LINEMO
![]() 公式キャラクター「モモンキー」 | ||
事業者 | ソフトバンク (MNO) | |
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開始日 | 2021年 3月17日 | |
通信方式 | 5G + 4G (LTE) + 3G (W-CDMA) | |
5G Band(s) | n3, n28, n77, n257 | |
4G Band(s) | 1, 3, 8, 11, 28(B), 41, 42 | |
3G Band(s) | 1, 8 | |
SIMカード | マルチSIM (nano/micro/標準) | |
eSIM | ○ 20歳以上 | |
SIMのみ契約 | ○ | |
SIM交換手数料 | 0円 | |
データ容量 | 20GB / 3GB +LINEフリー | |
超過時最大速度 | 1Mbps / 300kbps | |
データ節約 | × | |
データ繰越 | × | |
データ追加 | 550円/GB | |
テザリング | ○ 制限なし | |
IPv6対応 | △ | |
音声通話方式 | VoLTE | |
通話料 | 22円/30秒 | |
通話定額 | オプション | |
着信転送 | × | |
留守番電話 | × | |
非通知拒否 | × | |
SMS | ○ | |
キャリアメール | × | |
データシェア | × | |
国際ローミング | ○ 別料金 | |
月額基本料金 | 2,728円 / 990円 | |
契約時手数料 | 0円 | |
MNP転出料 | 0円 | |
期間縛り | 無し | |
家族割 | 無し | |
光セット | 無し | |
ポイント | × | |
法人契約 | × | |
サポート窓口 | チャット、LINE | |
iPhone対応 | ○ iPhone 6s 以降 | |
▶LINEMO ▶サポート ▶FAQ |
LINEMO(ラインモ)は、ソフトバンクが提供するモバイルデータ通信サービスのオンライン専用ブランド。
ブランドコンセプトは「タノシイオドロキ」。 イメージカラーは黄緑。イメージキャラクターはLINEモバイルから継続の本田翼と、ソフトバンク直営になってから登場したレモン顔をした猿の「モモンキー」。
「LINEとのシナジー」が売りのブランドで、LINE連携するとデータ残量の確認やサポート(問い合わせ)を利用できるが、LINEを使っていなくてもMy Menuで一通りの手続きができるようになっている。
キャンペーン情報は#キャンペーンを参照。
姉妹ブランドの“ワイモバイル”については別ページでまとめているので、そちらを参照されたい。LINEMOとワイモバイルの違いはこちらを参照。
こんな人におすすめ
- 1人から(家族割や光セットなどの煩雑なことをせずに)シンプルに使いたい
- 家族割・光セット割など不要で1回線目から安い。
- ソフトバンクショップへ行くのが煩わしい
- LINEMOは、契約から各種手続き、解約まで全てオンラインで完結する。
- 新しいSIMフリー機種を使いたい、端末を頻繁に買い換えている
- 他社では手数料が嵩みがちなeSIMやSIMカードの再発行(機種変更)も、LINEMOでは無料。
- iPhoneを使いたい
- iPhone 6s 以降を使える。SIMロック解除すれば他社で購入した iPhone・iPad も使える。
- 通話は要らない/ほとんどしない
- 通話定額無しで安い。
- 大学生活でスマートフォンの利用が増えた
- LINEMOは18歳から契約できる(17歳以下は保護者名義で契約)。また、保護者名義で契約して使用者登録にも対応しているし、2021年 7月 6日より口座振替でも契約できるようになった。
こんな人は他社も検討しよう
- 留守電や着信転送を使う
- LINEMOでは留守電も着信転送も使えない。スマート留守電などの他社サービスも利用できない。LINEしか使わないという人はいいが、社会人などで電話を使う人には不便。着信転送できる(スマート留守電などの他社サービスを使える)ワイモバイルやIIJmio、日本通信SIMなどのMVNOも検討してみよう。
- 月に20GBも使わないが、3GBでは足りない
- LINEMOは20GBと3GBの間が無いので、少容量プランが充実しているワイモバイルやUQモバイル、IIJmioなども検討してみよう。
- Yahoo!ショッピングやPayPayモールをよく利用する
- ポイント還元等のキャンペーン施策が充実しているワイモバイルも検討してみよう
- 初期設定が不安なのでサポートしてほしい/日頃からキャリアショップによくお世話になっている
- ショップでのサポートは一切無いので、避ける方が無難。不安な人は、何かあってもショップに相談できるワイモバイルを使う方が良いと思う。
- スマートフォンだけでなく、LTE内蔵パソコンやタブレットも使いたい
- データ量にもよるが、使う量が多くなければ、シェアプランがあるワイモバイルやIIJmioなどでシェアして使う方がお得かも。
- またはパソコンやモバイルルータ等だけで20GB近く使う場合は、LINEMOや楽天モバイルなどの格安プランを複数契約して使っても良いと思う。
- 法人契約で使いたい
- 法人契約不可。相対契約で大幅値引きを受けられる大企業はともかく、中小事業所ではワイモバイルが法人契約割引で全回線税別700円引きになるので、そちらの方がお得に利用できると思う。
キャンペーン
ここでは公式サイトから申し込んだ場合に適用されるキャンペーンを挙げる。YahooやAmazonなどで申し込んだ場合は適用されないことがあるので、公式サイト以外で申し込む場合は各サイトの案内を確認されたい。
ミニプラン基本料最大半年間実質無料キャンペーン
「ミニプラン」を新規契約(他社からの乗り換え※、または新しい番号で契約)すると、PayPayポイント毎月990円相当※を6ヶ月間もらえるキャンペーンが始まった。さらに「通話オプション割引キャンペーン」と併用できるので、通話5分定額が1年間無料で使える。2022年 5月20日開始、終了日未定。 楽天モバイルの「0円」廃止が発表されて以降、LINEMOへのMNP(乗り換え)が急増しているようで、その流れを受けて急遽開催が決まったようだ。
元々LINEMO「ミニプラン」の基本料は楽天モバイルの3GB未満料金(1,078円)よりも安いが、さらに半年分のポイント還元を追加することで、乗り換え先にLINEMOを選んでもらおうということなのだろう。
エリアもソフトバンク・ワイモバイルと同じなので、都市部ではすこぶる快適だし、山間部の集落でも概ね使える。大都市近郊ですらエリアの隙間が多い楽天モバイルより安心して使えるメリットもある。
「スマホプラン」(20GB)は「#PayPayポイントあげちゃうキャンペーン」が適用になるため、こちらのキャンペーンは対象外。
ただし、「ミニプラン」(3GB)で契約して途中で「スマホプラン」(20GB)に変更した場合は、引き続きこちらのキャンペーンが適用される(もらえるポイントは変わらず毎月990円相当)。
Yahoo!JAPANの特典との併用不可。公式サイトから申し込む方が還元額が大きいので、Yahooの特典は利用しない方が良い。
PayPayポイントあげちゃうキャンペーン
「スマホプラン」をMNP転入(ソフトバンク・ワイモバイルからの番号移行は対象外)で契約すると10,000円、新規契約すると3,000円相当のPayPayポイント※をもらえるキャンペーンが実施中。
【変更履歴】
- 2021年12月 7日より特典額が引き下げられるとともに、「ミニプラン」は対象外になった。
- 2021年11月 1日より、特典付与時期が開通日の属する月の3ヶ月後の上旬に変更された。
- 2022年 2月 1日より、特典付与時期が開通日の属する月の5ヶ月後の上旬に変更された。
- このほか、還元額も時々変更されている。最新の情報は公式ホームページで確認されたい。
乗り換え大応援!スマホプラン FEVER TIME
2022年 5月26日12時から 5月31日まで、期間限定・他社から乗り換え(MNP転入)限定で、最大12,000円相当のPayPayポイントがもらえるキャンペーンが実施されている。本キャンペーン専用の申し込みページから申し込む必要がある。右のリンクを開き「FEVER特典を申し込む」ボタンから申し込んだ場合にのみ本特典の対象になる。
他社から乗り換え(MNP転入)限定、スマホプラン(20GB)限定、ソフトバンク・ワイモバイル・LINEモバイルからの乗り換えは対象外。「PayPayポイントあげちゃうキャンペーン」との併用不可。
開通日が属する月の5ヶ月後の上旬に、一括してPayPayギフトカードがメールで送られてくる。特典をもらえるまでに一度でも「ミニプラン」にプラン変更している場合は、還元額がゼロになってしまう。ミニプランで使いたい人は最初から「ミニプラン」で申し込んで、「#ミニプラン基本料最大半年間実質無料キャンペーン」を利用する方が良いと思う。
LINEMOでは珍しい短期間のキャンペーンだが、ワイモバイルでよく夜間に実施しているタイムセールでの還元額増額(SIMのみ契約で12,000ポイント、プラン条件あり)のLINEMO版という感じだろうか。
通話オプション割引キャンペーン
LINEMO契約から1年間に限り、5分以内の国内通話が定額になる「通話準定額」オプションを無料で利用できる。
通話完全定額オプションを付ける場合は、1,650円→1,100円で利用できる。
スマホプラン、ミニプラン、どちらも対象になる。#ミニプラン基本料最大半年間実質無料キャンペーン、#PayPayポイントあげちゃうキャンペーン、#Yahoo!JAPAN経由のキャンペーン、#Amazon経由のキャンペーンと併用可。
LINEモバイル→LINEMO乗り換え特典
LINEモバイル音声通話SIMを利用中の回線をLINEMOに乗り換ると、13ヶ月間、月額基本料900円(税込み990円)値引きを受けられる。ただし初月は日割り計算。
13ヶ月の間、ミニプランなら0円で、スマホプランは税込1,738円で利用できる。公式サイトでの申し込みでOK。
さらに「通話オプション割引キャンペーン」と併用できるので、通話5分定額が1年間無料で使える。
2021年 3月31日以降にLINEモバイルを解約し他社を利用している人は、専用のフォームで申し込む必要がある。
2022年 3月 1日開始、終了日未定。
Yahoo!JAPAN経由のキャンペーン
Yahoo!JAPAN経由で申し込むとPayPayポイントが還元されるキャンペーンも実施されているが、ミニプランの場合は「ミニプラン基本料最大半年間実質無料キャンペーン」とは併用できないし、還元額も少ないので、公式で申し込む方がお得。
「PayPayポイントあげちゃうキャンペーン」との併用可否や還元額の多少は都度確認されたい。
Amazon経由のキャンペーン
オンライン専用プランなので店頭でのキャンペーンは無いが、2022年 5月よりAmazonでのキャンペーン展開が始まった。
キャンペーン内容は随時更新されるので、Amazonのサイトを参照。
料金プラン
LINEMO「スマホプラン」
4Gと5Gデータ通信を20GBまで使える※、月額2,728円(税別2,480円、ユニバーサルサービス料・電話リレーサービス料別途)。データ容量の追加は550円/1GB。テザリング可。20GB超過時は1Mbpsに制限される。
「スマホプラン」という名称だが、スマートフォンに限定されているわけではなく、動作確認端末にはiPadなども掲載されており、データ通信専用端末でも利用できる。
主な条件をpovoに合わせてきたが、220円で24時間データ使い放題といった「トッピング」は無い※。
LINEMO「ミニプラン」
2021年 7月15日より始まった新プラン。その名の通り、容量と価格が「ミニ」になった。
基本仕様は「スマホプラン」と同じだが、月々のデータ容量を3GBに減らし、月額990円(税別900円、ユニバーサルサービス料・電話リレーサービス料別途)で使える格安プラン。3GB超過時は300Kbpsに制限される。
このほか、通話オプション割引キャンペーンとLINEフリーは対象になるが、LINEスタンププレミアムは対象外になる。
3GB超過時の300Kbps規制は厳しいし、繰り越しは無く、データ容量の追加は1GBあたり550円もするので、月々3GBでぎりぎりという人には勧められないが、LINEはノーカウントなので、LINE以外ほとんど使わない(または自宅や職場でしか使わない)人には良さそうだ。
ワイモバイルの「シンプルS」家族割適用後と同じ容量・価格だが、LINEMOは1人(1回線)で使ってもこの価格なので、1回線使う人も、複数回線使う人も、1,188円安くなる。
通信品質は同じだが、ワイモバイルではショップサポートが提供されることと、キャリアメール (MMS) が付くこと、着信転送などの通話機能が充実していること、Yahoo!プレミアムが無料で付いてくることが主な違いになる。LINEMOはショップサポートが一切無いことと、Yahoo!プレミアム特典が付かず、Yahoo!ショッピング等での還元施策の対象外になるので、設定に自信がない人、留守電を使う人、Yahoo!ショッピング等をよく利用している人はワイモバイルを使う方が良いだろう。詳しい人や1人で使う人はLINEMOを使うと良さそうだ。
LINEMO 共通仕様
通話
音声通話は従量制で、通話料は22円/30秒、SMSは3.3円/通。
通話定額はオプションで提供される。1通話あたり5分まで かけ放題になる「通話準定額」オプションが月額550円(税別500円)、国内通話かけ放題になる「通話定額」オプションが月額1,650円(税別1,500円)で用意される。
新規契約から1年間は、通話定額オプションを付けると550円の値引きが入るので、最初の1年は「通話準定額」(5分定額)を無料で、「通話定額」(完全定額)を1,100円(税別1,000円)で使える。最初はとりあえず「通話準定額」を付けておいて、様子を見ながら外すなり、完全定額に変えるなりすると良さそうだ。
留守番電話や着信転送は使えない。これはドコモが悪しき先例を作ってしまった感があるが、いつでも電話に出られるわけではない多忙な人のメイン回線にはお勧めできない。
もっともLINEMOは「LINEとのシナジー」が売りのブランドだし、個人で使う分には「携帯電話」とは名ばかりで、すでに通話はおまけ程度なのかもしれないね。
(ならば通話定額500円引きキャンペーンも不要だろうと思うけれど、良くも悪くもahamoに倣ったということだろう。)
SMS、+メッセージ
SMSは標準で使える。メッセージ送信料金は従量制。
Androidでは Google play でメッセージアプリをインストールして使おう(スマートフォンに標準搭載されているアプリも使える)。iPhoneは標準搭載のメッセージアプリを使う。iPadでは使えない。
「+メッセージ」(プラスメッセージ)には未対応。2022年春より使えるようになる予定となっていたが、遅れているようだ。
キャリアメール無し
スマートフォンとLINEを使うことを前提にしているので、E-mailアドレスは付かない(キャリアメール無し)。デジタルネイティヴを想定しているようなので、多くの人がすでにGmailやiCloudメールなどを利用しているという想定になるのだろう。
キャリアメール廃止の流れの中で、キャリアメールアドレスを使ってファンクラブやゲーム等の会員登録をしていると後で面倒なことになると案内されているようだが、現在キャリアメールを使っている人は乗り換える前に着信履歴を確認しておいて、必要に応じGmail等への変更、または配信停止の手続きを済ませておこう。
各種手数料0円
SIM交換・再発行手数料は0円(無料)なので、eSIMを選んだ場合も気軽に機種変更できる。
契約事務手数料や解約金・MNP転出手数料も0円なので、気兼ねなく試すことができる。
未成年でも使える
LINEMOは18歳以上の個人名義で契約でき、17歳以下も保護者名義で契約して使用者登録すれば利用できる(ただしeSIMは不可)。競合のahamoやpovo※は20歳からなので、LINEMOの方が利用しやすくなっている。
手続きはオンラインのみ
新規契約等の手続きはオンラインのみ。全ての手続きは公式Webサイトで行う※。
サポートもチャット(9:00~20:00)のみで、ショップや電話サポートは無し。紛失・盗難等の緊急時の回線の停止・再開もオンライン(My Menu)で手続きするよう案内されている。何があっても問い合わせはチャットのみと思っておこう。
家電量販店などでの契約手続きはできない。もちろん、街中のソフトバンクショップやワイモバイルショップも利用できない。店頭で問い合わせを受けた際は、サポートが必要な人には“ソフトバンク”“ワイモバイル”を利用するよう案内しているそうだ。
本プランの特徴はLINE(トークと通話)が使い放題(ギガノーカウント)になることと、ソフトバンクで初めてeSIMに対応する※。本人確認もeKYCで行い、早ければ1時間以内で使えるようになる(従来のSIMカードの場合はeKYC対象外)。
その他、国際ローミングは別料金で、ワイモバイルのものをベースにしている※。
ソフトバンクの通信品質
2020年12月22日の発表時点では「SoftBank on LINE」(ソフトバンク オン ライン)と呼ばれていたが、2021年 2月18日に新名称とともに追加発表(内容一部改定)され、3月17日より始まった。
LINEMOは以前の「LINEモバイル」とは無関係だが、本プラン提供開始に伴いMVNOの「LINEモバイル」は2021年3月末で新規受付を終了し、事業会社はソフトバンク本体に吸収された(LINEMO事業はワイモバイル担当の寺尾常務が統括することになった)。
「LINEモバイル」はMVNOだったが、LINEMOはMNOであるソフトバンク株式会社の一事業部が提供することになり、“ソフトバンク”“ワイモバイル”と同等の通信品質になっている。

機種・エリア
機種
LINEMOでは機種販売は行わず、SIMのみ契約(端末持ち込み)専用。オンライン契約では割賦販売などの説明が煩雑になることが理由に挙がっていた。別途SIMフリー機種を購入するか、“ソフトバンク”“ワイモバイル”から乗り換えて使うことを想定しているのだろう。
スマートフォンはもちろん、iPadなどのデータ通信専用端末でも使えるが、キャリアで購入した機種はSIMロック解除手続きが必要(MVNO、楽天モバイル、SIMフリー、および2021年秋以降のモデルを除く)。
iPhoneは、iPhone 6s 以降と iPad (第5世代) 以降は確認済み。iPhoneはキャリア設定をアップデートすると構成プロファイル不要で使えるようになる。
iPadでは構成プロファイルのインストールが必要。
Androidでは、Reno5 A、AQUOS wish、AQUOS R6、Pixel 6 Pro、Xperia 5 III などのワイモバイル・ソフトバンクで販売している機種を中心に、動作確認済みになっている。
SIMカードはマルチSIM(nanoSIM / microSIM / 標準SIM 兼用)で提供され、eSIMも利用できるので、原則として機種を問わずに使えるが、動作確認端末がホームページで公表されているので、契約前に確認しよう。
ただし、「当社は、お客様の端末が正常に動作すること、LINEMO通信サービスを利用できること、サービス及び機能の全部又は一部を利用できる性能を備えていること、不具合が生じないことその他一切を保証しません。」という注記がされている。動作確認情報は目安として掲載するが、LINEMOはあくまで無保証、ノーサポートで使えということだろう。
エリア
エリアは“ソフトバンク”や“ワイモバイル”と同じ。昔はソフトバンクといえば山間部などで使い物にならなかったが、2012年にプラチナバンドを獲得してからは一挙に改善し、現在は登山道などの無住地域を除いて遜色なく、概ね全国で快適に使える。
対応バンド構成
- 5G Band n3, n28※, n77 (Sub-6), n257 (mmWave)
- FD-LTE (4G) Band 1, 3, 8, 11, 28(B)
- TD-LTE (4G) Band 41, 42
- W-CDMA (3G) Band 1, 8※
※太字は主力バンド
“ソフトバンク”“ワイモバイル”向けの機種(2017年8月以降に発売された機種)はもちろん、家電量販店などで購入できるSIMフリー機種も、上記バンドに対応していれば使えるものと期待される(無保証、ノーサポート)が、上記のバンドに対応していることと、ソフトバンク・ワイモバイルのVoLTEに対応したスマートフォンを使う必要がある※。
ちなみにスマートフォンに表示されるキャリア名は「LINEMO」になるが、iOS・iPadOSでは「SoftBank」になることがある(ワイモバイルでも同様)。
APN
- APN plus.acs.jp
- ユーザー名 lm (半角英小文字エルエム)
- パスワード lm (半角英小文字エルエム)
- 認証タイプ CHAP
- APNタイプ default,supl,hipri,tether
- MVNOの種類 SPN※
最新のiOS(iPhone)ではキャリア設定をアップデートするとそのまま使えるが、古いiOSでは構成プロファイルを使う。
iPadでは構成プロファイルも使えるし、APNを指定しても良いが、iPadOSのバージョンによってはAPN設定が効かないバグがあるので、圏外になってしまう場合は構成プロファイルをインストールしよう。
ちなみに、公開されているAPNではIPv4しか使えないが、非公式にワイモバイルのIPv6対応APNを設定するとそのまま使えるという話もある(自己責任でどうぞ)。
Reno5 A などの近頃のワイモバイルの機種はIPv6に標準対応しているので、最近のワイモバイルの機種を使っている場合は、ワイモバイルと同じ「Application」というAPNを選んでおけば、そのままでIPv6が使えるかもしれない(自己責任でどうぞ)。
SIMカード

SIMカードは、標準SIM・microSIM・nanoSIMどのサイズにも切り抜いて使えるマルチSIM※が提供されており、eSIMも選択できるので※、様々な機種で使える。
もちろんAndroid/iPhone両方に対応しているし、タブレットやノートパソコン、モバイルルータ等でも使える。
余談だが、SIMカードにはソフトバンクのロゴが大きく印字されており、LINEMOの表記はどこにもない※。
また、ソフトバンク系では正式には「USIMカード」と呼ばれているのだが※、LINEMOではより一般的な「SIMカード」の呼称が使われている。
eSIM

LINEMOのSIM交換・再発行手数料は0円(無料)なので、気軽に利用できる。 eSIMからeSIMへの機種変更はもちろん、SIMカードからeSIMへ、eSIMからSIMカードへの機種変更も無料でできる。
機種変更(SIM交換)手続きはオンラインで完結するが、契約しているLINEMO回線からMy Menuへログインして申し込む必要がある。
手続きできる時間は 9~20時(年中無休)に限られるが、eSIMへの変更は混んでいなければ即日完了する(SIMカードへの変更は宅配便で送られてくるぶん時間がかかる)。
eSIMを書き込む際には、Wi-Fi接続が必要。公衆Wi-Fiを使うと通信が遅すぎたりしてeSIMを正常に書き込めないことがあるので、自宅や職場などで実施しよう。
また、eSIMへの書き込みには一般にQRコードが使われており、これを契約するスマートフォンのカメラで撮影する(右図)ため、回線情報を書き込みたいスマートフォン以外でQRコードを表示する必要がある※。
その後、必要に応じAPNの設定や構成プロファイルのダウンロード・インストールを行う。 ⇒eSIMの設定方法、eSIMの設定方法 (PDF)
2022年 4月より、「LINEMO かんたんeSIM開通」アプリ(Android/iPhone)が使えるようになった。QRコードの読み取り不要で、AndroidではAPN設定、iPhoneでは構成プロファイルのダウンロードも同時にできる。(Wi-Fi接続は必要。)
LINEMOでは契約時にポップアップを多用して様々な注意喚起がされるし、ホームページでは動画も使いながら情報提供に注力されており、必要な情報は公式ホームページで入手できるが、こうしたノウハウ的なことも含めてサポート無し、自分で調べるなどして解決できる(または身近に頼れる人がいたり、有償サポートを利用できる)人向けだということを承知の上で、利用してほしい。
各種手続き
新規契約・MNP転入
新規契約・MNP転入(番号そのままで乗り換え)はLINEMO公式ホームページで申し込む。オンライン専用プランなので、店頭では申し込めない。
申し込みフォーム(右図)はよくできていて、案内に従って進めていけば迷うことはないと思うが、いくつか必要になるものがあるので、予め用意・確認しておこう。
【確認・用意するもの】
- 端末を用意する(動作確認端末と対応バンドを確認する)。必要な場合はSIMロック解除しておく。
- SIMカードを使うのか、eSIMを使うのかを確認する。
eSIMを使う場合は、カメラ付きスマートフォンで申し込み手続きをする必要がある。SIMカードを使う場合は、パソコンやタブレットでもOK、この場合は本人確認書類の写真を撮ってアップロードする。 - 本人確認書類を用意する(eSIMでは、利用できる本人確認書類が限定される)
- 支払いに使うクレジットカードまたは銀行口座を用意する
- メールアドレスを用意する(キャリアメール不可。無料のGmail、iCloudメール、Yahoo!メールなどを利用できる)
- 【他社から乗り換えの場合】乗り換える電話番号、MNP予約番号と有効期限(有効期限は10日以上残っている必要がある)を用意する
- 契約するプラン【ミニプラン(3GB)/スマホプラン(20GB)】を選ぶ
- 利用したい#キャンペーンの適用条件などをよく確認しておく
【申し込み手順】
- 公式ホームページの申し込みフォームを開き、記載の通り進める。
通話オプションは「5分以内の国内通話が定額」が予め選択されているが、1年間は無料で使える。 - 申し込みが完了すると、画面に受注番号(LWOで始まる番号)が表示される。この番号は後で使うので、スクリーンショットやメモを取る。
- すぐ~数時間以内に「お申し込み完了のお知らせ」というメールが届くので確認する。メールが届かないと以降の手続きを進められなくなるので、迷惑メール設定なども確認しておこう。3時間経ってもメールが届かない場合は、LINEMO申込事務局(0800-100-1850、10~19時)に電話して確認する。
- 当日または翌日に審査結果が届く※。不備があると「(重要)お申し込み内容のご確認」というメールが届くので、確認して本人確認書類の再提出などをしよう。
- 審査が通った場合は、「商品発送のお知らせ」(右下図)または「eSIMプロファイルダウンロードのお知らせ」というメールが届くので確認する。
- SIMカードの場合は、宅配便(佐川急便)で送られてくるので、届いたら同封の説明に従って設定する。
eSIMの場合は、メールの内容に従って操作を進める。 - MNP転入(番号そのままで乗り換え)の場合は、9:00~20:30(年中無休)の間に回線切替を行う※。回線切替はWebサイトまたは電話(0800-919-3448)でできる。手順1.で指定したネットワーク暗証番号(数字4桁)が必要なので、予め用意しておこう。
- APNの設定をする
- 「11111」(開通確認サービス、無料)に通話発信してみる
- LINE連携またはMy Menuの初期設定をする
eSIMの場合は、最短で当日開通できる。
SIMカードの場合は、申し込みの当日または翌日に審査、審査を通過した当日または翌日にSIMカードが佐川急便で発送される。
eSIMの再発行(機種変更)
LINEMO回線を使ってMy Menuを開くと、eSIMの再発行手続きができる。手続きできる時間は 9:00~20:30(年中無休)。手数料は無料。
Wi-Fiを使っていると手続きを進められないので、Wi-FiをOFFにしてから手続きしよう。
SIMカードを使っていて、機種変更後もSIMカードを使う場合は、再発行手続き不要(SIMを抜いて差し替えて使える)。
紛失・盗難
回線の停止/再開は My Menuまたは電話で手続きできる(0800-919-3442、24時間受付)。
見つからない場合は、回線停止手続きをした後、SIMカード・eSIMの再発行手続きをする。手数料は無料だが、回線停止中も月額料金・オプション料金はかかる。
解約・MNP転出
LINE連携している場合は、解約前に連携解除しておこう(連携したまま解約すると、93日間は再連携できなくなるため)。
解約・MNP転出は公式ホームページの専用フォームより手続きできる。オンラインで完結し、解約金などはかからない。
純解約(電話番号を廃止)する場合は、解約手続きするとすぐに使えなくなるが、解約月の料金は満額請求される(日割り計算無し)。
MNP転出(番号そのままで他社にのりかえ)の場合は、手続きは24時間できるが、20時以降に手続きすると、MNP予約番号の発行は翌朝9時以降になる。手数料は無料。乗り換え先の開通手続きが完了した時点でLINEMOは使えなくなるが、解約月の料金は満額請求される(日割り計算無し)。
解約後90日間は My menu にログインして請求情報等を確認できる。
契約時の注意事項
端末は用意する必要がある。ソフトバンク・ワイモバイルに対応しているSIMフリー機種はそのまま使えるが、“ソフトバンク”“ワイモバイル”で購入した機種はSIMロック解除が必要※。SIMロック解除の手続きは My Softbank、My Y!mobileにて無料でできる。
ドコモ、auで購入した機種もSIMロック解除すれば使えるが、ソフトバンクのプラチナバンド (LTE Band 8) が使えない機種は非推奨。使っている機種の仕様表などをよく確認しよう※。
楽天モバイルやMVNOで購入した機種※はSIMカードを差し替える(またはeSIMの設定をする)だけで使える。
支払いは本人名義のクレジットカード、または銀行口座振替に対応※。
eSIMを新規契約する際は、eKYC(スマートフォンのカメラを使った本人確認)を実施するため、スマートフォンから申し込み手続きする必要がある(パソコンやタブレットで申し込みするとeSIMを選択できない)。
申込時に入力する「連絡がとれる電話番号」は、MNP転入予定の電話番号でもOKになった。通常の手続きで電話がかかってくることはないが、審査の際に確認することがあるときに電話がかかってくることがあるそうだ。 また、eSIMで契約した場合にはSMSが届くようだ。
LINEMOは18歳から契約できるが、20歳未満の利用者は通常のSIMカードのみ(eSIMは使えない、保護者名義で契約しても不可だそうだ)。
ソフトバンク・ワイモバイルからの移行でeSIMで契約する際は、ソフトバンク・ワイモバイルで指定したネットワーク暗証番号が必要。不明な場合は予めソフトバンクショップ・ワイモバイルショップに出向いて番号を再設定しておく必要がある。
ソフトバンク・ワイモバイルからの移行の際は、MNP予約番号は不要。詳しくは下記リンク先を参照。
ワイモバイルとの違い
中身の通信・通話サービスの品質は変わらないが、LINEMOでは留守番電話も着信転送もできないので、スマート留守電なども使えない。LINEトークしかしないという人には問題ないだろうが、通話を重視する人は避ける方が無難だ。
一方、eSIMの再発行(機種変更)手数料が無料だし、SIMカードへの変更も無料かつオンラインで手続きできる。いちいちショップへ出向く必要も無ければ手数料もかからないので、忙しい人や気軽にいろんな機種を試してみたいガジェッターなどにはLINEMOの方が便利。
他にも、Yahoo!プレミアム(月額508.2円)が別料金となり、Yahoo!ショッピングでのポイント還元やebookjapanなどコンテンツサービスのキャンペーン特典が対象外になる。
また、メールアドレスが付帯せず、Wi-Fiスポットなどの使えないオプションもある。
LINE年齢認証とキャリア決済には対応している。
気になる価格差は、ワイモバイルの「シンプルM」(3,278円)は月額料金が550円高く、データ量が5GB少ない。「シンプルL」は5GB多いが、月額1,430円高い。 通話完全定額の「スーパーだれとでも定額(S)」は1,870円なので、通話完全定額を付ける場合はさらに割高になる。追加データ容量も倍額(ワイモバイルでは550円で0.5GB)だ。
通信品質に違いはないが、この価格差は「店舗やコールセンター・コンタクトセンターのサポートを極限に削減」して安くしたと説明されていた。サポートが要る人は“ワイモバイル”か“ソフトバンク”を利用してほしいということだろう。
半面、ワイモバイルでは家族割引サービスで2回線目以降は1,188円引きになるので、家族で複数回線使う人はワイモバイルの方が割安になりそうだ。 例えば夫婦で「シンプルM」(15GBまで)を1つずつ使い、通話はほとんどしない場合、ワイモバイルの方が若干(88円)安くなる。さらに子どもに持たせたりすれば、家族が増えるほど割安になる。
単身で節約しつつもデータ容量はなるべく多く使いたいという人は、端末の設定などはサポートに頼らず自力で解決し、LINEMO を選ぶと良さそうだ。端末の設定などに自信がない(サポートしてほしい)人は、ワイモバイルにしておく方が良いだろう。
LINEMO はオンライン契約専用(店頭契約不可)で、法人契約不可。 ワイモバイルはリアル店舗/オンライン両方あり、法人契約も可能で法人契約割引もある。
ポイントは両方とも付かない。また料金の支払いにLINEポイントは使えないと案内されている。
細かいところでは、LINEMO では LINE のトークと通話など※が使い放題になるとともに、2021年夏以降、LINEクリエイターズスタンプが使い放題になる「LINEスタンプ プレミアム」(月額税別240円)が無料で使えるようになるという。
一方、ワイモバイルには「Yahoo!プレミアム会員」(月額税別462円)が無料で付いてきて、Yahoo!ショッピングやYahoo!トラベルなどを利用するとPayPayポイントを多くもらえる特典がある。
要は、各ブランド名の通り、LINEMOは「LINEとのシナジー」重視、ワイモバイルはヤフーとの連携重視で、「クロスすることは一旦(今のところ)行わない」そうだ。どちらを選べば良いかは、使う人次第だろう。

参考リンク
- ソフトバンクはなぜ3ブランドで料金プランを刷新したのか? 榛葉副社長に聞く(ITmedia Mobile、2020年12月22日)
- ソフトバンク榛葉副社長に聞く、「月20GB/2980円」の“ SoftBank on LINE”など3ブランド一挙新料金の狙いとは(ケータイWatch、2020年12月22日)
- 「LINEMO」は常に進化させていくブランド、ソフトバンク寺尾氏に今後の考えを聞いた ソフトバンク寺尾氏グループインタビュー(ケータイWatch、2021年 2月18日)
- モバイル一刀両断 電波法違反に問われるソフトバンクが激怒、Rakuten Miniの痛恨ミスはまだあった(日本経済新聞、2021年 3月31日)
- 「LINEMO」やワイモバイルへのMNP急増、楽天モバイルの「0円廃止」発表以降に(ケータイWatch、2022年 5月20日)
- LINEMO、「ミニプラン」へのMNP転入は5倍以上に(ケータイWatch、2022年 5月23日)