな人が運動不足解消を目的に使うのなら、「PAI」が使えるAmazfitシリーズなどの方が適していると思う。

Fitbitは元々、「世界中のすべての人をさらに健康にする」ことをめざして創業したらしいので、運動不足対策にもっと力を入れても良かったように思うのだが…

Google Fit と連携できない

Fitbit は Strava とは連携できるのだが、Google Fit とは連携できない。スマートフォンだけで使えて、自治体系の健康管理アプリの利用にも必須の Google Fit を使っている人も多いと思うが、本機の計測データを Google Fit に送るにはサードパーティのアプリが必要。

Strava は運動好きの人が使っているだろうし、Google Fit は特段運動好きではないが必要だからしている人が多く使っているように思うので、やはりFitbitは「世界中のすべての人をさらに健康にする」ことを目指しながら、製品はアスリート寄りになっているように感じてしまう。

しかし、Fitbitは2021年1月にGoogleに買収された

さらに2021年5月に開催された開発者向けイベントでは、Wear OS (Google) と Tizen (Samsung) の統合が発表された。このとき Fitbit のフィットネストラッキング機能が新しい Wear OS に取り込まれることも発表された。

要は Fitbit、Google、Tizen (Samsung) の連合体ができたので、今後は Google Fitとの連携を強化する方向になりそうだ。遠くないうちにFitbitでも「ハートポイント」が使われるようになるのかもしれない。

左から Fitbit Charge 4(本機)、Amazfit GTRAmazfit GTS 2 miniAmazfit GTR 2。500円玉は大きさ比較用

Fitbit Charge 4 の機能

付属品一式。バンドは長短2種類が付属する

通信機能は Bluetooth 4.0。 電池持ちは最大7日とされているが、GPSを使うと数時間しか持たない。時計として使うぶんには1週間くらい持ちそう。

通常はスマートフォンのGPSを併用するモードで動作するので、スマートフォンの位置取得の精度によっても変わる。スマートフォンの位置取得が快調ならば本機の電池持ちは改善するが、スマートフォンの電池は減る。スマートフォンの位置取得に難があれば本機の電池がもりもり減る。どうなるか先が見えず、電池切れになるとデータは失われ、時計表示はおろかSuicaすら使えなくなるので、本機の電池は3時間程度しか持たないと思っておかないと、後で困ることになる。

本機の利用には、スマートフォンまたはWindowsパソコンの「Fitbit」アプリが必要AndroidiPhoneWindows 10 または macOS)。このアプリで本機の各種設定や、エクササイズ(ワークアウト)結果の同期・参照を行う。

本機のUIは日本語に対応済み。通知内容の表示はもちろん、UIも日本語表示になっている。

予め選択したスマートフォンアプリの通知を表示

できること

  • 歩数の計測・表示
  • 心拍数の計測(光学式)・表示
  • 本機単体での位置計測(GPSに対応)
  • 高度計測(GPS+気圧高度計)
  • エクササイズ(ワークアウト)計測(ウォーキングサイクリング、ハイキング、ランニング、水泳、トレッドミル、リフティング、インターバルトレーニング、クロストレーナー、ゴルフ、ステアクライマー、テニス、エアロバイク、ヨガ、ブートキャンプ、サーキットトレーニング、キックボクシング、格闘技、ピラティス、屋外ワークアウト、(屋内)ワークアウトの計21種)
  • 運動促進通知
  • 睡眠計測
  • 5気圧防水、水中での使用(スイミングなど)に対応(ただし水中での心拍計測不可、ダイビングには不適)
  • Suica決済
  • アラーム(指定の時刻になるとバイブレーションで知らせてくれる)
  • 天気予報の表示
  • 月経周期の記録
  • UIの日本語に対応
  • Stravaへの同期(FitbitのWebサイトで設定。本機の直接登録は不可)
  • スマートフォンアプリの通知表示(日本語対応)
  • スマートフォンで通話着信時の相手名表示(連絡先へのアクセス許可が必要)
  • BluetoothでペアリングしたAndroidスマートフォンのロック解除(Androidの機能
  • 専用アプリは Android と iPhone (iOS) はもちろん、パソコン(Windows、Mac)にも対応
  • 着ける場所は利き手と利き手でない手から選択
  • バンド交換(本機専用の交換用バンドが多数市販されている)

できないこと

  • 単体での使用(使用には対応スマートフォンまたはパソコンと Fitbit アプリが必要)
  • Wi-Fiやモバイルネットワークへの接続(単独での通話やデータ通信不可)
  • スマートフォンで通話着信時の通話
  • スマートフォンで再生中の音楽の操作
  • 本機単体での音楽再生
  • 本機の文字盤(時計画面)に好きな写真等を切り抜いて表示
  • 血圧計測
  • 転倒を検出し自動で緊急通報する[1]
  • Google Fitへの同期(サードパーティアプリを使えば可能。FitbitはGoogleに買収されたので、そのうちできるようになるかも…?)

どのメーカーのどの機種にも言えることだが、多機能になると大きさ・重さも価格も桁違いに上がるし、電池持ちも短くなるので、用途や必要性を考えながら選べば良いだろう。

駅の自動改札機も通れる。新幹線にも乗れる(eチケットスマートEX)が、電車に乗る時は普通にスマートフォンのモバイルSuicaを使う方が良いと思う(^^;

モバイルSuica

これが本機の最大の特長だと思うが、本機単体でモバイルSuicaを使える。

決済は単体でできるが、設定やチャージにはアプリを使う。

スマートフォンを持たずに本機だけ着けて走りに行っても、途中のコンビニや自販機などで買い物できて便利。

本機は HELLO CYCLING の解錠に便利

また、HELLO CYCLINGドコモ・バイクシェア などを使うときの解錠に大変便利。スマートフォンをいちいち取り出さずに解錠できるので、シェアサイクルの利用がスムースになる。

ポートの検索や予約などにはスマートフォンが必要なので、スマートフォンを持っている必要はある。また、ICカードでの解錠に対応していない「PiPPA」「ecobike」「チャリチャリ」などは利用できない。

他に、ドアのロック解除や出退勤管理(タイムカード替わり)にICカードを使っている職場などでも使えると思う。

ちなみに HELLO CYCLINGドコモ・バイクシェア などでは支払いには使わないのだが、本機のSuicaは最初にチャージしないと有効にならないので、最初に最低1,000円、チャージする必要がある。とりあえずチャージして、どこかで使いきって、残高0にしておけば安心だ。

本機のSuica対応機能一覧

注意点としては、Suicaグリーン券や定期券は載せられないので、スマートフォンのモバイルSuicaと併用が前提になる(もちろんカードでも構わない)。

もっとも、本機を駅の自動改札機の読取部に当てるのは意外と難しいので(^^;、電車に乗る時は普通にスマートフォンのモバイルSuicaを使う方がスムースだと思う。

本機はGPSを使ってエクササイズ(ワークアウト)計測するとすぐに(3時間ほどで)電池切れになるが、電池切れになるとSuicaも使えなくなるので、本機のSuicaはあくまで予備として使い、メインにはしない方が良い。

また、機種変更する際は一旦解約(退会)する必要があり、払い戻し手数料(220円)がかかる(払い戻し額が少ないと戻らない)ので、最終的には残高を使い切る必要がある。

追加チャージには、一部駅に設置されているトレイ式の自動チャージ機も使える(現金のみ、1000円単位)

初回チャージは1,000円以上だが、追加チャージは1円単位でできるので、計算する手間はあるが、使い切ることは難しくない。

追加チャージは、駅改札口やチャージ専用機では10円単位から、Google Payでは1円単位でできる。

路線バス・路面電車の料金機や、一部の駅に設置されているトレイ式のチャージ機(右図)、セブン銀行ATMでは1,000円単位。

Google Pay ではクレジットカードに限られるが、試しにセブン銀行のJCBデビットを登録したらチャージに使えた。

Fitbitアプリ(Android版、iPhone版)を操作しないとチャージできないので(現金チャージはできるが)、もし本機を紛失しても残高以上に使われる心配はない。本機のSuicaは少額決済とシェアサイクル専用にして、電車やバスに乗る時はスマートフォンのモバイルSuicaモバイルPASMOを使うのが良いと思う。

専用のバンドと交換できる

付属のバンドはエラストマー製で、しっかりした物が付いている。運動中に着用する活動量計としては適しているが、通気性が悪く、筆者は汗で滑って本機が回転してしまうこともあり、交換して使っている。

付属のバンドは簡単に外せるが、取付部が特殊なので、汎用の腕時計用バンドに付け替えることはできない

取付口のみ交換して、汎用の汎用の腕時計用バンドを付けられる部品も、サードパーティより販売されている。

筆者は外出時にしか着けないので、別途購入した金属製バンドを使っているが、金属製はしっかり着けられて水濡れにも強いが、重い。

革製は軽いが、水濡れに弱いのでスポーツ用には向かない。

スポーツ用や睡眠計測用には樹脂製やナイロン製のバンドの方が良いと思うが、シリコンバンドは汗が溜まりやすく、体質によってはかぶれやすい。ナイロン製バンドは汗が溜まりにくいが滑りやすいので、本体の重さで回ってしまいやすいかも。

それぞれ一長一短あるので、自分の好みや使い方、体質等に合わせて選ぼう。

なお、金属製バンドには長さ調整に必要な器具が付いていたりいなかったりする。付いていない場合はDIY店などに出向くか、通販で一緒に購入しておこう。 調整方法は一般的な腕時計用バンドと同じだが、自分で調べて調整する必要がある。

【参考】

このほか、画面保護フィルムもサードパーティ製品が市販されている。必要に応じ購入すれば良いだろう。ただし本機は画面が小さく、若干湾曲しているため、貼り付けてもすぐにズレてしまう。できれば複数枚入っているものを購入し、適宜張り替えて使うと良いと思う。

エクササイズ

筆者はウォーク(ウォーキング)とバイク(屋外サイクリング)を主に使っているが、本機は屋外ワークアウト計測するとGPSがもりもり電池を食って数時間で電池切れになってデータが失われるので、本来使いたかった長時間のサイクリングやハイキング(登山)の計測ができない(しても途中で電池切れになってデータが全て失われる)(;_;)。

本機のGPSを使いたくない場合は、本機の左側のボタン(触覚センサー)を押して画面をONにし、画面を左に数回スワイプして「設定」をタップ、上に数回スワイプして「GPS設定」をタップし、「GPSモード」を「スマートフォン」にすれば、本機の内蔵GPSは使われなくなる。サイクリングや登山などで長時間計測したい時にどうぞ

でも、内蔵GPSを使わないなら、2万円もする本機を買わずとも、5千円以下で買えるXiaomiのスマートバンドでいいじゃん…という話になると思うが(^^;。最新の Mi Smart Band 5 ならばPAIも使えるし、正直そっちの方がいいと思う(^^;。

ちなみに「バイク」と「ハイキング」で計測すると標高も取れるが、めちゃくちゃ。本機は高度計を搭載しているはずなのに、どうしてこうなる(;_;)。

「ウォーク」で計測すると標高が記録されない。
エクササイズ記録をアプリで表示

よって近所を散歩しました程度の記録しかないのだが、近所の散歩程度であればよく取れる(それに意味があるかはともかく^^;)。手動で記録すれば位置も取れるので、歩いた場所を地図で見られる

ちなみにエクササイズ計測は21種類に対応しているが、予めアプリで選んでおく必要がある(最大で6種まで有効にできる)。

また、手動で記録しなくても、自動での記録を有効にしておけば、常時心拍数計測して自動的に記録される。

自動での記録は、【Fitbit アプリ左上の顔アイコン > アクティビティとウェルネス > エクササイズ > 自動認識されたエクササイズの各項目を開いて「自動認識」をON】。

自動で記録されたものは場所(位置情報)が不明なので地図などは表示されないが、これだけでも運動の記録としては有意義だと思う。

とはいえ、今時は無料の Google Fit アプリを使うとスマートフォンだけでもこの程度の記録は取れるので、正直、これだけのために2万円のバンドを勧める気にはなれない。

目標設定や褒章通知については前述したが、向いている人もいれば、煩わしいと思う人もいると思うので、これも一概に言えない。

やはり本機は運動するのが好きで、単体でSuicaが使えて、スマートフォン通知や着信が見られて、時計として使っても見やすいといった、いくつかの機能がハマる人に向いていると思う。

その他の機能

Stravaと連携

FitbitのWebサイトで、Stravaアカウントと連携しておくと、連携後に新規取得したエクササイズ(ワークアウト)結果がStravaに自動で登録されるようになる。 (本機を直接Stravaに登録することはできない。)

FitbitよりもStravaの方が使っている人が多いだろうから、エクササイズ(ワークアウト)結果を友達と共有するならStravaと連携しておくと良いだろう。

運動促進通知

運動促進通知は規定でOFFになっているが、これをONにして装着し、コーディングや物書きなどの作業に集中していると、本機に通知が出る。

これが出ると一息ついて、立ち上がって腕を回したりお茶を淹れたりする。つい座りっぱなしになりがちなデスクワークの人に良い機能だ。

Fitbitアプリで設定した時間(5時間~14時間の連続する時間)に限られ、予め設定が必要。

有効にするには、【Fitbit アプリ左上の顔アイコン > 「Charge 4」をタップ > 運動促進通知 > 時刻と曜日を設定】。

曜日は毎日にもできるが、時間は連続する5~14時間を指定する必要がある(装着中は常時、という設定にはできない)。また、通知しない時間帯(昼休憩中など)の指定はできない。

スマートフォンで通話着信すると、相手の電話番号(登録されていれば名前)が表示される

通話着信通知

スマートフォンへの通話着信を通知する機能がある。

通話着信の通知を有効にするには、【Fitbit アプリ左上の顔アイコン > 「Charge 4」をタップ > 通知 > 着信 をON】。電話と連絡先へのアクセス許可を求められる。

スマートフォンで通話着信するとすぐに本機のバイブレーションが作動するとともに、画面に相手の電話番号(連絡先に登録されている相手は名前)が表示される(右図)。

右図の着信通知画面を上にスワイプすると✔×ボタンが表示され、✔をタップすると通話がつながる。本機で通話できるわけではないが、イヤホンマイク使用中には便利かもしれない。一方、×をタップすると通話切断になるので、電車の中や会議中などに電話がかかってきた時に、スマートフォンを取り出すことなく相手を確認して終話できて便利だ。

Amazfitシリーズでは相手名(電話番号)表示と同じ画面に切断ボタンが出るので1タップで切断できるが、本機では一旦上にスワイプしてからタップする必要がある。本機の画面が小さいことと、誤操作防止のためだろうか。

他の機種も併用しているが、Amazfitの方が通知が概して早い。本機はワンテンポ遅れがち。ちなみにAmazfitでは通知を少し遅らせることができるが、本機ではそうした設定はできない。

概ね機種を問わずに使えるが(Huawei nova 5TRedmi Note 9TReno5 A で確認)、スマートフォンのBluetoothをONにしておく必要があることと、アプリを常時起動させておく必要がある。

Fitbitの通知が来ない場合は、スマートフォンの設定をいじって、バックグラウンド動作を許可する、省電力設定を変更するなどが必要かもしれない。

スマートフォンで受信したメール(の冒頭)を見られる。もちろん日本語対応。モノクロだが見やすい

アプリの通知を表示

もちろん、アプリの通知を表示する機能もある。通知の内容が表示されるだけだが、近頃よくあるSMSを使ったワンタイムパスワードや、シェアサイクルの返却手続き完了、などを、スマートフォンを取り出さずに確認できて便利だ。

もちろんメールやチャットツールの通知を受け取ることもできる。 通知の表示はアプリ単位でON/OFFできるので、例えば Microsoft Teams(ビジネスチャット)はONにしてLINEはOFFにするといった使い方もできる。

アプリの通知表示を有効にするには、【Fitbit アプリ左上の顔アイコン > 「Charge 4」をタップ > 通知 > アプリ通知】を開き、通知を受信したいアプリを選択する。

アプリの通知表示は規定でOFFになっているので、本機が要らない通知で埋まる心配はないが、通知を受けたいアプリを個別にONにしないと何の通知も来ないので注意しよう。

音楽リモコン

本機はSpotifyの操作ができるが、筆者はSpotifyを使っていないので未確認。

本機は汎用の音楽プレーヤーの操作はできない。 音楽リモコン機能は、Amazfitシリーズの方が汎用的で使いやすい。

文字盤の変更

文字盤(ウォッチフェイス)の変更も Fitbit アプリで行う。 【Fitbit アプリ左上の顔アイコン > 「Charge 4」をタップ > 文字盤

予め登録されているものから選択できるだけだが、本機の画面はモノクロなので画像の表示には向かないから、充分だろう。

アラーム・タイマー

本機の左側にあるボタン(触覚センサー)を押して文字盤(時計)を表示させ、画面を左にスワイプすると、「アラーム」と「タイマー」が出てくるので、これで設定する。

正直、設定は手間だが、本機のアラームは音が出ず、振動だけで知らせてくれるので、旅行・出張中や、時間制限のあるプレゼンなどで使うには便利。

睡眠計測

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参考リンク

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  • Huawei Band 4 Pro - Huaweiが開発・販売するリストバンド型活動量計。GPSを内蔵しており、本機よりは安価。ただしSuicaは使えない。
  • Mi Smart Band 4 - Xiaomiが販売するリストバンド型活動量計。SuicaはおろかGPSも無いが、小型軽量で電池持ちは長く、国内正規品が3千円台で買える。でも今から買うなら、さらにPAIに対応した後継の「Miスマートバンド5」が良いと思う。
  • リモートワーク
左から Fitbit Charge 4(本機)、Amazfit GTRAmazfit GTS 2 miniAmazfit GTR 2。500円玉は大きさ比較用