Unihertz Atom
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左から、ストラップフォン2、NichePhone-S 4G、本機 大きさ比較 | ||
メーカー | Unihertz | |
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発売日 | 2018年12月 | |
OS | Android 8.1→9 | |
通信方式 | LTE (4G) | |
SIMフリー | ○ | |
デュアルSIM | ○ DSDV | |
SIMタイプ | nano + nano | |
NTTドコモ【○ VoLTE】 au【○ VoLTE】 SoftBank【○ VoLTE】 楽天【○ VoLTE】 | ||
◎=幅広く対応 ○=主要バンドに対応 △=一部のみ対応(非推奨) ●▲=要SIMロック解除 | ||
サイズ | <小> 縦96×横45×厚さ18 mm / 重さ 108 g | |
性能 / SoC | ○ / MediaTeK Helio P23 (MT6763) | |
メモリ(RAM) | 4GB | |
内蔵ストレージ | 64GB | |
ストレージ増設 | × | |
電池容量 | 2000mAh | |
急速充電 | × | |
端子 | USB Type-C | |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n (2.4GHz/5GHz) | |
Bluetooth | 4.1 | |
NFC | ○ | |
FeliCa | × | |
GNSS(GPS等) | ○ | |
生体認証 | ○ 指紋(前面下) | |
防水 | ○ IP68 | |
MHL・DP出力 | × | |
ディスプレイ | 2.45インチ TFT 240×432px | |
アウトカメラ | 16MP | |
インカメラ | 8MP | |
イヤホン端子 | ○ φ3.5 4極 | |
ストラップ | ○ | |
本体色 | Space Black | |
参考市価 | 29,399円 | |
▶Atom ▶仕様 ▶公式通販 |
Atom(アトム)は、中国Unihertz(ユニハーツ)社製の超小型スマートフォン。LTE(4G)対応、Android 8.1 搭載。2019年8月に Android 9 へアップデート。
Kickstarter版は2018年10月頃より出資者の手元に届き始めた様子(筆者の手元に届いたのは11月だったが)。12月よりメーカー直販開始(価格は約3万円)。12月下旬より日本の Amazon でも公式販売が始まった(29,399円)。
特徴
超小型。通話専用機の中でも小型のストラップフォンやNichePhoneと比較できるレベル(右上写真)。
Android OS を搭載しており、他の一般的なスマートフォンに比べて機能的な遜色はなく、普通に使うことができる。
前機種 Jelly pro も機能的にはスマートフォンとして使えたが、ローエンドのSoCを採用していたことから動作がもっさりしていて、電池容量が小さく頻繁な充電を必要とした。
Atom では、電池容量を増やし(そのぶん厚さは増した)、SoCの性能も上がり、動作も快適になっている。
もちろん、そのぶん価格も上がっている(約1.5万円→約3万円)。おもちゃとして気軽に買う価格ではなくなってきたが、普通に使える性能に引き上げられているので、小さくて使える機種を求めていた人や、複数回線持ちの人のサブ機には良いと思う。
対応バンド構成
対応バンド(太字は日本国内で使われているもの)
- FD-LTE(4G) Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B
- TD-LTE(4G) Band 34/38/39/40/41
- W-CDMA(3G) Band 1/2/4/5/8
デュアルSIM(DSDV)対応で、nanoSIMが2枚入る。
SIMフリーで、日本国内ではNTTドコモとソフトバンク・ワイモバイル網に最適(各々のMVNOを含む)。データ通信のみならau網でも使える。
筆者の手元では、ワイモバイルのSIMにてデータ・音声通話を確認。11月のアップデートにより音声はVoLTEに対応した(au の VoLTE にも対応しているようだが筆者の手元では未確認)。
au網や楽天モバイルで利用するときは、LTE only に設定する必要がある。
できること
- 通話
- SMS
- MMS
- E-mail(要アプリ導入)
- Web閲覧
- テザリング
- ストラップの取り付け
- イヤホンマイク端子搭載
- Bluetooth
- NFC
- 指紋認証
- 位置情報(GPS対応)
- 写真撮影(カメラはイン・アウト両搭載)
- FMラジオ(12月のアップデートで日本バンドに切替対応)
- 歩数計(使ったことないが)
- 防水
- 電測
- 充電端子は USB typeC(キャップレス防水)
- 技適は画面表示で対応
日本語表示は標準対応。 日本語入力はアプリ導入でできる。
できないこと
向かないこと
- コード決済 - 画面が小さすぎて、店舗のバーコードスキャナで読めないと思う。カメラは付いているので簡易式のコード決済は使えるかも。
- 電子書籍等の閲覧や長文入力 - いかんせん画面が小さいので…
- ゲーム - 画面が小さく、性能も足りないと思う → 小型&タフなAndroid端末「Atom」でデレステとアリスギアをプレイしてみた (ケータイWatch, 2018.12.26)
残念なこと
- スクリーンショット音が消せない - 日本のSIMカードを挿すとスクリーンショット音が大音量で鳴り響く仕様らしい。
- カメラの撮影音が大きい - そういえば以前 Zenfone でも同様の問題があって修正されたが[1][2]、他のメーカーではこれほど大きなシャッター音はあまり無い。メーカー毎に調整して(小さくして)いるのだろうか?
- 指紋認証の反応はいまいち - iPhoneやXperiaに比べると反応は悪い。Zenfoneなどと比べれば遜色ないので、これくらいが一般的なのだろう。筆者の肌荒れ体質もあるだろうから、人によっては違和感なく使えるかも。
- モバイルSuica非対応 - NFCは搭載しているが、セキュアエレメントを搭載していない。もっともセキュアエレメントを搭載しても更にFeliCaの性能試験とJR東の改札機通過試験を通す必要があるので、小規模メーカーにはハードルが高いか。
- 画面が小さすぎる - 超小型が売りの機種なので当然ではあるが、筆者としては、画面をもう少し大きく(Xperia mini pro くらいに)してくれたら使い勝手が上がると思う。
不具合
- 標準搭載の音楽アプリが落ちてしまう。しかしメーカーでは認識していないようで、特定の条件下でしか再現しないのかもしれない。ちなみに Jelly pro にも同じアプリが入っていたが、問題なく動作していた。
→他にも落ちるアプリがあった。アプリの不具合ではなく、メディアサーバなどに不具合があるのかな?手元にある中では本機でしか出ない不具合なのだが。
レビュー記事
- 巨大化する世界に叛逆しよう。世界最小4Gタフネススマートフォン『Atom』を使ってみた (Gizmodo, 2018.09.13)
- 極小タフネススマホ「Unihertz ATOM」ファーストインプレ。DSDVにIP68対応、技適も取得済み (Engadget, 2018.10.29)
- iPhone SE難民に捧ぐスマホ「Unihertz ATOM」 (Engadget, 2018.11.14)
- 小型&タフなAndroid端末「Atom」でデレステとアリスギアをプレイしてみた (ケータイWatch, 2018.12.26)
関連機種
Unihertz製スマートフォン
- Jelly pro - 2017年モデルの超小型Androidスマートフォン、ただし通話用には小さすぎて使いづらく、テザリング用には電池持ちが難。
- Titan - QWERTY物理キーボード搭載の大型モデル。大きくて重い。Kickstarterでの支援(購入)者には2020年1月初旬に着荷。
- Atom L/XL - 本機の後継機(?)。本機よりも2回りほど大きくなって(画面は4インチ)、分厚い。XLはトランシーバー内蔵モデル。登山用?でも日本で使えるのかな?6月頃に出荷予定だそうだ。
小型スマートフォン
- Rakuten Mini - 楽天モバイルから発売された2020年モデルの小型Androidスマートフォン。eSIM、SIMフリー、おサイフケータイ対応(モバイルSuica・モバイルPASMO対応)。本機よりも画面が大きく、流行りのPayアプリも利用できる。
- Sony Ericsson mini S51SE / Xperia mini / Xperia mini Pro - Androidスマートフォン、2011年モデルの3G(W-CDMA)専用機。S51SEは2018年1月に主要対応バンドが停波されている。
通話専用機
- ストラップフォン - 2012年・2013年モデルのPHS端末。2018年3月で新規契約受付が打ち切られており、契約済みの機種も
2020年7月2021年1月末までで停波のため使えなくなってしまう。 - NichePhone-S 4G - 2018年モデルの通話専用端末。3G(W-CDMA)に加え、テザリング用に4G(FD-LTE)にも対応した(VoLTE非対応)。ハードウェアの出来は悪くないが、ファームウェアの出来がイマイチ。
- カードケータイ KY-01L - 京セラ製、NTTドコモ向け。2018年秋モデル。LTE、VoLTE、テザリングにも対応しているが、電池容量は380mAhしかない。
- ワンナンバーフォン ON01 - ZTE製、NTTドコモ向け。2018年秋モデル。NTTドコモと契約しないと使えない(MVNOでも利用不可)。