BIGLOBEモバイル

提供:きまぐれ手記 Kimagurenote
BIGLOBEmobileから転送)
移動先: 案内検索
当サイトではアフィリエイト広告を掲載しています
この記事は更新を終了しました
この記事は、2022年 3月またはそれ以前の情報です。
公式ホームページなどで最新の情報を確認してください。
BIGLOBE モバイル
BIGLOBE mobile.png
ロゴと公式キャラクター「びっぷる」
事業者 BIGLOBE
利用回線 【タイプA】au
【タイプD】ドコモ (MVNO)
開始日 2021年 2月19日
2012年 8月 1日 (BIGLOBE LTE)
通信方式 4G + 5G
5G Band(s) 【タイプD】n78, n79, n257
4G Band(s) 【タイプA】1, 3, 11, 18/26, 28(A), 41, 42
【タイプD】1, 3, 19, 21, 28(B), 42
SIMカード [A] マルチSIM (nano/micro/標準)
[D] nano/micro/標準
eSIM ○(シェアSIMは×)
SIMのみ契約
SIM交換手数料 3,733.4円
データ容量 1 / 3 / 6 / 12 / 20 / 30GB
超過時最大速度 200kbps
データ節約 ×
データ繰越 ○ 翌月まで
データ追加 330円/0.1GB
テザリング ○ 制限なし
IPv6対応 ×
音声通話方式 [A] VoLTE
[D] VoLTE, 3G(CSFB)
通話料 22円/30秒、9.9円/30秒
通話定額 オプション
着信転送 A / D
留守番電話 A / D
非通知拒否 A / D
SMS
キャリアメール MMS非対応 無料
データシェア シェアSIM
国際ローミング 通話のみ可、有料
月額基本料金 音声 1,078~8,195円
データ 990~7,557円
契約時手数料 3,733.4円
MNP転出料 3,300円0円
期間縛り 音声 12ヶ月 1,100円 データ 無し
家族割 BIGLOBE家族割
光セット 光☆SIMセット割
ポイント Gポイント
法人契約
サポート窓口 フォーム/チャット/電話
APN APN設定方法
iPhone対応 設定方法
BIGLOBEモバイル サポート マイページ

BIGLOBEモバイルBIGLOBE mobile、ビッグローブ モバイル)は、BIGLOBEが提供するモバイルデータ通信サービス。auドコモの回線を借りるMVNOで、au回線を「タイプA」、ドコモ回線を「タイプD」と呼んでいる。

丸い公式キャラクターは「びっぷる」。水の惑星・地球をイメージしているそうだ。

2012年2月に「BIGLOBE 3G」を始めた、MVNOの老舗のひとつ。同年8月からLTEサービスを開始。当初は「BIGLOBE LTE」(ビッグローブ エルティーイー)と名乗っていたが、いつの頃からか「BIGLOBE SIM」(ビッグローブ シム)に変わり、今は「BIGLOBEモバイル」で定着している。

こんな人におすすめ

1人から(家族割や光セットなどの煩雑なことをせずに)シンプルに使いたい
家族割・光セット割など不要で1回線目から安い
スマートフォンだけでなく、LTE内蔵パソコンやタブレットも使いたい
複数のSIMカードを発行でき、データ量をシェアして使える
iPhoneを使いたい
SIMフリー版やSIMロック解除済みのiPhoneを使える

こんな人は他社も検討しよう

月々使うデータ量にムラがある
BIGLOBEモバイルでは余ったデータ容量を翌月に繰り越して使えるものの、月間データ容量を超過すると最大200kbpsの厳しい制限がかかる。しかもデータ容量の追加は100MBあたり330円(1GB換算で3,300円!)と、とても高額。
契約容量に収めるのが基本ではあるが、出張やテレワーク・ビデオ会議が多い等で通信量が一定しない人にはあまり向かないかも。
初期設定が不安なのでサポートしてほしい
基本オンライン専用で、店頭サポートは無い。
ただし一部の家電量販店には即日開通カウンターが設置されていて、有償サポートを利用できる。
平日朝の通勤時間帯や昼休みに快適に使いたい
MVNOは混雑時間帯に遅くなるので、MNOのワイモバイルUQモバイルなどが良いかも。

料金プラン

タイプA(au網)/タイプD(ドコモ網)、音声通話SIM/データSIM(SMS付き)/データSIM(SMS無し:タイプDのみ)、そして月間データ容量別に6プラン。計27プラン。

数こそ多いが、容量別に整理されていて、プラン改定による値下げも大抵自動適用になるので、そこまで煩わしさはない。回線種別と、毎月使いたいデータ容量で選べば良い。

タイプA(au網)とタイプD(ドコモ網)で料金は同じ。ただしデータ(SMS無し)を選べるのはタイプDのみ。手持ちの機種がドコモであればタイプDが良いが、BIGLOBEはKDDI傘下に入ってタイプAに注力しているので、au VoLTE 対応機種を使っている人は、タイプAにしておくと良いかも。

余ったデータ容量は翌月まで繰り越して使えるし、シェアSIMも使える(ただし1ギガプランを除く)。

下表の太字2021年 2月19日からのプラン料金。斜字はキャンペーン価格。

12ギガプラン以上は改定前の価格で、だいぶ割高感があるが、見直し中だそうだ。同社はKDDI傘下に入ったので、povoUQモバイルとの調整に時間を要しているのかもしれないが、発表を待ちたい。

回線種別
データ容量



音声通話SIM データSIM
音声+SMS+データ
【タイプA】【タイプD】
SMS+データ
【タイプA】【タイプD】
データ
【タイプD】のみ
12ヶ月間 13ヶ月目~
1ギガプラン × × 770円
(700円)
1,078円
(980円)
3ギガプラン 770円
(700円)
1,320円
(1,200円)
1,122円
(1,020円)
990円
(900円)
6ギガプラン 1,320円
(1,200円)
1,870円
(1,700円)
1,727円
(1,570円)
1,595円
(1,450円)
12ギガプラン 3,190円
(2,900円)
3,740円
(3,400円)
3,102円
(2,820円)
2,970円
(2,700円)
20ギガプラン 5,170円
(4,700円)
5,720円
(5,200円)
5,082円
(4,620円)
4,950円
(4,500円)
30ギガプラン 7,645円
(6,950円)
8,195円
(7,450円)
7,557円
(6,870円)
7,425円
(6,750円)

月額料金はMVNOの中では高めだが、光回線・WiMAXや複数回線利用で220円(税込)安くなる。さらに初回12ヶ月間はキャンペーンで最大550円(税込)もの大幅値引きが入るので、均すと数年間は最安値水準になる。

12ヶ月間のキャンペーン価格(上表の斜字)は、2021年 2月19日以降に契約した人は自動的に適用になるが、既存ユーザー(2021年 2月18日以前に契約した人)はエントリーすると、翌月から同様の値引きが適用になり、特典終了後は自動的に新料金プランに移行される。1ギガプランを利用中の人は、エントリーする前に3ギガプランに変更しておくと、12ヶ月間お得に使える。

期間限定の値引きが入っているなど分かりにくさがあるが、よく調べて賢く使えばお得というわけだ。

大容量プラン

ただし、BIGLOBEの12GB以上のプランは高額なので、あくまで6GB以下で収まる人向け。もっとも格安SIMのボリュームゾーンは5GB以下なので、6GBまでで収まる人が多いと思うが、データをたくさん使う人にはBIGLOBEは不向きなので、大容量プランも業界最安値水準で使える IIJmio などを検討しよう。

また、BIGLOBEは別ブランド「donedone(ドネドネ)」で、月額2,728円50GBまで使える3Mbpsプランを展開し始めた。通信速度が3Mbpsに制限されるが、月々50GBも使えるので、大容量を安く使いたい人は、こちらも検討してみると良いだろう。

エンタメフリー・オプション

YouTube や Amazon Music などがデータ容量のカウント対象外になる「エンタメフリー・オプション」が、月額308円(データSIMの場合は1,078円)で提供されている。

筆者は使っていないので使い勝手は知らないが、動画配信、音楽・ラジオ配信、電子書籍などの対象サービスがあるので、よく使うサービスが対象になっている人は、オプションを付けておくと良いだろう。

ベーシックコース月額料金

BIGLOBEではダイヤルアップ接続が盛んだった頃の名残で、BIGLOBEモバイルを契約するとID1つあたり220円(税別200円)の「ベーシックコース」月額料金が課金される仕組みになっている。

上記の価格表にはこの「ベーシックコース」月額料金が含まれているので、家族IDで複数回線契約すると、2回線目以降は上記の価格表よりも220円安く利用できる。⇒#BIGLOBE家族割

また、同じ BIGLOBE ID で WiMAX 2+ を併用する場合も、同様に220円安く利用できる。

追加のデータチャージは高額

プラン料金は度々改定されて安くなったが、追加データ容量は100MB(0.1GB)あたり330円と非常に高額なままで、ここに改定が入らないのは残念だ。データ容量を後から追加して使うのは現実的でないので、余裕をもって大きめのプランを検討しよう。

もっともプラン容量は毎月でも変更できるが、ドコモ網を使う「タイプD」とau網を使う「タイプA」、音声SMS付きデータ(SMS無し)は気軽に変更できない(変更するとSIM再発行になり手数料を請求される)ので、最初によく考えよう。

基本1プランの楽天モバイルのような気楽さは無いが、格安ながら全国のauまたはドコモと同じエリアで利用できる安心感がある。データ容量は毎月でも変更できる(翌月から適用)ので、自分が使うデータ量をある程度把握できている人には苦にならないだろう。

通話機能

音声通話を利用できるのは音声通話SIMのみ。通話方式は、【タイプA】ではVoLTEのみ。【タイプD】ではVoLTEまたは3G(CSFB)。

SIPが規制されているわけではないので、データSIMでも他社のIP電話サービスを使った通話はできる。

通話料は従量制(税込22円/30秒)だが、専用アプリ「BIGLOBEでんわ」(Android版iPhone版)を使うと従量通話料が半額以下(税込9.9円/30秒)になる(プレフィクス方式)。

また、「BIGLOBEでんわ」利用時に限られるが、通話定額オプションもある。

着信転送(タイプAタイプD)は標準で利用できる(申込不要・月額無料、転送通話料は都度課金される)。

留守番電話(タイプAタイプD)も利用できる。 「スマート留守電」を使う場合は、BIGLOBEで「スマート留守電」のライセンスを購入できる(月額319円 税別290円 初回初月無料)。

番号通知リクエストサービス(タイプA)番号通知お願いサービス(タイプD)(他社の「ナンバー・リクエスト」に相当するサービス)も利用できる。

老舗だけあって、電話機能は充実しており、安心して利用できる。

通話オプション

  • 通話パック60 - 国内通話料の最大1,188円(税別1,080円)相当(従量通話料で割って最大60分と案内されている)を、月額660円(税別600円)で利用できるオプション。
  • 通話パック90 - 国内通話料の最大1,782円(税別1,620円)相当(従量通話料で割って最大90分と案内されている)を、月額913円(税別830円)で利用できるオプション。
  • 3分かけ放題 - 月額660円(税別600円)で、3分以内の国内通話「かけ放題」になるオプション。
  • 10分かけ放題 - 月額913円(税別830円)で、10分以内の国内通話「かけ放題」になるオプション。

いずれも、通話発信時に専用アプリ「BIGLOBEでんわ」(Android版iPhone版)を使う必要がある

プレフィックス方式。電話番号の手前にプレフィックス番号「0077500」を付けて発信した通話が対象になる。

また、他社も同様だが0570ナビダイヤルなどは各通話オプションの対象外になるので、うっかり発信しないよう注意したい。

通話オプションの料金は、契約月・解約月も満額請求される(日割計算無し)。また、通話料の請求は1ヶ月遅れになる。

SMS、+メッセージ

SMSは標準で使える(タイプDのデータ専用SIMを除く)。メッセージ送信料金は従量制。アプリはスマートフォンに標準搭載されていればそれを使えるが、無い場合は Google play でメッセージアプリをインストールして使おう。

iPhoneは標準搭載のメッセージアプリを使う。iPadでは使えない。

タイプA(au回線)の通話SIMでは、+メッセージ(プラスメッセージ)が2021年 9月 2日より使えるようになった。BIGLOBEから公式の案内は出ていないが、KDDIがMVNOユーザー向けにも直接提供する形で提供されることになったようだ。

Google playまたは App Storeでアプリをダウンロード・起動し、画面の指示に従って設定すると、使えるようになる。

なお、Androidで「+メッセージ」アプリを設定すると、SMSも「+メッセージ」で送受信するようになる(SMSを他のアプリで使う場合は「+メッセージ」も使えない)。他のアプリの使い勝手を気に入っている場合は気をつけよう。

「+メッセージ」同士のメッセージ送信料金は無料(データ通信料金に込み、Wi-Fiも使える)だが、相手も「+メッセージ」を使っている必要がある。

ドコモ回線(タイプD)の「+メッセージ」対応は2021年 9月下旬予定と案内されている。

SMS付データSIMでの利用可否は不明。

メール

BIGLOBE ID 1つにつき、「BIGLOBEメール」のアドレスを1つ利用できる。

最初にメールアドレスを作成するが(初回に限り無料)、メールアドレスの変更には手数料330円がかかるので、気をつけたい。

MMSには非対応で、専用アプリも無いが、iPhoneなどの標準メールアプリに設定すれば使えるし、プロバイダらしくWebメールが提供されている。

余談だがホームページ作成サービスなどもある。今時は他社のレンタルサーバを別途契約する方が良いとは思うが。

通常は、スマートフォン利用者ならば1つは持っているであろうGmailやiCloudメールを使う方が良いとは思うが、もしBIGLOBEモバイルを解約しても月額220円(「ベーシックコース」料金)でメールアドレスを維持できるので、スマートフォンで使うものとは別にメールアドレスをほしいといった場合には検討しても良いだろう。

エリア・品質・対応機種

エリアはau(タイプA)またはドコモ(タイプD)と同じで、ほぼ全国で使える。

BIGLOBEではどちらかと言うとタイプAの方が快適に使える傾向があったが、近頃は大差ないみたい。どちらを選んでもいいと思う。

左がBIGLOBEモバイル【タイプA】平日夕方の混雑時間帯
右は比較用の povo 1.0(au・UQと同じ)
最混雑時間帯(平日の昼休み)
左がBIGLOBEモバイル【タイプA】
右は比較用の IIJmio タイプD
【タイプA】平日朝の通勤時間帯

通信品質

MVNOなので接続料計算方法の制約などから、ピーク時に混雑(速度低下)しやすいきらいがあるが、BIGLOBEは制御が上手いので、平日朝夕の通勤時間帯などの混雑時間帯にもそれなりに使える。

右図は平日夕方の混雑時間帯に計測したもの。左の大きい方がBIGLOBEモバイル【タイプA】(au回線)、右の小さい方は比較用の povo 1.0(au・UQと同じ品質)。

8Mbpsくらい出れば、動画も普通に見ることができる。混雑時にも遅延が低く抑えられているのが評価点だ。

ただし、平日の昼休み、つまり最混雑時間帯にはほとんどのMVNOが重くなる(右図)。これでも2021年に入ってだいぶ改善し、簡単なWeb閲覧や決済アプリくらいは使える程度まで改善しているので、楽天モバイル(建物内では電波が弱すぎて使い物にならないことも多い)よりはマシかもしれないが、やはり厳しい。

近頃はワイモバイルなども混雑時間帯の低下が著しいのだが、やはりMNOとMVNOの差が最も大きく出る部分だ。

一方、povo(au・UQと同じ)は混雑時間帯にも速度が出るが、遅延が大きく(反応が悪く)なる傾向がある。

メールや軽いWeb閲覧、文字中心のSNSなどは、むしろ遅延が小さい方が快適に使えることもある。用途次第では、BIGLOBEは混雑時間帯でも快適に使える。

【タイプA】深夜の閑散時間帯

半面、同じMVNOでもIIJmioなどは閑散時間帯には伸びるのだが、BIGLOBEは常時制御されているようで、閑散時間帯でもあまり伸びない傾向がある。「速度」が低いとファイルのダウンロードなどは遅くなるし、画像などが多いWebページを開くのも重くなる。ノマドワーカーや出張が多い人など、「速度」(伝送レート)を重視したい人は、auと同じ品質で使えるUQモバイルpovo 2.0などにしておく方が良いだろう。

「速度」が重視される傾向がある中で、2021年に入って他の大手MVNOがめざましく改善したが、BIGLOBEの改善は今ひとつで、相対的に魅力が低下している感も否めない。帯域増やしてほしいよね…

なお、全てエンタメフリー未契約で計測している(Netfilxは対象外ではあるが)。 #エンタメフリー・オプションを利用するとYouTubeなどが見放題になるが、対象サービスの通信速度が常時1Mbps以下に制御される。

対応機種

SIMのみ契約はもちろん、機種セット販売も行っている。取扱機種はSIMフリーAndroid機種と iPhone SE(第2世代)で、全てSIMフリー

一時期、SIMロックiPhoneを販売していたことがあるが、今はSIMフリー。SIMロック版は電話でSIMロック解除手続きできる。

機種持ち込みの場合は動作確認済端末が公開されているので、契約前に確認しよう。

スマートフォンはもちろん、フィーチャーフォン(ガラケー・ガラホ)やデータ端末(モバイルルータやiPadセルラーモデルなど)でもAPNを設定すれば利用できる。

SIMカードは3サイズ(nano/micro/標準)に対応しており、2024年 9月11日よりeSIMにも対応したので、様々な機種に対応できる。

バンド構成はauまたはドコモと同じ。SIMフリーの機種や中古店などで購入した機種はもちろん、他社で購入した機種も基本的にはそのまま使える(ただし、ソフトバンクワイモバイルで購入した機種は適さないことがある)。

タイプDはVoLTE非対応の機種も使えるが、タイプAの音声SIMを使う時は au VoLTE に対応している機種を選ぼう。

タイプA(au)対応バンド構成】※太字は主力バンド

  • FD-LTE (4G) Band 1, 3, 11, 18/26, 28(A)
  • TD-LTE (4G) Band 41, 42
FD-LTE Band 18/26 は重なっており、大抵の基地局が同時に吹いているので、どちらかに対応していれば、概ね実用上の問題はない。

タイプAは5Gには未対応

タイプD(ドコモ)対応バンド構成】※太字は主力バンド

  • FD-LTE (4G) Band 1, 3, 19, 21, 28(B)
  • TD-LTE (4G) Band 42
  • 5G Band n78, n79 (Sub-6), n257 (mmWave)
  • W-CDMA (3G) Band 1, 6/19
タイプDのみ、2022年 3月28日から5Gに対応予定。追加料金はかからないが、要申込。
タイプDの3Gデータ通信は、2022年8月以降に終了すると予告されている。その後も音声通話は利用できるが、ドコモの3Gは2026年3月までに停波する予定。また、5Gを有効にすると3Gが使えなくなる。

APN

AndroidはBIGLOBEが販売する機種を含め、基本的にAPNの設定が必要。

近頃のSIMフリー機種では予めAPNが登録済みになっている機種も増えてきた。その場合は、登録されているAPNを選択すれば使えるようになる。

  • APN biglobe.jp
  • ユーザー名 user
  • パスワード 0000
  • 認証タイプ PAPorCHAP
  • PDP Type IP
  • APNタイプ default,supl,hipri,tether
tether を設定できない場合は dun を試してみる。


iPhone・iPad

iPhone SE (第2世代) くらいまでの機種は、au回線ではキャリア設定を更新すると使えるようになる。 BIGLOBEのSIMを入れて起動し、Wi-Fiにつないでから、【設定 > 一般 > 情報】を開くと、最新のキャリア設定のインストールを促すダイアログが表示される(表示されない場合は更新済み、または対象外の機種)。 この場合、キャリア表示は「BIGLOBE 4G」になる。

ドコモ回線の場合、またはiPhoneの最新機種やiPadの場合は、構成プロファイル(BIGLOBE APN 設定プロファイル)をインストールすると使えるようになる。

キャンペーン

BIGLOBEモバイルでは格安SIM・格安スマホのキャンペーンを頻繁に実施しており、公式ホームページから契約するのがお得なことが多い。

店頭では、家電量販店などに即日開通カウンターが設置されている店があり、有償サポートを用意している店が多いので、サポートが必要な人はお店へ出かけると良いが、店員から勧められることはまず無いし、お店の方が得になることはあまり無いと思う。

Gポイント

BIGLOBEのキャンペーンでは「Gポイント」が多用される。

例えば、おサイフケータイに対応して価格も安い人気の OPPO Reno5 A を新規契約と同時に購入すると、20,000ポイント還元を受けられる。

BIGLOBEが運営するポイントサイトで使われているポイントなのだが、BIGLOBE料金の支払いにはもちろん、Amazonギフト券やnanaco、Ponta、dポイント、LINEポイントなどに交換して使うこともできる。

交換先は120種類以上あり、中には楽天銀行などの現金化できる所もある。交換先によっては時間がかかることと、交換手数料を引かれる交換先もあるので、説明をよく見て手続きしよう。

「My BIGLOBE」アプリ(Android版

BIGLOBE利用料金値引きに使うときにも交換手続きが必要になる。交換手続き後は12ヶ月以内に使い切らないと消滅してしまうので、一度にまとめて交換せず、少しずつ交換する面倒がある。

例えば料金が月々700円(税別)であれば、12ヶ月分で8,400円。もし勢い余って(笑)10,000ポイント交換してしまうと、1,600ポイント無駄になってしまうかもしれない。

端末割賦代金や工事代金などは、ポイント値引き対象外。

半面、1ポイントから使えるので端数を気にする必要がないし、BIGLOBEで使うと税別本体価格からの値引きになるので、他のポイント等に交換して使うよりも消費税相当分お得だ。

とはいえ、こまめに交換する手間もあるので、面倒であれば、他社ポイント等に交換して使うのが手っ取り早い。

なお、Gポイント残高は「マイページ」または「My BIGLOBE」アプリ(右図)で見られる。

Gポイントの期限は最後に取得/交換(利用)した日より12ヶ月だが、BIGLOBEモバイルを利用していると毎月数ポイント貯まり、期限が延長されるので、BIGLOBEモバイルを継続利用しているうちはずっと貯めることができる。もしBIGLOBEを解約してもGポイントは残るので、他のポイント等に交換して使える。

他社で行われている値引きやキャッシュバックと違って一手間増えるきらいがあるが、賢く使えばお得というわけだ。

エントリーパッケージ

家電量販店や一部通販サイトで販売されている「エントリーパッケージ」を購入すると、初期費用3,300円が無料になる。それが数百円から販売されているので、3千円近くお得になることもある。

SIMカード発行手数料 433.4円(税別394円)は別途。

Amazonなどの通販サイトではダウンロード版もあって、使いたい時にすぐに入手できる。長いこと置いておくと無効になることがあるので、新規契約(MNP転入を含む)する間際に購入すると良い。

ただし、「エントリーパッケージ」を使うと各種キャンペーンの適用外になることがあるので、購入前に#キャンペーン情報を確認しよう。

【公式qビッグローブ光

光☆SIMセット割

同じ BIGLOBE ID でBIGLOBEモバイルと「ビッグローブ光 」を契約すると月々330円(税別300円)、フレッツ光でBIGLOBEを利用している人には月々110円(税別100円)、値引きが入る。

契約しただけでは適用にならず、キャンペーンページでエントリーが必要なので、要注意。

加えて、ID1つあたり220円(税別200円)の「ベーシックコース」月額料金が不要になるので、キャンペーンのセット割と合わせて、月々550円または330円安くなる。

ビッグローブ光 」は他社フレッツサービスから事業者変更手続きだけで(工事不要で)利用できるし、IPv6接続(IPoE方式)にも対応している使いやすいサービスなので、フレッツ系の他社接続サービスを利用している人は変更を検討しても良いと思う。

シェアSIM

3ギガ以上のプランでは、主契約のデータ容量をシェアして使うSIMカードを追加できる。1契約あたり4枚まで追加でき(計5枚使える)、タイプA(au回線)とタイプD(ドコモ回線)を組み合わせて使えるのが特徴。

1人で複数の機器を使っている人、例えばLTE内蔵パソコンやiPadなどのタブレット端末、Rakuten WiFi Pocket などのモバイルルータなどに入れて使うのに便利だ。

また、少々玄人向きだが、主契約はau回線(タイプA)にしておき、登山道などで使いやすいドコモ回線(タイプD)のシェアSIMを追加して、DSDS対応のSIMフリー機種に両方入れておけば、auが圏外になってもドコモを使うこと(またはその逆)ができる。

月額料金は、データSIMは220円(税別200円)、SMS付きデータSIMは352円(税別320円)とリーズナブル。 ただし、シェアSIMを1枚追加・変更する度に初期費用が3,733.4円(税別3,394円)もかかるので、ご利用は計画的にどうぞ。

ちなみに主契約が音声通話SIMだと、シェアSIMにも音声SIMを追加できる。ただし音声SIMは月額990円もするので、あまりお得感はない。今時は他社がかなり安くなったので、むしろIIJmio「ギガプラン」(シェアもできる)やLINEMO「ミニプラン」(3GB使えて990円)などの方がお得かもしれない。

2024年 9月11日よりeSIMに対応したが、シェアSIMではeSIMを使えないので、iPadなどでシェアして使いたい人には不便がある。

BIGLOBE家族割

BIGLOBE ID 1つに対し、家族IDを4つまで追加できるようになっている。この家族IDには「ベーシックコース」月額料金が課金されないので、月々220円(税別200円)分、安く利用できる。これを「BIGLOBE家族割」と案内されている。

注意点としては、家族IDにまつわる手続きが煩雑なことと、料金の請求は主契約のIDに行く(つまり請求統合が必要)。請求を分けることはできない。

また、20歳未満の人は家族IDでも契約できず、保護者名義でIDを発行するよう案内されている。この場合、利用者が20歳以上になっても名義変更できず、煩わしい。(そのときはBIGLOBEに残らず、MNP転出している人が多そうだけれど。)

#シェアSIMとの大きな違いは、データ容量をシェアするかどうか。フィーチャーフォン(ガラケー・ガラホ)を使っている家族ならばシェアSIMの方が手っ取り早いと思うが、スマートフォンなどを子どもに持たせて使い過ぎが心配といった場合など、家族が使う回線でデータ容量をシェアしたくないときは、家族IDを追加して使うようになる。

手続き

「My BIGLOBE」アプリ(Android版

データ容量の確認

当月使ったデータ容量と残り容量は、「BIGLOBEマイページ」にログインすると見られる。

AndroidとiPhone向けには「My BIGLOBE」アプリもあるので、これを使うと都度ログインする手間が省け、起動すればすぐに見られる(右図)。

プラン変更

BIGLOBEマイページからできる。

My BIGLOBE」アプリでもできる。アプリでWebを表示しているだけだが、ログインする手間が省ける。

プラン変更に手数料はかからず、簡単にできるので、使ったデータ量に応じて毎月のようにプラン変更して賢く使うことができるが、変更は翌月適用で、キャンセルはできないので、気をつけよう。

タイプ変更する予定がある場合は、タイプ変更と同時にプラン変更できるので、先にタイプ変更手続きをしよう。

タイプ変更

タイプA←→タイプDの変更や、データSIMを音声通話SIMに変更することもできる。

変更手続きはBIGLOBEマイページから簡単にできるが、SIMカードの再発行が必要になり、数日ほどで送られてくるSIMカードに差し替えて、同封されている案内に従って開通手続きをする必要がある。

また、SIMカードタイプ変更手数料3,733.4円(税込、SIMカード準備料を含む)がかかる。

また、SMS付データSIMの場合は電話番号が変わるので、SMS認証などに使っている場合は気をつけたい。

シェアSIMの追加・解約

シェアSIMの追加・解約も、BIGLOBEマイページからオンラインで簡単にできる。

音声SIMも追加できるが、データ容量が付かない(主回線の契約容量をシェアして使う)のに月額990円もして割高なので(値下げされないのかな?)、パソコンやタブレットなどのデータ端末で使う人向け。 (音声SIMでシェアしたい人は IIJmio の方が良いと思う。)

シェアSIM発行時に1枚あたり3,733.4円(税込、SIMカード準備料を含む)のSIMカード追加手数料がかかるので、計画的にどうぞ。

解約時の注意

ベーシックコースの解約

BIGLOBEでは、かつてダイヤルアップ接続が盛んだった頃の名残で、BIGLOBEモバイルを契約するとID1つあたり220円(税別200円)の「ベーシックコース」月額料金が課金される仕組みになっている

これにE-mailアドレスや各種コンテンツサービスも紐づいているので、昔は合理性があったのかもしれないが、今時はIDが有料とはちょっと時代錯誤な感もあるね。

この220円は公式ホームページ等の表示価格に含まれているので、契約時は意識する必要はないのだが、解約時には意識する必要がある(^^;。

SIMを解約してもIDを残しておくと、メールやオプションサービスは引き続き利用できる仕組みになっている。わざわざ余計な費用を払ってまで利用したいオプションがあるかは微妙だが(^^;、光回線などを使っている場合はID課金が無いので、光回線と一緒にモバイルのオプションを使い続けることができる。

BIGLOBEでは純解約(電話番号廃止)やMNP転出の手続きWebでも解約できるようになったが、解約手続きとは別に「ベーシックコース」の退会手続きが必要になる。 MNP転出の場合は、他社でMNP転入・開通手続きを完了した後に、BIGLOBEの退会手続きをする必要がある。

電話で解約する際は「ベーシックコース」の退会手続きについても説明を受けるので、使う予定がなければ一緒に手続きしておこう。

スマート留守電」などのオプションサービスを利用していると解約手続きに時間がかかるので、電話する前にマイページでオプション解除を済ませておくと良い。オプションにもよるが、スマート留守電についてはBIGLOBEモバイルの契約有無に関係なく1ヶ月単位で使えるので、早めに解約しても損することはない。

タイプDのSIMカードの返却

タイプDのSIMカードは、解約時に返却する必要がある。定形封筒(84円)郵便書簡(63円)で構わないが、郵送料はユーザー負担。

タイプAのSIMカードは、返却不要。解約後は廃棄して構わない。

BIGLOBE

BIGLOBEは、現在はKDDIの完全子会社だが、長らくNECの通信サービスを担っていた経緯を持つ。

昭和の末期、企業向けに構築したネットワーク(VANサービス「C&C-VAN」)の隙間時間を使って、1986年に開始した個人のパソコン利用者向けパソコン通信サービス「PC-VAN」が人気を博し、富士通系のNIFTY-Serveとともにパソコン通信文化の土台を担った。当時の通信環境はアナログ加入電話回線にモデムをつないでみなし音声で通信するもので、2,400~14,400bps(2.4~14.4kbps)が主流だったので、SIGBBSといった仮想空間での文字によるコミュニケーションが盛んだった。

その後、平成に入る頃にインターネットが大学等で広く使われるようになり、次第に個人向けにも普及しだした。その頃合いにNECもISP事業に参入し、1995年にmesh(メッシュ)を立ち上げた。

翌1996年にBIGLOBEを立ち上げ、meshとPC-VANを統合した。パソコン通信サービスは惜しまれながら2003年までに順次終了したが、今でも英小文字3桁+数字5桁で自動発行される BIGLOBE IDに、PC-VAN時代の名残が見られる。

 その後は基本的にインターネット接続サービスを提供しているISPだが、その経緯からダイヤルアップ接続AIR-EDGEADSLPocket Wi-FiWiMAX、そしてフレッツ光と、一通りのラインナップを揃えている(一部終了しているサービスもある)。

そんな同社なのでMVNOにも比較的早い段階から参入しており、2012年2月に「BIGLOBE 3G」を開始。同年8月からLTEサービスを開始して伸ばした。同じく老舗のIIJmioとは好対照で、法人や技術に強いIIJに対して、BIGLOBEは個人向けサービスの経験が長い故か、営業・サポートも含めた安定感があった。

NECグループだった経緯もあり、Atermシリーズをセット販売するなど製品の拡販にも一役買っていたが、時代が変わって本業とのシナジーが薄れてきたのだろうか、2014年にNECグループから切り離され、ファンドを経由して2017年にKDDI傘下入りした。

他の多くのMVNOと同様、BIGLOBEもドコモ回線(現在の「タイプD」、以前は接続料が比較的安かった)を中心に販売していたが、KDDI傘下に入ってからは徐々にau回線(タイプA)の販売に注力していく。とはいえ、現在もau網・ドコモ網を併売しており、au網を使うと快適だが、ドコモ網も他社と遜色ない品質を保っている。

今でこそauのサブブランドのような言われ方をする向きもあるが、独特な BIGLOBE ID やGポイントなどの仕組みはずっと残っているし、それなりに独立を保っているのだろう。元々ISPだったことや、個人向け事業の長い経験もあってか、インターネット接続サービスに安定感があり、サポートも含めて充実している感がある。

参考リンク

関連記事