Rakuten Hand
この記事は、最終更新日よりおよそ 2 年 3 ヶ月経過しています。 公式サイトなどで最新情報を確認してください。(最終更新:2022年3月) |
ラウンドエッジ構造 | ||
メーカー | 楽天モバイル | |
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発売日 | 2020年12月 8日 | |
OS | Android 10 | |
通信方式 | LTE (4G) | |
SIMフリー | ○ | |
デュアルSIM | × | |
SIMタイプ | eSIM | |
NTTドコモ【○】 au【○ VoLTE】 SoftBank【△ VoLTE】 楽天【○ VoLTE】 | ||
◎=幅広く対応 ○=主要バンドに対応 △=一部のみ対応(非推奨) ●▲=要SIMロック解除 | ||
サイズ | <中> 縦138×横63×厚さ9.5 mm / 重さ 129 g | |
性能 / SoC | ○ / Snapdragon 720G | |
メモリ(RAM) | 4GB | |
内蔵ストレージ | 64GB | |
ストレージ増設 | × | |
電池容量 | 2,750mAh | |
急速充電 | × (5V 1A) | |
端子 | USB Type-C | |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz) | |
Bluetooth | ○ 5.0 | |
NFC | ○ | |
FeliCa | ○ Suica・PASMO対応 | |
GNSS(GPS等) | ○ 対応衛星不詳 | |
生体認証 | ○ 指紋(画面内) | |
防水 | △ IPX2 / IP5X | |
ディスプレイ | 5.1インチ 有機EL 720×1,520px | |
アウトカメラ (→詳細) |
48MP f/1.8 | |
インカメラ | 16MP f/2 | |
イヤホン端子 | ○ ⌀3.5mm 4極 CTIA | |
ストラップ | × | |
本体色 | ■ □ ■ | |
参考市価 | 20,000円(税込) | |
後継機種 | Rakuten Hand 5G | |
▶Rakuten Hand▶仕様 ▶説明書 |
Rakuten Hand(らくてん ハンド)は、楽天モバイルが企画・発売するLTE(4G)対応のスマートフォン。Android 10 を搭載。
2020年12月 8日発売、モデル番号はP710。製造元は中国 Shenzhen Tinno Mobile Technology、輸入元は WIKO JAPAN。カラバリはブラック、ホワイト、クリムゾンレッドの3色。
後継機の Rakuten Hand 5Gが、2022年 2月14日に発売。5G (Sub-6) とDSDV(Dual eSIM)に対応しつつ、幅63mm・重さ約134gに収められている。
キャンペーン
「Rakuten Hand 19,999ポイントプレゼント」キャンペーン実施中。新規回線契約が必要だが、本体価格が20,000円(税込)の本機を実質1円で購入できる。さらにアンケートに回答すると1ポイント還元されて、実質
還元される楽天ポイントは、加盟店でポイントカードをもらってきて登録すれば、街中でも使える。食品スーパーやドラッグストアなどでも使えるので、近所に使えるお店があれば、使い道に困ることはないだろう。
キャンペーン適用条件は、公式Webまたは店舗で「Rakuten UN-LIMIT VI」を新規契約する(MNP転入、楽天モバイル (MVNO) からの移行を含む)と同時に本機を購入すること。
また、回線開通後、契約申し込みの翌月末日までに、「Rakuten Link」を用いて10秒以上の通話発信と、1回以上のメッセージ送信を利用する必要がある。これらを実施するとポイント還元を受けられるので、ちょっと面倒だが、がんばろう。
楽天モバイルは3カ月無料で使え(1人1回線まで、以前「一年無料」キャンペーンや無料サポーターを利用したことのある人は除く)、不満ならば3ヶ月以内ならば無料のまま解約できる(他社に移行を含む)し、月々1GB未満しか使わなければ無料で維持できる(1人1回線まで)ので、無料のうちに、どれだけ使えるか試してみると良いだろう。
なお、複数の機種を購入して他のキャンペーンが適用になった人は、本キャンペーンが対象外になることがある(詳しくはキャンペーンルールを参照)。
また、公式サイト以外からの申し込みや、楽天市場の「楽天モバイル スマホ専門店」(回線契約せずに端末やアクセサリを購入できる店)は対象外となる。上記のキャンペーンページから申し込むのが確実だ。
本機は2020年12月の発売以降、品薄状態が続いていて、受注停止していることも多いが、随時入荷しているようなので、急ぎでなければ気長に待ってみよう。
もっとも、気長に待てない人もいるだろうが、そういう人はひとまずSIMのみで契約して、本機は中古店で未使用品が 12,800円2万円くらいで出回っているので、多少出費になるものの、別途購入しても良いだろう。
特徴
意外と小さく、軽い。小型軽量の Xperia 5 と比べてもさらに一回り小さく、軽い。
その割りに電池持ちはまあまあだし、モバイルSuica・PASMOにしっかり対応。そしてSIMフリー。ついでに安い。
お、けっこう良いんじゃない?
でもストラップホールは無かった(;_;)
モバイルSuicaやPayアプリ、シェアサイクルなどの生活サービス、通話、地図を見るといった日常生活に必要なサービスを一通り賄え、パソコン等につないでテザリングも簡単にでき、カメラもそこそこ使える。⌀3.5mmステレオミニジャックを備えているので、出先での音楽プレーヤーやオンライン会議にも使いやすい。
姉妹機の Rakuten Mini は2台持ち向きの小ささで、それも良かったが、本機は指紋認証に対応しているし、1台持ちの人にもちょうど良い大きさに仕上がっている。
ただし、本機は画面が(特に横幅が)狭いので、電子書籍や動画・ゲームなどを多用する人にはお勧めしない。Huawei nova 5T などの、大画面で高性能な機種を選ぶ方が良いと思う。 おサイフケータイ付きで選ぶなら、OPPO Reno3 Aや Redmi Note 9T も良い機種だと思う。
本機はカタログ仕様上は画面サイズが5.1インチで大きく見えるが、縦長画面なので実用画面サイズは小さくなる。電子書籍や動画の閲覧、ゲームなどにはお勧めしない。 一方でWeb閲覧はしやすいし、SNSやメールを多用するという人にはぴったりだ。
対応バンド
- FD-LTE Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 18, 19, 26, 28
- TD-LTE Band 38, 41, 42
- W-CDMA Band 1, 2, 4, 5, 6, 19
- GSM 非対応
[1] (太字は日本国内で使われているバンド番号。)
本機は公式にVoLTE対応しているのは楽天モバイルのみだが、筆者が試した範囲では、ワイモバイルとpovoでもVoLTE通話できた。また、IIJmioのeSIMプラン(データ通信のみ)でも使えると期待される。
本機はauとドコモの主要バンド(いわゆるプラスエリアを含む)に一通り対応しているので、povoを入れると広いエリアで快適に使えそうだ:)
一方、国際バンドでソフトバンク・ワイモバイルのプラチナバンド Band 8 には非対応。他にも米国以外の海外で使われるバンドに対応していないことが多いので、海外渡航が多い人には本機はあまり勧められない。海外での利用を考えている場合は Huawei nova 5T などの対応バンドが幅広い機種を選ぶ方が良いと思う。
eSIM
本機はSIMフリーだが、eSIMのみ対応なので、一般的なSIMカードを使うことはできない。
一方で、eSIMは複数の携帯通信会社を切り替えながら使うことができるので、例えば尾瀬などで使えるau網(をローミングで利用できる楽天モバイル)と、登山に便利なドコモ網(のMVNOであるIIJmioなど)の通信プランを両方インストールしておけば、切り替えながら使うことができる。
本機のeSIMはGSMAの仕様に準拠しており、筆者が試した範囲では、ワイモバイルとpovoは利用できた(後述)。
(海外向けのeSIMサービスは、筆者は未確認。本機は対応バンドが少ないので、海外での利用には向かないが、eSIM自体は使えそうな気がする…)
ただし、本機はDSDSではないので、他社の契約を有効すると楽天モバイルは圏外になる。その状態で Rakuten Link を起動すると自動ログアウトするため、本機で他社のデータ通信を使いつつ Rakuten UN-LIMIT VI の無料通話を使うことはできない(そういう使い方をしたい人はDSDS対応機種を使う必要がある)。
性能
本機に搭載されている Snapdragon 720G SoCはミッドハイの性能を備えており、本機の画面解像度が低いことと相まって、快適に使える。
メモリ4GB・ストレージ64GBは多くも少なくもないが、ゲームを多用したりしなければ、実用上困ることは無いだろう。
しかし、ランチャーの動作はもっさり感がある。でも他のアプリを使っていて特に違和感はないし、試しにランチャー<3を入れてみたら快適だったので:)、付属のランチャー(ホームアプリ)の問題だと思う。
前述の通り、電子書籍や動画・ゲームを多用する人は、本機よりも画面の(横幅の)大きな機種を選ぶ方が良いと思う。それ以外の日用的な使い方をする人には、本機の性能は必要充分だと思う。
熱設計は不明。12月に発売されて、これから初めての夏を迎えるので、日本の暑い真夏を乗り切れるか、これから試されることになりそう。
テザリング
楽天モバイルはテザリングの制限が無いので、楽天回線エリア内にいる人には、パソコンやタブレットなどの通信回線に使うにも良い。
本機は IPv4/v6 デュアルスタックおよびIPv6パススルーに対応しているので、IPv6に対応している端末では、IPv4アドレス(NAT経由)とIPv6アドレス(グローバル)を同時に利用できる。
Wi-Fiテザリング
Wi-Fiテザリングは、クイック設定パネル(画面上端から下にスワイプすると出てくる)の「アクセスポイント」をタップしてON/OFFできる。
もちろん設定メニューからもできる。SSIDとWPA共有キーは設定メニューから確認・変更できる。 【設定 > ネットワークとインターネット > アクセスポイントとテザリング > Wi-Fi アクセスポイント】
このほか、Bluetoothテザリングにも対応しているようだ(筆者は未確認)。
USBテザリング
本機への給電(充電)とデータ通信を1本のケーブルで同時に賄えるので、会議場や喫茶店等で長時間テザリングを使う場合はこちらがおすすめ。
通信対応USBケーブルでパソコンと接続すると、本機のロック画面に通知が出るので、2回タップしてロック解除し、「USBテザリング」を選択すればすぐに使える。
- 通信対応のUSBケーブルでパソコンと接続する
- 本機の通知を開いて「この端末をUSBで充電中」が出てきたらタップする
- 「USBの設定」画面が出るので、「USBテザリング」を選択(右図)
- (通常は不要)【設定 > ネットワークとインターネット > アクセスポイントとテザリング > USBテザリングをON】
通常、3. をすると同時に 4. がONになるので、4. は手動で切り替える必要はない。
使い終わったらUSBケーブルを外せば、自動でOFFになる。
なお、ADBドライバをインストールしているWindowsパソコンに本機をUSB接続すると、データ転送やUSBテザリングを使えないことがある。その場合は【Rakuten Mini#パソコンにUSB接続しても認識されない】を参照。
USBテザリングではノートパソコンの充電池から電源を取る恰好になるが、本機は急速充電に非対応で、最大 5V 1A 程度なので、USBドングルより少し大きい程度。
USBケーブルは本機に標準添付のケーブルを使えるが、長いケーブルを持ち歩くのは煩わしいので、市販の短い USB Type-C ケーブル(データ転送対応品)を用意すると便利だ。
ただし、本機を Chromebook につなぐと、なぜかLinuxへの接続云々と表示されてしまい、データ通信できなかった(NDISデバイスとして使えなかった)。本機の不具合なのか、Chrome OS の不具合なのかは分からないが、ちょっと残念。
緊急速報メール
楽天回線エリアでは、楽天モバイルと接続している政府機関・自治体が配信した緊急速報メールを受信するが、2021年2月時点では地震・津波と災害・避難情報のみに対応しており、特別警報には未対応。これは端末の問題ではなく、キャリア側の問題。
パートナー(au)エリアでは、auと接続している政府機関・自治体が配信した緊急速報メールを受信する。この場合は地震・津波以外の特別警報も受信する。
つまり、auの電波を掴んでいる時にはほとんどの緊急速報メールを受信すると思われるが、楽天モバイルは接続している自治体が少ないこともあり、楽天回線の電波を掴んでいる時には自治体の緊急速報メール(洪水情報や避難勧告など)を受信しないことがある。
ちなみに、ETWSは地震・津波の緊急速報を素早く配信するために開発された仕組みだが、それ以外の広報に使われることもある。例えば神奈川県は2020年 5月 3日に「外出自粛の徹底をお願い」(日本語としておかしいが)するために緊急速報メールを使ったが、楽天回線を掴んでいる端末には配信されなかった(配信時点でパートナー回線を掴んでいた端末では受信したようだ)。
文字入力
標準では iWnn IMEが入っている。国内メーカー(オムロン)製で実績もあり、信頼性は問題ない。
もちろん Android なので、Google play から好きなIMEアプリを入れて使うこともできる。筆者は FSKARENを使っている。
画面内指紋センサー
本機には画面内に指紋センサーが搭載されている。感度は可も不可もなくといったところだが、Xperia や Huawei nova 5T、Redmi Note 9T などで採用されている物理ボタン一体型の側面指紋センサーの方が、位置が決まるので、使いやすいと思う。
市販の画面保護フィルムとの相性が気になるが、樹脂製の透明フィルムくらいなら使える(筆者は曲面対応の Flexible Shield を貼っている)。ガラスフィルム(本機の画面はラウンドエッジ構造のため、隙間ができやすい)や、覗き見防止などの特殊加工の入ったフィルムを貼ると、指紋センサーに支障があると思われるので注意したい。
Bluetooth機器を使った Smart Lockにも対応しているので、Bluetoothヘッドホンやスマートバンドなどを使っている人は Smart Lock を活用すると良いだろう。 【設定 > セキュリティ > Smart Lock】
筐体
バックパネルは樹脂製で、触った感覚は少々安っぽいが、そのぶん軽くて良い。見た目に安っぽさはない。
ただし、前面も背面もツルツルで、しかもラウンドエッジ構造で引っかかりが無く、ストラップも付けられないので、落としやすそう。
ケースに入れて使う人はいいが、ケースに入れない人は、専用の保護フィルムを画面と背面の両面に貼り付けて使うと良さそう。
付属品
- ACアダプタ(5V 1A)
- USB Type A - USB Type C ケーブル
- 安全上のご注意冊子
- スタートガイド(ごく簡単なことしか書かれていない1枚物)→詳しい説明書はダウンロード
が付属する。
しかし本体色ブラックを購入しても、箱と付属品一式は真っ白だった…
なお、1枚物スタートガイドの裏面には保証規定が書かれているが、保証書は無い。メーカー保証を受けるときに使う購入証明書は、回線開通後に「my 楽天モバイル」にログインしてダウンロードできる。
電池と充電
小さい筐体で、電池容量も多くはないが、派手に使わなければ1~2日持つだろう。
本機はそもそも小さい(横幅が狭い)ので、電子書籍や動画を見たりゲームをしたりする人にはお勧めしないが、そういった用途でなければ、余裕で1日使えると思う。
ただし#カメラはけっこう電池食いなので、旅行などでカメラを頻繁に使いそうな時は、電池残量に気をつける方がいいかも。
#テザリングを多用する人は、会議や喫茶店などで長時間使うときには#USBテザリングが便利。USBケーブルを持ち歩く必要があるが、パソコンとUSB接続して本機の通知をタップすればすぐにテザリングONにできるし、同時に給電(充電)もされる。
電源を取れる所で使う機会が多ければ、小型のACアダプタを持ち歩くと良いだろう。
本機は一般的な USB Type-C 端子を搭載しているので、市販の充電器・ケーブル・モバイルバッテリを使いやすい。
ただし、急速充電には非対応。充電中に「急速充電」と表示されることがあるが※、USB PD 対応の急速充電器を使っても 5V 1A で充電される。 標準添付のACアダプタは 5V 1A 出力だが、これで充分。予備の充電器を買う場合も、市販の安価なACアダプタで充分だろう。
モバイルSuica&Payアプリ対応
本機は廉価だが、「おサイフケータイ」に対応していて、モバイルSuica・モバイルPASMOを使える(両方は入れられないので、どちらか片方)。
ただし、アンテナが本体背面の中央よりも下に付いているため、自動改札機等にタッチしづらい。また、そもそも本機の回路は出来が良くないようで、静止してしっかりタッチしないと、改札機でエラーになりやすい。
買い物でも、感度の良くないカードリーダーが設置されている店舗では、エラーになりやすい。エラーになっても再度しっかりタッチすれば決済できることが多いが、繰り返し試しても使えないこともある。特に右下図のカードリーダはエラーが頻発する※ので要注意だ。
もちろん、PayPayなどのコード決済は問題なく使える。楽天ペイはプリインストールされているくらいなので当然として、「d払い」と「au PAY」もインストールとバーコード表示まではできた。 ポイントカードアプリも、筆者が試した範囲では、Ponta、dポイント、Tポイント、JRE POINT、honto の表示は問題なさそう。
Google Payも使えるので、VISAのタッチ決済も使えるし、おサイフケータイの「かざすフォルダ」にも対応しており、ポイントカード類(dポイントカード、ローソンPonta、モバイルTカード※、クロネコメンバーズ※、ヨドバシカメラなど)も入れられる。
Rakuten Mini は2台持ち用に最適な機種だったが、本機は1台で済ませたい人の日常使いに適した機種だと思う。乗換案内や地図、シェアサイクルなどの日常生活に必要な機能も問題なく使える。普段使いに便利な機種だ。
アプリ
プリインアプリ
eSIMの書き込みに使う「my 楽天モバイル」と、楽天回線での無料通話に必須の「Rakuten Link」は、プリインストールされていて削除不可。 これらのアプリは本機購入後すぐに Wi-Fi につないで Google play で更新するよう案内されている。
Rakuten Link の使い勝手については楽天モバイル#Rakuten Linkを参照。
他にも楽天関係のアプリがたくさんプリインストールされているが(右図)、楽天モバイル関連以外は全てアンインストール可能。他社と違って消せないゴミアプリが無いので、快適に使える。
Google系のアシスタント、Gmail、フォト、ドライブ、Files、ドキュメント、スプレッドシート、スライド、Duo、Playムービー、YouTube などは削除不可(いずれも無効にはできる)。
Google Lensと翻訳は入っていなかった。
サードパーティ製アプリでは、おサイフケータイアプリとCOCOAが入っているくらい。シンプル。
もちろん Google play も入っており、Playプロテクトの認定を通っている。
ランチャー(ホームアプリ)は、Android標準のランチャーと、Rakuten Mini に入っていたミニランチャーが入っている。もちろん、Google play で好きなランチャーを入れて使うこともできる。 変更は【設定 > アプリと通知 > デフォルトのアプリ > ホームアプリ】
音楽プレーヤー
本機は小型軽量でイヤホン端子もあるので、音楽プレーヤーに使いたい人もいるだろうが、本機には音楽アプリは入っていない。Google play から音楽プレーヤーアプリをインストールして使おう。
右図は Musicoletを使って、ロック画面にアートワークと拡張通知が表示されている例。簡単な操作はロック解除せずにできる。
(本機のロック画面には指紋認証マークがオーバーレイ表示される都合で右図のスクリーンショットは暗く写っているが、実機の表示は問題ない。)
本機のイヤホンマイク端子は一般的なCTIA準拠(昔のiPhoneと同じ)。筆者の手元では 1MORE EO320 と 1MORE E1008 が使え、リモコンとマイクも使えた。
カメラ
写りは価格相応で、よく見ると粗が目立つが、様々なシチュエーションにおいて色味などを大きく外すことはあまりなく、この価格帯では頑張っている方だと思う。本機のコンパクトさと相まって、メモカメラには最適な機種だと思う。
設定により、電源ボタン2度押しでカメラを起動できるので、カメラを多用する人は設定しておくと良い。 【設定 > システム > ジェスチャー > カメラの起動 > カメラの起動をON】
Rakuten Mini よりも若干良いSoCを積んでいる効果か、シャッターの反応は若干良い。とはいえ、もっさり感はあるし、シャッターラグが一定でなく、動体の撮影や連写は苦手。
AFは近距離に弱い。近い所にピントが合いづらいので、花などの撮影には手間取るかも。
シャッター音は消せないが、そこまで大きくなく、気にならない範囲かと。
Rakuten Mini と同じく、ジオタグが付かない不具合※がある。楽天モバイルのチャットサポートにも報告しているのだが、残念ながら長いこと修正されないまま、放置されている。
作例
flickrには本機が吐いたExif付きのJPEG画像をそのまま置いてあるので、興味があれば画像をクリック(タップ)して参照されたい。
トラブルシューティング
これ以外の本機の基本的な動作は Rakuten Mini と同様なので、Rakuten Mini#トラブルシューティング を参照
なお、本機に入っている「my 楽天モバイル」はeSIMの書き込みが正常動作したので、楽天モバイルで使うぶんには、eSIMの書き込みは説明書通りでOK(でも先に Google play で最新版にアップデートするよう案内されているので、アップデートしてからの方が良いと思う)。
他社の契約情報をeSIMに書き込む操作は、Androidの設定からできる(後述)。
セキュリティアップデートは、2021年2月末時点で、2021年2月1日版が配信されている。今後も継続的なアップデートを期待したい。
eSIMに他社の契約を追加する
2021年 3月17日より、ワイモバイルとLINEMOでeSIMの提供が始まった。続いて 3月23日にはpovoでも対応した。
そこで、試しにワイモバイルとpovoの契約情報を本機のeSIMに書き込んでみたところ、特に問題なく使えた。
ワイモバイルの動作確認情報では「テザリング:×」「音声通話:転送設定不可」※となっていたが、筆者の手元では、4Gデータ通信、IPv6、SMS、MMS、VoLTE通話、テザリングいずれも問題なく使えた。APNは自動設定された。
povoでも、4Gデータ通信、SMS、VoLTE通話、テザリングを問題なく使えたが、なぜか電話番号が「不明」となってしまう(通話はできるので致命的な問題ではないが)。APNは自動設定されないので、公開されているものを設定する。本機はau網のプラチナバンドに対応しているので、登山などでも使いやすいと期待される。
本機のeSIMへの書き込みは、楽天モバイルの場合は「my 楽天モバイル」アプリで簡単にできるが、他社の契約情報を書き込む際は、【設定 > ネットワークとインターネット > モバイルネットワーク > 詳細設定 > 携帯通信会社 > + 携帯通信会社を追加】を開き、提供されるQRコードをカメラで読み取る。
QRコードの読み取りがうまくいかない場合は、「ネットワークのQRコードをスキャン」(カメラ起動中)画面の左下の「ヘルプ」をタップし、「自分で入力」リンクをタップして、「ネットワーク プロバイダの追加」を開いて、アクティベーションコード(キャリアから提供される長い英数字の羅列)を手入力することもできる。
ワイモバイルは、eSIMへの書き込みのみで、APN設定不要で使えた。さらにIPv6対応のAPNを設定したらIPv6も使えるようになった。VoLTE通話できるし、SMS・MMSも使えて、データ通信も快適。
しかしなぜか、eSIMに書き込む際、ワイモバイルから提供されるQRコードを本機で読み取るとエラーになってしまった。筆者は店頭で機種変更手続きしたので、店頭の契約端末 (GINIE) に表示されるQRコードを読み取ったら登録できた。どうしてそうなるの…!?
どちらのQRコードも、パソコンで読み取ると同じ文字列を返すのだが、どうしてこういう挙動になったのかわからない。本機の不具合かもしれないが、最悪、アクティベーションコードを手入力すれば使えるだろう(試してみたら認識した)。
このように予期せぬ不具合が起きるかもしれないが、端末メーカーもキャリアも動作保証しないので、自力で解決できない人にはお勧めしない。
なお、本機はソフトバンク網のプラチナバンドである Band 8 に対応していないので、本機でワイモバイルやLINEMOを使うのはお勧めしない。
eSIMに他社の契約情報を追加しても、既に書き込み済みの契約(楽天モバイル)は残っているので、任意に切り替えて使うことができる(DSDSではないので、同時に複数契約を有効にすることはできない)。
楽天モバイルが無効の状態でRakuten Link を起動すると自動ログアウトするので、本機で他社のデータ通信を使いつつ Rakuten UN-LIMIT VI の無料通話を使うことはできない(そういう使い方をしたい人はDSDS対応機種を使う必要がある)。
参考リンク
- 楽天モバイルに聞く「Rakuten BIG」「Rakuten Hand」開発秘話 5Gでも独自端末の狙いとは?(ITmedia Mobile、2021年 2月16日)
- 楽天モバイル、「Rakuten Hand」を無料配布→即終了 対象はRakuten Miniユーザー(ITmedia Mobile、2022年 2月21日)
- “エントリーしたのに「Rakuten Hand」が届かない”、楽天モバイルのキャンペーンで(ケータイWatch、2022年 3月 7日)
- 「Rakuten Hand」の未使用品が9,980円!イオシスでセール中(AKIBA PC Hotline!、2022年 3月21日)
関連記事
- 楽天モバイル
- eSIM
- Rakuten Hand 5G - 2022年 2月14日発売の、本機の後継機。他社バンドにも幅広く対応しており、Dual eSIM 対応で、他社回線との併用に向く。5Gは楽天とSB・YMのSub-6(n77)にのみ対応。
- Rakuten Mini - 本機の姉妹機。超小型でおサイフケータイに対応し、ストラップホールも付いている、2台持ちに適した機種。
- povo 2.0 - eSIMに対応しており、au網なので、本機に入れて使うと快適そう:)
- UQモバイル - eSIMに対応したら、本機に入れて使うと快適そう:)
- Redmi Note 9T - 中古店で2万円弱で販売されている、5G対応機種。大型だがそのぶん見やすく、電池持ちは良い。
- Reno5 A - ワイモバイルでは一括18,000円で販売している、5G対応機種。本機を買ってみたもののイマイチ物足りないという人にお勧め。