Xiaomi 14 Ultra
Xiaomi 14 Ultra ブラック Xiaomiの日本版で初めてLeicaブランドが付いた | ||
メーカー | Xiaomi | |
---|---|---|
発売日 | 2024年 5月16日 | |
OS | Android 14 (Xiaomi HyperOS) | |
通信方式 | 5G + 4G + 3G | |
SIMフリー | ○ | |
デュアルSIM | ○ DSDV | |
SIMタイプ | nano + nano | |
NTTドコモ【◎ VoLTE】 au【◎ VoLTE】 SoftBank【◎ VoLTE】 楽天【◎ VoLTE】 | ||
◎=幅広く対応 ○=主要バンドに対応 △=一部のみ対応(非推奨) ●▲=要SIMロック解除 | ||
サイズ | <大> 縦161.4×横75.3×厚さ9.2 mm / 重さ 219.8 g | |
性能 / SoC | ◎ / Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 | |
メモリ(RAM) | 16GB (LPDDR5X) | |
内蔵ストレージ | 512GB (UFS 4.0) | |
ストレージ増設 | × | |
電池容量 | 5,000mAh | |
急速充電 | ○ USB PD (30W), 独自 (90W) | |
端子 | USB 3.2 Type-C | |
USB OTG | ○ | |
Wi-Fi | IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax/be (2.4GHz/5GHz/6GHz, Wi-Fi7) | |
Bluetooth | ○ 5.4 | |
NFC | ○ | |
FeliCa | × | |
GNSS(GPS等) | ○ G / L / O / B / I | |
生体認証 | ○ 指紋(画面内) | |
防水 | × | |
MHL・DP出力 | × | |
ディスプレイ | 6.73インチ AMOLED 3,200×1,440px | |
アウトカメラ (→詳細) |
【メイン】50MP f/1.63~4.0 23mm相当 1型センサー (Sony LYT-900) OIS対応 【3倍望遠】50MP f/1.8 75mm相当 Sony IMX858 OIS対応 【望遠5倍】50MP f/2.5 120mm相当 Sony IMX858 OIS対応 【超広角】12MP f/1.8 12mm相当 Sony IMX858 | |
インカメラ | 32MP f/2.0 90° | |
イヤホン端子 | × | |
ストラップ | × | |
本体色 | □ ■ | |
参考市価 | 199,900円(発売時点のメーカー直販価格) | |
▶Xiaomi 14 Ultra ▶仕様 ▶Photography Kit ▶au +1 collection ▶IIJmio |
Xiaomi 14 Ultra(シャオミ フォーティーン ウルトラ)は、中国Xiaomi(シャオミ)社製の5G対応スマートフォン。型番は24030PN60G(日本版を含むグローバル版)、開発名は "aurora"。
2024年 2月22日に中国で発表され、スペイン・バルセロナで開催されたMWC2024でも展示されてグローバル版の発売も予告された。日本では2024年 5月15日に発表され、翌16日より発売された。
日本市場ではこれまでAQUOSのみがLEICAブランド付きで発売されていたが※、Xiaomiの機種では本機が初めてLEICAブランド付きで発売された。
カラバリはホワイトとブラックの2色展開。
Android 14 ベースの Xiaomi HyperOS を搭載。
2024年 9月26日21時(日本時間)に廉価モデルの「Xiaomi 14T」欧州版がドイツ・ベルリンで発表された。続いて日本でも10月10日に発表され、11月下旬より順次発売予定。
また、後継機となる Xiaomi 15 シリーズが10月末頃に発表される予定。
用途を選ぶ機種
詳しくは後述するが、本機はカメラ重視で2台持ちする人向きの機種。
例えば普段使い用には Zenfone 10 や iPhone 16 などの比較的コンパクトな機種を使っていて、カメラ用にもう1台持ちたい、といった人には良いと思う。
(蛇足ながら付け加えると、カメラ用途の機種に別途20万円出せる人向け、となるが(苦笑)。)
本機はカメラこそ優秀だが、eSIMや「おサイフケータイ」(モバイルSuica等)が使えないし、重くて、電池持ちもあまり良くないなど、普段使いのスマートフォンとしては使いにくい面がある。
1台のみで運用したい人は、2024年11月末頃に発売予定の「Xiaomi 14T Pro」などを買う方が良いと思う。
購入方法
(2024年10月現在)
メーカー直販、一部の家電量販店と一部のauショップ、およびIIJmioで販売されている。価格は199,900円(IIJmioは194,800円)で、日本版はどこで買っても「フォトグラフィーキット」がおまけに付いてくる(数量限定の無料特典扱い、中古店等の非正規販売品は対象外)。
auでは「au +1 collection」扱いで、SIMフリー版と同じ機種が販売されている。
どこで買ってもいいが、家電量販店等で買うのが世話無しで良いだろう。
ところが、2024年10月時点では品薄になっていて、家電量販店等での販売はほぼ終息しているよう。中古店等でフォトグラフィーキット付きの未使用品が出回っていて、15万円前後で買えるので、中古店等で探してみるのも良いだろう。
長期保障は無い(auショップで買っても無い)ので、必要に応じクロネコ「スマホもしも保険」(月額790円のプロプランは20万円まで補償対象)などに加入しておこう。
このほか、auオンラインショップレンタルサービスでも取り扱いがあって、ワンタイムプランで14泊・1万円弱(往復送料込)で借りることができるので、最新のLEICA付き機種を試しに使ってみたいだけならば借りるのも方法だ。
対応バンド構成
- 5G Band n1, n2, n3, n5, n7, n8, n20, n28, n38, n40, n41, n48, n66, n77, n78, n79 (Sub-6)
- 4G FD-LTE Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 18, 19, 20, 26, 28, 66
- TD-LTE (4G) Band 38, 40, 41, 42, 48
- W-CDMA (3G) Band 1, 2, 4, 5, 6, 8, 19
- GSM (2G) 4バンド対応
[1] (太字は日本国内で使われているバンド番号)
日本版はどこで買っても対応バンド構成は同じ。SIMロックも無いので(SIMフリー)、国内全キャリア(各MVNOを含む)で快適に使える。テザリングもOK(要設定)。
SIMカードはnanoSIMが2枚入り、デュアルSIM(DSDV)で使えるが、eSIMが使えないのが地味に不便。
原則としてAPN設定が必要だが、筆者が試したところ、ワイモバイルと楽天モバイルは設定済みになっており、自動認識されてすぐに使えた。ただしワイモバイルはIPv4専用の古いAPNが設定されているので、IPv6対応のAPNに書き換える方が良い。また povo 2.0 はAPN設定が必要だった。
本機はドコモ回線の5G n79に対応しているが、筆者は未確認(近くにドコモの5G n79対応基地局を快適に使える場所が無いので…)。
機能と特徴
画面は6.73インチ有機ELディスプレイ、解像度は1440×3200px(522ppi、9:20、Xiaomi 13 Pro と同じ)。とても高解像度だが、工場出荷時は節電のために1080×2400pxになっている。【設定 > ディスプレイと明るさ > ディスプレイの解像度】で変更できる。
大きさは Xiaomi 13T とほぼ同じだが、カメラ部が大きいせいか、本機の方が23g重く、重心のバランスも悪い(カメラのある方が重い)ため、片手で持っていると少々疲れやすい感がある。
フラグシップSoCの Snapdragon 8 Gen 3 を搭載し、メモリ16GB、内蔵ストレージ512GB(中国版は256GBもあり)と大容量。microSDカードを使えないのは残念だが、ストレージ容量で困ることはあまりないだろう。
本機のUSB端子は USB 3.2 Gen 2 で、パソコンへの転送も若干早い。写真等のデータをこまめに転送・バックアップしている人には嬉しい。
nanoSIM 2枚のデュアルSIMに対応しているが、eSIMには非対応。NFCは内蔵しているが、FeliCa(おサイフケータイ)には非対応。カメラ専用やサブ機にと割り切って使うぶんにはいいが、1台目(普段使い)には向かない。
通信はもちろん5G対応。Sub-6までだが、日本のドコモ(と中国)でしか使われていない 5G n79 にも対応が謳われているので、国内どのキャリアでも快適に使えそうだ。
文字入力
もちろん、Google Play で好きなIMEを入れて使うこともできる。【設定 > 追加設定 > 言語と入力 > キーボードを管理】でONにしてから、ひとつ戻って【現在のキーボード】を変更すれば良い。
ちなみに筆者は FSKARENを入れて快適に使えている。
スクリーンショット
スクリーンショットはAndroid標準の電源ボタン+音量下ボタンの同時押しで撮れるし、指3本で上から下にスワイプするジェスチャー操作にも対応している。 【設定 > 追加設定 > ジェスチャーショートカット > スクリーンショットを撮影】
また、スクロールスクリーンショットにも対応している。普通にスクリーンショットを撮った後、右上にサムネイルが出てくるので、その下の「スクロール」をタップする。
スクリーンショット撮影音は無音にできる。 【設定 > サウンドとバイブレーション > 追加設定 > スクリーンショットの撮影時に音を鳴らすをOFF】
保存場所は【内部共有ストレージ/DCIM/Screenshots】。Android標準のPicturesではなく、DCIMの下に保存されるので要注意。ファイル名は【Screenshot_年-月-日-時-分-秒-番号_アプリID.jpg】。
画面
ディスプレイは約6.73インチのAMOLEDを搭載しており、屋外での視認性、側面からの視認性、ともに優れている。
ディスプレイの解像度は 1,440×3,200px (9:20) の縦長で、SNSなども見やすい。
発色も良好。筆者はデフォルトのままで使っているが、MIUIは色温度を調整する機能を備えているので、色味の微調整もできる。 【設定 > ディスプレイと明るさ > 色彩】
ちなみに「DRM Info」を見ると、Widevine CDM の Security Level は L1 と表示される。動画配信サイトでHD画質以上の再生もできそうだ。
本機は画面四隅が湾曲している。とはいえ Xiaomi 12S Ultra / Xiaomi 13 Pro ほどではなく、画面端での誤操作はそこまで気にならないが、平面保護のガラスフィルムを貼ると画面端の操作がしづらくなる。画面保護フィルムは指紋認証対応のTPU曲面対応フィルムを選ぶと使いやすいと思う。
視線を検出して画面ON
電子書籍を読んでいる時など、読書中に画面が消灯して煩わしいことがよくある。
スリープに入るまでの時間【設定 > ロック画面 > スリープ】を長くして回避するのも一方法だが、本機には「視線を検出」という機能があり、【設定 > ロック画面 > 視線を検出】をONにしておくと、インカメラを使って視線が検出され、画面を見ていることが検出されるとロックされない。
ちなみにこの「視線を検出」をONにすると、「ユーザーが画面を見ていることを検出してもデバイスはロックされません。顔の特徴は分析されず、顔情報がデバイスに保存されたり、クラウドにアップロードされたりすることはありません。」との案内が出る。顔認証ではないので、誰が見ていてもロックされないことに注意しておこう。
また、有機ELディスプレイはダークモードにすることで電池消費を減らせるし、目の疲れも軽減できるので、ダークモードの利用がお勧めだ。 【設定 > ディスプレイと明るさ > ダークモード】
フォント
規定では「MiSans」というフォントが使われている。日本語表示も特に違和感なく使えると思うが、Android標準の「Roboto」や、無料で提供されている丸文字系「Mejiro」などに変更することもできる。
【設定 > ディスプレイと明るさ > フォント設定】を開くと選択でき、「Default」を選ぶとRobotoフォントになる。右端の「…」を押すと追加インストールできる。
たくさん出てきてわかりにくいが、欧州フォントが多いので、検索窓で「Roboto」や「Mejiro」などと入力して日本語対応フォントを探すと、少ないながらも選べる。
無料と有料があるが、無料フォントで充分実用になる。
指紋センサー
本機は画面内に指紋センサーが埋め込まれており、感度は申し分ないが、ロック解除時にいちいち目視しないと位置が分かりにくいことと、市販の画面保護フィルムとの相性問題が出やすい欠点がある。
カメラをよく使う場合は、設定によりロック解除を省いて電源ボタン2度押しですぐにカメラを起動できる【設定 > 追加設定 > ジェスチャーショートカット > カメラを起動 > 電源ボタンを2回押す】ので、設定しておくことをお勧めする。
画面保護フィルムは、予め貼られているものはもちろん、市販の透明な(特殊加工の無い)保護フィルムは多くが指紋センサーに対応している。工場出荷時に貼付済の保護フィルムは指の滑りが悪くて使いづらいので、市販のフィルムに貼り替えるのがお勧め。
ガラスフィルムもセンサー付近に気泡が入らなければ指紋認証できる場合が多いが、厚さがあるぶん精度が落ちるので、本機の保護フィルムは薄型の保護フィルム(PDA工房 Flexible Shield など)がお勧め。
市販のフィルムを貼る(貼り替える)場合は、フィルムを貼って少し待って気泡が抜けた頃に指紋登録をしなおすと、指紋センサーの反応が良くなる。
本機用の保護フィルムは家電量販店では品揃えが少ないので、通販で購入するのが良いだろう。貼るのが苦手な場合は、PDA工房の貼り付け代行サービス(貼付工賃は無料だが往復送料負担)を利用すると良いだろう。
GNSS(GPS等)
本機のGNSSは、GPS、GLONASS、Galileo、Beidou、NavICに対応している。
仕様ではQZSS(みちびき)に対応とは書かれていないが、筆者が試した範囲ではQZSSも受信しているよう。
筆者が使っている範囲で、測位が遅いとか位置が飛びやすいといった感じはない。
筐体
本機は防塵防水に対応していない。程度問題ではあるが、雨の中での利用は避けるのが良さそう。
バックパネルはバイオレザー(ポリウレタン樹脂を含む)でシボ加工されている。
手触りは良いが、背面に保護フィルムを貼ることはできない。手で持って滑りにくいが、ポリウレタン樹脂を含むためアルコールを含むクリーナーとの相性が悪く、汚れの付着や経年劣化が気になる。
また、本機は背面カメラ部の出っ張りが大きく、カメラ部に傷が付きやすいので、ケースを使う方が良いと思う。ただし、カメラ部の保護が厚いケースを使うと超広角撮影時にケラレる場合があるので要注意。
ケースを使うと、ストラップを付けられて、持ちやすく・扱いやすくなるメリットもあるが、本機に付属のケースにはストラップホールが無く、カメラ部の保護も無い。特典の「Photography Kit」を使う場合はストラップを付けられるが、本機のみで使う場合には別途市販のケースを購入する方が使いやすいと思う。
付属品
- Xiaomi 14 Ultra 本体
- ACアダプタ(MDY-15-EN 90Wハイパーチャージ対応品)
- USB A-C ケーブル(90Wハイパーチャージ対応品)
- SIMピン
- 保護ケース※(ストラップホール無し)
- クイックスタートガイド
本機は「Photography Kit」とは別にケースが付属しているが、付属のケースにはストラップホールが無く、カメラ部も全面開口で保護されない。「Photography Kit」を使う場合にはストラップを付けられるが、本機のみで使う場合は別途ストラップホール付きのケースを買う方が良いと思う。
画面には保護フィルムが貼付済になっているが、あまり使いやすくはないので、筆者は市販の画面保護フィルム(指紋認証対応)に貼り替えて使っている。
電池と充電
本機の急速充電は、専用充電器のほか、汎用の QuickCharge 4 / 3+ / 3.0 / 2.0 と、USB PD 3.0 PPS / 2.0 にも対応している。
Xiaomiの急速充電器は入手困難だし、大きくて重いので、予備用・旅行用等に別途購入するなら、市販の USB PD 対応急速充電器がおすすめだ。
例えば30W対応の Anker 711 Chargerを使うと、9.5V 3A (30W) で充電され、2時間足らずで満充電できる。普段使いには充分だろう。
比較的安価に購入できる18~20W対応の USB PD 急速充電器でも充分早く※、2時間くらいで満充電できるので、普段使いには充分だと思う。
ケーブルは別売になっていることが多いので、PD対応のケーブルが無ければ併せて購入しよう。
モバイルバッテリー
内蔵電池は公称5,000mAhの大容量だが、本機は電池の減りが早い感がある。
とはいえ、派手に使わなければ1日(朝から夜まで)持つだろうが、カメラを多用していると、電池がもりもり減ってゆく。
カメラを多用する人や、旅行の際は、モバイルバッテリを持っておくと安心だ。
本機は USB PD 急速充電に対応しているので、USB PD 対応のモバイルバッテリを持ち歩いていれば、90Wハイパーチャージこそできないが、移動中などの合間の時間に継ぎ足し充電して使い続けることができるし、汎用の USB PD 充電器でもそこそこ早く充電できる。
モバイルバッテリーを購入する際は、Amazonなどで廉価で売っているノーブランド製品を買うと、使い終わって廃棄する際に困ることになる。国内で使用済み電池の回収を行っているJBRC会員メーカーの製品を選ぼう。
90Wハイパーチャージ
本機には90W急速充電器「MDY-15-EN」と専用ケーブルが1組付属しており、これを使ってハイパーチャージを有効にしておくと約30分で満充電になる。
【設定 > バッテリーとパフォーマンス > 追加機能 > 充電速度のブースト > 充電速度のブーストをON】にすると、90Wハイパーチャージを利用できる。
本機は予めハイパーチャージを有効にしておかないと90W充電にはならないが、自宅等で充電するならこれでも充分早く充電できると思う。あくまで出先等で急いで充電したい時に使うのが良いと思う。
この90W急速充電器の入力は AC100V 50/60Hz 2A で、新幹線・特急・指定席列車の座席コンセントでも使える(一部列車のコンセントは容量超過するので使用前に座席まわりの表示を確認されたい)。
「Xiaomi 13T Pro」に付属の120W充電器は154g(ケーブルは別途32g)もあって持ち歩きの負担になっていたが、本機に付属の90W充電器は96g(同上)に軽量化し、大きさも若干小さくなって、持ち歩きやすくなった。
ところが、職場等に置いておく予備がほしくても、本機に付属の90W急速充電器は別途購入が困難。
でもXiaomiの120W急速充電器は互換性があり、90W急速充電にも対応しているし、旧機種の「Xiaomi 11T Pro」や「Xiaomi 12T Pro」に付属の120W急速充電器「MDY-13-EG」もそのまま本機で使える。
旧機種に付属の充電器が不要になってフリマサイト等に出品している人もいるので、そうした中古品を購入するのも一方法だ※。
ただし120W急速充電器は大きくて重い(ケーブル別で185gもある)ので、120W充電器は自宅や職場などで据え置きで使って、本機に付属の充電器を持ち歩くのが良いと思う。
また、「Xiaomi 13T Pro」に付属の120W急速充電器「MDY-14-EF」はGaN採用で重さが154gに減ったものの、入力電流が AC100V 3.0A に増えてしまったので、列車内コンセントでは使えない※。
新幹線や特急列車、普通列車グリーン車(E235系)の座席コンセントはノートパソコンの使用も想定されており AC100V 60Hz 2A までが多いが※、ディーゼル車(非電化区間)や旧式の車両にコンセントを後付けした場合などで制限が厳しいものもあり、例えば智頭急行のHOT7000系(スーパーはくと)では「35Wまで」とされている。
高速バスなどは0.3A程度までのものが多いので、許容量が明記されていないコンセントでの急速充電器の使用は避けよう。
電車内コンセントの容量は、コンセント付近(右写真)や正面の車内案内ラベルなどに記載されているので、使う前に確認しよう。
本機に付属の充電器は比較的軽くて入力が AC100V 2A なので、持ち運び用には本機に付属の充電器を使い、別途購入した充電器は自宅や職場などで使うのが良いだろう。
カメラ
作例準備中
フォトグラフィーキット
準備中
プリインアプリ
本機のプリインアプリはGoogle系とメーカーアプリ、およびFacebook等のゴミアプリ (bloatware) がいくつか入っているが、多くは端末の操作でアンインストールできる。
本機はキャリアモデルではないので、auショップで買ってもキャリアアプリは入っていない。
ただし、Facebook本体(katana)は端末の操作でアンインストールできても、Facebookモジュールがシステム領域に隠されているので、全て無効化を推奨。Facebookの個人情報収集癖はますます巧妙化しているようだ。
トラブルシューティング
同じ Xiaomi HyperOS を搭載している Xiaomi 13T の記事を参照。
- Xiaomi 13T#テザリングしたい
- Xiaomi 13T#USBメモリ等のOTG機器を使いたい
- Xiaomi 13T#非通知等の迷惑電話をブロックしたい
- Xiaomi 13T#カメラやアプリを素早く起動したい
- Xiaomi 13T#デフォルトアプリを変更したい
- Xiaomi 13T#Googleアシスタントを無効にしたい
- Xiaomi 13T#戻るボタンとメニューボタンを入れ替えたい
- Xiaomi 13T#「覆わないでください」全画面表示を消したい
- Xiaomi 13T#広告宣伝を消したい
トラブルシューティング(上級者向け)
爆音シャッター音を無効化する
本機は地域設定を「日本」にすると、シャッター音をOFFにできない。
本機は日本市場向けにもグローバル版が販売されているので、地域設定が有効になっていて、他のXiaomiのグローバル向け機種と同様に、地域設定で日本(と韓国)以外を選ぶとシャッター音をOFFにできるようになる。
地域設定は【設定 > 追加設定 > 地域】で変更できる。
ちなみにこの地域設定はXiaomi独自のもので、他社のAndroidアプリ(Google Play 等のGoogleアプリを含む)には影響しない。ここを日本以外にしても Google Play では日本の向けのコンテンツをインストールできる。
USBデバッグを使う
開発者向けの Android Debug Bridge (ADB)を使いたい時の操作。
一般的なAndroid機種では「ビルド番号」欄を繰り返しタップするが、本機(HyperOS)の場合は【設定 > デバイス情報 > OSバージョン】を繰り返しタップすると、「開発者向けオプションが有効になりました」と表示される。
その後、【設定 > 追加設定 > 下の方の「開発者向けオプション」 > USBデバッグ】をONにし、警告文を読んでOKしてから、本機の画面ロックを解除した状態でパソコンとUSB接続すると、本機の画面に「USBデバッグを許可しますか?」と表示されるので、OKする。
Windows 10 では、Google USB ドライバが使える。
Windows 11 では、本機のUSBデバッグをONにしてからUSB接続すると自動認識される。
本機のUSBデバッグをONにした状態でWindowsパソコンにUSB接続すると、デバイスマネージャの「ユニバーサル シリアル バス デバイス」以下に認識される(右図)ので、この本機名を右クリックして、予めダウンロード・展開しておいた Google USB ドライバをインストールする。
なお、【設定 > 追加設定 > 下の方の「開発者向けオプション」 > 開発者向けオプション】をOFFにすれば、開発者向けオプションを無効に戻せる(設定値はリセットされる)。
ゴミアプリを無効化する
Xiaomi製品は MIUI 14 より、ほとんどのプリインアプリがアンインストールできるようになったので、不要な物は端末の操作で消せば良い。
ただし、本機(グローバル版)にもご多分に漏れずFacebookの隠しモジュール3つがシステム領域にプリインストールされている。Facebookの個人情報収集も増々悪質化している感がある。Facebook系モジュールは即刻ADBでアンインストール(後述)を推奨。
また、Google系アプリはアンインストールできないものが多く、「Google TV」「YouTube」「YouTube Music」などの不要な(邪魔な)物もあるので、必要に応じADBでアンインストールする。
他のAndroid機種と同様、開発者モードに入ってADBを使うと、消せないゴミアプリを無効化できる。
ただし、ADBは開発者向けのツールなので、ある程度詳しい人向け。最悪、端末が使えなくなることもあり得るので、一般にはお勧めしない。自己責任でどうぞ。
具体的には、例えば、こんな感じ。 (Windows 10/11 のコマンドプロンプトでの操作例。予め adb.exe があるディレクトリ(規定では C:\Program Files (x86)\Android\android-sdk\platform-tools)にPATHを通しておくか、カレントディレクトリを変更しておく。以下同様。)
> adb shell pm uninstall -k --user 0 com.facebook.system Success
削除したいアプリをパッケージ名(アプリケーションID)で指定する必要があるが、いちいち調べるのは大変なので、まずはパッケージ一覧を取得しておくと便利。ただし大量に出てくるので、後で処理しやすいよう、ファイルに保存する。
adb shell pm list packages -f > packages.txt
パッケージ一覧が保存された packages.txt を任意のテキストエディタで開いて眺めつつ、無効にしたいアプリを抽出してゆく。
システム領域に入っているアプリは、多くが端末の動作に必須のアプリなので、無効にすると本機が動作しなくなることも考えられる。くれぐれも慎重に、自己責任で実施してもらいたいが、参考までに筆者が無効化したアプリは下記。
筆者が無効化したゴミアプリ
adb shell pm uninstall -k --user 0 com.facebook.appmanager adb shell pm uninstall -k --user 999 com.facebook.appmanager adb shell pm uninstall -k --user 0 com.facebook.services adb shell pm uninstall -k --user 0 com.facebook.system adb shell pm uninstall -k --user 0 com.amazon.appmanager adb shell pm uninstall -k --user 0 com.android.hotwordenrollment.okgoogle adb shell pm uninstall -k --user 0 com.android.hotwordenrollment.xgoogle adb shell pm uninstall -k --user 0 com.google.android.apps.googleassistant adb shell pm uninstall -k --user 0 com.google.android.apps.tachyon adb shell pm uninstall -k --user 0 com.google.android.apps.youtube.music adb shell pm uninstall -k --user 0 com.google.android.partnersetup adb shell pm uninstall -k --user 0 com.google.android.projection.gearhead adb shell pm uninstall -k --user 0 com.google.android.videos adb shell pm uninstall -k --user 0 com.google.android.youtube adb shell pm uninstall -k --user 0 com.mi.global.shop adb shell pm uninstall -k --user 0 com.miui.analytics adb shell pm uninstall -k --user 0 com.miui.cloudbackup adb shell pm uninstall -k --user 0 com.miui.cloudservice adb shell pm uninstall -k --user 0 com.miui.micloudsync adb shell pm uninstall -k --user 0 com.miui.mishare.connectivity adb shell pm uninstall -k --user 0 com.miui.msa.global adb shell pm uninstall -k --user 0 com.xiaomi.mipicks adb shell pm uninstall -k --user 0 com.tencent.soter.soterserver adb shell pm uninstall -k --user 999 com.tencent.soter.soterserver
- --user 999 は「デュアルアプリ」機能で使われる。
com.xiaomi.midrop
(ShareMe)は端末の操作でアンインストールできる。【設定 > アプリ > アンインストールしたシステムアプリ】より再インストールもできる。
要注意アプリ
com.miui.android.fashiongallery
- 壁紙カルーセルcom.miui.securitycore
- デュアルアプリcom.xiaomi.discover
- システムアプリアップデーターcom.xiaomi.finddevice
- Xiaomi版の「デバイスを探す」。Googleが使えない中国などでは有用だが、日本ではGoogleの「デバイスを探す」を使うので不要。しかしこれを削除すると【設定 > セキュリティ状況】が誤動作するので、削除はしないのが無難。常にバックグラウンド動作して位置情報を取り続けているので、権限を全てOFFにしておこう。
ゴミアプリ
com.facebook.appmanager
,com.facebook.services
,com.facebook.system
- 言わずと知れたプライバシー問題の多いFacebookの、隠しモジュール類。即刻無効化を推奨。com.miui.cloudservice
,com.miui.cloudbackup
,com.miui.micloudsync
,com.miui.mishare.connectivity
- Xiaomi Cloud。中国以外では一般にGoogleのサービスが使われるので、日本ではすでにサービスが打ち切られており、Mi Cloud から Google フォトへの移行が案内されている。アプリが残っているとバックグラウンド動作するので、削除する方が良い。com.miui.analytics
,com.miui.msa.global
,com.xiaomi.mipicks
- セキュリティと称してアプリのインストール時に広告を出してくるウザイ奴。com.tencent.soter.soterserver
- 中国のアプリではよく使われているようだが、日本では不要。
Google系もシステム領域にインストールされるアプリが増えた。使わない物はアンインストール推奨。
GBoardも不要ならばアンインストールできるが、本機にはIMEがGBoardしか入っていないので、先に他のIMEを入れて有効にしておく必要がある。
adb shell pm uninstall -k --user 0 com.google.android.inputmethod.latin
ちなみに有効にしたい(戻したい)ときはこうする。
> adb shell cmd package install-existing com.google.android.inputmethod.latin Package com.google.android.inputmethod.latin installed for user: 0
参考リンク
- Xiaomi 14 Ultra、仕様、Xiaomi 14 Ultra Photography Kit
- Xiaomi 14 Ultra ( au +1 collection)
- Xiaomi 14 Ultra (IIJmio)
- ギャラリーアプリ内アイテムのXiaomi Cloud同期終了とGoogle フォトへの転送に関するお知らせ(2023年 4月 1日)
- ライカとXiaomiが共同開発の「Xiaomi 14 Ultra」をau +1 collectionから5月16日に発売(KDDI、2024年 5月 9日)
- Xiaomi 14 Ultra Camera test(DXOMARK、英語)
- インタビュー 「ライカの端末を日本で出したい」、Xiaomiのキーパーソンが描く展望(ケータイWatch、2024年 2月28日)
- シャオミが「Xiaomi 14 Ultra」などを発表、大沼社長らが語る製品戦略とは(ケータイWatch、2024年 5月 9日)
- カメラに全振りした「Xiaomi 14 Ultra」、日本に投入するシャオミの狙い(日経XTECH、2024年 5月10日)
- 約20万円でも「Xiaomi 14 Ultra」が想定以上の反響だった理由 ミッドレンジは“企業努力”で価格を維持(ITmedia Mobile、2024年 6月17日)