OCN モバイル ONE

提供:きまぐれ手記 Kimagurenote
ドコモのエコノミーから転送)
移動先: 案内検索
OCN モバイル ONE
OCNmobileONE 770yen.jpg
音声SIM 月額770円からの新料金
550円の料金コースもある)
事業者 NTTレゾナント
利用回線 NTTドコモ (MVNO)
開始日 2019年11月20日
通信方式 5G + 4G + 3G
5G Band(s) n78, n79, n257
4G Band(s) 1, 3, 19, 21, 28(B), 42
SIMカード マルチSIM (nano/micro/標準)
eSIM ×
SIMのみ契約
SIM交換手数料 (音声)3,733.4円 (データ)2,413.4円
データ容量 0.5 / 1 / 3 / 6 / 10GB
超過時最大速度 200Kbps
データ節約 節約モード
データ繰越 翌月末まで
データ追加 550円/GB(アプリ利用時)
テザリング ○ 制限なし
IPv6対応 ×
音声通話方式 VoLTE, 3G(CSFB)
通話料 11円/30秒
通話定額 オプション
着信転送
留守番電話 330円
非通知拒否
SMS
キャリアメール MMS非対応 無料
データシェア 容量シェア
国際ローミング 要申込、通話のみ可、有料
月額基本料金 音声 550~1,760円
データ 858~1,760円
契約時手数料 3,733.4円
MNP転出料 0円
期間縛り 無し
家族割 無し
光セット OCN光モバイル割 -220円/線
ポイント dポイント 1%
法人契約 × 法人向けは別建て
サポート窓口 Webフォーム/チャット/電話
APN APN設定方法
iPhone対応 設定方法
OCN モバイル ONE サポート OCNマイページ

OCN モバイル ONE(オーシーエヌ モバイル ワン)は、NTTレゾナントが提供する個人向けモバイルデータ通信サービス。ドコモの回線を借りるMVNO

いわゆる「格安SIMシム」「格安スマホ」大手のひとつで、シェアはIIJに次ぐ2位(総務省発表、2022年3月末)。

ドコモのエコノミーMVNO」に参画しており、ドコモショップでも契約できる。ドコモショップでは回線契約(SIMカード)のみでもいいし、ドコモの端末を一緒に購入することもできる(価格は無割引)。ドコモショップで契約するとSIMカードが即日発行されてすぐに使い始められるとともに、初期設定のサポートを受けられるため、端末の設定に自信がないユーザーに好評のようだ。

一方、店頭サポートが不要な人には直販(通販)サイトで売れ筋SIMフリースマートフォンを格安販売しており、スマートフォンの買い替えと同時に契約するとお得になることが多い。お得な契約方法は#キャンペーンを参照。

OCN」は、NTTレゾナント(個人向け)およびNTTコミュニケーションズ(法人向け)が提供する通信サービスのブランド名。

NTTレゾナントはNTTドコモの子会社で、同じくドコモの子会社になったNTTコミュニケーションズ (NTTcom) がMVNEをしている。

その運営会社であるNTTレゾナントだが、2023年 7月 1日にNTTドコモに吸収合併されることが、5月25日に発表された。OCN モバイル ONE をはじめとする同社のサービスはドコモが引き継いで提供するという。本件に関して契約中のユーザーに手続きなどは一切不要

MNOが自社網のMVNOサービスを提供する(しかも回線は完全子会社とはいえ他社から借りる)という構図になるのは違和感があるが、ドコモでは「現時点ではサブブランドではなく、MVNOサービスとして当社(ドコモ)が OCN モバイル ONE を提供する方向で検討している」そうだ。

2022年 6月まではNTTコミュニケーションズ (NTTcom) が提供していたが、ドコモグループ再編に伴い、2022年 7月 1日より、「OCN モバイル ONE」「OCN光」「050 plus」などの個人向けサービスはNTTレゾナントに移管された。サービス内容や料金は変わらず、手続きなども不要。
他社ではKDDIが傘下のUQcomよりUQモバイルを移管・吸収した例があるが、UQではしばらくMVNOの仕組みを残しつつ、順次MNOに移行している。MVNOからMNOに収容替えするにはユーザーにプラン変更してもらう必要があったようで、MVNO時代のプランから「くりこしプラン +5G」へと変更した契約から順次移管された。言い換えれば、MVNO時代からの旧プランは今でもMVNOの仕組みで提供されていると思われる。ドコモもこれと同様に、当面はMVNOの仕組みで提供しつつも、次第にMNOへと移行させることになるのだろうか。
ちなみに、他にはソフトバンクLINEモバイルを吸収した例と、楽天モバイルがドコモとauの回線を借りて提供していた前身のMVNOがあるが、いずれも新規受付を終了して終息に向かっている。

こんな人におすすめ

1人から(家族割や光セットなどの煩雑なことをせずに)シンプルに使いたい
家族割・光セット割など不要で1回線目から安い
通話中心で、データ容量は少なくていい
月額550円の「500MB/月コース」(無料通話10分相当付き)をはじめ、少容量ユーザーに適した料金コースを提供している。従量通話料はドコモの半額(11円/30秒)だし、家族や親しい友人など3人にかけ放題になる「トップ3」(月額935円)もある。着信転送や留守電などの通話機能も充実している。
月々使うデータ量にムラがある
余ったデータ容量を翌月に繰り越して使える
スマートフォンだけでなく、LTE内蔵パソコンやタブレットも使いたい
複数のSIMカードを追加して、データ量をシェアして使える
普段使うSNSなどは遅くていい
OCN モバイル ONEアプリ(AndroidiPhone)で「節約モード」にすると、データ容量を消費せずに最大200Kbpsの通信ができる。低速にはなるが、メールやLINEトークくらいなら使い放題。
iPhoneを使いたい
SIMフリー版やSIMロック解除済みのiPhoneを使える。最新の iPhone 13 シリーズにも対応。
ドコモショップで契約したい/初期設定が不安なのでサポートしてほしい
基本オンライン専用で、店頭サポートは無いが、500MB/月コースはドコモショップでも契約できる。その場でSIMカードが発行されるし、機種購入やドコモスマホ教室の受講もできる。
また、家電量販店の一部店舗に設置されている即日受渡カウンターでは店舗の有償サポートを利用できることがある。
法人で多回線利用したい
「OCN モバイル ONE」は個人名義でしか契約できないが、法人では「OCN モバイル ONE for Business Type Com」を利用できる。個人向けと違って「フルMVNO」と「ライトMVNO」を選択でき、回線はドコモだが、端末のSIMロック解除が必要。一般的なスマートフォンでの利用もできるが、端末のセット販売は無い。10MBから50GBまでの容量コースがあって、多回線契約して、回線毎に休止できたりするので、従業員用のスマートフォンはもちろん、混雑時にもZoomなどを使いやすい従業員向けテレワークプランなどもある。多回線管理機能が提供されており、一時休止もできるので、IoTでの利用にも向く。

こんな人は他社も検討しよう

たまに国内旅行・出張等する時のために予備回線を持っておきたい
使わない月は0円で維持できる povo 2.0 や、eSIMデータプランを格安で使えるIIJmioも検討してみよう。
平日朝の通勤時間帯や昼休みに快適に使いたい
OCN モバイル ONE はMVNOの中では比較的快適に使えることに定評があるが、仕組み上、どうしても混雑時間帯には遅くなるので、気になる場合はMNOのUQモバイルワイモバイルなどにすると良いかも。

料金コース

SIMタイプとデータ容量別に計11コース

全国のドコモのエリアで、4G5Gデータ通信を使える。

音声/SMS/データの3タイプ、月間データ容量は0.5/1/3/6/10GBの4コースから選択(ただし0.5GBと1GBは音声のみ)となり、計11コース。

コース 500MB/月 1GB/月 3GB/月 6GB/月 10GB/月
月額
料金
音声 550円 770円 990円 1,320円 1,760円
SMS - - 990円 1,320円 1,760円
データ - - 858円 1,188円 1,628円
通話
料金
従量通話料 11円/30秒 (特殊なアプリ不要でドコモの半額)
無料通話 220円分 なし
かけ放題 完全かけ放題 1,430円、10分 935円、トップ3 935円
データくりこし 対応(翌月まで)
節約モード 対応
データ超過後制限 200Kbps
テザリング ○ 制限なし
容量シェア 対応
050 plus セット割 対応(請求統合した050plusが165円引き)
OCN光モバイル割 対象外 月々220円引き
契約
場所
公式Web
オンラインショップ
即日受渡カウンター
ドコモショップ

2021年4月からの新料金では音声SIMとSMS付に料金差が無くなったので、特段の理由が無ければ音声SIMを選んでおこう

あとはデータ容量を選ぶだけなので、実質5コース。データ容量は毎月でも変更できるので、自分が使うデータ量をある程度把握できている人には苦にならないだろう。

余ったデータ容量は翌月末まで繰り越して使える。不足しても追加データ容量を1GBあたり550円で購入でき(アプリ利用時)、ワイモバイルUQモバイルなどよりも安価にデータチャージできる。

iPadモバイルルータ、ノートパソコン等でしか使わない場合は、データSIMを選べば若干安くなる。細かい話になるが、データSIMはユニバーサルサービス料電話リレーサービス料が不要(020番号が割り当てられる)のため、もう数円安くなる。ただしデータSIMではSMSも使えないので、スマートフォンやAndroidタブレットで使う場合はお勧めしない。
データ容量は月末を除きいつでも「マイページ」で変更できるが、翌月から適用される。

2019年11月20日から始まった新コース

本稿では、2019年11月20日から始まり2021年 4月 1日に改定された「新コース」を扱う。

音声SIM・データSIMともに月額料金が大幅に引き下げられ、1GBコースでは月額770円(税別700円)。IIJmioとともに最安値に近い料金水準になった。(→詳細

さらに、2021年10月21日より「500MB/月コース」(月額550円)が追加された。日本通信SIMの月額290円~には敵わないものの、ドコモショップでも契約できるので、オンライン契約が苦手な人にも勧めやすい。

一方、従来の20GB・30GBコースは、新規受付を停止した。従来からの契約者は引き続き利用できるものの、料金は割高なまま据え置かれているので、ahamoIIJmioなどに移行する方が良さそうだ。

また、ahamo以来の新慣習に倣い、期間限定の値引きや最低利用期間・違約金などの縛りは廃止されるとともに、MNP転出手数料も無料化されている。

なお、2019年11月以前の旧コースも新規受付が継続されているが、あえて旧コースで契約するメリットは無いので、本稿では扱わない。

2019年11月~2021年 3月に契約した人も、手続き不要で新料金に自動移行している。

ドコモのエコノミーMVNO

2021年10月21日より500MB/月コースが新設された。

ドコモのエコノミーMVNO」と銘打たれているように、ドコモショップで契約できる料金コースとして投入された。

基本的なサービス内容は他の料金コースとほぼ同じだが、データ容量が0.5GBと少なく月額550円に価格が抑えられている。期間限定のキャンペーンではなく、セット割や家族割なども不要。1回線から、ずーっとこの料金だ。

従量通話料は11円/30秒なので、ドコモの半額。さらに220円分の無料通話が付いているので、最大10分相当の通話料が込み。少しだけ通話する人には得なプランと言えそうだ。通話が多い人はかけ放題オプションも利用できる。

ドコモショップが無い自治体の駅前商業施設に出店しているドコモショップ出張相談会の様子。ドコモの料金プランよりも、ドコモショップで契約できない「ahamo」と、MVNOの「OCN モバイル ONE」を前面に出してアピールする力の入れようだ

この料金コースは3Gガラケーユーザーをターゲットとしたと言うだけあって、ドコモユーザーに限らず、ガラケーからスマートフォンへの切り替えを検討している人にはぴったりだし、他社の格安データプランと組み合わせて通話用に使うにも良さそうだ。

月額550円から格安に使えるので、月額0円タダに惹かれて契約した楽天モバイルが値上がりして困惑している少容量ユーザーの乗り換え先としても人気が高まっているようだ。

ドコモを使っている人はデータ使用量が少ない人が多く、ガラケー・ガラホユーザーも多いようなので、ドコモショップで受け付けるのに適ししているのだろう。狙いが当たったのか、開始以降ドコモショップでも大々的に宣伝して契約獲得しているようだ。

この料金コースはドコモショップでも契約できるし、オンラインでも契約できる。ドコモショップで契約できるのは500MBコースのみのようだが、翌月以降に他のコースに変更することや、逆に他のコースから500MBコースに変更することもできる

SIMのみ契約のほか、端末購入もできるが、取扱機種は契約場所によって異なる

ドコモショップ一部家電量販店のドコモ売場を含む)では、ドコモが販売している機種を購入できる。端末代金は無割引だが、「ケータイ補償サービス」や36回払い(審査あり)・「スマホおかえしプログラム」を利用できる。

ドコモショップではSIMカードの交換やdアカウントの設定など基本的なサポートをしてもらえるし、別途料金がかかるがLINEなどのアカウント設定もしてもらえる(もちろん自分ですれば無料)。ドコモショップでのサポートを受けられるのは契約時のみなので、機種変更が苦手な人は、エコノミー契約の際に設定等もドコモショップで済ませておくと良いだろう。

公式Webサイトでオンライン契約する場合は、他の料金コースと同様に、OCNが販売する機種を購入できる。 「OCNモバイル オンラインショップ」ではOCN(NTTレゾナント)が取り扱っている機種を購入できる。

家電量販店のSIMフリー売場では、SIMフリー機種を購入できる。

初期費用3,300円は、ドコモショップ/オンラインどちらで契約してもかかるが、公式WebサイトでSIMのみ契約する場合に限りエントリーパッケージも利用できる(ドコモショップ、オンラインショップ、および公式サイトでも端末セット購入時には利用不可)。

なお、どこで購入してもドコモショップのスマホ教室を利用できる

契約時に60歳以上の人は、1年間はデータ容量が0.5GB追加されて、実質1GB使えるキャンペーンが実施されている。また、500MBコースは「OCN光モバイル割」対象外になる。
コース変更の手続きはドコモショップではできないので、「OCN モバイル ONE アプリ」(AndroidiPhone)または「OCNマイページ」で申し込む必要がある。また、他の料金コースでは220円分の無料通話は付かない。既存契約者のコース変更手続きは2021年10月21日から受付開始、翌月から適用。
要予約。ドコモスマホ教室は回線契約の有無にかかわらず利用できるので、OCN モバイル ONE はもちろん、他社のユーザーや、スマートフォンを持っていない人でも利用できる。

通話機能

音声通話を利用できるのは音声SIMのみ。通話方式はVoLTEまたは3G(CSFB)。

SIPが規制されているわけではないので、データSIMでも050plusや他社のIP電話サービスを使った通話はできる。

通話料は従量制だが、従量通話料は税込11円/30秒で、ドコモの半額。発信時に特殊なアプリを使う必要はないので手軽だかけ放題オプションもアプリ不要で利用できる。

117(時報)や177(天気予報)などの3桁特番、#特番、0570ナビダイヤルなどへの発信はドコモ経由になり、高額な標準通話料22円/30秒がかかるので要注意。
他社と同じプレフィクス方式なのだが、他社に先駆けて2021年 4月よりプレフィックス番号自動付与に対応したため、専用アプリ不要になった。

転送電話(着信転送)は標準で利用できる(申込不要・月額無料、転送通話料は都度課金される)。ahamoは転送すらできず、いざという時に困るが、OCN モバイル ONE は格安だが電話機能は充実している。

留守番電話サービスは別料金になっており、月額330円(税別300円)のオプションを契約する必要があるが、不便かつ高いので、「スマート留守電」を使う方が良いと思う。

非通知通話の着信を拒否する、他社の「ナンバー・リクエスト」にあたる番号通知お願いサービスを、月額無料で利用できる

かけ放題オプション

  • 10分 - 月額935円(税別850円)で、誰とでも10分以内通話し放題(10分定額)になるオプション。10分超過時の通話料は11円/30秒。
  • トップ3 - 月額935円(税別850円)で、上位3電話番号への通話が0円(3番号のみ完全定額)になるオプション。3番号は毎月自動判定されるので登録不要。3番号以外への通話料は11円/30秒。
  • 完全 - 月額1,430円(税別1,300円)で、誰とでも通話し放題(完全定額)になるオプション。

OCNでは「トップ3」が特徴的。(今時はLINEを使う人が多いだろうが)家族や恋人など特定の人とよく通話する人に向いている。自動判定なので登録不要で使えるのも利点。個人で通話が多い人には嬉しいオプションでは。

いずれも通話発信時に専用アプリは不要(2021年 4月から)。Android・iPhoneの標準電話アプリを使って普段通りに発信すれば適用される。

ただし、0570ナビダイヤルは通話オプションの対象外になる(ドコモ経由の高額な通話料22円/30秒が適用される)ので、うっかり発信しないよう注意したい。

また、117番(時報)、177番(天気予報)などの3桁特番への発信も対象外になる(通話料22円/30秒)ので要注意。

通話オプションの申し込み・解除は、月末日を除くいつでもできるが、翌月から適用になる。ただし音声SIMの新規契約と同時に申し込む場合に限り、初月無料で利用できる。

SMS、+メッセージ

SMSは標準で使える(データSIMを除く)。メッセージ送信料金は従量制だが、月内5通目までは無料。アプリはスマートフォンに標準搭載されていればそれを使えるが、無い場合は Google play でメッセージアプリをインストールして使おう。

iPhoneは標準搭載のメッセージアプリを使う。iPadではSMSを使えない。

+メッセージ(プラスメッセージ)は2021年 9月末より11月24日から使えるようになった。

Google play (Android)または App Store (iPhone・iPad)でアプリをダウンロード・起動し、画面の指示に従って設定すると、使えるようになる。

なお、Androidで「+メッセージ」アプリを設定すると、SMSも「+メッセージ」で送受信するようになる(SMSを他のアプリで使う場合は「+メッセージ」も使えない)。他のアプリの使い勝手を気に入っている場合は気をつけよう。

「+メッセージ」同士のメッセージ送信料金は無料(データ通信料金に込み、Wi-Fiも使える)だが、相手も「+メッセージ」を使っている必要がある。

E-mail

いわゆるキャリアメールでは無いが、OCNのメールアドレスが1つ無料で提供される。メールソフトの設定は自分で行う必要がある。 →OCNメールの新規設定

ドコモショップや家電量販店の即日受渡カウンターで契約した場合は、SIMカードはその場で発行されるが、OCNのメールアドレスやパスワードは後日送られてくる「OCN会員登録証」に記載されているため、メールは書類が届くまで使えないので注意しよう。

ドコモからの乗り換えで @docomo.ne.jp メールアドレスを引き続き使いたい場合は、ドコモ解約日から31日以内に「ドコモメール持ち運び」(月額330円)を契約すれば引き続き使える。

とはいえ、キャリアメールは何かと不便があるので、できるだけ無料のGmailiCloudメールに乗り換えておくことをお勧めする。

容量シェア

SIMカードを最大5枚まで追加して、契約データ容量をシェアして使うことができる。音声/SMS付/データを問わずシェア・追加できる。

スマートフォンだけでなく、iPadやAndroidタブレット、ノートパソコンなどを1人で複数使うときに便利だ。音声SIMを追加して、家族でシェアして使うこともできる。

追加するSIMカード1枚ごとの月額料金(容量シェア月額料金)は、音声対応SIMカードとSMS対応SIMカードが572円、データ通信専用SIMカードが440円。

容量シェアSIMカードの初期費用(SIMカード追加時に容量シェアを同時に申し込む場合)は、4回目までは433.4円。5回目以降は3,300円(データSIMは1,980円)加算される。

OCN モバイル ONE では追加SIMカードにデータ容量は付かないので、シェアしても基本データ容量は最大10GBまで。足りない場合は IIJmio「ギガプラン」などを検討しよう。

iPadで使うならeSIMにすれば440円で2GB使えるのでお得。

OCNアプリ

AndroidiOS向けのアプリ。 OCN モバイル ONE のデータ利用量と残りデータ量、請求情報、dポイント残高などを簡単に確認できる。

また、OCNアプリで「gooニュース」を見ると、OCN モバイル ONE データ容量のカウントフリーとなる(ギガが減らない)。ただし動画と、他のブラウザで開いた場合は対象外。

エリア・機種・バンド

エリア・品質

エリアはドコモと同じで、ほぼ全国で使える。 2022年 2月25日より5Gにも対応した(無料オプション、要申込)。

MVNOなので接続料計算方法の制約などから、ピーク時に混雑(速度低下)しやすいきらいがあるが、混雑しやすい平日の朝と昼を避ければ、概ね快適に使える。

もっとも、ドコモ網を使うMVNOの中では OCN モバイル ONE は第三者機関の調査でも評価が高いだけあり、朝昼夕の混雑時も特段困るほど落ちることはない。

用途にもよるが、Web閲覧やキャッシュレス決済、地図参照などの普段使いで不自由することはないだろう。

対応機種

スマートフォンはもちろん、フィーチャーフォン(ガラケー・ガラホ)やデータ端末(モバイルルータやiPadセルラーモデルなど)でもAPNを設定すれば利用できる。

動作確認済み機種が公開されているので、契約前に確認しよう。

また、OCN モバイル ONE では直営の「OCNモバイル オンラインショップ」(旧称「goo Simseller」)で頻繁にスマホセットを格安販売しているので、機種変更したいタイミングでOCNに乗り換えるとお得だ。 (契約後の機種変更については#機種変更サポートを参照。)

3サイズ(nano/micro/標準)対応のマルチカットSIMが提供されるので、使いたい機器に適した大きさに切り出して使うことができる。

バンド構成はドコモと同じ。SIMフリーの機種や中古店などで購入した機種はもちろん、ドコモ向けの機種も基本的にはそのまま使える(auUQモバイル向け、ソフトバンクワイモバイル向けの機種は適さないことがある)。

対応バンド構成

  • 5G Band n78, n79 (Sub-6), n257 (mmWave)
  • 4G FD-LTE Band 1, 3, 19, 21, 28(B)
  • 4G TD-LTE Band 42
  • 3G W-CDMA Band 1, 6/19

※太字は主力バンド

VoLTE非対応の機種も使えるが、ドコモは2026年 3月までに3Gを終了予定なので、これから買うならドコモのVoLTEに対応している機種を選ぼう。

2022年 2月25日より5Gに対応した。5Gの利用には無料の「5Gオプション」の申し込みが必要。回線開通の翌日以降に申し込める。音声通話SIMのみ利用できる(データ通信専用SIM、SMS対応SIMは対象外)。

「5Gオプション」を有効にすると、3Gは使えなくなる。

APN

近頃のSIMフリー機種では予めAPNを設定済みになっている機種も増えてきたが、どの機種を使うにしても、基本的にAPNの設定が必要。iPhoneでは構成プロファイルを使う。

なお、OCNではIPv6は使えない

APN設定情報Android / iOS

IPv4グローバルアドレス

  • APN lte.ocn.ne.jp
  • ユーザー名 mobileid@ocn
  • パスワード mobile
  • 認証タイプ CHAP
  • APNタイプ default,supl,hipri,dun

IPv4グローバルアドレスがランダムで割り当てられる。

「新コース」(現行コース)で契約の場合。昔から使っている人、あえて旧コースで契約した人は、lte-d.ocn.ne.jp。ガラケーなど3G専用の機種では 3g-d-2.ocn.ne.jp。
dun を設定できない場合は tether を試してみる。
他社では多くの場合、IPv4はプライベートアドレスが使われているので、IPv4グローバルアドレスが使えるMVNOは珍しい。ただし2022年3月末2022年度第1四半期より順次、プライベートIPアドレスに切り替えられる予定だが、希望者には引き続き「グローバルIPアドレス」を利用できるよう検討しているそうだ。

IPv4プライベートアドレス

  • APN ocn.ne.jp
  • ユーザー名 mobileid@ocn
  • パスワード mobile
  • 認証タイプ CHAP
  • APNタイプ default,supl,hipri,dun

「新コース」(現行コース)で契約の場合のみ。昔から使っている人、あえて旧コースで契約した人はこちらを参照。

2022年 6月 6日より、希望者はAPN設定を変更することで、プライベートアドレスを利用できるようになった。と言っても特段のメリットはないので、特に希望する人以外は変更不要。セットされているAPNをそのまま使えば良い。

dun を設定できない場合は tether を試してみる。
むしろCGNを介することにより遅延が増すことも考えられる。

構成プロファイル

iPhone・iPadはAPNの設定ができないので、構成プロファイルを使う必要がある。

端末補償オプション

SIMフリー機種や、中古店で購入した端末、乗り換え前のキャリアで購入した端末などをそのまま使う場合は、「あんしん補償」(月額550円)を利用できる。OCN モバイル ONE 契約中はいつでも加入でき、幅広い機種で利用できるが、故障したスマートフォンの保証書または購入時のレシート等購入を証明する書類が必要。

オンラインショップで購入した端末は、「グーの端末補償」を利用できるが、購入と同時に加入する必要がある。

ドコモショップで購入した端末は、ドコモの「ケータイ補償サービス」を利用できるが、購入と同時に加入する必要がある。

コンテンツ関連

LINEの基本的な機能は使えるが、LINEの年齢確認はできない。ID検索などをしたい場合はIIJmiomineoが対応している。

キャリア決済は提供されていないので、クレジットカードなど他の支払い方法を利用しよう。 未成年などでクレジットカードの利用が難しい場合は、PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)15歳以上)、セブン銀行16歳以上)、ソニー銀行15歳以上)、楽天銀行16歳以上)、auじぶん銀行(15歳以上スマホデビットau PAY プリペイドカード)などのネット銀行が発行しているデビットカードの利用を検討すると良いだろう。

ポイント、セット割

gooポイント

dポイントに移行したため、gooポイントの進呈は2022年 4月30日(予定)で終了した

契約後に送られてくる「OCN会員登録証」に記載されている「OCNお客さま番号」(Nから始まる10桁の番号)を「gooポイント」に登録すると、月々40ポイント貯まっていた。

gooポイント100ポイントで料金100円値引きに使えた(要手続き)ほか、カタログギフトやクーポンなどに交換して使えた

ただし、ドコモショップでの契約手続き開始に伴い、dアカウントとの連携に順次切り替えられ、gooポイントは貯まらず、dポイントが貯まるようになった。

gooポイントは2022年10月31日(予定)で消滅するので、gooポイントを持っている人はdポイントに交換(1:1)しておこう。

dポイント

OCN モバイル ONE 契約後にdアカウント連携すると、dポイントが税別100円あたり1ポイント貯まる。基本料はもちろん、通話料や 050 plus なども対象

貯まったdポイントは加盟店で使える。

OCNの料金に使うこともできるが、100ポイント単位で都度交換手続きが必要なので、面倒。1ポイントから使える街のお店やメルカリなどで消化する方が手っ取り早いと思う。

機種変更サポート

OCN モバイル ONE 音声対応SIMを契約していると、OCNモバイル オンラインショップの「機種変更サポート」で機種変更時に使えるクーポン(機種により、4,000円~10,000円分)をもらえる。

このクーポンを利用して新機種を購入すると、機種ごとに所定のdポイントが進呈される(ポイント進呈日は商品出荷日の翌月中)。

割引クーポンの申請をするとメールで配信されてくる。クーポンには有効期限(1ヶ月)があり、申請より1年間は再申請できないので、使う間際に申請する必要があるが、メール配信までに2日から2週間ほどかかるようで、思い立った時にすぐ機種変更とはいかないのがもどかしい。

また、このクーポンは楽天市場やPayPayモールなどでは使えないので、楽天やYahooのポイント還元率が高い人はそちらで買う方がお得かも(^^;。

050 plus セット割

IP電話サービス「050 plus」を使っている人は、請求をまとめることで、「050 plus」の月額料金が半額(330円→165円)になる「050 plusセット割」を利用できる。

050plusは050電話番号が割り当てられるので、ほとんど使わない割りに手続き等で必要になる家の固定電話替わりに使っている人もいると思うが、すでに利用している050番号はそのままで、OCN モバイル ONE と請求統合すれば 050 plus が月々165円安くなるので、さりげなくお得だ。

また、OCN モバイル ONE では 050 plus のデータ通信量はカウントフリー対象なので、データ容量を消費せずに通話できる。

余談になるが、050plusを使うと0570から始まる電話番号(ナビダイヤル)に通話発信でき、標準通話料3分あたり8.8円なので、携帯電話から発信すると高額な通話料がかかる0570番号に発信しなければならない時に、家の電話替わりに使える

企業等の固定電話に発信する際の通話料も3分あたり8.8円で済むので、月に8分以上通話発信があって通話料を節約したい人は、050 plus を1つ契約しておくと、お得に通話発信できる。

税込、固定電話・IP電話宛、全国一律。ただし0570ナビダイヤルでは通話先が指定する料金が適用になる。
ただし着信転送が使えないので、常にアプリを起動して待ち受けるか、050plusの留守電機能を使う必要がある。
無料通話先以外の050番号宛は固定電話と同額。携帯電話宛の通話料は1分17.6円。OCN モバイル ONE の通話料(30秒11円)より若干安いが、通話時間によっては逆転することもあり、微妙。

OCN光モバイル割

OCN モバイル ONE と「OCN 光 」をセットで利用すると「OCN光モバイル割」を利用できる(要申込)。

OCN モバイル ONE 1回線あたり月々220円安くなる。元々格安だし、最大5回線まで適用になるので、家族で使っていれば、けっこうお得だ。

フレッツ光を利用中ならばプロバイダ変更は工事不要でできるので、「OCN 光 」に変更しても良いと思う。

OCN for ドコモ光」も対象になるので、ドコモを使っていた人の乗り換えにも適している。

ただし、500MB/月コースは対象外

キャンペーン

OCN モバイル ONE は直営オンラインショップ楽天市場Yahoo!ショッピングなどで最新の売れ筋SIMフリースマートフォンを格安販売しているので、スマートフォンの買い替えと同時に契約するとお得になることが多い。

1年間実質1GBキャンペーン

60歳以上で「500MB/月コース」を契約しdアカウント連携をすると、12ヶ月間、毎月0.5GBが容量追加されて月々1GB使える。追加された容量も翌月まで繰り越して使える。

ガラケーからの移行や、通話+メールくらいしか使わない人だと、月に1GBも使わない人が多そうだが、そうしたライトユーザーには嬉しいキャンペーンになりそうだ。

2021年10月21日開始、終了時期未定。

1ユーザーあたり1回まで適用になるので、複数回線契約している人は最初の1回線のみが対象になる。シェアSIMは対象外。

2022年12月31日までに60歳以上となる人が対象。
コース変更も対象。
連携済みの人も対象。

終了したキャンペーン

500MB/月コース限定 お試しキャンペーン

2022年 6月10日より 6月30日まで、500MB/月コースの初期費用と月額料金1ヶ月分をキャッシュバックするキャンペーンが実施された。

初期費用と月額基本料1ヶ月分の合計 4,286円がキャッシュバックされるが、OCN モバイル ONE は初月基本料無料なので、「実質最大2ヵ月0円」と謳われている。

いくつか条件があり、

した場合に対象になる。 詳しい条件等は右上のリンクより公式ページの案内を参照されたい。

契約の際は500MB/月コースに限定されるが、契約後にコース変更はできる(翌月から適用、キャッシュバック額は変わらない)。

SIMカード利用開始月の翌月上旬頃に、契約したOCNメールアドレス宛に、キャッシュバックの案内メールが届くので、それを見て手続きする必要がある。OCNメールは転送設定できるので、普段OCNメールを使わない人は早めに設定しておこう。

OCN モバイル ONE は月額料金は安いが、初期費用が実質無料になるキャンペーンはあまり無かったので、どうしても乗り換え抵抗があった。今回の初期費用(初期手数料3,300円とSIMカード手配料433.4円)が全額キャッシュバックされるキャンペーンはお得感がある。

OCN モバイル ONE ではSIMのみ契約のキャンペーンは少ないが、2022年 5月13日に楽天モバイルの「0円」廃止が発表されて以降、他社への乗り換えが急増しているようなので、その流れに乗ったのだろう。

Rakuten UN-LIMIT VI(2022年6月まで)で基本料0円が適用になっている人には、無料通話10分相当が付く500MB/月コースが適している人が多いように思う。従量通話料は半額の30秒11円なので、毎月の通信量が0.5GB以下・通話時間が34分未満の人は、楽天を続けるよりも OCN モバイル ONE に乗り換える方がお得になる。契約データ容量を使い切っても最大200Kbpsで使えるので、メールとLINEチャットくらいなら容量の心配はないだろう。

料金だけに留まらず、全国のドコモ回線を使える安心感もあるし、通話に特殊なアプリ不要なので使いやすい。特定の家族や友達と長電話しがちな人は「トップ3かけ放題」(月額935円)を追加すれば、通話料上位3番号にかけ放題になるなど、通話中心の人には使い勝手が良いオプションも用意されている。

楽天モバイル 0円ユーザーの移行期間にあたる7月~10月の開催は不明だが、7月から運営会社が変わる(同じドコモグループのNTTレゾナントに移管される)ので、何かあるとすれば移管後に発表されるだろうか。→今のところ何もない

契約窓口

OCN モバイル ONE オンラインショップ

 直営の通販サイト「OCN モバイル ONE オンラインショップ」【旧称「goo Simseller(グー シムセラー)」】で頻繁にスマホセットを格安販売しており、スマホセット購入で契約すると、売れ筋のSIMフリースマートフォンをお得に購入できる。機種変更したくなった頃合いに契約(OCNへの乗り換え)を考えるとお得だ。

直販のほか、Yahoo!ショッピング(PayPayモール)楽天市場、Amazonなどにも出店しているので、各ECモールのポイント還元等施策も併用して、さらにお得に買えることもある。

もちろん、SIMカードのみでの契約(今使っている端末をそのまま使う)もできる。

オンライン契約でMNP転入(番号そのままでのりかえ)の場合は、申し込み時点でMNP予約番号の有効期限が12日以上残っている必要がある。 OCNに限らず、MNP予約番号は取得したらすぐに(遅くとも数日中に)使うのが鉄則だ。

申し込むとOCN会員登録証が発行されるので、ここに記載の OCN ID(OCNメールアドレス)とメールパスワードを使ってOCNマイページにログインし、dポイントの登録(dアカウントとの連携)などを行う。

このとき、登録した電話番号の確認手続きが必要。携帯電話番号を登録した場合はSMSで届く、固定電話等を登録した場合は自動音声を聞いてパスコードを入力する必要があるので、電話を受けられる時・場所でログインしよう。

SIMカード(マルチカットSIM)と端末(購入した場合)は通常4~7日ほどで、佐川急便【転送不可、宅配ボックス不可】で送られてくるので受け取り、乗り換えの場合はWebページでMNP開通手続き毎日9:00~20:59に実施)をする。

その後、SIMカードの挿入・交換とAPN設定をすると使えるようになる。→設定サポート

端末を購入した場合は、データの移し替えなどは別途行う必要がある。

長らく「goo Simseller」として運営されていたが、2022年 7月 1日事業移管と同時に「OCN モバイル ONE オンラインショップ」に改称された。この「gooグー」はNTTグループが1997年に始めた検索エンジンの名前に由来している。その数年後にはGoogleが台頭したが、当時は画期的なbot型の検索エンジンだった。ある意味、歴史ある商標だが、ドコモグループ再編の渦中に呑まれて消滅するのだろうか。
楽天市場店は2022年 6月 2日で閉店した。PayPayモール店とAmazonは商品がほとんど無くなって開店休業状態。
OCN会員登録証」は、申込時にWeb表示(電子交付)を選んだ場合はすぐにPDFファイルで発行され、申し込み完了画面からダウンロードできる(申し込みから60日間)。書面発行を選んだ場合は、1週間ほどで郵送されてくる(SIMカードとは別に届く)。

ドコモショップ

全国のドコモショップで、OCN モバイル ONE の新規契約(MNP転入を含む)手続きを取り扱っている。

契約に合わせて端末を購入する場合は、ドコモが販売している機種になる(OCNで取り扱っている機種・価格とは異なる)。

ドコモショップへ出かける前に、電話かWebで来店予約を推奨。Web予約は「ドコモのエコノミーMVNO」→「OCN モバイル ONE の申込み」を選んだ後、dアカウントでログインする必要がある。

来店予約の後、本人確認書類と料金の支払いに使うクレジットカード、手続きに使うメールアドレス、現在利用中の携帯電話会社から発行されるMNP予約番号(乗り換えの場合のみ)を用意して出かけよう。

ドコモショップでは、各種#キャンペーンは対象外になるが、新規契約(MNP転入を含む)時のSIMカードの設定はサポートしてもらえる。

端末を購入した場合は、データの移し替えは自分で操作する必要があるが、店頭に設置されているDOCOPYを使える。

契約後の回線のコース変更や解約等の#各種手続きは、ドコモショップではできない(有償サポートはある)。

なお、ドコモショップで契約した場合はdアカウント連携済みになっているので、dアカウントで「OCNマイページ」にログインできる。

家電量販店

家電量販店のSIMフリースマートフォン売場に行くと、格安SIMのキャンペーンが展開されていることがある(ヨドバシカメラの例)

即日受渡カウンターが設置されている大手家電量販店のSIMフリースマートフォン売場に行くと、格安SIMのキャンペーンが展開されていることがある。

現在実施中のキャンペーンは店頭に出向いて見るしかないが、右写真の例では、OCN モバイル ONE 音声SIMを契約すると7,000円キャッシュバックされていたので、後述のエントリーパッケージを買うよりもお得に契約できた。

ただし、初期費用3,300円は別途請求されるので、実質還元額は3,700円ほどになる。 隣のIIJmioでは初期費用が1円になるキャンペーンが重複適用されていた。還元額に目を奪われがちだが、初期費用などの別途発生する費用も考慮しよう。

なお、SIMカードの設定などは自分で行うのが原則だが、必要に応じ店舗の有償サポートを利用できる。

契約に合わせて端末を購入する場合は、家電量販店等の店頭で販売しているSIMフリー機種・価格になる(OCNで取り扱っている機種・価格とは異なる)。ドコモカウンターがある店舗の場合は、ドコモが販売している機種も購入できる。

エントリーパッケージ

Amazonなどで購入できる「エントリーパッケージ」(SIMパッケージ)を使ってSIMのみ契約すると、初期費用3,300円がかからない。この「エントリーパッケージ」が300円くらいから販売されているので、初期費用が3千円くらいお得になる。

ちなみにビックカメラでは「BIC モバイル ONE」という名称でエントリーパッケージを売っているが、内容は同じ。

ただし、通販サイトで販売しているエントリーパッケージはOCN公式の専用サイトでしか利用できない通販等で買ったエントリーパッケージを持参しても、家電量販店等の即日受渡カウンターやドコモショップでは使えない。

また、端末セット購入時には利用できないし、直営オンラインショップ(楽天市場、Yahoo・PayPayモールを含む)やドコモショップで契約する際にも使えない。

エントリーパッケージには一般に使用期限が設定されているものが多いので、あまり早めに購入せず、使う間際に購入しよう。

各種手続き

契約後の各種手続きは、ドコモショップ・ドコモカウンターではできない

OCNマイページ

各種手続きは「OCNマイページ」にログインしてWebで行う。

ログインに使う OCN ID は、申し込み時に指定したOCNメールアドレス(OCN以外のメールアドレスに変更可)、または連携済みのdアカウントを使う。

残りデータ容量の確認や主な手続きは「OCNアプリ」(AndroidiPhone)でもできる。

支払い方法の変更

OCNマイページにログインしてできる

ネットワーク暗証番号の確認・変更

着信転送などの設定に使うネットワーク暗証番号(数字4桁)は、「OCNマイページ」にログインして確認できる。

ログインに必要な OCN ID は契約後に送られてくる「OCN会員登録証」に記載されているので、家電量販店の即日受渡カウンターで契約した場合は書類の郵送を待つ必要がある。ドコモショップで契約した場合はdアカウントでログインできる。

暗証番号の変更はコールセンター(OCN モバイル ONE 専用受付センタ)での対応になる。

SIMカードの変更

音声通話SIM/SMS付SIM/データSIMの変更ができる。

音声対応SIMに変更する場合、手数料は1枚あたり3,733.4円(税込、SIM変更手数料 3,300円+SIMカード手配料 433.4円)。

SMS付/データSIMに変更する場合、手数料は1枚あたり2,413.4円(税込、SIMカード追加手数料 1,980円+SIMカード手配料 433.4円)。

SMS付SIMデータSIM(SMS無し)への変更はオンラインでできる。

データSIMから音声通話SIMへの変更もできる。このとき、他社からMNP転入することもできる。シェアの仕組みを使って、一度シェアSIMカードを追加した後、古いSIMカードを解約する手順になる。

OCN モバイル ONE のSIMカードはマルチカットSIMなので、通常、変更する必要はないが、破損・紛失等で再発行したい場合や、nanoからmicroや標準サイズに変えたい場合(あまり無いと思うけれど)は、チャットサポートでオペレータを呼び出して手続きしてもらう必要がある(オンラインで手続きすると電話番号が変わってしまう)。

解約・MNP転出

SIMカードの解約について」より「OCNマイページ」にログインして、オンラインで手続きできる。

契約中のSIMカードを全て解約する手続きを「プラン解約」、容量シェアしているSIMカードの一部を解約する手続きを「SIMカードの解約」と呼んでいる。 どちらにせよ、解約手続きするとキャンセルできず、電話番号が使えなくなるので(MNP転出の場合を除く)、間違えないようにしよう。

解約手続きはいつでもできるが、解約月の料金は満額かかる。純解約(MNP転出しない)の場合は解約予約となり、月末まで使える。

MNP転出の場合は、転出先での開通と同時に自動解約になるが、解約月の料金は満額請求される(日割りにならない)

通話料など、精算の都合で遅れて請求される料金もあるので、解約後もしばらくはクレジットカードや銀行口座等を解約しないでおこう。

解約後のSIMカードは返却が必要。返却しなくて損害金を取られたという話は聞かないが、手元に残しておいても使い道は無いので、返却してしまおう。通常郵便(郵便局で買える郵便書簡を使うと63円)で構わないが、送料はユーザー負担。台紙は返却不要だが、残っていれば一緒に返却しても構わない。

返却先が郵便局留めなので、郵便以外(ネコポスなど)では返却できない。

ドコモショップや家電量販店の即日受渡カウンターでは、契約手続きはできるが、解約・MNP転出手続きはできず、解約済みSIMカードの返却もできない。

OCN

「OCN」は、NTTグループのNTTコミュニケーションズ (NTTcom)(法人向け)およびNTTレゾナント(個人向け)が提供するインターネット接続サービスのブランド名。「Open Computer Network」の略。

OCNは元々ISPのブランドだけあって、光回線などの接続サービスが充実している。 また、同社は自前のVoIP電話基盤も持っており、「050 plus」などのIP電話サービスも充実している。

NTTcomをドコモの子会社にし、個人向けの通信サービスはレゾナントが担うことになった

親会社の方針で、NTTcomはドコモの子会社になり、さらに「OCN モバイル ONE」をはじめとする個人向けサービスは子会社NTTレゾナントに移管された(2022年 7月 1日実施)。

2021年 4月の料金改定で20GB・30GBコースを停止したのも、新たに20GBプランを開始したドコモの方針に歩調を合わせたものと考えられる。

しかし本来は分割民営化してきた元国営のNTTグループが先祖返りするように再統合する動きについては懸念の声が挙がっていたし、その後に発覚した接待問題もあって動向は不透明だが、仮にNTT持株の想定通りになった場合、「OCN モバイル ONE」(個人向けサービス)はNTTドコモの子会社が運営するサービスになり、ドコモ系の格安SIMとして整理されることになりそうだ。

ドコモの「エコノミー」構想の発表から10ヶ月も経って、ようやく具体化した。この業界は政権の執拗な横槍を食らって混乱が続いていたが、ようやく落ち着いたのだろうか。

しかしこの間に格安SIM市場の競争は一層激化した。9月にはKDDIが月額基本料0円の povo 2.0 を投入してきて、端末はキャリア販売のiPhoneも含めてSIMフリーになったが、これほどの変化を2年前から予想していた人はほとんどいないのではなかろうか。

以前は2年縛りが業界慣行だったが、近頃はどんどん変わるので、2年も先のことは見通せない。今はせっかく縛りがないのが当たり前になったのだから、(キャリアメールや光回線なども含めて)縛りになるような契約は極力避けて、いつでも乗り換えられるように身軽にしておくのが、通信サービスをお得に使い続けるコツかもしれない。

NTTcom→レゾナント→ドコモ

前述の通り、OCNの各種サービスは2022年 6月まではNTTコミュニケーションズ (NTTcom) が提供していたが、ドコモグループ再編に伴い、2022年 7月 1日より「OCN モバイル ONE」「OCN光」「050 plus」などの個人向けサービスはNTTレゾナントに移管された。

そのちょうど1年後にあたる2023年 7月 1日に、個人向けOCNサービスを提供しているNTTレゾナントが、親会社のNTTドコモに吸収合併されることが、5月25日に発表された。

2023年 7月からは、OCN モバイル ONE を含むOCNサービスは全てドコモが引き継いで提供することになる。

この発表の2日前、レゾナントが長らく運営してきた「NTT-X Store」が 6月15日(予定)に「OCNモバイルONE オンラインショップ」に統合されることが発表されていた。運営会社が消滅することと関係があるのか、または元から再編予定だったのかは定かでないが、コンピュータ関連の安売り通販サイトで知られる「NTT-X Store」には筆者も度々お世話になったし、その消滅に思い入れがある人も少なくないようだ

ちなみに「NTT-X」(エヌ・ティ・ティエックス)は元々「goo」を運営していた会社の名前で、2004年にNTT東よりレゾナントに移管された。

OCN モバイル ONE オンラインショップ」(旧「goo Simseller」)の方が後発なので、歴史の長い「NTT-X Store」の方が消滅するのは意外だが、元々NTT東西の事業だったので、ドコモにとっては愛着の無い名前なのだろう。いずれ「goo」も消滅するのだろうか…

そしてOCNがドコモに吸収される2023年 7月以降は、別途ドコモが運営している通販サイト「ひかりTVショッピング」と重複することになるので、この先もういちど再編もあるのかと気がかりになる。

また、他にもNTTcomが提供してきたOCN光などの個人向けISPサービスもまるっとドコモに移るわけだが、筆者はドコモのISPにはあまり良い印象が無いだけに、先行きが心配になってしまう…

当初の告知では「OCNオンラインショップ」となっていたが、Webサイトの告知文には「OCNオンラインショップ」と「OCNモバイルONE オンラインショップ」が併存している。しかし2023年5月時点で「OCNオンラインショップ」は存在しない。存在しないショップに統合するという一見意味不明な告知になっているが、ほぼ誰にも指摘されず自然に受け入れられている(笑)。統合先は「OCN モバイル ONE オンラインショップ」だろうと皆無意識に読み替えているのだろうが、ドコモへの吸収合併前後のタイミングで「OCNオンラインショップ」に屋号変更されるのかも?
液晶モニタのほか、UPSやサーバ機器などの少々マニアックな機器の特売に強い。また、家電も扱っていて、なぜかドライヤーや鼻毛カッターなどの生活家電とサーバ機器をセットで特売に出したりする。
元々NTTぷららが運営していたが、同社は2022年 7月のグループ再編でNTTドコモに吸収合併され消滅した。

参考リンク

関連記事

  • ドコモのエコノミーMVNO
  • MVNO
  • デュアルSIM
  • SIMロック解除
  • ahamo - ドコモ直営の格安大容量プラン。月々100GBまで使える「ahamo大盛り」のデータ単価は群を抜いて最安値。
  • povo 2.0 - 月額基本料0円の完全トッピングプランを提供する、KDDIのオンライン専用ブランド。
  • LINEMO - ソフトバンク直営のオンライン専用ブランド。月額990円でLINEトークが使い放題。
  • 日本通信SIM - MVNO老舗が提供する格安SIM。ドコモ回線を使えて、1GBで月額290円~。
  • IIJmio - MVNO SIMサービスの老舗のひとつで、技術に強みを持つ。NTTグループだが独自色が強く、ドコモ回線だけでなくau回線も提供している。2GBから20GBまで取り揃え、複数回線をシェアして使える。eSIMデータは業界最安値水準。
  • NUROモバイル - ソニーグループが提供する独立系MVNO。3キャリアの回線を選べる少容量の「バリュープラス」と、昼休み時間にも快適に使える20GBの「NEOプラン」が特徴的。
  • BIGLOBEモバイル - MVNO SIMサービスの老舗のひとつ。現在はKDDI傘下。
  • mineo - 関西電力系の独立系MVNO。3キャリアの回線を取り扱う。
  • 楽天モバイル - Linkアプリを使うと通話かけ放題になるが、エリアが狭く圏外になりやすい、特殊な通話アプリが必要といった使いにくさがある。