Xperia 5

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Xperia 5
Xperia5 au black.png
ブラック (au SOV41)
メーカー SONY
発売日 2019年10月25日
OS Android 9→10(→11)
通信方式 LTE (4G)
SIMタイプ nano / nano+nano (J9260)
SO-01Mドコモ版SIMロック
NTTドコモ【◎ VoLTE】 au【▲】
SoftBank【▲】 楽天【▲】
SOV41au版SIMロック
NTTドコモ【▲】 au【◎ VoLTE】
SoftBank【▲】 楽天【● VoLTE】
901SOSB版SIMロック
NTTドコモ【▲】 au【▲】
SoftBank【◎ VoLTE】 楽天【▲】
J9260SIMフリー版
NTTドコモ【◎ VoLTE】 au【◎ VoLTE】
SoftBank【◎ VoLTE】 楽天【○ VoLTE】
◎=幅広く対応 ○=主要バンドに対応 △=一部のみ対応(非推奨) ●▲=要SIMロック解除
サイズ <大> 縦158×横68×厚さ8.2 mm / 重さ 164 g
性能 / SoC ◎ / Snapdragon 855
メモリ(RAM) 6GB
内蔵ストレージ 64GB / 128GB (J9260)
ストレージ増設 ○ microSD 最大512GB(J9260は2枚目のSIMと排他利用)
電池容量 3140mAh
急速充電 USB PD (9V 1.7A)
端子 USB Type-C
USB OTG
Wi-Fi IEEE802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)
Bluetooth 5.1
NFC
FeliCa SuicaPASMO共存可
GNSS(GPS等) G+A / O
生体認証 ○ 指紋(側面中央)
防水 IPX5/IPX8 IP6X
MHLDP出力 HDMI Alt Mode
ディスプレイ 6.1インチ 有機EL 2,520×1,080px
アウトカメラ
(→詳細
【標準】12.2MP F1.6 26mm相当 OIS対応
【望遠】12.2MP F2.4 52mm相当
【超広角】12.2MP F2.4 16mm相当
インカメラ 8MP F2.0
イヤホン端子 ×
ストラップ ×
本体色 ■ブラック(SB版を除く) グレー ブルー レッド
参考市価 9~12万円(キャリア版)/75,900円(SIMフリー版
後継機種 Xperia 5 II
Xperia 5 ドコモ SO-01M au SOV41 SoftBank 901SO Xperia 5 (J9260)

Xperia 5(エクスペリア ファイブ)は、ソニーモバイルコミュニケーションズ社製のLTE(4G)対応Androidスマートフォン

ソニー製スマートフォン Xperia シリーズの2019年フラグシップモデルである Xperia 1 の小型版として、約4ヶ月後にあたる2019年 9月のIFA2019で発表された。

国内では2019年10月25日より3キャリアで順次発売された。 SIMフリー版(ソニー版)は、1年ほど遅れて2020年 8月28日に発売された。

各キャリア版には当初 Android 9 Pieが搭載され、2020年1~2月に順次 Android 10へのOTAアップデートが実施された(SOV41901SOSO-01M)。SIMフリー版には当初より Android 10 が搭載されている。

価格は Xperia 1 よりは抑えられたものの、フラグシップに準ずるハイエンド機種なので高価で、国内3キャリアでは9万円以上で販売されており、中古市場でもあまり値崩れしていない。筆者は2020年8月28日に発売されたSIMフリー版を発売日に定価(税込75,900円)で購入したが、その時点ではSIMフリー版が最も割安になっている。

大きく値崩れした Xperia 1 と比べて、本機はあまり値下がりしていないが、2020年 9月17日に後継機種「Xperia 5 II」が発表されており、そろそろ各キャリア版の在庫処分があるかもしれない。これから購入するなら、もう少し待ってみても良いかも?

筆者は実質5万円ほどで購入した Huawei nova 5T と、大きく値崩れして4万円台で購入した Xperia 1 を使っているので、それとの比較も交えつつ本機を評価してみたい。

全4色展開(SB版を除く)

機種

全機種防水防塵対応、おサイフケータイ対応

キャリア版は全てSIMロックで、入るSIMは1枚のみ。内蔵ストレージは64GB

SIMフリー版(ソニー版)はSIMロック無し(SIMフリー)で、SIMが2枚入り、DSDV対応。内蔵ストレージは128GB

各機種とも充電器は別売(付属品は USB Type-C -φ3.5mm イヤホンマイク変換ケーブル のみ)。

NTTドコモ版

Xperia 5 SO-01M2019年11月 1日発売SIMロック。発売時の直販価格は 87,912円(税込)。

FD-LTE Band 1, 3, 4, 5, 7, 12, 13, 19, 21, 28, TD-LTE Band 38, 39, 40, 41, 42 に対応[1]。 (太字は日本国内で使われているバンド番号)

NTTドコモ網(MVNOを含む)で使う前提ならばフルバンド対応(2019年時点)。通話は VoLTECSFB (W-CDMA) の両方に対応。他社 VoLTE の対応は不明。

SIMロックだが、NTTドコモ網を使うMVNOでは、SIMロック解除不要で使える(APN設定は必要)。

一方、SIMロックを解除しても、対応バンドの都合から、本機は国内他社での利用には向かない。

カラバリはブラック、グレー、ブルー、レッドの4色展開。筐体背面下部に大きくドコモのロゴが入っている。

au版

Xperia 5 SOV412019年10月25日発売SIMロック。発売時の直販価格は9万円台。2020年9月時点で81,400円(税込)に値下げされているが、すでに生産終了しており、流通在庫のみになっている。

FD-LTE Band 1, 3, 11, 18, 26, 28, TD-LTE Band 41, 42 に対応[2]。 (太字は日本国内で使われているバンド番号)

au網(MVNO、UQモバイルを含む)で使う前提ならばフルバンド対応(2019年時点)。 通話は au VoLTE に対応。他社 VoLTE の対応は不明。

SIMロックだが、2017年8月以降の発売機種なので、au網を使うMVNO(UQモバイルを含む)では、SIMロック解除不要で使える(APN設定は必要)。

auでは2019年9月1日より中古端末のSIMロック解除が解禁されており、2020年4月6日以降は My au で手続きすれば中古端末でも無料でSIMロックを解除できるようになったが、本機はSIMロックを解除しても、対応バンドの都合から、ドコモ網やソフトバンク網での利用には向かない。

ただし、楽天モバイル (Rakuten UN-LIMIT) で使う場合はフルバンド対応(2020年4月時点)、キャリアによる動作確認済みSIMロック解除APN設定が必要だが、VoLTE利用可、楽天Linkアプリは Google play からダウンロードして利用できる。

カラバリはブラック、グレー、ブルー、レッドの4色展開。筐体にauのロゴは入っていないが、筐体背面下部に小さく「SOV41」と入っているので判別できる。

ソフトバンク(SB)版

Xperia 5 901SO2019年10月25日発売SIMロック。発売時の価格は116,160円(税込)。

FD-LTE Band 1, 2, 3, 4, 8, 11, 12, 17, 28, TD-LTE Band 38, 39, 40, 41, 42 に対応[3][4]。 (太字は日本国内で使われているバンド番号)

ソフトバンク網(ワイモバイルを含む)で使う前提ならばフルバンド対応(2019年時点)。プラチナバンド (Band 8) はもちろん、比較的対応機種が少なくてサービス開始後しばらくは空いていると期待される Band 11 にも対応しているのは魅力。

ソフトバンク・ワイモバイルでの通話は VoLTECSFB (W-CDMA) の両方に対応。他社 VoLTE の対応は不明。

SIMロックだが、2017年8月以降の発売機種なので、ワイモバイルやソフトバンク網のMVNOでは、SIMロック解除不要で使える。

ワイモバイルのスマホプランSIM(Type-1、スマホベーシックプランを含む)では、APNを設定しなくてもデータ通信できるが、MMSを使うにはAPNの設定が必要。

ワイモバイルではテザリングも利用できる。また、SIMロックを解除すれば、MVNOのSIMでも2018年5月以降に発売の機種はテザリングに対応しているという情報があるが、筆者は未確認。

2019年8月21日より中古端末のSIMロック解除が解禁されたため、店頭に持ち込んで手数料(1台あたり3000円税別)を支払えば、中古端末でもSIMロックを解除できるが、本機は対応バンドの都合から、国内他社での利用には向かない。海外の現地SIMで使う場合はSIMロック解除のメリットがあるが、国内他社網で使うのはお勧めできない。

カラバリはグレー、ブルー、レッドの3色展開(ブラック無し)。筐体にキャリアロゴや型番が一切記載されておらず、外見での海外版や#SIMフリー版との判別は困難。

SIMフリー版

Rakuten UN-LIMIT の 4G VoLTE通話に対応。筆者の手元ではAPNの自動設定にも対応していた。
SIMフリー版 (J9260) でauの電波を掴んでいる様子

Xperia 5 J92602020年 8月28日発売SIMフリー。各キャリア版に対して「ソニー版」とも呼ばれる。

ソニーストア(直販)と家電量販店で購入できる。発売時の価格は 7万5900円(ヨドバシカメラ、税込)。

FD-LTE Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 19, 20, 25, 26, 28, 29, 32, 66, TD-LTE Band 34, 38, 39, 40, 41, 46 に対応[5]。 (太字は日本国内で使われているバンド番号)

VoLTE 対応可否はメーカーが対応を明記していない(2020年 8月28日時点)。国内で販売するからには仕様を明らかにすべきだろうが、本機を購入する前にメーカーに問い合わせるのが良いだろう。

参考までに、筆者の手元では、ドコモ系MVNO、 au系MVNO、ワイモバイル(ソフトバンク)、楽天モバイルでVoLTE通話できた。

楽天モバイル (Rakuten UN-LIMIT) ではAPNは自動設定され、IPv4/v6デュアルスタックで使える。「Rakuten Link」と「my 楽天モバイル」アプリは Google play からダウンロードできる。

ただし楽天モバイル公式によると、接続回線の自動切替(楽天回線⇔パートナー回線)には未対応らしいので、パートナーエリアに出てから楽天エリアに戻った時など自動で切り替わらない場合には、一旦機内モードにしてから解除するなどすると良さそう。

SIMフリー版は2枚挿し(DSDV)に対応 通話発信はどちらか固定にもできるし、発信の度に選ぶこともできる

SIMフリー版はプラチナバンドを含む国内全キャリアの4G主要バンドに全対応しており(2020年8月時点)、どのキャリアを選んでも快適に利用できる。

ただし、各キャリアのマイナーバンドには対応していない。例えば右図はau網を掴んでいる様子だが、都市部でよく使われている FD-LTE Band 11, TD-LTE Band 42 は掴まない(au は Band 18 にも対応しないが、近頃は Band 26 も吹いていることが多いので影響は軽微)。ドコモだと Band 21 は掴まない。

iPhone ならば、本機と同世代の iPhone 11 はもちろん、廉価版の iPhone SE (2nd) ですら Band 11, 18, 21, 42 などにフル対応しており[6]、手を抜いていない。細部を見ると、Xperia は iPhone よりも劣っていると言える。SIMフリー市場への参入遅れの影響が細部に表れているとも言えるだろうか。

そんなわけで、SIM 2枚挿し、キャリアの乗り換え、海外での利用を絶対にしない人は、各キャリア版を購入する方が若干快適になる。言い換えれば、これらを1つでもする可能性がある人は、SIMフリー版を選ぶ方が幸せになれると思う。

SIMフリー版は、いわゆる格安SIMの利用も快適。ワイモバイルや主なMVNOのAPNがプリセットされており(筆者はワイモバイル、IIJmio、楽天モバイル (MVNO) で確認)、SIMカードを入れると自動で認識され、そのまま使えるようになっている。もちろんAPNの手動設定も可能で、プリセットされていない回線も利用できると期待される。

J9260 という機種は日本でしか発売されておらず、米国FCCと日本の認証しか取得していない。元々香港などで「Xperia 1 Dual」として発売された J9210 をベースに、おサイフケータイに追加対応したモデルと思われる。おサイフケータイが削られた Xperia 1 より使い勝手は良い。高解像度の大きな画面にこだわりが無ければ、本機の方が使いやすくて価格も安い。

国内キャリア版と比べると内蔵ストレージが2倍になり、DSDVに対応しているが、残念ながら2枚目のSIMカードはmicroSDと排他利用なので、内蔵ストレージ増量の魅力は限定的。 筆者の個人的な感想になるが、アプリのみを使うぶんには内蔵ストレージ64GBでも充分だが、カメラとして使うと128GBでも心もとない。しかし本機をSIM 1枚のみで使うくらいなら、そろそろ型落ちになる各キャリア版の値崩れを待つのも良いかもしれない。

J9260 付属品一式

国内SIMフリー版の価格は香港版と同程度で、発売から1年近く経った機種ではあるが、概ね妥当な価格設定になっている。ただし、海外版にはACアダプタやUSBケーブルなどの充電器などが付属していたが、日本向けには充電器類が一切削られ、付属品は USB Type-C 3.5mmイヤホン変換ケーブルのみに簡略化されている。

カラバリは、ブラック、グレー、ブルー、レッドの4色展開。

SIMフリー版はキャリアの延長補償を利用できないが、ソニーストア限定になるものの、修理料金が上限5,500円になり、修理不能な水濡れ・全損時も7,700円で交換できる「Xperia ケアプラン」が用意されている。掛金は月々550円、または年払いだと5,500円(価格は税込)。サービスに遜色なく、価格も手頃だ。

家電量販店や中古店で購入した端末は、宅急便のヤマト運輸が提供しているクロネコ「スマホもしも保険」を利用できる。掛金はあまり変わらず、交換できないなどの制限はあるが、修理代の補償を受けられる。

このほか、やはりソニーストアで購入した場合に限られるが、ソニーグループのnuroモバイルを契約すると1万円キャッシュバックされるキャンペーンが開催されている(2021年1月14日10時まで)。

本機はヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店でも販売されており、通販では無割引のポイント1%程度でお得感は無いが、店頭へ出向けば回線契約によるキャッシュバックが実施されているかもしれないので、回線契約・乗り換えとセットで購入を考えているなら、店頭へ出かけて様子を見てみても良いだろう。

Xperia 1 との違いは、おサイフケータイ対応、画面が若干小さく、解像度が低く抑えられている。とはいえ実用上は遜色ないし、解像度が抑えられたぶん発熱や電池持ちが改善されているとも言われる。高解像度・大画面にこだわりが無ければ、Xperia 1 よりも Xperia 5 の方が使い勝手が良さそうだ。価格も1万円ほど安い。

良いところ

縦長21:9画面

Xperia 1 と同様、映画とほぼ同じ比率の21:9ディスプレイを搭載しているが、解像度は Xperia 1 の4Kに対し、本機はFHD+に抑えられている。とはいえ、SoCの負荷を減らし、発熱や電池持ちの改善にも寄与するので、一概に悪いとは言えず、むしろ普段使いの機種で4Kディスプレイなど過剰という人も多いだろうから、そういう人にとってはメリットとも言える。

スマートフォンで映画やゲームを多用する人には Xperia 1 のメリットがあるのかもしれないが、スマートフォンで映画やゲームを見ない筆者はむしろ過剰に感じたので、一回り小さな本機に買い替えて満足している。

一方、縦長21:9画面は引き継がれており、WebやSNSなどの縦スクロールして見るコンテンツが見やすいので、悪くはないと思う。

縦長を活かしてマルチウィンドウにも対応しており、YouTubeを見ながらツイートする、Webを見ながらチャットするといった使い方もしやすくなっている。

ちなみに今時流行りのフレームレスではなく、本機は上端にスピーカー(受話部)やインカメラを収納するノッチがある。むしろ画面にノッチを設けないことにこだわったようだ。筆者は Huawei nova 5T のパンチホールノッチを邪魔だとは感じないが、たしかに映画の視聴にこだわる人にはノッチレスの方が良いのかもしれない。まあ好みの問題だろう。

本機の USB Type-C 端子は HDMI (DisplayPort Alt Mode) 出力に対応しており、市販の対応ケーブルを使ってHDMIモニタに画面を出力できる。ネット配信の映画をテレビなどに映して観ることもできるし、簡単なプレゼンにも使えて良さそうだが、21:9 の画面がそのまま出力されるため、一般的な16:9のモニタでは上下に無駄な黒縁が生じてしまうのが少し残念。

大きい割りに軽量

Xperia 1(左)と Xperia 5(右)

本機は Xperia 1 と比べれば「小型」だが、比較対象が大型で、それより一回り小さいくらいだから、他の機種と比べて特段小さいわけではなく、むしろ本機が今時の普通くらいの大きさ。

Xperia がかつて提供していたコンパクトモデルとは異なる。本機を「コンパクト」と評しているメディアもあるが、そもそも比較対象が違うので、コンパクトな機種だと思って購入してガッカリしないよう気をつけよう。

また、縦長なぶん、画面のインチ数は大きめに出る。インチ数で比較すると、思っていたより小さい、となるかも。

例えば、筆者が使っている Huawei nova 5T(6.26インチ)と比べると、高さ(長辺)はほぼ同じ。本機の画面は6.1インチだが、幅(短辺)が狭いので、持ちやすい半面、コンテンツが表示される領域も狭くなり、見比べると小さい。電子書籍などを多用する人には、縦長画面の機種はあまり向かないかもしれない。

いずれにせよ、できれば店頭へ出向いて実物を見てから購入する方が良いと思う。

今時のフラグシップ機種は200g超えが多いが、本機は重さが164gに抑えられているので、大きい割りに使いやすい。筆者がこれまで使ってきた Xperia 1(178g)や Huawei nova 5T(174g)も高性能な割りに軽い方だが、それらと比べても軽いので、使いやすくて気に入っている。

筐体は今時流行りの全面光沢仕上げ。フレームは丸みを帯びた金属製(アルミ?)で、縦長なことを除けば Huawei nova 5T とそっくり。

高級感がある反面、画面も背面もツルツルで滑りやすいのが難だが、両面に保護フィルムを貼ることで、高級感は損なわずに、滑りづらく・使いやすくなる。

高性能

Snapdragonの最上位SoC2018年12月発表)を搭載しており、性能は申し分ない。 筆者はゲームはしないので分からないが、性能不足でストレスを感じたことはない。

本機は5Gにこそ対応していないが、キャリア版は各キャリアの周波数に最適化されているし、Dual SIM のSIMフリー版も LTE Cat.18/13 に対応しており、快適に使える。5Gが普及するまで数年はかかるだろうから、その間に使うには良い機種だと思う。

スクリーンショットは無音にできる

スクリーンショット撮影時に出てくるうざい通知は、通知の設定で非表示にできる。 通知を非表示にすれば、スクリーンショット撮影音も出なくなる(カメラ起動時を除く)ので、スクリーンショットを多用する人でも安心。

Xperia 5 はSIMフリー版もおサイフケータイ対応、SuicaPASMO共存OK
改札入出場や決済時は画面でも確認できる(無効にもできる)

モバイルSuica対応

本機は各キャリア版はもちろん、SIMフリー版も「おサイフケータイ」に対応しているので、普段使いにも申し分ない。

本機はモバイルSuicaモバイルPASMOを同時に入れられる[7]ので、例えば民鉄の定期券とSuicaグリーン券を両方使いたい人にも向いている。

Xperia 1 は、キャリア版は「おサイフケータイ」に対応しているが、SIMフリー版は非対応とされた(高い機種なのに手抜きだよね)。 SIMフリー版を買うなら Xperia 5 の方が良いと思う。

Xperia 1 よりは安い

ハイエンド機種だけあって高値ではあるが、有機ELパネルに4Kではなく一般的なFHD+を採用したことで価格を抑えているのだろう、Xperia 1 よりは幾分割安になっている。

また、Xperia 1 のキャリア版は発売から1年足らずで大きく値崩れしたが、Xperia 5 のキャリア版は発売から1年近く経っても、あまり値崩れしていない。中古価格は機種の実用上の評価を表すバロメーターと考えると、本機はバランスの良い優れた機種と言えそうだ。

とはいえ、SIMフリー版の直販価格が75,900円。たかだか2年程度しか使わ(え)ない物にそんなに出せないという人も多いだろうから、その場合は大きく値崩れした Xperia 1 キャリア版の未使用品や中古良品を中古店で購入しても良いだろう。

さらに価格を重視する人は、性能を少し我慢して、ミッドレンジの人気機種 OPPO Reno3 Aを検討すると良いと思う。本機と比べると性能は控えめだが、メーカー保証付きの新品が4万円以下で買え、モバイルSuicaにも対応しており使い勝手は良い。回線契約と一緒に買えば3万円以下で購入することもできる。

逆に、ゲームや動画などは使わず(またはタブレットなどで使い)、通話が多い人や2台持ちしたい人などコンパクトな機種が良い人は、モバイルSuicaにも対応している AQUOS R2 compactRakuten Mini を検討すると良いだろう。

USB PD&「いたわり充電」

本機は USB PD 対応の充電器・ケーブルを使うと、約15W(9V 1.7A、筆者の実測)で充電される。

近頃は急速充電を売りにした機種が多いが、本機は「いたわり充電」を前面に出し、「2年使っても劣化しにくいバッテリー」を売りにしている。

とはいえ、実用上は15Wで充電できれば充分、短時間で終わる。急速充電規格も汎用的な USB PD に対応しているので、ACアダプタやモバイルバッテリなども市販品を使えて便利だ。

ちなみに本機のUSB端子はキャップレス防水だが、濡れている状態でケーブルを接続すると故障の原因になるので気をつけたい。

本機の仕様に急速充電対応とは書かれていないが、販売元では USB PD 対応充電器を推奨している。ただしキャリアショップで購入すると割高になるので、購入する場合は家電量販店や通販がおすすめ。小型で持ち運びに便利な急速充電器が実売2千円前後で市販されている(ケーブルは別売)。

なお、急速充電を使うにはケーブルも対応品が必要になる。モバイルバッテリには付属していることが多いが、ACアダプタ(充電器)には付属していないことが多い。無ければ USB PD 急速充電対応ケーブルを一緒に購入しておこう。

良くないところ

電池持ちはいまいち

本機はハイエンドSoCを搭載していることもあり、動作は快適だが、電池持ちがいまいちなところは Xperia 1 ゆずり。とはいえ、Xperia 1 よりは幾分マシ。

満充電にして出かけ、通話と時々出先で地図を見たりシェアサイクルを使ったりする程度ならば1日持つが、普通に使うにしても毎日の充電が必要。さらに#カメラを多用したりすると厳しい。

もっとも、電池容量を大きくすれば重量も増えるが、筆者の感覚では気軽に使える重さは180gくらいまでで、200g前後になるとずっしりと重く感じるので(例:iPhone 11Mi Note 10 Pro など)、仮に電池容量を増やして重くなっていたら、本機の評価は下がっていたと思う。 便宜上「良くないところ」に入れたが、考え方によってはむしろ良かったのかもしれない。

対策としては、使わない無駄なアプリプリインアプリを含む)を削除または無効にすることで、使い勝手が向上する。

また、アンビエント表示 (Always-on display) が頻繁に動作して電池を消費するので、不要であればアンビエント表示を無効にすると良い。 【設定 > 外観 > アンビエント表示 > アンビエント表示のタイミング > OFF】

電子書籍やゲームなど、画面を点けっぱなしにするような用途では1日持たなさそう。通勤時間が長い人や、SNSやゲームもする人、または旅行などでカメラをたくさん使うことが予想される時には、USB PD 対応のモバイルバッテリを用意すると良いと思う。

指紋認証の精度はいまいち

本体右側中央の比較的使いやすい場所に指紋センサがあるのは良いが、センサーの精度はあまりよくないのか、乾燥肌の筆者の指では認識不良が多い(でも Xperia 1 よりはマシになったような気がする)。

本機の指紋センサーは表面に皮脂が残りやすいのもありそう。指紋認証の精度が悪い場合は、指紋登録の前にセンサーを拭き、登録し直すことで、改善することがある。

また、電源ボタンと指紋センサーが分かれているため、電源ボタンを押してから指紋センサーに触れる必要があるのも煩わしい。Xperia Z5 Compactのように、または Huawei nova 5T のように、指紋センサー一体型の電源ボタンにしてくれれば良かったのにと思う。

実際、本機の後継機種「Xperia 5 II」では指紋センサー一体型電源ボタンに変わったので、やはり不評だったのだろう。

イヤホンマイク端子無し

本機にはφ3.5mmイヤホンジャックが無いので、通話が多い人は要注意。屋外でゲームや映画を観たい人にも向かなさそう。

USB Type-C 端子にφ3.5mmイヤホンマイクを接続するアダプタが付属しているので、このアダプタを使えば市販のイヤホンマイクを使える(筆者は 1MORE EO3201MORE E1008 で確認)が、アダプタを使うのは煩わしいし、充電しながら使うこともできない。本機は「21:9シネマワイドの感動体験」を売りにしているが、映画やゲームにはイヤホンマイク端子が必須だと思うのだけれど…?

実際、本機の後継機「Xperia 5 II」にはイヤホンマイク端子が追加されている。

GNSSは「みちびき」非対応

本機の位置情報(衛星測位)は、日本版の仕様には明記されていないが、海外版(米国香港)の仕様を見ると、GPSA-GPSGLONASS のみとなっている。

みちびき (QZSS) はおろか、GalileoBeiDou にも対応していないとは、今時のハイエンド機とは思えない手抜きぶり。

とはいえ、取り立てて測位精度が悪いといったことはなく、実用上困ることはあまり無い。

ちなみに、本機の後継機「Xperia 5 II」はQZSSなどに追加対応した。

SIMフリー市場に出遅れ

Xperiaのハイエンド機種は、日本では長らくSIMフリー版が発売されなかった。

キャリアが販売する端末は、各キャリアのバンド構成に最適化して発売されるため、キャリアのネットワークで使う分には快適な反面、SIMロックを解除しても他のキャリアのネットワークでは使いにくいよう対応バンドが制限されており(イヤラシイね)、気軽に乗り換えて使いたい人には不向き。

このご時世にあえてハイエンドの高価な機種を買う人は相応の知識・経験があるだろうが、SIMフリーの自由さ・気軽さを経験した人には、高価な端末を買ってキャリアに縛られ続けるのは苦痛だろうし、今時SIMが1枚しか入らないというのも時代遅れ感がある。海外渡航が多い人や、家庭用と仕事用など複数の契約を使い分けたい人には向かない。

2020年 8月18日に、DSDV対応のSIMフリーモデルを日本国内向けに発売予定と発表された。SONYもようやく重い腰を上げたようだ。SIMフリー版はキャリアを選ばないことはもちろん、SIMを2枚使えるので、ハイエンド機種を購入する人に相応しい機能がようやく提供されたと言える。

プリインアプリ

本機の機能に全く関係のないゲームなどの不要アプリがシステム領域にプリインストールされており、消すことができない(無効にはできるので即刻無効を推奨)

キャリアによるプリインアプリは多いが、メーカーによるプリインアプリはあまり多くない(SIMフリー版を除く)。

メーカーアプリは主に、ミュージックCinemaPro(動画撮影アプリ)Game enhancer などがプリインされている。

カレンダー時計電卓などはGoogle製アプリを標準搭載。

Xperiaの廉価版の機種には、ファイルマネージャに広告を出す File Commander がプリインストールされていたりするが、さすがに本機には入っていなかった(広告が出ないファイルアプリがプリインされている)。

しかし、本機の機能に全く関係がない上に度々プライバシー問題が取り沙汰されている Facebook がシステム領域にプリインされており、消すことができないFacebook App Installer、Facebook App Manager、Facebook Services は削除できないので無効にしている。SONYだけの問題ではないが、必須でも何でもないアプリ、しかも Google play をバイパスしてサイドロードしたり、個人情報を収集したりするような悪質なモジュールをシステム領域に埋め込んで出荷するのはどうなのかと思う。

※SIMフリー版(ソニー版)の場合。本機の機能に関係なく、必要ならば Google Play からいつでも取得でき、使わない人には全く不要な物を、システム領域に入れる態度は残念だ。キャリア版にもプリインされているが、各キャリアの判断でデータ領域にプリインされていることがあり、その場合はアンインストールできる。

さらにSIMフリー版には、信じがたいことにゲームがシステム領域にプリインストールされており、アンインストール不可。無効にはできるので即刻無効にしたが、不要不急のゲームをシステム領域にプリインするなど、ユーザー軽視の姿勢の表れと言える。

文字入力

Xperia 1 までのハイエンド機種に搭載されていた POBox Plus は、本機には非搭載。「2019年10月以降発売の機種にはプリインストールされません」と告知されたので、POBox Plus は開発が打ち切られてしまったのだろう。残念だ。

本機には GBoard が標準搭載されているが、正直使いにくく、筆者は FSKAREN(980円)を入れているが、本機で使うとキーボードの下端が切れてしまう不具合があったりして、地味に使いづらい。

POBox は使いやすかったので名残惜しいが、もう帰ってこないのであれば、残念だが、早めに他に乗り換えておく方が良いだろう。

標準搭載ミュージックアプリで音楽再生中のロック画面

ミュージック

ウォークマンのSONYらしく、ミュージックアプリは伝統的にXperiaにプリインストールされてきたが、ご多分に漏れず本機にも入っている。

ただし、「2019年10月発売のXperia 8 SOV42 (KDDI) にはプリインストールされません」と告知されている。本機には入っているのでまだ開発が打ち切られたわけではないのだろうが、いずれ無くなると考えられるので、他に乗り換えておくと良いかもしれない。

もちろん、他社製音楽プレーヤーも問題なく使うことができる。 筆者の手元では、doubleTwistMusicolet が動作OK。

なお、以前は音楽再生中にはロック画面にアートワークがくっきり表示されていたが、現在は、背景のアートワークがぼやけて表示される(右図)。この挙動は、標準搭載のミュージックアプリを使っても、他のアプリを使っても同じ。Android 10 にアップデートした他の機種でも同様になるので、Android 10 のバグまたは仕様なのだろう…どうしてこうなった(>_<)

余談になるが、筆者も以前はSONYのミュージックアプリを愛用していたものの、機能が削られるわ、Xperia自体に魅力がなくなるわで、一旦他社に離れた機会に Google play で音楽アプリを探し、紆余曲折を経て Xperiaに戻ってきた今も Musicolet を使っている。

ウォークマンで育った筆者にとっては一抹の寂しさもあるが、実際、あえてSONY製アプリを使う特段のメリットは無いし、今のXperiaはノイズキャンセリングイヤホン対応も削られてしまった(そもそも有線イヤホンマイク端子が無い!)。寂しい限りだが、これも時代の流れなのだろう…

ちなみに、ノイズキャンセリングイヤホンは、Xiaomi ノイズキャンセリングイヤフォン Type-C が充電不要で使えて便利だ。

アルバム

写真やスクリーンショットなどを一覧表示で閲覧できるお馴染みのアプリ。本機には搭載されているが、「2019年10月発売のXperia 8にはプリインストールされません」と告知されている。他社ではすでに Google フォトに切り替えられている事例が多いので、ソニーもその流れに乗るのかもしれない。

Google フォトが気に入らない人は、Google play でギャラリーアプリを探しておくと良いだろうか。 ちなみに筆者はシンプルギャラリーPro(有料だが99円)を愛用している。

フォント

ソニーモバイルUDゴシック(標準)、ベビポップ、万葉行書、ハミング、UD角ゴ コンデンス80 の5種類が入っており(XZ2 あたりから同じ)、切り替えて使うことができる。 【設定 > 画面設定 > フォント変更】

個人的には標準の「ソニーモバイルUDゴシック」が見やすく、違和感もないので良いと思う。

カメラ

本機のカメラは良くも悪くも Xperia 1 ゆずりで、ほぼ同等と考えて良いと思う。

設定により、カメラボタンを長押し、または電源ボタンの2回押しで起動することができる。カメラをよく使う人は、設定しておくと使いやすくなる。

  • 【カメラを起動 > 右上の歯車をタップ > カメラキー長押し起動
  • 【設定 > システム > 操作 > 電源キーオプション > カメラ】
作例 一般に難しい赤系の表現も優れている
作例 一般に難しい赤系の表現も優れている

なお、本稿ではインカメラは評価しない。 動画は未定。以下はアウトカメラでの写真(静止画)撮影の評価。

本稿では、SIMフリー版、Android 10(ビルド番号 55.1.A.9.21)またはそれ以降で評価している。 Android 9 が搭載されていたキャリア版や海外版をもとにしたレビュー(DxOMarkなど)とは若干異なっているかもしれないのでお断りしておく。

AFが優秀

作例 「タッチ追尾フォーカス」を使うと、フレーミングを変えても、選んだ所(上の例では蝶が乗っている花)にピントを合わせ続ける
作例 「タッチ追尾フォーカス」を使うと、フレーミングを変えても、選んだ所(上の例では蝶が乗っている花)にピントを合わせ続ける
「タッチ追尾フォーカス」をONにしてから、ファインダーをタップして被写体を選ぶと…
「タッチ追尾フォーカス」をONにしてから、ファインダーをタップして被写体を選ぶと…
フレーミングを変えても同じ被写体にピントが合う
フレーミングを変えても同じ被写体にピントが合う

本機はAFが優秀で、色あいも良好。これに尽きると思う。

マクロや動体では時間がかかるが、フレーミングを固定して1~2秒待つと、すっと決まる。

ファインダ内をタップすると、そこにAFが働くとともに、AEが1点重点測光になる。

シャッターボタン半押しによる固定もできるので、予めAF・AEロックして被写体を待つような撮影もできる。

さらに、【カメラを起動 > 右上の歯車をタップ > タッチ追尾フォーカス をON】にすると、タップした被写体を追尾してピントを合わせる機能も備わっている(右図)。フレーミングを変えてもピントを同じ場所に合わせてくれるので、便利な機能だ。

アンダー気味だったAEは若干改善

作例 全体に鮮やかでバランスの良い色合いだが、露出は若干アンダー気味に写る
作例 全体に鮮やかでバランスの良い色合いだが、露出は若干アンダー気味に写る

Xperia 1 のAE露光アンダー気味になりやすかったが、本機では若干引き上げられたのか、あまり違和感がなくなった。

Xperia 1 で頻発していた、曇り空の下で明るい(白などの)被写体を撮った時などの「逆光」(バックライト)誤判定も、幾分緩和された?

全体に色あいは良い。 測距センサーを搭載していない割りに、ボケ感も悪くない。

とはいえ、Huawei などが得意とする、流行りの「SNS映え」する飛ばし気味のAEに慣れていると、本機のAEは暗く感じると思う。

カメラとして使うぶんにはむしろ自然だと思うが、スマートフォンとして使うぶんには、もう少し明るくても良かったように思う。

ちなみに、ファインダー内をタップしてAF・AE作動点を固定すると、右(下)にEV調整のスライダーが出るので、これで明るめに調整することはできる。ただしこの状態ではHDRは効かないよう。

タッチ追尾フォーカスが有効のときは、上(左)の 🔆(輝度)アイコンをタップすれば、輝度調整のスライダーが出てくる。

ちなみに Xperia 1 や本機のカメラを「赤被り」と感じる人もいるようだが、筆者には本機の色あいは自然に見える。でも、iPhoneの緑かぶりカメラに慣れてしまっている人が見ると、本機の色あいに違和感を覚えるのかもしれない。

好き嫌い・個人差の世界なので、どれが正解ということは無いと思うし、カメラメーカーの味付けもあるだろうが、カメラ重視のスマートフォンには、ホワイトバランス補正機能を入れてもらいたいものだ。

マニュアルモードも使いやすい

マニュアルモード WBを曇天にした例 変更不要な項目はオートで撮れる
マニュアルモード WBを曇天にした例 変更不要な項目はオートで撮れる

AWBも概ね良いが、暗い所では違和感が出ることがある。特に曇天下での色あいは違和感が出やすい。

WBが狂う場合は、マニュアルモードに切り替えて対応する。

マニュアルモードも使いやすくできている。WB, EV, ISO, SS, MF のうち変更した項目以外はAUTO(自動)になる。HDRは規定で無効になるが、有効にもできる。

操作スライダーは下(右)のシャッターボタン寄りに出て、縦/横持ちを変えても位置がずれないので、操作しやすい(Huawei nova 5T のカメラアプリは縦/横でスライダー等の位置が変わってしまい使いづらい)。

ただし、タッチ追尾フォーカスなどの便利な機能は、マニュアルモードでは使えない。

また、本機は21:9縦長画面に4:3の写真を表示するため、余白(黒縁)が大きい。マニュアルモードの各種設定パラメータはファインダ上に出さず、この余白(黒縁)を活用すれば良いのにと思う。

カメラキーを搭載

カメラキーの長押し、または電源キーの2度押しでカメラ起動。カメラキー半押しでAF・AEロックにも対応。

※要設定。【カメラを起動 > 右上の歯車をタップ > カメラキー長押し起動】または【設定 > システム > 操作 > 電源キーオプション > カメラ】

今時珍しい独立した半押し対応の物理カメラキーを搭載したことで、使い勝手は群を抜いている。

シャッターラグは短く、列車などの動体撮影にも対応できる。

写真を撮る機会の多い人にとって耳障りなシャッター音は、無音にはできないが、小さめで良い。これくらいの音量ならば撮影に概ね支障はないだろう。

ただし、シャッターボタンの直下にプレビューアイコンがある(右上図の右下)せいで、シャッターボタンで撮影中にプレビューが起動する誤操作が頻発して煩わしい。なぜわざわざこんなに端に寄せて設置したのか理解できない。余白(黒縁)はたくさんあるのだから、プレビューアイコンをもう少し内側にずらして置けば、こんな誤動作は発生しなかっただろう。開発者がもう少し使いこんでいれば、これくらいの配慮はできただろう。詰めの甘さが残念だ。

カメラアプリの起動時間も若干改善されたが、やはり1秒前後待たされる。 Huawei nova 5T は音量↓ボタンを2度押しすると一瞬でカメラが起動する(要設定)。 カメラキーを搭載するほどカメラを重視している機種ならば、起動の遅さは改善してほしいものだ。

4:3が基本

画像サイズは 4:3 (12MP)、16:9 (9MP)、1:1 (9MP) の3種類。16:9 と 1:1 はトリミングしているだけだろうから、基本は 4:3 で撮れば良いだろう。

本機のFHD+モニタはファインダーとして充分な解像度だが、本機の21:9の画面に対し、4:3 のファインダーの左右に大きな余白(黒縁)が出るのはもったいないような気もする。誤タップしやすい上端のアイコンの配置を工夫するとか、明るさ調整やマニュアルモード時の各パラメータは黒縁部分に表示するとか、使い勝手の改善余地は大きいと思うが、カメラアプリの使い勝手に詰めの甘さが目立つ。

レンズフレア

フレアとゴーストは弱めだが発生する
フレアとゴーストは弱めだが発生する

右作例のような逆光撮影時や、夜景などで光源が写り込むときに発生しがちなレンズフレアは、派手ではないが、それなりに発生する。

Huawei nova 5T(非Leica)で同じような場面を撮るとこんな感じになるので、それよりは頑張っていると思う。

後継機種「Xperia 5 II」はZeissレンズにアップグレードされているので、フレアなども改善していることが期待される。フレアが気になる場合は後継機を待つ方が良いかもしれない。

超広角カメラ

超広角カメラでは「歪み補正優先」と「画質優先」を選択する
超広角カメラでは「歪み補正優先」と「画質優先」を選択する

風景撮影が楽しくなる超広角カメラは今時のカメラ重視の機種では必須だと思うが、本機にも搭載されている。

超広角カメラは設定で画質優先と歪み補正優先を切り替えられるようになっており、超広角を初めて起動したときに右図の注意書きが表示される。

本機の超広角カメラはメインカメラと画素数(12MP)が揃えられているものの、ズームでの切り替えはできず、いちいちタップして切り替える必要があるし、超広角レンズに切り替えると画角は固定され、微調整もできない。

Xperia 1 と共通だが、「クリエイティビティを刺激する、最適な画角で撮ってください」ということで3眼レンズを搭載したというなら、最適な画角で撮るためには超広角レンズの画角調整は不可欠だったと思う。地味に手抜き感が出てしまっている。

夜景モードは無いが、夜景にもある程度対応できる

作例 手持ちで撮影。夜景モードは無いが、自動で手ブレ補正が入る
作例 手持ちで撮影。夜景モードは無いが、自動で手ブレ補正が入る

本機のカメラには夜景モードは無いが、暗い場面で撮影すると自動で手ブレ補正が入る。右の作例は手持ちで撮っているが、手ブレは抑えられていると思う。

本機が動かないようにしっかり支えてからシャッターを切る必要はあるが、ある程度、夜景撮影にも対応できるだろう。

Huawei nova 5T の作例 同じ場面を夜景モードOFF・手持ちで撮影
Huawei nova 5T の作例 同じ場面を夜景モードOFF・手持ちで撮影

ちなみに、同じ場面を Huawei nova 5T の通常モード(夜景モードOFF)で撮ると右のようになる。やはり手持ち撮影だが、OISが無い割りに優秀。自動で手ブレ補正が働き、ある程度の解像度が得られる。どちらの仕上がりが良いかは個人差(好き嫌い)の範囲だと思う。

オートパワーオフの作動時間が短すぎる

30秒ほどでオートパワーオフの警告表示が出る(図は Xperia 1 の例)
30秒ほどでオートパワーオフの警告表示が出る(図は Xperia 1 の例)

フレーミングで迷っているうちに「一定時間操作がないため、間もなくカメラを終了します」と警告表示が出てきてストレス。「一定時間」を変更する方法も用意されていない。

右図は Xperia 1 の例だが、本機でも同様。

写真を撮っていると、強い風が吹いていたり、日陰になったり、列車待ちであったりと、数分程度待機するのは普通のことだが、わずか1分足らずでこんな警告を出すカメラを発売するメーカーは、本機をカメラとして使っているのだろうかと疑問に感じてしまう。

発熱による強制終了

本体の温度が上がるとカメラが使えなくなる(図は Xperia 1 の例)
本体の温度が上がるとカメラが使えなくなる(図は Xperia 1 の例)

本体の温度が上がるとカメラの機能が制限され、さらに上がると強制終了する。 これは他の機種も同様だし、Xperia 1 よりは幾分改善されたが、Huawei nova 5TiPhone 11 と比べると、本機は熱に弱い。

本機をスリープ状態(画面消灯)にして数分待つと温度が下がってまた使えるようになるのだが、夏場の屋外での撮影に使うには厳しい。筆者は3台持ちしているので、夏の屋外では専ら nova 5T を使っていたが、これでは本末転倒だ。Xperiaをカメラとして売りたいなら、日本の暑い夏にも使えるようにしてもらいたいものだ。

作例

12M画素でフルオートで撮影し、無加工のまま掲載。 写真をクリックするとリンク先で原寸表示を確認できる。 Xperia 5 カメラ作例

DxOMarkの評価は「時代遅れ」

カメラの評価で定評のある評価会社 DxOMark のスコアは 95。フラグシップモデルの Xperia 1 (DxOMarkスコア 94) より1改善とされたが、やはり2019年 9月に発売された iPhone 11 (109) には遠く及ばず、廉価版の単眼 iPhone SE 2nd (101) にも届かない。2017年 9月に発売された2世代前の iPhone 8 Plus (94) と並ぶ、時代遅れの低スコアとなっている。

まあハード・ソフトともに Xperia 1 とほぼ共通だから、スコアが大きく変わるはずはないのだが、Xperia 1 に比べて、露出、テクスチャ、アーティファクト、夜景、広角がわずかに改善しているとか。

筆者が使っていても大差ないと思うのだが、DxOMarkは出始めの頃に評価しているから、後々のアップデートが考慮されていないのかもしれない。基本、Xperia 1 と Xperia 5 のカメラはほぼ同等と考えて良いと思う。

さて、詳しくは原文(英語)を見てほしいが、Xperia 1では散々酷評していた DxOMark だが、本機では批判のトーンが抑えられている。ほぼ同じカメラだが、本体価格は本機の方が安いので、価格差が考慮されたのだろうか。コスパ大事よね。

具体的には、AFの優秀さや鮮やかな色表現、AEの正確さなどを評価するとともに、HDRの失敗多発やディテール(解像度)の甘さが指摘されている。既述の通り、これらの指摘に筆者も同感だ。

本文中にあるように、Xperia 5 では露出が若干明るめに出るようになった。Xperia 1 では露出アンダーになりやすいとマイナス評価だったのが、本機で改善した格好になっている。

とはいえ、Xperia 1 ゆずりのソフトウェアの未熟さは残っており、評価はあまり伸びなかった。あくまで価格が下がったから批判のトーンが下がったというだけで、スマートフォンのカメラとしては「時代遅れ」という評価に変わりはない。

にも書いたように、筆者は DxOMark の評価が全てとは思っていない。実際、本機より性能が高いと評価されている iPhone 11109)も、たしかにカメラアプリの使い勝手では勝っていると思うが、本体の重さ(重量バランスの悪さ)やAWBの緑かぶりが目に余った。

ディテールが大事なのか、AFやAWBが大事なのか。人それぞれだと思うから、DxOMark の評価と個人の評価が違うのはむしろ当たり前だし、色表現などは好き嫌いの話だ。そして、ユーザーにとって大事なのは、他者の評価よりも、使う本人にとって使いやすいかどうかだ。

筆者も本機のカメラは使いやすいと感じた一方、細部の作り込みが Huawei nova 5TiPhone 11 よりも劣ると感じたのは既述の通り。DxOMarkの評価に違和感はないが、それを分かっていながら、筆者は7万円以上も出して本機を購入したのは何なのだろう、と考えてみる。

ひとつには、カメラ以外の部分だが、本機は使いやすいサイズ感や軽量さ、おサイフケータイ内蔵など、使い勝手では同価格帯の iPhone 11 よりはるかに勝り(あれは重すぎた)、Xperia 1 や nova 5T よりも優れている(軽さは正義)。

カメラだって、大きくて重たいフルスペックのカメラを持ち歩く人もいれば、荷物を減らし小回りが利くことを優先して、多少画質が落ちてもコンパクトなカメラを重用する人もいる。実際、勧められて大きなカメラを買ってみたけれど、持ち歩かなくなって宝の持ち腐れになる人もいる。小ささ・軽さは代え難いひとつの価値だ。

もうひとつは、とても日本人的な理由だが、SONYがようやくSIMフリーに本腰を入れたので、応援する気持ちもあったのだと思う。

8万円のハイレンジの機種として評価すると、残念ながら本機のカメラは評価が下がって当然だと思うし、わざわざ買うに値するかどうかは疑問がある。特に筆者の場合は、4万円台で買った Xperia 1 が手元にあったのだから、それを使っていればよかったと思う。つくづくバカな買い物をした?でも、Xperia 1 は大きすぎて邪魔だったのよね…しかもSIM1枚しか入らないから3台持ち状態だったし。

我ながら贅沢な話だと思うが、使い勝手を総合的に考慮して、主に荷物を減らすために、本機のSIMフリー版を買ってみた、ということになるだろうか。

Xperiaブランドの再構築

Xperia 1 の記事でも触れたが、SONYはかつての栄華と歪な市場構造(キャリアが買い上げて売ってくれるので自分で売らなくてもいい、さらに販売奨励金で市場の評価が歪められ、高い機種ほど売れる)の上であぐらをかいて、SIMフリー市場で揉まれなかったことのツケが、このところのスマートフォン不振に表れているのだと思う。

今、割高な Xperia を買っていく人の多くは、国内メーカーだということと、ブランドイメージ先行で買っているのだと思うが、前者は海外では通用しないし、後者もそろそろ賞味期限切れになりそうだ。Xperiaしか使ったことがないという人も減ってきただろうし、新興メーカーの機種と使い比べていれば、Xperiaはそろそろ時代遅れに感じることだろう。欧州のEricsson時代からのファンは尚のことだろう。

低迷期が長く続き、Xperiaブランドの再構築が必要な頃合いだと思うのだが、ソニーが出した提案は、Xperiaをカメラのラインアップに組み込むことと、SONYのブランドイメージに縋ることだった。

Xperia をカメラのラインアップに加えるという考え方は、かつて Panasonic が「コミュニケーションカメラ」を出した頃を彷彿とさせる。Panasonic はスマートフォンから撤退し、DMC-CM10 もついに後継機が出なかったが、筆者も長く愛用した、優れたカメラだった(アップデートがまるで来なかったのが残念だったが)。

そう考えると、筆者が Xperia 5 を買ったのも自然な流れだったのかもしれない。カメラとして買う人にとっては、8万円は高くはない。ただし、カメラとして買うなら5年以上は使いたいものだが。カメラの買い替えは選ぶときは楽しいが負担になる。2-3年でアップデートが打ち切られるようでは、カメラ愛好者は付き合いきれない(=長続きしない)だろう。

また、(スマートフォンでない)カメラとして考えると、本機は概ねよく出来ていると思うが、記述の通り、詰めが甘い。本機のアップデートで、詰めの甘さが改善されれば、本記事も更新してゆきたいと思う。

ちなみにもう一方の SONYのブランドイメージというのは、祖業のエレクトロニクスよりも、むしろゲームアニメ音楽映画などのコンテンツ事業を指している。

本機の#関連機種である Xperia 5 II の発表会(右映像)を見たら、SONYのブランドイメージの借景が実に多かった。それで推測が確信に変わった。

しかし、Xperia 1 シリーズならばゲーム・映画重視で良いが、Xperia 5 はどちらかと言えば日常の使い勝手を重視したコンパクトなラインだ。その新機種の発表会に、PlayStationやSAOの映像が出てくる理由がわからない。

※筆者はアニメ作品は若干観ていたがゲームや実写映画には全く興味が無いから省いただけで、登場した他のコンテンツもソニーグループの作品なのだろう。

そもそも会場のソニービルからして、SONYのブランドイメージの借景だが、今年8月末からSIMフリー版が発売さたものの、それまではSONYは自社の流通網でフラグシップスマートフォンを販売してこなかったのだから、なんだか虎の威を借る狐のように感じてしまう。

SONYブランドの借景は、日本人にはまだ通じるのかもしれないが、少なくとも DxOMark には全く通用しないだろう。つまり現状では客観的な評価が「時代遅れ」なのだと、メーカーには肝に銘じてほしい。

営業的な判断でブランドイメージを総動員するのは構わないが、(今までのように)SONYブランドにあぐらをかいて肝心の製品の改良が疎かになったりしないよう願いたいところだ。

特殊な操作

Xperia 1 と共通なので、Xperia 1#特殊な操作を参照。

トラブルシューティング

Xperia 1 と共通なので、Xperia 1#トラブルシューティングを参照。

関連機種

Xperia 5 II

Xperia 5 の後継機となる Xperia 5 II(エクスペリア ファイブ マークツー)が、2020年 9月17日に発表された

サイズや21:9画面などは引き継ぎつつ、欠点であったイヤホンマイク端子を新たに搭載、電源ボタン一体型指紋センサーの採用、電池容量の増加(3140→4000mAh)をしながら、サイズと重量は僅かに薄く・軽く(厚さ8.2mm→8mm、重さ164g→163g)改良されている。

カメラは Zeiss T* レンズにアップグレードされ、センサーサイズも少し大きくなった。基本構成は Xperia 1 II と同じだが、測距用のiToFセンサーは省かれている。

新たに21Wの急速充電 (USB PD) に対応し、30分で50%充電できるとされる。「いたわり充電」も引き続き採用され、新たに充電上限を80%または90%に設定できるようになったそうだ。

せっかくイヤホンマイク端子が復活したが、ノイズキャンセリング対応とは書かれていないので、従来SONYが得意としてきたノイキャンには対応していないようだ。

その他、GNSSは新たに BeiDou, Galileo, みちびき (QZSS) に対応した。

SoCは最新の Qualcomm Snapdragon 865 を採用。メインメモリ (RAM) は 8GB に増量されている(ただし Xperia 1 II は 12GB なので、差をつけられている)。内蔵ストレージも256GB(UFS)に増量された(SIMフリー版の場合)。

無線通信は、新たに Wi-Fi 6 (IEEE 802.11ax) と、5G通信に対応した(Dual SIM の場合は片方のみ5Gに対応)。ただし 5G NRSub-6 のうち3GHz帯 (n77, n78) のみの対応で、ミリ波はおろか 4GHz帯 (n79) にも対応しない

※日本でドコモから発売されればn79にも対応するだろうか?またはn79対応は省かれる(Xperia 1 II のみになる)のだろうか?アンテナの実装を考えると、4GHz帯対応は筐体の大きな Xperia 1 II のみにすることも考えられそう。

今回発表されたグローバル版の仕様を見ると、n1, n3, n8, n28 にも対応しているので、ソフトバンクが早々に開始するであろうLTE帯域での5G展開には対応できそうだし、後に n3 と n28 の提供が公表されたauにも対応できそうだが、「なんちゃって5G」と呼ばれている転用帯域を使った5Gの恩恵は限定的だ。ガジェッターなど趣味的に5G端末が欲しいという人はともかく、現状ではまだ5Gに過度な期待をしない方が良いと思う。

※余談だが、Xperia 1 II を見送ったソフトバンクは Xperia 5 II を主力に据えたのかもしれないね。

発表の際(右映像)には一眼につないで5Gで高速アップロードが謳われていたが、日本でそれが普通に出来るようになる頃には、その次の機種(Xperia 5 III?)が発売されているのではなかろうか。

ところで、新製品発表会(右映像)ではゲーム利用をアピールしていたことに違和感があった。たしかに性能は充分なのだろうが、Xperia 5 シリーズは画面が小さく(Huawei nova 5T よりも小さい)、価格差もあまりないので、ゲームを重視するなら Xperia 1 II や Huawei などの大型機種を買う方が幸せになれそうに思う。

Xperia 5 シリーズは普段使いしやすい大きさが最大の魅力なのだから、逆にゲームなどはせず、普段使い+カメラ重視の人にこそ向いていると思うのだが。Xperia 5 シリーズに120Hzディスプレイなどはオーバースペックだと思うし、Xperia 1 II との差別化がうまくできていないように感じてしまう。むしろ発熱抑制などに注力し、猛暑下でもカメラをまともに使えるようにしてほしいと願う。

フラグシップラインなので価格はお高いが、Xperia 1 II よりは抑えられ、約10万円からとされている。(日本向けは価格未発表)

日本向けモデルはFeliCaを搭載するとされているので、おサイフケータイに対応すると思われる。

グローバルでは2020年9月より出荷開始とされているが、日本ではまず3大キャリアモデルが冬モデルとして登場し、SIMフリー版は後回しにされるものと思われる。

日本向けキャリア版とSIMフリー版

2020年 9月25日、au版 Xperia 5 II SOG02が発表された。10月17日に発売予定、直販価格は10万9425円(税込)。仕様は、おサイフケータイ対応、対応バンドは不詳、ストレージ容量は128GBに半減(SIMフリー版比)されている。従来通りの展開だ。

続いて、10月1日にはソフトバンク版 Xperia 5 IIが発表された。10月17日に発売予定、直販価格は11万5200円(税込)。仕様は、おサイフケータイ対応。対応バンドはソフトバンク網の4Gに全対応するが、5G用の新帯域はn77のみの対応。ストレージ容量はやはり128GBに半減している。 国内SIMフリー版 (XQ-AS41?) の発売は未発表だが、早くて年明け、おおかた半年後の春頃だろうか。

Xperia 1/5 II では高速連写に加えRAW撮影にも標準対応している(Xperia 1/5 でも内部的にはRAW撮影に対応している)が、普段はmicroSDに保存する設定にしていても、これらの高速な書き込みが要求される機能を使う時だけ内蔵ストレージに記録されることがある。当然、連写やRAW撮影をすればファイルサイズも大きくなる。

キャリア版の内蔵ストレージ半減は、従来はmicroSDを使えばいいという考えもできたが、今後カメラを重視する人には通用しないだろう。カメラ重視の人は、キャリア版に飛びつかず、SIMフリー版を待つ方が良いかもしれない。

順当に改良されているので、Xperia 5 II SIMフリー版の発売を半年くらい待っても良いと思うし、または現行の Xperia 5 にもそこそこ満足できそうな人は、今のうちに比較的割安な Xperia 5 を買ってしまっても良いと思う。

フラグシップ機

Xperia 1(エクスペリア ワン)
2019年 6月に発売された、本機の大型版。本機と同じハイエンドSoC(Snapdragon 855)、21:9の画面、同じ3眼カメラを搭載しており、仕様は似ているが、4K高精細ディスプレイを搭載している。そのぶん電池持ちが悪く、発熱が大きめ。
日本ではドコモ (SO-03L)au (SOV40)SoftBank (802SO) から販売されている。Android 9 を搭載、Android 10 アップデート提供中。
2020年 8月18日に、SIMフリー版の日本市場向け投入が発表された。型番は J9110。DSDVに対応するが、大型でおサイフケータイ非対応なので、4K画面にこだわりの無い人は、むしろ Xperia 5 の方が使いやすいだろう。
Xperia 1 II(エクスペリア ワン マークツー)
2020年 5月に発売された、Xperia 1 の後継機。Android 10 と最新のハイエンドSoC Snapdragon 865 を搭載し、5G (Sub-6) に対応。大きさは本機とほぼ同じだが、若干薄く・重くなった。他には電池容量が増え、電源ボタンが指紋センサー一体型に変わり、イヤホンマイク端子が搭載されるなど、本機の欠点が改善されている。
日本ではドコモとauが販売(ソフトバンクには見送られた)。
日本向けSIMフリー版は2020年10月30日に発売予定。型番は XQ-AT42、DSDV対応、おサイフケータイ対応。

普及機

Xperia 8(エクスペリア エイト)
2019年10月に発売された、ミッドレンジの廉価版。本機より1回り小さい。SoCをミッドレンジの Snapdragon 630 に下げ、カメラも2眼。対応バンドも減らされている(キャリア版も Band 11, 42 に非対応)。
日本ではau (SOV42)UQモバイル (SOV42_u)ワイモバイルが販売。Android 9 を搭載、Android 10 アップデート提供中
Xperia 10 II(エクスペリア テン マークツー)
2020年 5月6月に発売された、ミッドレンジの廉価版。Android 10 を搭載。本機より1回り小さい。SoCをミッドレンジの Snapdragon 665 に下げることで価格を抑えている。対応バンドも減らされている(Band 11, 42 など非対応)。
ちなみに先代の Xperia 10 は日本未発売なので、日本では Xperia 8 の後継機となる。2020年5月29日にワイモバイル (A001SO)から、続いて6月に au (SOV43)ドコモ (SO-41A) から発売された。さらに2020年10月よりSIMフリー版が発売予定だが、販路はMVNO経由となる。

参考リンク


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