UQモバイル

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UQ mobile コミコミプラン
UQmobile 20230522 3plans.jpg
3つの料金プラン
事業者 KDDI (MNO)
開始日 2023年 6月 1日
通信方式 5G + 4G LTE
5G Band(s) n28, n40, n41, n77, n78, n257 2021年9月2日より
4G Band(s) 1, 3, 11, 18/26, 28(A), 41, 42
SIMカード マルチSIM (nano/micro/標準)
eSIM
SIMのみ契約
SIM交換手数料 3,850円(eSIMはオンラインで0円)
データ容量 20 / 15 / 4GB
超過時最大速度 1M / 1M / 300Kbps
データ節約 × / × / ○
データ繰越 ○ 翌月まで
データ追加 1,100円/GB
テザリング ○ 制限なし
IPv6対応 ×
音声通話方式 VoLTE
通話料 22円/30秒
通話定額 10分定額 / オプション / オプション
着信転送
留守番電話 ○ 440円
非通知拒否 ○ 無料
SMS
キャリアメール 220円 MMS対応
データシェア ×
国際ローミング 別料金
月額基本料金 3,278 / 3,465 / 2,365円
契約時手数料 3,850円
MNP転出料 0円
期間縛り 無し
家族割 #家族セット割
光セット #自宅セット割
ポイント 無し
法人契約
サポート窓口 フォーム/チャット/電話/店舗
APN 設定方法
iPhone対応 iPhone 6s 以降
UQ WiMAX・UQ mobile my UQ mobile

UQモバイルUQ mobile、ユーキューモバイル)は、KDDIが提供するモバイルデータ通信サービスのブランド名。

イメージキャラクターはガチャピンとムック、および2021年 9月より決断力のありすぎるUQUEEN」。

UQcom時代(2016年10月~)より5年近く、三姉妹(深田恭子多部未華子永野芽郁)がイメージキャラクターを務めていた。UQと言えば三姉妹とそのキャッチコピー「UQ、だぞっ」を連想する人が多かったと思う。

2023年 5月24日よりMNPワンストップサービスが始まり、一部事業者間でのオンライン乗り換え手続きでMNP予約番号が取得不要になった。

UQの好調を支えたくりこしプラン +5G」は2023年 5月末で新規受付を終了し、2023年6月からは新プランが始まった

旧「くりこしプラン +5G」を使っている人は、引き続き利用できる。S/M/Lの間での変更もできる。新プランに変更すると値上がりになるので、そのまま使い続ける方がお得になりそうだ。

2024年 6月 1日以降に新規契約し、1年以内に解約すると、「通常のご利用を目的としたご契約ではない」と判断された場合に契約解除料990円を徴収される。基準等は非公開で、具体的にどのような場合に当てはまるかは不明。1年以内に解約すると解約金を請求される場合があると思っておこう。

例外は、データ容量が20GB以下で足り、10分定額を使っていた場合のみ、「コミコミプラン」の方が安くなる。

メリット

  • auより料金が安い
  • auと同じエリア・通信品質で、格安SIMが遅くなりがちな平日昼休み時間帯などにも快適に使える
  • 余ったデータ容量を翌月まで繰り越して使えるので、月々使うデータ量にムラがあっても無駄になりにくい
  • 着信転送・留守番電話に対応
  • iPhoneに対応
  • オンライン、店頭での契約・サポートいずれも利用できる
  • 法人でも契約できる。基本料金は個人向けと同じだが、「自宅セット割」は対象外。

デメリット

  • 少容量プランはワイモバイルMVNOよりも料金が高い(2023年6月~)
  • 月々25GBまでしかないので、足りない場合は他社に乗り換えるか、povo 2.0 などを併用する必要がある
  • シェアプランが無いので、LTE内蔵パソコンやタブレットも使いたい人には不便。シェアして使えるIIJmioワイモバイルがお得。またはデータ専用に povo 2.0 などを別途契約しても良いかも。
  • キャリアメールは有料(月額220円)。他のキャリアでメールを使っている場合は、キャリアメール持ち運びを利用する方が良いかも。
  • 海外でのデータ利用は別料金。海外旅行が多い人は、海外でもデータ通信を使えるahamo楽天モバイルの方がお得かも。

料金プラン

2023年 5月まではワイモバイルに倣った松竹梅の3プランだったが、2023年 6月からは性格が少しずつ異なる3プランに切り替わった。

一見同じ3プランに見えても中身はだいぶ変わり、ahamo楽天に対抗する「コミコミプラン」がUQの顔になりそうだ。

#ワイモバイル対抗からahamo対抗へを参照

一方、「トクトクプラン」と「ミニミニプラン」は一見すると旧プランを引き継いでいるように見えるが、謳い文句だったおひとりでもおトク」が静かに撤回されており、縛り前提のプランに逆戻りした格好。 従来のプランが比較的シンプルでわかりやすかったのに対し、「トクトク」「ミニミニ」は複雑化して分かりにくく、しかも値上がりしているので、事実上、auからの乗り換えで既に縛られている人向け。

#「ひとりでもおトク」の終了を参照

理解を助けるべく、要点を下の表に整理してみた。3プランあるが、ご新規さんには「コミコミプラン」がおすすめ。コミコミプランが合わない人は他社も検討しよう。

新プラン コミコミプラン トクトクプラン ミニミニプラン
月間データ容量 20GB 1・15GB 4GB



基本料金 3,278円 3,465円
(1GB以下 2,277円)
2,365円
【参考】データ単価 164円/GB 231円/GB 591円/GB
au PAY カード割 - ▲187円 (併用可)
家族セット割 - ▲550円 (併用不可)
自宅セット割 - ▲1,100円 (併用不可)
割引適用後料金 3,278円 (カード+家族)2,728円
(カード+自宅)2,178円
(1GB以下 1,540円、990円)
(カード+家族)1,628円
(カード+自宅)1,078円
【参考】データ単価 164円/GB 181.9円/GB
145.2円/GB
407円/GB
269.5円/GB

通話料 通話10分定額
超過分 22円/30秒
従量課金 22円/30秒
通話オプション 通話放題 1,100円 60分通話パック 550円
通話放題ライト(10分定額) 880円
通話放題 1,980円
着信転送 ○ 対応
留守番電話 無料(要申込) 月額330円
増量オプションII +5GB 550円 +2GB 550円
データ超過後制限 最大1Mbps 最大300kbps
データくりこし ○ 翌月まで
節約モード × 非対応 ○ 対応
データチャージ +0.1GB 220円(データ単価 2,200円/GB)
+0.5GB 550円(データ単価 1,100円/GB)
テザリング ○ 制限なし
契約場所 Web(オンライン)、UQスポット、auショップ、家電量販店等
【参考】旧プラン比較用
旧プラン くりこしプランL +5G くりこしプランM +5G くりこしプランS +5G
月間データ容量 25GB 15GB 3GB



基本料金 3,828円 2,728円 1,628円
【参考】データ単価 153円/GB 182円/GB 543円/GB
au PAY カード割 -
家族セット割 -
自宅セット割 ▲858円 ▲638円
割引適用後料金 2,970円 2,090円 990円
【参考】データ単価 118.8円/GB 139.3円/GB 330円/GB

音声通話 従量課金 22円/30秒
通話オプション 60分通話パック 550円
通話放題ライト(10分定額) 880円
通話放題 1,980円
着信転送 ○ 対応
留守番電話 月額330円
増量オプションⅡ +5GB 550円 +2GB 550円
データ超過後制限 最大1Mbps 最大300kbps
データくりこし ○ 翌月まで
節約モード ○ 対応
データチャージ +0.1GB 220円(データ単価 2,200円/GB)
+0.5GB 550円(データ単価 1,100円/GB)
テザリング ○ 制限なし
契約場所 Web(オンライン)、UQスポット、auショップ、家電量販店等
  • 新プランは2023年 6月時点、旧プランは2023年 5月時点の内容。金額は税込、ユニバーサルサービス料電話リレーサービス料
  • 「au PAY カード割」の正式名称は「au PAY カードお支払い割」
  • 「自宅セット割」と「家族セット割」は排他適用
  • 「通話放題ライト」(10分定額、880円)または「通話放題」(1,980円)に加入していると「電話きほんパック(V)」(要申込)のオプション料金が無料になり、留守番電話も使える。
  • 【参考】データ単価は、月額基本料金(無割引)を月間データ容量で割った1GBあたりの金額。端数は四捨五入。通話定額などの違いは考慮しない参考値。月間データ容量を使いきらなければもっと高くなるので、あくまで参考値。

コミコミプラン

2023年 6月から始まった新プランのひとつ。

月間データ容量20GBで、基本料金は3,278円10分通話定額が付帯する。

着信転送に標準対応留守番電話も「電話きほんパック(V)」を申し込むと追加料金無しで利用できる。

「au PAY カードお支払い割」「家族セット割」「自宅セット割」は対象外。

残ったデータ容量は翌月まで繰り越して使える。契約データ容量を使いきった後は1Mbpsで使える。節約モードは非対応

従来の「くりこしプランL +5G」よりも安くなるが、月間データ容量は25GB→20GBに減ってしまう。新プランには10分通話定額が付帯するので単純比較はできないが、データ単価でみると119~153円→164円に値上がりするので、通話をほとんどしない人には値上がりになる。

一方、通話放題ライト(10分定額)と電話きほんパック(V)(留守番電話、要申込)が込みの料金なので、10分以内の通話を多くするなど通話重視の人には値下がりになる。

留守電センターへの転送通話料と、録音されたメッセージを聞くときの通話料は別途かかるが、10分定額の対象になる。

KDDIではahamo楽天対抗プランと位置付けているようだが、ahamoや楽天と比べたUQ「コミコミプラン」のメリット・デメリットは下記のような感じ。正直、迷うところだが、人により好みが分かれるだろうか。

UQ「コミコミプラン」vs「ahamo」

UQのメリット

UQのデメリット

  • 月額料金が308円高い
  • UQには「大盛りオプション」が無いので、25 GB以上使いたいときは povo 2.0 などと併用するか他社に乗り換える必要がある
  • 海外では使えない(ahamoは海外旅行時にも使える)
UQ「コミコミプラン」は月額料金が308円高いが、留守電が使えて通話定額の時間が長い(5分→10分)ことを考慮すれば、むしろUQの方が割安と考えてもいいかも。通話重視の人にはUQの方がお得、データ通信重視の人にはahamoの方がお得になるだろうか。

UQ「コミコミプラン」vs「Rakuten最強プラン」

UQのメリット

UQのデメリット

  • 月額料金が1,100円高い
  • 月間データ容量20GBを超えると1Mbpsに制限される
  • 海外では使えない(楽天は海外旅行時に2GBまで使える)
  • ポイントが付かない(楽天はAndroid機種で Google play キャリア決済すると常時10%還元などのポイント施策を活用できる)
全体のエリアはほぼ同じだが、観光地などで使えないことがあるのと、混雑しやすい地下鉄などではUQの方が快適。
楽天はデータ通信量20GB未満ならば2,178円で済む。ただし楽天は無料通話の使い勝手が悪く(アプリ必須でiPhoneとの相性が悪い)、通話定額(15分、1,100円)を付けるとUQ「コミコミプラン」と並ぶので、微妙なところ。

UQ「コミコミプラン」/ahamo/「Rakuten最強プラン」簡易比較表

(2023年 6月現在、価格は税込)

プラン UQ「コミコミプラン」 ahamo Rakuten最強プラン
月間データ容量 20GB/25GB 20GB/100GB 3GB/20GB/無制限
月額基本料金 3,278円 2,970円 1,078/2,178/3,278円
増量オプション +5GB 550円
(計3,828円)
+80GB 1,980円
(計4,950円)
-
参考データ単価(円/GB) 164/153.1 148.5/49.5 359.3/108.9/無制限
エリア au ドコモ 楽天au 800MHz帯
eSIM 使いやすい 制限が多い とても使いやすい
eSIM再発行
(機種変更)手数料
0円
SIMカードは3,850円)
暫定0円
(同 1,100円
0円
(SIMカードも0円)
音声通話 通話10分定額 通話5分定額 (Android) アプリで無料通話
(iPhone) 従量課金 22円/30秒
通話オプション 通話放題 1,100円 かけ放題 1,100円 15分定額 1,100円
着信転送 標準対応 × 非対応 標準対応
留守番電話 対応(要申込) × 非対応 標準対応
データ超過後制限 最大1Mbps 無制限
データくりこし ○ 翌月まで ×
テザリング ○ 制限なし
キャリアメール 月額220円 × 無し 無料オプション
海外でのデータ利用 別料金 20GBまで込み
(15日以内)
2GBまで込み
契約場所 オンライン、実店舗 オンライン オンライン、実店舗
サポート窓口 チャット、店舗 チャット チャット
店頭サポートは有料

トクトクプラン

2023年 6月から始まった新プランのひとつ。

月間データ容量15GBの中容量プラン。月額基本料金は3,465円で、「au PAY カードお支払い割」-187円、「家族セット割」-550円または「自宅セット割」-1,100円を適用できる。最安は「au PAY カード」で支払って「自宅セット割」を組み合わせて月額2,178円となる。

残ったデータ容量は翌月まで繰り越して使える。契約データ容量を使いきった後は1Mbpsで使えるが、節約モードには非対応

これまでは「節約モード設定時SNSや音楽のデータ消費ゼロ」をアピールしていたが、新プランでは一転して節約モードが使えなくなった(ミニミニプランのみ節約モードが使える)。

月々15GB以下の、従来の「くりこしプランM +5G」に該当するプランだが、データ通信量が1GB以下の月は基本料金が2,277円に下がり、au PAY カードで支払って「自宅セット割」を付けた最安は990円。セット割が前提にはなるが、データ通信をほとんど使わない人にも最安になる。

「トクトクプラン」は従来の売れ筋である「くりこしプランM +5G」を引き継いでいるように見えるが、「おひとりでもずーっとおトク」と謳われていたのが撤回され、縛りを前提とするプランに逆戻りした単体で使うと割高で、au PAY カードで支払って「自宅セット割」または「家族セット割」を付けることが前提の料金設定になっている。単体で使うならコミコミプランにする方が安い

しかも節約モードが使えなくなり、各種割引適用後の料金も値上がりになったので、名前とは裏腹にお得感は無い。

すでに「くりこしプランM +5G」+「自宅セット割」を利用している人は、変更せずそのまま使う方が良い。「くりこしプラン +5G」の中でS/M/Lの変更は引き続き可能だが、一旦新プランに変えると「くりこしプラン +5G」には戻れなくなる。

ミニミニプラン

2023年 6月から始まった新プランのひとつ。

月間データ容量4GBの少容量プラン。基本料金は2,365円だが、「au PAY カードお支払い割」-187円、「家族セット割」-550円または「自宅セット割」-1,100円を適用できる。最安は au PAY カードで支払って「自宅セット割」を組み合わせて月額1,078円となる。

残ったデータ容量は翌月まで繰り越して使える。契約データ容量を使いきった後は300kbpsに制限される。新プランでは「ミニミニ」だけ節約モードに対応している。

やはり、au PAY カードで支払って「自宅セット割」または「家族セット割」を付けることが前提の料金設定になっている。単体で使いたい人はLINEMOミニプランや日本通信SIMなどのMVNOにする方が良いだろう。

従来の「S」に相当するプランだが、月々1GB以上使い、4GBで足りる人向けという微妙な位置づけになった。月々1GB以内で足りる、データ通信をほとんど使わない人(外出中はメールや決済などにしか使わない人)には#トクトクプランの方がお得になる。

「くりこしプランS +5G」を契約中の人は、既に「自宅セット割」適用中で3GBでは少し足りないという人は変更を検討しても良いと思うが、一度でも新プランに変えると旧プランに戻れなくなるので、くれぐれも慎重にどうぞ。

これから契約する場合は、少容量はMVNOを検討しよう

増量オプションとデータチャージ

「増量オプションⅡ」のオプション料金月額550円を支払うと、月々のデータ容量が増量される。

  • コミコミプラン - 基本20GB+増量5GB ⇒ 25GB使える
  • トクトクプラン - 基本15GB+増量5GB ⇒ 20GB使える
  • ミニミニプラン - 基本 4GB+増量2GB ⇒ 6GB使える

この月額料金が適用月から7ヶ月間無料になる「増量オプションⅡ 無料キャンペーン」が実施されている(終了日未定)。初めて利用した月から7ヶ月間、自動で適用されるので、最初は増量オプション無しで使ってみて、不足気味になってきたら増量オプションを契約すると良いだろう。

なお、「増量オプションⅡ」でも足りない場合は、追加のデータチャージ0.5GBあたり550円もかかる。

「コミコミプラン」「トクトクプラン」は基本データ容量を使いきっても最大1Mbpsで通信できるので、追加チャージせずに一時的にしのぐことはできる。

一方、「ミニミニプラン」では節約モードが使えるので、節約しながら使うことはできる。

UQには「コミコミプラン」よりも大きなプランは無いので、基本データ容量+「増量オプションⅡ」の計25GBが最大。これで不足気味になってきたら、デュアルSIM機能を使って povo 2.0 などを追加して使うか、もっと割安に大容量を使えるahamo楽天モバイルなどへの乗り換えも検討する方が良いだろう。

旧「くりこしプラン +5G」については#増量オプションIIを参照。

通話とメール

通話機能(コミコミプラン)

コミコミプラン」には、通話10分定額(通話放題ライト)が標準で付いている。10分超過分は従量課金(税込22円/30秒)。

別途1,100円で「通話放題」オプション(完全定額)を付けることもできる。通話が多い人には、競合のahamo楽天モバイルよりもお得になる。

着信転送サービスに標準対応(申込不要・月額無料、転送通話料は都度課金される)。

また、番号通知リクエストサービスを無料で利用できる。競合の楽天モバイルには非通知拒否機能が無いので、UQモバイルの利点と言えるだろうか。

さらに、留守番電話等の追加機能「電話きほんパック(V)」(お留守番サービスEX、三者通話サービス、迷惑電話撃退サービス、割込通話サービス)を無料で利用できる(要申込)。

60歳以上通話割」は対象外。

通話機能

「トクトクプラン」「ミニミニプラン」および旧「くりこしプラン +5G」では、通話は従量制(税込22円/30秒)、通話定額はオプションで提供される。

着信転送サービスに標準対応(申込不要・月額無料、転送通話料は都度課金される)。

また、番号通知リクエストサービスを無料で利用できる。競合のワイモバイルには非通知拒否機能が無いので、UQモバイルの利点と言えるだろうか。

留守番電話サービスは別料金になっており、月額440円の「電話きほんパック(V)」を契約する必要があるが、不便かつ高いので、別途「スマート留守電」などを使う方が良いと思う。

ただし、「通話放題」または「通話放題ライト」を付けていると「電話きほんパック(V)」が無料になる(申し込みは必要)。

通話オプション

  • 通話放題 - 月額1,980円で、国内通話がかけ放題(完全定額)になるオプション。60歳以上の利用者は月額880円で利用できる。
  • 通話放題ライト - 月額880円で、1回あたり10分以内の国内通話がかけ放題になるオプション。10分超過分は従量課金(22円/30秒)。
  • 通話パック - 月額550円で、最大2,640円分の通話料が値引きされる。要は毎月500円以上の通話料がかかっている人にはお得なオプション。従量通話料が税別20円/30秒なので、「最大60分かけ放題」と案内されている。2024年 3月末で新規受付終了
  • 通話パック60 - 2024年 4月開始。月額660円で、最大2,640円分の通話料が値引きされる。また、「電話きほんパック(V)」の機能(お留守番サービスEX、三者通話サービス、迷惑電話撃退サービス、割込通話サービス)が使える。例えば「お留守番サービスEX」は月額330円なので、これを使いつつ毎月330円以上の通話料がかかっている人にはお得なオプション。

ただし0570ナビダイヤルなどは各通話オプションの対象外になるので、うっかり発信しないよう注意したい。

旧プランで2022年11月まで提供されていた「かけ放題(24時間いつでも)」「かけ放題(10分/回)」よりも110円ずつ値上がりしたが、2022年12月より「通話放題」「通話放題ライト」を使っていると、月額440円の「電話きほんパック(V)」(お留守番サービスEX、三者通話サービス、迷惑電話撃退サービス、割込通話サービス)が無料になる。ただし別途申し込みが必要なので、留守電などを使う場合は申し込んでおこう。

SMS、+メッセージ

SMSは標準で使える。アプリはスマートフォンに標準搭載されていればそれを使えるが、無い場合は Google play でメッセージアプリをインストールして使おう。

iPhoneは標準搭載のメッセージアプリを使う。iPadでは使えない。

+メッセージ(プラスメッセージ)は2021年 9月 2日より使えるようになった。 Google playまたは App Storeでアプリをダウンロード・起動し、画面の指示に従って設定すると、使えるようになる。

なお、Androidで「+メッセージ」アプリを設定すると、SMSも「+メッセージ」で送受信するようになる(SMSを他のアプリで使う場合は「+メッセージ」も使えない)。他のアプリの使い勝手を気に入っている場合は気をつけよう。

「+メッセージ」同士のメッセージ送信料金は無料(データ通信料金に込み、Wi-Fiも使える)だが、相手も「+メッセージ」を使っている必要がある。

キャリアメール(MMS)

メールアドレスはオプション扱い。月額220円(税別200円)で、@uqmobile.jp のE-mailアドレスを1つ利用できる。

SMSとは異なる。SMSは標準サービス

しかし、設定は面倒だし、使い勝手もよくないし、わざわざ別料金を出してまで使う必要性はあまり感じられない。 スマートフォンを使っていれば1つは持っているであろう、無料で使えるGmailiCloudメールなどを使う方が良いと思う。

国際ローミング

au海外放題

2024年10月29日からau海外放題」(別料金・要申込)が使えるようになった。テザリングもできる。

日本国内で事前予約が必要になるが、特定地域に限り、24時間につき800円で使い放題になる。

特定地域以外(海外160以上の国・地域)では、事前予約がある場合は24時間につき1,000円で使い放題。

事前予約がない(現地で申し込む)場合は、24時間につき1,200円で使い放題。

世界データ定額

2021年 2月以降の5G対応プランでは、2021年 9月 2日よりauの「世界データ定額」と「海外ダブル定額」を使える。いずれも別料金・要申込。

世界データ定額」は980円/24時間で、渡航前に事前予約すると690円または490円/24時間で利用できる。利用日数は1~8日間に限られる。

「定額」と言っても、海外で使ったデータ量も契約データ容量から差し引かれるので、カツカツで使っている人は前月のうちに大きめのプランに変更しておくと良いだろう。

予約すると開始時刻を指定できるので(現地時間で指定)、航空便のダイヤに合わせて予約しておけば、到着後すぐに使えて、無駄がない。レンタルWi-Fiルータより割安で、手間要らずだ。

ただし8日以内に限られるので、出張等で数週間海外滞在する時には現地SIMやUbigi等を使う方が良いだろう。

UQモバイルで従来提供されていた国際ローミング(音声通話・SMSのみだが申込不要)が 9月 2日以降どうなるかは不明。

旧4Gプランでは、音声通話とSMSの国際ローミングには対応しているが、データ通信は使えない。別途eSIMデータプランを用意するか、5Gプランに変更する必要がある。
事前予約対象の国・地域はこちらを参照。欧州などは690円/24時間。490円/24時間の早割キャンペーンは台湾、香港、韓国、北米など一部に限られる。

エリア・品質

基本快適だが、IPv6が使えない

「格安スマホ」に位置付けられるUQモバイルだが、現在はKDDIが提供しており、auと同じ品質が謳われている。エリアもauと同じ。

UQを使っていた筆者がpovoを使ってみた時の感覚でも、ああ同じだなと思った。今のUQの通信品質は、au / povo 1.0 / povo 2.0 と同じと考えて良いと思う。格安SIM・格安スマホとして比較すると、UQは快適そのもの。

惜しむらくは、相変わらずUQモバイルはIPv6に未対応。こうした一般の人があまり気にしないような細部の積み重ねが、先行するワイモバイルとの差になっているように感じる。

UQ WiMAX の地下鉄構内アンテナ
2022年9月までに、黒部峡谷鉄道の全線がエリア化された。トンネル内には「バズーカアンテナ」(鋭指向性アンテナ)を向けてエリア化している

au系の特徴は、都市部や都市圏郊外で、UQ WiMAX2+ の TD-LTE Band 41 が充実していることにあると思う。電波特性が不利にもかかわらず、まだ漏洩同軸(LCX)を使う現在のエリア化工事が行われていなかった(つまり地下は圏外が当たり前だった)頃から、地下鉄などでもなるべく広く使えるようにと、UQ WiMAX と旧WILLCOMはエリア展開を競っていた。その頃の努力の積み重ねが今も生きている。

例えば夜の通勤(帰宅)時間帯の地下鉄などで、混んでくるとドコモ網とソフトバンク網ではパケ詰まりがよく発生するが(楽天は論外)、そうした場面でもau網は比較的使いやすいメリットがある。

UQ WiMAX は厳密にいえば異なるサービスなのだが、今では au と UQ WiMAX の電波をシームレスに掴むようになっており、人口密度の高い都市部の混雑緩和に一役買っている。au 4G LTE の下り速度が伸びる時は大抵、Band 41 または 42 を掴んでいる(CAを含む)。

eSIMpovo 2.0 を入れた iPad mini を使って、KDDI尾瀬沼ビジターセンター局前でデータ通信。
4G LTE Band 18/26 に対応している機種が必要だが、データ通信はもちろん、(通話対応機種では)通話もできる。ただし通信ケーブルが来ていない山の中の無線中継局なので、とても重い。動画視聴などは控え、限られた帯域を譲り合って利用しよう

エリアはaupovoと同じ。筆者が使っている感覚では、人家まばらな秘境を訪ねた時に差が出るくらいで、街中で使っているぶんには遜色ない。

もうひとつのau系の特徴として、尾瀬山奥の秘湯などの、他社がエリア化していない特殊な場所も積極的にエリア化している。

これらの光ケーブルが届いていない山の中では無線中継が使われているので速度はお察しだが、他社は全く使えないだけに、その差は歴然。尾瀬や山奥の一軒温泉宿などへよく行く人は、UQ・povoやau系MVNOIIJmioなど)を1つ持っておいて損はないと思う。

2022年 9月には、黒部峡谷鉄道(一般旅客列車が走る本線のみ)の全線がエリア化された。これまでも一般旅客駅(宇奈月、黒薙、鐘釣、欅平)付近では楽天を除く3キャリアが使えたが、トンネル内を含めた全区間でのエリア化はau系が初となる。

auも予てより対応すると言っていながら長らく放置されていた。2021年時点で、au・povo 1.0 では5G対応APNではIPv6を使えるが、4G用のAPNでは使えない。
楽天モバイルのパートナー回線もauのプラチナバンドを使っているが、楽天はパートナー回線を積極的に停波していたので、楽天のエリアはau・UQ・povoやau系MVNOよりも狭く、例えば御岳山や高尾山などでは使えなくなっている

対応バンド構成

  • FD-LTE (4G) Band 1, 3, 11, 18/26, 28(A)
  • TD-LTE (4G) Band 41, 42
  • 5G Band (n1, n3,) n28, n40, n41,, n77, n78 (Sub-6), n257 (mmWave)

(太字は主力バンド)

全国エリアをカバーするには LTE Band 18/26 対応が必要。FD-LTE Band 18/26 は重なっており、大抵の基地局が同時に吹いているので、どちらかに対応していれば、概ね実用上の問題はない。
5Gは「くりこしプラン +5G」以降で使える。2021年 8月以前に契約した回線は新プランへのプラン変更手続きが必要。
n282021年春よりエリアカバーで使われている帯域n3発表された帯域(未提供と思われる)。n1示唆されている帯域(未提供)。n412022年 9月12月以降順次開始予定Google Pixel 6 がすでに対応している。n40(2.3GHz帯)は2023年 7月 3日より順次展開中。日本ではテレビ局の中継用電波帯域で、auはその合間を縫って利用する「ダイナミック周波数共用システム」が採用されている。
TD-LTE Band 42 からの転用帯域は 5G n78 として提供されている(2020年12月より提供中)。

バンド構成はauと同じだが、3Gは使えず、通話には au VoLTE に対応した機種が必要

また、auでは2023年 4月13日から一部機種限定で 5G SA に対応したが、UQでは未対応。「対応は予定しているが時期は未定」だそうだ。

5G SA は率先して対応したワイモバイルで後に撤回された経緯があるが、ドコモが有料オプションにしたために他社もSA対応に慎重になり、しばらくは高価な機種・プラン限定で対応する方針に変わってしまったのだろう。

かつてはVoLTE非対応機種向けSIMも発行されていたが、au系の3Gは2022年 3月31日までに終了したため、現在は使えない。

対応機種

マルチSIM(標準/micro/nano)

スマートフォン向けの料金プランだが、データ端末(モバイルルータやiPadセルラーモデルなど)でもAPNを設定すれば利用できる

au向けのフィーチャーフォン(ガラケー・ガラホ)は保証外になり、機種により使えたり使えなかったりするので、お勧めしない。

SIMカードのみで契約すると3サイズ対応のマルチSIM(右図)が提供されるので、使いたい機器に適した大きさに切り出して使うことができる。

2021年 9月 2日から、5Gに対応する「くりこしプラン +5G」が始まった。月額料金は同じだが、5Gを使いたい人は「くりこしプラン +5G」への契約移行手続きが必要。

また、2021年 9月 2日よりeSIMにも対応した(プランは「くりこしプラン +5G」のみ)。

UQモバイルが販売しているAndroid機種はSIMフリー。iPhoneはSIMロックだが、契約者以外も電話でSIMロック解除手続き(無料)できる。

機種セット販売のみならず、SIMカードのみでも積極的に販売(新規契約・MNP転入)しており、キャリアショップだけでなく、家電量販店の店頭や通販で「ウェルカムパッケージ」と組み合わせた販売もされている。

SIMパッケージ料金3,850円が別途かかるが、UQモバイルの機種に限らず、家電量販店などで購入できるSIMフリー機種も値引きを受けられることがあるので、機種を一緒に購入したいときは一度店頭を覗いてみても良いだろう。

もちろん、au向けの機種(2017年8月以降に発売された機種)やSIMフリーの機種を中古店などで購入して、UQモバイルで使うこともできる。動作確認済みの機種が公開されているので、SIMフリーの機種を購入するとき参考にしよう。

ちなみに、UQモバイルは中古店(じゃんぱらゲオモバイルなど)でも取り扱っており、時期によっては新規契約(MNP転入を含む)すると商品の値引きしてもらえることもあるので、近くにお店があれば覗いてみるのも良いだろう。

SIMフリーの機種や中古店などで購入した機種の設定方法はこちら。

2021年 6月中旬より配信されているキャリア設定「UQ mobile 46.2」に更新すると、iPhone 12/mini でも構成プロファイル無しで使える

APN

  • APN uqmobile.jp
  • ユーザー名 uq@uqmobile.jp
  • パスワード uq
  • 認証タイプ CHAP
  • APNプロトコル IPv4v6
  • APNタイプ default,mms,supl,hipri,dun

AndroidはAPNの選択または作成が必要。詳しくはこちらメールオプションを使っている場合はMMS関連の設定も必要。

iPhoneは2021年 6月中旬より iPhone 12/mini に正式対応し、以降、最新のiPhoneまで、構成プロファイル不要で(SIMを入れるだけで)使えるようになった。

ただしiPadは依然として構成プロファイルのインストールが必要(SoftBankではAPN設定できるようになったが、KDDIではAPN設定が塞がれている)。

UQモバイルでは現状、IPv6には対応していないが、公式の解説ではIPv4v6を選択するよう案内されているので、いずれ対応するつもりはあるのだろうか? KDDIはIPv6の普及促進に取り組んでいるのだから、自社のサービスくらいは早急に対応してほしいものだが。

eSIM

eSIM#UQモバイルを参照

自宅セット割

指定の家庭用インターネット接続または電気供給契約をしていると、UQモバイルの料金値引きを受けられる。

  • トクトクプラン、ミニミニプラン: 一律1,100円引き
  • くりこしプランS +5G (3GB): 1,628円 → 990円
  • くりこしプランM +5G (15GB): 2,728円 → 2,090円
  • くりこしプランL +5G (25GB): 3,828円 → 2,970円

指定のインターネット接続または電気契約名義と同一姓・同一住所であることが条件になっているが、10回線まで、値引きを受けられる。

2021年 6月から「でんきセット割」として始まったが、同年9月から家庭用インターネット接続も対象になり、「自宅セット割」に改称された。

ちなみに対象サービスを解約した場合、「自宅セット割」の適用は解約月の前月まで。「くりこしプラン」には家族割は無いので、複数回線利用している場合は、全ての回線で値上がりする(割引が外れる)ので、解約は計画的にしよう(^^;。

「コミコミプラン」は対象外。「トクトクプラン」「ミニミニプラン」の場合、「自宅セット割」を申し込むと「家族セット割」は解除になる。
例外として、50歳以上は別住所でも申し込めるが、証明書の提示が必要。同居でも別姓だと証明書が必要。事実婚や同性パートナーなどは対象外になりそうだ。また経過措置として、店頭契約に限り、住所の異なる家族でも加入できるキャンペーンが実施される。

インターネットコース

CATVは、ネット+電話、テレビ+電話、テレビ+ネット いずれかが対象になる。CATV局ごとに対象サービスが指定されている。

正式な提供開始は2021年11月以降だが、9月 2日から「先行キャンペーン」で同様の割引が提供される。いずれも要申込。

2021年 9月 1日以前に「くりこしプラン」を契約した人は、「くりこしプラン +5G」への変更手続きが必要(料金は同じだが「UQ学割」は適用されない)。

競合のワイモバイルSoftBank光+指定オプションのみが対象で見せ球的だったのに対し、UQモバイルではグループ会社や提携他社が提供する光・CATVサービスまで幅広く対象になっており、利用しやすくなっている。

でんきコース

UQでんき」「auでんき」いずれかに加入している本人または家族は、「くりこしプラン」(2021年 9月 2日開始の「+5G」を含む)の月額割引を受けられる。2021年 6月10日開始、要申込。

2021年 9月 1日までに「でんきセット割」に申し込んだ人は、9月 2日より「自宅セット割 でんきコース」が自動で適用になる。

2021年 9月 1日以前に「くりこしプラン」を契約した人も利用できるが、「UQ学割」が適用されている人は併用できない(学割終了後に自宅セット割が適用開始となる)。

なお、「インターネットコース」と「でんきコース」は重複適用されない。インターネットと電気の両方を契約している場合は「インターネットコース」が適用になる。

家族セット割

2023年 6月 1日開始。「トクトクプラン」「ミニミニプラン」に限り、月額550円引きになる。「家族」の対象は同一住所で、2回線以上、10回線まで。旧#スマホプランにあった「UQ家族割」が甦ったようだが、中身は異なる。

自宅セット割」との重複適用は無い

「コミコミプラン」は値引き対象外だが、家族のカウント対象にはなる。 「くりこしプラン +5G」などの旧プランは割引・家族カウントいずれも対象外

ワイモバイルと違って全ての対象回線で値引きされるが(ワイモバイルは1回線目は割引対象外)、値引き額は低めで、#自宅セット割の方がお得に設定されている。

苗字が異なる場合は家族関係証明書の提示を求められる。また、終了日未定のキャンペーン扱いで、別居の家族も対象になることがある。ただし、UQスポットなどの店頭で手続きする必要がある。

副回線サービス

デュアルSIM#副回線サービスも参照

通信障害や災害等でau・UQ回線が使えなくなった際に、ソフトバンク回線に切り替えて通話・通信ができるオプションサービス。2023年 3月29日に受付開始。ただし申込後1週間以内にSIMが発行される。eSIMを含めてすぐに使い始めることはできない

デュアルSIM対応機種を使っていることと、主回線に「くりこしプラン +5G」を契約している必要がある(旧プランを契約中の場合は、新プランに変更が必要)。

申し込むと新しいSIMカードまたはeSIMプロファイルが発行されるので、デュアルSIM対応機種に入れて使う。要はデュアルSIM機能を使って2社回線を入れておくものなので、格安SIMを組み合わせるのと変わらないデュアルSIM#デュアルSIMの注意点もそのまま当てはまる。

副回線用SIMカード/eSIMの設定等は自分で実施する必要がある(ショップでのサポートは無い)。

電話番号は新しい番号が割り当てられ(選ぶことはできない)、通話料は22円/30秒の従量課金となる(UQの通話パックや かけ放題オプションは副回線には適用されない)。

月額429円で、非常時に限らず、通常時にも使うことができるが、データ通信は最大300kbpsに、かつデータ容量は月間0.5GBまでに制限される。また、テザリングはできない。

eSIMの場合に気になる機種変更時のeSIM再発行料金は、「当面の間、SIMカードまたはeSIMの再発行に手数料はかかりません。」とされている。

機種に制限はないが、ソフトバンク回線のプラチナバンド (LTE Band 8) に対応している機種を選ぼう。au・UQで販売している機種には LTE Band 8 に対応していない機種も少なくないが、そのあたりの判断も自己責任となる。

店頭では申し込めず、サポートも無い。「副回線サービス」ホームページ、またはコールセンターで申し込む必要がある。

しかしこの内容だと、日本通信SIM「合理的シンプル290」(月額290円で1GBまで使え、通話料は半額の11円/30秒)などの格安SIMを別個に契約する方が使い勝手が良く、長い目で見ればお得になりそうだ。

ワンストップの簡易な手続きで利用できることと、強いて言えば、他社回線を追加すると契約事務手数料が3,850円くらいかかるので、長く使わない(概ね2年以下の)場合は「副回線サービス」の方がいいのかも…?

UQでは個人・法人契約いずれも共通の内容だが、auのプランを契約している場合は個人と法人で内容が異なり、auの法人向けは月額550円で、データ通信は最大1Mbpsに、かつデータ容量は月間1GBまでに制限される。また、auの法人向けはeSIMのみ(SIMカードは発行されない)。
au・UQの店舗ではソフトバンクのSIMカードを常備していないことと、事務手数料を徴収できないためと思われる。Webやコルセンで申し込んだ後、設定等のサポートを店頭で受けられるかは不明。ちなみにソフトバンク側の「副回線サービス」はソフトバンクショップで申し込めるが、eSIMのみ(SIMカードは提供しない)。きっとこんな感じでGINIEにQRコードが表示されるのだろう。
と謳われているが、格安SIMの申し込みも、決して難しくことはないと思う。どちらも店舗で申し込めず、設定も自分でする必要があるので、かかる手間は格安SIMと大差ないように思う。

災害対策

大規模災害により通信障害時が発生した際には復旧エリアマップが随時更新される。

災害発生時は災害用伝言板が開設される。電話番号で安否情報とコメント(全角100字まで)を登録でき、電話番号を知っている親戚・友人等に安否を知らせることができるので、NTT東西の「災害用伝言板 (web171)」または電話 (171) で登録しておこう。

2024年 1月 1日に発生した能登半島地震では、災害救助法が適用された地域に住所(契約者住所または請求書送付先住所)があるユーザーに、2024年1月の追加データチャージを20GB相当まで無償とする措置が取られた。

データチャージはMy UQ mobileアプリまたはデータチャージサイトにて購入する必要がある。購入時に金額が表示されるが、20GBまでは請求時に減額されて無償となる。無償提供されたデータチャージは、表示期限に関わらず、2024年2月以降利用できなくなる。

また、UQスポット・auショップおよび取扱店での機種変更手数料、端末増設手数料、SIMカード再発行手数料が減免される。オンライン手続きは対象外、店頭で災害による手続きである旨申告する必要がある。全国の店舗が対象になるが、「契約者住所」または「請求書送付先」が災害救助法適用地域にある必要がある(他地域在住で帰省中・旅行中に被災した場合は適用されない)。

もっとも、被災地ではショップも臨時休業しているし、ショップが近くにあるとも限らない。宅急便が集配停止になっている地域では機種変更やSIMカード再発行をオンラインで申し込んでも届かない。eSIMは無料で再発行でき、配送も不要なので、対応機種を使っている場合はeSIMでの再発行も検討されたい。

このほか、公衆無線LANサービス「00000JAPAN」(各社無料開放)と、UQスポット・auショップドコモショップSB・YMショップ楽天モバイルショップ(各営業時間内のみ)の無料充電サービスは、契約キャリアを問わず利用できる。

auの災害用伝言板は、UQユーザーは使えない。安否情報の登録はweb171から行うよう案内されている。

キャンペーン

キャッシュバック

SIMのみ契約でキャッシュバックキャンペーンを頻繁に開催している。オンライン販売限定で、店頭サポートは利用できないので、SIMカードの差し替えやAPNなどの基本的な設定くらいは自分でできる人向け。

基本的には他社からのMNP(番号そのままでのりかえ)のみが対象になる。キャッシュバックされる金額は契約プラン等によって異なる。純新規については対象になることとならないことがある。au・povoからの移行は対象外。

右バナーのような専用のキャンペーンページが用意されており、専用のキャンペーンページから申し込んだ場合のみキャッシュバック対象になる。 回線開通の数ヶ月後にメールでキャッシュバック(銀行振込)の手続き案内が届くので、それを見逃がさないように気をつけよう。条件等詳しくはキャンペーンページを参照。

ウェルカムパッケージ

上記キャッシュバックキャンペーンの対象にならない場合は、家電量販店や一部通販サイトで販売されている「ウェルカムパッケージ」(エントリーパッケージ)を購入すると、SIMパッケージ料金(新規契約事務手数料に相当、定価3,850円)が無料になる。それが数百円から販売されているので、3千円近くお得になることもある。

「ウェルカムパッケージ」は店頭はもちろん、Amazonなどの通販サイトではダウンロード版もあって、使いたい時にすぐに入手できる。長いこと置いておくと無効になることがあるので、新規契約(MNP転入を含む)する間際に購入すると良い。

ただし、「ウェルカムパッケージ」を使うと通販扱いになり、店頭サポートは利用できないので、SIMカードの差し替えやAPNなどの基本的な設定くらいは自分でできる人向けとなる。

各種キャンペーンについては、適用になるものとならないものがあるので、販売元で確認してから購入しよう。

なお、au・povoからの移行は手数料無料化されているので、ウェルカムパッケージを買うと損になる。au・povoからの移行は公式オンラインショップで手続きする(ノーサポート)か、近くのUQスポットへ出かけて手続きしよう。

家電量販店などの店頭では、SIMフリー機種とのセット販売(による大幅値引き)が積極的に展開されている

家電量販店

家電量販店などではUQモバイル専用の売場を展開するとともに、SIMフリー機種とのセット販売で機種代金を値引きするキャンペーンが随時展開されている。

時期にもよるが、商戦期には手厚くなり、SIMフリー機種は何でも対象になる(一旦ポイント還元されて、その分のポイントを使って値引きという運用がされる)こともあるので、他社からのりかえ(MNP転入)を考えているなら、買い物ついでに店頭を覗いてみると良いだろう。

UQスポット

UQスポット(UQ専売ショップ)
auショップでのUQ併売が始まって以降、そちらに吸収される形で、UQ専売ショップは減少の一途となっている

リアル店舗は大きく分けて3種類。「UQスポット」というUQ専売店と、「auショップ、家電量販店などの「UQ mobile 取扱店」がある。 ⇒販売店舗一覧

このうち「UQスポット」(UQ専売ショップ)のみフルサービス(各種手続きや修理受付、サポートなど)を提供しているが、auショップでは修理受付などを行わず、家電量販店などの取扱店では新規契約(MNP転入を含む)・機種変更しかできない

店頭サポートにも違いがあり、UQスポットおよびauショップでは、au IDやau公式アプリの初期設定は無料、他社アカウントの設定やデータ移行、フィルム貼りなどは有償で対応してもらえる。家電量販店などの取扱店では原則有償サポートになる。

一部、auと併売している店もある。
家電量販店にはウェルカムパッケージを販売しているだけの店もあり、その場合は新規契約(MNP転入を含む)のみ・完全ノーサポートとなる。まあ、機種変更は基本、SIMカードを差し替えるだけなのだが。簡単にできるが、家電量販店では有料サポートを提供している店もあるので、もし不安ならば店頭の有料サポートを利用しても良いだろう。

Try UQ mobile

2021年12月20日 9時59分で終了した

UQモバイルが販売する機種やSIMカードのみを、契約前に最大15日間無料で試せるサービス。「UQスポット」店舗またはWebで申し込んで利用できる。

SIMカードのみ(端末持ち込みで使う予定)ならば大抵いつでも利用できるが、機種と一緒に借りたい場合は、使ってみたい機種の在庫を確認してから申し込もう。

YouTube Premium

2021年 9月 2日以降に「くりこしプラン +5G」を契約すると、「YouTube Premium」(月額1,180円)を3カ月間無料で使えるキャンペーンが実施される。

元々auで実施していたキャンペーンの対象者がUQにも拡大される格好。特典の利用にはキャンペーンページから申し込む必要がある。

無料期間終了後は、自動的に料金が満額かかる。お試しで申し込んだが継続したくない場合は、無料期間中に退会申し込みをしておけば、無料期間終了時に自動的に退会となり、料金は発生しない。

無料特典の適用は、au ID 1つにつき1回限り。auからUQに乗り換えた人などは対象外になることがあるので気をつけよう。

auとの違い

中身の通信・通話サービスはauと同じ。2021年 9月 2日より5G対応になって、通信サービスはほぼ同等になった

データの国際ローミングに未対応など、MVNOの仕様を引きずっていたが、「くりこしプラン +5G」では#世界データ定額にも対応したので、5G対応を契機にネットワークを根本から統合したのだろうか。いまだにIPv6が提供されていない等の根本的な違いがあるが、このあたりも5G対応を契機に変わるかもしれない。

料金プラン(auは大容量、UQモバイルは25GB以下の小中量で廉価なプラン)、販売している機種(auは高価な機種が中心、UQモバイルはミッドレンジ以下の「格安スマホ」が中心)、Pontaポイントなどの特典の有無、で住み分けがされているが、機種は2021年夏頃より au Online Shop で端末のみ販売するようになったし、auショップでUQを取り扱うようになり、さらにエントリーモデルの「Xiaomi Redmi Note 10 JE」をau・UQに投入するなど、ショップや端末の垣根は低くなりつつある。

「au」と「UQモバイル」の行き来は面倒

しかし料金プランの隔たりは依然として大きく、「au」と「UQモバイル」は同じ会社のサービスにもかかわらず、「au」の各プランから「UQモバイル」の各プランに変更する、またはその逆は、MNP(のりかえ)扱いとなる。今でこそ解約金は撤廃されたが、2019年9月までに契約した場合は違約金の対象になることもある。

「UQモバイル」のプラン同士の変更であれば、my UQ mobileからオンラインで変更手続きでき(翌月から適用)、手数料もかからないのだが、「UQモバイル」と「au」を行き来する場合は解約+新規契約となるため、本人確認書類を用意して面倒な手続きが必要。加入審査が入るので、頻繁に変えていると断られることもあるかも。

なお、2021年2月からは、「au」と「UQ mobile」のブランド間の移行に係る手数料が撤廃され、同年夏以降は手続きも簡素化される予定になっているが、UQ内のプラン変更ほど簡単にはいかないことを留意しておきたい。

旧料金プラン(新規受付終了)

くりこしプラン +5G

2023年 6月からの新プラン開始に伴い、 本プランは2023年 5月末をもって新規契約受付を終了した。すでに契約中の人はそのまま利用でき、S/M/Lの間の変更もできる

2021年 2月 1日から始まった、UQモバイルの旧主力プラン。余ったデータ容量を翌月まで繰り越して使えることが名称でアピールされていた

2021年 9月 2日よりくりこしプラン +5G」に改められ、料金そのままで、5Gと4Gが使えるようになった。

「スマホプラン」「おしゃべりプラン」「ぴったりプラン」を使っている人は、「くりこしプラン +5G」に変更手続きしよう(プラン変更手続きしないと値下げされない)。 プラン変更は翌月から適用になるため、最短で、2021年2月に変更申し込み→3月より適用開始プラン変更しても契約解除料はかからずデータのくりこし可能。変更後は旧プランに戻すことはできない。 ⇒2023年6月より「くりこしプラン +5G」への変更はできなくなった。

前月まで提供されていた「スマホプラン」と変わらないのだが、繰り越しできないワイモバイルとの差別化狙いでわざわざ改称したのだろうか?ちなみにワイモバイルでも2021年 8月18日より繰り越しに対応した
「+5G」が付いた新プランが始まり、従来の「くりこしプラン」は新規受付を終了した。2021年 9月 1日までに契約した人が5Gを使いたい場合はプラン変更が必要。

データ容量別に3プラン

「これが1Mbps、だぞっ」と言わんばかりに、「節約モード」の1Mbpsを体験できるコーナーが設けられている店もある(ヨドバシカメラの例)

データ容量別に、S/M/L の3プラン。

  • くりこしプランS +5G - 月間3GBまでで、月額1,628円(税別1,480円)。「節約モード」時とデータ容量を使い切った後は300kbpsに制限される。
  • くりこしプランM +5G - 月間15GBまでで、月額2,728円(税別2,480円)。「節約モード」時とデータ容量を使い切った後は1Mbpsに制限される。
  • くりこしプランL +5G - 月間25GBまでで、月額3,828円(税別3,480円)。「節約モード」時とデータ容量を使い切った後は1Mbpsに制限される。

ユニバーサルサービス料電話リレーサービス料別)

残り容量は翌月まで繰り越して使える。アプリ(AndroidiPhone)で簡単に切り替えられる「節約モード」をうまく使うと、データ容量を節約しながら使える

その名の通り、余ったデータ容量を翌月まで繰り越せるのが特徴。例えば数ヶ月ごとに国内旅行している人などが当てはまりそうだが、あまり使わない月とたくさん使う月がある場合に、他社では早めに計画を立ててプラン変更しておく必要があるが、「くりこしプラン」ならば余裕をもって使えるというわけだ。

また、データ消費ゼロの「節約モード」に切り替えることができるので、例えば普段のSNS等は「節約モード」で使って、会議などの快適に使いたい時だけ「高速モード」に切り替えて使うこともできる。

「S」と「M」の価格差に比してデータ容量の差が大きいが、「S」の3GBは、あまり使わない人には充分ということで人気があるようだ。言い換えれば、近頃はあまり使わない人とたくさん使う人の差が開く傾向にあるのだろう。

よって「S」と「M」「L」では性格が異なり、「M」「L」は他社対抗プランと位置付けているようで、ahamoよりも5GB少ないけれど店頭で契約できる気軽さがあることから、「これでいいじゃん」とご利用いただく容量まで増量したそうだ。

また、旧#スマホプランにあった「UQ家族割」は適用外となり、そのぶん値下げされた。「おひとりでもおトク」とアピールされている。

家族割については、筆者も他社で意図せず外れてしまう、回線管理が煩雑になるといったトラブルを少なからず経験しているので、料金プランに詳しくない人には余計とストレスになるだろうから、家族割を気にせず使えることはメリットになると思う。

くりこしプラン契約者への割引は無いが、「UQ家族割」の親回線子回線になることはできるので、旧プランを使っている家族は割引を受けられる。

増量オプションII

新料金プランについては#増量オプションとデータチャージを参照

2021年 9月 2日より「増量オプションII」が提供されている。

  • くりこしプラン +5G S - 基本 3GB+増量2GB ⇒ 5GB使える
  • くりこしプラン +5G M - 基本15GB+増量5GB ⇒ 20GB使える
  • くりこしプラン +5G L - 基本25GB+増量5GB ⇒ 30GB使える

オプション料金が月額550円かかるが、初回申し込みから1年間は無料になるキャンペーンが実施されている。つまりワイモバイルの増量オプションと足並みが揃えられた。

「増量オプションII 1年間無料キャンペーン」は2022年11月30日で終了し、翌12月からは適用月から7ヶ月間無料になる「増量オプションII 無料キャンペーン」が実施されている。

ワイモバイルへの対抗措置と思われるが、Mならば povo 1.0 と同じデータ容量を使え、料金は1年間はpovo1.0と同じ、以降は550円増し。Lならば格安で30GBまで使えるので、実質30GBのau「使い放題MAX」と実質同容量で料金は4割引で使えてお得だ。

しかもUQには繰り越しと店頭サポートがあるし、自宅セット割が適用になる人はもっと安くなる。

なお、旧「くりこしプラン」や「スマホプラン」などでは利用できない。「くりこしプラン +5G」への契約移行と同時に申し込むと初月日割りで適用になる。

データプラン

MNOが提供する希少な少容量の格安データプランだったが、2021年 3月31日で新規契約の受付終了となった(;_;)

  • データ高速プラン - 月間データ容量3GBまで使えて、月額1,078円(税別980円)。
  • データ無制限プラン - 月間データ容量無制限だが、送受信最大500kbpsに制限される。月額2,178円(税別1,980円)。

4G LTE データ通信のみ利用できるプラン。通話(VoLTE・3G)はできないが、電話番号は割り当てられて、SMSは使える

あまり訴求されていない地味なプランだが、3GBで税別980円のプランはある程度競争力がありそう。 無制限プランは、どうなんだろう?くりこしMの方が良くないかな?人それぞれかな。

反面、ワイモバイルのシェアプランのような便利なサービスはUQには無い。

UQモバイルのデータプランは2021年 3月31日までで新規契約が打ち切られた(;_;)。以降は、BIGLOBEモバイルのデータプラン(3GBプランが税別1,020円なので若干割高だが、au網を快適に使える点では随一だと思う)が代替になりそうだ。

スマホプラン

2021年2月から開始の新プランではデータ増量&値下げになる(現在「スマホプラン」契約者はプラン変更手続きしないと値下げされない)

2021年 1月31日までで新規受付終了した、UQモバイルの前主力プラン。その名の通りスマートフォン向けのプランで、通話SIMのみ提供。S/Rの2プラン展開

2020年10月28日に発表されていた「スマホプランV」は開始前に取り下げられた。

家族で(または自分で)複数回線利用する場合、「UQ家族割」を申し込むと、2回線以降が月額税別500円引きになる。

2021年2月1日の「くりこしプラン」開始に合わせて、本プランは受付終了となったが、月額料金と月々のデータ容量が異なる以外、基本的な内容は「くりこしプラン」と変わらない。

既存の契約者は引き続き利用できるが、既存のスマホプラン契約者には値引きされず、値引きを受けるにはプラン変更が必要プラン変更しても契約解除料はかからずデータ残量のくりこし可能

ただし2019年9月以前に契約した場合は、時期等により解約金の対象になることがあるので要注意。また、「スマホプラン データ増量キャンペーン」は適用されなくなる。

プラン変更の申し込みは2月1日から受付開始、翌月から適用になるので、焦る必要はないが、2月中にプラン変更しておこう。my UQ mobileにログインしてWebで手続きできるが、受付時間は9:30~20:30に限られている。月末は混みあうこともあるので、間際ではなく余裕をもって早めに手続きしておこう。

しかしワイモバイルは既存契約者もプラン変更無しで値下げ/増量されるのに対し、KDDIは不親切だなと思ってしまう。

新プランが発表された2021年1月の段階で、従来の契約者はいつから新プランを利用できるのか、といった話題が多く聞かれるようになった。そして案の定、2月に入ると従来の利用者からのプラン変更申し込みが集中して混乱しているようだ。

旧プランにも手当てされたワイモバイルと違い、UQモバイルではプラン変更しないと単に損するだけだから、知っている人はすぐに変更手続きするだろうが、知らずに割高な旧プランを3月以降も使い続ける人も出てくるだろう。そうなったら長い目で見ると満足度の低下につながるだろう。

新「くりこしプラン」も容量と価格を除いて中身はほぼ同じなのだから、従来の契約者にもプラン変更無しで値下げする方が安心感を提供でき、長い目で見れば満足度向上と転出抑制につながったのではと思う。

余談

UQ WiMAX と UQ mobile

UQ WiMAX がauの使い勝手を支えている事例を紹介したが、このモバイルWiMAX方式によるモバイルデータ通信サービスを提供しているMNOの「UQコミュニケーションズ」(以下「UQcom」)という会社がある。

KDDIの連結子会社だが、全国BWA事業者には資本規制があって、携帯電話事業者との1/3以上の資本関係が認められていないこともあって、京セラJR東日本なども出資している。

このWiMAXと同じ「UQ」ブランドを冠する UQ mobile も、元は同じ会社(UQcom)によって育てられた経緯がある。

元々は「KDDIバリューイネイブラー」というKDDI完全子会社が、au回線のMVNEをしていたのだが、親会社KDDIの判断でそれをUQcomが吸収する形で、UQ mobile が誕生した。

その後、さらに親会社の方針転換があって、2020年に UQ mobile 事業のみ再分割されて親会社KDDIに吸収された

よって現在は、UQ mobile はKDDIが提供するサブブランド(格安SIM、格安スマホ)になっており、UQ WiMAX は引き続きUQcomが提供するデータ通信サービス。別会社が同じ「UQ」ブランドを使っていて、分かりにくい状態になっている(^^;。

まあ、普通に契約して使うぶんには、KDDIグループが提供している格安ブランド、くらいの認識で差し支えないのだが(笑)。

ワイモバイルへの対抗策

この別会社UQcomにより育てられたUQモバイルだが、いわゆる「格安スマホ」市場がレッドオーシャン化したことから、KDDIの判断で、KDDI内部に取り込まれて直営になった。

かつては UQ WiMAX が Pocket Wi-Fi とシェアを争っていたように、UQモバイルも先行するワイモバイル(YM)に追いつけ・追い越せで育ってきた節があるが、一方で節約モードやデータ繰り越しといった、YMには無いMVNOらしいサービスも好評を得た。

そうしたUQモバイルの特徴はKDDI直営になってからも踏襲されているものの、プランの設計からキャンペーンまで、ワイモバイルへの対抗策が露骨になってきた。

その最たる例が、YMの「シンプル」プランに対抗する形で、より安い価格で後出しした「くりこしプラン」だったと思う。

しかしワイモバイルもしたたかで、家族割を増額する形で対抗。シンプルにしたはずの料金が再び分かりにくくなったきらいはあるが、UQモバイルへの対抗策としては功を奏したようだ。

そんな泥仕合にも見える値下げ合戦を繰り返している両社だが、ここまで料金が下がってくると、さすがに慎重にならざるを得ないようだ。UQモバイルで2021年6月より始まった「でんきセット割」に対し、今のところワイモバイルは対抗策を出していない(ただしLINEMO「ミニプラン」で3GB・990円の低価格を打ち出してきた)。

電気まで抱き合わせ

KDDI直営になってからの攻勢は、UQcom時代以上に目覚ましいものがあったが、行き過ぎた感もある。

その最たる例が「でんきセット割」。これには2つの視点から違和感がある。

ひとつは、単純に、そもそも電気契約の仲介ってそんなに儲かるの?ということ。

YMの場合、家族割で安く見せているが、1回線は無割引で、1,188円も高い。SB光を契約すると1回線目から安くなるが、どのみち1,188円以上は増収する仕組みになっている。同じ会社が提供する通信サービス同士なので、内部補助も働きやすいだろう。また、家族割や光回線は縛りが効く(乗り換え抵抗が大きい)こともあるだろう。善し悪しはともかく、辻褄は合うような気がする。

一方、KDDI(やそのグループ会社)は電力会社ではなく、「auでんき」とは名ばかりで、実態は旧電力の仲介にすぎない。にもかかわらず、これほど大きな割引の原資はどこから出ているのだろうか?

50円100円ならいざ知らず、全回線に割引率最大39%もの大盤振る舞いだ。電気料金が月々1万円以上ある家庭ならば仲介料程度でも見合うのかもしれないが、単身世帯などでは割に合わないだろう。1回線あたり月々638円(Lでは858円)もの値下げをする原資は、いったいどこから出ているのだろうか?

また、今は新電力と呼ばれる会社が多数登場し、電力小売市場も競争が激しい。そこになぜ通信会社が割り込んでくるのか。総務省は埒外だから文句を言わないのかもしれないが、影響力の大きい寡占事業者が割り込んで、あまつさえ補助を出すような真似をしているとしたら、電力市場の健全育成を阻害しないのだろうか。公取仕事してる?(苦笑)

もうひとつは利用者目線で、通信と関係のない電気供給契約との抱き合わせで安くなる違和感。

筆者は再エネ100%をめざす新電力会社と契約しているので、今更汚い電気に切り替える気はしない(と思っていたが、auでも9月から再エネ比率実質100%の「ecoプラン」を始めると聞いて、少し気持ちが揺れている(笑))。このように電気の質を重視する人から見ると、旧電力と組むau・UQ自体に旧態依然としたマイナスイメージが付きかねない。

逆に電気なんて何でもいいという無関心層は逃げ足も速いだろう。電気の切り替えは手間こそあれ、原則工事不要で、スイッチコストはほぼゼロ。縛り(乗り換え抵抗)の効果はあまり期待できなさそうだ。

値下げ競争の行き着く先は

こうした値下げ競争が過熱する中、気になるKDDIの2022年3月期第1四半期決算が発表された。

一見すると増収増益だが、よく見ると楽天(からのローミング収入)に救われたような内容になっている。

しかし楽天モバイル半ば無茶してまでローミングをどんどん切っている。2021年4月までに東京都多摩地域のローミングを打ち切り、2022年3月までには、神奈川県、千葉県および埼玉県でもほぼ切る予定。今回の四半期決算を下支えした「その他」収入(の増減)は、1年後には反転マイナス影響になるだろう。

本業をいかに建て直してゆくかだが、もし本気でauブランドを強化したいなら、「使い放題MAX」とは名ばかりのなんちゃって使い放題(テザリング・データシェア等は30GBしか使えないのに料金はUQの倍近くもする不自由な実質30GBプラン)ではなく、5G契約だけでもいいから、ドコモのようにテザリング等も含めて使い放題にした方がよかったように思う。

一方、LINEMOのミニプラン(990円・3GB)にpovoは対抗するのかといったズレた論調が一部メディアで散見されるが、すぐに対抗しないのは賢明だと思う。

どちらもahamo対抗で登場したブランドだけに、安易に一律で比べられがちなのかもしれないが、よく見ればpovoは純新規ブランドだけれど、LINEMOは「LINEモバイル」を取り込んでいるから、そもそも立ち位置が少し違う。

(蛇足だが、ahamoも元々は純新規ブランドとして構想された節があるものの、政治介入を受けてドコモの1プランに寄せられてしまい、個性が失われてしまった感がある。)

LINEMOが3GBプランを始めたのは、新規契約を止めたLINEモバイルの代替としての意味合いが強いだろうし、もっと言えばソフトバンクは低容量から中容量までをワイモバイル一本で引き受けてきたから、そこが強みであるとともに、MVNOなどの多様性が弱い。 NUROモバイルmineoなどの取り扱いMVNOはあるものの、SB回線の「格安SIM」ではYM 1強で、MVNOユーザーにとってソフトバンクの存在感は薄いのだ。これでは仮にアップセルがあったとしても、ドコモやauに流れてしまう。

元々はLINEの子会社であったLINEモバイルを半ば無理やり取り込んだ経緯はもとより、「LINEとのシナジー」という意味でも、新婚LINE社の期待にも応えないといけない。 一方のワイモバイルは、いくら家族割で安くなると言っても、1回線のみでは安くないので、LINEMOとの住み分けはしやすい。

しかしauには、傘下にBIGLOBEとJ:COMがあるし、mineoIIJmioなどのau回線を扱うMVNOも一定のポジションを持っている。ドコモと同様、MVNO潰しになるような低料金を自ら仕掛けるリスクは大きく、メリットは小さくなるジレンマを抱えている。

KDDIが独自にKPIにしてきた「グループID数」も、遂に純減に転じたようだ。 auからUQに流れれば「流出食い止め」と同時にARPU減少になるし、BIGLOBEなどからUQに流れればグループID数の減少につながる。他社からの転入増と、1人あたり回線数を積み増す(2台持ち・3台持ちを増やす)しかないのだが、他社もしっかり守りを固めているし、回線数の積み増しは家族割やシェアプランを持つワイモバイルが一枚上手。

髙橋社長の「しっかりモメンタムを回復することに全力を注いでいる」という発言からも苦戦ぶりが覗えたが、UQは頑張っているけれど、全体で見るとなかなか厳しそうでは?というのが今の感想だ。

さらに同社が成長分野と位置付けている「ライフデザイン領域」に目を向けると、競合ソフトバンクの背中はさらに遠のく。au PAY は苦戦しているし、思えば楽天との提携も、あまり活かせているようには見えない。もちろんローミング収入旨々という一時的なプラス要素はあるものの、物流と決済はどうなっているだろうか。

宅配については、楽天が郵政と組んだため、ヤマトと近しいauとしては使いにくくなってしまったのかもしれないけれど(苦笑)、でもそれ以前に、au PAY マーケット(当時はwowma!)の物量そこまで増やせていないよね?(^_^;

楽天ペイの加盟店に au PAY が相乗りする話にしても、au PAY、相変わらず存在感ないよね

肝心の通信サービスでも、5Gでデータ使用量の増加が見込めると期待感を示しながら、オンライン専用ブランドでの5G対応は後塵を拝している。動画がキラーコンテンツとしながら、動画配信を快適にするIPv6対応は遅々として進まない。

(個人的には期待しているのだが…) KDDI、大丈夫?という場面が増えてしまっているように感じる。

ワイモバイル対抗からahamo対抗へ

2023年 5月22日、唐突に新プランが発表された。しかも発表の10日後には現行プランの新規契約を打ち切るという急展開に驚いた。

それも微調整に留まらず、大幅な方針転換が透けて見える。2023年 5月まではワイモバイルに倣った松竹梅の3プランだったのに対し、2023年 6月からは性格が少しずつ異なる3プランへと切り替わった。

この3つのうち、コミコミプラン」は比較的狙いが明確で、このコミコミプランを設計するにあたり、競合サービスとして意識したというのが、楽天モバイルとドコモのahamoだそうだ。

くりこしプランL +5G」がahamo対抗だったと思うのだが、意外にもUQ mobileは低容量帯のイメージがあっ想起されなかったのだという。

または、(語られてはいないが)「コミコミプラン」では縛りを完全に取り払ったところから透けて見えるように、「自宅セット割」を前提とした縛りのある料金プランを嫌った人も多かったのかもしれない。

これまでのUQモバイルは「格安SIM」を標榜するワイモバイルへの対抗を強く意識し、料金プランもワイモバイルが得意とする松竹梅モデルを踏襲していた。この施策が奏功し、契約数が800万件弱までになったそうなので、(ワイモバイルに追いつくところまできたから、次はahamo楽天に対抗することに)目標を変更したように映る。

また、「くりこしプランL +5G」よりも「コミコミプラン」の方がahamo対抗に有意義と考えたのであれば、思いのほか通話定額を重視している人が多いということかもしれない。であれば、着信転送・留守番電話を使えるUQの方が、ahamo対抗でメリットになるかもしれない。

しかし、従来の「くりこしプランL +5G」+「自宅セット割」と比べると大幅な値上がりになるので、すでに「くりこしプランL +5G」+「自宅セット割」を利用している人は変更しない方が良いだろう(ただし、月間データ容量が20GBで足りて、「通話放題ライト」(10分定額)を契約している人は、変更する方がお得)。

「ひとりでもおトク」の終了

2023年 6月からの新料金プランのうち、従来の売れ筋である「くりこしプランM +5G」を引き継いでいるように見える「トクトクプラン」と、「くりこしプランS +5G」を引き継いでいるように見える「ミニミニプラン」でも、よく見ると大きな方針転換が透けて見える。

従来「おひとりでもずーっとおトク」と謳われていたのが静かに撤回され、縛りを前提とするプランに逆戻りしているのだ。

しかも「トクトクプラン」では節約モード非対応になり、各種割引適用後の料金も値上がりになるので、名前とは裏腹に、これまでのUQのようなお得感は無い

さらに支払い方法まで縛られ、口座振替や他社クレジットカードで支払うと187円(決済手数料5%くらいに相当か)余計に取られる格好になる。

格安SIMのワイモバイルに対抗する重要なプランだろうにと思うのだが、名前とは裏腹にお得感は無いので、これで新規の客を取れるのだろうか…と思ってしまう。

今回の料金プラン改定を受けてKDDIの露骨なARPU引き上げ劇が始まったと早速話題になっていたが(笑)、これでは「改悪」と言われて非難囂々でも仕方ないかなと思う。

実際、UQの「自宅セット割」が適用になっている人がauに移れば「auスマートバリュー」がほぼ適用になるし、「au PAY カード お支払い割」も然り。同社では今後5Gで通信量が増加し、より大容量のプランを利用するユーザーが増えると見込んでいるので、UQでガッチリ縛っておけば(そしてUQで大容量プランを提供しなければ)、データ通信量が増えて月に25GB以上使いたくなったら自然とauへ移るようになる(他社へ移ろうとすると縛りの解消が手間になる)ので、UQをauへのアップセルに使える…というシナリオは容易に想像できる。

一方、これまでauを使ってきてガチガチに縛られ済みの人が料金の見直しをする際の受け皿としては引き続き機能するだろう。その意味では(auよりかは)トクトクなプランに違いない。

UQを新規契約した人の過半数(52.7%)がauからの乗り換えだったという調査結果もあるが、この人たちには縛りがきついプランでもさほど問題はないだろうから、むしろ縛りをきつくして他社への移行を減らす方が得策と考えたのかもしれない。

しかし、ご新規さんにとっては話は変わる。おひとりで契約すると「トクトクプラン」よりも「コミコミプラン」の方が安くなる。しかも「コミコミプラン」の方がデータ容量が多くて、880円相当の10分定額も付いてくるのだから、新しいUQのプランはご新規さんがおひとりで契約するなら「コミコミプラン」一択だ。

今は他社にも選択肢があるので、「自宅セット割」と「au PAY カード」の利用を前提にわざわざ自縄自縛するくらいなら、他社を検討する方が良いと思う。「コミコミプラン」が合わない人は、他社を検討する方が良いだろう。

このように、「くりこしプランM +5G」が「トクトクプラン」に衣替えしたという単純な話ではなく、性格が大きく変わってしまったことが透けて見えてくる。

UQの新プランではワイモバイル対抗を捨てて(またはワイモバイルがUQに追従してくることを期待して?)、いま勢いのあるahamoと楽天に対抗する方向へと大きく舵を切ったように映る。

「au PAY カード」は回線契約が紐づいていると年会費無料(ゴールドを除く)だが、完全無料ではなく、au ID に回線契約が紐づいておらず1年間カードの利用が無いと翌年度から年会費1,375円を請求されるので、何かしら使い続けないといけない。ちなみに締日は15日、支払日は翌月10日

ショップ(実店舗)での販売に依存する日本ではDXの進みが遅い

また、個人的には、同時にショップの維持コストの負担感が急激に増しているのではという気がしている。

ここ数年はauは減少傾向で、UQが純増を支えている。KDDIは2020年10月にUQを直営化し、先細るauショップで2021年3月よりUQを併売にしたが、この2年ほどは「モメンタムを回復することに全力を注いで」きたので、UQモバイルは2021年 2月に投入したひとりでもおトクな「くりこしプラン」以降、ワイモバイル対抗の松竹梅プランで格安料金を維持してきた。その成果が表れてUQモバイルは純増を積み重ねて800万契約が見えてきたので、モメンタムの回復に手応えを得たところで方針転換し、ショップの維持コストを上乗せすることにしたのではないか、と。

同社の直近の記者向け決算発表会で「海外でも東南アジアのような若い人が多い国はDXの進展が早いが、日本は優しい国なので年齢の高い方にも対応していくためDXの進みが遅い。povoは、若い人たちへのプレゼントだ」という話があったようだが、ここで意識されているのはショップなどのサポートコストだろう。

従来の「くりこしプラン +5G」は条件付きながらもオンライン専用プラン並みにデータ単価が安くなっていた。UQはワイモバイル対抗で安くしたのだろうが、その低価格が奏功してUQモバイルはおよそ800万契約までに育ち、「モメンタムの回復」を成し遂げた感がある。

昨今は同時にオンライン手続きへの移行が進み(≒ショップ利用者が減り)、さらに円安によるエネルギー等のコスト増大も追い打ちとなって、ショップ運営コストが強く意識されるようになってきたことだろう。

他社ではドコモがショップを大胆に減らす方針に対し、KDDIの髙橋社長は「Webが増えたからといってリアルを減らすなんて、雑にやらないほうがいい」という考えを披露していた。au・UQではショップの大幅削減を考えていないなら、利用者が減少するショップの運営コストを負担してゆく策が必要になってくるだろう。

ショップ不要の人にはオンライン専用のpovoへ行ってもらう選択肢も一応できたので、UQにはショップ運営コストがかかっていることを前提に、オンライン専用のpovoよりも料金を高めに設定する方向になるのだと思われる。

まあそんな事情があったとしても、縛りをきつくするのは如何かと思うし、ユーザー目線では改悪に違いない。ユーザーの批判は甘んじて受け止めてもらいたいと思うし、UQが「改悪」を乗り越えて勢いを維持できるのかが問われることになるだろろうか。

同時に「シンプルな料金プランが受けている」とも言っていたようだが、そこは今後「コミコミプラン」が担ってゆくのだろう…
povo 2.0 は着信転送が塞がれていて留守電が使えないので、ショップ不要で移りたくても移れない人がいるとは思うが…

参考リンク

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