ahamo

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ahamo (アハモ)
Docomo New product presentation 20201203-25.jpg
新ブランド(プラン)ロゴと名前の由来
事業者 NTTドコモ (MNO)
開始日 2021年 3月26日
通信方式 5G + 4G
5G Band(s) n78, n79, n257
4G Band(s) 1, 3, 19, 21, 28(B), 42
SIMカード nanoSIMのみ
eSIM
SIMのみ契約
SIM交換手数料 2,200円
データ容量 20GB
超過時最大速度 1Mbps
データ節約 ×
データ繰越 ×
データ追加 550円/GB
テザリング ○ 制限なし
IPv6対応
音声通話方式 VoLTE
通話料 22円/30秒
通話定額 5分定額 0円
かけ放題 1,100円
着信転送 ×
留守番電話 ×
非通知拒否
SMS +メッセージ対応
キャリアメール ×
データシェア ×
国際ローミング ○ 82ヶ国・地域
月額基本料金 2,970円
契約時手数料 0円
MNP転出料 0円
期間縛り 無し
家族割 無し(カウント対象)
光セット 無し(ペア設定可)
ポイント dポイント 約1%
法人契約 ×
サポート窓口 チャット
iPhone対応 初代 iPhone SE 以降
ahamo サポート

ahamo(アハモ)は、NTTドコモが提供する携帯電話・モバイルデータ通信サービスの若者向け料金プラン。2021年 3月26日開始

手続き・サポートを原則オンラインに限定することでコストを抑え、ドコモの通信品質月額2,970円で使えるようにしたことで人気を呼んでいる。

名前の由来は、未知の物事を理解するひらめきを意味する「AHA moment」、英語でなるほどの相槌を意味する「aha」、楽しい時に「アハハと笑う」感嘆詞から名付けたそうだ。後ろの「mo」はモバイルの略だろう

デジタルネイティブ世代のニーズに特化し、スマホファーストのシンプルなサービスをオンライン限定で提供するプラン。2021年6月には「デジタルネイティブ世代のニーズに特化し、スマホファーストのシンプルなサービスを提供するオンライン手続きプラン」と微修正され、要は「限定」が外れたが、今のところオンライン限定であることに変わりはない。
デジタルネイティブ世代云々と謳われているが、年齢上限はなく、20歳以上なら誰でも契約できる
ちなみに、当初はURLに「ahamobile.jp」を使っていた。2021年3月より「ahamo.com」に変更された。

キャンペーン情報は後述

こんな人におすすめ

通信品質はドコモと同じ。広いエリアで安定して使える一方、RTTが遅くなりがちで、IPv6対応がおざなり2022年春にIPv6ベースのネットワークに刷新予定
1人から(家族割や光セットなどの煩雑なことをせずに)シンプルに使いたい
家族割・光セット割など不要で1回線目から安い
そこそこデータ量を使いたいが、20GBあれば足りる
20GB(1日平均0.6GB)あれば、そこそこ使えると思うが、データ容量を使い果たしても1Mbpsで使えるので、SNS程度ならば使えるだろう。
20GBで足りない人は、UQモバイルの「くりこしプランL」やIIJmiodonedoneなども検討してみよう。
iPhoneを使いたい
iPhone SE (第1世代) 以降、最新の iPhone 12 シリーズまでに対応し(iPhone 6 / 6 Plus は制限あり)、SIMフリーや中古のiPhoneを利用できる(要SIMロック解除)。また、iPhone 11 をセット購入できる。
せっかく最新の5G対応機種を買ったので、5Gも使ってみたい
5Gネットワークを追加料金無しで使える
海外旅行が好き
海外82の国・地域でデータ通信を使える国際ローミングを追加料金無しで使える
ドコモショップへ行くのが煩わしい
ahamoにすれば、契約から解約まで全てオンラインで手続きできる。面倒な手続きのためにいちいちドコモショップへ行けと言われる煩わしさから解放される。

こんな人は他社も検討しよう

Web会議中にドコモから勧誘電話がかかってきたが、ahamoは着信転送できないので、こういう会議中の着信を留守電に回すことすらできない
通話もする/留守電サービスを使う
ahamoは留守電はおろか着信転送すらできないため、スマート留守電などの他社サービスも使えない。例えば右図のようにWeb会議中に通話着信があれば拒否するしかないが、ahamoは転送できないので、会議中に着信→拒否→切断になってしまう
家族としか通話しない、LINEしか使わないという人はともかく、社会人などには不便極まりないから、通話にも使うメイン回線で使うのは避ける方が無難
通話もするメイン回線で使うなら、昼休みにも快適に使えて着信転送や留守電も使え、従量通話料が半額のNUROモバイル「NEOプラン」なども検討してみよう。
通話は要らない/ほとんどしない
通話定額無しで月額料金が幾分安いNUROモバイル「NEOプラン」LINEMOpovo 2.0 も検討してみよう
初期設定が不安なのでサポートしてほしい/日頃からキャリアショップによくお世話になっている
ドコモショップでのサポートは無いので、避ける方が無難。
ただし家電量販店などが提供している有償サポートは利用できるかもしれない。また1回あたり3,300円の有償サポートを利用できる。手続き時以外にドコモショップへ行くことはないという人には許容範囲かも?
VoLTE非対応の機種を使いたい
ahamoは3Gを使えないので、3Gを使える他社のプランを検討しよう
月に20GBも使わない
少容量プランが充実しているUQモバイルワイモバイルIIJmioNUROモバイルBIGLOBEモバイルなども検討してみよう
スマートフォンだけでなく、LTE内蔵パソコンやタブレットも使いたい
データ量にもよるが、使う量が多くなければ、シェアして使えるワイモバイルの「シェアプラン」IIJmio「ギガプラン」の方がお得かも。
またはパソコンやモバイルルータ等だけで20GB近く使う場合は、povo 2.0楽天モバイルなどの格安プランを複数契約して使うのも良いと思う。
20GBでもデータ容量が足りないかも
25GBプランを提供しているUQモバイルや、330円で24時間データ使い放題になるオプション(トッピング)が用意されているpovo 2.0も検討してみよう
大学生活でスマートフォンの利用が増えた
ahamoは20歳にならないと契約できない。18歳から契約できるLINEMOpovo 2.0を検討しよう。
法人契約で使いたい
ahamoは法人契約不可。相対契約で大幅値引きを受けられる大企業はともかく、中小事業所ではワイモバイル法人契約割引で全回線税別700円引きになるので、そちらの方がお得に利用できると思う。

プランと機能

SIMのみ契約可能。nanoSIMまたはeSIMを利用できる。

月額2,970円(税別2,700円で、データ通信は月間20GBまで利用できる。データ容量の追加も1GBあたり550円(税込、以下同)で、ドコモ既存プランの半額に抑えられている。テザリングもOK。

ユニバーサルサービス料電話リレーサービス料別途。当初は月額3,278円(税別2,980円)と発表されていたが、2021年 3月 1日に値下げが発表された

データ通信は、NTTドコモの4G5Gネットワークを利用できる

これまでau(UQモバイル)やソフトバンク(ワイモバイル)の格安プランでは5Gが対象外になっていたが、ワイモバイルはahamoに対抗する形で、2021年2月より5G対応を決めた。UQモバイルも遅れて2021年夏から対応予定と発表した。ahamoが、格安ブランドの5G対応を牽引する格好になった。

本プランの特徴として、ドコモでは初めて、契約から解約まで全ての手続きがWebで完結することと、新規契約事務手数料、機種変更手数料、MNP転出手数料が無料になっている(SIM交換手数料は2,200円かかる)。

20GBで月額2,980円(税別)と発表されたが、後に2,700円(税込2,970円)に改定された。解約金・契約事務手数料なし。

1プランのみでシンプルだが、2020年12月 3日に発表され、開始前の2021年 3月 1日に料金が改定されるなど、詳細はめまぐるしく変わり、着信転送不可など注意点も多い。 ⇒新料金プラン「ahamo(アハモ)」の提供条件について(2021年1月14日更新、2021年3月1日再更新)

通話機能

音声通話(VoLTE)は、1通話あたり5分までの かけ放題が含まれる(5分をこえる通話料は22円/30秒、SMSは3.3円/通)。別途1,100円で、国内通話かけ放題オプションが用意される。ただし留守番電話サービスは提供されず、着信転送サービスも塞がれている

圏外時や話中の着信をSMSで知らせる「着信通知サービス」は利用できる要設定。留守電までは要らないが着信があったことを知りたいという人は、設定しておこう。

迷惑電話対策の「番号通知お願いサービス」と「迷惑電話ストップサービス」は、ahamoでも使える。いずれも月額使用料無料。

番号通知お願いサービス」は、ahamoの電話から「148」に通話発信すると設定できる。非通知設定の通話に対しては、「最初に186をつけて発信するなど、電話番号を通知しておかけ直しください」という応答メッセージが流れて切断されるようになる。

迷惑電話ストップサービス」は、指定した電話番号の着信を拒否するサービス。指定番号はdアカウントでログインしてWeb上で設定できるので(電話でしか操作できないソフトバンクのと違って)わかりやすい。

なお、ahamo契約後にNTTグループからかかってくる勧誘電話対策については「#パーソナルデータダッシュボード」を参照。

SMS、+メッセージ

SMSは標準で使える。アプリはスマートフォンに標準搭載されていればそれを使えるが、無い場合は Google play でメッセージアプリをインストールして使おう。

iPhoneは標準搭載のメッセージアプリを使う。iPadでは使えない。

+メッセージ(プラスメッセージ)は、Google playまたは App Storeでアプリをダウンロード・起動し、画面の指示に従って設定すると、使えるようになる。

なお、Androidで「+メッセージ」アプリを設定すると、SMSも「+メッセージ」で送受信するようになる(SMSを他のアプリで使う場合は「+メッセージ」も使えない)。他のアプリの使い勝手を気に入っている場合は気をつけよう。

「+メッセージ」同士のメッセージ送信料金は無料(データ通信料金に込み、Wi-Fiも使える)だが、相手も「+メッセージ」を使っている必要がある。

国際ローミング

海外82の国・地域でデータ通信を使える国際ローミングがバンドルされている。国際ローミングで使えるデータ容量は基本プランの20GBに含まれている(ただし15日を超えると制限される)。

ただし、対象地域はドコモ既存プラン向けの「WORLD WING」よりも少ない。

つまり、対象地域への渡航の際はお得だが、対象外地域への渡航の際は別途通信手段を用意する必要がある。

制限

3G不可

3G (W-CDMA) は使えないドコモのVoLTEに非対応の機種では通話ができないCSFB利用不可)と思われるので注意したい。

キャリアメール無し

ahamoを新規契約してもキャリアメールは提供されない

現在ドコモメール(@docomo.ne.jp メールアドレス)を利用中の場合は、ahamoへのプラン変更と同時に申し込むことで、引き継ぐことができるが、料金は別途、1メールアドレスあたり月額330円(税込)かかる。 →ドコモメール持ち運び

この場合、ドコモメールアプリをそのまま使えるし、メッセージR/Sも使える。もちろん他のメールアプリも使えるし、メールアドレスの変更もできる。

でも、無料のGmailiCloudメールなども使い勝手はあまり変わらないし、あえて有料のキャリアメールを引き継ぐメリットはあまりないので、どうしてもメールアドレスを変えたくない人以外は、無料で使えるGmailやiCloudメールなどに乗り換える方が良いと思う。

新規契約の際に一旦ドコモのギガライトで契約し、ドコモメールを発行してからahamoにプラン変更すれば、新規契約でも @docomo.ne.jp メールアドレスを使うことができるが、「新規回線契約から一定期間超過していない場合はドコモメール持ち運びをお申込みいただくことができません。」と注記されており、ahamoへのプラン変更まで一定期間待つ必要がありそう。もっともドコモメールを引き継いだところで追加料金がかかるだけで、メリットは無いと思う。

着信転送できない

留守番電話サービスはおろか、着信転送すら提供されないため、スマート留守電などの他社サービスを使うこともできない。「20代の9割が何らかの形で音声通話を利用している。社会人になって発生する、音声通話でしか対応できないシーンがある。」と言いながら、着信転送すら不可にするのは不可解だ。専らデータ通信に使うなら問題ないが、通話にも使うメインの回線でahamoを使うのはお勧めできない

公衆Wi-Fi

docomo Wi-Fi は使えないd Wi-Fi は使える

電話帳などのバックアップ

ドコモの従来プラン向けに提供されていた「ドコモ電話帳」などで使われている「ドコモクラウドサービス」が使えなくなる。今はGoogleアカウントiCloud (iPhone) での管理が一般的なので、古い「ドコモ電話帳」を使っている場合は電話帳(アドレス帳)の連絡先をGoogleへ移しておこう。またはiPhoneに変更する方法はこちら

キャリア決済

spモード コンテンツ決済サービス」(Google Play、iTunes / App Store 以外のコンテンツ)が使えなくなる(利用中のコンテンツは自動退会になる)ので、事前に利用明細を確認し、継続して使いたいコンテンツがある場合は、他の支払い方法に変更しておこう。 ⇒ahamoご契約時における決済サービスの提供差異について

dポイントカード、d払い・ドコモ払い、iDなどは手続き不要でそのまま利用できる。また、継続利用できるdマーケット系サービスもある。

d払い

ドコモ回線を契約していない人が(紐づいていないdアカウントで)d払いを使っている場合、そのdアカウントを使ってahamoを契約すると、d払い残高が入っている「ドコモ口座」が一旦強制解約されるため、残高が消えて、1~2週間程度で返還される。つまり残高があると1~2週間ほど使えない期間が生じる。また、過去の利用履歴が参照できなくなるとともに、d払い残高にチャージする銀行口座の再設定が必要になる。計画的に利用しよう。

地味に不便なのが、これまでドコモ回線が紐づいていなかったdアカウントでd払いを利用していた場合、そのdアカウントをドコモ回線に紐づけると、以降、dアカウントに紐づいたドコモ回線でしかd払いを使えなくなる

また、ドコモ回線に紐づいたdアカウントでd払いを利用していて、ドコモ回線を解約/解約予約(MNP予約番号の取得)すると、d払い口座(ドコモ口座)が凍結されてしまい、d払いを使えなくなる。チャージ残高が残っていると、解約後に払い戻し手数料を徴収される(Visaプリペイドの残高は返金されず消滅する)。#d払い(ドコモ口座)残高が消滅する

こうした不自由さがあるので、2台持ちなどでahamoをメインにしたくない人や、乗り換え頻度が高い人などは、d払いに使っているdアカウントに回線を紐づけない(別のdアカウントを発行してから回線契約する)方が良いかも。

ちなみに、dポイントについては、「dポイントクラブ会員統合」または「ポイント共有グループ」設定手続きをすると、複数のdアカウントのポイントをまとめることができる。

ドコモショップ・コールセンター利用不可

原則、ドコモショップやコールセンターは利用できない。申し込みはオンラインで行い、問い合わせ・相談窓口はチャットのみ。修理受付もオンラインのみ修理受付はドコモショップでもできるようになった

ドコモショップに設置してある「DOCOPYドコピー」は、契約が無くても使えるので、ドコモが販売した機種を使っている人は引き続き使えると思われる。ただし操作はセルフサービス。また、有料サポートを利用できる。

未成年契約不可

契約名義人は20歳以上の個人のみ法人契約は不可。未成年の場合は、親権者名義で契約する必要がある。なお、20代の若者向けと謳われてはいるが、年齢上限の制約は無い(青春18きっぷのような感じかな)。

家族割適用外

家族割(みんなドコモ割ファミリー割引)や、光セット割dカードお支払割は適用にならないが、家族回線に算入される

当初は家族回線としての算入もされないとされていたが、他社の競合プラン発表を待って修正された

データシェア不可

データプラス」や旧「2台目プラス」のような、2つ以上のSIMをお得に使えるプラン・オプションは無い(ワイモバイルのシェアプランにあたるものは現時点で用意されていない)。 スマートフォン1台だけ使えれば満足な人は良いが、別途パソコンやタブレット端末を使いたいなど、SIMを複数枚使う(1人で複数の端末を使うなどの)場合は、ワイモバイルや一部MVNOが提供しているシェアプラン等を使う方がお得になりそうだ。

nanoSIMのみ

提供されるSIMカードnanoSIM のみ(別途eSIMには対応)。標準SIMやmicroSIM対応機種で使いたいときは市販のSIMアダプタを使えるが、故障の原因になることがあるので自己責任でどうぞ。

キャンペーン

(2021年11月19日現在)

最新情報は公式キャンペーンページを参照。

SIMだけahamoに他社から乗り換えで10,000ポイントプレゼント

最初にエントリーが必要

MNP転入で新規契約し、エントリーの翌月末までに開通(利用開始の手続き)を完了すると、翌々月下旬頃(予定)にdポイント(期間・用途限定)が進呈される。

なお、ahamoオススメ機種を購入した場合のキャンペーンはすでに終了しているので、注意されたい。

Amazonプライムへの新規登録で最大1,500ポイントプレゼント

ドコモのプランを新規契約すると「Amazonプライム」が1年分付いてくるが、ahamoは対象外なので、Amazonが主催して、ahamo契約者限定にAmazonポイントを還元するキャンペーンを実施している。ポイントは3ヶ月に分けて提供され、月々500円分ずつ提供されるようだ。月払いにしておけばいつでも解約できるので、プライム無料体験が3ヶ月延長されるような格好になるだろうか。

キャンペーンページで事前にエントリーが必要。すでにプライム会員の場合は対象外だが、プライムを解約して31日以上経過すれば対象になるようだ。

なお、「ドコモのプランについてくるAmazonプライム」は11月30日で終了になると発表されたが、ahamo向けのキャンペーンは2021年12月31日までにエントリーし、72時間以内にプライム会員に新規登録すれば対象になる。

終了したキャンペーン

端末持ち込み&乗り換えで7000ポイント還元

2021年 7月 2日より、番号そのままで他社から乗り換え(MNP転入)&端末持ち込み(SIMのみ契約)の場合に、7,000ポイント還元される「お持ちの端末でのお乗り換えでdポイント7,000pt(期間・用途限定)還元キャンペーン」が始まった(申込期間 9月30日まで)。

煩わしいエントリーは不要で、MNP転入(番号そのままでのりかえ)でSIMのみ契約すれば対象になる。eSIMも対象。

のりかえでない新規電話番号での契約、ドコモ回線からのプラン変更、および機種購入を伴う新規契約は対象外

端末持ち込みではなくahamoの端末を購入する場合はエントリーが必要で、還元額も3,000ポイントに減る。また、端末購入時のキャンペーンは申込期限 8月15日(開通期限 8月31日)まで。→終了

5G WELCOME割

番号そのままで他社から乗り換え(MNP転入)と同時に、ドコモオンラインショップで5G機種を購入したときに適用されていたが、2021年11月18日で終了した

ahamo向けのキャンペーンではないが、ahamo契約の際にドコモの機種を購入する場合はahamoを契約する前にドコモオンラインショップで機種購入とともにドコモの「ギガライト」を契約し、開通後にahamoへプラン変更手続きするよう案内されているので、正規の手続きを踏むと自動的に「5G WELCOME割」が適用になっていた。

価格は機種によって異なるが、例えば売れ筋のミッドレンジ AQUOS sense5G SH-53A39,600円→17,600円で、Xperia 10 III SO-52B51,480円→29,480円で購入できた(税込一括価格、2021年 7月 2日現在)。

公式オンラインショップで契約すれば、送料や分割手数料、契約事務手数料は無料になる。この場合はひとまず「5Gギガライト」で契約し、開通後にahamoにプラン変更手続きをすることで、ahamoの料金で利用できる

手続きが増えて少々面倒だが、端末料金が最大22,000円引きになるので、ドコモの5G端末を購入予定の人にはお得なキャンペーンだった。

最新のiPhoneシリーズの場合は、家電量販店でSIMフリー版を買って端末持ち込みで乗り換え特典を利用する方がお得になることもある。
SIMフリー機種はドコモの5G n79 に対応していないことが多いが、AQUOS sense5GはSIMフリー版(SH-M17)もn79に対応しているので、すでに持っている場合は持ち込みで7,000ポイントもらう方がお得かも。
ahamoへのプラン変更手続きは開通日からでき、即日完了するが、月末の夜に開通してプラン変更手続きが間に合わなかった場合や、開通後にプラン変更手続きをし忘れた場合など、月をまたぐと初月は「5Gギガライト」の料金になるので、注意したい。

対応機種

SIMのみ契約(端末持ち込み)と、機種セット購入、両方に対応する。

当初は iPhone 11、Galaxy S20 5G、Xperia 1 II3機種が用意される。残念ながらSIMロックだが、ahamoではプリインアプリを削減した機種が提供されるので、使いやすそうだ。

SIMのみ契約(端末持ち込みや別途SIMフリー機種を購入)する場合は、NTTドコモの主要バンド(4G LTE Band 1, 19)に対応していることはもちろん、ドコモのVoLTEに対応している機種を選ぼう(VoLTE非対応の機種は使えない)。

iPhoneは、iPhone SE (第1世代) 以降、最新の iPhone 12 シリーズまで対応する(iPhone 6 / 6 Plus は制限あり)。他社で購入した端末もSIMロック解除してあればそのまま使える。

ドコモが販売した機種については、対応端末一覧が掲載されているので、ドコモの既存プランから乗り換える場合には、手持ちの機種が対応しているか確認しておこう。

【対応バンド構成】※太字は主力バンド

  • FD-LTE (4G) Band 1, 3, 19, 21, 28(B)
  • TD-LTE (4G) Band 42
  • 5G Band n78, n79 (Sub-6), n257 (mmWave)

同社が販売する端末に限らず、家電量販店などで購入できるSIMフリー機種も、上記バンドに対応していれば使えると期待される(無保証、ノーサポート)が、古い機種は使えないことがあるので、SIMフリー機種や中古端末を購入する場合は、比較的新しい機種から選ぶと良さそうだ。

ただし、5G (Sub-6) のエリアカバーには主にn79が使われているが(後述)、AndroidのSIMフリー機種はn79に対応している機種が少ない。ドコモの5Gを使いたい場合は iPhone 12 シリーズにするか、ドコモが販売する5G機種をドコモオンラインショップまたは中古店などで購入する方が良い。

APN

IPv6アドレスはたまに使えることもあるが、あてにならない

spモード(ドコモの既存プラン)と同じなので、ドコモが販売する機種は設定不要(自動選択)。SIMフリー機種や他社の機種を使う場合は、選択または設定が必要。iPhone は自動設定される

  • APN spmode.ne.jp
  • APNプロトコル IPv4/IPv6 または IPv4v6
  • APNタイプ default,supl,hipri,dun

IPv6も使えるが、使えたり使えなかったり。 「接続先設備によってはIPv6アドレスが割り当てられない場合があります。」と書かれているが、感覚的にはむしろIPv6が使える方が稀。調べた人がいるが、地域差は見られないらしい。

IPv6アドレスは 240a::/25が使われている(2021年 5月現在)。

ちなみにIPv6のみ(IPv4を無効)にするとspmodeに接続できなくなる。

なお、2021年 7月 1日~12月 3日の間、「#IPv6シングルスタック接続試験」が実施されている。APN設定だけで使え、今のところ快適に使える。 IPv6を確実に使いたい、spモードの遅延が気になる、APNの設定など自分でできてネットワークトラブルがあっても自分で解決できるといった諸氏は、試してみては?

キャリア名表示

ahamoを新規契約(MNP転入を含む)した場合や、ahamoの機種を購入した際には、ahamo用のSIMカードが提供され、端末のキャリア名表示は「docomo」または「NTT DOCOMO|docomo」になる(実際の表示は機種により異なる)。

ドコモの従来プランからahamoに変更した場合(5G未対応の古いSIMカードから変更した場合や、ahamoの機種購入を伴うプラン変更は除く)は、原則ドコモのSIMカードがそのまま引き継がれるので、キャリア名表示は従来通り「NTT DOCOMO」となる。

eSIM

eSIM#ahamoを参照

なお、ahamoを含むドコモの全プランにて、2021年10月25日より、新規契約を除くオンラインでのeSIM発行(機種変更時の再発行を含む)手続きができなくなっている。【臨時】システムメンテナンスとされているが、終了時期未定。この間にeSIMの機種変更等する際は、ドコモショップに出向いて手続きする必要がある(ahamo契約回線を含めて手数料無料)。

ahamo向け端末の購入(機種変更)は公式ホームページまたはアプリでできる。アプリには「ストア」が追加された

機種変更

ahamoはサポート無しのプランなので、任意にSIMカードを差し替えて使えば良い。

通販や家電量販店などでSIMフリー機種を購入する際は、ドコモの主要バンドとVoLTEに対応している機種を選ぼう。

ahamoで販売している機種を購入したい場合は、6月30日よりahamo公式ホームページまたはアプリで購入できるようになった(右図)。アプリは同日配信開始のアップデートが必要。

とはいえ、ahamoで販売している機種は2021年 6月末時点で3機種のみ。このうち iPhone 11家電量販店でSIMフリー版を買う方が安いので、ahamoで買う必要性は無いだろう。

Xperia 1 II はahamoで買う方が安いが、ドコモ/ahamo版はシングルSIMでストレージも半分といった差異があるのを留意しておこう。GalaxyはSIMフリー版が無い。

ドコモ版とahamo版の違いは、ハードウェアは共通だが、ahamoでは使わない余計なプリインアプリが削減されているので、同じ機種のドコモ版を使うよりも使い勝手は向上しそうだ。

 これ以外のドコモの機種を購入したい場合は、ドコモオンラインショップで購入できる(2021年 5月19日より)。 ドコモショップ(リアル店舗)では購入できない。

ドコモオンラインショップではスマートフォン全機種を購入できる。価格はドコモ従来プランと同額。送料・手数料はかからない。

ドコモオンラインショップで機種変更する際は、ahamo契約と紐づいているdアカウントでのログインが必要。支払い方法はクレジットカード一括払い、代金引換、ahamoの利用料金と合算(12/24/36回分割払い、分割手数料無料、審査あり)に対応している。dポイント利用可。

ただし dtab compact などのeSIM専用機種は購入できない。
機種変更の場合は機種変更価格が適用される。新規(MNP転入を含む)の場合はまず「5Gギガライト」または「ギガライト2」で契約し、開通してから、ahamoに切り替えるよう案内されている。この場合は新規・MNP価格が適用され、5G WELCOME割」やスマホおかえしプログラム」も利用できる。

しかし、ahamoやドコモオンラインショップで買ってもサポートは無い(ドコモショップでの受け取りもできない)。設定(SIMカードの差し替えやAPN設定、データ移行など)は自分で実施する必要があるので、不安な人は有償サポートを利用できる家電量販店などでSIMフリー機種を購入する方が良い。 iPhoneなどはSIMフリー版を家電量販店などで購入する方が安くてお得だ。

4G機種は使える?

ドコモの「プレミア」(ギガホ/ギガライト)は、ドコモショップ等での販売・サポートを前提にしていることもあるのだろうが、4G/5G機種別のプランになっている。

一方、ahamoは1プランで4Gも5Gも使えるが、それ故の注意点がある。

5G対応の iPhone 12 シリーズが発売された頃に話題になっていたが、ドコモでは5G契約のSIMカードを 4G (LTE) 対応のスマートフォンで使う際の制限事項が公表されている

ちなみに、auでは iPhone 8 以降の iPhone は使えるとされている。ソフトバンクは問題無さそうだが、“ソフトバンク”契約のAndroid用SIMはiPhoneで使えないといった、別の制限がある。

MVNOの5G対応で先行するIIJモバイルによると、「(ドコモの)5G SIMをLTE端末に挿すと、使えないことがあります。当初は全て5GのSIMにして、LTE端末でも使ってもらうというノリで考えていましたが、やはり5Gは5G SIM、LTEはLTE SIMで分けて考えなければなりません。」という話もあった。

正確に言うと、au(タイプK)の場合はおそらく問題ないものの、ドコモ(タイプD)で5G対応すると問題が出てくる可能性があることが分かっているという。

4Gスマートフォン/ガラホでahamo(ドコモの5G対応SIM)を使う場合、一定のリスクがありそうだ。「プレミア」はサポート付きなので、4Gと5Gでプランを分けているのだろうが、ahamoは原則ノーサポートなので、ユーザーの判断で端末を選んで使えということだろう。

データ通信品質

安定の 4G LTE

あえて深夜3時のガラガラの時間に測って、この計測結果。ahamo≒ドコモの通信品質をよく表していると思う。

エリアやデータ通信の品質は、ドコモの既存プランで使われている「spモード」と同じ。ネットワークはもちろん、接続先を示すAPNも同じだ。

「spモード」とは、ドコモのスマートフォンで伝統的に使われてきたISPのようなものだが、ahamoでも同じAPNが使われているので、サービス内容の違い(キャリアメール無しなど)こそあれ、データの通り道は同じと考えて良いだろう。

筆者が長らく使っていての感覚で、ドコモ網とspモードの主な特徴を挙げるとこんな感じ。

  • エリアは広い
  • いわゆる速度は安定して出る(朝夕の混雑時間帯はさすがに落ちるが)
  • IPv6をなかなか掴まない、あてにならない
  • レイテンシ(遅延)が大きい

こうしたドコモのLTEデータ通信の特徴が分かりやすいと思って載せたのが、右上図。ガラガラと思われる午前3時頃の測定結果だ。Band 3+1 の CA なので、ドコモの東名阪ではよく見られる、(空いていれば)比較的好条件の組み合わせとなる。

下り81Mbps・上り30Mbpsは、まあ普通に快適。

他社、例えばau・UQでは上りを絞って下りに多くの帯域を割り当てているので(特に上下の割り当てを融通しやすいTD-LTEでは顕著)、(電波状況が良ければ)一見してトップスピードは高めに出るが、上下を足すとそんなに変わらなかったりする。

ところが、spモードはなぜか空いていても遅延が大きい。 また、前述のようにIPv6が使えないことが多い。 一体どうしてこうなるのか…

とはいえ、普通に(Webやスマートフォンアプリなどを)使っているぶんには概ね快適なので、一般の人には(良くも悪くも)安定した品質と言えばいいだろうと思う。

ちなみに同社では 4G LTE サービスを「Xi」(クロッシィ)と呼んでいるが、これは同社の商標。今は一般ユーザーにも 4G または LTE で通っているし、「Xi」は同社のカタログ等の商材でしか見かけない(家電量販店やキャリアショップなどでも聞かれない)。

ドコモ5Gの特殊性 (Sub-6)

住宅地の5Gエリアでの計測結果。まあ快適ではあるが、「瞬速5G」と喧伝されるほどでも…? (2021年6月、AQUOS R6 ドコモ版で計測)

#安定の 4G LTE とは裏腹に、安定しないドコモの5G。

地域や時間帯によっても変わるので一例だが、低層住宅地の5Gエリアの比較的電波状況の良い場所で計測して、右図のような感じ。

まあ、充分快適なのだが、ドコモは「瞬速5G」と喧伝されている割りには遅延が大きく、伝送レート(いわゆる「速度」)も「なんちゃって5G」と揶揄されていたワイモバイル(ソフトバンク、右下図)と大差ないし、レイテンシはワイモバイルの方が総じて優位だ。

住宅地の5Gエリアのほぼ中心で測った「瞬速5G」の計測結果。上図と同じエリアなのだが、7月に入っていっきに重くなった。5G端末が増えて混んできたのかな?実用上は問題ないのだが、「瞬速5G」は看板倒れだと思う。(2021年7月、AQUOS R6 ドコモ版で計測)

まず、ドコモの5Gエリアマップに色が付いている所へ行っても、5Gを掴まないことも多く、使える所を探すのが大変^^;

もっとも、他社でも5Gのエリアマップはアテにならない傾向があるのだが、ワイモバイル(ソフトバンク)は逆にエリア外でも時々入ることがある(笑)のに対し、ドコモの5Gはエリア外で入ることはなく、エリアマップに色が付いている場所でもなかなか入らない(2021年 7月現在、ドコモは AQUOS R6 で、ワイモバイルは Reno5 A で確認)。

5G n79 に対応していない機種でドコモ回線を使う場合は、むしろ5Gを無効にしておく方が快適に使えることが多い(2022年 1月現在)

ドコモの5G (Sub-6) では、n783.5GHz帯)と n79(4.7GHz帯)が使われている

他社で使われる n77 とドコモの n78 はほぼ同じ帯域だが、n79 は少し離れた帯域で、かつ国内ではドコモしか使っていないため、他社が販売する機種はもちろん、SIMフリー機種でも対応していないことが多い。

格安スマホで人気の OPPO Reno5 AMi 11 Lite 5G などの売れ筋SIMフリー機種でも、コストアップになるn79対応は見送られていることが少なくない

これらの機種でも 5G n78 には対応していることが多いので、ドコモの5G対応と謳われていることもあるが、今のところドコモの 5G n78 エリアは狭すぎて使い物にならないので、n79 に対応していない機種でドコモ回線を使う場合は、むしろ5Gを無効にしておく方が快適に使える場面が多い(右図、2022年 1月現在)。

5G n78 に対応していて n79 には未対応の機種に、ドコモの5G契約SIM(ahamoを含む)を入れると、表示が5Gなのに通信は4Gの「なんちゃって5G」状態になりやすい

ちなみに 5G n79 に対応していない機種にドコモの5G対応SIMを入れて5Gエリアに行くと、表示が5Gなのに通信は4Gの「なんちゃって5G」状態になりやすい(右図)。この状態では端末の電池消費が若干増えるし、CAが使えず却って遅くなることもあるので、LTE(4G)優先設定で使う方が良いだろう。

でもまあ、今のところ4Gでも快適に使えるし、いずれドコモの5GがSAに移行すれば解消すると思われるので、あまり気にしなくて良いと思う。

さすがにドコモが販売する5G機種は廉価モデルでも n79 に対応しているようだが、SIMフリー機種を持ち込んで使うことも多いahamoでは、鳴り物入りで登場した5Gがほとんど使えず、肩透かしになる人も多くなりそうだ。

他にミリ波のn257もあるが、エリア展開に不向きで、対応機種もさらに少ない。
【参考】「なんちゃって5G」と揶揄されていたソフトバンク転用エリアの、住宅地での計測結果。ドコモの「瞬速5G」よりも低遅延で快適だ(2021年6月、Reno5 A ワイモバイル版で計測)

一方、他社(auとSB)は既存の4G帯域の5G転用を進めているが、こうした他社の動きをドコモでは「なんちゃって5G」だと批判していた。

そんな経緯もあってか、ドコモでは転用はひとまず措いて、まずはn78とn79を使った5G展開に取り組んでいる。

しかし、3.5GHz帯は従来の帯域(2GHz以下)に比べて電波の直進性が強くエリア展開しづらいことに加え、衛星通信との干渉もあることから、3.5GHz帯でのエリア展開はスモールセルを中心に慎重に行われているようで、人口の多い関東などでは n79(4.7GHz帯)を中心にエリア展開しているようだ。

n79 は少し離れた周波数帯で、他社では使わないことから、前述のように n77 と n78 のみに対応した機種も多いのだが、n79 に対応していない機種では、ドコモの5Gを使いづらいので要注意だ。

また、ドコモは他社の取り組みを「なんちゃって5G」だと批判してきた手前もあってか、5Gと4Gの併用にも慎重だったようだが、その姿勢が裏目に出て、5Gエリアの拡大と相まって5Gエリアの端等の電波品質の悪い場所で通信できなくなる不具合が増え、問題になっていた。

今はNSAなので4Gもアンカーバンド (ENDC)として必須だが、そのアンカーにユーザデータを流すかどうかの話。

その対策として、2021年 6月から順次、5Gの電波を掴んでいても5G単独ではなく、4Gも使うように改めているようだ。

要は、今までは5Gを掴んだら5Gのみで頑張っていたのだが、5Gの電波が弱い場所などで極度のパケ詰まりが発生して使い勝手が悪くなることがあったので、7月からは5Gと一緒に4Gも使うということだ。

悪いとは言わないが(むしろ賢明だと思うが)、でもそれって結局、自ら批判していた「なんちゃって5G」そのものだよね。ピクトは5Gなのに通信は4Gってことだから…(^^;

ドコモは安易に他社の転用を批判せず、自社でも比較的後発の TD-LTE Band 42(→n78)と FD-LTE Band 28(B) の転用を早期に進めたら良かったのではと思ってしまう

今後5Gの基地局が密に建って、5G SA が始まればまた状況は変わだろうが、今のところ、ドコモの取り組みは結果的に使い勝手を損ねてしまっている感がある。

今後の挽回に期待したいが、ドコモのエリアマップを見ると、2021年6月時点→11月までに東京都心部では順調にエリアが拡大するようだが、都心から少し離れるとエリアはまばら。

競合のソフトバンクは4G転用でいっきにエリアを拡大し、年内の 5G SA化を視野に入れているようだが(SA化すれば転用バンドにも低遅延などの恩恵があるので「なんちゃって5G」とは言いづらくなる)、n78, n79 でのエリア化にこだわってきたドコモは、しばらく苦戦が続きそうだ。

2021年12月28日付けで、LTE Band 28, 42 の5G転用総務省に認定されたので、2022年には転用が進むものと思われる。なお、これら以前に割当済の帯域は開設計画期間を過ぎているので、開設計画の変更認定手続きを経ずに転用されることも考えられる。

IPv6シングルスタック接続試験

IPv6に安定して接続

2021年 7月 1日~12月 3日の間、「IPv6シングルスタック接続試験」が実施されている。

ドコモは2022年春から、従来のIPv4ベースだったネットワークIPv6ベースに切り替える予定のようだが、切り替える前に、サードパーティのWebサービスやアプリの開発者・提供者向けに、ドコモのネットワークがIPv6ベースに移行した後でもWebやアプリ等を使えることを検証してもらう目的で提供されている試験サービス。

ahamoでは、APNを設定すれば誰でも利用できる

開発者向けではあるが、ahamoまたはspモードを利用していれば、専用のAPNに接続することで誰でも利用できるので、ahamo/spmodeの新しいネットワークを一足先に使ってみたい人は、この機会に試してみると良いだろう。専用のAPN公式Webサイトを参照。iPhoneでは構成プロファイルを使う。

公式Webサイトにあるように、今はあくまで試験サービスなので、従来のspmodeと同等のサービス保証はなく、中には使えないサービスもあるようだ(例えば、「+メッセージ」が使えないことがあるそうだ)。 メンテナンス情報なども確認しつつ、利用は自己責任でどうぞ。

端末にはIPv6アドレス(グローバル)とIPv4プライベートアドレスが割り当てられる

利用技術は未公表だが、DS-Liteかな?端末にはIPv6グローバルアドレスとIPv4プライベートアドレス(192.0.0.x)が割り当てられていた(右図)。

ちなみに「端末にIPv6アドレスのみを払い出す」としながら、「APNプロトコル」を「IPv4/IPv6」に設定するよう案内されているが、筆者は試しにIPv6のみにしてみたところ、普通に使えた:)。この状態で IPv6 Ready なWebサイトはもちろん、IPv4のみの古いWebサイトも表示できるので、普通に使える。

Androidでは既存のAPNを上書きせず、試験用のAPNを追加登録することをお勧めする。APNとAPNプロトコル以外の項目はspmodeからコピペすれば良い。両方登録しておけば、1タップで切り替えることができる。iPhoneの場合は構成プロファイルを削除すると普通のspmodeに戻り、再度使う時には改めて構成プロファイルのインストールが必要。
厳密には、192.0.0.x はプライベートアドレスではなく、IANAが押さえている IPv4 Special Purpose Addressだが、ここではプライベートアドレスのような使い方をしている。
要は網側で規制はしていなさそうだが、端末の挙動次第でIPv4のサイトにつながらなくなることも考えられるので、案内通り、「IPv4/IPv6」にしておくのが良いと思う。従来のspmodeではIPv6のみにすると全く通信できなくなるので、IPv4ベースからIPv6ベースへとネットワークが刷新される様子が伝わってくる。
左は通常の「spモード」、右はIPv6SS接続試験。いわゆる「速度」は変わらないが、遅延が改善している

APNを変えても、伝送レート(いわゆる「速度」)は通常のspmodeと変わらないが(右図)、spmodeに憑き物の遅延の改善が期待できそうだ。IPv6 Ready なサイトにはIPv6で直接つながるようになるのでNAT等の遅延要因が解消することはもちろん、いまだにIPv4しかないサイト宛でも遅延が改善していた(これは試験用のNATサーバが空いているからだと思うけれど)。 IPv6ベースに切り替わると総じて快適に使えるので、切り替えが早く順調に進むことを期待したい。

まあそんなわけで、来年刷新される予定の新生spmodeネットワークを、一足先に試すことができる。IPv6/v4ともに普通に使えて、快適になるので、APNの設定などを自分でできて、ネットワークトラブルがあっても自分で解決できる人は、試してみては?:)

ドコモはIPv6SS試験で、ようやくワイモバイル並みの低遅延になった(ワイモバイルはもっと低遅延で、しかもこれがすでに本番環境だが)

しかし、競合のソフトバンク・ワイモバイルではもう何年も前から、IPv6が当たり前のように使えるようになっている。すでに一般ユーザーにも開放されているし、ネットワークのレイテンシも低い(右図)。

そもそも、従来のspmodeはどうしてこんなに遅延が大きいのだろうか? 裏でいろいろと余計なことをしているのだろうなぁ

また、今回の「IPv6シングルスタック接続試験」はあくまで試験環境であって、ドコモの一般ユーザーは相変わらずIPv6をめったに利用できない(7月2日時点で継続)。

鶏と卵よろしく、一般ユーザーがIPv6を使えない状況では、Webサービス提供側はIPv4を前提に開発・提供するしかなく、コンテンツサービス開発・提供者側のIPv6対応意欲が高まらない(開発者個人に意欲があっても優先順位を下げられて社内稟議を通らない等の原因になる)だろう。

日本の移動体通信インフラのIPv6化の促進に貢献」すると言うからには、まずはドコモも他社を見習って、ahamo/spmodeでIPv6を安定して使えるようにしてほしかったのだが、残念ながら開始から4年間、IPv6をめったに使えない状況が続いている。

もっとも、ドコモは2022年春に基幹ネットワークをIPv6ベースにいっきに切り替えるつもりなのであれば、切り替えを目前にして古いネットワークへの投資は避けたいだろうから、従来のspmodeでIPv6がめったに使えない状況は、このまま改善しないのかもしれないね…

【参考】

手続き・サポート

申し込みフォームへは、下端の「申し込みの流れ」、または本文中の「今すぐ申し込み」から入る

ahamoはオンライン専用プラン。原則あらゆる手続きをオンライン(ahamo公式ホームページ)で行う。

新規契約・ドコモからの変更

SIMのみ契約可能。nanoSIMまたはeSIMを利用できる。

新規契約・他社からのMNP転入(番号そのままで乗り換え)、ドコモの既存プランからの移行、いずれの場合も、ahamoホームページから申し込む必要がある(ドコモショップやコールセンター、家電量販店などでは手続きできない)。

この申し込みページが分かりにくくて不親切なのだが、ホームページを開くと下端に並んだアイコンの左から2番目に小さな「申し込み」アイコンがある(右図)。小さくて見づらく、ページをスクロールすると消えるので、探してしまった…→後に改善され、本文中にも「申し込み」ボタンが設置された(右図)。

メンテナンス中にも申し込みページが中途半端に動いていて、フォームを入力してeKYCを済ませた後にこの画面が出てくる(;_;)

また、毎週火曜日の午後10時~翌日の午前8時30分までは申し込めない(他の日は臨時メンテナンス中以外24時間申し込める)のだが、メンテナンス中でも申し込み手続きを途中まで出来てしまう。筆者はまんまと罠にはまり(苦笑)、火曜日の23時頃に手続きを始めて、eKYC本人確認まで終わったところで「現在システムメンテナンス中のため、サービスがご利用いただけません」(右図)と、つれない表示…(-_-;

定期メンテナンスするのは結構だが、申し込みページを中途半端に動かしておかないでよ('_′)。

これだけに留まらず、細部の様々な箇所で融通の利かない不親切さが滲み出てしまっているのが残念だったりする(^^;

もうひとつ、eKYCで本人確認する場合、カメラ搭載の機器で申し込み手続きする必要がある。Windowsパソコンや macOS、Chromebook も使えるが、筆者が Chromebook で手続きしたところ、手続きはできたものの、翌日に本人確認書類の画像不鮮明で再提出を求められてしまった。ノートパソコンに搭載のWebカメラでは画素数不足だったのかもしれない。

このeKYCに関する注意点(eKYCを使う時はカメラが使える端末から申し込むこと)も、申し込みフォームを書き始める前に案内があっても良さそうに思うけれど、フォームを一通り書き終えた後に出てくるのよね(-_-;

文字入力が煩わしいが、eKYC本人確認を利用する場合は、おとなしく最初からスマートフォンやiPadで申し込み手続きするのが良いと思う。

新規契約・ドコモからの変更時の注意点

とりわけドコモからahamoに変更する場合は、注意点が多い。 申し込みの前に、注意点を確認しておこう。

  • 申し込み時にdアカウントでログインする必要がある。予めパスワードなどを確認しておこう。無ければ申し込み時に作成できるが、予め用意しておくとスムーズだ。
  • 本人確認方法はeKYCとSIMカード受取時の本人確認どちらかを選ぶ。留守がちで家族が荷物を受け取りたいときや、宅配ロッカー等で受け取りたい場合は、eKYCにしておくと良いが、eKYCを利用できるのはマイナンバーカードか運転免許証に限られる。また、カメラ付き携帯端末(スマートフォンまたはタブレット)で申し込む必要がある。iPhone/iPad以外ではうまく動かないことがある(後述)。
  • ahamo公式ホームページのURLは https://www.ahamo.com/http://www.ahamo.com/ ではエラーになる。転送設定くらいしておけばいいのにねぇ。→後に転送設定されるようになり、今はどちらでも開くようになった。
  • ドコモからahamoへ変更する場合は、事前に申込・変更・廃止が必要なサービスがあるので、前もって確認しておこう。
  • ドコモからahamoへ変更する場合、変更月の料金は、ギガホ>ahamo>ギガライトの順で、高い方が請求される。つまり、ギガライト(4G/5Gを問わず)からahamoへ変更する場合は、変更月からahamoの料金になる。ギガホ(同)からahamoへ変更する場合は、変更月はギガホの料金になる。
  • 新規契約した場合は、初月の料金は日割り計算になるが、データ容量は20GB使える。月の途中にドコモからahamoに変更した場合も、データ容量は別計算で20GB使える。ドコモで5Gギガホ(データ無制限)を使っていた場合はともかく、ギガライトからahamoに変更しても20GB使える。
  • ドコモからahamoに変更する場合は、SIMカードはそのまま使える場合と、新しいSIMカードが送られてくる場合がある。SIMカードをそのまま使える場合は、申し込み完了とともにahamoに切り替わり、SIMカードの差し替え不要で、そのまま使える(即日ahamoが適用になる)。ただし、ドコモで3G (FOMA) を使っていた場合、ahamo申込時に端末も購入した場合などは、SIMカードが送られてくるので、届いてから切り替え手続きが必要(SIMカードが届いて切り替え手続きを済ませるまでは旧プランの契約になる)。
  • ドコモからahamoに変更する場合は、ahamoへのプラン変更手続きの際に「ドコモメール持ち運び」(月額330円)を申し込めば、利用中のドコモメール(@docomo.ne.jp メールアドレス)を引き継ぐことができる(2021年12月15日より)。
  • ギガホからahamoに切り替える場合、月末近くに切り替える方が(使えるデータ容量が)お得になることもあるが、手続き内容により即日切り替わらないこともあるので、余裕をもって変更手続きしよう。
    ahamoに切り替えた月にも20GB使えるし、その20GBを月末の数日で使い切るような人はそもそもahamoには向かないので、多くの場合、ケチらず早めに切り替えても問題ないと思う。
  • (ドコモから他社へ乗り換えた後、ahamoに乗り換える場合など)「ドコモメール持ち運び」を利用中のdアカウントでは、ahamoを申し込むことはできない。この場合はdアカウントを新規発行して申し込み手続きしよう。

新規契約の手順

eKYCによる本人確認
申し込み完了画面。受付番号は後々開通手続きなどで使うので控えておこう

(2021年4月現在)

  1. 契約形態の選択(ドコモからの移行か、新規または他社からの移行(MNP)か。SIMのみ契約か、スマホをセット購入するか。)
  2. 契約形態・オプションの選択(他社からの乗り換え(MNP)か/新規契約か、かけ放題オプションの有無、料金シミュレーションの確認)
  3. SIMのみ契約の場合は、対応機種の確認を求められる。スマホをセット購入する場合は、機種を選ぶ。
  4. dアカウントに関する注意事項。登録メールアドレスをキャリアメール以外に変更しておくこと、ドコモ回線が紐づいていないdアカウントでd払いを使っている場合はいったん残高が消えて1週間程度で返還されることなどに同意を求められる。
  5. dアカウントを持っている人はログイン、持っていない人は作成。
  6. MNP転入(番号そのままで他社からのりかえ)の場合は、MNP予約番号などの入力
  7. 本人確認書類の選択
  8. マイナンバーカードまたは運転免許証を選んだ場合は、本人確認の方法(eKYCまたは本人限定郵便)を選ぶ。eKYCの場合に限り、家族や宅配ロッカー受取もできる。
  9. eKYCを選んだ場合は、Liquid eKYC での本人確認(後述)を済ませる
  10. 契約者氏名住所等を入力。
    しかしdアカウントでログインしているのに、dアカウントの情報が入力されることはないし、番地など半角数字を入れると全角で入力しろと言われる。不親切。しかも全角マイナス「-」を入れるとエラーになり、長音記号「-」を入れると通る。バグってる?
  11. ネットワーク暗証番号(数字4桁)の指定、受け取り日時の選択、契約申込書の確認方法(オンラインまたは郵送)を選択、利用者の確認(未成年が利用する場合は年齢確認手続きが入る)。ネットワーク暗証番号は後々手続きで使うので、忘れないように。
  12. 支払い方法の設定。クレジットカードと銀行口座振替どちらか。
  13. ご契約にあたっての注意事項」の確認と同意を求められる。しかしものすごくたくさんあるし、ahamoに関係なさそうなものまで見させられる(-_-;。例えばdポイント絡みの個人情報第三者提供などを、なぜ回線契約に紐づいて一括同意を求められるのか不可解。個別に情報提供拒否を選択することもできない(パーソナルデータダッシュボードにログインして後から解除することはできる)。
  14. 契約約款・プライバシーポリシーへの同意を求められる。
  15. 最後に注文内容の確認。ここで「注文を確定する」を押すと終了だが、注文完了まで20秒程度かかるので、ブラウザを閉じずに待つよう案内される。
  16. 「申し込みの完了」画面が出て、受付番号(英数字の羅列)が表示される。この受付番号は後で荷物追跡や回線開通手続きに使うので、控えておくこと。

本人確認書類の不鮮明などで再登録を求められる場合などには、翌営業日以降にメールで連絡が来るので、メールを確認しておこう。 しかし手続きが問題なく進んで出荷された時にメールは来ない。やっぱり不親切(^^;。

荷物(SIMカード)の追跡や、SIMカードが届いた後の開通手続きには、受付番号と、申込時に入力した連絡先電話番号、ネットワーク暗証番号を使う。忘れないように控えておこう。

しかしこの長~いプロセスを見ると、ドコモはオンライン専用プランのメリットをあまり活かせていないように見える。せっかくdアカウントがあるのに、それをプロセス圧縮に活かせていないのも残念(他社を見習えばいいのに)。

政府の横槍で歪められた経緯があるにせよ、オンライン専用ブランドと割り切って別建てにした方が、利用者目線でも良かったような気がするね(^^;

スマートフォンの機種によっては、AFがうまく働かず、ピンボケになってしまって使えないものがあった。(ピンボケの様子がわかりやすいよう、他のカードを写している)

eKYC

eKYCによる本人確認を選ぶと、「Liquid eKYC」が使われる(povoと同じ)。

これ自体はよく出来ているが、パソコンに搭載されているWebカメラなどで、画素数の少ないものを使うと、本人確認書類が不鮮明で再登録を求められることがある

また、Liquidの不具合でAFが働かないのか、Androidスマートフォン+Chromeブラウザを使うと、画素数が充分でも、カード(本人確認書類)にピントが合わなくて実質使えないことがあった(右図)。機種を選ぶのはどうかと思うが、もし不鮮明等の理由で再登録になってしまった場合は、Liquid eKYC がその機種に未対応と思われるので、できれば他の機種で試してみると良い。

iPhoneiPad ではスムースに動作したので、持っている人は、申込時だけそれを使うと早いと思う。

ちなみに、eKYC がうまく動作しなくても宅配での本人確認に切り替えることはできず、変更したい場合は一旦キャンセルして改めて申し込む必要があるようだ。やっぱりドコモは不親切(-_-;

新規契約(MNP転入を含む)の際に送られてくるSIMカードなど一式。SIMカードのみで契約しても、スマホセットと同じ60サイズの箱(側面にはリチウム電池入りの表示付き)で送られてきた。配達は「ゆうパック」

開通手続き

新規契約(MNP転入を含む)するとき、または機種セット購入したときは、SIMカードの交換と、後述の開通手続きが必要

ドコモからahamoへ変更する人は、ドコモで4G (Xi) プランを使っていた場合は原則としてSIMカードの交換不要。ただし、ahamoの機種をセット購入した場合と、古いSIMカード(バージョン3以前ブルー、グリーン、ホワイト)を使っている場合は、新しいSIMカードが送られてくるので、後述の開通手続きが必要になる。

いずれの場合も、ahamo新規契約時のSIMカードの送料は無料

ドコモの既存プランを契約中で、赤またはピンクのSIMカードを使っている人がプラン変更する(今の機種をそのまま使う)場合は、原則として今のSIMカードをそのまま使える
SIMカードの破損・紛失等で再発行する場合はSIMカード発行手数料2,200円を徴収される。

開通手続きは、「ahamoお手続きサイト」か公式アプリで行う。このときに、申し込み時の受付番号(英数字の羅列)、連絡先電話番号ネットワーク暗証番号(数字4桁)が必要になる。

MNPでない新規契約(新しい電話番号発番)の場合は、ahamoのSIMカードを入れたスマートフォンから1580に通話発信しても切り替え手続きできる。

なお、新規契約時(MNP転入を含む)の月額基本料は日割り計算ドコモの既存プランから変更する場合は、切替月は月額料金の高い料金プランのみ課金される。解約月は満額請求される。

ドコモショップでの有料サポート

ahamoはオンライン専用プランで、ドコモショップでの申し込み・各種手続きはできないが、申し込みや手続きに不安がある人は、ドコモショップでの有料サポートを利用できる。

申し込みのサポート、手続きのサポートともに、1回あたり 3,300円。 1回あたりの時間制限は無いようだが、今は感染症対策で来店予約が必要。

手続きは自分で行う必要があり、店員が代行してくれるわけではない。端末の操作すら難しいという人には、ahamoは勧められないあくまで基本的な端末操作は自分でできるが、ほんの少し手助けしてほしいという人向けのサービスだ。

また、申し込みとSIMカードの設定は同日にはできないので、申し込みとSIMカードの設定・開通手続きの両方でサポートを利用する場合は、2回分の料金になると思われる。

dポイント利用者情報登録

dポイント利用者情報登録

ahamo契約後に■オンライン発行dポイントカード番号ご登録のお願い■」というメールが届く。

登録自体は簡単で、dポイント利用者情報登録を開いてdアカウントでログインし、「オンライン発行dポイントカード番号」の「登録する」ボタン(右図)を押すだけ。

確認を経て、「オンライン発行dポイントカード番号」が発行・登録される。この番号は表示されない(伏字で表示される)ので、控えておく必要すらない。何に使うのか謎。

登録自体は簡単だが、すでに普通の(物理カードの)dポイントカード番号と、d系アプリで表示される自動発行のdポイントカード番号があるのに、わざわざ手間をかけ(させ)て、こんなにたくさんdポイントカード番号を発行させてどうするつもりなんだろう?

また、※「ahamo」のご契約をキャンセル・解約』した場合にも登録しろというのも不可解。

先行エントリーキャンペーンのdポイント獲得手続き

先行エントリーキャンペーンに応募した人は、回線開通後にdポイント獲得手続きが必要。ahamoが紐づいたdアカウントでログインし、エントリー時のメールアドレスと電話番号を入力すれば手続き完了。

でも複数のメールアドレスを使っている人は、エントリー時のメールアドレスを確認する術がないのよね(^^;。手続きできるのは1回のみで、メールアドレスと電話番号の組み合わせが一致しないとポイントプレゼント対象外になるそうだ…

パーソナルデータダッシュボード

パーソナルデータダッシュボード > 第三者提供の管理

ahamoを契約して数週間経った頃から、光回線などの勧誘電話が頻繁にかかってくるようになった(-_-;。

筆者はahamoの電話番号を他で使っていないので(着信転送できない電話番号を使いだすと後々面倒なので今後も使うことはないだろう)、この番号を知っている人はほとんどいないはずだが、通知された着信電話番号を検索してみたら案の定、「NTTドコモコンサルティングセンター」と出てきた(-_-;。

こうした勧誘が気になる場合は、【パーソナルデータダッシュボード > 第三者提供の管理 > 個別詳細設定】(右図)で全てのチェックを外しておくと良いようだ。

ドコモからahamoに移行(プラン変更)した人は、ドコモの頃に全てのチェックを外してあったとしても、ahamoに変更するとまた第三者提供のチェックが入ってしまうのでahamoに変更した後で改めてチェックを外す必要がある

同じドコモの1プランと言いながら、ahamoだけ扱いが異なっている実情が透けて見える(苦笑)。
そもそも、わざわざ手間をかけてチェックを外した人は、勧誘電話等を受けたくないと明確にオプトアウトした人なのだから、勧誘電話等を再開してもドコモグループの心証を悪くするだけだろう。ここは素直に元の設定を引き継ぐのが賢明だと思うのだが?

なお、このチェックを全て外すと、dポイントやd払いの付加的な特典に影響するかもしれないが、筆者はdポイントやd払いをあまり使っていないので、気にせず止めた。

これで不利益があっても筆者は関知しないので、気になる人はチャットで相談して勧誘電話だけ止めてもらうなど、よく調べてからにしよう。

支払い方法とポイント

月額料金は、契約月は日割り、解約月は満額請求。つまり契約はいつでもいいが、解約は月末近くの方がお得になる。

1ヶ月単位の契約で、契約解除料などはかからない。いわゆる縛りは無い。

ただしドコモの他のプランからahamoに変更する場合は、変更月は月額料金の高い方のプラン料金が満額請求されるとともに、旧ドコモプランの解約金は留保される2021年10月 1日にて全廃された。現在は、解約金・留保された解約金は請求されない。

支払い方法はクレジットカードと口座振替を利用できる。

しかしドコモでは、auじぶん銀行やPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)などの競合他社が参画するオンラインバンキングは利用不可(-_-;。

利用明細はWeb明細のみ(郵送不可支払証明書の発行は有料、ドコモの「eビリング」と同じ扱いだが値引きは適用外)。

利用額1,000円(税別)につき10ポイント貯まる。つまり月額料金に対して毎月20ポイント貯まる(満額請求月、オプションや通話料が無い場合)。

ahamoではdポイントの利用は任意ではなく必須申込時に「dポイントカード」発行済みの「dアカウント」が必要(ポイントカードは物理カードだけでなくアプリで発行したものでもOK)になるので、まだ持っていない人は先に用意しておこう。→#新規契約を参照

また、ドコモを利用中でdアカウントのIDにドコモのメールアドレス (@docomo.ne.jp) を設定している場合は、連絡先メールアドレスを登録しておこう

dポイントをまとめる

dアカウントに紐づけられる回線は1つのみなので、すでにドコモ/ahamo回線が紐づいているdアカウントを使って新規契約(MNP転入を含む)はできない。複数回線契約したい場合は、新たにdアカウントを作って契約する必要がある。

この場合、dポイントはバラバラに付くことになるが、後で「dポイントクラブ会員統合」の手続きをすれば、ポイントをまとめることができる(Webで手続きすればahamoでも可能)。

ただしこの場合、「統合される側」のdポイントクラブは自動的に廃止されるため、キャンペーンやクーポンが無効になることがある。機種購入などでキャンペーン適用になっている場合は、ポイントが付いてから統合する方が良いだろう。

また、「統合される側」のd払い口座(ドコモ口座)は廃止され、残高が消滅する、または返金手数料を徴収されるため、「統合される側」になる予定のアカウントではd払いを使わない方が良い。もしd払い残高がある場合は使い切ってから統合しよう。

または、ドコモショップに出向けば、「ポイント共有グループ」を組んで共有することもできる。都合の良い方でどうぞ。

先行エントリーキャンペーン

先行エントリーキャンペーン(今後の料金戦略に関する発表会資料より)

ahamo提供開始前日までに公式ホームページで先行エントリーし、2021年 5月31日までにahamoを契約した人に、dポイント(期間・用途限定)3,000ポイントを提供するキャンペーンが実施されていた。

エントリーには、携帯電話番号とメールアドレスが必要。契約後にdポイントの受け取り手続きが必要になる(ahamo回線が紐づいたdアカウントでログインし、エントリー時の電話番号とメールアドレスの再入力)。

ahamoを申し込む際には、dポイントカード発行済みのdアカウントでログインする必要があるので、無ければ予め作成しておくとスムーズだ。

エントリーした人には、混雑緩和のため、事前にdアカウントの作成を促すメッセージ(SMS)が送られていた。

4月申込分は遅れて 6月10日に付いていた

また、開始直後の混雑を緩和するため、先行エントリーした上で 4月15日~5月31日に契約すると、特典のdポイントが倍増されることになった(計6,000ポイント)。

5月30~31日に申し込みが殺到して障害が出たことに伴い、6月 7日まで延長された

最終的なエントリー件数は254万件もあったそうで、実際、開始当初はだいぶ混乱したようだが(^_^;、4月後半に入るとだいぶ落ち着いていたようだ。ポイント特典を倍増して分散を図った効果があったのかもしれない。(ただし土壇場でまた混乱していたが(^^;;)

ahamoを契約し、dポイント受け取り手続きをした翌月下旬にポイント進呈されることになっている。ただし4月申込分は遅れて 6月10日にポイントが付いた

ahamoアプリとデータチャージ

データ使用量はアプリとホームページで確認できる(図はAndroidアプリの例だが、ホームページで見ても同様)

Android用iPhone用のアプリが提供されており、データ使用量や料金の確認、追加データチャージなどを利用できる。

データ使用量は今月の使用量(残量)(右図)と日毎の使用量を見られる。

ahamoを使っているスマートフォンでアプリを起動すると、携帯電話番号(自動入力済)とネットワーク暗証番号でログインする。Wi-Fiや他の回線でログインする際は、dアカウントのID・パスワードと2段階認証を求められる。

アプリを使うとネットワーク暗証番号(数字4桁)のみでログインできるものの、都度ログインを求められるのは少々煩わしい。回線を使うとログイン不要でデータ量を確認でき、個人情報の参照や手続きに入るときにSMS認証が入るワイモバイルなど他社の方が使い勝手が優れている。

また、ほとんど変わらない料金が最初に表示されて、気になるデータ使用量が下の方に表示されるのは、あまり利用者目線に立っていないように感じられる。

ちなみに同じものはホームページでも見られ【左下の「≡メニュー」 > ログインページへ > dアカウントでログイン】、データチャージもホームページでできる。パソコンやタブレット端末等で使っていてアプリを使えなくても支障はない。

チャットサポート

チャットの対応は良いのだが、ウィンドウが小さすぎて、会話の内容がすぐに流れて(隠れて)しまう。パソコンで利用中はもっと大きくできないものか

当初はだいぶ混雑していたようで、なかなかつながらなかったが、6月に入るとだいぶ落ち着いたのか、休日や昼休みなどの混雑時間帯を除いて、あまり待たずにつながるようになった。平日日中の空いている時間帯を狙うと、ほぼ待たずにストレスなくつながる(つながらない時は、一旦終了→再度開始する)。

筆者が少し利用した範囲では、某社の地獄待ち・テンプレ回答チャットと違い、ahamoのチャットサポートは返答が的確で、うまく機能しているように見える。ahamoを使っていて困ったことがあったら、気軽にチャットサポートに相談してみると良いだろう。

有人対応は毎日9:00~20:00。夜間~早朝はチャットボット(自動応答)になる。

注意点としては、チャットウィンドウが小さすぎて会話がすぐに流れてしまうことと、チャットを閉じるとすぐに履歴が消えてしまうので、こまめにメモを取っておく必要がある。

また、スマートフォンでも使えるが、なるべくパソコンを使う方が良いと思う(文字入力しやすいのはもちろん、コピー&ペーストでメモを取る操作もしやすい)。

パソコンが使える人には、聞き直したりメモを取ったりする手間がかからないぶん、電話よりも便利だが、スマートフォンしか無い人には、チャットサポートは面倒かもしれないね(どうだろう?)。

紛失・盗難

電話機の紛失・盗難等で回線を停止(中断/再開)したい場合は、公式サイトからWebで手続きできる。その際、dアカウントのログインが必要。

他のインターネット接続を持っていない、パスワードレス認証などのためdアカウントにログインできない等のやむを得ない事情がある場合は、原則として中断・再開のみ、コールセンターでも受け付けてもらえる(本人確認のため契約電話番号とネットワーク暗証番号が必要)。

■ドコモインフォメーションセンター ahamo担当
  電話番号:0120-087-360(9:00~20:00、中断・再開は24時間年中無休)

故障・修理

ドコモショップやドコモオンラインショップで購入した機種が故障した場合は、オンライン修理受付サービスと、ドコモショップでの修理受付を利用できる。

オンライン修理受付が手軽で良いと思うが、故障した機種以外にインターネットにつながる端末を持っていないとか、dアカウントにログインできない、留守がちで集荷を待てないといった人は、ドコモショップに持ち込むと良いだろう。

パスワードレス認証を使っていて、端末故障でログインできない場合には、チャットサポートに問い合わせると専用のコールセンターが案内され、ネットワーク暗証番号で本人確認した後、パスワードレス認証を解除してもらえる。近くにドコモショップが無い/行きたくない場合は、パソコンや他の端末を使ってチャットサポートに問い合わせてみよう。
代替機を借りる場合は、代替機と一緒に端末発送キットが送られてくるので、それに入れて郵便ポストに投函発送すれば良い。ただし幅25cm×厚さ3cmが入る大型投函口に対応したポストが近くにない場合は、郵便局またはローソン(店内設置ポスト)に出向く必要がある。

オンラインでの修理受付は、メンテナンス中(毎週火曜日 22:30~翌朝7:00)以外は24時間受付。往復送料は無料で、修理代金は翌月分の通信料金などと合算で支払う。

修理代以外の費用はかからないが、代替機貸出は有料(2,200円)。

複数回線持っている人や、固定電話等がある人は、修理中だけ着信転送を設定するなどして代替機を借りない人も多いと思うが、ahamoは着信転送ができないのが困りもの。わざわざ着信転送を塞いでおいて代替機貸出費用を取る態度は、細部に罠というか、まあ不親切だなと思う。

ドコモオンラインショップで機種購入時に「ケータイ補償サービス」に加入している場合は、ahamoでも引き続き利用できるが、申し込みはahamo公式サイトまたはアプリから行う(コールセンターでの手続きは不可)。また「ケータイデータ復旧サービス」「ケータイお探しサービス」は利用できない。

SIMフリー機種が故障した場合は、一般に、メーカーに修理を依頼する。

ヨドバシカメラやビックカメラなどの大手家電量販店で購入した商品は、購入したお店でも修理を依頼できるが、確認のため購入時のレシートやポイントカードを持参しよう。

一般に代替機の貸出は無いので、着信転送できないahamoを使っていると不便だが我慢しよう(-_-;。

Apple製品(iPhone・iPad)が故障した場合は、Appleの修理サービスを利用できる。オンライン修理依頼、または Apple Store や正規サービスプロバイダ店舗への持ち込みだが、来店の際は予約が必要。

やはり代替機の貸出は無いので、着信転送できないahamoを使っていると不便だが我慢しよう(-_-;。画面割れや電池交換などの特定の修理は即日対応できるお店もあるので、急ぐ場合は即日対応できるお店へ持ち込むのも方法だ。

解約・MNP転出

解約・MNP転出(に使う予約番号の発行)手続きも、基本オンラインで完結する。

解約時は基本料金の日割り計算はなく、解約予約もできない。 料金は月末までしっかり満額取られるので、月末近くに解約する方がお得になるが、月末に混雑やトラブル等あって手続きできないと翌月扱いになってしまうので、月末ぎりぎりではなく、少し余裕をもって手続きする方が良いだろう。

手続きはパソコンでもスマートフォンでもできるが、ahamo回線でログインすると解約手続きを進められなくなるので、Wi-Fi等につなぐか、パソコン等で解約手続きすると良い。

ahamo回線のスマートフォンから、電話番号(自動認識)とネットワーク暗証番号でログインした場合が該当。解約手続きが完了すると即通信できなくなるためと思われる。
MNP予約番号発行手続き画面 通常のMNP手続き(乗り換え先で開通時に解約)と、即時解約(いわゆる切断型MNP)を選べる

MNP転出

MNP転出(番号そのままで他社にのりかえ)に必要なMNP予約番号は、メンテナンス中(毎週火曜日 22:30~翌朝7:00 など)以外は24時間受付で、即日発行できる。解約金・手数料はかからない。

ahamo公式サイトまたはアプリから手続きに入るが、途中から「ドコモオンライン手続き」 (My docomo) での手続きになる(右図)。

MNP転出の場合、通常の手続き(MNP予約番号を発行し、転出先で開通手続きをすると同時に自動解約)のほか、「切断型MNP」と呼ばれる、先に解約を確定させる即時解約手続きも選べる(右図)。

通常は「MNP予約番号発行のお手続きに進む(推奨)」を利用する方が良いが、OCN モバイル ONEBIGLOBEモバイルなどの初月無料になるMVNOに転出する場合は、月末近くにドコモの即時解約と同時に予約番号を発行し(切断型MNP)、MVNO等で契約(MNP転入)手続きを始めて、月をまたいでから開通手続きすると、料金を無駄なく使うことができる。

ただし「切断型MNP」を使うと先に回線を解約してしまうので、電話番号を使えない期間が生じる上、不測の事態があってもキャンセルできない。例えば転出先で端末の在庫が無い、配送が遅延した等のトラブルがあって、MNP予約番号の期限(発行日を含む15日間)までに開通が間に合わないと電話番号が消滅するリスクもある。

このため、詳しい人が自己責任で利用するぶんには便利なのだが、一般には勧められない。

余談になるが、MNP予約番号は発行したら数日中に使うことを前提にしよう。オンラインで契約するMVNO等では、残り期限が概ね10~12日以上ある番号でないと、MNP転入手続きを進められない所も多い。ワイモバイルUQモバイルなどの店舗で契約する場合には期限内であれば出来るが、MVNOLINEMOpovo 2.0などのオンライン契約が前提のキャリアに乗り換える場合は、MNP予約番号を発行したらすぐに使うのが鉄則だ。

一括請求やファミリー割引があると解約できない

家族で(または1人で複数)ドコモを使っている/いた場合など、一括請求(の主回線)やファミリー割引(3回線以上)に入っていると、解約手続きを進められない。この場合は先に廃止手続きをする必要があり、オンラインでできない(後述)ため、手続きに時間がかかる。

ahamoに移行を済ませたら、一括請求やファミリー割引などは余計な縛りになるだけなので、なるべく早めに解約しておこう。

と言っても、家族にドコモがいるとなかなか変えてもらいづらいだろうが、できれば家族も含めて順次ahamoかMVNO等に移っておく方が、後々縛りが解けてすっきりすると思う。

dポイント共有グループが廃止される

dポイント残高はdアカウントに紐づいているので、dアカウントがあれば、回線解約後も引き続き使うことができる

ただし、「ポイント共有グループ」の代表回線になっている場合は、回線を解約すると共有グループが廃止されるので、必要に応じ、回線解約前に代表変更の手続きをしておこう(オンラインでは出来ないので、ドコモショップまたはコールセンターで行う必要がある)。

d払い(ドコモ口座)残高が消滅する

ドコモ回線に紐づいたドコモ口座」(d払い残高)は、ドコモ回線のMNP予約番号を発行すると凍結され、ドコモ回線を解約すると自動解約される

このとき、チャージ残高が残っていると返還手数料550円を取られてしまうし、プリペイド残高は消滅してしまう。

d払い」(ドコモ口座)を使っていて残高がある場合は、前もって残高を使い切っておこう。「d払い」で買い物などに使うほか、ケータイ料金に充当もできる。

ちなみに競合の「PayPay」は回線契約とは独立しているので、ソフトバンクワイモバイル回線解約後もそのまま使い続けられるし、携帯電話番号はSMS認証くらいにしか使わないので、他社の回線と紐づけても(特典の多寡はあるが)何の問題もないのだが…

d系サービスは囲い込みが強すぎるし、ドコモは使えば使うほど、細部に罠が多い感を受けてしまう。これではせっかくのサービスを使いづらくなるし、一度嫌な思いをしたユーザーは気持ちが遠のいてしまうだろう。ドコモが事業戦略の要に据えた「スマートライフ領域」で、自ら足を引っ張ってしまっているのは残念だ。

なお、この使いにくさの原因になっている「ドコモ口座」は、2021年10月25日に「d払い」へ統合する形で廃止されることが発表された。具体的にどのように「より分かりやすく便利に」なるのかは不明だが、「ドコモ口座」が足を引っ張っているのは確かなので、上述のような使いにくさが解消されることを願いたい。

オンラインでできない手続きに要注意

オンライン手続きプラン」をアピールしながら、郵送でしかできない手続きが存在する

オンライン専用プランと謳いながら、オンラインでできない手続きがある

例えば、ahamoだけでは一括請求サービスを利用できないが、ドコモの他のプランとの一括請求を組むことはできる。そのとき、ahamoを代表回線にすることもできる

ところが、一括請求の手続きはコールセンター(151)かドコモショップでしかできず、しかしahamoはオンライン専用なのにオンライン手続きが用意されていないため、ahamoを代表回線にすると一括請求の解除手続きができなくなってしまい、申込書を印刷して郵送で全廃止の手続きをする必要がある

ドコモでは一括請求の代表回線になっている回線は解約・MNP予約番号発行等の手続きができないため、解約等する際は予め書類(PDF)をダウンロード・印刷し、手書きして郵送する手間と時間がかかる

例えば解約時の料金は日割りにならないから、月末など間際に解約する人が多いと思うが、間際に気づいても、書類の手続きには2週間ほどかかるので、月末近くに解約/MNP転出しようと思って手続きを始めても、当月中に間に合わないことがある。なんて恐ろしい罠だろうか(笑)。

よく見たら「ahamo回線が新たに一括請求の代表回線になること」については、お手続きいただけません。となっているのだが、なぜかオンラインで手続きできてしまった。バグだろうか?
他社では回線を解約すると一括請求も自動解約になるのだが、ドコモはどうしてこうなるのか。ドコモの手続きは複雑怪奇で、細部にこういう隠れた罠が潜んでいるので、ドコモを使っているとストレスが溜まる。「完全オンライン」のahamoには期待していたのだが…
プリンターを持っていないなどで書類の印刷ができない場合は、チャットで相談しよう。ちなみに筆者が郵送した手続きは、概ね2週間ほど(郵送にかかる期間を含まず)かかった。
チャットサポートにつないで事情を説明すると、即日対応できる手続き方法を教えてもらえる。夜だと間に合わないが、昼間ならば間に合うかもしれないので、急ぎの場合はチャットで相談してみよう。

なお、一括請求を解除した後の元・子回線は、ahamoでも請求書払いになるが、速やかにクレジットカード(または口座振替)を設定しておこう。支払い方法の変更(登録)はオンラインででき、クレジットカードならばすぐに適用になる。請求書払いのままにしておくと毎月発行手数料(165円)を徴収される上、コンビニ等で支払う手間が生じる。

また、ahamoはファミリー割引の対象外だが、他のドコモプランを使っている場合は、ahamoもファミリー割引の回線数に含めることができるので、ファミリー割引を組むことができる。しかしこの手続きも組むのは容易いが解除は面倒で、ahamoの場合は郵送になってしまう。

ドコモオンラインショップで新規契約(MNP転入を含む)すると、オンラインで開通手続きができず、コールセンターに回されることがある

余談だが、ドコモの機種を購入してahamoで使いたい場合は、まずオンラインショップで「5Gギガライト」で新規契約するのだが、その時にファミリー割引を組んであると、なぜかWebでの開通手続きができず(右図)、コールセンターで有人対応になる。理由は不明。

どうもドコモには原則コールセンターまたはショップで行うことを前提とした旧態依然とした手続きが多く、そこに(本来は別ブランドで展開するつもりだった)ahamoを無理にねじ込んだものだから、オンライン専用と謳いながら矛盾が生じているようだ。

オンライン手続きプラン」を謳うからには、手続きは一般の利用者にもできるように簡素化した上で、全てオンラインでできるようにシステムに載せるべきだが、システム整備が間に合わずに過渡的な対応をしているのか、またはする気がないのか。

今のコロナ禍において、ましてや最新の通信技術を扱っている会社が、足元ではショップに出向かないと手続きできないだとか、手書き書類を郵送しろだといった、前近代的な手続きを放置しているのはどうなのだろうと思ってしまう

ドコモの機種を購入してahamoで使いたい場合は、先ず「ギガライト」で契約して、開通後にahamoに変更するよう案内されている。すでにahamoを使っている人がオンラインショップで機種変更する場合には、SIMカードの開通手続きは原則不要のはず。
現在のご契約内容では、お手続きすることができません。お問い合わせ先までお問い合わせください。なお、その際に画面に表示されているエラーコードをお伝えください。(33100) 」と表示される。オンラインでできる人に対して、何故わざわざ余計なコストをかけて顧客満足度を低下させるような余計な手間を増やすのか、意味がわからないが、ドコモの体質をよく表しているように感じられた。
開通手続きの際にコールセンターで有人扱いになったものだから、少し聞いてみたのだが、特に理由はないようで、担当者もなぜWebで開通できないのか疑問に思っていた。詳しい自社スタッフですらわからない謎ルールがドコモには多いのに、それを一般の人に全て理解して自己責任で手続きしろと言うのは無理がある。ドコモはもっと積極的に手続きの簡素化・自動化を進めるべきだろう。
巷にはドコモショップやコールセンターの利用がメリットであるかのように喧伝する言説が溢れているようだが、逆にオンラインで完結することを期待しているユーザーも多いだろう。筆者もその一人で、昔ドコモショップでうんざりした経験があるから、ショップやコルセンでしかできない手続きが多いドコモを避けてきた。

「プレミア」と「ニュー」

2020年12月 3日の「ahamo」発表時に、ahamoは高コスパの「ニュー」、従来のプランはフルサポートの「プレミア」と整理された(右図)。

ahamo発表から約2週間後の18日には、後者の「プレミア」、すなわち既存の料金プラン見直しに関する説明会が、メディア向けに開催された。一般(メディア以外)には非公開だが、説明会資料は投資家向けに公開されている。

まず特筆すべきは、これまで業界慣行となっていた、期間限定の値引きキャンペーンが全廃されることになった(2021年 4月 1日より)。

新規契約(MNP転入を含む)後の数ヶ月など、一定期間しか適用されない値引き後の価格を前面に出す広告宣伝が業界慣行になっていたが、そうした売り手都合の騙し討ち的な業界慣行を改善する動きは歓迎したい。

実際、2019年10月より「縛り」や「キャッシュバック」などが制限されたことから、一定期間だけの大幅値引きは合理性を欠き、縮小傾向になっていた。また、携帯電話サービスに関するトラブルのうち、契約・解約に関する相談が多く寄せられているという。短期間の値引き後の料金を前面に出す広告宣伝や、高額な解約金(こちらは2019年10月以降の新規契約では規制されている)など、利用者の誤解を招きやすい業界慣行が問題視されていると言えそうだ。

各料金プランの位置づけ(2020年12月18日 新料金プランの導入について説明会資料より)

ドコモは今なお国内最大のシェアを持っているから、他社の客を取るだけでなく、既存客の流出を食い止める施策も重要になる。ahamoの「ニュー」が他社の客を取る役割を担う一方、既存プラン「プレミア」にもテコ入れして、流出を食い止めようとしているわけだ。

「ニュー」(ahamo)は単身者向けだとして、家族割(みんなドコモ割)や光セット割などの対象外とされた一方で、「プレミア」(従来プラン)はファミリー向けと整理され、家族割等が継続提供される。

既述の通り、「ニュー」(ahamo)にはドコモショップやコールセンター等でのサポートが提供されないが、「プレミア」(従来プラン)にはドコモショップなどでのサポートが提供されることも、大きな違いとなっている。

ギガホ プレミア

気になる料金面では、従来の「ギガホ」(大容量)と「ギガライト」(小容量)の2本立てが引き継がれている。

「プレミア」料金詳細(2020年12月18日 新料金プランの導入について説明会資料より)

このうち大容量の「ギガホ」では、月額基本料を 600円(税別、4Gプラン)~1,000円(税別、5Gプラン)引き下げた新プランが提供予定(右図、2021年 4月 1日より)。

また、「ギガホ プレミア」には3GB未満の利用月に1,500円の自動値引きが追加された(右図)。これは、少ししか使わないのにショップが勧めるままに大容量の契約をして、見直さないまま不満を零す人がいるようなので、そうしたいわば「リテラシー」の低いユーザーへの手当てなのだろうが、海外出張が多いなど月々でデータ使用量が大きく変わる人(少数だろうが)にも良さそうだ。

4G機種向けと5G機種向けで別プランになっており、4Gプランでは60GBまで使える。5Gプランは月額税別100円高く、データ容量は無制限※6になる。

ただし、各種「データプラス」「パケットパック海外オプション」は合算で30GBまでに制限される。テザリングについては未発表だが、記者向けには「テザリングを含めデータ通信の種類を問わず使い放題にするとしており、一定期間中に一定量の通信量を超えたら通信速度制限をかけるなどの措置は取らない方針だ」と話しているようだ。

通話料は従量制(税込22円/30秒)で、通話定額は別料金。しかも2年契約で、更新月以外の解約等は解約金1,000円(税別)を徴収される。

2021年4月1日提供開始予定の新プランは「5Gギガホ プレミア」「(4G)ギガホ プレミア」となっており、従来の「ギガホ」とは別のプランになっているので、従来の「ギガホ」契約者は値下げされず、値下げを受けるにはプラン変更手続きが必要になりそうだ。

また、「月々サポート」「docomo with」などの昔の割引が適用されている人は、プラン変更すると割引がなくなるので、変更しない方がお得かもしれない。こういう人は個別の判断になるので、気になるならドコモショップに相談に行くと良いだろう。

ギガライト

小容量の「ギガライト」は、2020年現在提供中のプランから変更なし。料金も変わらない

しかし、「ギガライト」は最小の1GB未満でも税別2,980円(2年契約)もするし、家族割などが適用になっても3GB未満で税別2,980円(同)。しかも通話定額は別料金(家族割適用時には家族間のみ無料通話となる)。

前述の「ギガホ プレミア」が、1~3GBの利用月にはギガライトと概ね同額になるので、2021年4月以降は、ドコモショップ等では「ギガホ プレミア」が売り込まれることになるだろう。「ギガライト」も残るが、あまり使われなくなりそうに思う。

例えば、「ギガホ プレミア」を利用中の子育て世代の親が、子どもに持たせる端末で1GB以上使わせたくないといった特定の用途であれば、一定の合理性がありそうだが、単身や夫婦のみといった利用であれば「ギガライト」を選ぶ理由はなく、ahamo や他社に乗り換える方が経済的になりそうだ。

もっとも、「ギガライト」は小容量とはいえ「プレミア」に入っているので、ドコモショップでのサポート対象になる。普段からドコモショップによくお世話になっている人は、サポートサービスを受ける対価だと割り切って、割高な「ギガライト」を選ぶのも一案だろう。

逆に、現在「ギガライト」を利用していて、ドコモショップに相談に行く機会がなく、キャリアメール(~@docomo.ne.jp メールアドレス)不要の人は、ahamoへ移行するのが得策だろう。

ドコモショップ不要で20GBで足りる人はahamoがお得

「プレミア」(ギガホ/ギガライト)は、みんなドコモ割」(「プレミア」プランを3回線以上)「光セット割」「dカードお支払割」が全て適用されることを念頭に置いた価格設定(見せ方)になっており、ファミリー層はこれからもしっかり縛っていこうという意思を感じる。

ちなみに、これまでドコモは事実婚や同性婚を事実上「ファミリー割引」等の対象外としていたが、2020年12月より対象となった。

逆に、ここから漏れる(これらが適用されない/したくない)人は素直に「ニュー」(ahamo)に移る方がお得になりそうだ。

なお、ahamoには家族割が適用にならないが、「みんなドコモ割」「ファミリー割引」回線数に算入はされるので、「プレミア」を使っている家族には割引が適用になる。

ahamoはまだ始まっていないが、発表から2ヶ月で事前エントリーが100万件を突破するほどの人気ぶりだそうだ。「一年無料」の楽天モバイルが最初の3ヶ月で申込100万件だったというから、ahamoの勢いを感じられる。また、事前エントリーした人のほぼ半分が20~30代だそうで、若者向けプランの想定通りということだ。

一方、2020年12月時点で、ドコモには500万以上ものフィーチャーフォン(ガラケー)ユーザーが存在するという。また、既存客の7割が「みんなドコモ割」で3回線以上利用している(2回線を含めると8割以上になる)という。これらの大多数を占める既存客を留めることを狙ったのが「プレミア」だ。

言い換えれば、「みんなドコモ割」などを利用していない2割弱の少数ユーザーは、ahamoに移行するのがお得になりそうだ。

また、「プレミア」ではドコモショップのサポート等と一緒に、従来プランのわかりにくさもそのまま引きずっている。例えば小さな字で長々と書かれた複雑な注意事項もほぼそのまま残っているが、よく見れば難解に感じる人が多いだろう。

ahamoや他社(サブブランドやMVNO)に移行すれば、従来のドコモショップに行かないと手続きできない、わざわざドコモショップに出掛けて散々待たされた挙げ句にくどくどと説明を聞かされる、家族割や光セット割などの複雑な条件に縛られるといったストレスからも解放される。

もっとも、中には月間20GBでも足りない人や、単身者でもドコモショップのサポートを必要とする人はいるだろうが、そういう人は大量に使う/サポートを受ける対価と割り切って、高価で煩雑な「プレミア」契約を続けるのも一案だろう。

でも、自分のデータ使用量を把握する、他社の料金プランを調べてみる、端末の設定くらいは自分でするなど、ちょっとした「リテラシー」を高めることができる人には、ahamoやMVNOを含む他社に乗り換えるなど、賢く使い分けることをおすすめしたい。

なお、法人契約の場合は回線数によって相対契約で大幅値引きされていたりするので、本稿では扱わないが、小規模事業所など法人契約でも定価で契約している場合は、ahamoは法人契約はできないので、法人契約割引が充実しているワイモバイルなど、他社への乗り換えを検討すると良いだろう。

余談

余談は執筆当時の内容。後で変更等された事項にあえて触れておらず、そもそも余談なので、重要なことは書いていない。古い話に興味が無い人は読み飛ばしていただきたい。

発表会の様子

今後の料金戦略に関する発表会(2020年12月 3日開催)、プレゼン資料


ドコモブランド?サブブランド?

UIの参考イメージだが、拡大してみると端末のアンテナピクト部が「ahamo」になっている。こうなると、ワイモバイルUQモバイルに近いイメージだ(発表会より)

ahamoはNTTドコモの1料金プランとして発表されたが、同社の既存プランとは立て付けが異なっており、注意点が多い(後述)。従来の「docomo」ではなく「ahamo」という看板を前面に出しているところからも、他社の「ブランド」に似た位置づけと考える方がしっくりくる(後述)。

少なくとも当初はそのつもりだったのだろう。ファミリー割引などが対象外になり、既存プランからの変更はMNP扱いになっていた(MNP手数料は徴収されないようだが、契約期間がリセットされる、再びドコモの既存プランに戻る場合は再度手数料を取られるといったことが考えられる契約期間は引き継がれることになった)など、他社で言う「サブブランド」と同様の立て付けになっていた。

また、ahamoプランと同時に発表されたahamo専用の新UIでは、docomoロゴが登場しないし、アンテナピクト表示も「ahamo」になっていた(右上図)。つまり異なるブランドで展開される(少なくとも、そのつもりだった)ことを示唆している。

実際のアンテナピクト部のキャリア名表示は「docomo」または「NTT DOCOMO|docomo」となっている。

さらにahamo向けの端末も発売予定とされていたプリインアプリも厳選するとか言っていたので、きっとが出てきたりしない端末が用意されるのだろう。

前述の通り、ahamoはドコモの1プランとして発表されたので、プランによって購入できる機種が異なるとなると、料金プランと端末購入を完全分離する現在の競争政策に不適合となるだろうから、実際の発売時には必ずしもahamo契約者に限定されないかもしれない。
ahamoプランはサブブランドではなく、あくまでドコモの1プランだと主張された(ちなみにエコノミーはMVNOと協業するようだ)(発表会より)

看板を変え、窓口を変え、従来プランとの家族割なども対象外で、専用の(?)端末まで出すと言って、どう見てもサブブランドの体裁だけれど、発表会では図を少し描き加えて、サブブランドではないと言い張れば、サブブランドでないことになる不思議。

ここは早速つっこまれたようで、発表会後に一般非公開で実施された質疑応答では、記者の質問に答える形で「20代にとってのメインプラン。これからもメインだけでプランを複数作っていく」(井伊社長)と応じたそうだ。

井伊新社長は発表会の締めくくりでも「それぞれの使い方がその方にとってのメインのプランである」と述べていたが、ならば Y!mobile も UQ mobile も、誰かにとってのメインだろう。メインだサブだという話は提供側の都合でしかなく、使う人にとっては、自分に合うプラン(を提供するブランド)こそがメインだ。

このドコモ新社長の強弁は、メインだサブだといったつまらない議論の空虚さを浮き彫りにした。穿った見方をすれば、「サブブランド」議論に耽溺している政府や一部メディアを皮肉っているようにも見え、実に滑稽だ。

利用者目線に立てば、看板(ブランド)は本質的な議論ではなく、メイン(ドコモの既存プラン)と新プランの間を自由に行き来できるなら、看板はどうでもいいとも言える。

しかし、ahamoにはキャリアメールが無い、ファミリー割引の対象外、3Gが使えない(≒ガラケーは使えない)、ドコモショップやコールセンターでのサポートを受けられないといった、既存ドコモユーザーの移行ハードルはしっかりと設けてある。

ahamoへの割引は無いが、家族回線に算入されることになったので、「プレミア」を契約している家族は割引を受けられる。

もっとも、料金低廉化を目指すなら、コストセンターと化したドコモショップやコールセンターの縮廃は不可避だと思うが、仮にここが俎上に上るようだと、ドコモ本体の業績悪化圧力になるかもしれない。今は政権の気まぐれに振り回されているような状況なので、予断を許さない感がある。

今後、サブブランドでなく一料金プランだという主張に沿う形を整えるべく、プランやUIなどの修正が行われるかもしれないが、どこまで既存プランに寄せるのか/寄せないのかが気がかりだ。逆に、思い切って既存プランを大胆にいじる可能性もあるだろう。

先述の#機種の問題も然り、また例えば、ドコモの既存プランではSIMのみ契約(端末の割引を受けないで新規契約)すると8000ポイントもらえるキャンペーンが実施されているが、そもそも料金プランと端末を分離する競争政策の下では、同じブランドと言うなら、こうしたキャンペーンも受けられないとおかしいとなるだろう。

筆者の想像では、当初はサブブランドとして設計していたが、11月下旬に政権が態度を変えたので、ころころ変わる政権与党の要求にすり合わせる形で、ドコモブランドの1プランだと言い替えることにしたのだろうと感じられた。

その後、ファミリー割引などのカウント対象になる、オンライン手続き窓口がドコモと共通化される(入口は別)など、ドコモの1プランに寄せる形になったが、着信転送などの通話機能は使えないまま、また取扱機種は別のままで、ドコモショップでは購入できない(本来、回線契約無しでも購入できるはずなのだが)など、ちぐはぐさが残っている。

ahamoと楽天モバイルのSIMカード

楽天潰し

月額基本料金が同じ、ネットワークは4G・5Gを利用でき、手続きは原則オンライン。キャリアメール無し、ポイント付与ありなど、楽天モバイル Rakuten UN-LIMIT V に合わせたようなプランになっている。

楽天モバイルは狭い自社エリア内に限り使い放題だが、自社エリア外では月間5GB制限。対してahamoはドコモの広いエリアで20GBまで使えることが、最大の違い。 でも楽天モバイルの使い放題エリアはとても狭いし、月々20GBも使えれば充分と考える人は多いだろうから、同じ料金ならば後者の方が魅力的に映る人が多いのではなかろうか。

また、楽天モバイルの通話定額には特殊なアプリ (Rakuten Link) が必要で、特殊なアプリを使わ(え)ないと高額な(税込22円/30秒)通話料を請求されるが、ahamoは標準的なVoLTE通話で通話定額を実現していると考えられる。国内で人気のあるiPhoneへの対応でも、ドコモの方が先行している。こうした細かな使い勝手の差も、ahamo優位に働きそうだ。

2021年3月のサービス開始時期は、楽天モバイルの本格サービス開始1周年と重なる。楽天モバイルでは1年無料キャンペーンを実施しているので、開始当初から使っている人の有料化タイミングと重なる。楽天モバイルの狭いエリアで満足している人はともかく、エリアに不満を感じている利用者も多いだろう。

この楽天の客を奪うチャンスとも言える、絶妙なタイミングで投入されるahamoは、まさに楽天モバイルを狙い撃ちする刺客となりそうだ。

対して2020年4月に本格サービスを開始した楽天モバイル (Rakuten UN-LIMIT) は、これまで「一年無料」キャンペーンを続けてきたから、ほとんどの利用者はまだ月額料金を支払っておらず、楽天が大枚をはたいて参入したMNO事業は赤字を垂れ流すばかりで、まだほとんど収入を得られていない。国内MNO事業を成功させるためには、せっかく獲得した利用者に、有料期間に入っても使い続けてもらう施策が重要だが、その重要なタイミングに合わせて、NTTは身を削ってでも楽天の客層を狙い撃ちするかのような格安プラン(ブランド)を投入してきたわけだ。

NTTの楽天嫌いは相当なものだと、改めて実感される。

楽天の参入以降、MNO各社が格安ブランドを強化し、競争環境が一変した

MVNO潰し

ところで、楽天モバイルの Rakuten UN-LIMIT は、無料キャンペーンの終了後の月額基本料が3,278円(税別2,980円)と、従来の「格安スマホ」の平均単価に近い価格に設定されたこともあって、予てより「MVNO潰し」が危惧されてきた。

これに対してUQモバイルは2020年6月に月額3,278円(税別2,980円、通話オプションは別途)で「スマホプランR」を投入。これに応じてワイモバイルも既存の「スマホベーシックプランM」(月額税別700円高いが通話10分定額が含まれている)の制限を緩和。10GBに限られるものの、楽天モバイルの狭いエリアに満足できない人向けの対抗プランがMNOから続々と投入されてきた。

このすっかりレッドオーシャン化した「格安スマホ」市場に満を持して登場したのが今回のahamoで、競合他社の倍の20GBまで使えて5Gも使え、通話定額や国際ローミングも付いてくるという、まさに破格のプランが発表されたわけだ。

MNOによる低価格化の動きは、これまで「格安スマホ」市場で一定のポジションを持っていたMVNO各社の存在感を一層薄めることにつながる。例えばauのサブブランドとなったUQモバイルは、3GBプランを月額税別1,980円で提供しており、これに対抗す形で2021年2月にはワイモバイルも3GBプランを月額税別1,980円で提供予定。MVNO大手「IIJmio」の3GBプランは月額税別1,600円(900+700円)だから、その差は380円まで縮まっている。

さらに2021年2月より、UQでは3GBプランを月額税別1,480円まで値下げすると発表された。ここまで下がると、MVNOよりもMNO(サブブランド)の方が安価になってしまう。

30GBプランを出しているMVNOもあるが、その価格は税別6千円台。今回ahamoが提示した2,980円という価格は破壊的だ。今の条件のままでは、MVNOはもう競争相手にならないだろう。

ドコモは多くのMVNOに回線を提供(卸売)しており、MVNOと競合するサブブランド(格安スマホ市場)への参入を躊躇ってきた。今でもドコモにMVNOを潰す利点はないと思うのだが、12月に就任したばかりの新社長が帰属するNTT持株会社には、楽天モバイルを潰す動機は大いにありそうだ。

電気通信市場の競争状況(出典:総務省資料

その迸りを受けるような形で、ただでさえ薄利多売で販促費をかけられない事業構造であるMNVO各社が窮地に立たされる構図になってしまった。

もちろん、MVNO各社も手をこまぬいていたわけではなく、MNO各社のサブブランド等によるレッドオーシャンとなった月額3千円前後のプランよりもさらに安い小容量プランに注力する、または同じ価格帯でも1契約を家族で(複数回線)分け合って利用できるプランにテコ入れするなど、懸命な営業努力が続けられている。

つまり、現在「サブブランド」がしのぎを削る中価格帯市場よりも、さらに低い価格帯の市場での競争に軸足が移っている。ahamo発表当時は、この低価格市場にまでMNOが直接参入してくるとはあまり考えられていなかったが、シェア争いが苛烈化したことで、結果的にUQモバイルワイモバイルが低価格帯に展開するきっかけを作ってしまった。

もっとも、競争が盛んになって安くなることは良いのだが、競争条件の非対称(大手に有利)が問題になっている。今回もあまりに動きが急すぎて、MVNO大手ですら「MNOからここまで安いプランが出ることは想定していなかった」そうだ。「接続料や音声卸料金を決定するMNOは、情報的に圧倒的に有利。料金設定では、MNOが圧倒的に早く消費者に対してリリースできる。MVNOは、MNOから情報開示されない限り対抗策が打てない」といった課題が指摘されている。 mineoBIGLOBEモバイルIIJmioなどの大手MVNOは大胆な料金体系の見直しを前倒し実施して対抗を急ぐが、MNOとの価格差は縮まっている。体力のないMVNOは存続の危機に立たされている。

ahamoは開始前からドコモ既存プランのMNP転入増に貢献する一方で、せっかく育ちつつあったMVNO(格安SIM)のシェアの伸びが頭打ちになるなど、「官製値下げ」は早くもMNO回帰の呼び水となり、競争政策を担ってきたMVNOへの逆風は強まっている。

MVNO(格安SIM)は数こそ多いが、ピークに合わせて10Mbpsあたりの接続幅を決めねばならない接続料算定方法をはじめ、元よりMVNOに課された競争条件は厳しいものがあった。最大手の楽天モバイルは「MVNOは奴隷みたいなもの」と言ってMNOに転身したし、他社もMNOの出資を受け入れるなど様々な経緯を経て、MVNO上位10社のうち6社はMNO傘下に収まっている

ただでさえ寡占化が進んでいた「格安SIM」「格安スマホ」市場において、さらに今回の「官製値下げ」が、独立系の体力を削ぎ、経営体力に乏しい小規模MVNOの淘汰を進めるなどして、競争政策とは真逆の「官製寡占化」になりかねない。

2020年10月のMMD研究所調査によると、「メイン利用のMVNO」上位10社は楽天モバイル (MVNO)mineo(独立系、関西電力)、OCN モバイル ONE (NTT)、IIJmio+BIC SIM (NTT)、LINEモバイル (SoftBank)、BIGLOBEモバイル (KDDI)、イオンモバイル(独立系、イオン)、nuroモバイル(独立系、ソニー)、J:COM MOBILE (KDDI)、LIBMO(独立系、TOKAI)。
なお、楽天モバイル (MVNO)MNOサービス開始に伴い新規受付を終了している。IIJmio は「独立系」としている記事も散見されるが、IIJmio(BIC SIM を含む)を運営するIIJはNTTグループの関連会社。

元をただせば、こうしたMNOによるMVNO潰しにもなりそうな一連の動きを後押ししたのは政府与党だ。元々MVNOは、完全自由化した携帯電話市場において総務省の競争政策の中核を担ってきたわけだが、これに不満を持つ政権幹部による安易な口先介入が、せっかく育ちつつあった「格安スマホ」事業者を危機に陥れているという、なんとも皮肉な構図になっている。

接続料の計算方法をはじめ、MVNOが置かれている現状には様々な課題がある。総務省が本気でMVNOに寄り添い、支えることができるかが問われている。

NTT持株vsドコモプロパー

とりあえず、NTT持株会社が楽天潰しに本気だということはよくわかったが、同時に、親方日の丸のNTT持株会社とNTTドコモの対立が改めて浮き彫りになった。

2020年 9月29日、NTT持株会社によるNTTドコモの完全子会社化の方針が発表された。

コロナ禍で株価が低迷しているのを好機と見たのか、NTT持株は巨額の借金をしてまで、上場子会社のNTTドコモの全株式を買い取ることにした。TOB価格は1株あたり3,900円。9月28日時点の終値2,775円から見れば割高だが、同年3月頃には3,500円をうかがう時期もあったから、株価が低迷した9月は良い頃合いだったのだろう。

国内通信業界の変遷(出典:総務省資料

この旧電電公社を分割民営化してきた今までの流れを巻き戻すかのような動きに、当然ながら、業界は騒然となった。元々国有企業のNTTは、上場した今でも政府が35%ほどの株式を握っている。

2018年には、憲法違反の検閲になりかねない危険性をはらむ、政府が指名したWebサイトのブロッキングが問題になった頃にも、NTTグループだけが政権の意向を汲んで率先して実施したこともあったが、NTTグループは政府の意向に従順な上意下達の組織だ。

これほど従順な組織を、なぜわざわざ完全子会社化する必要があるのか。その背景には、NTTグループにおけるドコモの特殊性があるのだろう。

モバイル通信の台頭により、今でこそドコモは稼ぎ頭になっているが、固定・移動体通信インフラの大部分を握るNTTの中で、移動体通信を担うドコモは、かつては亜流だった。

昔から携帯電話の開発に携わるなど、ドコモをずっと引っ張ってきた吉沢(前)社長の下に、NTT持株会社から井伊(前)副社長が送り込まれ、2020年12月1日付けで社長に就任(吉沢氏は代表権のない取締役に降格)した。

吉沢前社長は厳しい舵取りの中、政府の「携帯値下げ」要求に安易に応じ(させられ)た結果、利益を失い、新規獲得につなげることもできなかった。親方日の丸の親会社に引っ掻き回された挙げ句に責任を取らされた格好になり、無念だったろうと思う。

イノベーションのジレンマは乗り越えたが、責任の所在は曖昧に

つまり、これまでドコモを引っ張ってきたプロパー社長から、NTT持株の意を汲む社長に代替わりしたわけだが、その新社長が就任早々、新プラン(ブランド)「ahamo」を発表した。社長就任からわずか2日でプラン設計できるわけがないから、2020年6月にドコモ副社長としてNTT持株から送り込まれて以降、ドコモ社内でまだ社風に染まっていない若い人たちを集めて、この新ブランド(プラン)を準備していたのだろう。

半年(?)かけて練られただけあり、この新プランは実にアグレッシヴだ。これまでのドコモを見てきた筆者は(おそらく他の人もそうだろうが)、斬新さに驚いた。プロパーにはなかなか思い切れなかったであろう線まで踏み込んでいると思う。

ドコモの従来プランの利用者は、比較的年齢層が高く、データ使用量が少ないことで知られる。そこを逆手に取って、新プランでは「デジタルネイティヴ」と呼ばれる、物心ついた頃からモバイルに慣れ親しんできた若い世代に向けたプランと位置づけられ、Web専売、キャリアメール無し、ファミリー割引対象外といった、これまでドコモが得意としてきた領域から切り離されたプランが誕生した。

裏返せば、ドコモショップやキャリアメールを利用できないことから、従来の客層にとっては移行障壁になる。手厚いサポートが必要な客には応分の料金を支払ってもらい、自力でなんとかできる(サポート不要の)客にはサポートを省いて廉価に通信サービスを提供する。ある意味、公平性が増す、とてもよくできたプラン(ブランド)の組み立てだと思う。

若い世代とは限らないが、モバイル機器を使いこなしている人たちにとって、ドコモショップや電話でしか手続きできない従来のドコモは高コスト体質だし、古くて馴染めない会社になっていた。しかし高齢化する既存客とドコモショップに育てられた従来のドコモにとって、現在求められている若年層向けのプラン設計は、イノベーションのジレンマだったのだろう。そこを、親方日の丸の古い体質が染みついたNTT持株が打ち破ったのだから驚きだ。

2020年3月までの携帯電話の契約数における事業者別シェアの推移(総務省資料

とはいえ、今回の新料金プランは両刃の剣でもある。ドコモは純増数こそ苦戦しているが、シェアは2020年3月末時点で37.7%、依然としてシェア一位は揺らがない(右図)。

他社から客を取ろうにも、ソフトバンクは隙なく対抗してきたし、KDDIは最後発になったものの新発想」で対抗してみせた。 各社とも特徴は出しているが、細かく読み込んで最適なプランを選択できる人は、すでに乗り換え済みだろう。しかも大手が格安市場に参入した結果、大手3社の寡占状態が進みそうな懸念すらある。

エリアが隙だらけの楽天モバイルの客を仮に半分程度奪ったとしても、ドコモの規模からすれば1%に満たず、収支改善効果は期待できない。コストセンターであるドコモショップやコールセンターの切り離しがうまく進めばよいが、そこで躓くと、一転して自ら首を絞めることになりかねない。

もっとも、今回の思い切った「楽天潰し」策は、KDDIなどの競合他社にも大きなインパクトを与えたようだ。以前ならばすぐにも対抗してみせるソフトバンクはしばらく鳴りを潜めていたしKDDIは空気の読めない発表をして大ブーイングを食らった。狙ったかは知らないが、ドコモ新社長は、ドコモのみならず業界の雰囲気をがらっと変えてしまった。従来のARPUを重視した売り手都合の盛り合わせプランは早くも陳腐化し、コストを抑えてコスパを高める期待が今までになく高まっている

この間、「料金プラン担当チームが必死になって料金プランを練ってい」たそうだが、2020年12月22日に、しっかりとシンプルな対抗プランを提示してきた。
この反省が生きたのか、2021年 1月13日には、コンテンツはもちろん、通話定額までアンバンドルしたシンプルな対抗プランが誕生した。

気になるのは、NTTグループの親方日の丸体質と、政府による過度な口先介入だ。政権幹部が気まぐれに何を言い出すかわからず、それにNTTグループは振り回されてしまう。KDDIやソフトバンクならば政府の介入にもある程度抵抗できるだろうが、NTTは政府の言いなりになりかねない。想定通りにコストと料金負担の均衡が実現できれば良いが、もし料金は安く/サポートは手厚くと無茶を求められたら、NTTは抵抗できるだろうか。

NTT持株が敵視している「楽天潰し」に仮に成功したところで、政府の言いなりになって値下げだけして、NTTグループの稼ぎ頭であるドコモの屋台骨が傾くようでは本末転倒だ。しかしNTTドコモは完全子会社化され、上場廃止された。仮にそうなったら、NTT持株の経営陣は責任を取るのだろうか。

まあ仮の話はこれくらいにして、今のところ、今回のプランの組み立ては合理性があるように思うし、すっかりコストセンターと化したドコモショップなどを整理する絶好の機会だと思う。

完全子会社化により霞む展望

新プラン(ブランド)のドコモらしくない斬新さに驚くと同時に、NTT持株とドコモの因縁めいた経緯も見てきた筆者は、そこはかとない違和感も覚えた。親方日の丸で上意下達体質の古いNTTが、若い世代を利用して、狡猾にドコモプロパーからの決別を演出している違和感だ。

政府は、既存プランからahamoへの移行が進むことを求めている節があるが、既存の過剰なサービスを削ぎ落とすことなく料金だけ安くしても、じり貧になるばかりだ。

ahamo発表会後に非公開で行われた質疑応答の中で、井伊新社長は記者の質問に答える形で「料金を引き下げれば当然通信料収入は減収する。これからは人口も減少するため通信料収入は下がっていく方向だ。それを非通信など別のサービスで埋めていくのが経営者としての責任だ。3番手と言われず、トップに返り咲いたと言われたい」と応じたという。

一説にはGAFA対抗だとか言われているが、そもそもNTTドコモとGAFAは対立するものではないだろう。それ以前に、目下「非通信など別のサービス」で先行しているソフトバンクや楽天に対して、KDDIとNTTドコモは追いかけてはいるが、あまり差が縮まっている感はない

ドコモとKDDIは、提携は幅広く行っているが、自社(グループ会社を含む)で展開するサービスは少ない。通信サービスの客を囲い込む視点であれば提携でもいいが、それだけだと自社の収入・収益を高めることにはつながりにくい。もっともKDDIはコンテンツ再販・仲介事業に参入するのかもしれず、そこまですればまた別だろうが。

言わずもがな、Google検索エンジンから始まって、オープンな市場で上りつめた。ソフトバンクや楽天も、基本オープンなコンシューマ市場でのし上がってきた。

一方、NTTグループは通信技術やB2Bには強いものの、GAFAはもとより、ソフトバンクや楽天とは得意分野が違う。ドコモがNTT持株の完全子会社になった今、しがらみの多いNTTグループに閉じたサービスを提供したところで、ソフトバンクや楽天に追いつき・追い越せるようには思えないし、基本オープンなコンシューマ市場では、NTTグループの連携強化はむしろ逆効果にも思えてしまう。

完全子会社化が、果たして吉と出るか、または凶と出るのか。裏目に出なければ良いのだが。

キャリアショップ縮小の狼煙か

今回のahamoは、これまでドコモが強みとしてきた「ドコモショップ」を全く介さないことで、低価格化を実現した。

つまり、コストセンターであるキャリアショップやコールセンターをいかに縮小できるかが、値下げによる収入減に直面するドコモにとって喫緊の課題となるだろう。

当のドコモでは、ahamoの発表会にて、既存プランも12月中に見直すと言及した。「若者向け」のahamoに対し、サポート等を手厚くした「プレミア」プランを再構成することが示唆されている(⇒12月18日に発表された)。料金は高めでもサポートが手厚い「プレミア」プランが支持を集め、その負担でドコモショップなどのコストセンターを維持できるのなら、それもまた一案だろう。

もちろん、サポートを望まない既存客はいつでもahamoと行き来できるようにする、SIMフリー機種などの端末持ち込みを歓迎する、SIMロックなどの姑息な縛りを廃するなど、様々な縛りを排したオープン化は大前提になるだろう。

2020年12月18日には、MNP転出手数料の無料化(実施は2021年 4月 1日より)も発表されているが、移りたい人はいつでも移れるようになれば良いと思うし、さらにSIMロックの全廃など、もう一歩踏み込んだ施策を求めたい。

これまで、3大キャリアはWebでの解約手続きを受け付けない、SIMロックした端末のセット販売を優遇する/SIMフリー端末などの持ち込み利用をしづらくする、家族割や自社サービスとの抱き合わせで縛るといった様々な手段で、客を縛ってきた。これは「ドコモ」「au」「ソフトバンク」の3大ブランドはもちろん、通信ベンチャー(イー・モバイルウィルコム)を出自とする「ワイモバイル」でもソフトバンク傘下に入ってからは若干ながら似たような傾向があった。

しかし今回、楽天潰しに本気になったNTT持株がドコモを乗っ取り、それこそ競合のKDDIやソフトバンクですら戸惑うほどの、業界の「常識」を覆す大胆なプランを投入してきた。

これを打ち出したからには、ドコモ自身においてもコスト構造の抜本的な見直しが不可避になるだろう。 実際、翌1月14日に実施された一部メディアのグループインタビューでは、ドコモショップのコスト問題が明確に語られていた。ショップ自体のコスト削減とともに、「オンサイト(現地)でしか提供できないものを与える場所に」変えてゆくという。

この考え方は至極妥当だと思うが、同時に、そう簡単でもないだろうと思う。例えば全国に店舗網を有する郵便局も同様の課題意識を持って、「JPローソン」「ポスタルローソン」等の提携店舗の展開や物販の拡大、自治体との提携による住民票サービスマイナンバーカード申請の支援など多角化を進めているが、こうした領域ではむしろコンビニチェーンがATMや店頭端末(コピー機LoppiFamiポート等)を使ったサービスを拡充するなど、存在感を伸ばしている感がある。

店舗面積にあまり余裕のない郵便局やコンビニと違って「ドコモショップは広すぎる…それを逆手に取ってビジネスを作った方がいい。」という特徴を生かしたサービス展開ができれば可能性が開けそうに思うが、まずはお手並み拝見といったところだろうか。

一利用者としては、今後の展開が楽しみであるとともに、下手な横槍が入ってぶち壊しになったり、目先の競争にのめり込むあまりネットワーク等の先行投資がおざなりになったり、「MVNO潰し」のような本末転倒な事態にならなければ良いがと心配している。

エコノミー

ドコモの料金戦略(2020年12月18日 新料金プランの導入について説明会資料より)

NTT持株2020年12月25日に開催された総務省の会議の中で、NTTドコモの完全子会社化後のグループ再編計画を公表した(⇒「NTTドコモ完全子会社化後の連携強化に関する検討の方向性」)。

この中で、NTTコミュニケーションズ(以下NTTcom)をドコモの子会社にすることや、NTTcomがVNEとなり、NTTレゾナントMVNO事業を行うこと(右下図)などが示されている。

格安通販サイト「NTT-X Store」などを運営している、NTTcomとドコモの子会社。

2020年12月 3日のドコモの発表会で井伊新社長は、「エコノミー」について詳細はこれから検討するものの、MVNOと連携して提供したいと述べていた。

NTTcomをドコモの子会社にし、MVNO事業はレゾナントが担うことが計画されているようだ

現在、NTTcomが「OCN モバイル ONE」というMVNO事業を個人向けに展開しているが、今後は、NTTcomは法人事業、レゾナントが個人向け事業を担う形に整理するとされたので、すると「OCNモバイルONE」はレゾナントに移管して、ドコモの「エコノミー」の一端を担う形になるのだろうか。

他社との連携については、一部メディアのインタビュー記事では「dポイントの会員基盤に入っていただくことが条件」と語られていた。もちろん、ドコモ網を使ったMVNOであることも条件になるだろうが、「dポイント」が軸になるようだ。

トーンモバイルが参加

ドコモの「エコノミー」構想が発表されてから約10ヶ月も経った2021年10月 7日、ようやく詳報がもたらされた。

MVNOが提供するプランをドコモショップで販売するというもので、「OCN モバイル ONE」はもちろん、トーンモバイルも乗ってきた

トーンモバイルは数年前までTSUTAYAと組んで事業展開していたが、2019年10月に提携解消している。とはいえ仲違いしたわけではないようで、引き続きCCC子会社の(当時、2021年6月に連結から外れているキタムラを主な販路としている

「カメラのキタムラ」は携帯電話販売もしているので親和性は高いだろうが、一般向けに知名度の高い店舗でもないだろうから、販路の拡大は引き続き課題だったのだろう。

そして今回、ドコモの施策に乗ることになったわけだ。「トーンモバイル for docomo(仮称)」が12月から投入されるという。iPhone向けと謳われているので、「TONE SIM (for iPhone)」をベースに、ドコモの求めに応じてカスタマイズされたプランが投入されるのだろうか。

トーンモバイル側のメリットは言うまでもないだろう。親会社でMVNE事業もしているフリービットは元々ネットワーク技術に強い会社だし、実店舗はお世辞にも充実しているとは言えない状況。キタムラとの提携でも店員教育が課題に挙がっていたようだが、ドコモショップにはその道のプロが揃っているので、ドコモショップの販路を使えて、複雑な商品説明なども任せられるのは好都合なのだろうと思う。

TONE SIM (for iPhone)の店頭(カメラのキタムラ)での申し込み受付および店頭サポートが11月10日で打ち切られるそうだ。近々ドコモショップでの取り扱いが始まるから、店頭販路をドコモショップに統一するのだろうか。

ドコモのエコノミーMVNO

他方、ドコモはドコモショップでドコモ以外のサービスを売るというのだから、思い切った印象がある。

OCN モバイル ONE は関連会社(NTTcom)のサービスだからいいが、トーンモバイルやフリービットはドコモのMVNOをしているというだけで、全く別会社のサービスだ。

もちろん無条件でMVNOの商品・サービスを販売するわけではないだろう。ドコモが提示している主な条件は下記のようになっていた。

  • 低廉で小容量の料金プランを提供
  • マイページへのアクセスやサービス認証等にdアカウントをメインで使用
  • dポイントクラブ加盟店となり、通信料、サービス利用に対してdポイントを付与
  • 通信料金へのdポイントの充当が可能
  • このほか、ドコモが別に定める条件等(詳細不明)に合意が必要

また、「ドコモショップで取り扱うエコノミーMVNOは、ドコモのネットワークを利用したものに限ります。」と注記されている

ドコモショップ店員の習熟のためにも、プラン・サービス内容の調整は必要だろうし、さすがにドコモショップでauやSBのMVNO回線を販売しないだろうから(笑)、それなりの条件は付くだろう。とはいえ、MVNOは多くが店舗網を持っていないことを考えると、MVNOがドコモショップを利用できるのは、魅力に映るのではなかろうか。

家電量販店のSIMフリースマートフォン売場にて大手MVNOが実施しているキャンペーンの例

気になる費用面について具体的な数字は非開示だが、ドコモはMVNOに対して「家電量販店など他の販路に比べて2倍に近い水準」の手数料を要求しているのだとか。そう聞くと高いと感じるが、MVNOにも様々あって、OCNなどの大手は端末値引きなどでも顧客獲得コストをけっこう負担しているので、そうした大手MVNOならば負担できる範囲かもしれない。

また、サポートは初期(と機種変更時)に集中するので、ドコモショップでサポートを見てもらえるのは魅力だろうし、iPhoneをはじめドコモが販売する機種をセット購入できるのも魅力に映るだろう。家電量販店が有償で提供している初期設定サポートも込みと考えれば、ドコモショップの取扱手数料が家電量販店の倍額だとしても、あながち高くはないのかもしれない。

一方、ドコモにとっても必要な取り組みと言えそうだ。競合のワイモバイルUQモバイルは元々実店舗網を持っていたが、近頃はショップの統合が進み、ソフトバンクショップを訪ねた客にワイモバイルを販売でき、auショップを訪ねた客にUQモバイルを販売できる仕組みが整えられた。しかしドコモには対抗できる商材が無かったわけだから、ドコモショップには苦労があったことだろう。今回の施策により提案できる商材が増えるわけだから、ショップからもドコモユーザーからも歓迎されるのではなかろうか。

また、ドコモにとっては自ら格安プランを投入してMVNO潰しをするメリットはないし、自社サービスとのカニバリの心配もあまりない。かたやau・SBでは自社ブランドと競合するMVNOの商品を売りづらいだろうから、ある種の破壊的イノベーションにつながるかもしれない。

このように、ドコモ、ドコモショップ、MVNO、ドコモユーザーがWin-Winの関係になれる可能性がありそうに思うが、筆者が気になるのは、一般的にドコモは他社よりも排外的で、自社系サービスでの囲い込みがきつい傾向があることだ

今回も、ドコモが条件に挙げている「dポイント」「dアカウント」との連携について、「互いによほどの信頼関係がなければ飲めない条件だ。dポイント強要といい、優越的地位の乱用ではないか」との指摘も出ているとか。

具体例を見ていこう。2021年10月21日より、OCN モバイル ONEドコモのエコノミーMVNO」500MBコースが始まった(OCN モバイル ONE#ドコモのエコノミーMVNO を参照)。これに伴いOCNマイページやポイント制度の変更が始まっている。

ログインには引き続き OCN ID が使われているものの、dアカウントでのログインをメインにすべくWebサイトの改修が始まっていた。

また、dアカウント連携・dポイント付与開始に伴い、OCN系独自の「gooポイント」は終了するという。

両方のポイントを付けることはないにしても、毎月40ポイントが付与される(100ポイント単位で料金に充当できる)割りの良かった「gooポイント」が打ち切られて、dポイント1%になるのは、ユーザー目線ではマイナスと言えそうだ。

一方、ドコモからドコモショップ経由でOCNに移ったユーザーは、最初からdアカウント連携が実施されている(gooポイント対象外)ことを除いて特段の制約はなく、他の料金コースへの変更も自由にできるようだ。 ドコモから見れば、いくらドコモショップ救済に資するとはいえ、また競合(YMUQ楽天)に流出するよりマシとはいえ、ドコモの客を手放しでMVNOに渡す格好になる。せめて「dアカウント」で紐づけしておきたいという意向なのかもしれない。

しかし、dポイントの加盟店契約を条件にするのは結構だが、独自ポイントの巻き取りまでするのは、思い切ったというか、やりすぎの感がある。 もっとも、NTTcomの場合は今回の「ドコモのエコノミーMVNO」への対応のみならず、ゆくゆくはNTTcomがドコモの子会社になり、個人向けサービスはレゾナントへ移管されることを想定した動きなのだろう。

他社にもこれと同様のことを求めたら、「優越的地位の乱用」と言われても仕方ないだろう。他社にどこまで求めているのかは、後に続くMVNOの動向を見守りたい。

楽天も、かつて最大シェアを誇るMVNOでありながら、NTTドコモの呪縛から逃れてMNOを始めた節があった。今回の提携話はmineoなどの大手MVNOにも打診されているようだが、今後、他のMVNOがどれだけドコモの施策に乗ってくるだろうか?

もちろん、ドコモショップで扱う以上、無条件でとはいかないだろうが、いくらドコモショップ等の販路が魅力的であっても、すでに一定のポジションを持つMVNO大手は、ドコモの縛りがきついほど、ドコモの施策には乗りづらいだろう。

半面、MVNOは接続形態の制約などから、規模の利益が物を言う業態だ。小規模MVNOがドコモの施策に乗っかっても、ユーザーの利益にならない可能性がある。ドコモが提示している条件は非開示だが、OCN以外の一定規模のMVNOが参加できる条件なのかが気になるところだ。

「ドコモのエコノミーMVNO」の発表以降、MVNO界隈ではよく話題にのぼっているようだが、やはり事業者ごとに温度差があるようだ。ある大手MVNO事業者からは、我々が勝手に「格安SIM」を自称するのはともかく、MNOから「エコノミー」の枠にはめられるのは違和感がある、といった感想も聞かれた。

一方で、MVNOを気軽に使っていただけるチャンスになるとポジティブに捉えている」が、実際に参入するかどうかは「ドコモから話を頂戴していないので、具体的に検討しようがないといった話も出ているようだ。

MVNOもここまで事業を育ててきた矜持がある中で、一方的に「ドコモのエコノミー」に押し込められることに違和感を持つのは自然な反応だと思う。かたやビジネスチャンスだと前向きに捉えるMVNOに案内が届いていないのは残念だが、数多あるMVNOの全てに話を持っていくことも難しいだろうし、店頭事務やプロモーションを考えると、ドコモショップで扱うMVNOが増えすぎても良くないだろう。

様々な都合があるだろうが、それ以上に要となるのは、ドコモが誠意をもってMVNOをパートナーとして迎えに行くのか、または下請け的に扱うのか、姿勢的なものが影響してきそうに思う。

ドコモがかつて楽天との提携を不意にした反省を得ているのかどうか、成り行きを見守りたい。

ドコモショップで他社の回線を売らないという意味では当たり前だろうが、ドコモショップで取り扱うのはドコモ回線のみ(MVNOに移管後に他の回線に変更は差し支えない)という意味なのか、ドコモ以外のネットワークも利用しているMVNOは扱わないという意味なのか、どちらとも取れる表現になっているのが気がかり。今後マルチキャリアMVNOが参加できる仕組みなのか、そのときにユーザーに制約が生じるのかは、見ておくポイントだろう。
イオンモバイルのような例外はあるが。IIJmiomineoなどの大手でも、MVNOは主要家電量販店に即日開通カウンターを設けるのが精々のようだ。そういえばIIJmioはかつて郵便局でのカタログ販売に取り組んでいたが、結局やめてしまったのだろうか。
本稿でもd払いの問題などを指摘しているが、他にもドコモ・バイクシェアではドコモ以外のキャリア決済利用不可だが、ソフトバンク系の HELLO CYCLING ではソフトバンク以外のキャリア決済も利用できるなどの例もある。

無責任体質が社会インフラを混乱させる

ドコモが障害を起こした14日の夕方以降、筆者の端末は移動していなかったにもかかわらず、度々圏外になっていた。「位置登録ができなかった200万ユーザーに影響した」というドコモの説明が事実と反する、または一部分しか説明していないことを表している。

ドコモは2021年10月14日に大規模障害を引き起こした

これほど大規模なネットワークにおいて、万全を期しても障害発生は不可避な面があると思うし、これほど影響の大きなネットワークの運営に携わる現場の方々のご苦労には頭が下がる思いだが、今回は上の方で影響を小さく見せよう、目立たなくしようとしている会社の態度が透けて見えてしまったのが残念だ。

実はこのとき、筆者が使っている端末は全く移動していないにもかかわらず、度々圏外になっていた(右図)。ところがドコモは「位置登録ができなかった(=移動していた)200万ユーザーに影響した」と説明したそうだ。約8200万もの契約を有するドコモで、わずか2.4%にしか影響していないと主張しているようなものだが、にわかに信じがたい。

また、ドコモからMVNOへの情報提供がおざなりで、MVNOですら聞き及ばない情報をマスコミが流して余計に障害を長引かせる一幕もあった。

ドコモは翌日には記者会見を開いたようだが、本来迷惑をかけたユーザーには資料を配布することすらせず、マスコミに頭を下げるパフォーマンスだけで終わってしまった。当日の説明内容や資料は、2週間近く経っても一般ユーザーには非開示のままだ。

つまり、迷惑をかけた相手であるMVNOやユーザーを無視して、総務省とマスコミのご機嫌伺いばかりしているドコモの経営陣と、(今回に限らず)部分的な情報を無責任に垂れ流して結果的にデマを生み出すテレビ等のマスコミの無責任体質が、今回のようなネットワーク障害を大規模化し、長引かせた原因と言えそうだ。

前述の「ドコモのエコノミーMVNO」に関して、あるMVNO関係者の談として、「(ドコモは)殿様商売の意識が抜け切れていない」との感想も漏れていたが、鳴り物入りで始まったahamoにしても、使っていると細部に潜む融通の利かない不親切さが垣間見えたことは前述した。今回の障害発生後の対応にしても、「殿様商売の意識」に通じるものがありそうだ。

ドコモの衛星通信アンテナを搭載した鉄道車両

今回の障害の一因になったIoT機器の中にタクシーの決済処理端末なども含まれていたようだが、携帯電話ネットワークは、今や通話やスマートフォンなどだけに留まらず、社会インフラの根幹を支えている。 例えばタクシーや路線バスなどの運行管理にも使われているMCA無線再編して携帯電話用「プラチナバンド」として使われているが、MCA再編に際しては帯域の移動だけでなく、携帯電話網での巻き取りも行われた。つまり、決済だけに留まらず、タクシーの配車や路線バスの運行管理にも携帯電話網が使われている。

列車の運転時刻表の授受・表示に使われている iPad mini(Wi-Fi+Cellularモデル)

さらに鉄道分野での利用も進んでいる。鉄道の場合、運行本数の多い路線では独自の通信網が整備されていることが多いが、運行本数の少ない路線を中心に、比較的コストが安く済む他社の通信網が使われている。 例えば右上の写真は今回の障害の対象外だが、携帯電話が圏外になる地域を走る路線なので、衛星電話のアンテナが車両上屋に設置されており、非常時の連絡対応など運行管理に使われている。

乗客案内や運行障害の情報通達などに使われているiPad

また、タブレット端末の活用が進んでおり、乗客案内や運行障害時の情報通達、列車の運転時刻表の授受・表示などに使われている(右写真)。これは首都圏などの運行本数の多い路線から地方ローカル線まで幅広く使われているから、携帯電話網が麻痺すると、状況により鉄道の運行にも様々な支障が出るおそれがある。

今回のようにテレビがデマを流して通信網の混乱が長引くと、個人の通信はもとより、社会インフラへも深刻な影響が出かねない。コロナ禍においてトイレットペーパーの買い占めを引き起こした反省はまるで無いまま、テレビがデマを流して社会を混乱させる事態がまた繰り返された。影響力の大きなマスコミ等にありがちな、無責任な大本営発表の垂れ流しも厳に慎まれねばならない。

元国営のNTTグループと、実質国営のNHKにより引き起こされた混乱。親方日の丸意識が抜けないうちは、ユーザー無視の殿様商売が続くのだろうか。NTTは変わったと言えるようにしてほしいと願っている。

ドコモグループ誕生

2021年10月25日NTTcomコムウェア(ソフトウェア開発会社)がNTTドコモの傘下に入ることが発表された。NTTドコモの上場廃止・完全子会社化に続き、NTTグループ再編の大イベントとなる。 これも10ヶ月前に発表されていたことだが、政府・監督官庁とNTT持株会社の馴れ合いが発覚したことなどから長引いていたのだろう。

MVNO データ接続料の変遷 (2020) 出典:総務省資料

かつては一部の人しか使っていなかった無線通信がインフラ化するまでに浸透したことで、今ではNTTグループの中ではドコモが稼ぎ頭になっているが、かつて歩んだ固定通信網のように、今後は今のような収益を上げられなくなることが予想される。事実、ユーザーの増加と技術革新によりモバイルネットワークのコストは右肩下がりで、今後も大幅な減少が見込まれている

だからこそ、我々一般ユーザーが支払う通信料金が下がって(または使えるデータ通信量が増えて)きた。

こうした経営環境下で、競合のソフトバンクは早くも携帯電話事業からコンテンツや法人営業へと経営の軸足を移している。

ドコモもここ数年はd系サービスに力を入れており、とりわけdポイントの拡大に力を入れてきたが、NTTグループで見ると、個人向けサービス・法人営業ともにNTTグループ各社に散在していることから、これらを再編することで稼ぎ頭を更に強化することが狙いのようだ。

そうした中で、これまでNTTグループの一部だったドコモを中心に、稼げる分野を集約したドコモグループが誕生することになった。

通信の主流が固定網からモバイルに移っても、固定網のインフラとしての重要性は変わらないが、収益は上がらなくなる。しかしNTTグループはインフラを維持しながら利益を上げていく必要がある。元国営のNTTとその固定網を担うNTT東西には規制があるので、現在の稼ぎ頭かつ比較的規制の緩いドコモとNTTcomが競争領域を担ってゆくことになるのだろう。

NTTコミュニケーションズとNTTコムウェアを子会社化<2021年10月25日>資料(p22)より引用

例えば、NTTcomはドコモのバックボーンを担うとともに、クラウドや法人営業など個別領域の強みを持っている。このうちネットワーク運営はドコモに移管し、ドコモの法人営業をNTTcomに移すそうだ。

すると、今はNTTcomが担っている県をまたぐ固定電話や国際電話などもドコモに移るのだろうか?OCNなどの固定系ISPもドコモ(やレゾナント)に移るのだろうか?今回の記者会見では触れられておらず、詳細は見通せない。

NTTコミュニケーションズとNTTコムウェアを子会社化<2021年10月25日>資料(p15)より引用

一般ユーザーが最も気になるであろうモバイル通信サービスの行方については、ahamoを含むドコモの通信サービスは直営のままだが、NTTcomが提供している OCN モバイル ONE などの個人向けサービスは子会社のNTTレゾナントに移管されるそうだ(ただしネットワーク運営はMVNEとしてNTTcomに残る)。

もちろん、提供会社が変わる(かもしれない)というだけで、サービスの品質や料金は変わらない(と思われる)から、今回の件で一般ユーザーが心配する必要はないとも言える。

OCN モバイル ONEドコモショップでも契約できるようになったが、従来の販売はオンライン(通販)中心で、その通販はレゾナントが運営する「goo Simseller」が担ってきた。今はレゾナントがNTTcomのサービスを販売する形になっているが、今後はレゾナントが自社のサービスを販売する(回線はNTTcomを通じてドコモの物を借りる)形になるので、ある意味、すっきりするかもしれない。

この発表会でドコモの井伊社長は、「この(MVNO)領域も競争が激しく、機動的な経営として、自由に競争できることや、事業責任を明確にするため子会社のままにしておきたい。ほかのMVNO事業者と横並びの競争という関係をしっかり作っていきたい。」と語っていたようだが、賢明な判断だと思う。

依然としてMVNO事業者の多くがドコモ回線を販売している現状において、ドコモにとってはMVNO事業を潰すメリットは無いだろうし、総務省の競争政策に背くこともしない(その利点もない)だろう。 だからこそ、「ドコモのエコノミー」を始めたのだろうと思う。

視点を変えると、ドコモは自社グループによる囲い込みがきつい傾向がある中で、グループ会社の OCN モバイル ONE は対照的に、比較的自由にやっているというか、例えば「goo Simseller」は競合の楽天市場やYahoo!ショッピング(PayPayモール)などにも出店しているし、レゾナントが運営する「ひかりTVショッピング」や「NTT-X Store」ではPayPayなどと組んだキャンペーンも展開しているなど、ドコモ直営だったら考えられないような自由な競争が行われている感がある。

でも、楽天ヤフーはオープンマーケットでここまでのし上がってきたのだし、台頭する GoogleAmazon も然り。そうした市場で揉まれてきた子会社はそのままにしておいて、むしろドコモも子会社を見習うくらいのつもりでオープン化する方がいいように思うのだ。

近頃ドコモは「あなたと世界を変えていく。」というブランドスローガンを掲げるようになった。今後は新しいドコモグループのスローガンになる。これはもちろん、ユーザーと手を携えて社会課題を解決していくという意味なのだろうが、見方を変えると少々上から目線に見えなくもない(苦笑)。

まあ余計なお世話もいいところだが(笑)、筆者も1ユーザーの立場から見ていると感ずる所が少なからずあるんだよね…NTT持株には難しいとしても、せめてユーザーとの接点の多いドコモには親方日の丸意識や上から目線を捨ててもらって、政府やマスコミよりもユーザー(個人・企業)に向き合い、視点を合わせ手を携えて社会課題を解決する企業グループになってほしいと願っている。

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