ドコモのエコノミーMVNO

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ドコモショップが無い自治体の駅前商業施設に出店しているドコモショップ出張相談会の様子。近頃はドコモの料金プランよりも、ドコモショップで契約できない「ahamo」と、MVNOが提供する「ドコモのエコノミーMVNO」を前面に出してアピールする力の入れようだった(OCN終了前

ドコモのエコノミーMVNOは、ドコモショップで契約できる個人向け「格安SIMシム」「格安スマホ」の総称。ドコモ回線を使うMVNOとの契約になる。

子会社が運営するOCNの終了が発表された翌日、ドコモショップ店頭に貼られていた「ドコモのエコノミーMVNO」のポスターは剥がされ、ドコモ直営プランのポスターに貼り替えられた。ドコモでは「エコノミーの枠組みを継続」するとしているが、店頭でのアピールは期待できなくなりそうだ…

2023年 6月27日現在、「トーンモバイル」と「LIBMO」の2社が提供中

いわゆる通信速度は各社で異なるが、エリアはドコモと同じで、全国で使える。

各社、契約時に所定の事務手数料がかかる(後日合算請求される)。

ドコモショップでの契約に際し、dアカウントの作成とdポイントクラブへの加入(無料)が必要。新規作成の手続きはドコモショップで同時にしてもらえるが、すでにdアカウントやdポイントカードを持っている場合は用意して行こう

現在ドコモを契約中で、エコノミーへ乗り換え後もドコモのメールアドレスを使いたい場合は、月額330円の「ドコモメール持ち運び」を契約する必要がある

表記の月額料金はすべて税込、ユニバーサルサービス料電話リレーサービス料別途。

ドコモの都合により、「OCN モバイル ONE」は2023年 6月26日で新規契約受付が打ち切られた。契約済みのユーザーはそのまま引き続き利用できる
不明・紛失の場合はドコモショップで確認・再発行してもらえる。
ドコモショップでエコノミーの申し込みと一緒に手続きできる。無料のGmailなどを使うなら不要。

ドコモショップでできること

【無料サポート】

  • 各エコノミープランの契約手続き(契約事務手数料はかかる)
  • 初期設定
  • dアカウントの発行・各種手続き
  • dポイントカードの発行・各種手続き
  • 「d払い」などのいわゆる「d系アプリ」の設定
  • ドコモスマホ教室の受講
  • ドコモショップで購入した機種の修理受付(修理代別途)

【有料サポート】

SIMカードの差し替え、Google/Apple ID設定、ドコモ関連サービスの初期設定・引き継ぎ、dアカウント連携など。
Android機種はドコモショップで販売した/している機種が対象。

ドコモショップでできないこと

  • エコノミー契約後の各種手続き(プラン変更、住所変更、支払い方法変更、解約・MNP転出など)⇒エコノミー各社のWebサイトにログインして手続きする
  • 機種やアプリの使い方などの個別サポート⇒必要に応じてドコモスマホ教室(無料)を受講する
  • ドコモショップ以外で購入した機種の修理受付⇒購入した店舗等で実施
ドコモショップでの有償サポート(3,300円)はあるが、手続きを代行するものではない。契約後の各種手続きはあくまで自分で行う必要がある。

トーンモバイル

 TONEモバイル(トーンモバイル)は、フリービットが提供するMVNOサービス。

月額1,100円の1プランで、データ通信は制限付きの使い放題。データ量を自分で管理するのが難しい子どもや、面倒なことをしたくない高齢者に持たせる回線に向いている。

動画配信やファイル交換(P2P)などは月間1GB以下に制限されており、1GB以上は330円/GBの「動画チケット」を購入することで利用できる。

「動画チケット」を購入しなければ1GB以上の通信が制限されるが、楽天モバイルなどと違って勝手に料金が跳ね上がることはないので、安心して使わせることができる。

通話料はドコモの半額で、11円/30秒の完全従量制。通話定額は5分以内かけ放題オプションが月額770円と割高なので、通話をよくする人は日本通信SIM#LIBMOなどにする方が良い。

TONEファミリー」という、子ども向けのGPS見守り、アプリ制限、自画撮り防止といった付加機能が充実しているのも特徴。半面、使える機種が限定されており、Androidはトーンモバイルが提供する専用機種を購入する必要がある。Androidではテザリング利用可能。 ⇒2021年以降に発売されたドコモの全Android機種で利用できるようになった

iPhoneは任意の機種を使えるが、「TONEファミリー」の機能に制限がある。また、テザリングなどiPhoneの一部機能が使えない(「TONEファミリー」を使わない場合はテザリングを使える)。

トーンモバイルでは独自機能を有効化するために特殊なSIMカードを発行しているので、AndroidとiPhoneでSIMカードが別になり、挿し替えて使うことはできない(Android同士・iPhone同士ならば挿し替えて使える場合があるが、設定は自分で行う必要があり、動作保証はされない)。

初期費用は新規契約事務手数料 3,300円+SIMカード手配料 433円(端末代別途)。

手持ちのiPhoneを使う場合は、契約時に本体を持参すれば、SIMカードが店頭で発行され、初期設定をしてもらえる。

Androidは2021年以降にドコモが発売したスマートフォンをドコモショップに持ち込むと初期設定をしてもらえる。他社の機種は動作保証無し

注意点としては、1GB以上のデータ通信が常時制限される格好になるので、用途によっては使いづらい。あまりデータ通信を使わない子どもや高齢者にはいいが、日頃からデータ通信をよく使う人には向かない。

新規契約・機種変更以外の手続きはWebサイトで行うが、解約以外はドコモショップでサポートしてもらえる。 例えば支払い方法の変更(クレジットカードの更新を含む)会員情報Webサイトにログインして行うが、不安な場合は契約書類とクレジットカードを持ってドコモショップに行っても良い(Webサイトへの入力は自分で行う必要がある)。

解約手続きは店頭ではできず、Webサイトで行う。TONE専用端末で使うセットプランにはいわゆる2年縛りがあり、24ヶ月以内に解約すると1,000円の違約金を請求される。「TONE for Android」「TONE for iPhone」は最低利用期間無し。

電話番号そのままで他社に乗り換える場合はMNP転出の手続きをする。単純に解約すると電話番号が使えなくなってしまうので注意しよう。

070/080/090番号を使う場合。ただし着信転送にかかる通話料は倍額の22円/30秒。また、0570ナビダイヤルは着信側が指定する高額な通話料がかかるので要注意。TONE IP電話アプリ(050番号)を使う場合は通話料が若干異なる。
070/080/090番号を使う場合。専ら050番号を使う場合は、10分以内の通話かけ放題で月額550円。
設定内容により無料または有料となる。例えばLINEの引き継ぎなどは有料。
一部のSIMフリー機種はカメラのキタムラへ行くと手続きできる。初期設定を自分でする場合は、わざわざドコモショップへ行く必要はなく、オンラインで申し込んで届いたSIMを挿して設定すればいい。詳しくは契約後、店頭でサポートをしてもらえますか?を参照。
プラン TONE for Android TONE for iPhone
対応機種 専用機種を購入するか
指定機種を持ち込む
iPhone 6s/SE以降
の全機種に対応
月額料金 1,100円 1,100円
月間データ容量 制限付き使い放題
「動画チケット」 1GB付帯 追加330円/GB 上限9回(計10GB)まで
従量通話料 11円/30秒 (特殊なアプリ不要でドコモの半額)
通話かけ放題 5分以内かけ放題オプション 770円/月
着信転送 対応(070/080/090番号のみ)
留守番電話 対応(月額385円)
メール tone.ne.jp(月額88円)Gmailを利用すれば無料)
TONEファミリー △ 制限あり
テザリング ○ 制限なし △ 制限あり
容量シェア ×
光セット割 ×
契約時手数料 3,300円+433円
契約期間(縛り)
と解約金
専用機種のみ24ヶ月1,000円
持込端末で契約した場合は解約金無し
ドコモショップ ○ サポート対応 「dポイント」を選んだ場合のみ
カメラのキタムラ ○ サポート対応 「Tポイント」を選んだ場合のみ
  • ドコモショップで契約できるプランのみ掲載(カメラのキタムラで契約できる旧プランと、オンラインで契約できる旧「TONE SIM」は省略)
  • 金額は税込、ユニバーサルサービス料電話リレーサービス料
  • 通話料・通話オプションは、070/080/090番号を使う場合。
  • 着信転送、3桁特番、0570ナビダイヤルなどは通話5分かけ放題の対象外。

カメラのキタムラで手続きする

 「TONE for Androidプラン」開始を受けて、2024年 3月14日よりカメラのキタムラ」の一部店舗でもiPhoneおよびAndroid端末を持ち込んで契約・利用できるようになった。

iPhoneは6s・SE以降全機種が使えるが、Androidは動作確認済み機種(ドコモ版とSIMフリー版)しか使えないので、持ち込む前に確認しよう。

カメラのキタムラでは「dポイント」ではなく「Tポイント」(2024年 4月22日より「Vポイント」に改称予定)が付与される。

2024年 3月分よりトーンモバイルの利用料金税別100円につき1ポイント(dポイントと同率)貯まるようになったので、どちらを選んでも損得はない。

また、2024年 3月26日よりオンラインストアで新規契約する際に「dポイント」と「Tポイント」を選べるようになった。

ただし単純に好きな方を選べばいいのではなく、ここで「dポイント」を選ぶと店頭サポートはドコモショップになり、「Tポイント」を選ぶと店頭サポートは「カメラのキタムラ」の一部店舗になる。オンラインで手続きして設定は自宅で(自分で)済ませる人はどちらを選んでもいいが、ショップサポートを利用するかもしれない人は、行きやすい場所に店舗がある方を選んでおくと良いだろう。

カメラのキタムラでは、新規契約(MNP転入を含む)、初期設定、各種オプションの申し込み・解除、紛失・故障交換受付ができる。

解約手続きは店頭でできず、自力でWebサイトで行う必要がある。

電話番号そのままで他社に乗り換える場合はMNP転出の手続きをする。単純に解約すると電話番号が使えなくなってしまうので注意しよう。

カメラのキタムラ店舗検索を開く → 「カメラのキタムラ」に✅ → スマートフォン「TONE」に✅ → 都道府県を選ぶ】

LIBMO

 LIBMO(リブモ)は、東海地方を中心に「@T COM」などのインターネット通信サービスを手掛けるTOKAIコミュニケーションズが提供するMVNOサービス。LIBMOは全国で利用できる。

ゴーゴープラン」は、月間データ容量が500MBで、通話かけ放題が標準付帯のプラン。通話かけ放題の種類(5分/10分/マックス)により月額料金が変わる。

なっとくプラン」は、月間データ容量(3GB/8GB)により月額料金が変わる。通話かけ放題はオプション。

従量通話料は22円/30秒で、#OCN モバイル ONE#トーンモバイルよりも高い。

「かけ放題マックス」に加入すると国内通話かけ放題(着信転送・留守番電話と0570ナビダイヤルなどを除く)になるが、連続通話時間は2時間まで。2時間経つと通話が切れ、かけ直すと再度無料通話できる。

初期費用は新規契約事務手数料 3,300円+SIMカード準備料433.4円(端末代別途)。 端末はドコモショップで購入してもいいが、持ち込み契約もできる。

ドコモショップでLIBMOを契約すると、後日自宅宛にSIMカードと端末(購入した場合)が送られてくるので、それを持参して再度ドコモショップへ出向くと初期設定してもらえる

ドコモショップで契約できるプランは一部に限定されているが、契約後にLIBMOマイページでプラン変更手続きすれば、他のプランも利用できる(翌月から適用)。

注意点としては、いわゆる1年縛りがあり、契約から1年以内に解約すると、契約中のプラン月額料金1ヶ月分相当を解除手数料として請求される。

「なっとくプラン」には20GB/30GBもあるが、ドコモショップでは3GBと8GBのみを扱う。
初期設定を自分でする場合は、わざわざドコモショップへ行く必要はない。また今後準備ができ次第、ドコモショップ店頭でLIBMOのSIMカード発行に対応予定。
ドコモショップではプラン変更等の手続きはできない。新機種の購入と、1回あたり3,300円の有償サポートはあるが、手続きの代行はしてくれないので、各種手続きは自分で行う必要がある。
プラン ゴーゴープラン なっとくプラン
対応機種 Android・iPhone 持込・購入どちらも対応
月間データ容量 500MB 3GB 8GB 20GB 30GB
通話かけ放題 5分 10分 マックス オプション
月額料金 1,100円 1,320円 1,980円 980円 1,518円 1,991円 2,728円
従量通話料 22円/30秒 - 22円/30秒
通話オプション - 5分かけ放題 550円、10分かけ放題 770円、
かけ放題マックス 1,430円、通話パック30 968円
着信転送 対応
留守番電話 対応(330円)またはスマート留守電(319円)
メール 無し(Gmail等を利用)
データくりこし 対応(翌月まで)
節約モード ×
データ超過後制限 200Kbps
テザリング ○ 制限なし
容量シェア ×
光セット割 月々220円引き
契約時手数料 3,300円+433.4円
契約期間(縛り)・解約金 12ヶ月・プラン基本料1ヶ月分
ドコモショップでの契約 ×
  • 音声通話SIMのみ掲載(データ専用SIM、SMS付きデータSIMは省略)
  • 金額は税込、ユニバーサルサービス料電話リレーサービス料
  • 「通話パック30」は、月額968円で、月間1320円分(税込)通話できるオプション。
  • 着信転送、3桁特番などは通話かけ放題の対象外。ただし「通話パック30」の割引は対象になる。0570ナビダイヤルは全て対象外。

OCN モバイル ONE

2023年 6月26日をもって新規契約受付を終了し、ドコモのエコノミーMVNOから撤退した。すでに契約済みのユーザーは引き続き利用できる

OCN モバイル ONE(オーシーエヌ モバイル ワン)は、NTTドコモの子会社、NTTレゾナントが提供していたMVNOサービス。 「500MB/月」「1GB/月」「3GB/月」「6GB/月」「10GB/月」の5コースで、少容量に強みを持つ。

とりわけ「500MB/月」コースは月額550円と格安で、従量制の通話料もドコモの半額(11円/30秒)で済む。さらに無料通話220円分も付いていて、少ししか使わない人なら月々550円で済んでしまう。通話とメールくらいしか使わない人に向いている。

通話が多い人は、「かけ放題オプション」を付けることができる。下記3種類から選べる。

  • 10分 - 月額935円(税別850円)で、誰とでも10分以内通話し放題(10分定額)。
  • トップ3 - 月額935円(税別850円)で、上位3電話番号への通話が0円(3番号のみ完全定額)。
  • 完全 - 月額1,430円(税別1,300円)で、誰とでも通話し放題(完全定額)。

「トップ3」が特徴的。(今時はLINEを使う人が多いだろうが)家族や特定の友人とよく通話する人に向いている。面倒な登録手続き不要、自動判定で毎月上位3番号が定額になる。

いずれも通話発信時に専用アプリは不要。Android・iPhoneの標準電話アプリを使って普段通りに発信すれば適用される。

初期費用は新規契約事務手数料 3,300円+SIMカード準備料433円(端末代別途)。

機種はドコモショップで購入できるし(機種代別途)、手持ちの端末を持参すればそのまま使うこともできる(機種代不要)。

料金コースは毎月でも変更できるが、変更手続きはドコモショップではできない。契約時に発行されたdアカウントでOCNマイページにログインして手続きする。

ドコモショップでは新機種の購入と、1回あたり3,300円の有償サポートはできるが、手続きの代行はしてくれないので、手続き自体は自分で行う必要がある。
コース 500MB/月 1GB/月 3GB/月 6GB/月 10GB/月
対応機種 Android・iPhone 持込・購入どちらも対応
月額料金 550円 770円 990円 1,320円 1,760円
通話
料金
従量通話料 11円/30秒 (特殊なアプリ不要でドコモの半額)
無料通話 220円分 なし
かけ放題オプション 完全かけ放題 1,430円、10分 935円、トップ3 935円
着信転送 対応
留守番電話 対応(330円)
メール OCNメールアドレス
データくりこし 対応(翌月まで)
節約モード 対応
データ超過後制限 200Kbps
テザリング ○ 制限なし
容量シェア 対応
050 plus セット割 対応(請求統合した050plusが165円引き)
OCN光モバイル割 対象外 月々220円引き
契約時手数料 3,300円+433.4円
契約期間(縛り)・解約金 なし
契約
場所
公式Web
オンラインショップ
即日受渡カウンター
ドコモショップ

外部リンク

OCN モバイル ONE

トーンモバイル

LIBMO

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