LINEMO

提供: きまぐれ手記 Kimagurenote
ソフトバンクから転送)
移動先: 案内検索
LINEMO (ラインモ)
LINEMO momonkey.jpg
新公式キャラクター「モモンキー」
事業者 ソフトバンク (MNO)
開始日 2021年 3月17日
通信方式 5G + 4G + 3G
5G Band(s) n3, n28, n77, n257
4G Band(s) 1, 3, 8, 11, 28(B), 41, 42
3G Band(s) 1, 8
SIMカード マルチSIM (nano/micro/標準)
eSIM ○ 20歳以上
SIMのみ契約
SIM交換手数料 0円
データ容量 20GBLINEフリー
超過時最大速度 1Mbps
データ節約 ×
データ繰越 ×
データ追加 550円/GB
テザリング ○ 制限なし
IPv6対応
音声通話方式 VoLTE
通話料 22円/30秒
通話定額 オプション
着信転送 ×
留守番電話 ×
非通知拒否 ×
SMS
キャリアメール ×
データシェア ×
国際ローミング 別料金
月額基本料金 2,728円
契約時手数料 0円
MNP転出料 0円
期間縛り 無し
家族割 無し
光セット 無し
ポイント ×
法人契約 ×
サポート窓口 チャット、LINE
iPhone対応 iPhone 6s 以降
LINEMO サポート

LINEMOラインモ)は、ソフトバンクが提供するモバイルデータ通信サービスのオンライン専用新ブランド。

ブランドコンセプトは「タノシイオドロキ」。 イメージカラーは黄緑に近い緑。イメージキャラクターはLINEモバイルから継続の本田翼と、ソフトバンク直営になって新たに登場したレモン顔をした猿の「モモンキー」。

2020年12月22日の発表時点では「SoftBank on LINE」(ソフトバンク オン ライン)と呼ばれていたが、2021年 2月18日に新名称とともに追加発表(内容一部改定)され、3月17日より始まった。

2021年 6月 5日からは、新規契約またはMNP転入(ソフトバンク・ワイモバイルからの番号移行は対象外)した翌々月末にPayPayボーナス10,000円相当を還元するキャンペーンが始まった(終了日未定)。

このほか、“ソフトバンク”ブランドで提供される「メリハリ無制限」と「データ通信専用50GBプラン」についても本稿で触れる。

ワイモバイル”ブランドについては別ページでまとめているので、そちらを参照されたい。

Ymobile 5g 20201222.png

こんな人におすすめ

1人から(家族割や光セットなどの煩雑なことをせずに)シンプルに使いたい
家族割・光セット割など不要で1回線目から安い
月に20GBあれば足りる
20GBあれば、そこそこ使えると思うが、データ容量を使い果たしても1Mbpsで使えるので、SNS程度ならば使えるだろう。20GBで不安な人は、25GBまで使えるワイモバイルUQモバイルも検討してみよう。
iPhoneを使いたい
iPhone 6s 以降を使える。SIMロック解除すれば他社で購入した iPhone・iPad も使える。
通話は要らない/ほとんどしない
通話定額無しで安い。
大学生活でスマートフォンの利用が増えた
LINEMOは18歳から契約できる(17歳以下は保護者名義で契約)。ただしクレジットカードが必要なので、前もってクレジットカードを作っておこう。
ソフトバンクショップへ行くのが煩わしい
LINEMOは、契約から解約まで全てオンラインで手続きできる。余計なオプションやサービスを売りつけられる心配もない。
また、ワイモバイルショップは比較的そうした煩わしさはないので、ソフトバンクショップが煩わしいと感じている人はワイモバイルにしても良いかもしれない。

ソフトバンクからLINEMO(ラインモ)に乗り換える(MNP)ときに必要なことを知りたい。

こんな人は他社も検討しよう

通話もする/留守電を使う
LINEMOでは留守電も着信転送も使えないスマート留守電などの他社サービスも利用できない。LINEしか使わないという人はいいが、社会人などで電話を使う人には不便だろうから、通話にも使うメイン回線での利用は避ける方が無難。着信転送できる(スマート留守電などの他社サービスを使える)povoを検討してみよう。
月に20GBも使わない
少容量プランが充実しているワイモバイルUQモバイルも検討してみよう
家族でお得に使いたい
家族割引が充実しているワイモバイルも検討してみよう
初期設定が不安なのでサポートしてほしい/日頃からキャリアショップによくお世話になっている
ショップでのサポートは一切無いので、避ける方が無難。少しでも不安がある人は、何かあってもショップに相談できるワイモバイルを使う方が良いと思う。
自宅や職場ではWi-Fiを使うので、ほぼ都市部の屋外でしか使わず、月々のデータ容量は1GB以下・3GB以下で足りるが、通話かけ放題があると安心できる
楽天モバイル(1回線目は1GB未満ならば0円、Linkアプリを使うと通話無料)がお得かも
スマートフォンだけでなく、LTE内蔵パソコンやタブレットも使いたい
データ量にもよるが、使う量が多くなければ、シェアプランがあるワイモバイルの方がお得かも。
またはパソコンやモバイルルータ等だけで20GB近く使う場合は、LINEMOやpovo、楽天モバイルなどの格安プランを複数契約して使うのも良いと思う。
法人契約で使いたい
法人契約不可。相対契約で大幅値引きを受けられる大企業はともかく、中小事業所ではワイモバイル法人契約割引で全回線税別700円引きになるので、そちらの方がお得に利用できると思う。

LINEMO「スマホプラン」

20GBまで使えて月額税別2,480円

4G5Gデータ通信を20GBまで使える月額2,728円税別2,480円ユニバーサルサービス料別途)の1プランのみ。データ容量の追加は550円/1GB。テザリング可。

2024年1月下旬までは3Gも使える。なお、「※時間帯により速度制御の場合あり。」と注記されているが、これは「メリハリ無制限」にも書かれているので、「ソフトバンクの回線をそのまま」という理解で良いのだと思う。

SIMカードは、標準SIM・microSIM・nanoSIMどのサイズにもなるマルチSIMが提供されるし、eSIMも選択できるので、様々な機種で使える。

USIMカード(F)」という、“ソフトバンク”で持込契約パソコン等と一緒に契約した時にしか使われていなかった珍しいタイプのSIMカードがあるが、LINEMOではそれとはまた少し違う専用のSIMカードが用意されたようだ。でもSIMカードにはLINEMOではなくSoftBankロゴが大きく印刷されているとか。単にLINEMOロゴの準備が間に合わなかったのか、または「SoftBank on LINE」を強調する狙いから?
通話オプションと各種手数料

SIM交換・再発行手数料は0円(無料)なので、eSIMを選んだ場合も気軽に機種変更できる。 契約事務手数料や解約金・MNP転出手数料も0円となっている。

主な条件をpovoに合わせてきたが、220円で24時間データ使い放題といった「トッピング」は無い

発表会後の質疑では、「オンラインで契約して簡単に進める上では、シンプルにしたい」から「サービスイン時点では外した」と言っていた。「お客さまのニーズが高いのであれば、改善していく」「良いものは取り入れて悪いものは反省」と、余地を残してはいたが。基本メニューは競合他社と揃えたが、個別具体には各社の個性が出ているのだと思う。

一方、LINEMOは18歳以上の個人名義で契約でき、17歳以下も保護者名義で契約して利用者登録すれば利用できる(ただしeSIMは不可)。競合のahamopovoは20歳からなので、LINEMOの方が利用しやすくなっている。

通話

音声通話は従量制で、通話料は22円/30秒、SMSは3.3円/通。

通話定額はオプションで提供される。1通話あたり5分まで かけ放題になる「通話準定額」オプションが月額550円(税別500円)、国内通話かけ放題になる「通話定額」オプションが月額1,650円(税別1,500円)で用意される。

新規契約から1年間は、通話定額オプションを付けると550円の値引きが入るので、最初の1年は「通話準定額」(5分定額)を無料で、「通話定額」(完全定額)を1,100円(税別1,000円)で使える。最初はとりあえず「通話準定額」を付けておいて、様子を見ながら外すなり、完全定額に変えるなりすると良さそうだ。

留守番電話や着信転送は使えない。これはドコモが悪しき先例を作ってしまった感があるが、いつでも電話に出られるわけではない多忙な人のメイン回線にはお勧めできない

もっともLINEMOは「LINEとのシナジー」が売りのブランドだし、個人で使う分には「携帯電話」とは名ばかりで、すでに通話はおまけ程度なのかもしれないね。

(ならば通話定額500円引きキャンペーンも不要だろうと思うけれど、良くも悪くもahamoに倣ったということだろう。)

キャリアメール無し

スマートフォンLINEを使うことを前提にしているので、E-mailアドレスは付かない(キャリアメール無し)。デジタルネイティヴを想定しているようなので、多くの人がすでにGmailiCloudメールなどを利用しているという想定になるのだろう。

キャリアメール廃止の流れの中で、キャリアメールアドレスを使ってファンクラブやゲーム等の会員登録をしていると後で面倒なことになると案内されているようだが、現在キャリアメールを使っている人は乗り換える前に着信履歴を確認しておいて、必要に応じGmail等への変更、または配信停止の手続きを済ませておこう。

手続きはオンラインのみ

新規契約等の手続きはオンラインのみ。現在は公式Webサイトから契約申し込みできるが、LINEアプリから申し込みページに入る導線も用意されるようだ。

サポートもチャット(9:00~20:00)のみで、ショップや電話サポートは無し。紛失・盗難等の緊急時の回線の停止・再開もオンライン(My Menu)で手続きするよう案内されている。何があっても問い合わせはチャットのみと思っておく方が良さそう。

家電量販店などでの契約手続きはできない。もちろん、街中のソフトバンクショップやワイモバイルショップも利用できない。店頭で問い合わせを受けた際は、サポートが必要な人には“ソフトバンク”“ワイモバイル”を利用するよう案内しているそうだ。

新規契約ページにはLINEから入る

本プランの特徴はLINE(トークと通話)が使い放題(ギガノーカウント)になることと、ソフトバンクで初めてeSIMに対応する。本人確認もeKYCで行い、早ければ1時間以内で使えるようになるそうだ(従来のSIMカードの場合はeKYC対象外)。

その他、国際ローミングは別料金で、ワイモバイルのものをベースにしているそうだ

APNeSIMも同じ仕組みを使っているっぽい。

なお、本プランは既存のLINEモバイル」とは無関係だが、本プラン提供開始に伴いMVNO「LINEモバイル」は2021年3月末で新規受付を終了し、事業会社はソフトバンク本体に吸収される(LINEMO事業はワイモバイル担当の寺尾常務が統括することになった)。

本プランはMNOであるソフトバンク株式会社の一事業部が提供することになり、“ソフトバンク”“ワイモバイル”と同等の通信品質になると謳われている。

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ワイモバイルの例だが、eSIMのアクティベーションコードとそのQRコードが発行されるので、登録したいスマートフォンでこのQRコードを読み取って登録する

eSIM

従来のSIMカードに加え、eSIMにも対応する。 eSIMだと気になるSIM交換・再発行手数料は0円(無料)なので、気軽に利用できそうだ。

eSIMからeSIMへの機種変更に加え、SIMカードからeSIMへの機種変更もできるようになった。手続きできる時間は 9~20時(年中無休)に限られているが、オンラインでできる

eSIMへの書き込みには一般にQRコードが使われており、これを契約するスマートフォンのカメラで撮影する必要がある(右図)。 ⇒eSIMの設定方法eSIMの設定方法 (PDF)

つまり、回線情報を書き込みたいスマートフォン以外でQRコードを表示する必要がある。また、eSIMを書き込む際にはWi-Fiなどでインターネット接続しておく必要がある。

または長~いアクティベーションコードを手入力する方法もあるが。楽天モバイル専用アプリを使って比較的簡単に書き込む方法を提供しているが、LINEMOではまだそこまでしていない。eSIMに関しては、1年ほど早く始めた楽天モバイルに一日の長があるということだろう。

そのため、回線情報を書き込みたい端末以外のパソコンやタブレット端末などを使って表示するか、スクリーンショットを転送して表示するか、プリンタ等で印刷できるようにしておく必要がある。LINEで簡単に契約できても、スマートフォン以外の機器や自宅等の回線を持っていない人は苦労しそうだ。

LINEMOでは契約時にポップアップを多用して様々な注意喚起がされるし、ホームページでは動画も使いながら情報提供に注力されているようだが、こうしたノウハウ的なことも含めてサポート無し、自己解決できる(または身近に頼れる人がいたり、有償サポートを利用できる)人向けだということを承知の上で、利用してほしい。

機種・エリア

LINEMOでは機種販売は行わず、SIMのみ契約(端末持ち込み)専用になるようだ。オンライン契約では割賦販売などの説明が煩雑になることが理由に挙がっていた。別途購入したSIMフリー機種と一緒に使うか、“ソフトバンク”“ワイモバイル”から乗り換えて使うことを想定しているのだろう。

SIMカードはマルチSIM(nanoSIM / microSIM / 標準SIM 兼用)で提供され、eSIMも利用できるので、機種を問わずに使えそうだ。

しかし、LINEMOで使う場合は“ソフトバンク”“ワイモバイル”の機種を含めてSIMロック解除が必要だと案内されている。

2021年 3月12日より、iPhone を中心に動作確認端末が公表されている。iPhone 6s 以降と iPad (第5世代) 以降は確認済み。Androidでは、Reno3 A、arrows U、Pixel 4a (5G)、Pixel 4a、Pixel 5 が確認済みになっている。加えて、“ソフトバンク”58機種、“ワイモバイル”25機種の動作確認を実施予定となっている(2021年 3月17日現在)。

ただし、「※動作を保証・サポートするものではありません。」という注記がされている。動作確認情報は目安として掲載するが、LINEMOはあくまで無保証、ノーサポートで使えということだろう。

エリアは“ソフトバンク”や“ワイモバイル”と同じ。昔はソフトバンクといえば山間部などで使い物にならなかったが、2012年にプラチナバンドを獲得してからは一挙に改善し、現在は登山道などの無住地域を除いて遜色なく、概ね全国で快適に使える。

バンド構成も同じで、3Gも使えるようだが、ソフトバンク・ワイモバイルのVoLTEに対応したスマートフォンを使う必要がある

公式ホームページには「※3Gサービスの終了後に引き続きLINEMO通信サービスをご利用になる場合は、VoLTE対応端末で4G/5Gサービスをご利用ください。」「※VoLTEに対応していない端末では、スマホプランをご利用いただけません。」と矛盾する注記がされている。現状は使えるが無保証だと理解すれば良いだろうか。同様に、ワイモバイル向けのVoLTE対応フィーチャーフォン(ガラホ)は使えるかもしれないが、無保証、ノーサポート。基本的にスマートフォン用だと思っておく方が良いだろう。

【対応バンド構成】※太字は主力バンド

  • W-CDMA (3G) Band 1, 8
  • FD-LTE (4G) Band 1, 3, 8, 11, 28(B)
  • TD-LTE (4G) Band 41, 42
  • 5G Band n3, n28, n77 (Sub-6), n257 (mmWave)
n3, n28 と 42(→n77の一部)は公表されている転用帯域、他にも転用されるかもしれない。

同社が販売する端末に限らず、家電量販店などで購入できるSIMフリー機種も、上記バンドに対応していれば使えるものと期待される(無保証、ノーサポート)。

“ソフトバンク”“ワイモバイル”向けの機種(2017年8月以降に発売された機種)やSIMフリーの機種を、中古店などで購入して使うこともできそうだが、上記のバンドに対応していることと、“ソフトバンク”“ワイモバイル”のVoLTEに対応していることを確認しよう。

ちなみにスマートフォンに表示されるキャリア名は「LINEMO」になる(iOS・iPadOSでは「SoftBank」になることがある、ワイモバイルと同様)。

APN

  • APN plus.acs.jp
  • ユーザー名 lm (半角英小文字エルエム)
  • パスワード lm (半角英小文字エルエム)
  • 認証タイプ CHAP
  • APNタイプ default,supl,hipri,tether
  • MVNOの種類 SPN
基本、設定不要だが、テザリング等の機能に不具合がある場合は試してみよう。

iPhoneでは構成プロファイルを使う。iPadでは構成プロファイルも使えるし、APNを指定しても良い。

ちなみに、公開されているAPNではIPv4しか使えないが、非公式にワイモバイルのIPv6対応APNを設定するとそのまま使えるという話もある(自己責任でどうぞ)。

契約時の注意事項

端末は用意する必要がある。ソフトバンク・ワイモバイルに対応しているSIMフリー機種はそのまま使えるが、“ソフトバンク”“ワイモバイル”で購入した機種はSIMロック解除が必要。SIMロック解除は My Softbank、My Y!mobile で無料でできる。

ドコモau楽天モバイルMVNOで購入した機種もSIMロック解除すれば使えるが、LINEMOのプラチナバンド (Band 8) が使えないことがあるので、よく確認しよう

楽天モバイルやMVNOが販売する機種はほとんどがSIMフリーなので、原則SIMロック解除は不要。Band 8 に対応しているかは、各機種の仕様等を調べよう。

支払いには本人名義のクレジットカードが必要(口座振替には未対応)。

eSIMを新規契約する際は、eKYC(スマートフォンのカメラを使った本人確認)を実施するため、スマートフォンから申し込み手続きする必要がある(パソコンやタブレットで申し込みするとeSIMを選択できない)。

申込時に入力する「連絡がとれる電話番号」は、MNP転入予定の電話番号でもOKになった。通常の手続きで電話がかかってくることはないが、審査の際に確認することがあるときに電話がかかってくることがあるそうだ。 また、eSIMで契約した場合にはSMSが届くようだ。

LINEMOは18歳から契約できるが、20歳未満の利用者は通常のSIMカードのみ(eSIMは使えない、保護者名義で契約しても不可だそうだ)。

ソフトバンク・ワイモバイルからの変更でeSIMで契約する際は、ソフトバンクワイモバイルで指定したネットワーク暗証番号が必要。不明な場合は予めソフトバンクショップ・ワイモバイルショップに出向いて番号を再設定しておく必要がある。

ワイモバイルとの違い

中身の通信・通話サービスの品質は変わらないが、留守番電話も着信転送もできないので、スマート留守電なども使えない。LINEトークしかしないという人には問題ないだろうが、通話を重視する人は避ける方が無難だ。

他にもWi-Fiスポットなど使えないオプションが多い。さすがにLINE年齢認証は提供されるが、キャリア決済とPayPay連携はしばらく無し(準備中)、Yahoo!プレミアム(月額508.2円)は別料金となる。

ワイモバイルの「シンプルM」(3,278円)は月額料金が550円高く、データ量が5GB少ない。通話完全定額の「スーパーだれとでも定額(S)」は1,870円なので、さらに割高になる。追加データ容量も倍額(ワイモバイルでは550円で0.5GB)だ。

ワイモバイルの「シンプルL」は5GB多いが、月額1,430円高い。概して割高に設定されている。

通信品質に違いはないが、この価格差は店舗やコールセンター・コンタクトセンターのサポートを極限に削減」して安くした説明されていた。サポートが要る人は“ワイモバイル”か“ソフトバンク”を利用してほしいということだろう。

半面、ワイモバイルでは家族割引サービスで2回線目以降は1,188円引きになるので、家族で複数回線使う人はワイモバイルの方が割安になりそうだ。 例えば夫婦で「シンプルM」(15GBまで)を1つずつ使い、通話はほとんどしない場合、ワイモバイルの方が若干(88円)安くなる。さらに子どもに持たせたりすれば、家族が増えるほど割安になる。

単身で節約しつつもデータ容量はなるべく多く使いたいという人は、端末の設定などはサポートに頼らず自力で解決し、LINEMO を選ぶと良さそうだ。端末の設定などに自信がない(サポートしてほしい)人は、ワイモバイルにしておく方が良いだろう。

LINEMO はオンライン契約専用(店頭契約不可)で、法人契約も不可と思われる(未発表)。 ワイモバイルはリアル店舗/オンライン両方あり、法人契約も可能で法人契約割引もある。

ポイント付与は未公表だが、両方とも付かないと思っておけば良いだろう。 (少なくともワイモバイルはポイントが付かない。また料金の支払いにLINEポイントは使えないと案内されている。)

細かいところでは、LINEMO では LINE のトークと通話などが使い放題になるとともに、2021年夏以降、LINEクリエイターズスタンプが使い放題になる「LINEスタンプ プレミアム」(月額税別240円)が無料で使えるようになるという。

一方、ワイモバイルには「Yahoo!プレミアム会員」(月額税別462円)が無料で付いてきて、Yahoo!ショッピングYahoo!トラベルなどを利用するとPayPayボーナスを多くもらえる特典がある。

要は、各ブランド名の通り、LINEMOは「LINEとのシナジー」重視、ワイモバイルはヤフーとの連携重視で、「クロスすることは一旦(今のところ)行わない」そうだ。どちらを選べば良いかは、使う人次第だろう。

LINEギガフリー」の対象は、LINEトーク(ファイル送受信を含む)、LINE音声通話・ビデオ通話など。「LINE」内でも使い放題の対象外となるサービスや、技術的要因などにより使い放題の対象外となる場合があるという。例えばLINEスタンプの購入ページはギガノーカウント対象外になるそうだ。人によるだろうが、一般論として動画配信やゲームなどに比べるとLINEの通信量はたかが知れているので、「ギガフリー」の恩恵は限られそうだが、LINEとのシナジーを強調する意味では分かりやすい機能になりそうだ。

発表会の様子

2020.12.22

ソフトバンク株式会社 新しい料金サービスに関する発表会(2020年12月22日開催)プレゼン資料

2021.02.18

オンライン専用新ブランドに関する発表会(2021年2月18日)プレゼン資料

メリハリ無制限

NTTドコモの新料金プラン「ギガホ プレミア」への対抗で登場した、“ソフトバンク”ブランドの新プラン2020年12月22日発表、2021年3月17日開始予定。1プランで4G5Gの両方に対応3G対応可否は不明)。

プラン名の通り、スマートフォン単体でのデータ容量は無制限になる(テザリングデータシェアは合計30GBまでに制限される)。

料金は競合の「5Gギガホ プレミア」よりわずかに安くなるよう設定され、3GB未満の利用月は自動的に税別1,500円の値引きが入る作り込みも同じ。実際、「ギガホ プレミア」はよく出来ていたと思う。

だが、使ったデータ量によって料金が変わる「メリハリ」プランは我々が先駆者だ主張されていた

ドコモではVoLTE未対応の端末で5G対応SIMを使ったときなどに不具合が生じることがあるが、ソフトバンクにはそれが無いようなので、ソフトバンクでは4Gプランと5Gプランを分けず一本化してきた。その面でも、とてもシンプルになっている。

ただし、“ソフトバンク”で契約したSIMカードは Android と iPhone を区別する(≒ユーザーがSIMフリー端末などを購入して差し替えて使うことが難しい)など、使い勝手が悪い。 プランだけでなくSIMカードなども一本化されて、SIMフリー機種なども含めて利用できる機種が無制限になるのか否かは注視したいところだ。

2021年2月18日の発表会後の質疑応答では、「iPhoneのSIMがAndroidでささらない(使えない)、AndroidのSIMがiPhoneにささらない(使えない)という問題点につきましては、解決する方向で準備を進めております」と言っていた。今は技術的な課題等洗い出しをしているので時期は未定だが、SIMは同一化していく方針だそうだ。
MNO3社のSIMカードの種類(総務省資料、2020年5月現在) “ソフトバンク”は機種により異なるSIMカードが発行されるので複雑怪奇で使い勝手が悪い

2021年3月以降、“ソフトバンク”はこのプランに実質一本化された。大容量を使いたい人はこれ、容量30GB以下で足りる人は“ワイモバイル”や“LINEMO”と、きれいに住み分けができている。

“ソフトバンク”ブランドでは他に「#ミニフィットプラン+」(ドコモの「ギガライト」に相当)と#データ通信専用50GBプランが新たに設定されたが、「ミニフィットプラン+」をあえて選ぶ理由はほとんど無さそうなので、2021年3月17日以降のソフトバンクショップでは「メリハリ無制限」が主力商品となりそうだ。

後述する#ミニフィットプラン+は選ぶ理由を見出せない。他に、3Gガラケーから移行する人に限り契約できる「スマホデビュープラン」(3GBまで 2,178円)があるが、対象者が限られるので割愛。
ただし、テザリングやデータシェアは合計30GBまでに制限されるので、実質30GBプランとなり、ワイモバイルの「シンプルL」並み。テザリングやパソコン・タブレット等のデータ端末をよく使う人は、別途#データ通信専用50GBプランを利用するか、“ワイモバイル”や“LINEMO”などを複数契約して使い分ける方が良い

ミニフィットプラン+

従来の「ミニフィットプラン」を改定したもの。12月22日の発表会後の質疑では「すぐ停止することはない」「しばらくは並走」と言っていたが、早速改定されることになったようだ。 しかし、わざわざこれを選ぶ意味がわからない(後述)。

位置づけはドコモの「ギガライト」に近いが、月間データ使用量に応じて1GBごとに細かく料金が設定されるとともに、3GBまでで頭打ちになり、少容量プランとしての位置づけが明確化された。

気になる料金は、データ使用量に応じた段階制料金で、1GBまでで3,278円(税別2,980円)、2GBまでで4,378円(税別3,980円)、3GBまでで5,478円(税別4,980円)。3GB超は最大128kbpsに規制される(別料金でデータチャージ可)。

なお、光セット割(税別1,000円引き)は適用になるが、家族割は適用外(回線数カウント対象にはなる)。

この価格では話にならず、3GB以下ならば光セットor家族割適用で990円まで下がるワイモバイル「シンプルS」にするのが賢明だろう。

なお、従来の「ミニフィットプラン」は「4G/5G対応機種での新規申し込み受け付けも同日、終了」と発表された。3G機種を使い続けているユーザーは引き続き契約できるとも読めるが、3G機種の一般向け販売は終了しているので、実質終了と考えて差し支えないだろう。

“ソフトバンク”と“ワイモバイル”を行き来する際の注意点

ソフトバンクの3ブランド展開

“ソフトバンク”と“ワイモバイル”は同じ会社のサービスにもかかわらず、“ソフトバンク”の各プランから“ワイモバイル”の各プランに変更する、またはその逆は、MNP(のりかえ)扱いとなる。

今回新たに始まる“LINEMO”への切り替え手続き方法は不明だが、ホームページでは「ソフトバンクのブランドとして提供」するとしている一方で、発表会では「そのお客様にとってのメインブランド」「ワイモバイルと同じような形で」「新たなブランド」などと説明されていたので、どうなるのかわからない(笑)。 先日ドコモの新社長が威風堂々とサブブランド論議をぶった切っていたが、そこに言葉を選びながらも相乗りしてきたね。

“ソフトバンク”の従来プランから「メリハリ無制限」に切り替えるのは、おそらく容易なプラン変更手続きでできるようになると思われるが、切り替えると旧プランに戻ることはできなくなる。唯一「ミニフィットプラン+」への変更はできるが、あまり意味があるようには思えない。

現行の「メリハリプラン」の申し込みは、「メリハリ無制限」の提供開始に合わせて受付終了となる。「スマホデビュープラン」への変更は実質不可。

“ソフトバンク”は今後「メリハリ無制限」のみの実質1プランになりそうなので、あまり使わないから料金を安くしたいと思っても、“LINEMO”“ワイモバイル”や他社に「のりかえ」る以外の選択肢はなく、面倒な手続きが発生するので、毎月のように気軽に「のりかえ」るわけにはいかないだろう。

現在はMNP転出手数料や契約事務手数料を請求されるが、3月17日から無料化される予定。ブランド間の乗り換え時の契約解除料はキャンペーン扱いで無料化される。

ワイモバイル同士であれば、シンプルS/M/Lの間のプラン変更は容易なので(My Y!mobileからオンラインで手続きできる)、必要に応じて毎月でもプラン変更できるし、その度に家族割を組み直すといった手間もない。

また、“ソフトバンク”と“ワイモバイル”では家族割引サービスも別扱いになるため、例えば主回線では無制限プランを使って、家族が使う副回線ではワイモバイルを使う、といった使い分けに不自由する(割引サービスを受けられない)。

端末(機種)も“ソフトバンク”と“ワイモバイル”で別々のラインアップになっているため、普段はWi-Fiを使うのでデータ容量はワイモバイルのプランがちょうどいいが端末はハイエンドを使いたい、逆に端末は廉価版でいいからソフトバンクで大容量プランを使いたい、といったニーズにも応えきれていない(中古端末を購入してSIMのみ契約すれば可能だが)。

こうした縦割りの弊害は存置されたまま、2021年3月以降は、さらに第3のブランド“LINEMO”が加わることになる。2020年12月22日の発表会後の質疑でも記者から質問が出ていたが、言葉を濁して逃げていたので(「ブランドの妙」って何?)、この縦割りの弊害を解消する気はなさそうだ。

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データ通信専用50GBプラン

2021年 2月18日発表、3月17日より開始予定。月額5,280円(税別4,800円

“ソフトバンク”ブランドで提供される、通話不可データ専用プランで、4G5Gデータ通信を月々50GBまで使える。

CSFB通話・VoLTE通話に対応しないということであり、SIPが規制されているわけではない…と思う。

モバイルルータ等でデータ通信をたくさん使いたい場合は、LINEMOなどの20GBプランを複数契約するよりもややお得になりそうだ(50GBでも足りない場合は UQ WiMAX を検討しよう)。 ただし、LTE内蔵パソコンやタブレットなど複数の機器を使いたい場合は、LINEMOワイモバイルなどを複数契約して使う方が使い勝手が良いかもしれない。

SMSは使えるが従量課金。データチャージ、国際ローミングは別料金。 期間契約(解約金)は無いが、解約月は満額請求となる。

最低限必要な「基本プラン(データ)」税別980円と、「データプラン50GB」税別3,820円の合算。

余談

余談は執筆当時の内容。後で変更等された事項にあえて触れておらず、そもそも余談なので、重要なことは書いていない。古い話に興味が無い人は読み飛ばしていただきたい。

SoftBank on LINE

ソフトバンクのブランドとして提供」すると強調されている

LINEMOの「コンセプト」が2020年12月22日に発表された時点では、「SoftBank on LINE」(ソフトバンク オン ライン)と呼ばれていた。

名前の由来は仮想世界…ではなく、「お客様が誤解しないようにソフトバンク株式会社が提供するオンライン専用LINEのプラットフォーム活用を表す名前にしたそうだ。

2021年 2月18日に追加発表され、以降「LINEMO」(ラインモ)と呼ばれるようになった。

当初、データ通信は4G5Gを20GBまで使え、通話5分定額を含めて月額3,278円税別2,980円)と発表されていたが、2月18日発表にて通話5分定額が切り離されて月額2,728円税別2,480円、通話5分定額は月額550円のオプションとして提供)に改定された。

要は、当初はahamoに合わせていたが、後日発表されたpovoに合わせて改定される格好になった。

振り回されるLINEモバイル

親会社からLINEモバイルの終了が発表された当日の公式twitterのコメント

前月まで「ソフトバンクブランドの値下げについてはまったく思っていない」と言っていたソフトバンクは、競合のahamo発表からわずか20日足らずの間に大鉈を振るい、2020年12月22日、全ブランドの刷新とともに、LINEモバイル」事業の終了発表された

2021年3月の「SoftBank on LINE」のサービスインをもって、既存の「LINEモバイル」は新規受付を停止し、これからは「SoftBank on LINE」一本にすると、質疑の中で説明されていた。既存客への移行や引き続きの利用については今後説明するという。

いろんな意味でahamoに劣らない衝撃的な発表だったと思うが、ソフトバンクは同日付けで「当社によるLINEモバイル株式会社の完全子会社化および吸収合併に向けた検討に関するお知らせ(PDF形式)」というプレスリリースを出している。

一方、「スマホ基本料ワンコイン」で頑張ってきたLINEモバイルは、同日付け公式twitterで「本日ソフトバンク株式会社より、LINEを利用した新しいプラン「SoftBank on LINE」の発表がありましたが、「LINEモバイル」をお使いの皆様は、引き続き、現在の契約内容でご利用いただけます。よろしくお願い申し上げます。」とメッセージを出した(右上図)。

続いて「「SoftBank on LINE」発表に伴う「LINEモバイル」のサービスに関して(サービスは継続・強制移行はありません)」と発表され、LINEモバイルのサービスを終了する予定はないとされた。また、「LINEモバイルの新規申込の受付終了に関しては、ソフトバンク株式会社およびLINE株式会社で協議をしていく予定」(これ以外は未定)だとしている。親会社の意向次第にはなるが、当のLINEモバイルにはまだ続ける気があるぞという気持ちが表れている。

よく見ると小さく(協議予定)と書かれているが…3月に間に合わせるべく頑張っているそうだ(-_-;

LINEモバイルの終了・吸収の話、発表会ではすでに決まったことのように断定口調で話されていたが、実は今後協議することであり、今はまだ検討することが決まった段階だという。あまりの急展開だったが、当事者にも寝耳に水だったのだろう。

LINEモバイルにソフトバンクが出資したときも、LINEZHD(ヤフー)と合併する話も、唐突に出てきた感があったが、今回はその比ではなかったように思う。

発表会後の質疑応答に対応した、ソフトバンクの役員3名。中央の榛葉氏が全ての質問に答えていたが、向かって右手の寺尾洋幸氏はワイモバイルの担当。新たに登場するLINEはソフトバンクを担当する菅野圭吾氏が担当になるのだろうか?

元々ソフトバンクは競合他社を弱らせてから吸収し、取り込んだ人材をうまく使って大きくなってきた。イー・モバイルにせよ、WILLCOMにせよ。今回のLINEは競合ではないが、強引に吸収する手腕は重なって映る。

ahamo対抗でソフトバンクが「LINE」を切り札にしたい気持ちはわかるが、今回の話は少々焦りすぎにも見える。この話、うまくまとまるのだろうか。LINEモバイルの既存ユーザーはどうなるのだろうか。吸収後のLINEモバイルは、果たしてうまく機能するのだろうか?

(まあ、嘉戸氏を役員に招き入れるくらいのことはするかもね。NTTやKDDIとソフトバンクの最大の違いは、そうした大胆な人事が出来うるかどうか、なのかも。)

「LINEモバイル」はソフトバンクが51%出資して子会社化したものの、元々は独立したLINEMVNOとして始まっており、ドコモやauの回線も販売しているし、サポート等の問い合わせをLINEトークで受け付けるとともに、一部家電量販店などの店頭に代理店窓口も設けている。

唐突に出てきた「LINEモバイル」の完全子会社化だが、そうなればドコモやauの回線販売は打ち切られるだろう。では「LINEモバイル」を吸収する狙いは何だろうか。単に「LINE」ブランドが重複しないよう閉鎖したいということかもしれないが、またはLINEモバイルの運営陣をソフトバンクに招き入れたいのか、実績あるLINEを使ったサポートや販売体制などを引き継ぎたいのかもしれない。

今はまだ憶測しかできないが、2021年3月までには見えてくることだろう。

LINEモバイル増量

終了を目前に控えた2021年 3月 5日に、翌4月からのデータ増量が発表された

LINEモバイルではベーシックプランに限り、4月からデータ容量を増やし、ネットワーク増強も予定しているという。データSIM 500MBプラン(660円)は2GBに増量されるし、12GBプランは30GBに増量される。データSIMを使いたい人や、大容量を安く使いたい人には良さそうだ。

データ容量
(3月まで → 4月から)
月額基本利用料(変更なし)
データSIM 音声通話SIM
500MB → 2GB 660円 1,210円
3GB → 5GB 1,078円 1,628円
6GB → 10GB 1,870円 2,420円
12GB → 30GB 2,970円 3,520円

3月31日までに「ベーシックプラン」を契約した人は、増量の対象になる。すでに店頭での新規受付は打ち切られているが、公式ホームページからの申し込みは 3月31日 午前11時まで受け付けているので、格安データプランを探している人などは、必要に応じ駆け込み契約しても良いかもしれない。→終了

既存の利用者は4月以降もそのまま使えると案内されているが、増量対象はベーシックプランのみで、LINEフリー、コミュニケーションフリー、MUSIC+は対象外。LINEモバイルの看板であったLINEフリーなどのプランから、ベーシックプランへの移行を促す狙いもあるのだろうか?

移行させる理由は不明だが、LINEモバイルは元々ドコモ系のNTTcomMVNEで、後からソフトバンクグループに入ったので、MVNEの変更といった提供側の都合があるのだろうか?

また、3月31日午前11時以降は、既存の契約者を含め、ドコモ回線・au回線への回線変更はできなくなる。これはLINEモバイルがソフトバンク直営になるための措置と思われる。

加えて、「ベーシックプラン」以外をドコモ回線で利用している場合、4月 6日以降はVoLTEを使えなくなると告知された。これもLINEモバイルがソフトバンク直営になることと関係あるのだろうか(ドコモは予てより、MNOによるMVNOの運営を批判していた)。

ちなみに現在は「ベーシックプラン」+「データフリーオプション」で、SNSや音楽配信サービスのゼロカウントを提供しているので、プラン変更する手間はかかるが、LINEモバイルの特徴であったSNSデータフリーは引き続き利用できる

細かい条件の差異は把握していないので、利用しているサービスが対象になるかは個別に確認してほしい。本来は、こういう丁寧な案内はLINEモバイルが率先してすべきだと思うのだが…

しかし、「3/31(水)以降も、引き続き現在の契約内容でご利用いただけます」と言っていたのに、こんな大事なことを1ヶ月前に告知するのはどうなのかと思う。

そもそも同社では「(ソフトバンクよりも)ドコモ回線の方にニーズがある」と言っていたし、LINEモバイルのユーザー層は20代後半が最も多く」「20代の9割以上は「コミュニケーションフリー」プランを選んでいるという話もあった。すると「旧プラン」利用している人が多いと思われるし、それから2年でこの構造がひっくり返ったとも考えづらい。旧プランだと言ってばっさり切るには大きすぎるのではなかろうか?

まあ打ち切られるブランドに多くを期待しても仕方ないのだが…

LINEモバイル終了

LINEモバイルからは2021年 1月28日付けで、3/31(水)11時に新規申込を終了すると告知された。

ただし、家電量販店などの店舗での契約は 2月28日までで終了した(店舗ごとに異なるので個別に確認するよう案内されていた)。

終了前に契約した人は継続して利用できる。また、「LINEモバイルをご利用中の皆様を、お客様の同意なくソフトバンク社の新プラン等に強制移行することはありません。」と案内されている(案内するまでもなく当たり前だとは思うが)。

続いて、2月18日に開催された発表会にはLINEの舛田CSMOも登壇し、新ブランド「LINEMO」の「3つのフリー」(チャット、音声・ビデオ通話、LINEスタンプ)をアピールするなど、期待を語っていた。

ソフトバンクは当事者との調整前に大々的に発表会を開き、子会社のLINEモバイルを混乱に陥れたものの、その後、無事に親会社LINEとの合意ができたことをアピールする格好になった。

また、新ブランドとして発表した「SoftBank on LINE」を後から「コンセプト」と言い直すなど、浮き足立った感もあったが、なんとか想定通りにまとめたようだ(裏で強引にまとめたのかもしれないが知る由も無し^^;)。

ちなみに、本田翼さんのCMは続投。まさかこれが狙いで…ぃゃぃゃ

会見のライブ配信では新CMとビデオメッセージが流れていたけれど、オンデマンド配信ではカットされてるね。新CMはSB公式YouTubeチャンネルで時々配信されている。

まあそんなこんなで、LINEモバイル株式会社は 4月 9日付けでソフトバンクの完全子会社になった。じきにソフトバンクに吸収合併され、ソフトバンク直営の1ブランドになる予定。

これで幕引きかと思いきや、2021年 7月から500MB以下の月は基本料が無料(ユニバ料などは別途)になるキャンペーンが始まるようだ。また、ソフトバンク回線に限りデータ容量が倍に増量される。

とはいえ、すでに新規契約は打ち切られているので、流出抑止&ソフトバンク回線への誘導策だろうが、こういうの、LINEMOで展開してくれないかな…LINEMOは1プランにこだわらなくてもいいように思うし、むしろ楽天対抗の段階制プランとかになったら面白いのに:)。

競争環境を維持・拡充できるのか

上述の通り、「SoftBank on LINE」改め「LINEMO」は、これまでワイモバイルを担当してきた寺尾常務が担当することになったようだが、ワイモバイルでは量販店中心にSIMフリー機種とのセット販売も展開し、eKYCもAmazon経由の契約などで早くから試行していたし、ソフトバンクでは初めてとなるeSIMにも当初から対応できるということで、どこか鈍重なドコモに対して、フットワークの軽さを見せた。

手札をたくさん用意しておいて、競合の出方を見ながら器用に組み合わせて出してゆく手法はソフトバンクの得意技だが、この手法は3番手だから有効なのであって、競合がいなくなったらこの会社は伸びなくなることを意味する。

その意味でも競争は大事。ただし外部不経済を生まないよう健全な競争環境を整える必要がある。それは政策当局の役割だ。

今は政権与党の過度な口出しプラチナバンドを持たない新規参入で混乱している節があるが、市場規模が限られ、人口減少に向かう中で、市場拡大を前提にした従来の競争政策は限界を迎えている。MVNOの制度面での支援を含めて、総務省には競争政策をきっちり立て直してほしいものだ。

参考リンク

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