BIGLOBEモバイル
![]() ロゴと公式キャラクター「びっぷる」 | ||
事業者 | BIGLOBE | |
---|---|---|
利用回線 | 【タイプA】au 【タイプD】ドコモ (MVNO) | |
開始日 | 2021年 2月19日 2012年 8月 1日 (BIGLOBE LTE) | |
通信方式 | 4G (LTE) | |
4G Band(s) | 【タイプA】1, 3, 11, 18/26, 28(A), 41, 42 【タイプD】1, 3, 19, 21, 28(B), 42 | |
SIMカード | [A] マルチSIM (nano/micro/標準) [D] nano/micro/標準 | |
eSIM | × | |
SIMのみ契約 | ○ | |
SIM交換手数料 | 3,733.4円 | |
データ容量 | 1 / 3 / 6 / 12 / 20 / 30GB | |
超過時最大速度 | 200kbps | |
データ節約 | × | |
データ繰越 | ○ 翌月まで | |
データ追加 | 330円/0.1GB | |
テザリング | ○ 制限なし | |
IPv6対応 | × | |
音声通話方式 | [A] VoLTE [D] VoLTE, 3G(CSFB) | |
通話料 | 22円/30秒、9.9円/30秒 | |
通話定額 | オプション | |
着信転送 | ○ A / D | |
留守番電話 | ○ A / D | |
非通知拒否 | ○ A / D | |
SMS | ○ | |
キャリアメール | MMS非対応 無料 | |
データシェア | ○ シェアSIM | |
国際ローミング | 通話のみ可、有料 | |
月額基本料金 | 音声 1,078~8,195円 データ 990~7,557円 | |
契約時手数料 | 3,733.4円 | |
MNP転出料 | 3,300円 | |
期間縛り | 音声 12ヶ月 1,000円 データ 無し | |
家族割 | BIGLOBE家族割 | |
光セット | 光☆SIMセット割 | |
ポイント | Gポイント | |
法人契約 | ○ | |
サポート窓口 | フォーム/チャット/電話 | |
APN | APN設定方法 | |
iPhone対応 | ○ 設定方法 | |
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BIGLOBEモバイル(BIGLOBE mobile、ビッグローブ モバイル)は、BIGLOBEが提供するモバイルデータ通信サービス。auとドコモの回線を借りるMVNOで、au回線を「タイプA」、ドコモ回線を「タイプD」と呼んでいる。
丸い公式キャラクターは「びっぷる」。水の惑星・地球をイメージしているそうだ。
2012年2月に「BIGLOBE 3G」を始めた、MVNOの老舗のひとつ。同年8月からLTEサービスを開始。当初は「BIGLOBE LTE」(ビッグローブ エルティーイー)と名乗っていたが、いつの頃からか「BIGLOBE SIM」(ビッグローブ シム)に変わり、今は「BIGLOBEモバイル」で定着している。
こんな人におすすめ
- 1人から(家族割や光セットなどの煩雑なことをせずに)シンプルに使いたい
- 家族割・光セット割など不要で1回線目から安い
- スマートフォンだけでなく、LTE内蔵パソコンやタブレットも使いたい
- 複数のSIMカードを発行でき、データ量をシェアして使える
- iPhoneを使いたい
- SIMフリー版やSIMロック解除済みのiPhoneを使える
こんな人は他社も検討しよう
- 月々使うデータ量にムラがある
- BIGLOBEモバイルでは余ったデータ容量を翌月に繰り越して使えるものの、月間データ容量を超過すると最大200kbpsの厳しい制限がかかる。しかもデータ容量の追加は100MBあたり330円(1GB換算で3,300円!)と、とても高額。
- 契約容量に収めるのが基本ではあるが、出張やテレワーク・ビデオ会議が多い等で通信量が一定しない人にはあまり向かないかも。
- 初期設定が不安なのでサポートしてほしい
- 基本オンライン専用で、店頭サポートは無い。
- ただし一部の家電量販店には即日開通カウンターが設置されていて、有償サポートを利用できる。
- 平日朝の通勤時間帯や昼休みに快適に使いたい
- MVNOは混雑時間帯に遅くなるので、MNOのワイモバイルやUQモバイルなどが良いかも。
料金プラン
タイプA(au網)/タイプD(ドコモ網)、音声通話SIM/データSIM(SMS付き)/データSIM(SMS無し:タイプDのみ)、そして月間データ容量別に6プラン。計27プラン。
数こそ多いが、容量別に整理されていて、プラン改定による値下げも大抵自動適用になるので、そこまで煩わしさはない。回線種別と、毎月使いたいデータ容量で選べば良い。
太字は2021年 2月19日からのプラン料金。12ギガプラン以上(斜字)は改定前の価格で、だいぶ割高感があるが、見直し中のようなので、値下がりするだろう。発表を待ちたい。
回線種別 \データ容量
|
音声通話SIM | データSIM | 繰 越 |
シ ェ ア | |
---|---|---|---|---|---|
音声+SMS+データ 【タイプA】【タイプD】 |
SMS+データ 【タイプA】【タイプD】 |
データ 【タイプD】のみ | |||
1ギガプラン | 1,078円 (980円) |
― | ― | × | × |
3ギガプラン | 1,320円 (1,200円) |
1,122円 (1,020円) |
990円 (900円) |
○ | ○ |
6ギガプラン | 1,870円 (1,700円) |
1,727円 (1,570円) |
1,595円 (1,450円) |
○ | ○ |
12ギガプラン | 3,740円 (3,400円) |
3,102円 (2,820円) |
2,970円 (2,700円) |
○ | ○ |
20ギガプラン | 5,720円 (5,200円) |
5,082円 (4,620円) |
4,950円 (4,500円) |
○ | ○ |
30ギガプラン | 8,195円 (7,450円) |
7,557円 (6,870円) |
7,425円 (6,750円) |
○ | ○ |
- 金額は税込、()内は税抜本体価格、ユニバーサルサービス料別途
- 「ベーシックコース」月額基本料金220円(税別200円)が含まれている
- ユニバーサルサービス料は別途
- 追加データ容量は100MB(0.1GB)あたり330円
余ったデータ容量は翌月まで繰り越して使えるし、シェアSIMも使える(ただし1ギガプランは繰越・シェア不可)。
プラン料金は度々改定されて安くなったが、追加データ容量は100MB(0.1GB)あたり330円と非常に高額なままで、ここに改定が入らないのは残念だ。データ容量を後から追加して使うのは現実的でないので、余裕をもって大きめのプランを検討しよう。
もっともプラン容量は毎月でも変更できるが、ドコモ網を使う「タイプD」とau網を使う「タイプA」、音声/SMS付き/データ(SMS無し)は気軽に変更できない(変更するとSIM再発行になり手数料を請求される)ので、最初によく考えよう。
タイプA(au網)とタイプD(ドコモ網)で料金は共通。ただしデータ(SMS無し)を選べるのはタイプDのみ。手持ちの機種がドコモであればタイプDが良いが、BIGLOBEはKDDI傘下に入ってタイプAに注力しているので、au VoLTE 対応機種を使っている人は、タイプAにしておくと良いかも。
基本1プランの楽天モバイルのような気楽さは無いが、格安ながら全国のauまたはドコモと同じエリアで利用できる安心感がある。データ容量は毎月でも変更できる(翌月から適用)ので、自分が使うデータ量をある程度把握できている人には苦にならないだろう。
通話機能
音声通話を利用できるのは音声通話SIMのみ※。通話方式は、【タイプA】ではVoLTEのみ。【タイプD】ではVoLTEまたは3G(CSFB)。
通話料は従量制(税込22円/30秒)だが、専用アプリ「BIGLOBEでんわ」(Android版/iPhone版)を使うと従量通話料が半額以下(税込9.9円/30秒)になる(プレフィクス方式)。
また、「BIGLOBEでんわ」利用時に限られるが、通話定額オプションもある。
着信転送(タイプA/タイプD)は標準で利用できる(申込不要・月額無料、転送通話料は都度課金される)。
留守番電話(タイプA/タイプD)も利用できる。 「スマート留守電」を使う場合は、BIGLOBEで「スマート留守電」のライセンスを購入できる(月額319円 税別290円 初回初月無料)。
番号通知リクエストサービス(タイプA)、番号通知お願いサービス(タイプD)(他社の「ナンバー・リクエスト」に相当するサービス)も利用できる。
老舗だけあって、電話機能は充実しており、安心して利用できる。
通話オプション
- 通話パック60 - 国内通話料の最大1,188円(税別1,080円)相当(従量通話料で割って最大60分と案内されている)を、月額660円(税別600円)で利用できるオプション。
- 通話パック90 - 国内通話料の最大1,782円(税別1,620円)相当(従量通話料で割って最大90分と案内されている)を、月額913円(税別830円)で利用できるオプション。
- 3分かけ放題 - 月額660円(税別600円)で、3分以内の国内通話「かけ放題」になるオプション。
- 10分かけ放題 - 月額913円(税別830円)で、10分以内の国内通話「かけ放題」になるオプション。
いずれも、通話発信時に専用アプリ「BIGLOBEでんわ」(Android版/iPhone版)を使う必要がある※。
また、他社も同様だが0570ナビダイヤルなどは各通話オプションの対象外になるので、うっかり発信しないよう注意したい。
通話オプションの料金は、契約月・解約月も満額請求される(日割計算無し)。また、通話料の請求は1ヶ月遅れになる。
メール
BIGLOBE ID 1つにつき、「BIGLOBEメール」のアドレスを1つ利用できる。
MMSには非対応で、専用アプリも無いが、iPhoneなどの標準メールアプリに設定すれば使えるし、プロバイダらしく※Webメールが提供されている。
通常は、スマートフォン利用者ならば1つは持っているであろうGmailやiCloudメールを使う方が良いとは思うが、もしBIGLOBEモバイルを解約しても月額220円(「ベーシックコース」料金)でメールアドレスを維持できるので、スマートフォンで使うものとは別にメールアドレスをほしいといった場合には検討しても良いだろう。
エリア・品質
エリアはau(タイプA)またはドコモ(タイプD)と同じで、ほぼ全国で使える。
MVNOなので接続料計算方法の制約などから、ピーク時に混雑(速度低下)しやすいきらいがあるが、IIJmioなどよりは快適で、他社に比べるとBIGLOBEは頑張っている方だと思う。 混雑しやすい平日の朝と昼もそれなりに使え、混雑時間帯を避ければ概ね違和感なく使える。
今はどちらかと言うとタイプAの方が快適に使えるようなので、機種の制約やこだわりが無ければ、タイプAを選んでおくと良いだろう。
対応機種
SIMのみ契約はもちろん、機種セット販売も行っている。取扱機種はSIMフリーAndroid機種と iPhone SE(第2世代)で、全てSIMフリー※。
機種持ち込みの場合は動作確認済端末が公開されているので、契約前に確認しよう。
スマートフォンはもちろん、フィーチャーフォン(ガラケー・ガラホ)やデータ端末(モバイルルータやiPadセルラーモデルなど)でもAPNを設定すれば利用できる。
SIMカードは3サイズ(nano/micro/標準)に対応している(タイプAではマルチSIMが提供される)ので、様々な機種に対応できる。
バンド構成はauまたはドコモと同じ。SIMフリーの機種や中古店などで購入した機種はもちろん、他社で購入した機種も基本的にはそのまま使える(ただし、ソフトバンク・ワイモバイルで購入した機種は適さないことがある)。
タイプDはVoLTE非対応の機種も使えるが、タイプAの音声SIMを使う時は au VoLTE に対応している機種を選ぼう。
【タイプA(au)対応バンド構成】※太字は主力バンド
【タイプD(ドコモ)対応バンド構成】※太字は主力バンド
いずれも5Gには未対応。
APN
近頃のSIMフリー機種では予めAPNが設定済みになっている機種も増えてきたが、どの機種を使うにしても、基本的にAPNの設定が必要。iPhoneでは構成プロファイル(BIGLOBE APN 設定プロファイル)を使う。
- APN biglobe.jp
- ユーザー名 user
- パスワード 0000
- 認証タイプ PAPorCHAP
- PDP Type IP
- APNタイプ default,supl,hipri,tether※
キャンペーン
BIGLOBEモバイルでは格安SIM・格安スマホのキャンペーンを頻繁に実施しており、公式ホームページから契約するのがお得なことが多い。
店頭では、家電量販店などに即日開通カウンターが設置されている店があり、有償サポートを用意している店が多いので、サポートが必要な人はお店へ出かけると良いが、店員から勧められることはまず無いし、お店の方が得になることはあまり無いと思う。
エントリーパッケージ
家電量販店や一部通販サイトで販売されている「エントリーパッケージ」を購入すると、初期費用3,300円※が無料になる。それが数百円から販売されているので、3千円近くお得になることもある。
Amazonなどの通販サイトではダウンロード版もあって、使いたい時にすぐに入手できる。長いこと置いておくと無効になることがあるので、新規契約(MNP転入を含む)する間際に購入すると良い。
ただし、「エントリーパッケージ」を使うと各種キャンペーンの適用外になることがあるので、購入前に#キャンペーン情報を確認しよう。
光☆SIMセット割
同じ BIGLOBE ID でBIGLOBEモバイルと「ビッグローブ光契約しただけでは適用にならず、キャンペーンページでエントリーが必要なので、要注意。
加えて、ID1つあたり220円(税別200円)の「ベーシックコース」月額料金が不要になるので、キャンペーンのセット割と合わせて、月々550円または330円安くなる。
「ビッグローブ光
」は他社フレッツサービスから事業者変更手続きだけで(工事不要で)利用できるし、IPv6接続(IPoE方式)にも対応している使いやすいサービスなので、フレッツ系の他社接続サービスを利用している人は変更を検討しても良いと思う。
シェアSIM
3ギガ以上のプランでは、主契約のデータ容量をシェアして使うSIMカードを追加できる。1契約あたり4枚まで追加でき(計5枚使える)、タイプA(au回線)とタイプD(ドコモ回線)を組み合わせて使えるのが特徴。
1人で複数の機器、LTE内蔵パソコンやiPadなどのタブレット端末、モバイルルータなどを使うのに便利だ。
また、少々玄人向きだが、主契約はau回線(タイプA)にしておき、登山道などで使いやすいドコモ回線(タイプD)のシェアSIMを追加して、DSDS対応のSIMフリー機種に両方入れておけば、auが圏外になってもドコモを使うこと(またはその逆)ができる。
月額料金は、データSIMは220円(税別200円)、SMS付きデータSIMは352円(税別320円)とリーズナブル。 ただし、シェアSIMを1枚追加・変更する度に初期費用が3,733.4円(税別3,394円)もかかるので、ご利用は計画的にどうぞ。
ちなみに主契約が音声通話SIMだと、シェアSIMにも音声SIMを追加できる。ただし音声SIMは月額990円もするので、あまりお得感はない。今時は他社がかなり安くなったので、むしろワイモバイルで家族割を組む方がお得かもしれない。
残念ながらeSIMは使えないので、iPhoneやiPadの副回線に使いたい人はIIJmioの方が良いかも。
BIGLOBE家族割
BIGLOBE ID 1つに対し、家族IDを4つまで追加できるようになっている。この家族IDには「ベーシックコース」月額料金が課金されないので、月々220円(税別200円)分、安く利用できる。これを「BIGLOBE家族割」と案内されている。
注意点としては、家族IDにまつわる手続きが煩雑なことと、料金の請求は主契約のIDに行く(つまり請求統合が必要)。請求を分けることはできない。
また、20歳未満の人は家族IDでも契約できず、保護者名義でIDを発行するよう案内されている。この場合、利用者が20歳以上になっても名義変更できず、煩わしい。(そのときはBIGLOBEに残らず、MNP転出している人が多そうだけれど。)
#シェアSIMとの大きな違いは、データ容量をシェアするかどうか。フィーチャーフォン(ガラケー・ガラホ)を使っている家族ならばシェアSIMの方が手っ取り早いと思うが、スマートフォンなどを子どもに持たせて使い過ぎが心配といった場合など、家族が使う回線でデータ容量をシェアしたくないときは、家族IDを追加して使うようになる。
解約時の注意
BIGLOBEでは、かつてダイヤルアップ接続が盛んだった頃の名残で、BIGLOBEモバイルを契約するとID1つあたり220円(税別200円)の「ベーシックコース」月額料金が課金される仕組みになっている※。
この220円は公式ホームページ等の表示価格に含まれているので、契約時は意識する必要はないのだが、解約時には意識する必要がある(^^;。
SIMを解約してもIDを残しておくと、メールやオプションサービスは引き続き利用できる仕組みになっている。わざわざ余計な費用を払ってまで利用したいオプションがあるかは微妙だが(^^;、光回線などを使っている場合はID課金が無いので、光回線と一緒にモバイルのオプションを使い続けることができる。
こうした複雑さもあってか、BIGLOBEでは純解約(電話番号廃止)やMNP転出の手続きを電話でしかできず煩わしいが、電話口でIDについても説明を受けるので、使う予定がなければIDも一緒に解約しておこう。
「スマート留守電」などのオプションサービスを利用していると解約手続きに時間がかかるので、電話する前にマイページでオプション解除を済ませておくと良い。オプションにもよるが、スマート留守電についてはBIGLOBEモバイルの契約有無に関係なく1ヶ月単位で使えるので、早めに解約しても損することはない。
BIGLOBE
BIGLOBEは、現在はKDDIの完全子会社だが、長らくNECの通信サービスを担っていた経緯を持つ。
昭和の末期、企業向けに構築したネットワーク(VANサービス「C&C-VAN」)の隙間時間を使って、1986年に開始した個人のパソコン利用者向けパソコン通信サービス「PC-VAN」が人気を博し、富士通系のNIFTY-Serveとともにパソコン通信文化の土台を担った。当時の通信環境はアナログ加入電話回線にモデムをつないでみなし音声で通信するもので、2,400~14,400bps(2.4~14.4kbps)が主流だったので、SIGやBBSといった仮想空間での文字によるコミュニケーションが盛んだった。
その後、平成に入る頃にインターネットが大学等で広く使われるようになり、次第に個人向けにも普及しだした。その頃合いにNECもISP事業に参入し、1995年にmesh(メッシュ)を立ち上げた。
翌1996年にBIGLOBEを立ち上げ、meshとPC-VANを統合した。パソコン通信サービスは惜しまれながら2003年までに順次終了したが、今でも英小文字3桁+数字5桁で自動発行される BIGLOBE IDに、PC-VAN時代の名残が見られる。
その後は基本的にインターネット接続サービスを提供しているISPだが、その経緯からダイヤルアップ接続、AIR-EDGE、ADSL、Pocket Wi-Fi、WiMAX、そしてフレッツ光と、一通りのラインナップを揃えている(一部終了しているサービスもある)。そんな同社なのでMVNOにも比較的早い段階から参入しており、2012年2月に「BIGLOBE 3G」を開始。同年8月からLTEサービスを開始して伸ばした。同じく老舗のIIJmioとは好対照で、法人や技術に強いIIJに対して、BIGLOBEは個人向けサービスの経験が長い故か、営業・サポートも含めた安定感があった。
NECグループだった経緯もあり、Atermシリーズをセット販売するなど製品の拡販にも一役買っていたが、時代が変わって本業とのシナジーが薄れてきたのだろうか、2014年にNECグループから切り離され、ファンドを経由して2017年にKDDI傘下入りした。
他の多くのMVNOと同様、BIGLOBEもドコモ回線(現在の「タイプD」、以前は接続料が比較的安かった)を中心に販売していたが、KDDI傘下に入ってからは徐々にau回線(タイプA)の販売に注力していく。とはいえ、現在もau網・ドコモ網を併売しており、au網を使うと快適だが、ドコモ網も他社と遜色ない品質を保っている。
今でこそauのサブブランドのような言われ方をする向きもあるが、独特な BIGLOBE ID などの仕組みはずっと残っているし、それなりに独立を保っているのだろう。元々ISPだったことや、個人向け事業の長い経験もあってか、インターネット接続サービスに安定感があり、サポートも含めて充実している感がある。
参考リンク
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