ドコモのエコノミーMVNO
ドコモのエコノミーMVNOは、ドコモショップで契約できる個人向け「格安
2023年 6月27日現在、「トーンモバイル」と「LIBMO」の2社が提供中※。
いわゆる通信速度は各社で異なるが、エリアはドコモと同じで、全国で使える。
各社、契約時に所定の事務手数料がかかる(後日合算請求される)。
ドコモショップでの契約に際し、dアカウントの作成とdポイントクラブへの加入(無料)が必要。新規作成の手続きはドコモショップで同時にしてもらえるが、すでにdアカウントやdポイントカードを持っている場合は用意して行こう※。
現在ドコモを契約中で、エコノミーへ乗り換え後もドコモのメールアドレスを使いたい場合は、月額330円の「ドコモメール持ち運び」を契約する必要がある※。
表記の月額料金はすべて税込、ユニバーサルサービス料・電話リレーサービス料別途。
ドコモショップでできること
【無料サポート】
- 各エコノミープランの契約手続き(契約事務手数料はかかる)
- 初期設定※
- dアカウントの発行・各種手続き
- dポイントカードの発行・各種手続き
- 「d払い」などのいわゆる「d系アプリ」の設定
- ドコモスマホ教室の受講
- ドコモショップで購入した機種の修理受付(修理代別途)
【有料サポート】
ドコモショップでできないこと
- エコノミー契約後の各種手続き(プラン変更、住所変更、支払い方法変更、解約・MNP転出など)⇒エコノミー各社のWebサイトにログインして手続きする※
- 機種やアプリの使い方などの個別サポート⇒必要に応じてドコモスマホ教室(無料)を受講する
- ドコモショップ以外で購入した機種の修理受付⇒購入した店舗等で実施
トーンモバイル
TONEモバイル(トーンモバイル)は、フリービットが提供するMVNOサービス。月額1,100円の1プランで、データ通信は制限付きの使い放題。データ量を自分で管理するのが難しい子どもや、面倒なことをしたくない高齢者に持たせる回線に向いている。
動画配信やファイル交換(P2P)などは月間1GB以下に制限されており、1GB以上は330円/GBの「動画チケット」を購入することで利用できる。
「動画チケット」を購入しなければ1GB以上の通信が制限されるが、楽天モバイルなどと違って勝手に料金が跳ね上がることはないので、安心して使わせることができる。
通話料はドコモの半額で、11円/30秒の完全従量制※。通話定額は5分以内かけ放題オプションが月額770円※と割高なので、通話をよくする人は日本通信SIMや#LIBMOなどにする方が良い。
「TONEファミリー」という、子ども向けのGPS見守り、アプリ制限、自画撮り防止といった付加機能が充実しているのも特徴。半面、使える機種が限定されており、Androidはトーンモバイルが提供する専用機種を購入する必要がある。Androidではテザリング利用可能。
⇒2021年以降に発売されたドコモの全Android機種で利用できるようになった。
iPhoneは任意の機種を使えるが、「TONEファミリー」の機能に制限がある。また、テザリングなどiPhoneの一部機能が使えない(「TONEファミリー」を使わない場合はテザリングを使える)。
トーンモバイルでは独自機能を有効化するために特殊なSIMカードを発行しているので、AndroidとiPhoneでSIMカードが別になり、挿し替えて使うことはできない(Android同士・iPhone同士ならば挿し替えて使える場合があるが、設定は自分で行う必要があり、動作保証はされない)。
初期費用は新規契約事務手数料 3,300円+SIMカード手配料 433円(端末代別途)。
手持ちのiPhoneを使う場合は、契約時に本体を持参すれば、SIMカードが店頭で発行され、初期設定をしてもらえる。
Androidは2021年以降にドコモが発売したスマートフォンをドコモショップに持ち込むと初期設定をしてもらえる※。他社の機種は動作保証無し※。
注意点としては、1GB以上のデータ通信が常時制限される格好になるので、用途によっては使いづらい。あまりデータ通信を使わない子どもや高齢者にはいいが、日頃からデータ通信をよく使う人には向かない。
新規契約・機種変更以外の手続きはWebサイトで行うが、解約以外はドコモショップでサポートしてもらえる。 例えば支払い方法の変更(クレジットカードの更新を含む)は会員情報Webサイトにログインして行うが、不安な場合は契約書類とクレジットカードを持ってドコモショップに行っても良い(Webサイトへの入力は自分で行う必要がある)。
解約手続きは店頭ではできず、Webサイトで行う。TONE専用端末で使うセットプランにはいわゆる2年縛りがあり、24ヶ月以内に解約すると1,000円の違約金を請求される。「TONE for Android」「TONE for iPhone」は最低利用期間無し。
電話番号そのままで他社に乗り換える場合はMNP転出の手続きをする。単純に解約すると電話番号が使えなくなってしまうので注意しよう。
プラン | TONE for Android | TONE for iPhone |
---|---|---|
対応機種 | 専用機種を購入するか 指定機種を持ち込む |
iPhone 6s/SE以降 の全機種に対応 |
月額料金 | 1,100円 | 1,100円 |
月間データ容量 | 制限付き使い放題 | |
「動画チケット」 | 1GB付帯 追加330円/GB 上限9回(計10GB)まで | |
従量通話料 | 11円/30秒 (特殊なアプリ不要でドコモの半額) | |
通話かけ放題 | 5分以内かけ放題オプション 770円/月 | |
着信転送 | 対応(070/080/090番号のみ) | |
留守番電話 | 対応(月額385円) | |
メール | tone.ne.jp(月額88円)(Gmailを利用すれば無料) | |
TONEファミリー | ○ | △ 制限あり |
テザリング | ○ 制限なし | △ 制限あり |
容量シェア | × | |
光セット割 | × | |
契約時手数料 | 3,300円+433円 | |
契約期間(縛り) と解約金 |
専用機種のみ24ヶ月・1,000円 持込端末で契約した場合は解約金無し | |
ドコモショップ | ○ サポート対応 「dポイント」を選んだ場合のみ | |
カメラのキタムラ | ○ サポート対応 「Tポイント」を選んだ場合のみ |
- ドコモショップで契約できるプランのみ掲載(カメラのキタムラで契約できる旧プランと、オンラインで契約できる旧「TONE SIM」は省略)
- 金額は税込、ユニバーサルサービス料・電話リレーサービス料別
- 通話料・通話オプションは、070/080/090番号を使う場合。
- 着信転送、3桁特番、0570ナビダイヤルなどは通話5分かけ放題の対象外。
カメラのキタムラで手続きする
「TONE for Androidプラン」開始を受けて、2024年 3月14日より「カメラのキタムラ」の一部店舗※でもiPhoneおよびAndroid端末を持ち込んで契約・利用できるようになった。iPhoneは6s・SE以降全機種が使えるが、Androidは動作確認済み機種(ドコモ版とSIMフリー版)しか使えないので、持ち込む前に確認しよう。
カメラのキタムラでは「dポイント」ではなく「Tポイント」(2024年 4月22日より「Vポイント」に改称予定)が付与される。
2024年 3月分よりトーンモバイルの利用料金税別100円につき1ポイント(dポイントと同率)貯まるようになったので、どちらを選んでも損得はない。
また、2024年 3月26日よりオンラインストアで新規契約する際に「dポイント」と「Tポイント」を選べるようになった。
ただし単純に好きな方を選べばいいのではなく、ここで「dポイント」を選ぶと店頭サポートはドコモショップになり、「Tポイント」を選ぶと店頭サポートは「カメラのキタムラ」の一部店舗※になる。オンラインで手続きして設定は自宅で(自分で)済ませる人はどちらを選んでもいいが、ショップサポートを利用するかもしれない人は、行きやすい場所に店舗がある方を選んでおくと良いだろう。
カメラのキタムラでは、新規契約(MNP転入を含む)、初期設定、各種オプションの申し込み・解除、紛失・故障交換受付ができる。
解約手続きは店頭でできず、自力でWebサイトで行う必要がある。
電話番号そのままで他社に乗り換える場合はMNP転出の手続きをする。単純に解約すると電話番号が使えなくなってしまうので注意しよう。
LIBMO
LIBMO(リブモ)は、東海地方を中心に「@T COM」などのインターネット通信サービスを手掛けるTOKAIコミュニケーションズが提供するMVNOサービス。LIBMOは全国で利用できる。「ゴーゴープラン」は、月間データ容量が500MBで、通話かけ放題が標準付帯のプラン。通話かけ放題の種類(5分/10分/マックス)により月額料金が変わる。
「なっとくプラン」は、月間データ容量(3GB/8GB)※により月額料金が変わる。通話かけ放題はオプション。
従量通話料は22円/30秒で、#OCN モバイル ONEや#トーンモバイルよりも高い。
「かけ放題マックス」に加入すると国内通話かけ放題(着信転送・留守番電話と0570ナビダイヤルなどを除く)になるが、連続通話時間は2時間まで。2時間経つと通話が切れ、かけ直すと再度無料通話できる。
初期費用は新規契約事務手数料 3,300円+SIMカード準備料433.4円(端末代別途)。 端末はドコモショップで購入してもいいが、持ち込み契約もできる。
ドコモショップでLIBMOを契約すると、後日自宅宛にSIMカードと端末(購入した場合)が送られてくるので、それを持参して再度ドコモショップへ出向くと初期設定してもらえる※。
ドコモショップで契約できるプランは一部に限定されているが、契約後にLIBMOマイページでプラン変更手続きすれば※、他のプランも利用できる(翌月から適用)。
注意点としては、いわゆる1年縛りがあり、契約から1年以内に解約すると、契約中のプラン月額料金1ヶ月分相当を解除手数料として請求される。
プラン | ゴーゴープラン | なっとくプラン | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
対応機種 | Android・iPhone 持込・購入どちらも対応 | ||||||
月間データ容量 | 500MB | 3GB | 8GB | 20GB | 30GB | ||
通話かけ放題 | 5分 | 10分 | マックス | オプション | |||
月額料金 | 1,100円 | 1,320円 | 1,980円 | 980円 | 1,518円 | 1,991円 | 2,728円 |
従量通話料 | 22円/30秒 | - | 22円/30秒 | ||||
通話オプション | - | 5分かけ放題 550円、10分かけ放題 770円、 かけ放題マックス 1,430円、通話パック30 968円 | |||||
着信転送 | 対応 | ||||||
留守番電話 | 対応(330円)またはスマート留守電(319円) | ||||||
メール | 無し(Gmail等を利用) | ||||||
データくりこし | 対応(翌月まで) | ||||||
節約モード | × | ||||||
データ超過後制限 | 200Kbps | ||||||
テザリング | ○ 制限なし | ||||||
容量シェア | × | ||||||
光セット割 | 月々220円引き | ||||||
契約時手数料 | 3,300円+433.4円 | ||||||
契約期間(縛り)・解約金 | 12ヶ月・プラン基本料1ヶ月分 | ||||||
ドコモショップでの契約 | ○ | × |
- 音声通話SIMのみ掲載(データ専用SIM、SMS付きデータSIMは省略)
- 金額は税込、ユニバーサルサービス料・電話リレーサービス料別
- 「通話パック30」は、月額968円で、月間1320円分(税込)通話できるオプション。
- 着信転送、3桁特番などは通話かけ放題の対象外。ただし「通話パック30」の割引は対象になる。0570ナビダイヤルは全て対象外。
OCN モバイル ONE
2023年 6月26日をもって新規契約受付を終了し、ドコモのエコノミーMVNOから撤退した。すでに契約済みのユーザーは引き続き利用できる。
OCN モバイル ONE(オーシーエヌ モバイル ワン)は、NTTドコモの子会社、NTTレゾナントが提供していたMVNOサービス。 「500MB/月」「1GB/月」「3GB/月」「6GB/月」「10GB/月」の5コースで、少容量に強みを持つ。
とりわけ「500MB/月」コースは月額550円と格安で、従量制の通話料もドコモの半額(11円/30秒)で済む。さらに無料通話220円分も付いていて、少ししか使わない人なら月々550円で済んでしまう。通話とメールくらいしか使わない人に向いている。
通話が多い人は、「かけ放題オプション」を付けることができる。下記3種類から選べる。
- 10分 - 月額935円(税別850円)で、誰とでも10分以内通話し放題(10分定額)。
- トップ3 - 月額935円(税別850円)で、上位3電話番号への通話が0円(3番号のみ完全定額)。
- 完全 - 月額1,430円(税別1,300円)で、誰とでも通話し放題(完全定額)。
「トップ3」が特徴的。(今時はLINEを使う人が多いだろうが)家族や特定の友人とよく通話する人に向いている。面倒な登録手続き不要、自動判定で毎月上位3番号が定額になる。
いずれも通話発信時に専用アプリは不要。Android・iPhoneの標準電話アプリを使って普段通りに発信すれば適用される。
初期費用は新規契約事務手数料 3,300円+SIMカード準備料433円(端末代別途)。
機種はドコモショップで購入できるし(機種代別途)、手持ちの端末を持参すればそのまま使うこともできる(機種代不要)。
料金コースは毎月でも変更できるが、変更手続きはドコモショップではできない※。契約時に発行されたdアカウントでOCNマイページにログインして手続きする。
コース | 500MB/月 | 1GB/月 | 3GB/月 | 6GB/月 | 10GB/月 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
対応機種 | Android・iPhone 持込・購入どちらも対応 | ||||||
月額料金 | 550円 | 770円 | 990円 | 1,320円 | 1,760円 | ||
通話 料金 |
従量通話料 | 11円/30秒 (特殊なアプリ不要でドコモの半額) | |||||
無料通話 | 220円分 | なし | |||||
かけ放題オプション | 完全かけ放題 1,430円、10分 935円、トップ3 935円 | ||||||
着信転送 | 対応 | ||||||
留守番電話 | 対応(330円) | ||||||
メール | OCNメールアドレス | ||||||
データくりこし | 対応(翌月まで) | ||||||
節約モード | 対応 | ||||||
データ超過後制限 | 200Kbps | ||||||
テザリング | ○ 制限なし | ||||||
容量シェア | 対応 | ||||||
050 plus セット割 | 対応(請求統合した050plusが165円引き) | ||||||
OCN光モバイル割 | 対象外 | 月々220円引き | |||||
契約時手数料 | 3,300円+433.4円 | ||||||
契約期間(縛り)・解約金 | なし | ||||||
契約 場所 |
公式Web | ○ | |||||
オンラインショップ | ○ | ||||||
即日受渡カウンター | ○ | ||||||
ドコモショップ | ○ |
- 音声通話SIMのみ掲載(データ専用SIM、SMS付きデータSIMは省略)
- 金額は税込、ユニバーサルサービス料・電話リレーサービス料別
外部リンク
- ドコモショップ検索
- ドコモスマホ教室
- ドコモショップでの初期設定サポート
- MVNO様のサービスをご利用される方へ
- 「エコノミーMVNO WEBお手続きサポート」の開始について(2023年 4月 3日)
OCN モバイル ONE
トーンモバイル
- トーンモバイル
- ドコモのエコノミーMVNOに新たな料金サービスを追加 -フリービットグループが提供する「トーンモバイル for docomo」の取り扱いを開始-(2021年12月15日)
- MVNOに聞く 「最初は半信半疑だった」 フリービット石田社長に聞く「トーンモバイル for docomo」の狙い(ITmedia Mobile、2022年 1月14日)
- トーンモバイルのコア機能をdocomo端末に”TONE IN”!! 専用SIMを挿すだけで、2021年以降から最新モデルまでのドコモ取扱いの全Android/iPhone端末で、トーンモバイルのコアサービスが利用可能に。 ~対象端末が94機種となり、ティーン、現役、シニア世代それぞれのサービスに合わせた自由な選択が可能に。さらに、「TONEファミリー」をアップデートし、LLMによる見守りを強化するテクニカルプレビューを公開~(フリービット、2024年 3月22日)
- フリービット、中期経営計画「SiLK VISION 2027」での5G/web3の“社会実装”に向けて、トーンモバイルで培った5G/web3時代を見据えた技術やサービスを、IoTを始めとした他分野へ展開していく「TONE IN」戦略を開始。~第一弾は、ドコモ取扱い端末への“TONE IN”として、独自SIMを挿すだけで、Android/iPhone端末が動作可能に。ソフトウェアコンポーネント「TONE Ware」に「TONE Virtual H/W」を追加し対象ハードウェアを拡張~(フリービット、2024年 3月22日)
- トーンモバイル「TONE IN」はじまる、ドコモのスマホで料金プランや見守りサービスなど利用可能に(ケータイWatch、2024年 3月22日)
- ドコモで買ったスマホでも「トーンモバイル」独自サービス使えるように(ケータイWatch、2024年 3月22日)
- 「新たな次元の独自端末を開発している」、トーンモバイルの石田代表が見せる自信(ケータイWatch、2024年 3月22日)
- カメラのキタムラにおける新サービスの提供と、それに伴う提供料金の一部変更について(2024年 3月 6日)
- Tポイントの付与レート変更とご契約中のお客様のオンラインストアでの追加申し込み開始について(2024年 3月26日)
- オンラインストアでの新規申し込み時におけるポイントサービス選択の開始について(dポイント/Tポイント)(2024年 3月26日)
- MVNOに聞く トーンモバイルは“自社スマホ”をやめるのか? 石田社長に聞く「TONE IN」と「エコノミーMVNOの成果」(ITmedia Mobile、2022年 4月 9日)