Unihertz Atom

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この記事は、最終更新日よりおよそ 2 年 4 ヶ月経過しています。 公式サイトなどで最新情報を確認してください。(最終更新:2022年4月)
Unihertz Atom
Unihertz Atom Kickstarter size.jpg
左から、ストラップフォン2NichePhone-S 4G、本機 大きさ比較
メーカー Unihertz
発売日 2018年12月
OS Android 8.1→9
通信方式 LTE (4G)
SIMフリー
デュアルSIM ○ DSDV
SIMタイプ nano + nano
NTTドコモ【○ VoLTE】 au【○ VoLTE】 SoftBank【○ VoLTE】 楽天【○ VoLTE】
◎=幅広く対応 ○=主要バンドに対応 △=一部のみ対応(非推奨) ●▲=要SIMロック解除
サイズ <小> 縦96×横45×厚さ18 mm / 重さ 108 g
性能 / SoC ○ / MediaTeK Helio P23 (MT6763)
メモリ(RAM) 4GB
内蔵ストレージ 64GB
ストレージ増設 ×
電池容量 2000mAh
急速充電 ×
端子 USB Type-C
Wi-Fi IEEE802.11a/b/g/n (2.4GHz/5GHz)
Bluetooth 4.1
NFC
FeliCa ×
GNSS(GPS等)
生体認証 ○ 指紋(前面下)
防水 ○ IP68
MHLDP出力 ×
ディスプレイ 2.45インチ TFT 240×432px
アウトカメラ 16MP
インカメラ 8MP
イヤホン端子 ○ φ3.5 4極
ストラップ
本体色 Space Black
参考市価 29,399円
Atom仕様公式通販

Atom(アトム)は、中国Unihertz(ユニハーツ)社製の超小型スマートフォンLTE(4G)対応、Android 8.1 搭載。2019年8月に Android 9 へアップデート。

Kickstarter版は2018年10月頃より出資者の手元に届き始めた様子(筆者の手元に届いたのは11月だったが)。12月よりメーカー直販開始(価格は約3万円)。12月下旬より日本の Amazon でも公式販売が始まった(29,399円)。

特徴

超小型。通話専用機の中でも小型のストラップフォンNichePhoneと比較できるレベル(右上写真)。

Android OS を搭載しており、他の一般的なスマートフォンに比べて機能的な遜色はなく、普通に使うことができる。

前機種 Jelly pro も機能的にはスマートフォンとして使えたが、ローエンドのSoCを採用していたことから動作がもっさりしていて、電池容量が小さく頻繁な充電を必要とした。

Atom では、電池容量を増やし(そのぶん厚さは増した)、SoCの性能も上がり、動作も快適になっている。

もちろん、そのぶん価格も上がっている(約1.5万円→約3万円)。おもちゃとして気軽に買う価格ではなくなってきたが、普通に使える性能に引き上げられているので、小さくて使える機種を求めていた人や、複数回線持ちの人のサブ機には良いと思う。

付属品一式

対応バンド構成

SIMトレイ。nanoSIMが2枚入る。防水のためパッキンが入っている。

対応バンド(太字は日本国内で使われているもの)

  • FD-LTE(4G) Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B
  • TD-LTE(4G) Band 34/38/39/40/41
  • W-CDMA(3G) Band 1/2/4/5/8

デュアルSIM(DSDV)対応で、nanoSIMが2枚入る。

SIMフリーで、日本国内ではNTTドコモソフトバンク・ワイモバイル網に最適(各々のMVNOを含む)。データ通信のみならau網でも使える。

筆者の手元では、ワイモバイルのSIMにてデータ・音声通話を確認。11月のアップデートにより音声はVoLTEに対応した(au の VoLTE にも対応しているようだが筆者の手元では未確認)。

au網や楽天モバイルで利用するときは、LTE only に設定する必要がある。

できること

初期状態のホーム画面。Google検索バーは、12月のアップデートで消せるようになった。
ドコモはBand19に、SBはBand8に対応。SIMが2枚入るので、ドコモ網とSB網を切り替えながら両方の電測にも便利
日本語入力はアプリ導入により対応。12キーとQWERTYいずれも操作可。ただし誤入力は多くなる。手先の器用な人は慣れれば普通に使える?
  • 通話
  • SMS
  • MMS
  • E-mail(要アプリ導入)
  • Web閲覧
  • テザリング
  • ストラップの取り付け
  • イヤホンマイク端子搭載
  • Bluetooth
  • NFC
  • 指紋認証
  • 位置情報(GPS対応)
  • 写真撮影(カメラはイン・アウト両搭載)
  • FMラジオ(12月のアップデートで日本バンドに切替対応)
  • 歩数計(使ったことないが)
  • 防水
  • 電測
  • 充電端子は USB typeC(キャップレス防水)
  • 技適は画面表示で対応

日本語表示は標準対応。 日本語入力はアプリ導入でできる。

できないこと

イヤホンマイク端子があるので音楽プレーヤーにも好適。しかし標準搭載の音楽アプリが使えない不具合があったため、他のアプリを導入して使っている。

向かないこと

残念なこと

  • スクリーンショット音が消せない - 日本のSIMカードを挿すとスクリーンショット音が大音量で鳴り響く仕様らしい。
  • カメラの撮影音が大きい - そういえば以前 Zenfone でも同様の問題があって修正されたが[1][2]、他のメーカーではこれほど大きなシャッター音はあまり無い。メーカー毎に調整して(小さくして)いるのだろうか?
  • 指紋認証の反応はいまいち - iPhoneやXperiaに比べると反応は悪い。Zenfoneなどと比べれば遜色ないので、これくらいが一般的なのだろう。筆者の肌荒れ体質もあるだろうから、人によっては違和感なく使えるかも。
  • モバイルSuica非対応 - NFCは搭載しているが、セキュアエレメントを搭載していない。もっともセキュアエレメントを搭載しても更にFeliCaの性能試験JR東の改札機通過試験を通す必要があるので、小規模メーカーにはハードルが高いか。
  • 画面が小さすぎる - 超小型が売りの機種なので当然ではあるが、筆者としては、画面をもう少し大きく(Xperia mini pro くらいに)してくれたら使い勝手が上がると思う。

不具合

  • 標準搭載の音楽アプリが落ちてしまう。しかしメーカーでは認識していないようで、特定の条件下でしか再現しないのかもしれない。ちなみに Jelly pro にも同じアプリが入っていたが、問題なく動作していた。
    →他にも落ちるアプリがあった。アプリの不具合ではなく、メディアサーバなどに不具合があるのかな?手元にある中では本機でしか出ない不具合なのだが。

レビュー記事

関連機種

画面表示例

Unihertz製スマートフォン

  • Jelly pro - 2017年モデルの超小型Androidスマートフォン、ただし通話用には小さすぎて使いづらく、テザリング用には電池持ちが難。
  • Titan - QWERTY物理キーボード搭載の大型モデル。大きくて重い。Kickstarterでの支援(購入)者には2020年1月初旬に着荷。
  • Atom L/XL - 本機の後継機(?)。本機よりも2回りほど大きくなって(画面は4インチ)、分厚い。XLはトランシーバー内蔵モデル。登山用?でも日本で使えるのかな?6月頃に出荷予定だそうだ。

小型スマートフォン

通話専用機

  • ストラップフォン - 2012年・2013年モデルのPHS端末。2018年3月で新規契約受付が打ち切られており、契約済みの機種も2020年7月2021年1月末までで停波のため使えなくなってしまう。
  • NichePhone-S 4G - 2018年モデルの通話専用端末。3G(W-CDMA)に加え、テザリング用に4G(FD-LTE)にも対応した(VoLTE非対応)。ハードウェアの出来は悪くないが、ファームウェアの出来がイマイチ。
  • カードケータイ KY-01L - 京セラ製、NTTドコモ向け。2018年秋モデル。LTE、VoLTE、テザリングにも対応しているが、電池容量は380mAhしかない。
  • ワンナンバーフォン ON01 - ZTE製、NTTドコモ向け。2018年秋モデル。NTTドコモと契約しないと使えない(MVNOでも利用不可)。