NUROモバイル

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NUROモバイル バリュープラス
Nuromobile valueplus origin.png
事業者 ソニーネットワークコミュニケーションズ
利用回線 ドコモ[D] / au[A] / ソフトバンク[S] (MVNO)
開始日 2021年 4月 1日
通信方式 5G + 4G (+ 3G)
5G Band(s) [D] n78, n79, n257
[A] n1, n3, n28, n77, n78, n257
[S] n3, n28, n77, n257
4G Band(s) [D] 1, 3, 19, 21, 28(B), 42
[A] 1, 3, 11, 18/26, 28(A), 41, 42
[S] 1, 3, 8, 11, 28(B), 41, 42
SIMカード [D][A] マルチSIM (nano/micro/標準)
[S] nano/iPhone/micro
eSIM [D]  [A] [S] ×
SIMのみ契約
SIM交換手数料 SIMカード 3,300円
eSIM 440円
データ容量 (V) 3 / 5 / 10GB
(N) 20GB
超過時最大速度 (V) 最大200Kbps
(N) 最大1Mbps[1]
データ節約 ×
データ繰越 翌月まで
データ追加 550円/1GB
テザリング ○ 制限なし
IPv6対応 ×
音声通話方式 [A] VoLTE
[D][S] VoLTE, 3G(CSFB)
通話料 11円/30秒、22円/30秒
通話定額 オプション
着信転送
留守番電話 330円 [S]のみ無料
非通知拒否 D / A
[S] 110円
SMS +メッセージ対応
キャリアメール ×
データシェア × パケットギフト
国際ローミング [D] △ 要審査
[A][S] ×
月額基本料金 V音声 792~1,485円
NEO (20GB) 2,699円
NEO W (40GB) 3,980円
契約時手数料 (V) 3,740円 (N) 0円
MNP転出料 0円
期間縛り 無し
家族割 無し
光セット 無し
ポイント 無し
法人契約 ×
サポート窓口 チャット/メールフォーム/電話
APN APN設定方法
iPhone対応 設定方法
NUROモバイル 利用者向けページ

NUROモバイル(ニューロモバイル)は、ソニーグループソニーネットワークコミュニケーションズが提供するモバイルデータ通信サービス。

ドコモauソフトバンクの回線を借りるマルチキャリアMVNOで、各々「ドコモ回線」「au回線」「ソフトバンク回線」と呼んでいる。

キャリアグループに属さない独立系のMVNO。シェアは大きくない(契約数は未公表だが、総務省発表の事業者別シェアでは「その他」に括られている)が、グループ内でMVNE事業を行っていることから一定の事業規模を有するのだろう、激戦の格安SIM・格安スマホ業界で最安値水準の料金プランを打ち出して存在感を見せている。

なお、本稿では2021年 4月から始まったバリュープラス」と、2021年11月から始まった「NEOプラン」、2022年10月から始まった「かけ放題プラン」を扱う。 (終了した「0sim」および旧プランは原則扱わない。)

2021年 3月までに契約した旧プランを利用中の場合は、新プランに変更すれば大幅に安くなるので、速やかにプラン変更手続き(翌月から適用、手数料無料)することをお勧めする。

こんな人におすすめ

1人から(家族割や光セットなどの煩雑なことをせずに)シンプルに使いたい
家族割・光セット割など無くても1回線目から安い
今使っている機種(端末)をそのまま使いたい
3キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)に対応しているので、どのキャリアを使っている人でも、機種持ち込みで乗り換えて使うことができる。(楽天モバイルの機種を使っている人はau回線を選ぶと良い。)
iPhoneを使いたい
SIMフリー版やSIMロック解除済みのiPhoneを使える。
平日朝の通勤時間帯や昼休みに快適に使いたい
#NEOプランなら、他社が混雑する平日の昼休み時間帯にも快適に使える
20GBプランで着信転送や留守番電話などの通話機能を使いたい/昼休みにも快適に使いたい
NEOプラン」はahamoなどに近い通信品質を確保しており、平日の昼休み時間帯や通勤時間帯にも快適に使える。さらに着信転送、留守番電話、番号通知お願いサービスなども使えるし、余ったデータ容量は翌月まで繰り越して使えるので、社会人などの通話機能が必須な人に適している。

こんな人は他社も検討しよう

スマートフォンだけでなく、LTE内蔵パソコンやタブレットも使いたい
複数のSIMカードeSIMでシェアして使えるIIJmioや、シェアプランがあるワイモバイルがお得かも
初期設定が不安なのでサポートしてほしい
基本オンライン専用で、店頭サポートは無い。遠隔サポート(3,300円~)と有料の訪問サポート(8,800円~)はあるが高額。サポートが必要な人にはショップがあるUQモバイルワイモバイルの方が良いと思う。
法人契約で使いたい
法人契約不可。相対契約で大幅値引きを受けられる大企業はともかく、中小事業所ではワイモバイル法人契約割引で全回線税別700円引きになるので、そちらの方がお得に利用できると思う。

料金プラン

月間15GB以下の比較的少容量向け「バリュープラス」と、月間20GB・40GBの「NEOネオプラン」がある。

両者の主な違いはデータ通信の品質とデータ量(および料金)。機能的にはどちらも繰り越しやテザリングに対応しているし、通話機能も共通。

「バリュープラス」「NEOプラン」(Liteを除く)ともに、「ドコモ回線」「au回線」「ソフトバンク回線」を選べるので、エリアの心配がある地域で使う人も安心だ。

「バリュープラス」は、契約時に登録事務手数料3,300円とSIMカード準備料440円がかかるが、他社からの乗り換え(MNP転入)に限り3,300円が無料になるキャンペーンが実施されている(2022年 6月より、終了日未定、440円はかかる)。

「NEOプラン」(旧Liteを含む)は、契約時の登録事務手数料もSIMカード準備料も無料。

ちなみに、同じNUROブランドを冠する「NURO光」との恒常的なセット割引は無い(光・モバイルの両方を新規契約する場合に限ったキャンペーンはあるが)。

プラン名
データ
容量
繰り
越し
Giga+ データ
フリー
SIMタイプと月額基本料金 超過後
制限
音声通話
付き
データ+SMS
(ドコモ・auのみ)
データ
専用
お試し d
au
0.2GB × - - - 495円 330円 通信不可
5分かけ放題 1GB - LINE 930円 - - 200kbps
10分かけ放題 - 1,320円 - -
かけ放題 × - - 1,870円 - -
バリュープラス VS d
au
SB
3GB - - 792円 792円 627円 200kbps
VM 5GB 3GB LINE 990円 990円 825円
VL 10GB 6GB 1,485円 1,485円 1,320円
VLL 15GB 9GB 1,790円 1,790円 1,625円
NEOプランLite d 20GB - - 2,090円 - - 1Mbps
NEOプラン d
au
SB
20GB 15GB SNS 4種
あげ放題
2,699円 - -
NEOプランW 40GB 15GB 3,980円 - -
データ使い放題 SB - - - - - - 3,828円 700kbps

バリュープラス

【バリュープラス・ドコモ回線】平日午後の比較的空いている時間帯に計測。空いているはずの深夜なども概ねこれくらい。

2021年 4月から始まった料金プラン。10GB以下の比較的少容量を、業界最安値水準で提供している。

2023年11月 1日より15GBの「VLLプラン」(音声SIM 月額1,790円)が追加された。料金はIIJmioとほぼ同額(10円安い)。

ドコモ回線/au回線/ソフトバンク回線を選べる。エリアはドコモauソフトバンクと同じで、ほぼ全国で使える。

各々、音声通話付き/データ+SMS/データ専用、そして月間データ容量別に3種類のプランが用意されていて、基本1プランの楽天モバイルのような気楽さは無いが、キャリアと容量で選べばいいので、難しいことはないだろう。

音声通話付きSIMとデータSIMを選べるが、料金差はわずかで、今はあえてデータSIMを選ぶメリットはあまりない。モバイルルータやiPadでしか使わないといった明確な理由がある場合以外は、音声通話付きを選んでおこう。

また、格安ながら全国のドコモauソフトバンクと同じエリアで利用でき、手持ちの端末をそのまま使える安心感がある。データ容量は毎月でも変更できる(翌月から適用)ので、自分が使うデータ量をある程度把握できている人には苦にならないだろう。

データ容量は毎月でも変更できるが、キャリア【ドコモ回線/au回線/ソフトバンク回線】と音声/データの変更はできない(一旦解約して再契約が必要になる)。特に音声の回線種別は間違えないようにしよう(電話番号を引き継いで回線種別を変更するには他社に乗り換えるしかない)。

ひとつ気になるのは、NUROモバイルはアプリを提供しておらず、データ残量の確認には都度利用者向けページにログインする必要がある。少容量プランを使っている人はデータ残量が気になると思うので、他社のようにアプリが提供されるなどして、残量を見やすくなると良いのだが。2023年 3月28日よりアプリが利用できるようになった。

【バリュープラス・ドコモ回線】平日朝の通勤時間帯に計測。平日朝夕の通勤時間帯と昼休みの時間帯は使いづらい。

通信品質(バリュープラス)

気になる通信品質は、MVNOなので接続料計算方法の制約などから、ピーク時に混雑(速度低下)しやすいきらいがある(右図、参考例)。 全く使えないことはないが、混雑時には使えないこともあると承知の上で、格安だからと割り切って使おう

ちなみに2020年頃までは、空いている時間帯を含め一日中使いづらかった。それでも格安で3Gも使えるし、通話機能は一通り備えているので、通話とメールくらいにしか使わないという人には良かったが、それ以外にはあまりお勧めできる状況ではなかった(筆者も契約していたが、当時はあまり使っていなかった)。

2021年に卸・接続価格の大幅引き下げがあり、2021年春以降に目に見えて改善した。平日朝夕の通勤時間帯と昼休み時間帯は相変わらず厳しいものの、地図と乗換案内、電子マネーのチャージくらいであれば、混雑時間帯にも使えるようになった

【バリュープラス・ドコモ回線】契約データ容量を使い切って規制状態

また、契約データ容量を使い切った後は200kbpsに制限される。この状態でもいわゆる「初速バースト」(最初の数秒は制限を受けない)があるので、反応の良い一部のアプリ等では使えることがあるが、数秒後に規制状態になると一般的なWebページ等でも開けないことが多く、この状態では基本的には使えないと考えておく方が良いと思う。

同じNUROモバイルでも、NEOプランは混雑時間帯でも快適に使えるので、昼休みなどの混雑時間帯にも快適に使いたい場合は、NEOプランにしておこう。NEOプランはahamo並みの料金なので格安ではないが、ある程度料金を払えば快適に使えるということだ。
UQモバイルの節約モード並みの使い勝手と言えばわかりやすいだろうか?地図やコード決済くらいは引っかかりながらも使える程度になった。また、NUROモバイルは混雑時でも遅延が低いのが評価できる。

Gigaプラス

3ヶ月おきの付与月になるとメールが配信されてくるのだが、いちいちログインして受け取り手続きをしないと使えない

5GB (VM)、10GB (VL) 、15GB (VLL) またはNEOプラン(Liteを除く)を継続して契約していると、3ヶ月毎に追加データ容量が付与される。

データ付与月に 5GBプラン(VM) を契約していると3GB、10GBプラン(VL) を契約していると6GB、15GBプラン(VLL) を契約していると9GB、NEOプランでは15GBの追加データ容量が付与され、翌々月まで繰り越して使える。

よって、計算上は 5GBプランが月平均6GB相当に、10GBプランは月平均12GB相当に、15GBプランは月平均18GB相当に、NEOプランは月平均25GBになるわけだ。

ただし、データ付与月が分かりにくい上、データ付与月に利用者向けページにログインして受け取り手続きをする必要がある(データ付与月に受け取り手続きをしないと消滅する)など、使いにくさもある。あくまで契約プラン外の程度だが、こうした面倒が苦にならない人にはお得なサービスだろう。

音声SIMでもデータSIMでも対象になるが、お試し0.2GB/各かけ放題(1GB)プラン/プランVS(3GB)/NEOプランLite/データ使い放題は対象外。

利用開始月を除く3ヶ月目から3ヶ月毎。プラン変更した場合は、プラン変更月を除く2ヶ月目から3ヶ月毎。
NEOプランは2021年12月より対応した。「NEOプランW」も対象(同じく3ヶ月で15GB)。「NEOプランLite」は対象外。

パケットギフト

複数の音声通話SIMを契約してデータ容量をシェアして使うことはできないが、「パケットギフト」を使って残りデータ容量を移すことができる。

これも都度手続きが必要なので、他社のシェアSIMに比べて使いにくさがあるが、手続きの手間が苦にならない人にとっては、任意に移し替えて使える利便性があるとも言えるだろうか。家族で使うにはシェアSIMよりも良いかもしれない。

また、頻度は稀だと思うが、電話番号を変更したい時などは、一旦解約して新規契約する必要がある。そうした時に新しい番号で利用を始めて、パケットギフトで残りデータ容量を移してから、旧回線を解約すると、無駄なく使える。

プレゼントする相手に制限はないので、家族でも友達でも、NUROモバイルの同じプラン(バリュープラス/NEOプラン)を使っているユーザーであれば誰にでもプレゼントできる。

以前は回線種別が異なるとプレゼントできなかったが、今は回線種別を問わずプレゼントできる。例えばドコモ回線からau回線やソフトバンク回線に移すこともできる。

ただし、「バリュープラス」で発行したギフトコードを「NEOプラン」で使うことは(その逆も)できない

ギフトコードの発行・受け取りは「ご利用者向けページ」で手続きできる。発行されるギフトコード認証コードを、受け取る側で登録するとすぐに使えるようになる。ギフトコードの有効期限は発行月の末日の1日前。

注意点は、ギフトコード発行後にキャンセルはできない。ギフトの回数に制限は無いが、発行したギフトコードが受け取られるまで、次のギフトコード発行はできない。ギフトできるのは当月分の契約データ容量のみ。前月分から繰り越されたデータ容量、パケットギフトで受け取ったデータ容量、「Gigaプラス」で付与されたデータ容量を送ることはできない。

ギフトを送る側は翌月まで繰り越せるデータ容量を送っているのに対し、受け取った側は当月中に使い切らないと消滅するので、有効期間は目減りすることになる。

バリューデータフリー

2022年 4月21日から始まった。対応プランを利用していれば申込不要・追加料金不要で自動付帯となる。

LINE対象サービスにかかるデータ通信量がカウントフリー(ギガが減らない)になる。バリュープラス5GB(VM)/10GB(VL)/15GB(VLL)プランと、5分/10分かけ放題のみに提供している。3GB(VS)プランは対象外

ただし、契約データ容量を使いきった後は、LINEも最大200Kbpsに制限される。そこはLINEMO(契約データ容量を使いきった後もLINEは規制されずに使える)とは違うので、カツカツで使っている人は要注意。

NEOプラン(Liteを除く)では、上位機能「#NEOデータフリー」が利用できる。

トーク、音声通話、ビデオ通話など。外部サイト閲覧などは対象外。

節約スイッチ

2023年 5月より、NUROモバイルアプリに「節約スイッチ」が追加された。これを使うと IIJmiomineo などのように、「低速モード」に切り替えて契約データ容量の消費を抑えることができる。

注意点としては、アプリ(Android/iPhone)が無いとON/OFFの切り替えができない(Webマイページでは操作できない)。

低速モード」は、かけ放題プラン(1GB)とバリュープラス(VS/VM/VL/VLL)では最大200kbps、NEOプラン(Lite、Wを含む)では最大1Mbps。

NEOプラン

Nuromobile neoplan.png

料金(NEOプラン)

2021年11月 1日から受付開始の「NEOプラン」(ネオプラン)では、月間20GB使えて月額2,699円。「NEOデータフリー」「あげ放題」「Gigaプラス」(3ヶ月で15GB)もあるので、実際には20GBよりも多く使える。

申し込みフォームは「バリュープラス」「NEOプラン」共通になっている

2023年 3月 8日からは、倍量の月間40GB使えて月額3,980円の「NEOプランW」(ネオプランダブル)が始まった。こちらは「NEOデータフリー」「あげ放題」「Gigaプラス」(3ヶ月で15GB)も対象になるので、実際には40GBよりも多く使える。

もっとも、「NEOプランW」の料金(月額3,980円)になると、あと970円足せば100GBまで使える「ahamo大盛り」に手が届くし、楽天モバイルならばもっと安く月額料金3,278円で使い放題になる

しかし、ahamoは着信転送が塞がれているし、楽天は都市部山間地などのエリアが不十分で、比較的エリアが充実している東京都23区内においても地下鉄で使いにくいといった問題がある。 その点、「NEOプランW」はドコモ/au/ソフトバンクのエリアで使え、通話機能にも支障が無いので、ahamoや楽天は使いにくいが大手3社の高額な料金は払いたくないという人には良さそうだ。 #NEOプランのメリット・デメリット

このほか、2022年 4月 1日から2023年 5月31日までは「NEOプランLite」(ネオプランライト)も選べた。「NEOデータフリー」「あげ放題」「Gigaプラス」が対象外になるが、「NEOプラン」と同じ快適な通信帯域を月間20GB使えて月額2,090円と安価だった。「NEOデータフリー」対象のアプリでの通信が多い人や、アップロードが多い人には「NEOプラン」の方がお得だが、それ以外の人には月額609円安く同容量を使える「NEOプランLite」がお得だったが、2023年 5月31日までで新規契約・プラン変更が打ち切られた。「NEOプランLite」を契約中の人は引き続き利用できるが、一度でも他のプランに変更すると戻れなくなるので注意したい。

同社では(「あげ放題」などの)ユニークな機能とトリプルキャリア対応(の広いエリア)で充分と考えた(≒楽天で事足りる人の取り込みまでは考えていない)ようだが、筆者の感想では、競合他社との比較で考えると、「NEOプランW」は40GBではなく50~60GBくらいにするか、または40GBで月額料金を楽天並み(3,278円)に設定する方が良かったような気はする。

通話機能(NEOプラン)

ahamoなどでは封じられてしまった転送電話(着信転送)や留守番電話などの音声通話機能が、NEOプランなら使える

契約タイプは音声通話SIMのみ。従量通話料が半額の11円/30秒(特殊なアプリ不要)。通話定額オプションも用意されており、特殊なアプリ不要。通話発信が多い人でも安心だ。 #通話・SMSを参照

ahamoと比べると、「5分かけ放題」は別料金だが、従量通話料が半額なので、月々の通話時間が短い人には得になりそうだ。

また、ネットワーク暗証番号が提供され、着信転送留守番電話などの通話機能も制限なく使える。ahamoは留守電も着信転送も使えないので、そもそも選択肢に入れられなかった人もいるだろうが、NEOプランなら通話機能も充実しているので、データをそこそこ使いつつ通話にも使う人には、ahamoなどよりもNEOプランの方が向いていそうだ。

Sプラン(ソフトバンク回線)は#通話オプションの利用に制約があるので、通話が多い人はドコモ/au回線を選ぶ方が良い。
転送電話は月額無料(転送通話料別途)だが、留守番電話は月額330円の有料オプション。留守電の設定方法はドコモやauと同じ。ただしドコモ留守電アプリ(Android)やビジュアルボイスメール(iPhone)は使えないので、昔ながらの音声録音するだけの留守電しか使えない。今時はスマート留守電などを使う方が良いと思う。

エリアと通信品質(NEOプラン)

【NEOプラン・ドコモ回線】平日の昼休み、最混雑時間帯にもNEOプランは快適に使える(2021年11月上旬)

dプラン(ドコモ回線)/Sプラン(ソフトバンク回線)/Aプラン(au回線)から選べ、全国で使える。

いずれも規定のデータ容量を使いきった後は最大1Mbpsで使えるし、逆にデータ容量が余ったら翌月まで繰り越して使える。

【NEOプラン・ドコモ回線】平日午前の閑散時間帯、低遅延で快適に使える。5Gを掴んでも極端に伸びることはないが、遅延は低く抑えられていて、ドコモ側の混雑の影響は受けるが、MVNOとの接続点(POI)の影響はあまり受けない(2021年12月中旬)

APNは「バリュープラス」と同じだが、「NEOプランW」「NEOプラン」「NEOプランLite」で契約すると高品質な専用の帯域を使え、MVNOにありがちな平日昼休み時間帯などの混雑の影響を受けにくく、MNOのサービスに近い通信品質が提供されている。

筆者が早速契約して試してみた範囲では、平日の昼休み時間帯にも快適に使えている(右図)。今後ユーザーが増えたときにどうなるのか見守りたいが、2022年1月時点でも快適に使えている。このデータ通信品質であれば、ahamoのデメリット(従量通話料が高い、着信転送や留守電を使えない、データ量が余っても繰り越せない、ドコモ回線は都市部で使い勝手が悪いpovo 1.0 は着信転送できるが新規受付終了で発展が期待できない等)を考慮すると、NEOプランの方が有利だと感じている。

NUROモバイルは「バリュープラス」で3キャリアに対応しているが、「NEOプラン」では当初ドコモ回線しか使えなかった。この理由は当時「オートプレフィックス」に対応しているのがドコモ回線のみだったからだそうだ。その後、2022年 6月16日に全キャリアのオートプレフィックスに対応した。2023年 3月 8日の「NEOプランW」開始とともに、「NEOプラン」も3キャリア対応になった。ただし旧「NEOプランLite」は対象外(ドコモ回線のみ)。
詳しい仕組みは非開示だが(「詳細はお話しすることができない」そうだ)、SIMカードもAPNも共通だし、2023年 3月 8日からは「NEOトライアル」も始めたくらいなので、POI(相互接続点)を含めたインフラ部は共通だろう。同じ回線の中に複数の仮想的な「帯域」を設定して、ソニーグループのAI技術を使って混雑具合の予測精度を高め、その予測に応じて通信帯域の割当を動的に変更する仕組みになっているのだろう。
言い換えると、土管(POIで課金されるMVNOの仕組み)は共通ながら、混雑時間帯とその通信量を日々予測し、混雑時間帯には月額料金の安い群(バリュープラス)よりも高い群(NEOプラン)を優先して通すことで、後者は混雑の影響を受けにくくする優先制御の仕組みを「高品質な専用の帯域」と呼んでいるのだと思われる。「プラン全体に対する帯域の割当を自動で変更しています。お客さま個別の通信の確認や制御を行うものではありません。」との注意書きもあるので、料金プラン群単位での優先制御のことを「通信帯域の割当」と呼んでいるのだろう。
一見「バリュープラス」に不利にも見えそうだが、小容量プランを契約する人はより料金にこだわり、中大容量プランを契約する人(≒データ通信量の多い人)はより品質にこだわるという仮説が成り立つならば、費用を抑えながら顧客満足度を高めることができる仕組みになると思われる。もちろん、通信キャリアの売上は契約数×ARPUで立つので、月額料金が高い群を優遇する仕組みは通信キャリアの商売に叶っている。ただ、どこで線を引くかの問題だが、VLを使っている人には不利に映るかもしれないね。

NEOプランのメリット・デメリット

ahamoとの比較

  • エリアは同じ(全国のドコモ網を使える)
  • 20GBプランでは月額料金が若干安い(2,970円 → 2,699円または2,090円)
  • 従量通話料が半額
  • 通話5分定額は付かない(オプションの通話定額を付けると高くなる)
  • 着信転送や留守番電話などの通話機能が充実している
  • 「大盛りオプション」は無い
  • 余ったデータ容量は翌月まで繰り越して使える
  • 上り通信(アップロード)ではデータ容量が減らない⇒「あげ放題」【Liteは対象外
  • LINE、twitter、Instagram、TikTok の対象サービスを使ってもデータ容量が減らない⇒「NEOデータフリー」【Liteは対象外
  • 最混雑時間帯(平日昼休み)の使い勝手はahamoと比べて遜色ない。今のところ遅延はNUROの方が低いので、むしろ快適かも?
  • 5Gを使えるが(無料オプション)、5Gを利用してもahamoほどは伸びない
  • 5Gオプションを外せば3Gを使える(2026年3月まで
  • IPv6が使えない
  • キャリア決済が使えない(NEOプランの契約にはクレジットカードが必須なので問題ないと思うが)
  • LINEの年齢認証はできない(ID検索などを使っていない人は問題ない)
  • 新規契約手数料や解約金・MNP手数料などはどちらも無料

楽天モバイルとの比較

  • ドコモ・au・ソフトバンクのエリアで快適に使える
  • パートナーエリアの制限が無い
  • 従量通話料が半額
  • 無料通話は無い
  • 余ったデータ容量は翌月まで繰り越して使える
  • 上り通信(アップロード)ではデータ容量が減らない⇒「あげ放題」【Liteは対象外
  • LINE、twitter、Instagram、TikTok の対象サービスを使ってもデータ容量が減らない⇒「NEOデータフリー」【Liteは対象外
  • IPv6が使えない
  • 楽天ならGoogle play キャリア決済で10%還元される

2021年に入って3大MNOが ahamopovoLINEMO を始めて以降、20GBを中心とした中容量帯へのニーズが高まっている」ことを受けて「NEOプラン」を企画したそうだ。

「NEOプラン」はMNOの20GBプランを意識して企画したと言うだけあり、通信品質も「MNO並みの品質を目指す」ことから、あえて従来のバリュープラスとはブランドを分け、NEOプランでは高品質な専用の帯域を用意することにしたそうだ。「あくまでもMNOの品質を目指すので、そこに対してコストを掛けていく。ある程度の費用を頂戴することで、その品質を維持していこうというのが今回のポリシー」だそうだ。 #エリアと通信品質(NEOプラン)

さらに2022年になると「トラフィックが1年で1.2倍、5年で見ると2.3倍に増加傾向にある。ユーザーの生活様式やスマホの楽しみ方が変わってきており、20GBプランよりも大きな容量帯を求める声が増加している」ことから、データ容量を倍増させた「NEOプランW」を投入したのだそうだ。

制限・優遇・キャンペーン(NEOプラン)

#パケットギフトはNEOプラン同士でのみ利用できる(NEOプランで発行したギフトコードをバリュープラスで使うことはできない)。

登録事務手数料・SIMカード準備料、解約金・MNP転出手数料は全て無料。初月は基本料も無料(ユニバーサルサービス料電話リレーサービス料は別途)。

少容量プランと違って20GBプランを契約する人は通信品質も重視すると思うが、NEOプランは新規契約も解約・MNP転出も手数料無料だから、まずはお試しで数ヶ月使ってみて、もし期待に添わなければいつでも他社に移れる。全く縛り無く試せるようにしたのは、NUROの自信の表れだろうか:)。

NEOプランでは、バリュープラスよりもキャンペーンによる優遇が大きい傾向がある。

NEOプラン同士の料金プラン変更、および「バリュープラス」への変更も可能だが、新規契約後一定期間内(割引・キャッシュバックキャンペーンが適用になっている間)に料金プランを変更するとキャンペーンが終了になってしまうことがあるので気をつけたい。

「NEOプラン」開始当初は料金プラン変更に未対応だったが、「バリュープラス」など他のプランからのプラン変更は2022年春頃から対応した。ただし「NEOプランLite」への変更は2023年 5月31日までで打ち切られた

NEOデータフリー

NEOプランLiteは対象外

NEOプランには、LINEtwitterInstagramTikTokの対象サービスがギガノーカウントになる「NEOデータフリー」が標準で付いている。

後述の「あげ放題」と合わせて、SNSを頻繁に使っている人には嬉しいサービスになりそうだ。

ただし、契約データ容量を使いきった後は、上記SNSも規制対象になってしまう。そこはLINEMO(データ容量を使いきった後もLINEは規制されずに使える)とは違うので、カツカツで使っている人は要注意。

音声通話とビデオ通話は2021年12月から対象になった。
スペースと外部リンク、埋め込まれたYouTubeなどの外部サービスを除く。動画系は自動再生をOFFにすると良い。【設定 > アクセシビリティ、表示、言語 > データ利用の設定 > 動画の自動再生 > オフ
2022年 4月 1日から正式対応。
メッセージのビデオチャット・通話と外部サイトを除く。ライブ動画の視聴・配信は2022年1月19日から対象になった。

あげ放題

とある1ヶ月のデータ使用量の例。端末で計測した分は22.66GBだったが、NEOプランは「あげ放題」があるので、課金対象となるデータ使用量は、ダウンロード分のみの約6GBで済んでしまった
NEOプランLiteは対象外

2022年 1月 6日より、NEOプランの上りデータ通信(アップロード)がカウントフリーになる「あげ放題」が始まった。

NEOプランを利用していれば別途申込不要で利用でき、アプリ・Web等の用途を問わず上り通信時のデータ通信量を消費しない

Instagramtwitterは「NEOデータフリー」でノーカウントになっていたが、動画系SNSもアップロードはノーカウントになった。

また、GoogleフォトiCloud写真Amazon Photoなどで撮影データをバックアップしている人にも嬉しい機能だ。

筆者は主にカメラ替わりに使っている端末にNEOプランを入れていて、撮った写真は随時クラウドサービスにアップロードしているので、「あげ放題」を活用している。

ただし、受信データ量(ダウンロード)が当月データ容量を超過すると、送受信ともに制限を受けることになるので、ダウンロード通信が多いクラウドサービスや動画系サービスの利用は計画的にしよう。

また蛇足になるが、NEOプランの利用者向けページで見られる使用量はダウンロードのみ(アップロードと「NEOデータフリー」対象分は含まれない)に留意する必要がある。 ここだけを見てあまり使っていない(ように見える)からといって安易に他のプランに変えてしまうと、実はアップロードでたくさん使っていたということも考えられる。実際のデータ使用量は端末の機能も使って見ておこう。

事業用途での使用は不可とされており、監視カメラなどでの利用は制限されることがあると注記されている。

かけ放題プラン

 2022年10月13日より始まった、月額1870円でデータ通信が月々1GBまで使え、国内通話が かけ放題になるプラン。

2023年11月 1日から、「5分かけ放題」月額930円と、「10分かけ放題」1320円が追加された。

ドコモ回線(D)とau回線(A)が提供されている(ソフトバンク回線には非対応)。

オートプレフィックスとなっており、特殊なアプリ不要で「かけ放題」になるが、逆に特殊なアプリを使うなどして発信した通話は対象外となる。また、117等の3桁特番への発信、着信転送や留守番電話などの通話料は対象外(22円/30秒の従量課金)となる。

このほか、0570ナビダイヤルや、NUROモバイルが指定する番号への発信も「かけ放題」の対象外となり、従量通話料を請求される。

1回の通話時間が120分を超えると一旦切断されるが、再度かけ直すことはできる。

契約時には別途契約事務手数料3,300円+SIMカード準備料・eSIM発行手数料440円がかかる。

月額基本料は「専用基本プラン(1GB)」440円+「通話定額オプション」(5分 490円/10分 880円/かけ放題 1430円)のセットになっており、通話定額オプションは解除できない。

NUROモバイルの基本料(440円)は初月無料になるが、「通話定額オプション」相当分の490円/880円/1430円は満額請求される(日割り計算すら無い)。また、MNP転入の場合、「かけ放題」は開通の翌日から適用になる。開通日に通話発信すると従量通話料を請求されるので気をつけたい。

通信品質は「バリュープラス」と同じ。

「5分かけ放題」「10分かけ放題」は繰り越しとバリューデータフリー(LINE使い放題)に対応しているが、「通話かけ放題」ではデータ容量が余っても繰り越しは無く、「パケットギフト」なども使えないなど制限が多い。

また、かけ放題プランで契約すると、他のプランへの変更はできない。1GBでは足りなくなってきたといった場合には、他社へ乗り換えるしかない。

このように細部に分かりにくさがあるので、契約の際は気をつけたい。

2022年12月21日より他のプランでも「かけ放題オプション」(月額1,430円)を利用できるようになったので、1GBでは足りない(かもしれない)人は他のプランで契約する方が良いだろう。

「かけ放題プラン」では「通話定額オプション」を外すことはできない。
新規契約と同時申込の場合は2022年12月21日より。既存契約に追加する場合は2023年 1月 1日より受付開始、翌月から利用開始となる。

通話・SMS

通話機能

音声通話を利用できるのは音声通話SIMのみ

通話方式は、【au回線】ではVoLTEのみ。【ドコモ回線】【ソフトバンク回線】ではVoLTEまたは3G(CSFB)

SIPが規制されているわけではないので、データSIMでも「LaLa Call」や「Rakuten Link」など他社のIP電話サービスを使った通話はできる。

通話料は従量制。従量通話料は税込11円/30秒で、MNOの半額で通話発信できる。

また、「5分・10分・完全かけ放題」オプションも用意されている。

着信転送は標準で利用できる(申込不要・月額無料、転送通話料は税込22円/30秒の従量課金)。設定方法は、ドコモauソフトバンクと同じ。

留守番電話はソフトバンクのみ無料(通話料は都度従量課金)で利用できるが、ドコモauは要申込で、月額330円。 しかしキャリアの留守電は割高で不便なので、別途「スマート留守電」を契約して使う方が良いと思う。

他社の「ナンバー・リクエスト」に相当するサービスは、番号通知お願いサービス(ドコモ)番号通知リクエストサービス(au)を利用できる。 ソフトバンクでは有料オプションの「ナンバーブロック」になり、メッセージは番号通知のお願いではなく「お断り」になってしまう。

固定電話、携帯電話、050IP電話、市外局番+117が対象。市外局番無しの3桁特番と、着信転送・留守番電話にかかる通話料は税込22円/30秒。0570ナビダイヤルは着信側が指定する高額な通話料が適用になる。
他の主要MVNOと同様に自動プレフィクス方式プレフィクス番号「0037692」)を利用しており、【ドコモ回線】は2021年10月 4日12時頃より、【ソフトバンク回線】は2022年 4月26日より、【au回線】は6月30日までに順次、アプリ不要(プレフィクス番号不要)で通話料半額になった。

通話オプション

バリュープラス」「NEOプラン」に追加して使える通話定額オプションが用意されている。

  • 5分かけ放題 - 月額490円で、5分以内の国内通話がかけ放題になるオプション。5分超過後の通話料は11円/30秒。
  • 10分かけ放題 - 月額880円で、10分以内の国内通話がかけ放題になるオプション。10分超過後の通話料は11円/30秒。
  • かけ放題 - 月額1,430円で、国内通話が無制限でかけ放題になるオプション。1回の通話時間が120分を超過すると切断されるが、再度かけ直すことで無料通話できる。ドコモ回線とau回線(のオートプレフィックス通話)でのみ利用できる。

5分・10分かけ放題はいつでも追加できるが、完全かけ放題の追加受付は毎月1日~20日に限られており、翌月適用になる。毎月21日以降は申し込めないので注意したい。

また、ソフトバンク回線では、完全かけ放題は利用できない。5分・10分かけ放題は利用できるが、通話発信時に、電話番号の手前に「0037692」を付けて発信する必要がある。プレフィクス番号を付けて発信するアプリ「0037ダイヤラー」(Android)、「NUROモバイルでんわ」(iPhone)が提供されているが、標準の通話アプリで発信すると従量課金になるので要注意。

また、これは他社も同様だが、0570ナビダイヤルなどは各通話オプションの対象外になるので、うっかり発信しないよう注意したい。

117(時報)などの3桁特番や、着信転送・留守番電話センターへの通話料も対象外(22円/30秒の通話料がかかる)。

このほか、「NUROモバイルでんわ」を使って楽天モバイル (MNO) へ発信すると番号非通知扱いになってしまうことがあるそうだ(筆者が使っている範囲では、番号通知されなかったことは無いのだが)。

ソフトバンク回線では、VoLTE通話時のみオートプレフィックスが動作する。VoLTE未対応機種やエリア外では3G(CSFB)通話になり、自動プレフィクスが動作せず、手動で「0037692」を付けずに発信すると定額対象外となる。

SMS、+メッセージ、メール

SMS

SMSは標準で使える(データ専用SIMを除く)。メッセージ送信料金は従量制。アプリはスマートフォンに標準搭載されていればそれを使えるが、無い場合は Google play でメッセージアプリをインストールして使おう。

iPhoneは標準搭載のメッセージアプリを使う。iPadでは使えない。

ドコモ回線には2022年 3月24日より「危険SMS拒否設定」が導入された。NTTドコモが提供するフィッシングSMS判定機能が自動適用される(不要な場合は解除できる)。

+メッセージ

+メッセージ(プラスメッセージ)は、au回線では2021年 9月 2日より、ドコモ回線では11月24日より使えるようになった。ソフトバンク回線は2022年春予定。 (ただし、SMSが使えないデータ専用SIMを除く。)

Google play(auドコモ)または App Store(iPhone・iPad共通)でアプリをダウンロード・起動し、画面の指示に従って設定すると、使えるようになる。

「+メッセージ」同士のメッセージ送信料金は無料(データ通信料金に込み、Wi-Fiも使える)だが、相手も「+メッセージ」を使っている必要がある。

LINEなどと同様に、NUROモバイルでは関知せず、提供元(KDDIなど)が直接提供する形になっている。iPhone・iPadはアプリが共通だが、Androidでは回線ごとにアプリが用意されている。

なお、Androidで「+メッセージ」アプリを設定すると、SMSも「+メッセージ」で送受信するようになる(SMSを他のアプリで使う場合は「+メッセージ」も使えない)。他のアプリの使い勝手を気に入っている場合は気をつけよう。

ドコモ回線では2021年 9月下旬開始予定と案内されていたが、延期されていた

E-mail

メールアドレスは付かない。無料のGmailiCloudメールなどに予め乗り換えておくか、現在使っているキャリアのメールアドレス持ち運びサービス(ドコモauソフトバンク、いずれも有料)を利用しよう。

対応機種・バンド

SIMのみ契約はもちろん、機種セット販売も行っている。取扱機種はSIMフリーAndroid機種とモバイルルータ。全てSIMフリー(SIMロック無し)。

ただし取扱機種は少なく、SIMのみ契約が主体になっている。公式は機種が少なくて在庫切れも多いので、端末も一緒に購入したい場合は「ひかりTVショッピング」のキャッシュバックキャンペーン【要エントリー】(終了)を利用する方が買いやすいかも。

通信プランの料金はクレジットカード払いだが、機種セット購入の場合は代金引換またはJACCSの分割払いになる。宅急便コレクトでクレジットカードや電子マネーも使えるが、配達時に支払いがあると現金のやり取りが煩わしい、家族や宅配ロッカーなどで受け取れないなど面倒もある。JACCSの分割払いは審査と金利負担がある。

もっとも、どのみち設定は自分でする必要があるので、あえてキャリアで端末セットで買う必要はなく、端末は家電量販店などで買って使うのが良いと思う。

 NUROモバイルは3キャリアに対応しているので、概ね2018年以降に国内で発売された(VoLTEに対応した)ほぼ全ての機種が使える。動作確認済端末が公開されているので、機種選びの参考にしよう。

スマートフォンはもちろん、フィーチャーフォン(VoLTE対応ガラホ)やデータ端末(モバイルルータやiPadセルラーモデルなど)でもAPNを設定すれば利用できる。

SIMカード

SIMカードは3サイズ(nano/micro/標準)に対応しているので、様々な機種に対応できる。

従来、ソフトバンクのSIMカードは機種ごとに分かれていたが、2022年 9月12日頃より3in1SIM」(他社でいうマルチSIM)に切り替わった。これに伴い、旧iPhone用のSIMカードは廃止され、昔の機種を使うにはSIMロック解除手続きが必要になった。

eSIM

2023年 6月28日よりドコモ回線のみeSIMに対応した。「NEOプランLite」を除く現行料金プラン全てに対応しており、契約種別も音声/SMS付/データの全てに対応している。

ただしドコモ系eSIMなのでEID(32桁)の手入力が必要。

気になるeSIM再発行(機種変更)手数料は440円。ドコモ系のeSIM再発行には1,100円も取られるキャリアもある中で、比較的安い方(mineoよりは高いが)。

逆にeSIMからSIMカードへの変更もできるが、手数料が3,300円かかる。

制限事項として、音声通話付きSIMのMNP転入には未対応(今後対応予定だそうだ)。 ドコモ回線のSIMカード利用者がeSIMに変更することはできるので、一旦SIMカードで契約してからeSIMに変更することはできると思われる。

eSIMと端末のセット購入はできない。

新規契約時には「SIMカード準備料」440円に代わって「eSIM発行手数料」440円を請求される(「登録事務手数料」3,300円も別途請求される。ただし#NEOプラン系の新規契約時はいずれも無料)。

対応バンド構成

バンド構成はドコモauソフトバンクと同じ。SIMフリーの機種や中古店などで購入した機種はもちろん、他社で購入した機種も基本的にはそのまま使える(ただしSIMロック解除を推奨)。

ドコモ回線 対応バンド構成

(太字は主力バンド)

  • 5G Band n78, n79 (Sub-6), n257 (mmWave)
  • FD-LTE (4G) Band 1, 3, 19, 21, 28(B)
  • TD-LTE (4G) Band 42
  • W-CDMA (3G) Band 1, 6, 19
5Gは要申込、5Gオプション(無料)を有効にすると3Gは使えなくなる。SMS付きデータSIMは対象外。また、n79 に対応していない機種ではドコモの5Gは使いにくいので、有効にしない方が良いと思う。

au回線 対応バンド構成

(太字は主力バンド)

  • 5G Band (n1, n3,) n28, n77, n78 (Sub-6), n257 (mmWave)
  • FD-LTE (4G) Band 1, 3, 11, 18/26, 28(A)
  • TD-LTE (4G) Band 41, 42
5Gは要申込(無料)。
FD-LTE Band 18/26 は重なっており、大抵の基地局が同時に吹いているので、どちらかに対応していれば、概ね実用上の問題はない。

ソフトバンク回線 対応バンド構成

(太字は主力バンド)

  • 5G Band n3, n28, n77 (Sub-6), n257 (mmWave)
  • FD-LTE (4G) Band 1, 3, 8, 11, 28(B)
  • TD-LTE (4G) Band 41, 42
  • W-CDMA (3G) Band 1, 8
5Gは要申込、5Gオプション(無料)を有効にすると3Gは使えなくなる。

APN

基本的にAPNの設定が必要。設定値は「バリュープラス」「NEOプラン」で共通。iPhoneでは構成プロファイルを使う。

  • APN so-net.jp
  • ユーザー名 nuro
  • パスワード nuro
  • 認証タイプ PAPまたはCHAP
  • APNタイプ default,supl,hipri,dun
機種によっては無指定でも動作する。テザリングができない場合は dun を指定してみる。dunでうまくいかない場合は tether にしてみる。

残念ながらIPv6は使えない。 IPv6を使いたい場合はIIJmioワイモバイルpovo 2.0ahamoにしておこう。

5Gオプション

5Gには2021年 9月15日より対応した。要申込だが、オプション料金は無料。 もっとも、今のところはアンテナピクトが5Gになるくらいの意味しかないと思うけれど…

ドコモ、au、ソフトバンク全回線で使えるが、ドコモ回線の「データ通信+SMS」SIMには対応しない。

ドコモ回線の場合、5Gオプションを有効にすると3Gは使えなくなるので、5G対応機種以外ではむやみに申し込まない方が良い。

また、n79 に対応していない機種ではドコモの5Gは使いにくいので、その場合も申し込まない方が良いと思う。

ソフトバンク回線は5G/4G/3G併用可。au回線は3G停波済み

手続き

エントリーパッケージ

家電量販店や一部通販サイトで販売されている「エントリーパッケージ」を購入すると、登録事務手数料 3,300円が無料になる(SIMカード準備料 440円は別途)。エントリーパッケージをいくらで購入するかによるが、数百円で購入できればお得になることもある。

ただし、エントリーパッケージを利用すると、公式サイトのキャンペーンが適用外になることがある。

また、今は音声通話付きSIMに限り、公式サイトで登録事務手数料割引(3,300円→0円)キャンペーンを実施中なので(2021年 9月30日終了)、音声通話SIMを契約するならエントリーパッケージは不要だ。

2021年10月時点で、エントリーパッケージは在庫切れになっていた。

データ使用量や残量は「利用者向けページ」またはアプリ(AndroidiPhone)で確認できる

データ容量の確認

当月使ったデータ容量と残り容量は、「ご利用者向けページ」にログインすると見られる(右図の「ご利用状況」欄)。

また、2023年 3月28日よりNUROモバイル専用アプリAndroidiPhone)でも確認できるようになった。

アプリでは、当月の残りデータ容量と、直近6ヶ月分の利用料金を確認できる。他の手続き等は「ご利用者向けページ」にログインする必要がある。

Gigaプラス」の受け取りもアプリではできないので、面倒だがメールを確認して「ご利用者向けページ」にログインして受け取る必要がある。

「ご利用者向けページ」

プラン変更

プラン変更手続きは利用者向けページ(右図)にログインして行う。

各種変更は翌月から適用で、手数料などはかからない。毎月でもプラン変更できるので、使いたいデータ容量にあわせて変更すれば賢く節約しながら使える。

回線種別の変更はできない

音声SIM←→データSIMの変更や、キャリア(ドコモ/au/ソフトバンク)の変更はできない。変更したい場合は一旦解約して再度契約し直すよう案内されている。

今は音声通話SIMの登録事務手数料が0円だが、音声からデータに変えたいときや、データSIMのキャリアを変えたいときは、登録事務手数料3,300円+SIMカード準備料440円を請求される。

また、音声通話SIMでキャリアを変えたい場合は、他社に乗り換えるしかない(電話番号が変わっても構わないなら、別回線を契約→パケットギフト→現回線を解約)。

コンテンツ関連

LINEの年齢認証には未対応。

キャリア決済も使えないので、クレジットカードなど他の支払い方法を利用しよう。 未成年などでクレジットカードの利用が難しい場合は、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)15歳以上)、セブン銀行16歳以上)、ソニー銀行15歳以上)、楽天銀行16歳以上)、auじぶん銀行(15歳以上スマホデビットau PAY プリペイドカード)などのネット銀行が発行しているデビットカードや、メルカリメルペイバーチャルカード、18歳以上)の利用を検討すると良いだろう。

解約・MNP転出

MNP転出手続きをすると翌営業日以降、「ご利用者向けページ」にMNP予約番号が表示される。使わずに有効期限が切れると通常の契約状態に戻るが、それまでMNP予約番号の再発行はできない。

解約予約・MNP予約番号発行手続き利用者向けページにログインして行う。オンラインで完結し、数分で手続きできる。ただし解約予約のキャンセルはできないので、気をつけよう。

MNP転出手数料は0円、解約金もかからない

解約月の日割り計算は無く、月末まで請求されるが、解約手続き後も月末まで使うことができる(MNP転出を除く)。

MNP転出の場合は、予約番号の発行に1~2日かかることと、キャンセルはできない。期限までにMNP予約番号を使わなければ自動で失効し、引き続きNUROモバイルを利用できるが、MNP予約番号の再発行が必要な場合には、発行済み予約番号の失効を待たないといけない。

端末を分割払いで購入した場合は、残債額を一括請求される。また、旧プランでは音声通話SIMに限り、12ヶ月の最低利用期間が設定されており、12ヶ月以内に解約等する際は、残り月数×1,100円の解約金を徴収される。旧プランから「バリュープラス」に変更した場合も解約金は残る。
筆者の経験では、MNP転出による解約手続きをした翌朝にメールで送られてくる。期限はメールが発送された日を含め15日。
即日開通カウンター等で店頭契約する場合には予約番号の有効期限内であれば使えるが、オンラインで契約する場合は、予約番号の有効期限が一定期間以上残っていないと契約手続きできないことがある。MNP予約番号は使う間際に発行するのが鉄則だが、NUROモバイルでは即日発行できないので、気をつけたい。
送料が最も安い郵便書簡(63円)で返却する場合、専用便箋込みで25gまでならSIMカードを同封できる

SIMカードの返却

解約後はSIMカードを返送する必要がある定形封筒(84円)郵便書簡(63円)で構わないが、郵送料はユーザー負担。宛名を書いて返送するのも面倒だが、忘れないうちに返送しておこう。

封筒込み25g以内ならば郵便書簡(63円)や定形郵便(84円)の送料が最も安く済むが、台紙を含めると1枚がぎりぎり。重量超過すると返送される場合があるので気をつけたい。

なお、返却しないと「SIM損害金」3,300円を請求されることもあるとされているが、「SIMカードをご返却いただかなかったことによる請求等はありません」とも書かれている。実際に「SIM損害金」を請求されたという話は聞かないが、解約後のSIMカードを持っていても使い道は無くゴミになるだけなので、紛失等でなければ送り返す方がすっきりすると思う。

参考リンク

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